JPH0478476B2 - - Google Patents

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JPH0478476B2
JPH0478476B2 JP31331488A JP31331488A JPH0478476B2 JP H0478476 B2 JPH0478476 B2 JP H0478476B2 JP 31331488 A JP31331488 A JP 31331488A JP 31331488 A JP31331488 A JP 31331488A JP H0478476 B2 JPH0478476 B2 JP H0478476B2
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JP
Japan
Prior art keywords
metal foil
decorative member
intermediate decorative
lacquer
decoration
Prior art date
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Application number
JP31331488A
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English (en)
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JPH02158400A (ja
Inventor
Bungo Yube
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAISEI TSUSHO KK
Original Assignee
KAISEI TSUSHO KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、装飾対象物を、素材金属を薄く延ば
して得られる金属箔で装飾する装飾方法に関す
る。
[従来の技術] 金、銀等の素材金属を薄く延ばして得られる金
箔、銀箔等の金属箔を装飾対象物に貼付すること
で得られる装飾品は、他の装飾方法、例えば、メ
ツキ、塗装等では到底得ることのできない独特な
工芸品としての味わいがあり、従来より珍重され
ている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、この金属箔による装飾方法は、ミク
ロンオーダー(0.2〜数μm程度)の極めて薄い
金属箔を装飾対象物に貼付するものである。この
ため、まず、装飾対象物の表面に極めて複雑精緻
な下地処理を施し、しかる後、この下地処理後の
装飾対象物に高度の技術を備えた職人の手で金属
箔を張り付けていくものである。
例えば、木造建築物に金属箔装飾を施すには、
その下地処理に、以下の複雑な工程が必要とされ
る。
「こくそ彫り→木固め→こくそかい→こくそ研
ぎ→布着せ→布目揃え→布目ずり→地の子付け→
地の子研ぎ→地の子地固め→切り子付け→切り子
研ぎ→錆付け→錆研ぎ→錆地固め→下塗り→下塗
り研ぎ→中塗り→中塗り研ぎ→小中塗り→小中塗
り研ぎ→上塗り」 しかも、これらの各工程で必要とされる環境を
確保するために細心の注意が要求される。
また、例えば、コンクリート壁面に金属箔装飾
を施すには、前述の下地処理工程の一部、すなわ
ち、「こくそ彫り→木固め→こくそかい→こくそ
研ぎ」の工程を、「セメントのアク止めのための
特別のシーラー処理]工程に置換することで行わ
れる。
このような、下地処理が終了して初めて金属箔
を張り付ける工程に移行できるが、この金属箔の
張り付け工程も、上述のように高度な技術を備え
た職人がミクロンオーダーの厚さの所定の大きさ
の金属箔を一枚一枚丹念に張り付けていくもので
あるから、極めてデリケートな工程である。
以上のような複雑で細心の注意を要する作業を
種々の制約のある建築現場で着実に仕上げていく
には多大の労力と膨大な費用とを必要とする。
したがつて、特に、建築物等に金属箔装飾を施
すのは時間と費用の点から一般的ではなく、極め
て特殊な場合に限られていたのが実状である。
本発明は上述の背景のもとでなされたものであ
り、装飾対象物に比較的簡単に金属箔の装飾を施
すことを可能にした装飾方法及び中間装飾部材を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以下の構成とすることにより上述の
課題を解決している。
(1) 素材金属を薄く延ばして得られる金属箔を板
状材またはフイルム材の表面に貼付して中間装
飾部材を形成し、 次に、この中間装飾部材を装飾対象物に張り
付けることによつて該装飾対象物を前記金属箔
によつて覆うようにしたことを特徴とする構
成。
(2) 前記構成(1)の装飾方法に用いる中間装飾部材
であつて、素材金属を薄く延ばして得られる金
属箔を板状材またはフイルム材の表面に貼付し
たことを特徴とする中間装飾部材。
(3) 前記構成(2)記載の中間装飾部材において、前
記板状材が磁器タイルであり、該磁器タイル表
面に漆または漆に類似した塗布材を塗布し、こ
の塗布材を介して前記金属箔を前記磁器タイル
に貼付したことを特徴とする中間装飾部材。
[作用] 前記構成(1)によれば、あらかじめ、前記中間装
飾部材を、室内その他の作業環境のよい場所で必
要なだけ製造しておき、この中間装飾部材を建築
物等の装飾対象物に張り付けることにより、装飾
対象物に金属箔の装飾を施すことができる。この
場合、前記中間装飾部材を装飾対象物に張り付け
る作業は、例えば、装飾対象物が建築物である場
合には通常の建築作業とほぼ同様の感覚で比較的
簡単に行うことができる。すなわち、従来、建築
現場等で行つていた複雑な下地処理や金属箔張付
処理を制約の多い建築現場等で行う必要がないよ
うにしたものである。これにより、従来に比較し
て、工期、費用を著しく節減することを可能にし
たものである。
また、前記構成(2)によれば、前記構成(1)に使用
する中間装飾部材を得ることができ、さらに、前
記構成(3)によれば、前記金属箔装飾の工芸品的特
徴を生かしつつ、磁器タイルの装飾性、応用性、
耐久性を加味した中間装飾部材を得ることができ
る。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例にかかる中間装飾
部材の斜視図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は一実施例にかかる装飾方法の説明図
である。以下、図面を参照にしながら本発明の一
実施例にかかる装飾方法及び中間装飾部材につい
て詳述する。
これらの図において、符号1は中間装飾部材で
あり、この中間装飾部材1は、四角形状の基材と
しての磁器タイル2の表面に下地層3を形成し、
この下地層3の上に漆層4を形成し、しかる後、
この漆層4の上に金属箔5を張付けたものであ
る。
次に、第3図に示されるように、前記中間装飾
部材1を、建築物等の装飾対象物の壁面6に、前
記金箔5を表にして接着材によつて順次張付けて
いく。これにより、前記装飾対象物の壁面6を金
箔4によつて装飾することができる。
この場合、前記中間装飾部材1は、例えば、十
ないし十数cm角の正方形状としたり、あるいは、
長方形としたり、さらには、必要に応じてモザイ
ク模様を形成するような形状としてもよい。
また、前記下地層3の形成は、上述の従来例に
示されるような工程と類似の工程としてもよい
が、磁器タイルの種類によつては、前記工程を大
巾に簡略化してもよく、さらには、表面が十分に
滑らかで吸水性がない等の条件が揃つている場合
には、この下地層3自体を省略してもよい。
前記漆層4の形成には、例えば、一般の漆器製
作に用いられる手法をそのまま適用できる。この
場合には、数回ないし数十回の重ね塗り等の手法
が用いられ、極めて優れた仕上がりを得ることが
できる。また、簡便な方法として、前記中間装飾
部材1の基材として磁器タイル2を用いたことに
よる特徴を生かし、漆の焼き付け手法を用いて、
前記磁器タイル2に直接漆層4を形成させること
も可能である。この漆の焼き付け手法は、例え
ば、漆を塗布後、これを100℃で4〜5時間、150
℃で1〜2時間、あるいは、180〜200℃で30分間
加熱処理を施すことにより行われる。また、この
場合、前記漆として天然漆のほかに人工漆を用い
てもよいし、また、漆に類似した性質を有する他
の塗布剤を用いてもよい。
前記金属箔5としては、例えば、金箔、銀箔、
銅箔等を用いるのが一般的であるが、勿論他の金
属でもよい。この金属箔5は、素材金属をミクロ
ンオーダーの厚さまで延ばして形成したもので、
例えば、0.2〜0.4μmの厚さのものが用いられる
場合もある。この金属箔は、例えば、以下の工程
を踏んで得られる。
金合わせ→延金→澄打ち→仕立て→引き入れ→
打ち前→抜き仕事→箔移し→金箔 さらに、前記中間装飾部材1を前記装飾対象物
たる壁面6に張付けるのは、通常のタイル張付け
用の接着剤等を用いて行うことができる。
上述の一実施例によれば、あらかじめ、前記中
間装飾部材を、室内その他の作業環境のよい場所
で必要なだけ製造しておき、この中間装飾部材を
建築物等の装飾対象物に張り付けることにより、
装飾対象物に金属箔の装飾を施すことができる。
この場合、前記中間装飾部材を装飾対象物に張り
付ける作業は、例えば、装飾対象物が建築物であ
る場合には通常の建築作業とほぼ同様の感覚で比
較的簡単に行うことができる。すなわち、従来、
建築現場等で行つていた複雑な下地処理や金属箔
張付処理を制約の多い建築現場等で行う必要がな
いようにしたものである。これにより、従来に比
較して、工期、費用を著しく節減することを可能
にしたものである。すなわち、装飾対象物に、漆
塗りを下塗りとした金属箔特有の工芸美を有する
装飾を比較的手軽に施すことを可能にしたもので
ある。
また、前記金属箔として例えば金箔を用いれ
ば、工芸美が得られるほかに、耐蝕性に富むか
ら、下塗りたる漆の高い耐久性とあいまつて、極
めて優れた装飾部材とすることができ、通常の建
築物は勿論のこと、例えば、船舶や車両の内部装
飾、もしくは、カロート(納骨堂)等の内・外壁
の装飾、その他の装飾にも利用することができ
る。
なお、上述の一実施例では、前記中間装飾部材
1の基材として磁器タイル2を用いた例を掲げた
が、本発明はこれに限られるものではなく、この
基材として、木材、金属、プラスチツク等の他の
材料を用いてもよい。また、その形状も、必ずし
もタイル状のものでなくてもよく、フイルム状の
ものであつてもよい。フイルム状の基材を用いれ
ば、円柱等に金属箔装飾を施す場合等に便利であ
る。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、金属箔を貼付
した中間装飾部材を形成し、この中間装飾部材を
装飾対象物に張付けるようにしたもので、これに
より、建築物その他の装飾対象物に、金属箔によ
る装飾を極めて手軽に施すことを可能にしたもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる中間装飾部
材の斜視図、第2図は第1図の−線断面図、
第3図は一実施例にかかる装飾方法の説明図であ
る。 1……中間装飾部材、2……磁器タイル、3…
…下地層、4……漆層、5……金属箔、6……装
飾対象物たる壁面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 素材金属を薄く延ばして得られる金属箔を板
    状材またはフイルム材の表面に貼付して中間装飾
    部材を形成し、 次に、この中間装飾部材を装飾対象物に張り付
    けることによつて該装飾対象物を前記金属箔で装
    飾することを特徴とした装飾方法。 2 請求項1記載の装飾方法に用いる中間装飾部
    材であつて、素材金属を薄く延ばして得られる金
    属箔を板状材またはフイルム材の表面に貼付した
    ことを特徴とする中間装飾部材。 3 請求項2記載の中間装飾部材において、前記
    板状材が磁器タイルであり、該磁器タイル表面に
    漆または漆に類似した塗布材を塗布し、この塗布
    材を介して前記金属箔を前記磁器タイルに貼付し
    たことを特徴とする中間装飾部材。
JP31331488A 1988-12-12 1988-12-12 装飾方法及び中間装飾部材 Granted JPH02158400A (ja)

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JP31331488A JPH02158400A (ja) 1988-12-12 1988-12-12 装飾方法及び中間装飾部材

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JPH058598A (ja) * 1991-06-28 1993-01-19 Rekiseishiya:Kk 室内装飾用箔モザイク及びその使用法
KR20040034047A (ko) * 2002-10-17 2004-04-28 한상운 금타일. 금세면대. 금변기. 금욕조
KR20040039925A (ko) * 2002-11-05 2004-05-12 (주)위드골드 금박이 부착되어 있는 금타일
JP6979286B2 (ja) * 2017-06-08 2021-12-08 リンナイ株式会社 筐体に装飾箔が貼付された機器

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