JPH048957B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH048957B2
JPH048957B2 JP31427186A JP31427186A JPH048957B2 JP H048957 B2 JPH048957 B2 JP H048957B2 JP 31427186 A JP31427186 A JP 31427186A JP 31427186 A JP31427186 A JP 31427186A JP H048957 B2 JPH048957 B2 JP H048957B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gaas
carrier concentration
semiconductor laser
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31427186A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62162387A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP61314271A priority Critical patent/JPS62162387A/ja
Publication of JPS62162387A publication Critical patent/JPS62162387A/ja
Publication of JPH048957B2 publication Critical patent/JPH048957B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は低閾値の駆動電流でレーザ発振する内
部ストライプ構造半導体レーザ素子、または電流
狭窄構造半導体発光タイオード等の半導体発光素
子に関するものである。
<従来技術> 活性層の近傍に電流狭窄用のストライプ構造を
形成した内部ストライプ構造半導体レーザ素子は
電流狭窄の効率が高く低閾値の駆動電流でレーザ
発振を得るこことができるものと期待されてい
る。第2図は内部ストライプ構造半導体レーザ素
子の基本的構造を示す構成図である。従来より提
唱されている内部ストライプ構造半導体レーザ素
子の構成は、p−GaAs基板5上にn−GaAsか
ら成る電流阻止層6を形成した後電流阻止層6よ
りGaAs基板5に達するストライプ溝7を加工成
形し、この上にp−Ga1-yAlyAsから成る第1ク
ラツド層1、n−Ga1-xAlxAs(0≦x<y<1)
から成る活性層2、n−Ga1-yAlyAsから成る第
2クラツド層3及びn−GaAsから成るキヤツプ
層4を順次積層したものである。またGaAs基板
5の下面にはp側電極9、キヤツプ層4の上面に
はn側電極8がそれぞれ形成され給電手段が構成
されている。n側電極8、p側電極9を介して通
電すると電流阻止層6の介在する領域はその接合
界面がバイアスに接合されることとなり、この部
分には電流が流れずストライプ溝7の形成された
領域のみが電流通路となる。従つてこの電流通路
に対応する活性層2の領域近傍でレーザ発振が開
始される。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記構造を有する半導体レーザ
素子に於いても実際には活性層2よよりストライ
プ溝7の溝幅内のみでの微小スポツト状レーザ発
振を確実に実現することは困難である。以下、そ
の理由について第3図a,bを参照しながら説明
する。第3図aはストライプ溝7内に於けるエネ
ルギーバンドを示し、第3図bはストライプ溝7
外に於けるエネルギーバンドを示す。ストライプ
溝7に於ける第1クラツド層1及びGaAs基板5
はいずれもp型層であり、電圧はほとんど印加さ
れない。従つて、ストライプ溝7外に於ける第1
クラツド層1、電流阻止層6及びGaAs基板5に
も電圧は印加されず熱平衡状態のままである。波
線矢印で示すような活性層2で発生したhν(h:
プランク定数、ν:振動数)のエネルギーを有す
る光はhνよりも大きなエネルギーギヤツプEg1
有する第1クラツド層1を透過した後、hνより
も小さなエネルギーギヤツプEg2を有するストラ
イプ溝7近傍の電流阻止層6で吸収され、それに
よつて電子−正孔対が発生する。尚、図中白丸は
正孔、黒丸は電子を示す。その結果、電流阻止層
6には電子が蓄積され、また第1クラツド層1に
は正孔が蓄積されてターンオンし、元来非導通状
態であるべき領域が導通状態に転換される。スト
ライプ溝7の近傍が導通状態となりその直上の活
性層2で発光が生じるようになるとその光で導通
状態の領域が次第に拡大していく。即ち、非導通
領域が導通領域からの光の侵入により導通状態へ
転換され、この領域が更に周辺の非導通領域を導
通状態へ転換させることになる。このような過程
が繰り返されてついには半導体レーザ素子全域が
導通状態となり、素子全体にわたつて出力光が生
起されるに至り、電流狭窄のためのストライプ構
造はその意義を失する結果となる。
上述の問題点を除去する手段として、電流阻止
層6の光の吸収の少ない(GaAl)As層を用いる
かあるいは第1クラツド層1の厚さを充分に厚く
することが考えられる。しかしながら(GaAl)
As層表面は酸化膜が形成され易く、その上への
エピタキシヤル成長が阻害され良好な結晶が得ら
れない。また第1クラツド層1の厚さを厚くする
とストライプ溝7から注入された電流は活性層2
へ到達するまでに横方向へ拡がり、このため電流
狭窄の果が減少してスポツト発振が得られず発振
開始の閾値電流が増大する。
<発明の概要> 本発明は上記現状に鑑み、技術的手段を駆使す
ることによつて電流狭窄効果の実を上げ低閾値で
スポツト状のレーザ発振を得ることのできる新規
有用な内部ストライプ構造を有する半導体レーザ
素子あるいは電流狭窄構造を有する発光ダイオー
ド等の半導体発光素子を提供することを目的とす
るものである。
本発明はn−GaAsのキヤリア濃度が高くなる
程GaAsのバンドギヤツプよりも大きなエネルギ
ーを有する光即ち0.89μmより短波長の光に対し
ては吸収係数αが小さくなる性質及びキヤリア濃
度が高い程少数キヤリアである正孔の拡散長Lp
が短かくなる性質を有するn−GaAs層を利用し
て電流狭窄の信頼性を向上させることのできるス
トライプ構造を有する半導体レーザ素子または電
流狭窄構造を有する発光ダイオード等の半導体発
光素子を提供するものである。
<実施例> 以下、本発明を実施例に従つて図面を参照しな
がら詳説する。
第1図Aは本発明の実施例の半導体レーザ素子
に用いられるn−GaAs層の吸収係数の波長依存
性がそのキヤリア濃度によつて大きく変化する様
子を示す説明図である。図中曲線l1はキヤリア濃
度3×1018cm-3、l2はキヤリア濃度7×1018cm-3
場合の特性曲線である。第1図Bは同じく正孔の
拡散長Lpがキヤリア濃度の増大によつて短くな
る様子を示す。また同時に第1図B中にp−
GaAsに於ける少数キヤリアである電子の拡散長
Loを示す。p−GaAsの場合はキヤリア濃度1×
1018Tcm-3以上では常に少数キヤリアは発光再結
合をし、その光の再吸収に起因して電子の拡散長
Loは長い。
一方、n−GaAsの場合はキヤリア濃度3×
1018cm-3以下では発光再結合が中心であるが、キ
ヤリア濃度3×1018cm-3以上で急激に非発光再結
合が支配的となり正孔の拡散長Lpは短かくなる
(J,APPL,PHYS,Vo144,No.3 1973,
P1281)。
電子の拡散長Loはキヤリア濃度を5×1018cm-3
以上としても2μm以下にすることはできないので
n−GaAs基板上にp−GaAs層を形成してこれ
を電流阻止層として用いることは電流狭窄上不都
合である。一方、p型GaAs基板上にn−GaAs
層を形成してこれを電流阻止層とする場合でも従
来の如くキヤリア濃度が1×1018cm-3程度である
と正孔の拡散長は2μm以上と長く光の吸収係数も
大きいので電流阻止層を2μm以下の厚さにするこ
とはできない。このことはストライプ溝の幅Wを
6μm以下にエツチング加工することが困難である
ことを意味する。
第1図Bよりn−GaAsのキヤリア濃度を3×
1018cm-3以上とすると正孔の拡散長Lpは急激に減
少し、1μm以下となる。従つて、第2図に示すp
−GaAs基板5上に形成される電流阻止層6とし
てn−GaAs層を用い、そのキヤリア濃度を3×
1018cm-3以上として、その厚さ1μm以下に設定
し、ストライプ溝7の幅Wを5μm以下に加工成形
することによりストライプ幅の小さい電流狭窄機
構が得られる。第1図A,Bより電流阻止層6で
あるn−GaAs層のキヤリア濃度をより高くする
程その厚さを薄くできることがわかる。例えばn
−GaAs層のキヤリア濃度を7×1018cm-3とすれ
ば、この上にエピタキシヤル成長された多層結晶
から成るレーザ発振波長0.83μmの半導体レーザ
素子に於けるn−GaAs層内の吸収係数を1000cm
-1、正孔の拡散長Lpを0.2μmにすることができ、
n−GaAs層の厚さを0.3μm程度に薄くしても溝
加工後の電流狭窄が可能であり、その電流狭窄効
果は高く低閾値の駆動電流で半導体レーザ素子の
レーザ動作を得ることができる。
以下、本発明を半導体レーザ素子に適用した各
種実施例について第2図に示す半導体レーザ素子
の基本構成図を用いて説明する。
実施例 1 1×1018cm-3のキヤリア濃度を有するZoドープ
p−GaAs基板5上に液相エピタキシヤル成長法
によりキヤリア濃度5×1018cm-3を有するTeドー
プn−GaAs層6を0.6μmの厚さに成長させこれ
を半導体レーザ素子の結晶成長用下地基板として
用いる。その後、n−GaAs層6よりGaAs基板
5に至る迄ストライプ状の溝7をエツチング加工
する。ストライプ溝の幅Wは3μmとする。このス
トライプ溝7を300μmのピツチで形成した後、再
度液相エピタキシヤル成長法でZoドープp−
Ga0.7Al0.3Asから成る第1クラツド層1を層厚
0.5μmで、Siドープn−Ga0.95Al0.05Asから成る活
性層2を層厚0.1μmで、Teドープn−Ga0.7Al0.3
Asから成る第2クラツド層3を層厚1μmで、Te
ドープn−GaAsから成るキヤツプ層4を層厚
3μmで、それぞれ順次堆積させる。次にp側電極
9及びn側電極8を蒸着形成し、ストライプ溝7
を中心とする300μm幅にウエハーを分割し、劈開
法で共振器端面を形成して半導体レーザ素子とす
る。
この内部ストライプ構造半導体レーザ素子はp
−GaAs基板5上のn−GaAs層6が電流阻止層
として働き、発振波長が0.83μmであり、その発
振閾値は共振器長を250μmとした場合平均して
25mAであつた。
実施例 2 1×1019cm-3のキヤリア濃度を有するZoドープ
p−GaAs基板5上に液相エピタキシヤル成長法
によりキヤリア濃度7×1019cm-3を有するTeドー
プn−GaAs層6を0.8μmの厚さに成長させこれ
を半導体レーザ素子の結晶成長用下地基板として
用いる。その後、n−GaAs層6よりGaAs基板
5に至る迄ストライプ状の溝7をエツチング加工
する。ストライプ溝7の幅Wは3.5μmとする。こ
のストライプ溝7を300μmピツチで形成した後、
再度液相エピタキシヤル成長法でZoドープp−
Ga0.5Al0.5Asから成る第1クラツド層1を層厚
0.5μmで、Siドープn−Ga0.86Al0.14Asから成る活
性層2を層厚0.1μmで、Teドープn−Ga0.5Al0.5
Asから成る第2クラツド層3を層厚1μmで、Te
ドープn−GaAsから成るキヤツプ層4を層厚
3μmで、順次堆積する。次にp側電極9及びn側
電極8を蒸着形成し、ストライプ溝7を中心とす
る300μm幅にウエハーを分割し、共振器を劈開法
で形成する。この内部ストライプ構造半導体レー
ザ素子は発振波長0.78μmでありその発振閾値は
共振器長を250μmとした場合、平均して30mAで
あつた。
尚、本発明は光の吸収係数及び少数キヤリアの
拡散長のキヤリア濃度依存性がn型GaAsと同様
な性質を有する材料であれば、いかなるものにで
も適用できる。またダブルヘテロ接合型半導体レ
ーザ素子以外にシングルヘテロ接合型あるいはマ
ルチヘテロ接合型を製作する場合にも適用可能で
ある。更に半導体レーザ以外の発光素子にも応用
し得るものである。
<発明の効果> 以上詳説した如く、本発明は半導体レーザ素子
または半導体レーザ素子以外の発光素子における
電流阻止層として作用するn−GaAsのキヤリア
濃度を3×1018cm-3以上とし、p−GaAs基板上
にエピタキシヤル成長させて結晶成長用下地基板
を構成し光の吸収及び正孔の拡散長の両面より有
利な条件を確立することにより電流狭窄効果が高
く低閾値の駆動電流特性を有する内部ストライプ
構造半導体レーザ素子、または電流狭窄構造の発
光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは本発明の説明に供するn−
GaAs層の特性を示す説明図である。第2図は内
部ストライプ構造半導体レーザ素子の基本的構成
を示す構成図である。第3図a,bはストライプ
溝内外のエネルギーバンドを示す説明図である。 1……第1クラツド層、2……活性層、3……
第2クラツド層、4……キヤツプ層、5……
GaAs基板、6……電流阻止層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 p型GaAs基板5と、 該p型GaAs基板5上にエピタキシヤル成長さ
    れ、n型不純物がキヤリア濃度3×1018cm-3以上
    ドープされ、かつその層厚が正孔の拡散長より若
    干厚く設定されたGaAs層6と、 該GaAs層6を貫通して形成され、前記p型
    GaAs基板5に達するストライプ溝7と、 該ストライプ溝7の形成された前記GaAs層6
    上に、発光領域をなすために形成されたp型半導
    体、及びn型半導体層と、 を具備してなることを特徴とする半導体発光素
    子。
JP61314271A 1986-12-26 1986-12-26 半導体レ−ザ素子の結晶成長用基板 Granted JPS62162387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61314271A JPS62162387A (ja) 1986-12-26 1986-12-26 半導体レ−ザ素子の結晶成長用基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61314271A JPS62162387A (ja) 1986-12-26 1986-12-26 半導体レ−ザ素子の結晶成長用基板

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4477681A Division JPS57159084A (en) 1981-03-25 1981-03-25 Semiconductor laser element

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62162387A JPS62162387A (ja) 1987-07-18
JPH048957B2 true JPH048957B2 (ja) 1992-02-18

Family

ID=18051348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61314271A Granted JPS62162387A (ja) 1986-12-26 1986-12-26 半導体レ−ザ素子の結晶成長用基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62162387A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011114214A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57159084A (en) * 1981-03-25 1982-10-01 Sharp Corp Semiconductor laser element

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57159084A (en) * 1981-03-25 1982-10-01 Sharp Corp Semiconductor laser element

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62162387A (ja) 1987-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3801928A (en) Singler heterostructure junction lasers
US5936266A (en) Semiconductor devices and methods with tunnel contact hole sources
US5163064A (en) Laser diode array and manufacturing method thereof
US4933728A (en) Semiconductor optical device
JPH05218586A (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
US4313125A (en) Light emitting semiconductor devices
JPS6258557B2 (ja)
US5214663A (en) Semiconductor laser
US4759025A (en) Window structure semiconductor laser
JPH118406A (ja) 面発光素子
JPH11274645A (ja) 半導体素子及びその製造方法
JPH048957B2 (ja)
US4841535A (en) Semiconductor laser device
JP3449751B2 (ja) 半導体発光素子
JPH0521902A (ja) 半導体レーザ装置
JP2680804B2 (ja) 半導体レーザ
JP3801410B2 (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
JP2508649B2 (ja) 半導体発光装置
JPH07321409A (ja) 半導体レーザー素子
JPH01155678A (ja) 半導体発光装置
JP2748570B2 (ja) 半導体レーザ素子
KR100363240B1 (ko) 반도체 레이저 다이오드 및 그 제조방법
JP2536044B2 (ja) 半導体レ−ザ装置
JP3223969B2 (ja) 半導体レーザ
JP3315378B2 (ja) 半導体レーザ素子