JPH0484893A - 光学活性1,3―ジオキサン誘導体 - Google Patents

光学活性1,3―ジオキサン誘導体

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JPH0484893A
JPH0484893A JP19777590A JP19777590A JPH0484893A JP H0484893 A JPH0484893 A JP H0484893A JP 19777590 A JP19777590 A JP 19777590A JP 19777590 A JP19777590 A JP 19777590A JP H0484893 A JPH0484893 A JP H0484893A
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JP
Japan
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optically active
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dioxane
dioxane derivative
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JP19777590A
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Chikara Kaneko
金子 主税
Masayuki Sato
雅之 佐藤
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生理活性化合物、機能性材料などの出発物質
として有用な光学活性化合物、特に13−ジオキサン誘
導体および2,4−ジオン誘導体及びそれらの製造法に
関するものである。
(従来の技術) 生理活性化合物あるいは機能性材料などが光学活性であ
る場合、複数の立体異性体が存在するが、通常有利な特
性を示すのは、そのうちの1つであり、ラセミ体あるい
は低い光学純度であるものを用いた場合、目的物が十分
な生理活性あるいは機能性を発現しないことは明らかで
ある。そのため、出発物質として供される化合物も十分
な光学純度を有していることが望ましい。
しかしながら、現在知られている一般式(但し上式にお
いて、Rは炭素数2〜20のアルキル又はアルキレン置
換メチレンを示し、R1は炭素数1〜4のアルキル、ア
ルケニル又はハロアルキル基を示す。)で表される光学
活性化合物、および一般式 (但し、上式において、R1,*は上記と同じである。
)で表される光学活性化合物は、いずれもラセミ体であ
り、光学純度の高い光学活性体が待望されてきた。
ラセミ体としては例えば(1)式に対応するラセミ体と
して、J、 Haeusler、、 Monatsh、
 Chem、。
旦10)、 1213 (1982)、(III)式に
対応するラセミ体として、N、 J、 Geach e
t al、、 BP8B−301103、W、 A、 
Ayer et al、、 Can、 J、 Che@
、、 66(3)、 506(1988)、J、B、 
1eather et al、、 US86 8720
69、C,G、 Knudsen、、 EP87−10
8078が挙げられる。
(発明が解決しようとする課B) 本発明の目的は、生理活性化合物、機能性材料などの出
発原料として有用な前記(1)式で表される光学活性化
合物、あるいは前記(Ill)弐で表される光学活性化
合物を光学純度良く提供することである。
本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭意研究を行っ
た結果、対応するケト体にパン酵母に代表される微生物
を作用させ、不斉還元を行うことによって(I)式で表
される光学活性化合物が得られ、これを加熱処理するこ
とにより (I[[)式で表される光学活性化合物が光
学純度良く得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
(課題を解決するための手段) 即ち本発明の第一は、一般式 (但し上式において、Rは炭素数2〜20のアルキル又
はアルキレン置換メチレンを示し、R1は炭素数1〜4
のアルキル、アルケニル又はハロアルキル基を示す。)
で表される光学活性1.3−ジオキサン誘導体である。
本発明の第二は、一般式 (但し上式においてRおよびR1は前記(I)式の場合
と同一の意味を示す。)で表される光学活性化合物を微
生物を用いて立体選択的に還元することによって(1)
式で示される光学活性1,3−ジオキサン誘導体を得る
ことを特徴とする製造法である。
本発明の第三は、一般式、 (但し上式においてR1は前記(I)式の場合と同一の
意味を示す。)で示される光学活性化合物である。
本発明の第四は、前記(1)式で表される光学活性化合
物を中間体として、さらに有機溶媒中で加熱して、前記
(I[[)式で表される光学活性化合物を製造する方法
である。
次に本発明について更に詳細に説明する。
本発明において原料となる(n)式の化合物は、例えば
次の様な経路に従って製造するのが有利である。
(IV)                (II)(
但し上式においてR,R’は前記(I)式の場合と同一
の意味を示す、) 即ち、1.3−ジオキサン−4,6−ジオン体(TV)
にトリエチルアミンの存在下ジケテンを反応させて容易
に収率よく製造することができる。
また、次の様な経路に従って製造するのも有効である。
(V) (II) (但し上式においてR,R’は前記(I)式の場合と同
一の意味を示す。) 即ち、5−アセチル−2,2−ジメチル−1゜3−ジオ
キサン−4,6−ジオン(V)にリチウムジイソプロピ
ルアミド(LDA)の存在下、種々の酸クロライドを反
応させることによって製造できる。
更に化合物(II)は、微生物によξ不斉還元反応によ
り光学活性なアルコール(1)へと変換される。
(I) (上式においてR,R’は前記(1)式の場合と同一の
意味を示す、) 本発明において使用する微生物としては、入手し易さの
点からパン酵母(saccharora ces ce
revisiae)が好適であるが、基質に作用して不
斉還元を行うものであればどの様な種類のものを用いて
も構わない(例、Kloeckera 5aturnu
s、 7また、本発明における微生物を用いた不斉還元
反応は通常、水中において基質、微生物、炭素源を開放
系において効率よく接触させることによって完遂される
が、開放系で行うことが可能であり特に特別な反応装置
を必要としない。更に反応に使用する水は、水道水で十
分であり特別な処理を必要としない。
炭素源としては、シg糖、ブドウ糖などの炭水化物が好
適であるが、酢酸等の有機酸、アルコール類などを適宜
使用することも可能である。
更に、(1)式で示される化合物から、(I[[)式で
示される化合物への環変換反応は、トルエンに代表され
る非極性溶媒中で加熱するだけで十分であり、特別な触
媒、反応剤などは必要としない。
また、(1)式におけるRは出発原料1.3ジオキサン
−4,6−ジオン体のRの異なるものを用いることによ
って種々変換が可能であるが、Rの種類のいかんにかか
わらずいずれの場合も、高エナンチオ選択的に不斉還元
反応が進行するので、出発原料1.3−ジオキサン−4
,6−シオン体として入手容易なメルドラム酸を用いて
何ら不利な点はない。
本発明において反応温度は、10ないし60℃が適当で
あり使用する微生物の種類によってその最適温度は異な
るが、特に好ましくは20ないし40℃である。
反応時間は、基質の種類((■)式におけるRの違い)
によって異なり、工ないし100時間であるが、反応温
度、微生物の種類、基質の濃度を変化させることにより
短縮も可能である。
基質濃度は、0.01ないし20重量%が適当であるが
、好ましくは0.5ないしは5重量%である。
この様にして不斉還元を行った反応物から目的物を効率
的に取り出すためには次の方法が好適である。即ち、反
応物に塩、セライトを投入し、ペースト状にしたのち、
ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル等の有機溶
媒により十分に抽出することにより行われる。
また、抽出した目的物は、通常の有機合成化学的手法、
例えば再結晶、カラムクロマトグラフィー等によって精
製できる。
(1)                (III)更
に化合物(1)から化合物(1[[)への変換は、トル
エンに代表される有機溶媒中で加熱することで容易に行
われるが特定の反応温度を必要としないので、それぞれ
の有機溶媒の還流温度で構わない。
また、得られた目的物は、再結晶、カラムクロマトグラ
フィー等の通常用いられる有機合成的手法によって精製
される。
(発明の効果) 本発明の(1)式あるいは(I[[)式で表される化合
物は、各種有用化合物の出発物質として有用である。
(I) (III) (V)          (Vl) Haeusler、  、  Liebigs Ann
、 Chew、、  982(1983)  、R,B
acardid et al、、  Tetrahed
ron Lett−+  2L551(1980)  
、A、Nakamura et al−+  Chew
、Pharm。
Bull、、32.2815(1984))。 更に(
V)式の化合物は、接触還元により、例えば5−へキサ
ノリド(6−メチルテトラヒドロビラン−2−オン((
■)式でR’=CHz))に誘導されるが、このものも
有用なキラルシントンである。(参照、に、 Mori
 et al、。
Tetrahedron、、 41.541(1985
))。
(■) 即ち、(1)式の化合物を加熱することによって、(I
II)式の化合物が与えられるが、このものは接触還元
することにより、例えば、4−ヒドロキシ−6−メチル
テトラヒドロピラン−2−オン((■)式でR’−CH
,)を与えるが、このものはキラルシントンとして有用
である(参照、F、 Bennettet al、、 
Tetrahedron Lett、、29.4865
(198B)、J。
(■)                 (X)また
、(V)式の化合物は脱水条件下、容易に(■)式の化
合物に変換できるが、このものは、共役付加を活用して
立体選択的に4位に置換基を導入することが可能であり
有用である(参照、−1H,Pirkle et al
、、 J、 Org、 Che+s、+45+ 411
7(1980)) 、F、 Kido et al、、
 J、 Chess、 Soc、 Che+w、 C。
制置un、、  41B  (1990))。
尚、(Vf)式の化合物は(■)式の化合物を接触還元
することによっても得ることができる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例l 5−5− (1,3−ジヒドロキシブチリデン)2.2
−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6ジオン((I
)式においてRがジメチルメチレン、R1がメチルであ
る化合物)の合成 〈第1段〉 5−アセトアセチル−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキサン−4,6−ジオンの合成 メルドラム酸14.4 g (0,1モル)、トリエチ
ルアミン10.6 g (0,105モル)、ジクロロ
メタン10〇−の混合物に氷冷下、ジケテン9.24 
g (0,11モル)を加え室温で5時間放置した。1
0%塩酸を加え酸性としたのち、有機層を食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を留去し
たのち、残金をヘキサン−エーテル混合溶媒(1: 1
)で洗浄し、5−アセトアセチル−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキサン−4,6−シオン21.5 g(収
率94%)を得た。−p、81〜b’H−NMR(CD
(j、)   δ・1.76(68,S)、  2.3
5(3H,S)。
4.18(2H,S)、、15.03(OH,br)。
〈第2段>  5−5− (1,3−ジヒドロキシブチ
リデン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4
,6−ジオンの合成 パン酵母(オリエンタル酵母社製) 150g、ショ1
!!75gを水道水30〇−中32℃で30分間振盪し
た後、5−アセトアセチル−2,2−ジメチル−1,3
ジオキサン−4,6−ジオン2.28g (10ミリモ
ル)を加えて同温度で12時間振盪した。塩100g、
セライト200gを加えペースト状とし、これをジクロ
ロメタンで良く抽出した。無水硫酸ナトリウム上で乾燥
したのち、溶媒を留去し、残金をカラムクロマトグラフ
ィーに付し5−5− (1,3−ジヒドロキシブチリデ
ン)−2,2−ジメチル−1゜3−ジオキサン−4,6
−シオン1.28gを得た。
IR(CHCl、); 3600−3300.1740
.1670.15750−1’H−NMR(CDCJ 
3) ;  δ=1.37(3H,d、J=6Hz)。
1.77(68,s)、  2.90 〜3.63(2
H,m)。
4.07〜4.60(IH,m) 、 ca、15(1
8,br) 。
このものは実施例3に示した通り5−6−メチルテトラ
ヒドロピラン−2−オンに誘導したのち光学分割カラム
(Chiraspher、メルク社製)を用いたHPL
C分析から99%ee以上の光学純度であることが判っ
た。
実施例2 S−5−(1,3−ジヒドロキシブチリデン)4.6−
シオキソー1.3−ジオキサン−2−スピロシクロヘキ
サン((I)式においてRがシクロヘキシリデン、R1
がメチルである化合物)の合成〈第1段〉 5−アセト
アセチル−4,6−シオキソー1,3−ジオキサン−2
−スピロシクロヘキサンの合成 4.6−シオキソー1.3−ジオキサン−2スピロシク
ロヘキサン18.4 g (0,1モル)、トリエチル
アミン10.6 g (0,105モル)、ジクロロメ
タン100−の混合物に水冷下ジケテン9.24g (
0,11モル)を加え室温で5時間放置した。10%塩
酸を加え酸性としたのち有機層を食塩水で挽浄し、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を留去したのち、
残金をジクロロメタン−へキサンの混合溶媒より再結晶
し、5−アセトアセチル−4,6−シオキソー1,3−
ジオキサン−2−スピロシクロヘキサン25.4g (
収率94%)を得た。
sp、  113.5〜114.5℃ IR(CHCjz);  1735,1670,158
0am−’’)l−NMR(CD(J3)   δ=1
.30〜2.20(IOH,a)。
2.30(3H,S)、  4.15(2H,S)。
15.0(IH,br)。
〈第2段>  5−5− (1,3−ジヒドロキシブチ
リデン)−4,6−シオキソー1,3−ジオキサン−2
−スピロシクロヘキサンの合成パン酵母(オリエンタル
酵母社製) 150g、シボ1!75gを水道水30〇
−中32℃で30分間振盪した後、5ヘアセトアセチル
−4,6−シオキソー1. 3−ジオキサン−2−スピ
ロシクロヘキサン2.68g(10ミリモル)を加えて
同温度で12時間振盪した。
塩100g、セライト200gを加えてペースト状とし
、これをジクロロメタンで良く抽出した。
無水硫酸ナトリウム上で乾燥したのち溶媒を留去し、残
金をカラムクロマトグラフィーに付し5−5− (1,
3−ジヒドロキシブチリデン)4゜6−シオキソー1,
3−ジオキサン−2−スピロシクロヘキサン2.08g
を得た。
IR(CHIJ3);  3600〜3400,173
5.1665.1580cm〜I宜H−NMR(CD(
Jz)    δ=1.37(3H,d、J=6Hz)
1.30〜2.20(IIH,−)、  3.0〜3.
60(28,m)4.10〜4.60(IH,m)、1
5.0(18,br)。
また、このものは、実施例1と同様にS−6メチルテト
ラヒドロピランー2−オンに誘導したのち光学分割カラ
ム(Chira 5pher、メルク社製)を用いたH
PLC分析から98%eeの光学純度であることが判っ
た。
実施例3 S−6−メチル−5,6−ジヒドロビラン〜2゜4−ジ
オン((■)式においてR1がメチルである化合物)の
合成 実施例1で得た5−5−(1,3−ジヒドロキシブチリ
デン)−2,2〜ジメチル−1,3〜ジオキサン−4,
6−ジオン1.6g、トルエン20+dの混合物を30
分間還流した。溶媒を留去したのち残金をカラムクロマ
トグラフィーに付し、5−6−メチル−5,6−シヒド
ロピランー2,4−ジオン0.61 gを得た。
醜p、  142〜143℃ 〔α)o” +153.4 ’ (C2,12,EtO
HIR(CHCj3); 1770.1740cm−’
’H−NMR(CDCZ3)  δ=1.53(3H,
d、J=6.5Hz)。
2.47(IH,dd、 J=18.5.12Hz)。
2.73(IL  dd、  J=18.5. 2.5
H2)。
3.44(IH,d、J=19Hz)。
3.56(IH,d、  J=19fiz)、  4.
76−4.84(IH,*)。
さらにこのものは次に示す通り5−6−メチルテトラヒ
ドロビラン−2−オンに誘導し、光学分割カラム(Ch
ira 5pher、メルク社製)を用いたHPLC分
析から99%ee以上であることを確認した。
即ち、上で得た5−6−メチル−5,6−シヒドロビラ
ンー2,4−ジオン0.15g  (1,17ミリモル
)を酢酸エチル1〇−中pto□100■を用いて常温
常圧上還元した。 Pt(hを濾別したのち、溶媒を留
去し、残金をカラムクロマトグラフィーに付し、油状の
5−6−メチルテトラヒドロピラン−2−オン40■(
収率30%)を得た。
〔α)m”−40,4@(CO,99,EtO)1)I
R(CO(j s) ; 1730.1240,106
5011− ’’B−NMR(CDlj 3)  δ=
1.32 (3H,d、J=6Hz)。
1.55〜2.10(4H,曽)、  2.15 〜2
.55(2H,m)。
4.00〜4.50(11,■)。
このものは、光学分割カラム(Chira 5pher
、メルク社製)を用いたHPLC分析から99%ee以
上であることが判った。
実施例4 S−5−(1,3−ジヒドロキシペンチリデン)2.2
−ジメチル−1,3−ジオキサン−4゜6−ジオン((
I)式においてRがジメチルメチレン、R1がエチルで
ある化合物)の合成〈第1段〉 2.2−ジメチル−5
−(1,3−ジオキソペンチル)−1,3−ジオキサン
−4゜6−ジオンの合成 ジイソプロピルアミン5.05 g  (50ミリモル
)、無水テトラヒドロフラン4ON1の混合物にn−ブ
チルリチウム(n−ヘキサン溶液)50ミリモルを水冷
下加え、15分間撹拌したのち一78℃に冷却した。
5−アセチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン
−4,6−ジオン3.72g (20ミリモル)、リン
酸へキサメチレントリアミド10d、無水テトラヒドロ
フラン10−の混合物を上記溶液に加え、−78℃で1
5分間撹拌したのち、塩化プロピオニル1.88g (
20ミリモル)、無水テトラヒド口フラン5+ILlの
混合物を添加し、5分間撹拌した。このものに10%塩
酸を加え酸性としたのちエーテル抽出し、有機層を10
%塩酸、次いで食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
上で乾燥した。溶媒を留去したのち、残金をカラムクロ
マトグラフィーに付し精製したのち、エーテル−〇−ペ
ンタン混合物から再結晶することにより針状結晶として
2.2ジメチル−5−(1,3−ジオキソペンチル)=
1,3−ジオキサン−4,6−ジオン2.08gを得た
mp、  64〜65.5℃ IR(CHIJz);  3000−2400.174
0,1670.1580 am−’’)l−NMR(C
DCI s)   δ=1.12(3H,t、J=7H
z)。
1.77(6H,s)、  2.63(2H,q、  
J=7Hz)。
4.13(2H,s)、  15.0(LH,br)。
〈第2段>  S−5−(1,3−ジヒドロキシペンチ
リデンl−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4
,6−ジオンの合成 パン酵母(オリエンタル酵母)40g、ショI!20g
を水道水6〇−中32℃で30分間振盪した後、〈第1
段〉で得た2、2−ジメチル−5−(1,3−ジオキソ
ペンチル)−1,3−ジオキサン−4゜6−シオン0.
242g(1,0ミリモル)を加えて同温度で16時間
振盪した。減圧上大部分の水を留去し、食塩10gを加
えてジクロロメタンで良く抽出した。
無水硫酸ナトリウム上で乾燥したのち溶媒を留去し、残
金をカラムクロマトグラフィーに付し、5−5− (1
,3−ジヒドロキシペンチリデン)−2,2−ジメチル
−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン0.250gを
得た。
IR(CHCJ3); 3600−3300,1740
.1670.1580 cx−’’H−NMR(CD(
j3)  δ=1.0O(3H,t、 J=7Hz)。
1.75(6H,s)、 3.0−3.7(2H,m)
3.7−4.3(IH,閣)。
実施例5 S−6−エチル−5,6−シヒドロピランー2゜4−ジ
オン((■)式においてR1がエチルである化合物)の
合成 実施例4で得た5−5−(1,3−ジヒドロキシペンチ
リデン)−1,3−ジオキサン−4,6−シオン0.2
50gを、トルエン2〇−中20分間加熱還流した。溶
媒を留去したのち、残金をカラムクロマトグラフィーに
付し5−6−エチル−5,6−シヒドロピランー2,4
−ジオン0.07 gを得た。
〔α)D” +89.9 ” (C2,3,Eton)
1730.1690,1670,1630c11−’δ
=1.08(31(、t、  J=7.5Hz)。
1.75−1.91(28,鴎)。
2.48(18,dd、  J=18. 12Hz)。
2.71(LH,dd、  J=18. 3Hz)。
3.44(IH,d、J=19Hz)。
3.57(IH,d、J=19Hz)。
4.55−4.61(1B、  ■)。
さらに、このものは次に示す通りS−6−エチIR(C
HfJ 3) ;  1765゜’H−NMR(CDC
1x) ルナトラヒドロピラン−2−オンに誘導し、光学分割カ
ラムChiral Cel OB (ダイセル化学工業
)を用いたHPLC分析から99%ee以上であること
を確認した。
即ち、上で得た5−6−エチル−5,6−シヒドロビラ
ンー2.4−ジオン0.14g(1ミリモル)を酢酸エ
チル10−中、pto□100+mgを用いて常温常圧
下、還元した。pto□を濾別したのち、溶媒を留去し
、5−6−エチルテトラヒドロピラン−2−オン51m
g (収率40%)を得た。
〔α)D2h54.3” (C2,00,EtOH)〔
α)D”  62.4” (C2,00,TI(F)r
R; 1740 ’H−NMR(CD(Jz)  δ=1.OO((3H
,t)。
1.2−2.2 (6B、 m)。
2.2−2.7  (2H,端)。
3.90−4.40 (18,m)。
このものは、光学分割カラムChiral Cel O
B(ダイセル化学工業)を用いたHPLC分析から99
%ee以上であることが判った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (但し上式において、Rは炭素数2〜20のアルキル又
    はアルキレン置換メチレンを示し、R^1は炭素数1〜
    4のアルキル、アルケニル又はハロアルキル基、*は不
    斉炭素を示す。)で表される光学活性1,3−ジオキサ
    ン誘導体。 (2)Rがジメチルメチレンである請求項1記載の光学
    活性1,3−ジオキサン誘導体。(3)Rがシクロヘキ
    シリデンである請求項1記載の光学活性1,3−ジオキ
    サン誘導体。 (4)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) (但し上式において、Rは炭素数2〜20のアルキル又
    はアルキレン置換メチレンを示し、R^1は炭素数1〜
    4のアルキル、アルケニル又はハロアルキル基を示す。 )で表される化合物に微生物を作用させ、立体選択的に
    還元し、 一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (但し上式においてR、R^1は上記と同一であり、*
    は不斉炭素を示す)で表される光学活性1,3−ジオキ
    サン誘導体を得ることを特徴とする1,3−ジオキサン
    誘導体の製造方法。 (5)使用する微生物がパン酵母(¥saccharo
    myces¥¥cerevisiae¥)である請求項
    4記載の製造方法。 (6)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(III) (但し上式においてR^1は炭素数1〜4のアルキル、
    アルケニル又はハロアルキル基、*は不斉炭素を示す。 )で表される光学活性化合物。 (7)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (但し上式においてRは炭素数2〜20のアルキル又は
    アルキレン置換メチレンを示し、R^1は炭素数1〜4
    のアルキル、アルケニル又はハロアルキル基、*は不斉
    炭素を示す。)で表される光学活性化合物を有機溶媒中
    で加熱して、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(III) (但し上式においてR^1は炭素数1〜4のアルキル、
    アルケニル又はハロアルキル基、*は不斉炭素を示す。 )で表される光学活性化合物を得ることを特徴とする光
    学活性化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014522377A (ja) * 2011-04-01 2014-09-04 ロンザ リミテッド 2工程での3,5−ジオキソヘキサン酸エステルの製造

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