JPH048538B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、織布を回動する裁断テーブル上に配
置し保持し、この織布を所定の形状に沿つて案内
レールに取り付けられた裁断工具により裁断し裁
断片とし、この裁断片を受けテーブル上の所定の
位置に積むことからなる一定厚さの織布を連続し
て裁断し積重ねる方法およびその装置に関する。
既成服製造において、特に天然織布または合成織
布を使用する工業において、いわゆる裁断用平坦
テーブルの上において順次に層を成して配置され
た織布を、１つまたは複数のゲージに従つて、適
当な手段をもつて、１動作で複数の同形の裁断片
をうるように裁断する段階から成る裁断操作は周
知であつて、この方法は有利な方法ではあるが、
マトラツサージ織の段階で二、三の欠点を示す。
この段階は、各層の織布をその巾の方向において
完全に重ね合わせ、また長さの方向において同一
の張力を与える必要があるので、時間のかかる、
骨の折れる、また微妙な操作であつて、特に織布
が市松模様、花模様などの印刷を有する際にこの
操作は複雑である。何故かならばこれらの印刷が
厳密に重ね合わされる必要があるからである。

本発明は前記のような欠点を除くことを目的と
している。

本発明の目的を成す一定厚さのマトラツサージ
織のため織布を裁断する方法ならびに機械は、２
個のドラム間を移動する緊張されたコンベアベル
ト型の、または円筒型の、裁断テーブルの可動面
の上に、織布ロールから繰出された一定長の織布
を、前記コンベアベルトの移動中または円筒体の
回転中に、織布長さ方向に一定張力をもつて、ま
た織布の両側縁を厳密に整合させて配置しまた保
持する段階と、次に前記コンベアベルトの移動の
停止または円筒体の回転の停止に際して、１つま
たは複数の選定されたゲージに従つて、可動支持
体と連結されたレーザー光線、超音波、ローラ刃
などの裁断工具をもつて連続的に織布を裁断する
段階とから成る。平面コンベアベルトまたは円筒
体上に保持された一定長の織布が単数または複数
のゲージによつて裁断されたとき、これらの裁断
片はコンベアベルトの移動中または円筒体の回転
中に、裁断テーブルの下方に配置された受けテー
ブル上に配置され、また同時に裁断テーブル−織
布ロール組立体を移動させる。これはテーブル上
の所定の場所に類似の裁断片を配置してそのマト
ラツサージ織を実施するためである。その間受け
テーブルは固定されるが、他の変更態様として、
コンベアベルトの移動中または円筒体の回転中に
受けテーブルも移動させる。コンベアベルトの移
動中または円筒体の回転中、また裁断片の堆積中
に、新しい一定長さの織布が裁断テーブルの上に
配置され、この新しい織布長が１つまたは複数の
同等または種々のゲージに従つて裁断され、これ
らの裁断操作、堆積操作、配置操作、制御操作な
どはすべてコンピユータによつて同期化され、こ
のコンピユータに対して各手段が接続される。

以下本発明に示す実施例を詳細に説明する。

第１図に図示のように、織布ロール１を支持体
２の上に支持し、織布ロールはこの支持体上にお
いて回転駆動させられて、繰出され、裁断テーブ
ル４上に織布層３として供給される。この裁断テ
ーブル４は軸６上に保持された回転体５から成
り、軸６上において円筒体は、歯車７とモータ８
のような手段によつて回転駆動されて、その回転
中にその側面９の上に一定長さの織布層を分布さ
せる。回転中に織布はその長さ方向に規則的に緊
張される。前記円筒体の回転中にその母線に当接
するプレスローラ１０が織布層３を、円筒体５の
上に接着させることができる。この円筒体は予め
例えば接着剤を塗布されており、または刺体を備
え、または織布層の長さ方向及び巾方向における
移動を防止するためのその他任意の保持固定要素
を備える。織布の縁は完全に円筒体５の上に整列
されている。これは織布の両縁に配置されて、こ
れらの縁を正しい位置に配置するようにローラ１
２を横方向に移動させる光電管１１によつて実施
される。一定長さの織布３が、円筒体５の側面９
の上に、レーザー光線、超音波、回転刃などの１
個または複数の切断工具１３に対向して配置され
たとき、円筒体５を停止させて、１つまたは複数
のゲージに従つて、１個または複数の裁断工具に
よつて裁断片３０に裁断される。これらの裁断工
具は、円筒体５の母線に対して平行な案内レール
１４上に保持され、このレール上を円筒体の母線
方向に移動することができ、またこれは公知の並
進手段によつて実施される。案内レール１４はそ
の末端において、回転アーム１５によつて保持さ
れる。このアームはその他端において軸６に連結
され、この軸は、適当手段によつて回転させられ
るときに、レール１４の移動を生じ、またこれに
よつて、円筒体側面９の外周の一部において、裁
断工具１３の移動を生じる。このようなレールと
裁断工具１３の一定速度または可変速度の同時的
移動は、斜方向裁断を可能にする。円筒体５の上
に配置された一定長さの織布３の裁断ののち、円
筒形裁断テーブル４を回転駆動させる。１つまた
は複数のゲージによつて裁断された織布片は、そ
の間に受けテーブル１６上の定められた場所に配
置される。この受けテーブルは円筒体４の下方に
固定され、その縦軸線は円筒体５の軸線に対して
直角である。裁断された織布片を受けテーブル１
６上の定められた場所に配置するため、織布片１
の支持体２及び円筒形裁断テーブル４から成る組
立体は、受けテーブル１６の縦軸線に沿つて可動
であつて、類似裁断片のマトラツサージ織を可能
にする。受けテーブル１６はその上の堆積物に応
じて高さ方向において可動である。円筒体５の回
転と裁断片の堆積中に、織布は織布ロール１から
繰出され、円筒体５の側面９の上に分布され緊張
される。

使用される工具に従つて、円筒体５の側面９は
中実とし、超音波、ローラ刃などの高抵抗と高硬
度の支持面を必要とするあらゆる裁断工具に適用
させられる。しかしまたこの円筒体側面９は使用
される工具に従つて多孔体とすることができる。

各種の部材並びにその機能の制御はコンピユー
タによつて同期化され決定される。

本発明の主旨の範囲内において、裁断テーブル
の水準のみにおいて前記のものと異なる機械を使
用することができる。この裁断テーブルは第２図
に図示のように水平な平面である。

前記テーブル２０は均一可撓性のコンベアベル
ト２１から成り、このコンベアベルトは、使用さ
れるカツター２４に適した材料のメツシユ、また
は相互に枢着された平板要素から成り、２個の回
転ドラムの間に緊張され移動する。テーブル２０
の一端に保持された織布ロール２６から繰出され
た織布２５は、その移動中にコンベアベルト２１
の上面２３の上に配置され、配置されると同時に
織布はその長さ方向に緊張され、またコンベアベ
ルト２１の上に保持される。このコンベアベルト
は予め接着剤を塗布され、また刺体その他の保持
要素を備え、プレスローラ２７が織布をコンベア
上に固着させる。コンベアベルト２１の移動を停
止したときに、織布は、出願人の特許第7723575
号に記載のようにビーム及び１個または複数の可
動キヤリジによつて保持され方向づけられたカツ
タ２４に対向し、１つまたは複数のゲージに従つ
て裁断される。裁断とコンベアベルトの移動のの
ちに、裁断片３０は、前記のようにして受けテー
ブル１６の所定の場所に堆積され、その間に、織
布ロール２６から繰出された新しい織布長さがが
カツタ２４に対向配置される。

織布を可動受けテーブル１６の上に堆積させる
ために織布片を分離させるように、円筒体５また
はコンベアベルト２１上の織布保持に使用される
接着方法に応じて、例えばスクレーパ２８を円筒
体またはコンベアベルトの上に当接するように配
置することができる。

本発明の他の変更態様によれば、受けテーブル
１６をその縦軸線に沿つて可動とし、これに対し
て織布ロール支持体と裁断テーブルとから成る組
立体を固定することができる。これは円筒体５の
回転あるいはコンベアベルト２５の運動中に堆積
される裁断片に対して受けテーブルを対向配置す
るためである。

コンベアベルト２１または円筒体５の上に織布
を配置したのち、その裁断前、裁断中または裁断
後に、裁断された織布片または裁断されるべき織
布片をコンピユータ制御の適当手段によつて符号
づけまたはマーク付けすることができる。これは
事後の利用に際してこれら裁断片の配分を容易に
するためである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による円筒形裁断テーブルを有
する裁断機の略示図、第２図は２個の回転ドラム
間において緊張され移動するコンベアベルトから
成る裁断テーブルを有する裁断機の略示図であ
る。 １，２６……織布ロール、３，２５……織布
層、４，２０……裁断テーブル、５……円筒体、
２１……コンベアベルト、１１……光電管、１
３，２４……カツタ、１４……案内レール、１５
……アーム、１６……受けテーブル、１０，２２
……プレスローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 織布を回動する裁断テーブル上に配置し保持
   し、前記織布を所定の形状に沿つて案内レールに
   取り付けられた裁断工具により裁断テーブル上で
   裁断し裁断片とし、前記裁断片を受けテーブル上
   の所定の位置に積むことからなる一定厚さの織布
   を連続して裁断し積重ねる方法。 ２ 前記織布は大きい織布ロールから必要に応じ
   て繰り出される特許請求の範囲第１項記載の方
   法。 ３ 前記織布を前記裁断テーブル上に複数のロー
   ラにより配置することからなる特許請求の範囲第
   １項記載の方法。 ４ 前記複数のローラの１つはプレスローラであ
   り、該プレスローラは前記裁断テーブルに隣接し
   て配置され、前記織布は前記プレスローラと前記
   裁断テーブルとの間に送られる特許請求の範囲第
   ３項記載の方法。 ５ 前記裁断テーブルが円筒状でかつ回転可能で
   ある特許請求の範囲第１項記載の方法。 ６ 前記裁断テーブルが無端コンベヤベルトであ
   る特許請求の範囲第１項記載の方法。 ７ 前記織布が前記裁断テーブル上に接着剤によ
   り保持される特許請求の範囲第１項記載の方法。 ８ 前記織布が前記裁断テーブル上に刺体により
   保持される特許請求の範囲第１項記載の方法。 ９ 前記裁断工具を前記円筒体の囲いに沿つて変
   位させるために前記回転アームを回転駆動させる
   ことからなる特許請求の範囲第１項記載の方法。 １０ 前記案内レールと前記裁断工具の変位によ
   り前記織布が斜めに裁断される特許請求の範囲第
   １項記載の方法。 １１ 前記織布が積重ねられるように前記受けテ
   ーブルの鉛直方向高さを調節することからなる特
   許請求の範囲第１項に記載の方法。 １２ 前記裁断テーブルを前記受けテーブルの長
   手方向軸線に沿つて移動させることからなる特許
   請求の範囲第１項に記載の方法。 １３ 前記受けテーブルを前記裁断テーブルの長
   手方向軸線に沿つて移動させることからなる特許
   請求の範囲第１項に記載の方法。 １４ 前記工程をコンピユータにより同期させる
   ことからなる特許請求の範囲第１項に記載の方
   法。 １５ 回動する裁断テーブルと、 前記裁断テーブルに協働し案内レールに取り付
   けられた裁断工具と、 受けテーブルとを備え、前記受けテーブルの少
   なくとも１つは、織布が前記裁断テーブル上にあ
   る間に裁断され裁断片とされた後に前記受けテー
   ブル上の所定位置に前記織布を位置させる装置か
   らなる一定厚さの織布を連続して裁断し積重ねる
   装置。 １６ 複数のローラを備え、前記複数のローラは
   前記織布を前記裁断テーブル上に案内する特許請
   求の範囲第１５項に記載の装置。 １７ 前記複数のローラはプレスローラを含み、
   前記プレスローラは前記裁断テーブルに隣接して
   配置されている特許請求の範囲第１６項に記載の
   装置。 １８ 前記裁断テーブルが円筒状で回転可能であ
   る特許請求の範囲第１６項に記載の装置。 １９ 前記裁断テーブルが無端コンベヤベルトで
   ある特許請求の範囲第１５項に記載の装置。 ２０ 前記織布を前記裁断テーブル上に保持する
   手段を備え、前記保持する手段が接着剤である特
   許請求の範囲第１５項に記載の装置。 ２１ 前記織布を前記テーブル上に保持する手段
   が刺体である特許請求の範囲第２０項に記載の装
   置。 ２２ 前記裁断工具がレーザー光線である特許請
   求の範囲第１５項に記載の装置。 ２３ 前記裁断工具が超音波である特許請求の範
   囲第１５項に記載の装置。 ２４ 前記裁断工具がローラ刃である特許請求の
   範囲第１５項に記載の装置。 ２５ 前記裁断片を積重ねられるように前記受け
   テーブルの高さを調節する装置を備えた特許請求
   の範囲第１５項に記載の装置。 ２６ 可動裁断テーブルを備え、前記可動裁断テ
   ーブルは前記受けテーブルの長手方向軸線に沿つ
   て移動可能である特許請求の範囲第１５項に記載
   の装置。 ２７ 前記受けテーブルが固定して配置されてい
   る特許請求の範囲第１５項に記載の装置。 ２８ 固定して配置された裁断テーブルを備えた
   特許請求の範囲第１５項に記載の装置。 ２９ 前記受けテーブルが前記裁断テーブルの長
   手方向軸線に沿つて移動可能な特許請求の範囲第
   １５項に記載の装置。