JPH0486471A - 冷凍機付断熱箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、内部が冷凍機によって冷却される冷凍機付
断熱箱に関する。

（従来の技術） トラック等で、生鮮食料品などを配送するときは、小型
の冷凍機付断熱箱が使用されている。

こうした冷凍機付断熱箱には、断熱壁で構成された収容
庫に冷凍機を組合わせた構造が用いられている。

具体的には、従来の冷凍機付断熱箱は、収容庫の内部に
蒸発器および減圧装置を設け、収容庫の外部に凝縮器お
よび圧縮機を設け、これら冷凍サイクル機器を冷媒配管
で連結した構造が用いられていた。

ところが、このような収容庫に単品で冷凍サイクル機器
を据付ける構造は、各部に機器を据付ける都合上、機器
の据付作業性はよくない。

また冷凍サイクル機器を各部に据付けた状態で冷凍サイ
クルが構成されるので、冷凍機の品質管理を行うときは
冷凍機だけで良いのに関わらず、収容庫を含めた全体を
一体として管理する必要があり、管理の点でも難点があ
る。しかも、収容庫が破損してしまうと、収容庫も使用
できなくなる問題がある。

そこで、特開平１−２００１６９号公報で示すように冷
凍機をユニット化したものが提案されている。

これは、圧縮機、凝縮器を有したコンデンシングユニッ
ト部と、蒸発器を有したクーリングユニット部とを組み
合わせて冷却ユニットを構成する。

そして、この冷却ユニットを収容庫の下部に連結し、ク
ーリングユニットと収容庫の内部とを通路を介して連通
し、同通路を通じて庫内に冷気を供給するようにしたも
のである。

（発明が解決しようとする課題） こうした構造は冷凍機がユニット化されるので、確かに
上記したような機器の据付作業性、管理の点、メンテナ
ンスの点などは解消される。

しかしながら、クーリングユニットは収容庫の外部に配
置されることで、クーリングユニットの周囲には、発生
する冷気が外気の影響を受けないようにするための断熱
壁が必要となる。

このため、提案された断熱箱構造は、その分、製品自体
が大形になり、占有面積の増加から据付ける場所の制約
が課せられてしまう問題がある。

この発明はこのような事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、製品を大形にすることなく、
冷凍サイクル機器の据付作業性、管理の点、メンテナン
スの点の各問題点を解消することができる冷凍機付断熱
箱を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために請求項１に記載の冷凍機付断
熱箱は、断熱壁を周囲に設けて構成された収容庫と、こ
の収容庫の断熱壁に設けられた貫通口部と、この貫通口
部を貫通して吸熱機器側か庫内に配置され放熱機器側か
庫外に配置されてなり断熱材の一方側に冷凍サイクルを
構成する冷凍サイクル機器のうちの吸熱機器を設け他方
側に同じく放熱機器を設けてユニットに構成してなる冷
却ユニットと、この貫通配置した冷却ユニットを前記収
容庫に着脱自在に固定する手段とを設けて構成したこと
にある。

請求項２に記載の冷凍機付断熱箱は、上記目的に加えて
隙間発生等の組付は不良を防ぐために、断熱壁の一方の
側部に冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル機器のうち
吸熱機器を設け他方の側部に同じく放熱機器を設けてユ
ニットに構成した冷却ユニットと、この冷却ユニットの
断熱壁を挿脱可能に貫通する枠体と、この枠体の周囲に
前記冷却ユニットの吸熱機器側を覆うように形成され前
記断熱壁を貫通した枠体に対して発泡成形加工で周壁を
形成してなる収容庫と、前記冷却ユニットを収容庫に着
脱自在に固定する手段とを設けて構成したことにある。

（作用） 請求項１に記載の冷凍機付断熱箱によると、冷却ユニッ
トは、温度の低い吸熱機器側は庫内に配置されて、温度
が高い放熱機器側のみが外部に配置される。

これにより、吸熱機器側は、温度を低く維持する収容庫
の断熱壁そのもので、外気から断熱されるので、吸熱機
器側の周囲を隔絶するような断熱壁は不要となり、製品
は大形にならずにすむ。

したがって、占有面積の増加をさせずにすみ、使用に際
して制約が課せられることはない。

しかも、冷凍サイクル系は１つの冷却ユニットに構成さ
れて、収容庫に着脱自在に据付けられているため、機器
の据付作業性、管理の点、メンテナンスの点などは解消
される。

請求項２に記載の冷凍機付断熱箱によると、上記に加え
て、冷却ユニット回りを規定してから、収容庫の周壁を
発泡成形加工で形成する構造なのを原因とした隙間発生
、組付不良を防ぐことができる。

（実施例） 以下、この発明を第１図ないし第５図に示す第１の実施
例にもとづいて説明する。

第１図はこの発明を適用した例えば生鮮食料品を運ぶと
きに使用される車載用の冷凍機付断熱箱を示し、１は例
えば前面側に横開き式の扉体２を有して構成された収容
庫、１ｂはこの収容庫１が据付けられた台車である。な
お、１ｃは台車１ｂの下部に設けられた複数個のキャス
ターである。

収容庫１は、前部側に前記扉体２で開閉される人出口３
を有し、後部側に矩形の貫通口部４を有した断熱性の周
壁をもつ箱体から構成される。また貫通口部４の周囲の
断熱壁部分１ａには、断熱性を有した枠状の補強体５が
設けられ、貫通口部４の機械的強度を高めている。

詳しくは、収容庫１は、第２図および第３図に示される
ように鋼、Ａρ、ＳＵＳ等の金属材で構成された内箱１
０の周囲に同様の部材で構成された外箱１１を設け、さ
らに同内箱１０および外箱１１の後部壁に形成した矩形
の開口部１２．１３間にスチレン等の樹脂で成形された
上記枠状の補強体５を設けて、箱体の基礎となる前面側
および後面側が開口した枠組体を構成する。そして、こ
の枠組体の内箱１０．外箱１］および補強体５で囲まれ
た空間部分にウレタン等の樹脂を注入して発泡させて、
周壁を形成した一体形の断熱箱構造となっていて、これ
により開口部１２．１３および補強体５で形成された貫
通口部４の内周部分、すなわち冷却ユニット据付部分の
機械的強度を他の部分よりも高くしである。

そして、この貫通口部４の内周部分（冷却ユニット据付
部分）に冷凍機２０が着脱可能に装着されている。冷凍
機２０は、冷却に必要な機器を１つのユニットにした冷
却ユニット２１から構成される。詳しくは、冷却ユニッ
ト２］はつぎのように構成されている。

すなわち、２２はフレームである。フレーム２２は、第
４図に示すように貫通口部４の内径に対応した外径を有
する矩形筒状のケース２４と、矩形形状のプレート２５
とを有している。これらケース２４およびプレート２５
は、いずれも例えば厚さ寸法が３〜５　ｖｓｍ程度の塩
化ビニル、ポリカーボネート等の断熱性を有する樹脂材
がら成形されている。そして、ケース２４の一方の端部
に形成された外側に張出る矩形箱状の段部部分２６と、
プレート２５の他側面の下部部分との相互がボルト２７
およびナツト２８で締結されている。つまり、フレーム
２２は略し字状の構造体に組まれている。

またこのフレーム２２を構成するケース２４の段部部分
２６で囲まれる部分には、スチレン、ウレタン等の樹脂
材で板状に成形された断熱壁部２９（断熱材に相当）が
プレート２５に添わせるようにして嵌挿されている。そ
して、フレーム２２は、この断熱壁部２９を境として、
プレート２５側を吸熱機器を据付ける部分に定め、ケー
ス２４側を放熱機器を据付ける部分に定めている。

そして、ケース２４の内部、すなわちケース２４の内周
面および断熱壁部２９で囲まれる部位に、第５図に示す
ような冷凍サイクル３０を構成する圧縮機３１．凝縮器
３２．減圧装置３３．蒸発器３４．アキュムレータ−３
５といった冷凍サイクル機器のうち、放熱（高温）機器
となる圧縮機３１．凝縮器３２が据付けられている。な
お、ケース２４の開口端はカバー２４ａで閉塞されてい
る。またケース２４の壁部には冷却ファン３７（例えば
プロペラファンをモータに直結してなるもの）が設けら
れていて、ケース２４内の圧縮機３１、凝縮器３２を冷
却するようにしている。

プレート２５の全体か露出する側面には、上記冷凍サイ
クル機器のうち、吸熱（低温）機器となる減圧装置３３
．蒸発器３４．アキュームレータ３５が上下方向に沿っ
て据付けられている。またこのプレート２５の側面には
、据付けた各種機器ならびにプレート２５と離間対向し
て、例えば断面が偏平コ字形を呈したカバー３６が上下
方向に沿いに着脱自在に取付けられていて、上下方向に
沿って連続した離間部に通風路３７ａを構成している。

また通風路３７ａの上部側には送風ファン３８（例えば
プロペラファンをモータに直結してなるもの）が設けら
れていて、蒸発器３４で得られる冷気を通風路３７ａか
ら外部に導出させることができるようになっている。

この冷却ユニット２１が貫通口部４に貫通配置されてい
る。詳しくは、補強体５の内面には第２図に示すように
段部部分２６の形状に対応した段差部３９が形成されて
いて、庫内から貫通口部４ヘケース２４側を段部部分２
６と段差部３９とが当接するまで挿入することで、プレ
ート２５が収容庫１の断熱壁部分１ａと当接するように
しである。この構造によって、冷却ユニット２１は、吸
熱（低温）機器側を庫内に配置させ、放熱（高温）機器
側を庫外に配置させた状態で、貫通口部４に対して貫通
配置させている。

そして、プレート２５の上部と、プレート２５と対向す
る収容庫１の断熱壁部分１ａとがボルト４０およびナツ
ト４１によって着脱自在に連結されている。また庫外に
突き出るケース２４の下部壁は、ブラケット４２ａを介
して台車１ｂの台座部１ｄにボルト４２およびナツト４
３で着脱自在に連結され、これらの連結構造によって冷
却ユニット全体を収容庫１に対し脱着自在に固定してい
る。

しかして、このような冷凍機付断熱箱を組立てるときは
、まず、収容箱１と、組立て冷却ユニット２１とを準備
する。

このとき、冷却ユニット２１はつぎのように組立てであ
る。

すなわち、ケース２４の内部に圧縮機３〕、凝縮器３２
等の放熱（高温）機器および断熱壁部２９を取付ける。

またプレート２５の全体が露出する側面に、減圧装置３
３．蒸発器３４．アキュムレーター３５を取付ける。上
記ケース２４とこのプレート２５とを、ボルト２７およ
びす・ソト２８で締結する。そして、上記冷凍サイクル
機器の相互をつなぐ配管を施した組んた状態となってい
る。

その後、冷却ユニット２１のケース２４側を、庫内から
貫通口部４へ、プレート２５が断熱壁部分１ａと突き当
たるまで嵌挿する。これにより、冷却ユニット２１は、
吸熱機器側が庫内に配置され、放熱機器側か庫外に配置
されて、断熱壁部分１ａを貫通する。ついで、冷却ファ
ン３７が取着されたカバー２４ａをケース２４の開口端
に装着して、ケース２４の開口を閉塞する。この後、ケ
ス２４を、台座部１ｄに立設したブラケット４２ａにボ
ルト４２およびナツト４３を使って固定するとともに、
プレート２５を、対向する断熱壁部分１ａにボルト２７
およびナツト２８で固定する。なお、本実施例のボルト
４０．４２による固定は、いづれも相手のナツト４１．
４３を相手側の部材の所定位置に予め固着しておいた構
造を用いている。

ついで、プレート２５の庫内に臨む側面に、予め送風フ
ァン３８を据付けておいたカバー３６を脱着可能に取付
ける。

かくして、冷却ユニット２１は、温度の低い吸熱機器側
は庫内に配置され、温度が高い放熱機器側のみが外部に
配置された状態で、収容庫１に着脱可能に据付けられる
。

これにより、冷却ユニット２１の吸熱機器側は、温度を
低く維持する収容庫１の断熱壁部分１ａそのもので、外
気から断熱されるので、従来のユニット式のような吸熱
機器側の周囲を隔絶するような断熱壁は不要となる。

したがって、製品は占有面積の増加をさせずにすみ、使
用に際して制約が課せられることはない。

つまり、従来のユニット式に比べて、小型ですむ。

しかも、冷凍サイクル系は１つの冷却ユニット２１に構
成されて、収容庫１に着脱自在に据付けられているので
、冷却ユニット２１だけを据付けるだけよい、冷却ユニ
ット２１だけを品質管理すればよい、冷凍サイクル系だ
けを収容庫１から脱着できるなどの効果は維持され、機
器の据付作業性、管理の点、メンテナンスの点にも優れ
る。

また、この発明は上記した第１の実施例に限定されるも
のではなく、例えば第６図および第７図に示す第２の実
施例のようにしてもよい。

すなわち、第２の実施例は、収容庫１の断熱壁の一部を
分割した部分を貫通口部４４とする。また分割した断熱
壁片４５（分割した内箱１０、外箱１１の各壁部分１０
ａ、ｌｌａと、同壁部分１０ａ、ｌｌａとに介在するウ
レタン部分１ｅよりなる）の庫内側の側面に第１の実施
例と同様、庫内側のカバー５３と共に、減圧装置、蒸発
器。

アキュームレーターといった吸熱（低温）機器４６を設
け、庫外の側面に庫外側のカバー５４と共に、圧縮機、
凝縮器等の放熱（高温）機器４７を設けて、冷却ユニッ
ト４８を構成する。そして、この冷却ユニット４８を、
貫通口部４４の開口縁部に設けたウレタン又はスチレン
などで構成された枠状の補強体４９（枠体）に挿脱可能
に嵌合して貫通配置し、吸熱機器側を庫内に配置し、放
熱機器側を庫外に配置している。５６は、断熱壁片４５
に吸熱機器４６．放熱機器４７を固定するためのボルト
ナツトである。そして、庫外に露出する冷却ユニット４
８のカバー５４の外面部分、同じく断熱壁片４５の外面
部分、収容庫１の上下壁部の外面に渡り、一対の帯状の
ブラケット５５５５を設けて、冷却ユニット全体をボル
トナツト６３で着脱自在に固定している。

また、本実施例は、冷却ユニット４８をセットした状態
で、収容庫１を発泡成形する構造を採用しており、これ
にて上記第１の実施例に加え、不良品を防ぐという効果
を得ている。

すなわち、発泡成形構造は、つぎのようになっている。

まず、内箱１０、外箱１１、補強体４９を組合わせて、
前面側の人出口（図示しない）が開口し、かつ後面側の
貫通口部４４が開口した枠組体６０を構成する。そして
、この貫通口部４４に、上記に述べた如くユニット化し
た冷却ユニット４８を貫通配置し、冷却ユニット４８の
吸熱機器４６側を庫内に配置し、放熱機器４７側を庫外
に配置し、冷却ユニット全体をブラケット５５．５５お
よびボルトナツト５６で枠組体６０に固定する。その後
、枠組体６０の側部に予め設けた注入口６１から、ウレ
タン樹脂を注入し、発泡により収容庫１の周壁を形成し
た構造となっている。

こうした構造は、冷却ユニット４８回りを規定したまま
で、収容庫１の周壁を発泡成形するので、発泡成形によ
る押圧作用により、各冷却ユニット４８の断熱壁片４５
と補強体４９との間、補強体４９とウレタン樹脂 を原因とした隙間発生、組付不良を防ぐことができる効
果をもたらす。

しかも、収容庫１の周壁は全て一体なので、機械的強度
を確保しやすく、これは、車載用として使用する外的影
響を受けるような断熱箱には有効である。

なお、この発明を上記実施例では生鮮食料品を運ぶのに
使用される車載用の断熱箱に適用したが、むろん、これ
以外の用途に使用される断熱箱にこの発明を適用しても
よい。

［発明の効果］ 以上説明したように請求項１に記載の発明によれば、製
品を大形にすることなく、冷凍サイクル機器の据付作業
性、管理の点、メンテナンスの点の各問題点を解消する
ことができる。

請求項２に記載の発明によれば、上記に加えて、冷却ユ
ニット回りを規定してから、収容庫の周壁を発泡成形加
工で形成する構造なので、発泡成形た隙間発生、組付不
良を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例の冷凍機付断熱箱を示
す断面図、第２図は収容庫の構造を示すｌへ 断面図、第３図が収容庫を後面から見た図、第４図は冷
却ユニットのフレームを示す斜視図、第５図は冷凍サイ
クルの概略構成を示す図、第６図はこの発明の第２の実
施例の冷凍機付断熱箱を示す斜視図、第７図は第６図Ａ
−Ａ線に沿う断面図である。 １・・・収容庫、１ａ・・断熱壁、２・・・扉体、４・
・・貫通口部、５・・・補強体、１０・・・内箱、１１
・・・外箱、２１・・・冷却ユニット、２２・・・フレ
ーム、２９・・・断熱壁部（断熱材）、３０・・・冷凍
サイクル、３１・・・圧縮機、３２・・・凝縮器、３３
・・・減圧装置、３４・・・蒸発器、３５・・・アキュ
ームレータ、４０・・・ボルト、４１・・・ナツト、４
２ａ・・・ブラケット、４２・・・ボルト、４３・・・
ナツト、４４・・・貫通口部、４８・・・冷却ユニット
、４９・・・補強体（枠体）、４６・・・吸熱機器、４
７・・・放熱機器、５５・・・ブラケット、６３・・・
ボルトナツト。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）断熱壁を周囲に設けて構成された収容庫と、この
   収容庫の断熱壁に設けられた貫通口部と、この貫通口部
   を貫通して吸熱機器側が庫内に配置され放熱機器側が庫
   外に配置され庫内外を遮断する断熱材の一方側に冷凍サ
   イクルを構成する冷凍サイクル機器のうちの吸熱機器を
   設け他方側に同じく放熱機器を設けてユニットに構成し
   てなる冷却ユニットと、この貫通配置した冷却ユニット
   を前記収容庫に着脱自在に固定する手段とを具備したこ
   とを特徴とする冷凍機付断熱箱。
2. （２）断熱壁の一方の側部に冷凍サイクルを構成する冷
   凍サイクル機器のうち吸熱機器を設け他方の側部に同じ
   く放熱機器を設けてユニットに構成した冷却ユニットと
   、この冷却ユニットの断熱壁を挿脱可能に貫通する枠体
   と、この枠体の周囲に前記冷却ユニットの吸熱機器側を
   覆うように形成され前記断熱壁を貫通した枠体に対して
   発泡成形加工で周壁を形成してなる収容庫と、前記冷却
   ユニットを収容庫に着脱自在に固定する手段とを具備し
   たことを特徴とする冷凍機付断熱箱。