JPH0483033A - 簡易浄化装置と簡易浄化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、直列に配列された排水桝やマンホール及び排
水管に、濾過材ならびに吸着材などの浄化媒体を充填し
た排水桝用浄化器や排水管用浄化器を着脱自在に取付け
るようにした簡易浄化装置と、この簡易浄化装置を用い
て流入、流出する排水を連続的に浄化するようにした簡
易浄化方法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種のものにあっては、下記のようなものにな
っている。

排水を浄化する装置は、バッチ式あるいは連続式で行な
われていたが、その装置を設置している施設等の各所か
ら流出する排水を側溝や排水溝等の排水管を通して排水
桝やマンホールを経由していずれも１カ所に集合させて
から処理する方法がとられてきた。

このように排水桝やマンホール並びに排水管は処理装置
としてではなく、単なる流路として利用されていた。

［発明が解決しようとする課題１ 従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題
点を有していた。

従来の浄化装置では、それを設置するための専用のスペ
ースが必要となり、装置自体も排水を循環、処理、輸送
するための動力装置が必要で装置の規模も大きく、価格
も高価である。

また、装置の運転、保全についてもランニングコストが
高く、作業者の労力も大きく、専門的な知識を必要とす
る。

本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、次のよう
なことのできるものを提供しようとするものである。

従来、単なる流路として利用されていた排水桝やマンホ
ール並びに排水管を一つの処理装置として使うために、
丸形あるいは角形等様々な形の排水桝やマンホールなら
びに排水管に合わせて簡易浄化装置を加工することによ
って定形化し、その中へ任意の濾過材ならびに吸着材を
充填して流入、流出する排水を浄化する。

本発明の簡易浄化装置は、排水の落下重力や排水の流速
を利用して濾過材ならびに吸着材等の浄化媒体を通過さ
せているため、動力を必要としない。

また、排水桝用浄化器や排水管用浄化器に加工する穴あ
るいは網の開孔率によって排水の通過時間を変えること
ができ、中に充填した濾過材ならびに吸着材等の浄化媒
体との接触時間を調整可能としているため複雑な操作が
いらない。

本発明の簡易浄化装置は、装着、脱着が容易な構造で軽
量なため、大きな労力は必要とせず、また、価格も従来
の設備に比べて安価である。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明のものは下記のよう
になるものである。

すなわち、本願のものは、第１発明は、流入側の排水管
や流出側の排水管を配管してある排水桝やマンホールに
おいて、当該排水桝やマンホールにおける上面開口部に
排水桝用浄化器が着脱自在に装着され、排水桝用浄化器
は、箱状体と、この箱状体の上面に張設される天板とか
ら構成され、これら箱状体と天板には、一定の開孔率を
もって適数個の穴が開設され、排水桝用浄化器の中には
、濾過材または吸着材などの浄化媒体が収納されている
簡易浄化装置である。

この場合、排水桝やマンホールにおける上面開口部に段
差のない構造の場合において、取付はブラケットを介し
て当該排水桝用浄化器を取付けるようにすることができ
る。

また、排水桝やマンホールに上方から嵌合した板におけ
る適数個の開口部に、排水桝用浄化器を着脱自在に装着
することができる。

さらに、箱状体に代えて、金網などの網をもって構成さ
れた浄化器を使用するようにすることができる。

第２発明は、流入側の排水管や流出側の排水管を配管し
てある排水桝やマンホールにおいて、流入側の排水管あ
るいは流出側の排水管のうちの一方に排水管用浄化器が
着脱自在に装着され、この排水管用浄化器は、内方側板
と、この底板に連設した筒状の胴板と、この内方側板先
端に外方に向け連設した座とからなる容器と、この容器
の開口部に張設される外方側板とから構成されていると
共に、これら内方側板、胴板、外方側板には、一定の開
孔率をもって適数個の穴が開設され、かつ、この排水管
用浄化器の中には、濾過材または吸着材などの浄化媒体
が収納されている簡易浄化装置である。

この場合、容器に代えて、金網をもって構成された浄化
器あるいは浄化袋とすることができる。

第３発明は、上述の簡易浄化装置を適数個連結すること
で、排水を連続的、かつ段階的に浄化するようにした簡
易浄化方法である。

［作用〕 １、簡易浄化装置ｌの作用は下記の通りである。

排水は排水桝用浄化器３内に流下し、内部に充填されて
いる浄化媒体で浄化処理される。

２、簡易浄化装置１１の作用は下記の通りである。

他の排水桝から流入してきた排水は、排水桝の流入側あ
るいは流出側に取付けた排水管用浄化器４で浄化される
。

［発明の実施例］ 実施例について図面を参照して説明する。

１は本発明の簡易浄化装置である。

２は本発明の前提となる公知の排水桝やマンホールで、
２Ａは流入側の排水管、２Ｂは流出側の排水管で、２Ｃ
は公知の蓋である。

排水桝は角型状、排水管は円管状に構成されているが、
各々円筒状のものであってもよい。

そこで、本発明の簡易浄化装置ｌは、排水桝やマンホー
ル２における上面開口部に排水桝用浄化器３を装着して
構成されている。

この排水桝用浄化器３は下記のように構成されている。

排水桝用浄化器３は、底板３Ａ１と、この底板に連設し
た筒状の側板３Ａ２と、この内方側板に外方に向け連設
した座３Ａ３とからなる箱状体３Ａと、この箱状体３Ａ
の上面に張設される天板３Ｂとから構成されている。

これら箱状体３Ａと天板３Ｂには、一定の開孔率をもっ
て適数個の穴３Ａ４．３Ｂ１が開設されている。（第８
図、第９図参照）穴３Ａ４の大きさによって、排水の通
過時間を調整することができる。

また、穴３ＢＩによって排水桝用浄化器３の中へ流入す
る排水が平均して流れ込むように構成されている。

なお、第４図を参照して、排水桝やマンホール２におけ
る上面開口部に段差のない構造の場合は、取付はブラケ
ット３ｃを介して当該排水桝用浄化器３を取付けること
になる。

図中、３Ｄはパツキンまたはコーキングである。

さらに、第１０図、第１１図を参照して、箱状体３Ａに
代えて、金網などの網をもって構成された浄化器３Ｅを
使用することができる。

この浄化器３Ｅの網についても、一定の開孔率をもち、
排水の通過時間を調整することができる。

この場合、箱状体３Ａ、浄化器３Ｅは、排水桝の形状に
合わせて角型や克復に加工されることは当然であると共
に、設置箇所の条件に合わせて開孔率は適宜決定される
ことになる。

そして、排水桝用浄化器３の中には、収納袋３Ｆ１に充
填した濾過材または吸着材などの浄化媒体３Ｆが収納さ
れている。

なお、浄化媒体としては、例えば下記のものが好適であ
る。

粒状活性炭（商標〜粒状白鷺Ｇ、メーカー名〜武田製薬
工業株式会社）、 ゼオライト（商標〜Ｚ−１２、メーカー名〜ジ−クライ
ト株式会社）。

そこで、第５図ないし第７図を参照して、排水桝やマン
ホール２における上面開口部に複数個の排水桝用浄化器
３を装着する場合（図示は４個の場合である）、当該排
水桝やマンホール２に上方から嵌合できるよう構成され
た板３Ｇに、排水桝用浄化器３を貫入係止できる開口部
３Ｇ１が適数個開設されている。

１１は他の実施例の簡易浄化装置で、排水桝やマンホー
ル２における流入側の排水管２Ａあるいは流出側の排水
管２Ｂに排水管用浄化器４が装着されている。

そこで、排水管用浄化器４は下記のように構成されてい
る。

すなわち、内方側板４Ａと、この底板に連設した筒状の
胴板４Ｂと、この内方側板先端に外方に向け連設した座
４Ｃとからなる容器４Ｄと、この容器の開口部に張設さ
れる外方側板４Ｅとから構成されている。

これら内方側板、胴板、外方側板には、定の開孔率をも
って適数個の穴４Ｆが開設されている。（第１５図、第
１６図参照）これらの穴４Ｆの大きさによって、排水の
流入を平均化すると共に、中に充填した浄化媒体４Ｇと
の接触時間を調整することができる。

この場合、当然のことながら設置箇所の条件に合わせて
開孔率は適宜決定されることになる。

排水管用浄化器４は、排水管の形状に合わせて克復や角
型の形状に加工されている。

排水管用浄化器４の中には、収納袋４Ｇｌに充填した濾
過材または吸着材などの浄化媒体４Ｇが収納されている
。

排水管の中へ挿入した排水管用浄化器４は取付はボルト
で固定する。

さらに、第１７図、第１８図を参照して、容器４Ｄに代
えて、金網をもって構成された浄化器４Ｈを使用するこ
とかができる。

また、第１９図、第２０図を参照して、筒状骨組４１１
に網で形成した袋４Ｉ２をかぶせて構成した浄化袋４工
を浄化器として使用できる。

この浄化器４Ｈ１浄化袋４工についても、一定の開孔率
をもち、排水の通過時間を調整することができる。

なお、排水桝用浄化器３と排水管用浄化器４の形成に使
用する素材には、排水の成分による腐食を防止するため
、防錆性塗料を施した鋼材やステンレスなどの耐食金属
のほか、塩化ビニールやプラスチックなどの軽量非金属
が使用される。

発明者の実験によれば、農薬での浄化率は下記の通りで
あった。

農薬（オキシン銅）が１０ｐ、ｐ、ｍの濃度で流入した
場合、簡易浄化装置の中へ１５ｃｍＸ　１５ｃ＋ｅＸ　
２０ｃｍの容量で活性炭を充填して浄化した場合、 Ａ、開孔率５％で滞留時間１３秒となり浄化率（捕集率
）９５％。

Ｂ、開孔率１５％で滞留時間４秒となり浄化率（捕集率
）８０％。

なお、図示は省略するが、上述のほか、簡易浄化装置ｌ
と簡易浄化装置１１とを組み合わせた構成とすることが
できる。

さらに、排水を連続的、かつ段階的に浄化する簡易浄化
方法は、下記のような構成にすることで実現できる。

第１〜簡易浄化装置１同志を直列に配列する構成。

第２〜簡易浄化装置１１同志を直列に配列する構成。

第３〜簡易浄化装置１と簡易浄化装置１１を組合わせる
構成。

第４〜簡易浄化装置１と簡易浄化装置１１との組合わせ
を直列に配列する構成。

［発明の効果］ 本発明は、上述の通り構成されているので次に記載する
効果を奏する。

本願の簡易浄化装置は、排水桝やマンホールならびに排
水管を利用しているため、新たな設置スペースを必要と
せず、構造が簡単なため、設置時の投資費用が非常に安
価である。

また、排水の落下重力や排水の流速を利用して濾過材な
らびに吸着材を通過させているため動力を必要とせず、
保全面についても複雑な操作を必要とせず、排水桝用浄
化器、排水管用浄化器の資材に塩化ビニールやステンレ
スなどを用いて腐食に耐えるものにすることによりラン
ニングコストも安価となり経済的である。

さらに、第５図ないし第７図の如（、排水桝やマンホー
ル２における上面開口部に複数個の排水桝用浄化器３を
装着する場合は、排水の流出面積を増やすことができる
ため、大量な排水を処理する場合に効果がある。

本発明は、これらの問題解決のほかに、従来の設備を利
用して段階的に浄化処理をすることができることにより
使用設備の負担を軽減できるメリットがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、 第２図はＡ−Ａ線断面図、 第３図は同上の要部拡大図、 第４図は他の実施例の要部拡大図、 第５図は他の実施例の平面図、 第６図はＢ−Ｂ線断面図、 第７図はブラケットを中心に見た平面図、第８図は排水
桝用浄化器の平面図、 第９図はＣ−Ｃ線断面図、 第１０図は浄化器の平面図、 第１１図はＤ−Ｄ線断面図、 第１２図は他の実施例の縦断面図、 第１３図はＥ−Ｅ線矢視図、 第１４図は他の実施例の縦断面図、 第１５図は排水管用浄化器の正面図、 第１６図はＦ−Ｆ線断面図、 第１７図は浄化器の正面図、 第１８図は同上の側面図、 第１９図は浄化袋の正面図、 第２０図は同上の側面図である。 １１９．簡易浄化装置、 ２０１．排水桝やマンホール、 ２Ａ、、、流入側の排水管、 ２Ｂ。 ３　。 ３Ａ４゜ ３Ｆ。 １１　。 ４Ｆ。 ４Ｇ。 流出側の排水管、 排水桝用浄化器、 ３Ｂ１．、、穴、 浄化媒体、 簡易浄化装置、 排水管用浄化器、 穴、 浄化媒体。 第５図 第６ 図 第１２図 第８ 図 第９ 図 第１０回

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、流入側の排水管や流出側の排水管を配管してある排
   水桝やマンホールにおいて、当該排水桝やマンホールに
   おける上面開口部に排水桝用浄化器が着脱自在に装着さ
   れ、排水桝用浄化器は、箱状体と、この箱状体の上面に
   張設される天板とから構成され、これら箱状体と天板に
   は、一定の開孔率をもって適数個の穴が開設され、排水
   桝用浄化器の中には、濾過材または吸着材などの浄化媒
   体が収納されていることを特徴とする簡易浄化装置。 ２、排水桝やマンホールにおける上面開口部に段差のな
   い構造の場合において、取付けブラケットを介して当該
   排水桝用浄化器を取付けるようにした請求項１記載の簡
   易浄化装置。 ３、排水桝やマンホールに上方から嵌合した板における
   適数個の開口部に、排水桝用浄化器を着脱自在に装着し
   た請求項１あるいは請求項２記載の簡易浄化装置。 ４、箱状体に代えて、金網などの網をもって構成された
   浄化器を使用するようにした請求項１あるいは請求項３
   のいずれかに記載の簡易浄化装置。 ５、流入側の排水管や流出側の排水管を配管してある排
   水桝やマンホールにおいて、流入側の排水管あるいは流
   出側の排水管のうちの一方に排水管用浄化器が着脱自在
   に装着され、この排水管用浄化器は、内方側板と、この
   底板に連設した筒状の胴板と、この内方側板先端に外方
   に向け連設した座とからなる容器 と、この容器の開口部に張設される外方側板とから構成
   されていると共に、これら内方側板、胴板、外方側板に
   は、一定の開孔率を もつて適数個の穴が開設され、かつ、この排水管用浄化
   器の中には、濾過材または吸着材などの浄化媒体が収納
   されていることを特徴とする簡易浄化装置。 ６、容器に代えて、金網をもって構成された浄化器ある
   いは浄化袋である請求項５記載の簡易浄化装置。 ７、請求項１ないし請求項６のいずれかに記載の簡易浄
   化装置を適数個連結することで、排水を連続的、かつ段
   階的に浄化するようにしたことを特徴とする簡易浄化方
   法。