JPH048235A - 害虫防除機能を有する農園芸用不織布及びその育苗栽培容器 - Google Patents

害虫防除機能を有する農園芸用不織布及びその育苗栽培容器

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JPH048235A
JPH048235A JP11118890A JP11118890A JPH048235A JP H048235 A JPH048235 A JP H048235A JP 11118890 A JP11118890 A JP 11118890A JP 11118890 A JP11118890 A JP 11118890A JP H048235 A JPH048235 A JP H048235A
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JP
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insecticide
nonwoven
nonwoven fabric
fiber mat
plants
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JP11118890A
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Hiroyuki Kanai
宏之 金井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ふ 〔産業上の利用分野〕 本発明は農園芸分野において、植物栽培土壌の地中部又
は地表部の様な植物の根圏或いはその近傍において使用
し、害虫防除機能を有すると共に用いる農薬の地中への
浸透、汚染を防止することを目的とする農園芸用不織布
及びその育苗栽培容器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、農園芸用分野において用いられている不織布とし
ては、植物栽培用ベント、播種育苗シート、育苗容器等
不織布を単にシート状や所定の形状に成型し、地中部に
敷き詰め播種した発芽、育成に必要な水分の保持や或い
は培土を入れて使用され、通気2通水性を付与し、根の
発育を疎外しない構造のものや或いは単に農薬を不織布
に付着させたものが見られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
然るに、上記不織布を使用して育苗栽培する植物は、発
芽直後の幼苗期や移植直後の衰弱時に吸汗性や食害虫に
よる僅かな被害にもその後の成育に重大な障害をもたら
し、枯死に至る場合が多々発生するという問題がある。
また上記被害防止のために付着させた農薬は地中に浸透
し、環境を汚染するという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、不織
布繊維マットと吸着物質および/又は高吸水材料を含有
する不織布繊維マット又はこれを成型してなる容器に植
物に対し浸透移行性を有し、根部より吸収移行する殺虫
剤を担持又は付着せしめることにより、問題点を解消し
たものである。
即ち、上記殺虫剤を担持又は付着させることによって、
アブラムシ、ウンカ等の吸汗性害虫、ヨトウガ、コナガ
等の食害性害虫、およびコガネムシ類幼虫等の土壌害虫
から幼苗期、移植直後の衰弱期にある植物体を保護する
と共に、上層の繊維マットとより落出して下層に移行流
出しようとする殺虫剤を吸着物質又は高吸水性材料を含
有する下層の繊維マットに吸収せしめて土壌の汚染を防
止し、更には繊維マットに浸入した植物の根より、上記
吸着物質に吸収された殺虫剤を吸収することにより、使
用した殺虫剤による土壌の汚染を防止すると共に有効利
用をはかることを目的としたものである。
上記植物に対し浸透移行性を有する殺虫剤としては、有
機りん側糸のESP剤、ジメトエート剤、ホルモチオン
剤、メカルバム剤、チオメトン剤、エチルチオメトン剤
、モノクロトホス剤、アセフェート剤、DBP剤、EC
P剤、プロパホス剤、EPN剤、ピリミホスメチル剤。
ダイアジノン剤、イソキサチオン剤、クロルピリホスメ
チル剤、クロルピリホス剤、カーバメート系のMIPC
剤、BPMC剤、PHC剤。
カルボスルフアン剤、ペンダイオカルブ剤、エチオフェ
ンカルブ剤、ピリミカーブ剤等の他、カルタップ剤、ブ
トキシカルボキノム剤等の中から適宜選択し使用しうる
また殺虫剤担持の基材となる不織布繊維マットはポリオ
レフィン系複合繊維(PP−PE系)、ポリエステル系
(PF、T−PE系、P訂−低融点PET )、ポリア
ミド系複合繊維(6,6−6)等の熱接着性繊維や合成
繊維、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、アクリル、モダクリル、ポリ塩化ビニリデンやこれ
らの多孔質繊維又はセルロース系繊維、好ましくは30
デニル以下の繊度のものを使用し、上記繊維を単独又は
複数種混合したカード又はランダムウェブの形態で熱融
着を行なうか又はニードルパンチにより繊維間を交絡さ
せて使用するが、これらに限定されるものではなく、結
合剤による繊維間相互を固定した形態の不織布繊維マッ
トを用いてもよい。
またこれらの不織布繊維マットとスパンボンド不織布、
メルトプロー不織布、ジェットボンド不織布等との複合
不織布繊維マット、或いは上記不織布繊維マットと、該
繊維マットに吸着物質又は吸収物質、例えば活性炭9炭
、シラスバルーン、パーライト、ゼオライト9石英斑岩
バーミキュライト、アルミナ、珪藻土、酸性白土、高吸
水性樹脂、高吸水性繊維、炭素繊維。
活性炭素繊維等から適宜選択使用して含有させてなる不
織布繊維マットとの積層一体化繊維マットが用いられ、
みかけ密度が0.1〜0.8g/ciのものが通気性や
水分の透水蒸発性の問題から好ましい。
また上記不織布繊維マットに植物に対する浸透移行性殺
虫剤の担持、付着は上記殺虫剤を担持した鉱物或いは殺
虫剤を無機または有機多孔質体に吸着担持せしめたもの
や殺虫剤を多孔質マイクロカプセルに封入したものを樹
脂結合剤で付着固定するか、又は樹脂結合剤に殺虫剤担
持鉱物もしくは殺虫剤を直接混合して塗布又は浸漬、散
布等により付着させることができるがこれらに限定され
るものではなく、不織布繊維マット形成時に層間に挟持
2分散せしめて構成することもできる。
〔作 用〕
植物の根部付近の地中部又は地表部に配置した殺虫剤を
担持、付着せしめた農園芸用不織布または育苗栽培容器
は潅水により殺虫剤を徐放し、土壌中に放出された殺虫
剤はその近辺に存在する植物の根部より植物体に吸収さ
れて導管に入り、蒸発流に乗って茎葉部へ浸透し、吸汗
性5食害性害虫の致死により植物の被害が防除される。
また土壌中の殺虫剤、根部細胞に浸透した殺虫剤は各々
接触毒7良禽として土壌害虫に作用し、これを防除でき
る。
また土壌中に埋設された農園芸用不織布の上層に付着せ
しめた殺虫剤の地中への流出は下層に含有する吸着物質
によって吸収され、地下部又は外部への浸透流出を防止
すると共に、不織布内部に浸入した植物の根によって再
び吸収され、有効に利用される。
以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
〔実施例1〕 第1図は本発明の実施の1例を示す概略構成図であり、
ポリエステル繊維2 d X 5 ] m 70%とポ
リエステル系熱接着性繊維6dX51m30%(ノルテ
ィ4080ユニチカ社製)との目付25g/iの仮ニー
ドルパンチ繊維マット(a)と前記繊維マットと同一繊
維配合で目付35g/rrfの2枚のウェブ間に吸着物
質として活性炭を挾持せしめた繊維ウェブ(b)とを積
層し、ニードルバンチ及び熱処理により交絡一体化し、
活性炭を分散保持せしめ、(a)層の不織布繊維マット
の表面に、市販のアセフェート剤〔アセフェート剤5部
、不活性鉱物95部(担持体)〕とアクリル樹脂とを混
合した殺虫剤アクリルエマルジョン樹脂混合物の塗布層
(clを設け、アセフェート剤担持鉱物が1m当り3g
含有する目付39g/mの害虫防除機能を有する農園芸
用不織布を形成した。
上記不織布を市販プランタ−の開口部の形に切り抜き、
移植部に十字の切れ目を入れた。この不織布をプランタ
−のマルチングに用い、切れ目部分にトマトの苗を植え
込み、育苗、栽培したところ、この農園芸用不織布を用
いなかった比較対象プランタ−ではアブラt、ンの発生
が見られたのに対し、本発明ではアブラムノの発生も認
められず、成育も順調に経過した。
〔実施例2〕 ポリエステル繊維2 d X 5 ] tm 50%と
、熱接着性繊維(メルティ 4080ユニチ力社!1り
  15 d X 51 I[150%とを均一に混合
して形成した目付100g/r&のカードウェブ(こ、
50P/c/のニードルパンチ加工を行ない、軽く繊維
間相互を交絡させた繊維マットを形成する。上記繊維マ
ットの表面に吸着物質例えば活性炭を所定量散布した後
、その上部に上記繊維マットと同じ繊維マットを積層し
て軽くニードリングを行ない吸着物質を含有する繊維マ
ットを形成する。
上記の吸着物質含有繊維マットと別に上記と同一の繊維
配合よりなる目付200g/rrfの繊維マットとを重
ね、軽くニードリングを行なって成型用基材繊維マット
を構成する。次に上記基材繊維マットを金型温度120
″C9加圧圧力2トン、加圧時1!165秒で熱成型を
行なった。
得られた育苗栽培容器は、重さ12g、肉厚15 w、
 Xす80 m、開口部直径9o−1底部直径65mで
あり、第2図に示す々口<、容器(1)の側壁(2)は
熱接着性繊維が溶融圧着してフィルム状化し、外側に吸
着物質(3)の含有層を形成した密度0.35g/ad
で孔径5oμ以下の微細な気孔を均一に有し、また底部
(4)は金型の雌雄型ゲージの調整により、密度が0.
1g/alで孔径5o〜200虜の孔を均一に有するも
のが得られた。
上記育苗栽培容器の内面全体に市販ホルモチオン粒剤〔
ホルモチオン剤5部、不活性鉱物95部(担持体)〕を
固定化剤とするポリビニルアルコール溶液との混合液を
スプレー装置にょリ1鉢当りホルモチオン剤を0.5g
付着させた殺虫剤塗布層(5)を形成した害虫防除機能
を有する農園芸用育苗栽培容器を得た。
該容器に培土を入れ、アブラムシの発生した菊の苗を植
え込んだところ、4〜7日でアブラムシを駆除すること
ができた。
また潅水によって溶出する殺虫剤は容器内に含有する活
性炭層によって吸着され、外部に漏出することが防止さ
れる。
〔発明の効果〕
本発明は上記の如く構成したから、吸汗性。
食害性害虫の被害を受は易い植物の幼苗期や移植直後の
衰弱期に植物を保護して成長を促進すると共に、虫害に
よる被害を減少させることが可能となった。また吸着物
質を含有する層を、殺虫剤塗布層の外層又は下部に設け
ることによって殺虫剤の淳出に伴う地表又は地下部への
浸透流出が防止されると共に、吸着物質によって吸着さ
れた殺虫剤は、植物の根によって吸収され有効利用を図
ることができる等の効果を有する発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施の1例を示すm園芸用不織布の構
成断面図、第2図は同地の実施例を示す断面図である。 (1)−・・容器     (2)・・・側壁(3)・
・・底部     (4)・・ホルモチオン剤(5)−
g弧荊塾輌

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)植物に対し浸透移行性を有する殺虫剤を担持又は
    付着させてなる不織布繊維マットと吸着又は吸収物質を
    含有してなる不織布繊維マットとを一体に積層してなり
    、栽培時に根の近傍で用いることを特徴とする害虫防除
    機能を有する農園芸用不織布。
  2. (2)不織布繊維マットと吸着又は吸収物質を含有して
    なる不織布繊維マットとの積層繊維マットを所要の形状
    に成型してなる容器の内面に、植物に対し浸透移行性を
    有する殺虫剤を付着せしめてなることを特徴とする害虫
    防除機能を有する農園芸用育苗栽培容器。
JP11118890A 1990-04-25 1990-04-25 害虫防除機能を有する農園芸用不織布及びその育苗栽培容器 Pending JPH048235A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158225A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Hokko Chem Ind Co Ltd 育苗容器およびそれを用いた植物の害虫防除方法
CN104126442A (zh) * 2014-08-15 2014-11-05 贾明宏 一种用内吸性农药缓释剂构造的花盆

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