JPH0481471A - カーボンブラック及びそれを含有するゴム組成物 - Google Patents

カーボンブラック及びそれを含有するゴム組成物

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JPH0481471A JP2196953A JP19695390A JPH0481471A JP H0481471 A JPH0481471 A JP H0481471A JP 2196953 A JP2196953 A JP 2196953A JP 19695390 A JP19695390 A JP 19695390A JP H0481471 A JPH0481471 A JP H0481471A
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遊坐 洋一
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    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ゴム用カーボンブラックの分類でハードブラ
ックに属する、特定された範囲のカーンブラック特性を
有するカーボンブラックならびにそれを使用したゴム組
成物に関するものである。更に詳しくは、当該カーボン
ブラックを配合したゴム組成物は、タイヤのトレッド部
に優れた補強性を維持しながら、優れたヒステリシスを
付与することが出来るカーボンブラックに係るものであ
る。
[従来の技術] ゴム用カーボンブラックは、その特性に対応し多様の品
種があり、通常比表面積(よう素吸着量、窒素吸着比表
面積等で表わされる。)、ストラフチャー(DBP吸油
量等で表わされる。)等の特性に基づいて分類されてい
る。
主にタイヤのトレッド部に用いられるカーボンブラック
の品種は比表面積の小さい方から、HAF、l5AF、
SAFと分類され、一般にこの順で配合されたゴムの耐
摩耗性が帰れていくとされている。
これらのカーボンブラックの品質特性は、配合するゴム
組成物の諸性能を決定する重要な因子となることから、
その使用目的に応じて選択されている。
般にI SAFクラスよりも比表面積の大きいカーボン
ブラックは、天然ゴムを主体としたトラック、バス用タ
イヤのトレッド部に用いられており、HAFクラスのカ
ーボンブラックはSBRゴム等の合成ゴムを主体とした
乗用車用タイヤのトレッド部に用いられてきた。
[発明が解決しようとする課題] タイヤにおいては、走行時の省燃費性及びタイヤ寿命の
経済性から、配合したゴム組成物に優れた耐摩耗性、す
なわち補強性(高い比表面積)を高度に付与しながら、
ヒステリシスロスが出来るだけ小さくなるカーボンブラ
ックの開発が望まれていた。
般にカーボンブラックの比表面積が大きくなると、これ
を配合したゴムを使用したタイヤの発熱性が高くなり、
ヒステリシスロスが大きくなってくるという欠点があっ
た。ゴム組成物のヒステリシスロスとはゴムに変形、回
復のサイクルを与えたときに変形過程で加えられるエネ
ルギーと回復過程で放出するエネルギーとの差のことで
、この値が少ないほどタイヤの転がり抵抗が少なくなり
、省燃費性が優れていることになる。
したがって、補強性が高く、かつヒステリシスロスの少
ない、相反する要望を満たすカーボンブラックの開発が
望まれていた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、カーボンブラックの比表面積、ストラフチャ
ー及びカーボンブラックの凝集体に着目することにより
、この課題を解決したものである。
カーボンブラックの比表面積を測定する方法としては、
電子顕微鏡による電顕比表面積(SEM)、BET法に
よる窒素吸着比表面積(N2SA)、界面活性剤である
セチルトリメチルアンモニウムブロマイドの吸着による
CTAB比表面積(CTAB)および、よう素吸着量(
TA)がある。これらの比表面積はそれぞれ特徴がある
他方、カーボンブラックのストラフチャーとはカーボン
ブラックの粒子の繋り、又は凝集による構造のことであ
る。粒子の繋り程度が発達しているほど、このストラフ
チャーの値は高くなる。
本発明においては、窒素吸着比表面積(N2SA)が1
00 m 2/ g以上、圧縮後の試料のDBP吸油量
(CDBP)が105m3/100g以上であり比着色
力(T i n t)が90〜140であり、遠心沈降
法によるカーボンブラックの凝集体のモード径(DEt
)及びカーボンブラックの凝集体の半値幅(ΔD60)
が下記の関係式を満たす場合には補強性とヒステリシス
ロスのバランスの良い優れたカーボンブラックブラック
となることを見出した。
D K t≧−1,12x (Tint)+2210、
8≧△D5o/D!t≧0. 6 本発明のカーボンブラックは、天然ゴム、合成ゴム又は
それらの混合物の補強に効果があり、かつ得られたゴム
組成物はタイヤとして優れたヒステリシス特性を持つも
のである。
本発明においてN、SAが100m”/gg以上は、l
5AF、SAF等の相対的に高補強性の領域に属するカ
ーボンブラックと限定している。
CDBPがl05rr+j2/loog未満では、補強
性とヒステリシスのバランスが劣っており、105rr
+J2/100g以上が必要である。
Tintが90未満では、補強性が足りなくなり、14
0を越えると混練りにおける分散が難しくなり期待され
る性能が得られない。
また、遠心沈降法によるカーボンブラックのDEth5
T i n tから計算される値より小さいと補強性に
対するヒステリシスの改良効果が少ないので、Tint
からの計算値よりも大きくする必要がある。
ΔD 、、/ D−の比が0.8を越えると凝集体分布
が広すぎて補強性が劣っており、0.6未満では凝集体
分布が狭すぎて、ヒステリシスロスが大きい。したがっ
てカーボンブラック特性の組み合わせた特定された範囲
内にあるカーボンブラックを配合した時に初めてゴム組
成物に優れた補強性及び少ないヒステリシスロスを付与
させることが出来ることを見出した。
本発明のカーボンブラックは、天然ゴム及び/又は合成
ゴムの補強に効果があり、且つ得られたゴム組成物は優
れたヒステリシス特性を持つものである。配合量として
は、ゴム100重量部に対し、カーボンブラックを20
〜200重量部、好ましくは30〜100重量部である
この場合適用可能なゴムとしては、天然ゴム又は合成ゴ
ムのいずれてもよく、またそれらの任意のブレンドであ
っても同じような効果が期待できる。
なお、本発明に用いられたカーボンブラックは通常のフ
ァーネス法カーボンブラック製造装置によって製造され
る。
[実施例] 次に、本発明を実施例に基づき説明する。
ファーネス誌カーボンブラック製造装置を用い、 導入空気量  N m 3/ H2,500〜5.00
0導入燃料油量#/H100〜 300 導入原料油量:ff/)1    1.000〜2.0
00原料油へのに2CO3 添加M:g/H5〜 15 水冷却温度 : ”C600〜900 の条件で行ない、表−1の実施例1〜実施例3に示すカ
ーボンブラックを得た。
この場合カーボンブラックの各特性は次のようにして測
定した。
なお比較のために、比較例2として市販のl5AF−H
Sカーボンブラック及びIRB#6(標準カーボンブラ
ック)の測定結果を示す。
(1)窒素吸着比表面積(N2SA) ASTM  D3037−88に準拠して行なった。
(2)圧縮後の試料のDBP吸油ffi (CDBP)
ASTM  D3493−88に準拠して行なった。
(3)比着色力(Tint): JIS  K  6221−t982に準拠して行なっ
た。
(4)カーボンブラックの凝集体測定法:遠心沈降法に
よるカーボンブラックの凝集体の分布は、ジョイス・レ
ーブル社製ディスク・セントリフユージを使用し、次の
方法によって測定を行なった。
カーボンブラックを約10mg精秤し、少量の界面活性
剤を加えた20%エタノール水溶液に加え、カーボンブ
ラック濃度を約002重量%にした後、超音波で分散さ
せ、これを試料溶液とした。
ディスク・セントリフユージの回転温度を8.000r
pmに設定し、スピン7#l(純水)14m!を加えた
。その後、バッファー液(20%エタノール水溶液)1
mI2を注入し、ついでにこれに試料溶液0.5mI2
を注射器で注入し、斉に遠心沈降を開始させた。
光電沈降法により凝集体分布曲線を作成した。
モード径(D工t)と半値幅(△D5o)は、第1図よ
り求めた。
表−1に示したカーボンブラックの性能評価をするため
に、ASTM  D  319]  rSBR配合物−
評価と配合」 (表−2)及びASTM  D3192
r天然ゴム配合物−評価と配合」 (表3)に準拠して
調整し、次の配合ゴム物性試験条件により測定評価した
。この結果を表4及び5に示す。ゴム物性はI RB#
6との指数で表示しである。
(])配合物の加硫条件・ ]45℃、50分・・・−・・SBR配合物145℃、
30分・・・−・・天然ゴム配合物(2)引張試験、反
発弾性試験: JIS  K  6301−]、975に準拠して行な
った。引張強度の値が大きいほど、補強性が高い。反発
弾性の値が大きいほど、ヒステリシスロスは少ない。
(3)耐摩耗性試験 ランポーン摩耗試験機を用い、次
の条件で測定した。
試験片、外形54.0mm、厚さ12.7mmエメリー
ホイール:砥粒C1粒度#80、結合度に エメリーホイール面と試験片の相対スリップ率・25% 試験荷重    :12Kg 添加カーボランダム粒 粒度#100、添加量Log/min 測定結果はIRB#6対比の指数で表示した。
指数が大きいほど耐摩耗性が優れており、補強性が高い
ことを示している。表−1に挙げたカーボンブラックは
IRB#6以外は、いずれもN 2 SAが100 m
 2/ g以上である。比較例1はDよ。
が計算値よりも小さく反発弾性と耐摩耗性が実施例に比
較して劣っている。比較例2はCDBPが105より小
さく、しかもD itが計算値よりも小さいために反発
弾性が劣っている。実施例1〜3共に反発伸性が高く耐
摩耗性とヒステリシスのバランスが優れている。
(以下余白) [発明の効果] 上記の説明で明らかなように本発明で規制する選択的特
性を有するカーボンブラックは、その配合ゴム組成物に
優れた補強性を維持しながら、低いヒステリシスロスを
付与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はカーボンブラックの凝集体分布曲線図である。 第一図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)窒素吸着比表面積(N_2SA)が100m^2
    /g以上、圧縮後の試料のDBP吸油量(CDBP)が
    105ml/100g以上であり、比着色力(Tint
    )が90〜140であり、遠心沈降法によるカーボンブ
    ラックの凝集体のモード径(D_g_t)及びカーボン
    ブラックの凝集体の半値幅(ΔD_5_0)が下記の関
    係式を満たすカーボンブラック。 D_g_t≧−1.12×(Tint)+2210.8
    ≧ΔD_5_0/D_g_t≧0.6(2)天然ゴム、
    合成ゴム又はそれらの混合物100重量部に対し、請求
    項第1項のカーボンブラックを20〜200重量部配合
    したことを特徴とするゴム組成物。
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