JPH0488158A - Ｚｎ―Ａｌ合金メッキ鋼線の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鋼線のメッキ方法の改良に係り、特に外観が良
好で耐蝕性に優れたＺｎ−Ａｌ合金メッキ鋼線の製造方
法に関する。

（従来の技術） 送電線に使用される鋼心アルミニウム撚線の鋼心には従
来よりＺｎメッキ鋼線が用いられてきたが、最近耐蝕性
の点からＺｎ−Ａｌ合金メッキ鋼線が用いられるように
なってきた。

Ｚｎ−Ａｌ合金メッキ鋼線のメッキ方法としては、例え
ば図に示すように、鋼線１を溶融ＺｎＡｌ合金メッキ浴
２に浸漬し、シンカーロール３で方向を変え、活性炭の
層から成る絞り４て表面を平滑化し、線がメッキ浴を出
た直後に水冷装置５にて冷却し、メッキ線６としている
。この時水冷後の水が垂れて線に付着するのを防ぐため
にエアワイパー７にて垂れてきた水を吹き飛ばしている
。従来メッキ浴を出てから水冷するまでの時間は長くて
も１秒程度であった。

（発明が解決しようとする課題） 上記したように従来の方法ではメッキ浴を出てから水冷
するまでの時間はせいぜい１秒程度であったため、この
ような方法で製造したメッキ線は、製造後数日のうちに
表面に黒色の斑点が発生し商品価値や耐蝕性を低下させ
るという問題点があった。黒色の斑点の発生はメッキ層
の表面を、被覆した直後のまだ活性な状態で水冷するた
めに、２ｎ−Ａｌ合金中のＺｎと水分が反応し水酸化亜
鉛を形成するためであると思われる。また耐蝕性の低下
は、黒色斑点の発生のほかに急冷することによりＺｎ−
Ａｌ合金の共晶組織が層状になることもあげられる。

本発明はこのような問題点を解決し、メッキ線の製造後
長期間に渡って表面状態が良好でかつ耐蝕性に優れたＺ
ｎ−Ａｌ合金メッキ鋼線を提供することを目的としてい
る。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、溶融Ｚｎ−Ａｌ合
金メッキ浴中に鋼線を浸漬させて外周にＺｎ−Ａｌ合金
メッキ層を被覆した後３秒以上経過後に水冷することを
特徴とするものである。

（作用） 本発明の方法によれば、メッキ浴を出てから３秒以上経
過後に水冷するので、メッキ層の表面に酸化アルミニウ
ムの被膜が形成され、Ｚｎと水分の反応が抑制され黒色
斑点の発生を防ぐことかできる。また、水冷を開始する
までの時間を従来より長くしたので、その徐冷効果によ
りＺｎ−Ａｌ合金の共晶組織が粒状になり耐蝕性も向上
する。

（実施例） Ｚｎ−５％Ａｌ合金を外径３ｍｍの鋼線にメッキしたＺ
ｎ−Ａｌ合金メッキ鋼線について、メッキ浴を出てから
水冷するまでの時間と温度２５℃、湿度７０％の空気中
における黒色斑点発生までの日数との関係を表に比較例
とともに示す。

なお、本実施例において水冷するまでの間の雰囲気は乾
燥空気とした。

（以下余白） 表から分かるように、従来数日のうちに黒色斑点が発生
していたものが、本発明によれば１ケ月以上に渡って黒
色斑点の発生が無いＺｎ−Ａｌ合金メッキ鋼線を製造す
ることができる。

（発明の効果） 本発明は鋼線にＺｎ−Ａｌ合金メッキを施す際に、メッ
キ浴を出た後３秒以上経過後に水冷するので、黒色斑点
の発生が長期間に渡って抑制され、また徐冷効果により
耐蝕性も向上するという効果を奏する。

なお、本発明は線材のメッキに限定されるものではなく
、板材、棒材等のメッキに対してもまったく同様の効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図は鋼線にＺｎ−Ａｌ合金をメッキする方法を説明する
図である。 １−−−−一鋼線 ２−−〜−−溶融りｎ−Ａｌ合金メッキ浴４−−−−一
絞り ５−−−−一水冷装置 ６−−−−−メッキ線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　溶融Ｚｎ−Ａｌ合金メッキ浴中に鋼線を浸漬させて外
   周にＺｎ−Ａｌ合金メッキ層を被覆した後３秒以上経過
   後に水冷することを特徴とするＺｎ−Ａｌ合金メッキ鋼
   線の製造方法。