JPH0488980A - ペプチドc末端アミド化に関与する酵素の製造方法 - Google Patents

ペプチドc末端アミド化に関与する酵素の製造方法

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JPH0488980A
JPH0488980A JP2205475A JP20547590A JPH0488980A JP H0488980 A JPH0488980 A JP H0488980A JP 2205475 A JP2205475 A JP 2205475A JP 20547590 A JP20547590 A JP 20547590A JP H0488980 A JPH0488980 A JP H0488980A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ペプチドC末端アミド化に関与する2種の酵
素を同時にまたは別個に製造するための方法に関し、よ
り詳しくは、これらの酵素をコードするcDNAを使用
する前記各酵素の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、生体内酵素反応によるペプチドC末端グリシン付
加体のC末端アミド化(本明細書では「ペプチドC末端
アミド化Jと略称する)に関与する酵素は、ペプチジル
グリシン−α−アミデーティングモノオキシゲナーゼ(
ペプチドC末端アミド化酵素) (EC,1,14,1
7,3>と呼ばれており(Bradburyら、Nat
ure、 298.686.1982 : GIe++
+botskiら、J、Biol、Chem、、259
.6385.1984) 、次のような反応を触媒して
いると考えられてきた。
生体内でのアミド化機構の解明、ならびに組換えDNA
技術によって生産されるペプチドをC末端がアミド化さ
れて初めて生理活性を示すペプチド類、例えばカルシト
ニン、ガストリンなどへ生体外で転化する方法に利用す
べく、本酵素を精製する試みがなされてきた。このよう
な酵素の例としては、ウシ脳下垂体中葉(Murthy
ら、J、Biol 。
Chee&、、261.1815.1986)  ブタ
脳下垂体(Kizerら、Enc(ocrinoloF
ly、L18.2282.1988 : Bradbu
ryら、Eur、J、Biochem、、16旦、 5
79.1987)、ブタ心房(Kojimaら、J、B
iochem、、105.440.1989)、アフリ
カッメガエル体皮(Mizunoら、Biochem、
Biophys。
Res、Commun、、137.984.1986)
 、ラット甲状腺腫瘍(Mehtaら、^rch、Bi
oche+++、Biophys、、261. ”44
゜1988)由来のものが報告されている。なお、これ
らの蛋白質は、分子量がウシでは38 、42または5
4KDa 、カエルでは39KDa 、ラットでは41
 、50または75KDa 、ブタでは64または92
KDaと報告されており、それぞれ採取方法などにより
かなり異なっている。
また、これらの精製酵素を多量に入手することが困難で
あることから、近年、一般に行われるようになった組換
えDNA技術を用い、これらの酵素の発現に必要な対応
するcDNAの単離およびそれらを利用した該酵素の製
造が試みられている。例えば、Eipper B、^、
らは、Mcyl、Endocrinol 1.777〜
790.1987で、0hsuye、 Kらは、Bio
chem、Biophys。
Res、Com+sun、150. 1275〜128
1. 1988で、 5toffers。
D、^、らは、Proc 、Nat l 、^cad、
sci、IJs^、86,735〜739、1989で
、そしてに1auder、 J、らはBiocheee
Biophys、Res、Cowmun、  189.
 551〜558 1990、 で、それぞれウシの下
垂体、カエルの皮膚、ラットの心房およびヒトの甲状腺
細胞由来のペプチドC末端アミド化酵素cDNAを公表
しており、また、必ずしもその生産性において満足でき
るものでないが、カエル由来およびウシ由来のcDNA
を利用した組換えDNA技術を用いたペプチドC末端ア
ミド化酵素の生産例も知られている(例えば、それぞれ
特開平1−104168号オヨび国tl公開WO89/
 02460号公報、ならびにPerkinsら、Mo
1.Endocrinol 。
4.132〜139.1990参照)。
一方、本発明者らは従来報告されているペプチドC末端
アミド化酵素の触媒反応は、一種の酵素で次式〇) (上式中、Aは、天然のα−アミノ酸に由来するα−ア
ミノ基もしくはイミノ基およびα−カルボキシル基以外
の残基を表しており、Xは、水素原子またはカルボニル
基を介してN原子と結合するアミノ酸誘導体の残基を表
す)で示されるC末端グリシン付加体がら、次式(I[
[) (上式中、AおよびXは前記のような意味を表す)で示
されるC末端アミド化物への転化を行うのでなく、中間
に、次式(n) (上式中、AおよびXは前記のような意味を表す)で示
されるC末端α−ヒドロキシルグリシン付加体を介し、
この式(n)の化合物は酵素の助けをかりることなくア
ルカリ性条件下で式(II[)の化合物に転化されるこ
とを示した(Tajimaら、J、Biol。
Chea+、、265.9602〜9605.1990
)。さらに、本発明者らは式(n)の化合物を基質とし
て式(III)の化合物への転化を触媒する酵素がウマ
血清中に存在することを見い出し、先に提案した(特願
平1−281933号明細書参照)。この酵素は前述の
式(1)の化合物から式(n)の化合物への転化を触媒
する酵素と併用すると、式(If)の化合物から式(I
II)の化合物への転化をアルカリ条件下で行うよりも
効率よく式(1)の化合物から式(I[I)の化合物へ
の転化が図れることを見い出した。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記2種の酵素を式(I)の化合物から式(II[)の
化合物への転化の目的で工業的に利用するには、これら
をより安価に多量に入手する必要があることは他の各種
酵素と何等変るものでない。
そこで、本発明の目的は前記2種の酵素を対応するcD
NAを利用して効率よく製造するための方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者ら、主としてラットおよびウマ由来のペプチド
C末端アミド化酵素の単離ならびにそれらのcDNAの
調製を行ってきたが、驚くべきことに、これらは前記2
種の酵素を相互に隣接してコードしており、そしてこれ
らに由来する各酵素は細胞における分泌過程のプロセッ
シングにより別個に放出されることを見い出し、さらに
これら2種の酵素に対応するcDNAをそれぞれ独立し
て調製し、それらを適当なベクター−宿主系で発現する
ことに成功し本発明を完成した。従って、本発明によれ
ば、ペプチドC末端アミド化に関与する酵素の製造方法
であって、前記式(I)の化合物から式(II)の化合
物への転化を触媒する酵素および/または式(I[)の
化合物から式(I[[)の化合物への転化を触媒する酵
素をコードするcDNAを含み、かつこれらを発現する
ことができるプラスミドで形質転換された宿主細胞を培
養することによって前記両酵素またはいずれか一方の酵
素を生産蓄積させた培養物から対応する酵素を採取する
ことを特徴とする方法が提供される。なお、式(I)で
示されるC末端グリシン付加体の具体例は、特願平2−
76331号明細書に詳しい。
以下、本発明をより具体的に説明する。
本発明で用いることができるC末端アミド化酵素cDN
Aは、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ウサギ、ヤギ
、ラット、マウス等の哺乳類、ニワトリ、シチメンチョ
ウ等の鳥類、カエル等の両生類、ヘビ等のハ虫類、イワ
シ、サバ、ウナギ、サケ等の魚類などに存在するペプチ
ドC末端アミド化酵素のアミノ酸配列をコードするDN
Aに由来し、そのcDNAのほぼ中央付近にLys−L
ysの配列が存在するものであればその起源は問わない
が、好ましいものとしては哺乳類由来のものが挙げられ
る。
より具体的には、現在知られているペプチドC末端アミ
ド化酵素のアミノ酸配列をアミノ酸の1文字表示で、し
かも種間での相同性を高くするように欠落部分く−で示
す)を任意に挿入して第1図に示されるようなアミノ酸
配列をコードするDNA断片であって、それらのC末端
近傍の疎水性アミノ酸領域に相当する部分を除いたcD
NAが有利に使用できる。なお、各cDNAは、ヒト、
ウマ、ウシ、ラット、カエル■およびカエル■について
、それぞれBioche(Biophys、Res、C
ommun、189. 551〜558゜1990 、
特願平2−76331号明細書; Mol 、Endo
crinal 。
1、777〜790ページ、1987 ; Proc、
Natl 、^cad、sci。
USA、 86.735〜739ページ、1989 ;
 Biocheee、Biophys。
Res、Commum、、148.546〜552ペー
ジ、1987 、およびBiochem、Biophy
s、Res、Cosmu+m、、150.1275〜1
281ページ、1988に記載されている。これらのう
ち例えば、第1図のウマの配列によれば、441と44
2番目のK(リジン)、K(リジン)配列に該当する。
この配列は、ヒト、ウマ、ウシ、ラットのcDNAで良
く保存されている。この配列より、前半部分く5′側)
のcDNAは、式(I)で示されるペプチドC末端グリ
シン付加体に作用して、式<II)で示されるペプチド
C末端α−ヒドロキシルグリシン付加体を生産する活性
を持つ蛋白質をコードしており、また、このKK配列よ
り後半(3′側)の部分のcDNAは、C末端グリシン
付加体に作用して式(I[)で示されるC末端アミド化
物とグリオキシル酸を生成する活性を持つ蛋白質をコー
ドしている。このKK配列近傍の部位でそれ自体公知の
制限酵素を用い、cDNAを前半部と後半部に分離する
ことができる。
本発明で利用されるcDNAのクローニングは、それ自
体公知の方法により、前述した各種動物の諸組織を用い
て実施することができる。具体的には、+、−法、ハイ
ブリダイゼーション法、PCR法など一般に用いられて
いる方法(例えば、Methodsin  Enzym
ology、  vol、152 ;  Guide 
 to  MolecularCloning Tec
hniques、 S、L、Bergerおよび^、R
,Kimme1編、1987.^cademic Pr
ess、 INC,; Nethcds inMole
cular Biology、 vol 、4 ; N
ew Nucleic Ac1dTechniques
、 J、MJalker編、1988. The Hu
manaPress Inc、 ; Mo1ecula
r Cloning A LaboratoryMan
ual 2nd Ed、J、Sambrook、E、F
、Fr1tsch、 T。
Nan1atis編、1989. Co1d Spri
ng Harbor Laboratory Pres
s参照)に従って行い、得られなcDNAクローンの塩
基配列を決定することにより蛋白質をコードするcDN
A領域を決定し、前述の中央部のKK配列付近でcDN
Aを分割することで目的のcDNAは得られる。
ラットを例に説明すると、ペプチドC末端アミド化酵素
を多く生産する組織、例えば、ラットの下垂体をグアニ
ジルチオシアネートと共にホモジナイズすることにより
細胞を破砕し、塩化セシウム平衡密度勾配超遠心分離に
よりRNA分画を得る。続いてオリゴdTセルロースを
担持したアフィニティータロマドグラフィーにより、前
記RNA分画からポリAをもつRNA (ポリ^+RN
^)を単離する。
このポリ^+RN^を鋳型として使用し、公知の方法、
好ましくは岡山−Bergの方法(Mo1.Ce11.
Biol。
2、161.1982>によって、cDNAライブラリ
ーを得る。これらのライブラリーから適当なプローブを
使用してポジティブなりローンをスクリーニングし、増
幅したcDNAライブラリーから適当なプローブを使用
して再スクリーニングして得たポジティブなcDNAク
ローンを単離し、これらの制限酵素マツピングおよびシ
ーフェンシングなどによって目的のcDNAを構造決定
することができる。また、前記cDNAを発現ベクター
に組込み、このもので形質転換した宿主のペプチドC末
端アミド化酵素の生産性を評価することにより目的のc
DNAを含むプラスミドを選択することもできる。
このcDNAを発現させる宿主は、大腸菌、枯草菌、酵
母などの微生物、昆虫、動物などに由来する培養細胞系
など通常用いられる細胞でよい。発現プラスミドは、こ
れらの細胞中でcDNAを効率良く発現できるプラスミ
ドであれば、何でも良い。例えば、次に示す数置に記載
のものなどから適当に選ぶことができる。
続生化学実験講座1、遺伝子研究法■、−組換えDNA
技術−第7章組換え体の発現、(1986)、日本生化
学会編、東京化学同人; Reco…binantDN
A、 Part D、 5ection[、、Vect
ors for Expressionof C1on
ecl Genes、 (1987) RayWuおよ
びLawrenceCrossman  ii、 ^c
ademic  Press、  INC,;  Mo
lecular(loning、^Laborator
y Manual 2nd Ed、Book 3゜(1
989) J、Sa蒙brook、 E、F、Fr1t
schおよびT。
Maniatis編、Co1d SpringHarb
or LaboratoryPressなど。
例えば、動物培養細胞として常用されているC■−1が
宿主として使用される場合は、pSV 、 pL2n 
pCo l型のプロモーターおよび必要により選択マー
カーを配したものが使用できる。また、大腸菌について
はpGH、pKYP 、 pHUB型のベクターが、酵
母についてはYRp 、 YEp型のものが使用できる
。これらのベクターのcDN八による組換え、および組
換えプラスミドによる宿主細胞の形質転換、形質導入は
それぞれ前述の文献等に記載されるそれ自体公知の手順
によって行うことができる。こうして得られる形質転換
された細胞は、由来する細胞を増殖するのに通常使用さ
れる培地および培養条件下で培養することができる。
このような培養物から産生蓄積せしめたペプチドC末端
アミド化酵素の採取は、例えば、動物培養細胞を用いる
場合には産生酵素が細胞外に分泌されるので、細胞を除
去した後の培養液から容易に採取できるが、必要により
細胞溶解物から採取してもよい。この採取・精製は通常
の酵素精製法、例えば沈殿による分画、ヘパリン親和性
クロマトグラフィーおよび透析等を組み合わせて実施す
ることができ、さらに本発明者らによって開発されたC
末端グリシン付加体をリガンドとする基質親和性クロマ
トグラフィーを組み合わせて使用することが好ましいく
国際公開No 89/12096号公報、特願平1−2
81933号明細書参照)。このクロマトグラフィーの
リガンドとしては、グリシンを含め2〜6個のアミノ酸
残基からなるペプチド類、特にD−Tyr−Trp  
Gly、Phe−Gly−Phe−に131およびGl
y  Phe−Glyを使用するものが好ましい。精製
手順の具体例は、前記公報の記載に従って行うことがで
きる。
〔実施例〕
以下の例で、ラット下垂体由来のペプチドC末端アミド
化酵素cDNへを利用する該酵素の生産について説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものでない。
匠L   プラスミドの造1 ラット下垂体由来のポリ^+RN^を用いてcDNAク
ローニングをおこなったところ、分子量の異なる5本の
cDN八が得られたく第2図、第3図、生化学、61、
842 (1989)参照)このcDNAより、特願平
2−106412号明細書に示した手法に従って、シグ
ナルペプチド領域のcDNAを含む発現プラスミド5V
−203を速製した。このプラスミドは動物培養細胞系
発現ベクターpsV2ベクターCS、Subraman
iら、Mol。
Ce11.Biol、1.854 (1981))の旧
ndlI[−II[部位に合成リンカ−を介して第2図
のcDNΔの一1番目から2742番目までの塩基を含
むEcoRI  Xma i断片を挿入したものである
5V−2031ラスミドDNAより、本発明に係るC末
端グリシン付加体に作用して、C末端α−ヒドロキシル
グリシン付加体へ変換する酵素を発現する発現プラスミ
ドSv−^を構築した。中央付近のKK配列部分をコー
ドするcDNA領域近傍に存在するBawl (部位〔
第3図B (1386) )以降のDNA部分を、Ba
mHI 、 Xma I C第3図X (294B) 
)消化により欠除させ、切断部位に合成りNAリンカ−
(5’−””:”TAg咎礼cc品−5・)を挿入し、
ライゲーションし、次いでSv−^プラスミドを完成し
た。合成りNAは、ABI社製DNA合成機を用いる常
法により合成しそして精製した。この合成りNAは、B
awl I切断部位−ストップゴドンーXsa I切断
部位で構成されている。
次に、C末端α−ヒドロキシルグリシン付加体を、C末
端アミド化体とグリオキシル酸に変換する酵素を発現す
る本発明に係る発現プラスミド5V−Bを構築した。シ
グナルペプチドをコードする領域のすぐ下流に存在する
Kpn i部位〔第3図N(175) )及び、中央の
KK部位近傍に相当する位置に存在するBamHI部位
で5V−203D N Aを切断し、その間を合成りN
A(3,−oAqac殻cclxc−3′  により連
結して発現プラスミド5V−Bとした。この結果、シグ
ナルペプチド領域とcDNA後半部位のフレームが合っ
て連結された。
匠こ  稗    での 培養細胞CO5−7は、10%牛脂児血清を含む合成培
地(DMEM)中で生育させ、公知の方法により例1の
発現プラスミドを用い形質転換した(C,Chen a
nclH,Okayama、 Mo1.Ce11.Bi
ol、7.2745 (1987)参照)。
このとき、細胞5X105個に対し、20μgの発現プ
ラスミドを使用した。3%二酸化炭素、35℃の条件下
で24時間培養した後、ウシ血清アルブミン(BS^)
0.2%含むDNEM培地10社で2回細胞を洗浄した
後、0.2%BS^を含むDMEM培地10m1中、5
%ニ酸化炭素、37℃の条件下で48時間さらに培養し
た。
例2で発現させた細胞培養液を遠心分離により細胞と上
滑(培地)に分けた。
上清について酵素活性を測定した。活性測定は基本的に
は文献(J、Biol、Che+w、 265.960
2−9605゜1990)に示したHPLCを用いた方
法に従っておこなった。つ饋り、C末端グリシン付加体
のα−ヒドロキシルグリシン付加体への変換活性は、次
のような反応液組成(A)で反応を進め、一定時間反応
後にHPLCにより、基質(PheGlyPheG!y
)及び生産物(PheGIyPhehydroxyGI
y)を定量し求めた。
叉区籐粧炙(A) 15μN  PheGIyPheGIy5 mM  C
uSO4 5μl/反応液1IlIl  カタラーゼ(シグマ)1
00+*M  MES緩衝液(pH5,6)1 eaM
  アスコlレビン酸 + 培養上清(培地) また、α−ヒドロキシルグリシン付加体のアミド化物お
よびグリオキシル酸への変換活性は、次の反応組成(B
)を用いて、同様に測定した。
叉夏五紅炎(B) IJtzM  PheGIyPhehydroxyGI
y”100mHMES緩衝液(pH5,6)+ 培養上
清(培地) * 反応液組成(A)での反応を進め、HPLCでα−
ヒドロキシルグリシン付加体を分取したものより調製し
た。
測定結果を第1表に示す。
5V−aプラスミドによる形質転換株では、顕著に向上
しなα−ヒドロキシルグリシン付加体生産活性が認めら
れ、α−ヒドロキシルグリシン付加体を基質とした反応
には関与しなかった。これに対して、5v−bプラスミ
ドにより形質転換された株では、C末端グリシン付加体
には全く反応せず、α−ヒドロキシルグリシン付加体を
アミド化物に変換する活性のみ認められた。cDNAの
ほぼ全領域を持つプラスミド5V−203により形質転
換した株では、両酵素活性が認められたが、それぞれの
酵素活性は、5V−a 、 5V−bに比較して低いも
のであった。
次に、これらの形質転換株において発現している酵素が
単一なものかどうかをゲル沢過クロマトグラフィーによ
り確認した6セフアクリルS −200(ファルマシア
製)カラム(IX95cm)を用い、溶出バッファ  
10mM HEPES  KOH(pH7,0)、50
mM NaCNで平衡化した。溶出速度は6−1/時で
1@1フラクシヨンを集めた。両酵素活性及び蛋白質量
を測定した結果を、第4図から第6図に示した。 5V
−a由来(第4図>5v−b由来(第5図)の酵素活性
はそれぞれ単一のピークとなり、その測定された分子量
もそれぞれ36KDa 、及び54KDaとそれぞれの
プラスミドが持つcDNAがコードする蛋白質の分子量
に相当した。しかし、5V−203プラスミド由来の蛋
白質は、第6図に示したように、C末端グリシンに作用
しα−ヒドロキシルグリシン付加体を生産する活性(ロ
ーロ)とα−ヒドロキシルグリシン付加体に作用し、ア
ミド化物とグリオキシル酸を生産する酵素活性(○−○
)の2つのピークに分離した。
しかも、これらの分子量は、第4図、第5図に示した゛
それぞれの酵素を単独に発現させたものと同一であった
。この結果は、培養細胞中でcDNAのコードする蛋白
質の中央部に位置するKK配列がプロセッシングにより
切断されることを示していた。
従って、このような全cDNA領域を持つcDNへの発
現によっても、本発明に係る2種の酵素を生産できるこ
とを示した。
次に、C末端アミド化反応において、本発明における2
種の酵素を併用することによる相乗効果を、第7図、第
8図を用いて示した。第7.8図はPheGlyPhe
GIyを基質としたときのアミド化物への変換の経時変
化を示している。酵素試料は、5V−a 、 5V−b
プラスミドと発現により得た培地上清を上述のゲルr過
により精製し、それぞれの活性画分を濃縮し調製した。
第7図には5V−a由来のものを示したが、α−ヒドロ
キシル付加体のみ生産され、アミド化物は生産されない
ことを示している。第8図には、5v−b由来のみを使
用した場合(☆)、と5V−a由来と5v−b由来を併
用した場合を示した。5v−b由来のみでは、α−ヒド
ロキシル付加体もアミド化物も全く生産されないが、両
酵素を併用する(酵素添加量は、同量)とα〜ヒドロキ
シル付加体も、アミド化物もともに順調に生産されるこ
とが示された。また、ここでさらに注目すべきことは、
反応4時間以降で併用した場合に、反応効率は上昇して
おり、9時間反応時には、第7図に示した5V−a由来
単独の場合に比較して1.5倍以上の変換率を示してい
ることである。このように両酵素の併用は、C末端アミ
ド化反応を効率的におこなうためには非常に有効な手段
であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ペプチドC末端アミド化反応に関与す
る2種の酵素を、対応するcDNAの特定の組換えプラ
スミド−宿主系で極めて効率良く製造することができる
【図面の簡単な説明】
第1図はヒト、ウマ、ウシ、ラット、カエルよりクロー
ニングされたペプチドC末端アミド化酵素cDNAより
推定されたアミノ酸配列を一文字表示で示したものであ
る。 第2図はラット下垂体mRN^よりクローニングしたC
末端アミド化酵素cDNAの塩基配列およびそれにより
推定されたアミノ酸配列を示したものである。 第3図はラット下垂体mRN^よりクローニングされた
5つのC末端アミド化酵素cDNAを模式的に示したも
のである。推定される酵素をコードされる領域をボック
スで示した。数字は翻訳開始点を1とした塩基数(bp
)を示す。TMは膜貫通領域に対応する部分を示し、K
Kはリジン−リジン配列を示す。制限酵素はそれぞれ次
の略号で示した。 B(BamHI) 、 N(Nsi I ) 、 RI
 (EcoRI) 。 RV (Ec祁V)、S(油I)、X(−AI)第4図
、第5図、第6図は、それぞれ、プラスミド5V−a 
、 5V−b 、 5V−203により発現した酵素の
セファクリlしS−200カラムクロマトグラフイーパ
ターンを示した。 第7図、第8図は、PheGIyPheGlyを基質と
したときの、α−ヒドロキシルグリシン体、C末端アミ
ド化体の産生の経時変化を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ペプチドC末端アミド化に関与する酵素の製造方法
    であって、前記酵素をコードするcDNAを含み、かつ
    これを発現することができるプラスミドで形質転換され
    た宿主細胞を培養することにより前記酵素を生産蓄積さ
    せた培養物から前記酵素の全部または一部を採取するこ
    とを特徴とする方法。 2、前記酵素が、次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (上式中、Aは、天然のα−アミノ酸に由来するα−ア
    ミノ基もしくはイミノ基およびα−カルボキシル基以外
    の残基を表しており、Xは、水素原子またはカルボニル
    基を介してN原子と結合するアミノ酸誘導体の残基を表
    す)で示されるC末端グリシン付加体に作用して、次式
    (II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (上式中、AおよびXは、前記の意味を表す)で示され
    るC末端α−ヒドロキシルグリシン付加体を生産する活
    性を有する酵素である請求項1記載の方法。 3、前記酵素が、次式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (上式中、AおよびXは式( I )について定義した意
    味を表す)で示されるC末端α−ヒドロキシルグリシン
    付加体に作用して、次式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (上式中、AおよびXは、前記の意味を表す)で示され
    るC末端アミド化物とグリオキシル酸を生産する活性を
    有する酵素である請求項1記載の方法。 4、前記cDNAが哺乳動物由来のものである請求項1
    、2および3のいずれかに記載の方法。 5、前記哺乳動物がラットである請求項4記載の方法。 6、前記宿主細胞が動物培養細胞である請求項1から5
    のいずれかに記載の方法。
JP2205475A 1989-08-15 1990-08-02 ペプチドc末端アミド化に関与する酵素の製造方法 Expired - Lifetime JPH0771486B2 (ja)

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