JPH048722A - エポキシ樹脂の製造方法及びエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂の製造方法及びエポキシ樹脂組成物

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JPH048722A
JPH048722A JP11017690A JP11017690A JPH048722A JP H048722 A JPH048722 A JP H048722A JP 11017690 A JP11017690 A JP 11017690A JP 11017690 A JP11017690 A JP 11017690A JP H048722 A JPH048722 A JP H048722A
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JP
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epoxy resin
resin
phenol novolak
brominated phenol
brominated
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JP11017690A
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Shuji Nakamura
修二 中村
Toshiharu Ebara
江原 俊治
Keiichi Hamanaka
啓一 浜中
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエポキシ樹脂の製造方法及びエポキシ樹脂組成
物に関し、特に高温煮沸下での臭素イオンの解離量が少
ない、耐水性、耐熱性、難燃性に優れた硬化物を与える
エポキシ樹脂の製造方法及びエポキシ樹脂組成物に関す
る。
〔従来の技術および問題点〕
特公昭50−10635号公報には、臭素化ノボラック
型樹脂をエピハロヒドリンに溶解し、共沸脱水下あるい
は共沸せずにアルカリ存在下反応させて臭素化ノボラッ
ク型エポキシ樹脂を製造する方法が記載されており、こ
の方法によって得られる臭素化フェノールノボラック型
エポキシ樹脂は、耐熱性、難燃性に優れ、とりわけ半導
体封止材料、積層板に用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記公報に記載された臭素化フェノール
ノボラックエポキシ樹脂中には加水分解性の臭素原子が
多量に含まれているため、臭素化フェノールノボラック
エポキシ樹脂の高温煮沸下での抽出法(プレッシャーク
ツカーテスト法、以下、PCT法という。)により解離
してくる臭素イオンが、例えばICのピン等の金属を腐
食させる、電気絶縁性の低下させるという重大な欠点を
有していた。
C課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記実情に鑑みて、臭素イオンの解離の著
しく少ない臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂
を得るべ(鋭意研究したところ、グリシジルオキシ基の
パラ位の水素原子が高度に臭素原子で置換さている臭素
化フェノールノボラック型エポキシ樹脂は、PCT法に
より解離してくる臭素イオンが著しく少ないことを見い
出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、水酸基のパラ位の水素原子の50%以上
が臭素原子で置換されている臭素化フェノールノボラッ
ク樹脂とエピクロルヒドリンとを反応させることを特徴
とする臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂の製
造方法、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂と
硬化剤とから構成されるエポキシ樹脂組成物において、
上記エポキシ樹脂として、グリシジルオキシ基のパラ位
の水素原子の50%以上が臭素原子で置換されている臭
素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂を用いること
を特徴とするエポキシ樹脂組成物を提供するものである
本発明におけるグリシジルオキシ基のパラ位の水素原子
の50%以上が臭素原子で置換されている臭素化フェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂は、どの様な方法で製造
したものでもよいが、通常水酸基のパラ位の水素原子の
50%以上が臭素原子で置換されている臭素化フェノー
ルノボラック樹脂と、エピクロルヒドリンとを反応せし
めて製造される。
本発明で用いられる水酸基のパラ位の水素原子の50%
以上が臭素原子で置換されている臭素化フェノールノボ
ラック樹脂はどの様な方法で製造されたものでも良(、
その製造方法は特に限定されるものではないが、例えば
特公昭50−10635号に記載されている様にフェノ
ールノボラック樹脂を予め製造した後、それを臭素化す
る方法等が挙げられる。
この際に用いるフェノールノボラック樹脂は公知慣用の
原料及び方法で製造できる。
フェノールノボラック樹脂の製造で使用できるホルムア
ルデヒド源は、特に限定されるものではないが、ホルマ
リン、バラホルムアルデヒド等が挙げられる。
フェノールに必要に応じてフェノール以外の活性水素原
子含有化合物を併用しても良い。
触媒は特に限定されないがアルカリ土類金属の水酸化物
、酢酸塩、金属塩等が使用可能である。
フェノールに対するホルムアルデヒド源のモル比は特に
限定されるものではないが、フェノール1モル当たりホ
ルムアルデヒド源が通常0.3〜0.9モルである。
このモル比の範囲内であると合成中にゲル化することも
なく、未反応フェノールも少なくなり、樹脂の収率が向
上する。合成反応終了時に残った未反応フェノールは水
蒸気蒸留、減圧蒸留等の方法により除去し、未反応フェ
ノールを0.3重量%以下、好ましくは0.1重量%以
下にすることが好ましい。
上記の方法でフェノールノボラック樹脂を臭素化する際
の反応溶媒は、特に限定されないが、例えば、メタノー
ル、四塩化炭素等の臭素と反応しない溶媒を使用するこ
とが好ましい。
臭素化の際の反応温度は、臭素の沸点以下の温度、好ま
しくは0〜50℃でおこなわれる。
使用する臭素量は、フェノールノボラック樹脂の目的の
臭素含量に応じた化学理論量または少しは過剰量を使用
する。
なお、上記の方法を採用した場合、その反応液は酸性な
ので、反応終了後、苛性ソーダ等で中和しておくことが
好ましい。
このようにして得られた臭素化フェノールノボラック樹
脂溶液をそのまま、あるいは樹脂を回収後、必要により
、エピクロルヒドリンとアルカリの存在下、公知の方法
によりエポキシ化される。
本発明で用いる臭素化フェノールノボラック型エポキシ
樹脂は、例えば上記臭素化フェノールノボラック樹脂に
エピクロルヒドリンを反応せしめることにより容易に得
られるものである。
この場合の反応条件は、従来より行われているエポキシ
樹脂の製造条件と同じであり、特に制限されるものでは
ない。
例えば、臭素化フェノールノボラック樹脂のフェノール
性水酸基の1個に対し、エピクロルヒドリンを0.7〜
10モル添加し、塩基の存在化に20〜120℃で2〜
7時間エポキシ化反応を行うことにより容易に製造でき
る。
エポキシ化の際に用いる塩基は特に限定されるものでは
なく、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化バリ
ウム、酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等が挙げられるが、中でも水酸化カリウム又は水酸化
ナトリウムが好ましい。
臭素化フェノールノボラック樹脂のフェノール性水酸基
のモル数に対するエピクロルヒドリンのモル数の過剰率
を調節することにより、その分子量、エポキシ当量、軟
化点を調整することができる。エピクロルヒドリンの過
剰率を下げるとエポキシ樹脂の分子量が高くなり、靭性
の高い硬化物となり、逆に上げると分子量が低くなり、
耐熱性の高い硬化物となる傾向がある。但し、−船釣に
は過剰率が4倍を越えるとあまり変化しなくなるので、
過剰率は5倍以下にすることが望ましい。
上記した方法で例えば得られる、本発明の臭素化フェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂のグリシジルオキシ基の
バラ位の水素原子の50%以上が臭素原子で置換されて
いるか否かは、例えばグリシジルオキシ基のメチレン結
合のオルソ率が全メチレン結合の50%以上か否かをし
らべればよい。
臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂のメチレン
結合のオルソ率が全メチレン結合の50%以上、中でも
75%以上であると、より高温煮沸下での臭素イオンの
解離量が少ない硬化物を与えるので特に好ましい。
或いは、フェノールノボラック樹脂を予め製造した後、
それを臭素化する上記の方法で、臭素化フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂を製造する場合は、フェノールノ
ボラック樹脂として、メチレン結合のオルソ率が全メチ
レン結合の50%以上、中でもより高温煮沸下での臭素
イオンの解離量が少ない硬化物を必要とする場合には7
5%以上であるものを用いることが好ましい。
なお、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂のメ
チレン結合のオルソ率やその原料たるフェノールノボラ
ック樹脂、臭素化フェノールノボラック樹脂のメチレン
結合のオルソ率は、例えば13C−NMRで算出できる
その測定方法としては、まず、測定すべきサンプルを重
水素置換されたアルコール溶媒に溶解し周波数1700
0ヘルツのパルスを照射して積算回数3000回以上で
メチレン結合のオルソ率を算出するという方法が挙げら
れる。
本発明で用いることができる硬化剤としては、通常、こ
の種のエポキシ樹脂の硬化剤として常用されている化合
物は、いずれも使用することができるが、例えば、各種
ノボラック樹脂をはじめ、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミンの如き各種の脂肪族アミン類;ビス
(3−メチル4−アミノシクロヘキシル)メタンの如キ
脂環族アミン;メタフェニレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホンの如き各種
の芳香族アミン類;各種のポリアミド樹脂ないしはそれ
らの各種変性物;無水マレイン酸、無水フタル酸、無水
へキサヒドロフタル酸、無水メチルヘキサハイドロフタ
ル酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、無水
ピロメリット酸の如き各種の酸無水物;またはジシアン
ジアミド、イミダゾール、BF3−アミン錯体、各種グ
アニジン誘導体の如き各種の潜在硬化剤などが挙げられ
る。
硬化剤の使用量は、エポキシ樹脂の一分子中に含まれる
エポキシ基の数と、硬化剤中のアミノ基またはイミノ基
、フェノール性水酸基等の活性水素基の数あるいは酸無
水物基の数が当量付近となる量が一般的である。
また、止揚された如き各種の化合物を硬化剤として用い
る際には、さらに必要に応じて硬化促進剤をも併用して
もよい。硬化促進剤としては公知慣用の各種の硬化促進
剤であれば、いずれも使用できるが、例えばジメチルベ
ンジルアミンの如き各種の三級アミン類;2−メチルイ
ミダゾールの如き各種のイミダゾール類;またはアミン
金属塩類の如き各種の有機金属化合物;  1,3.5
−1− IJヒドロ牛クシベンゼン如き多価フェノール
類などが挙げられる。
かくして得られる本発明のエポキシ樹脂組成物には、さ
らに必要に応じて、充填剤、着色剤、難燃剤、離型剤、
カップリング剤、またはタール、ピッチ、アミノ樹脂、
アルキッド樹脂、フェノール樹脂などの公知慣用の各種
の添加剤成分をも、適宜、配合せしめることができる。
それらのうち、特に代表的なもののみを例示するに留め
れば、かかる充填剤としては、シリカ類、珪酸ジルコン
、アルミナ、炭酸カルシウム、石英粉、酸化ジルコン、
タルク、クレー 硫酸バリウム、アスベスト粉またはミ
ルド・グラスなどが挙げられ、着色剤としては、カーボ
ンブラックまたは各種の金属化合物などが挙げられ、ま
た、離型剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸金属
塩類、天然ワックス類または合成ワックス類などが挙げ
られ、さらに、難燃剤としては、三酸化アンチモンまた
は、ヘキサブロモベンゼンなどが挙ケられ、さらにまた
、カップリング剤としては、アクリルシラン類、アミノ
シラン類またはエポ牛ジシラン類などが挙げれらる。
本発明によるエポキシ樹脂組成物は、上記原料成分を添
加するほか、目的や必要に応じてビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、フェノール順/ボラック型エポキシ樹脂、
ポリオールグリシジルエーテル等公知のエポキシ樹脂を
添加してもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、半導体封止材料、塗料
絶縁フェス、積層板、絶縁粉体塗料等の電気絶縁材、プ
リント配線基板用積層板およびプリプレグ、導電性接着
剤およびハニカムパネルの如き構造材料用等の接着剤、
半導体以外の電気部品用等の成形材料、GFRP 、 
CFRPおよびそのプリプレグ、レジストインキ等の用
途に利用できる。
〔実施例〕
次に本発明を製造例、実施例および比較例により具体的
に説明するが、以下において部は特に断りのない限りす
べて重量部であるものとする。
また、PCT法の測定条件は次のとおりである。
(PCT法測定条件) PCT用容器 100m1  密閉式テフロン容器(密
閉用ステンレス製作器付) 臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂5.0g イオン交換蒸留水      50.0g操作;樹脂5
.0gをテフロン容器に秤取し、イオン交換蒸留水50
.0gを加えて蓋をし、圧力漏れのないようステンレス
製容器中に収納し、160°Cに設定した恒温器に20
時間入れる。
抽出液分析条件 イオンクロマトク°ラフ分析装置  ; タ゛イオ不ブ
クス2000i/SPカラム       ; HP 
I C−AS 3溶離液       ; NaCO3
、NaHCO3再生液       ; H2SO4 参考例1 フェノール940部、ホルマリン(41,5%)420
部、酢酸亜鉛6部を窒素を通しながら120°Cまで昇
温し、4時間保持した後脱水し、150°Cで3時間加
熱し、濃縮した後、水蒸気蒸留を行った。この樹脂(a
)の軟化点は95°C2未反応フェノール0.1%であ
った。
次いでこのフェノール樹脂の全メチレン結合中のオルソ
化率を次の条件で測定した。
カーボン13−NMR: 日本電子(株)JNM−GSX  270・溶媒:重水
素化メタノール ・測定試料濃度:150mg10゜ 、測定温度=25°C ・周波数+17000ヘルツ ・照射モード:NME ・パルス角度=300 ・パルス間隔=3秒 ・積算回数:3000回 ml この測定結果からこのフェノール樹脂の全メチレン結合
中のオルソ率は80V6であった。
比較参考例1 フェノール940部、ホルマリン(41,5%)420
部、シュウ酸10部を窒素を通しなから120°Cまで
昇温し、4時間保持した後脱水し、150°Cで3時間
加熱し、濃縮した後、水蒸気蒸留を行った。得られた樹
脂(B)の軟化点は94°C2未反応フェノール0. 
1%、上記参考例1と同様な条件でフェノール樹脂の全
メチレン結合中のオルソ率を算出したところ45%であ
った。
参考例2 上記参考例1のノボラック樹脂(a)154部をメタノ
ール250部に溶解し、温度を10〜20°Cに保持し
ながら、臭素80部を2時間で滴下した。滴下終了後、
更に30分間攪拌した後反応液を大量の水中に滴下し、
炭酸ナトリウムで中和した。固化物を水洗し、濾過して
取り、乾燥して、臭素化フェノール/ボラック樹脂(C
)を得た。
参考例3 ノボラック樹脂(a)154部の代わりに、ノボラック
樹脂(a)の92.4部と、ノボラック樹脂(b)の6
1.6部を併用した以外は同様にして、臭素化フェノー
ルノボラック樹脂(d)を得た。
比較例1 ノボラック樹脂(a)の代わりにノボラック樹脂(b)
を用いた以外は同様にして臭素化フェノールノボラック
樹脂(e)を得た。
実施例1 臭素化フェノールノボラック樹脂(C)185部(1当
量)をエピクロルヒドリン555部(6当量)、メタノ
ール111部に溶解させた後、攪拌しながら70°Cで
20重量%の水酸化ナトリウム水溶液220部を5時間
かけて滴下、更に1時間反応させ、次いで水層を除去し
た後、過剰のエピクロルヒドリンを蒸留留去して、得ら
れた反応生成物にメチルイソブチルケトン500gを加
え均一に溶解させ、20%NaOH水溶液13部。
トリメチルエチルベンジルアンモニウムクロライド(5
0%水溶液)2.4部を加え、80″Cで3時間反応さ
せ、次いで、水100部を加え水層を棄却する。更に、
水200部、第1リン酸ソーダ10部を加えて水洗した
後、油水分解し油層を取り出した。油層から共沸蒸留に
より水を除去した後、濾過を行い、更にメチルイソブチ
ルケトンを留去させて軟化点90°C,エボ牛シ当j1
284の樹脂(f)220部を得た。
実施例2 実施例1でエピクロルヒドリンの使用量を277.5部
にした以外は同様にして、軟化点95°C。
エポキシ当量290の樹脂(g)215部を得た。
上記で得られた樹脂(f)〜(f)のPCTの抽出水の
分析結果を表−1に示した。
実施例3 実施例1で、臭素化フェノールノボラック樹脂(C)の
代わりに、臭素化フェノールノボラック樹脂(d)を使
用した以外は同様にして、軟化点90℃、エポキシ当量
283の樹脂(i)を219部を得た。
比較例1 実施例1で、臭素化フェノールノボラック樹脂(c)の
代わりに、臭素化フェノールノボラック樹脂(e)を使
用した以外は同様にして、軟化点89℃、エポキシ当量
281の樹脂(i)を219部を得た。
実施例1〜3の臭素化フェノールノボラック型エポキシ
樹脂を硬化剤で硬化させた硬化物は、比較例1の臭素化
フェノールノボラック型エポキシ樹脂を同様にして硬化
させた硬化物に比べて、臭素イオンの抽出量が著しく少
なかった。しかもICの絶縁封止に用いても、金属の腐
食性、電気絶縁性の低下はみられなかった。
(発明の効果) 本発明の製造方法で得られたエポキシ樹脂は、高温煮沸
下での臭素イオンの解離量が著しく少ないという格別顕
著な効果を奏する。
また本発明のエポキシ樹脂組成物は、グリシジルオキシ
基のパラ位の水素原子の50%以上が臭素原子で置換さ
れている臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂を
用いているので、その硬化物も、臭素イオンの抽出量が
著しく少ない。
従って例えば、IC等の絶縁封止に際しては、金属の腐
食性、電気絶縁性の低下等の心配はほとんど無用である
。しかも臭素を含有しているため、もともとその硬化物
は耐熱性、 難燃性に優れたも のである。
代 理 人

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水酸基のパラ位の水素原子の50%以上が臭素原子
    で置換さている臭素化フェノールノボラック樹脂とエピ
    クロルヒドリンとを反応させることを特徴とする臭素化
    フェノールノボラック型エポキシ樹脂の製造方法。 2、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂と硬化
    剤とから構成されるエポキシ樹脂組成物において、上記
    エポキシ樹脂として、グリシジルオキシ基のパラ位の水
    素原子の50%以上が臭素原子で置換さている臭素化フ
    ェノールノボラックエポキシ樹脂を用いることを特徴と
    するエポキシ樹脂組成物。 3、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂と硬化
    剤とから構成されるエポキシ樹脂組成物において、上記
    エポキシ樹脂として、水酸基のパラ位の水素原子の50
    %以上が臭素原子で置換さている臭素化フェノールノボ
    ラック樹脂とエピクロルヒドリンとを反応せしめてなる
    臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂を用いるこ
    とを特徴とするエポキシ樹脂組成物。 4、臭素化フェノールノボラック樹脂が、メチレン結合
    のオルソ率が全メチレン結合の50%以上であるフェノ
    ールノボラック樹脂を臭素化して得られた臭素化フェノ
    ールノボラック樹脂である請求項3記載のエポキシ樹脂
    組成物。 5、臭素化フェノールノボラック樹脂が、水酸基のパラ
    位の水素原子の75%以上が臭素原子で置換されている
    臭素化フェノールノボラック樹脂である請求項3記載の
    組成物。 6、臭素化フェノールノボラック樹脂が、メチレン結合
    のオルソ率が全メチレン結合の75%以上であるフェノ
    ールノボラック樹脂を臭素化して得られた臭素化フェノ
    ールノボラック樹脂である請求項3または5記載のエポ
    キシ樹脂組成物。
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