JPH0483817A - 誘導加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は誘導加熱装置に係り、特にその加熱コイル内
に堆積するスケールを除去することができるものに関す
る。

〔従来の技術〕

第２図は例えば実公昭５６−２１８００号公報に開示さ
れたこの種従来の誘導加熱装置の要部を示す断面図であ
る０図において、（１）は誘導加熱装置の本体、（２）
はこの本体（１）上に設けられた加熱コイルで、ピンチ
ローラからなる搬送装置（３）によって順次送り込まれ
てくる被加熱材（以下ビレットと称す）（４１を電磁誘
導により加熱する。（（５）は加熱コイル（ａ内のビレ
ット（２）を排出する場合に使用されるダミーパーで、
第３図に示すように、断面が略錨の形状に形成され、加
熱コイル（２１の誘導磁界内に置かれた場合の温度上昇
があまり高くならないよう考慮されている。

ビレット（４）は順次搬送装置（３）によって加熱コイ
ル（２）内に送り込まれ、例えば１２５０℃程度の高温
度に誘導加熱される。加熱されたビレット４）は後続の
ビレット（２）によって加熱コイル（２）から押し出さ
れ、鍛造等の次工程に送り出される。後続のものがない
最終のビレット（２）は、搬送装Ｗ（３）によりダミー
パー（５］を押し出すことにより加熱コイル（２）外へ
排出される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前述したように加熱コイル（２）内ではビレ
ットいうが１２５０°Ｃ程度の高温度に加熱されるのて
、ビレット表面には空気中の酸素と反応して酸化皮膜が
形成される。そして、この酸化皮膜はやがて剥離し加熱
コイル（２）内にスケールとして残る。

しかるに、このスケールは加熱コイル（２）内の耐火物
の表面に固着堆積し、少々の力では取れない。

従って、外部から例えば鉄棒等を挿入しこのスケールを
挾り取り更にエアープロにより排出する等の煩雑な作業
が必要となり、更に加熱コイル（２）内の耐火物を損傷
したり外部にスケールが飛散して作業環境を悪化する等
の問題点があった。

この発明は以上のような問題点を解消するためになされ
たもので、加熱コイルの損傷や作業環境の悪化を生ずる
ことなく簡単な構成でスケールの除去が可能となる誘導
加熱装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る誘導加熱装置は、そのダミーバーに、加
熱コイルの内面に形成されるスケールを剥離する回転ブ
ラシとこの剥離したスケールを排出回収する真空吸引装
置とを取付可能としたちのである。

〔作用〕

通常の加熱処理工程においては、ダミーバーは最終ビレ
ットの排出という本来の機能のために使用される。

スケールを除去する場合には、ダミーバーに回転ブラシ
と真空吸引装置とを取付ける。そして、搬送装置を操作
してダミーバーを加熱コイル内へ送り込みつつ、回転ブ
ラシと真空吸引装置とを動作させる。回転ブラシにより
加熱コイルから剥離したスケールは真空吸引装置を経て
外部へ排出回収される。

〔実施例〕

第１図はこの発明の一実施例による誘導加熱装置の要部
を示す断面図である。図において、加熱コイル（２）は
水冷のコイル導体（６１とこのコイル導体（６）の周囲
に配置された耐火物（ト）とがらなり、ビレット（イ）
の高温加熱によって発生した酸化スケール（８）は、耐
火物口の表面、主にその下方部分に多く付着したり固着
して堆積する。

（９）はダミーバー（５］の先端に着脱自在に取付けら
れたモータで、このモータ（９）の軸に直結された回転
ブラシ（１０）を駆動する。回転ブラシ（ｌＯ）はその
本体円板の外周にブラシを備えており、このブラシの材
質は、酸化スケールの種類等に応じて例えば鉄系やナイ
ロン系のものが採用される。

（１１）は真空吸引装置で、真空ポンプを備えた装置本
体（１２）とこの装置本体（１２）から引出され先端が
回転ブラシ（ｌＯ）の後方近傍に開口するように取付け
られた伸縮自在のジャバラ（１３）とから構成されてい
る。

なお、このジャバラ（１３）は搬送袋Ｗ（３）によるダ
ミーバー［５］の搬送動作に支障がないように、その先
端部分を除いて第３図に示すダミーバー（５）の断面の
空間スペースにはめ込むように配置している。

次に、動作、特に加熱コイル（２）内のスケールを除去
する場合の動作について説明する。先ず、ダミーバー（
５］の先端にモータ（９）および回転ブラシ（１０）を
取付ける。なお、このモータ（９）には図示しない電源
および接続リードを介して給電される。

次に、真空吸引装置（１１）を用志し、そのジャバラ（
１３）をダミーバー（５′ｌの所定の位置に取付ける。

ここで、搬送装置（３）を操作することによりダミーバ
ー（９を加熱コイル（２）内へ徐々に送り込むとともに
、モータ（９）を動作させて回転ブラシ（１０）を回転
させ同時に装置本体（１２）を動作させる。

回転ブラシ（ＩＱ）は耐火物口の壁面に付着、固着した
酸化スケール（８）を剥離する。剥離された酸化スケー
ル（８）はジャバラ（１３）を経て真空吸引装置（１１
）の装置本体（１２）に排出回収される。

このよう、ダミーバー（５］および搬送装置（３）によ
るその進退機能をそのまま利用してスケールの除去が行
えるので、経済的でかつ作業が極めて簡便で加熱コイル
（２）を損傷させることもない。従って、加熱コイルの
寿命も長くなる。また、真空吸引装置（１１）の採用に
よりスケールの飛散による環境悪化の恐れもない。

なお、上記実施例のダミーバー（５］は、第３図に示す
ように、部分円筒の形状で加熱コイル（２）の内面を直
接摺動するように構成されているが、例えばＶ字状の断
面を有し、加熱コイル（２）の内面に軸方向に設けられ
たスキッドレール上を走行可能に構成されたものでもよ
い。

また、上記実施例では回転ブラシ（１０）とモータ（９
）とを直結する構造としたがモータ（９）を外部に設置
し、回転軸を介して回転ブラシ（１０）を駆動する構造
としてもよい。

〔発明の効果〕

この発明は以上のように構成されているので、従来から
のダミーバーおよびその進退機能をそのまま利用してス
ケールの除去ができ、経済的で作業も簡便で清潔となり
加熱コイルを損傷させることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による誘導加熱装置の要部
を示す断面図、第２図は従来のものを示す断面図、第３
図は第２図ト（線の断面図である。 図において、（２）は加熱コイル、（３）は搬送装置、
（２）は被加熱材としてのビレット、（５１はダミーバ
ー（８）はスケール、（ｌＯ）は回転ブラシ、（１１）
は真空吸引装置である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 加熱コイル、この加熱コイルへ被加熱材を送り出す搬送
   装置、およびこの搬送装置により押し出され上記被加熱
   材を上記加熱コイルから排出するダミーバーを備えたも
   のにおいて、 上記ダミーバーに、上記加熱コイルの内面に形成される
   スケールを剥離する回転ブラシとこの剥離したスケール
   を排出回収する真空吸引装置とを取付可能としたことを
   特徴とする誘導加熱装置