JP2538935Y2 - 用・排水処理装置 - Google Patents

用・排水処理装置

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JP2538935Y2
JP2538935Y2 JP1990091732U JP9173290U JP2538935Y2 JP 2538935 Y2 JP2538935 Y2 JP 2538935Y2 JP 1990091732 U JP1990091732 U JP 1990091732U JP 9173290 U JP9173290 U JP 9173290U JP 2538935 Y2 JP2538935 Y2 JP 2538935Y2
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靜雄 三澤
創 小林
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日本データーサービス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、飲料水、工業用水、ゴルフ場の排水などの
水処理に用いられる簡易な用・排水処理装置に関する。
〔従来技術とその課題〕
飲料水や工業用水を含む種々の用・排水を処理する設
備としては従来、沈殿槽や曝気槽を利用した水処理設備
が知られているが、これらの水処理設備は規模が大き
く、設置場所が制約されるうえ、維持管理も容易ではな
くコストも嵩むため簡単には設置できない問題がある。
一方、最近、ゴルフ場等においては散布された農薬等
による汚染が大きな社会問題になっており、これら農薬
を含有した排水の処理対策が早急に求められている。
本考案は、用・排水路に簡単に設置できる小型の水処
理装置であって、簡易な構造でありながら高い処理効果
を達成する用・排水処理装置を提供するものである。
〔考案の構成及び作用〕 本考案によれば、以下の構成からなる用・排水処理装
置が提供される。
(1).用・排水路に設置される枠体によって形成され
ており、該枠体の内部には木炭、活性炭あるいはゼオラ
イトからなる微粒子状の吸着材が充填されており、また
該枠体の両側に流入口と流出口が設けられ、各流入口お
よび流出口に保護層が形成されており、該保護層には着
脱自在な保護網が設けられ、該保護層内部には炉底灰、
ストーカー灰または火山礫からなる多孔質粒体が充填さ
れており、さらに上記枠体が上開き自在に形成され、内
部の吸着材充填層および保護層が出入れ自在であること
を特徴とする用・排水処理装置。
(2).流入口と流出口が用・排水路の分岐に応じて複
数形成されている上記(1)に記載の処理装置。
本考案の処理装置は、用・排水路に設置される枠体
と、該枠体の内部に充填された水処理材と、好ましくは
該水処理材充填層の両側に設けられた保護層とからな
る。
上記枠体は用・排水路の断面形状に応じた形状であれ
ばよく、例えば、管渠に設置される場合には管状の枠体
が用いられ、明渠に設置される場合には箱型の枠体が用
いられる。また枠体は取り外しが容易であるように、例
えば管渠に設置される管状枠体の場合には両端にフラン
ジが設けられ、パッキンを介して用・排水路管に接続さ
れる。明渠に設置される箱型の枠体の場合には上面を開
口自在に形成すれば内部の充填層の取替えが容易にな
る。
上記枠体にはその内部を用・排水が流れるように両端
に流入口と流出口とが設けられている。また用・排水に
浮遊する落葉や小枝などの浮遊物を除去することができ
ように、上記流入口および流出口には保護網が設けられ
ている。上記枠体および保護網の材質は限定されず、硬
質塩化ビニールなどの合成樹脂製、金属製、木製など適
宜の材料により形成される。また上記流入口および流出
口は一対に限らない。例えば、複数に分岐された用・排
水路の分岐箇所に設置される場合には、分岐路の数に応
じて流入口と流出口を設けることができる。
上記枠体の内部には木炭、活性炭、ゼオライトなどの
吸着材からなる透水性の水処理材が充填されている。特
に木炭は低価格でありながら、優れた処理効果を有する
ので実用上の利点が大きい。これら吸着材は表面積を大
きくし吸着効果を高めるために、微粒子状のものを用い
ると良い。吸着材の粒度は処理対象の水の種類によって
適宜選択される。通常、8メッシュ程度以下の粒径であ
ればよく、20〜35メッシュが好適である。
好ましくは、上記充填層の両側に多孔質の粒状体から
なる透水性の保護層が設けられる。該保護層は充填層を
形成する微粒子の吸着材が用・排水によって流亡するの
を防止し、また用・排水に含まれる汚泥などを予め吸着
して吸着材の目詰まりを防止し処理効果を高める。上記
多孔質粒状体として具体的には炉底灰、ストーカー灰、
火山礫等が好適に用いられる。
用・排水路を流れる原水は自然流下またはポンプ圧送
によって処理装置に流入し、処理装置内部の多孔質保護
層及び充填層を通過する間に充填層の吸着材によって原
水に含有されている農薬等の汚染物質が吸着され、浄化
された処理水が上記処理装置から流出される。
なお、明渠および管渠の何れの場合でも、通常の用・
排水路と並列にバイパス用流路を設け、上記処理装置を
並列に設置することにより、原水の水量が多い場合や汚
染度が高い場合には、原水の一部をバイパス用流路に導
いて並列的な処理を行なうと良い。
〔実施例〕
第1図〜第4図に本考案に係る処理装置の具体例を示
す。なお本考案は図示する具体例に限定されない。
第1図は管状処理装置の一例を示す概略断面図であ
り、硬質塩化ビニル管からなる管状枠体10の内部に木炭
からなる充填層11が設けられており、管状枠体10の両端
の流入口12と流出口13には環状の固定枠14によって保護
網15、16が着脱自在に装着されている。また充填層11の
両端と保護網15、16の間には粒状の炉底灰等からなる保
護層17,18が介設されている。
上記管状処理装置は第2図に示すように、管状枠体10
の両端に形成されているフランジ19によって既設の用・
排水管路20にパッキン21を介して接続され、自然流下ま
たはポンプ圧送によって原水が処理装置に流入し、処理
装置内部の保護層17,18及び充填層11を通過する間に木
炭によって原水に含有される農薬等の汚染物質が吸着さ
れ、浄化された処理水が流出される。なお、図1、2に
は明示していないが、本考案の処理装置は図3、4に示
すように上開き可能に形成し、充填層および保護層の出
し入れを容易にしたものが好ましい。
第3図は箱型処理装置の一例を示す概略断面図であ
り、第4図はその概略側面図である。硬質塩化ビニル製
の箱型枠体30の内部に木炭からなる充填層31が設けられ
ている。枠体30の両端は流入口32、流出口33として開口
しており、矩形の固定枠34によって保護網35,36が各々
着脱自在に取付けられている。同様に充填層31の両側に
は矩形の固定枠37によって保護網38,39が設けられてお
り、外側の保護網35,36と内側の保護網38,39との間は粒
状の炉底灰等からなる保護層40,41が充填されている。
また、箱型枠体10の上面42は上開き可能に形成されてい
る。
上記箱型処理装置は第5図に示すように、枠体両側の
開口部を用・排水路50に面して設置される。用・排水路
50を流れる原水は自然流下またはポンプ圧送によって上
記処理装置に流入し、処理装置内部の保護層17,18及び
充填層11を通過する間に充填層31の木炭によって含有さ
れている農薬等の汚染物質が吸着され、浄化された処理
水が流出される。
図示する本考案の処理装置を用いて農薬が含有されて
いるゴルフ場の排水を処理した結果を以下に示す。
上記各実験において、(イ)木炭の粒度は35メッシュ
残留分である。(ロ)木炭吸着層は30mmφ×200mm、自
然流下処理であり、処理量は50ml/minである。(ハ)原
水調整には自然の河川水(COD 7.7mg/l)を用いた。
〔考案の効果〕
本考案の処理装置は、従来の沈殿槽や曝気槽を用いる
処理設備と異なり、用・排水路に直接設置することによ
り汚染物質を確実に除去でき、簡便に利用できる実用上
大きな利点を有する。しかも簡易な構造でありながら実
施例に示されるように極めて優れた処理効果を達成で
き、特に除草剤などの農薬に汚染された排水処理などに
おいて優れた処理効果を有する。
また、小型で簡易な構造を有し、形状も制限されない
ので設置場所の制約を受けずに幅広く使用することがで
きる。しかも用・排水路への設置や吸着材の取替えが容
易であるので、保守点検の負担が少なく、吸着材の交換
により長期間安定な処理効果を達成できる。さらに、使
用済の木炭や活性炭はゴルフ場等における芝生育成用の
土壌改良剤や融雪剤として再利用することができ、廃棄
物処理が容易であり、維持費の軽減にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係る管状処理装置の概略
断面図および使用態様の説明図、第3図、第4図および
第5図は本考案に係る箱型処理装置の概略断面図、側面
図および使用態様の説明図である。 図面中、10……管状枠体、11、31……充填層、12、32…
…流入口、13、33……流出口、15,16,35,36……保護
網、17,18,40,41……保護層、14,34,37……固定枠

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】用・排水路に設置される枠体によって形成
    されており、該枠体の内部には木炭、活性炭あるいはゼ
    オライトからなる微粒子状の吸着材が充填されており、
    また該枠体の両側に流入口と流出口が設けられ、各流入
    口および流出口に保護層が形成されており、該保護層に
    は着脱自在な保護網が設けられ、該保護層内部には炉底
    灰、ストーカー灰または火山礫からなる多孔質粒体が充
    填されており、さらに上記枠体が上開き自在に形成さ
    れ、内部の吸着材充填層および保護層が出入れ自在であ
    ることを特徴とする用・排水処理装置。
  2. 【請求項2】流入口と流出口が用・排水路の分岐に応じ
    て複数形成されている請求項1に記載の処理装置。
JP1990091732U 1990-09-01 1990-09-01 用・排水処理装置 Expired - Lifetime JP2538935Y2 (ja)

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JPH0450190U JPH0450190U (ja) 1992-04-28
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