JPH0476001A - 機能化高分子の合成方法 - Google Patents

機能化高分子の合成方法

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JPH0476001A
JPH0476001A JP2189452A JP18945290A JPH0476001A JP H0476001 A JPH0476001 A JP H0476001A JP 2189452 A JP2189452 A JP 2189452A JP 18945290 A JP18945290 A JP 18945290A JP H0476001 A JPH0476001 A JP H0476001A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業−にの利用分野) 本発明は、品分j″−化合物よりなる担体に各種の官能
基または機能性分子を導入し7た機能化高分子およびそ
の合成方法に関する。本発明にかかる機能化高分子・は
、イオン交換体、固定化酵素、固定化抗体、アフィニテ
ィ担体、選択的・rオン親和性高分子等とし7て、h種
化学物質の製造、染色、精製・分離、生化学、環境保全
、生命科学関連、その他多くの技術分野においで幅広く
利用可能である。
(従来の技術) セルロースその他の高分子−担体に各種の官能基または
機能性分子を導入した機能化高分子は生命科学関連研究
室や産業界で正装な地位を占めている。ジエチルアミノ
エチル(DEAE)、  カルボキンメチル(CM)等
を共有結合させたセルロース、セファデックス(架橋デ
キストラシ)、セファ0−ス(スウェーデン・国、ファ
ーマシア・■、KB社製、架橋アガロースの商品名)等
はイオン交換体として蛋白質や核酸の精製に、或はクロ
マ[・クラーノ、イー用担体どし、て化学分析用(−垂
耳1されている。高分子担体に6種リカシト分子・訊−
共ソJ゛結合さぜたアフィニティ担体、高分子−担体に
各種の酵素蛋白を共有結合させた固定化酵素、各種抗体
を共存結合させた固定化抗体の開発等その用途は広かろ
一方である。
機能化高分子をt)成ずろには共イ]結i)させるリガ
レト゛分子よたはih白によりそれぞ木(独特の反応条
件か必要である。DEAEやCMなとは強アルカリ条件
下で共有結合できるか、アノ1.カリ耐性のないリガン
ドや蛋白では分解ない1.変成を防ぐため温和な条件か
必要どさ第1る。よく用いら11ろ現行方法はシアノケ
シTfrUミド法て、高分子担体のヒドロキシルブトを
シアノ)7’シブLl ’f、 Isとの反応でイミド
カルボン酸に変換したのちアミ、7基をもつjhント分
イよLこは蛋白と冷時反11L、さ仕るh′法である(
Nature、 214巻、  1302−13旧頁、
  +967)。
し2かしこの方法では揮発性でf1毒なシアノチンプロ
ミドを使用するうえ、導入した11カントまたは蛋白は
不安定なイソウレイド結合によ1つ高分子担体と結合し
ているためリーキー(1,eak\・)で、長期反復使
用中に少しずつ溶離する(Riochem、 Biop
hys。
Res、 Cotnmun、70巻、814頁、197
6) 。特に、求核試薬の存在下での溶離か著(バ、ア
ミノ基をもつ緩衝液の使用には不適である。−′ア、ノ
ゲン=ノロミド法以外にもいろいろな担体結合法か提案
されているか、多種多様なりガント、蛋白すへてに応用
できる一般的方法は確立されていない。
(発明か解決しようとする課題) 本発明者等は−に述の問題点を解決す一\く鋭意研究を
爪ねた結果、高分子担体のノ10ケン誘導体かアミノ基
を有する分子にtt L強い反応性をもら、温和な条件
下で脱ノ\ロケノ化水素反応をおこして高分子担体とリ
ガンドまたは蛋白分子との共有結合体か合成されること
を知見し、本発明を完成した。
即ち、本発明の[J的は、高分子化合7物担体に機能性
を有するりガント分子または蛋白等を同一条件下で共有
結合させるとともに、−旦導入したリカンド士たは蛋白
か反復使用中に溶離する、二とのない安定な機能化高分
子化合物を提供するにある3、(課題を解決する〕=め
の手段) 上述の目的は、ヒドロキシル基を有する高分子化合物を
ハロゲン誘導体に変換したのち、アミノ基含有リガンド
分子、メルカプ1−基含有リガンド分子および亜リン酸
エステルよりなる77子から選ばれた少なぐとも1種の
機能性化合物と力・ツブリングさせる二とによって達成
される。
上記機能性化合物かアミノ基含有リガンド分子−である
場合にはカップリングを常温で行う5−とができるので
好適である。
ヒ1〜ロキノJkを有する高分子化合物か多糖類、その
誘導体または架橋体或はポリヒニルアルコールまたはそ
の架橋体或はそれらの混合物の2,3ジブロモプロピル
誘導体または3−ブロモ−2ヒドロキシプロピル誘導体
は、上記アミノ基またはメルカプト基を仔するリガンド
分子或は亜リン酸エステルと強い反応性を示すので特に
好ましい。
十記多糖類お。トびその誘導体かセルロースおよびその
誘導体である場aには、し・ルロース担体は粉末状、繊
維状、布状、フィルム状、シー1〜状等各種の形態に形
成する二とができ、広汎な応用か可能となるので好まし
い。
上記ヒドロギシ基を有する高分子−化合物が多糖類であ
る場合に、該多糖類かセファデックス、セファロース等
の架橋多糖類であると、利用価値の高い4に酸物か得ら
れる。
また、アミノ隻N有りガント分子かアンモニア、脂肪族
おFび芳香族の環状または線状第1アミン、第2アミン
、ジアミン、ポリアミンおよびアミノ酸よりなる群から
選はねた少なぐとも1種の機能性化合物であれは、特に
奸才しい。
γミノ基含有リガンド分子か補酵素、ポリペプチド、蛋
白質よりなる群から選ばれた少なくとも1種の機能性化
合物であると有用な機能化高分子を4手える。
このようにして得られた本発明機能化高分子は、高分子
担体上の酸素原子と機能性リガンド分子上のチ・ソソま
たは硫黄原子とが2−ヒドロキシ1.1メチI/ン基ま
たは2−ハロトリメチレン基を介して結合してなること
を特徴とする。
(作 用) 以下、本発明の構成をその作用と共に詳述する。
本発明機能化高分子を製造するには、まず、高分子担体
のヒト11キシル基に二重結合を導入する。
例えはセルロースの場合、マーセル化したアルカリセル
ロースを2−プロパツール溶媒中で塩化アリルと還流す
ることにより簡単にアリル誘導体を作る二とができるが
、他の7−ロケン化アリルまたは他の二重結合試薬を用
いてもよいし、ジメチルスルホキッド等の溶媒中で反応
させてもよい。
二重結合を導入したアリルセルロースは室温で臭素の水
酸化すトリウム溶液又は臭素のアルコール溶液に数分浸
すことにより簡単に2,3−ジブロモプロピル誘導体に
変えることができる。臭素と水酸化すh IJウムの割
合を次亜臭素酸すトリウムが生成する組成に混合した溶
液を反応させれば3ブロモ−2−ヒドロキシプロピル(
ブロモヒトJン)誘導体に変えることもできる。塩素、
ヨウ素、次亜塩素酸、次炬ヨウ素酸等との反応では相当
するジクロロプロピル、ンヨードブロピル、クロロヒド
リン、ヨードヒドリン誘導体等に変える二とができる。
この中でジブロモプロピル誘導体とブロモヒドリン誘導
体は比較的安定で、長期の保存か可能であるか、直ぢに
次のカップリング反応に進むこともてきる。ジブロモプ
ロピル誘導体またはブロモヒドリン誘導体をアミノ基を
もつりガント分子、ペプチドまたは蛋白の微アルカリ性
水溶液またはりガント分子か液体の場合はその液体分子
に浸して数時間放置すれはアミノ基と臭素誘導体からの
脱臭化水素反応か進行し、リガンド分子、ペプチドまた
は蛋白は高分子担体にカップリングして機能化高分子か
合成される。このカップリング゛反応の条件はアミノ基
をもつ分子に対し共通で、高温圭たは強アルカリを要し
ない。このようなマイルドな条件下てあらゆる種類のア
ミノ化合物を高分子担体に共有結合させることが本発明
の特長である。この方法のうち、ハロゲン誘導体か、2
,3−ジブロモプロピル誘導体である場合の反応経路は
次に示す化学式て表される。
高分子担体−OH ↓ Na、Ol( 高分子担体−0Na ↓  Cff CH2−C[(= CI(2(還流)高
分子担体−o−CH2−CH= CH2↓  Br2 高分子担体−0−CH,、−CHBr−CH2Br↓ 
It、N−R 高分子担体−OCH2CHBr  CH2NI(R即ぢ
、本発明による機能化高分子の合成方法は、−旦高分子
担体のジブロモプロピル誘導体またはブロモヒドリン誘
導体を調製すれは、これがアミノ基をもつあらゆる分子
に対し、室温、微アルカリというマイルドな条件下、脱
ハロゲン化水素反応を起こしてカップリングするという
特性を巧みに利用したものである。有機化合物の)10
ケン誘導体とアミンの脱ハロゲン化水素によろ縮合反応
は、ハロゲンかカルボニル基に隣接するクロロアセチル
、ブロモアセチル等の場合を除けば一般に高温または有
機溶媒を必要とし、マイルドな条件では進行しないもの
と思われていた。しかし、後述の多数の実施例で示され
るように、ジブロモプロピルセルロースまたはブロモヒ
ドリンセルロースとアミンからの脱臭化水素によって代
表される脱ハロゲン化水素による縮合は、高温、強アル
カリを必要とせず、速やかに進行する。これは従来の一
般的知識からは推測できなかった驚くべき現象である。
そこで、単純な脂肪族アミン、芳香族アミンのほか、補
酵素、ペプチド、蛋白等各種のアミンをリガンドとして
ジハロプロピル誘導体、特にジブロモプロピル誘導体、
またはハロヒドリン誘導体、特にブロモヒドリン誘導体
、とのカップリングをすべてマイルドな条件で行うこと
ができるとともに、低温では反応の進行しないメルカプ
ト基をもつ分子に対する反応条件も検討した結果、広範
囲のリガンド分子を高分子担体に共有結合させる一般的
方法として本発明は優れた作用を発揮する。
(実施例) 以下、実施例によって本発明の詳細な説明する。
製造例 粉末セルロース(濾紙粉末)をマーセル化したのち塩化
アリル20重量%と2−プロパツール80重量%の混合
溶液に懸濁させ還流冷却器のもとて還流させた。クルコ
ース100単位に導入されるアリル基の数は9時間で1
7個、20時間で36個であった。
粉末状でない脱脂綿、綿布、セロファン等のセルロース
も同様にマーセル化したのちアリル誘導体に変換するこ
とができた。濾紙粉末に比べ綿布では置換度かやや低い
傾向かあった。
得られたアリルセルロースは繰り返し冷水で洗浄して過
剰アルカリや反応試薬を除去した。この段階で真空乾燥
して低温保存してもよいか、直ちにつきのジブロモ化ま
たはブロモヒドリン化のステップに進めてもよい。
ジブロモ化は次のように行った。まず臭素を等モルの水
酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム水溶液に溶かして
臭素溶液を調整するか、臭素のアルコール溶液を調製し
た。これに上記のアリルセルロースを室温で数分間浸す
たけでアリル基は定量的にジブロモプロピル基に変換さ
れ、0− (2゜3−ジブロモプロピル)セルロースが
得られた。
その元素分析値は次のとおりであった。
分析値:  C35,17,H5,18Br  24.
16置換率36%、試料含水率3重量%とじての計算値
:  C35,24,H5,11Br  23.84得
られたジブロモプロピル誘導体はそのまま真空乾燥して
保存してもよいが、直ちに実施例1以降のカップリング
反応に進めてもよい。
ブロモヒドリン化を行う場合は、臭素を2倍モル量の水
酸化アルカリ水溶液に溶かして次亜臭素酸溶液を調製し
、それに前記のアリルセルロースを室温で数分間浸すだ
けでよい。アリル基のブロモヒドリン化により0−(3
−ブロモ−2−ヒドロキシプロピル)セルロースか得ら
れた。
実施例1 アミノ化セルロースの合成 前記製造例で合成したジブロモプロピルセルロースまた
はブロモヒドリンセルロースを、室温ないし高温でアン
モニア水、エタノールアミン、l。
6−ヘキサンジアミン、エチレンジアミン等の脂肪族第
1アミン、ジエチルアミン、ピペリジン、モルフォリン
等の第2アミン、スペルミン、ポリエチレンイミン等の
ポリアミンに浸した。アミンが液体の場合はそのまま用
いてもよいし適度に希釈した溶液でもよい。アミンか固
体の場合は水溶液、アルコール溶液、ピリジン溶液、そ
の他の溶液を用いる。20重量96程度の溶液を用い室
温で浸す場合は数時間でよいが、希薄溶液を用いた場合
には浸す時間を長くする。その後セルロース試料を繰り
返し水洗して過剰の試薬を除去した。導入されるアミノ
基の数は主に用いたジブロモプロピル誘導体またはブロ
モヒドリン誘導体の置換度に依存する。得られたセルロ
ース誘導体ミ゛例えば、1、 6−ヘキサンジアミンセ
ルロースの元素分析値を示せは次のとおりである。
分析値 C43,99,H7,08゜ N  3.10.   Br  8.29ジブロモ体か
らの置換率7406、脱フロモ率2696゜試料含水率
306としての計算値・ C!I3.63   H6,92゜ N  3.06.   Br  8.74また、一般に
ジブロモプロピル誘導体の力かブロモヒドリン誘導体よ
り多くの置換基をつ(プることがてきる。合成した誘導
体のうち、ジアミンやボッアミンを結合したセルロース
には銅イオンやデオキシリボ核酸(DNA)等に対する
選択的吸着性か認められた。その他の誘導体にもアミノ
基か存在するためイオン交換能や酸性色素に対する顕著
な親和性か認められた。最高のイオン交換能は3.8ミ
リ当量/クラムで、市販のDEAEセルロースの約1ミ
リ当量/クラムを越えた。
実施例2 セルロースのアミノ酸誘導体 mf記製造例で合成したジブロモプロピルセルロース1
.0グラムを室温ないし高温でアラニン、アスパラキン
酸等のアミノ酸の微アルカリ性水溶i&(pr−r=I
I)に浸した。高温で不安定なアミノ酸を結合させる場
合は、室温付近で反応させた。反応ののち繰り返し水洗
して過剰の試薬を除去することによりアミノ酸の結合し
たセルロース誘導体0.8グラムか得られた。
実施例3 芳香族アミノセルロースの合成 0′11記製造例で合成したジブロモプロピルセルロー
ス1.0クラムをスルファニル酸すトリウム1696水
溶液(pHIt)又はアニリンに浸したのぢ繰り返し水
洗して過剰のアミンを除去することにより芳香族アミノ
基の結合したセルロース誘導体0.85クラムを得た。
芳香族基の導入は赤外分光光度計および元素分析で確認
した。アニr)ンセルロースの元素分析の結果は次のと
おりてあった。
分析値 C36,52,H5,34 N  O,39,Br 20.75 シソロ十体からの置換率2006、試料含水率306ど
しての計p値 C37,19,トf     5.27N  040 
  Br  21.=14以上の実施例1−j3て合成
した各種セルロース誘導体の多くは、セルラーゼに対し
強い抵抗性を示した。
実施例4 FADセルロースの合成 前記製造例で合成したジブロモプロピルセルロス1.O
クラムを室温ないし約45°Cてフラヒンアデニンノヌ
クレオヂト(FAD)0.5クラj、を含むリン酸三す
トリウム0.05M水溶液10m1に浸したのち繰り返
し水洗して非結合型のPADを除去することによりF 
A Dセルロース0.8グラ1、を得た。
この誘導体は結合フラピンにより黄色に呈色し、フ→ポ
蛋白のアフィニティクロマトクラフィー担体として使用
することがてきた3゜ 実施例5 一ス綿布を室温ないし高温でニュー1ヘラルレツドまた
はI・ルイジンブルー0(両者とも芳香族アミノ基をも
つ色素)の0.296水溶液(浴比mg/mj)に浸し
たのち酸洗浄、水洗を繰り返して過剰の色素を除去する
ことにより赤または青色に染色されたセルロース綿布か
得られた。この綿布は洗剤の水溶液中で煮沸しても退色
しなかった。
実施例6 蛋白質固定化セルロース 前記製造例で合成したンブロモブロピルセルロース16
0グラムを室7品ないし37°Cてすトリウムアジドを
含むシI・クロムcab、 0+クラ1、のリン酸三す
トリウム0.05M水溶液10ynlに浸したのち繰り
返し水洗して非結合シ1〜クロムC8を除去しシトクロ
ムC,セルロース0.8グラムを得た。このシI・クロ
ムc3セルロースは酵素ヒドロゲナーゼとの反応で、電
子キャリアーとしての生化学活性を保持していた。
ジブロモプロピルセルロース1.0クラムを同様にすト
リウムアジドを含むゲルコアミラー+′!0.05’ダ
ラムのリン酸二ナトリウム0.05M水溶液10m1に
浸したのち繰り返し水洗して非結合の酵素を除去するこ
とにより、グルコアミラーゼ固定化セルロース(0,7
5グラム)を合成した。
実施例7 アルキルチオ化セルロースの合成 前記製造例で合成したジブロモプロピルセルロース1.
0グラムをメルカプト酢酸ナトリウム19%水溶液に懸
濁して4時間還流することにより3カルボキシメチルチ
オ−2−ブロモプロピルセルロース0.85グラムを合
成した。
実施例8 セルロースのホスホン酸誘導体 前記製造例で合成したジブロモプロピルセルロース1.
0グラムをトリエチル亜すン酸エステルlOダラムと還
流することによりセルロースのホスホン酸誘導体0.8
グラムを合成した。
実施例9 セルロース以外の機能化高分子 アリルセファデックス、アリルセファロース、アリル化
ポリビニルアルコールを前記製造例に準じてジブロモ化
したのち、アミノ基をもつ各種リガンド分子(液体また
は溶液)に浸すことにより、セルロースの場合と同様に
リガンド分子を共有結合した機能化高分子を合成するこ
とができた。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明方法によれば、導入すべき
機能性分子にアミノ基がある限りすべて同一の温和な条
件で高分子担体に容易に結合されるうえ、導入したリガ
ンドまたは蛋白分子は高分子担体と安定なC−N−C結
合を形成するため反復使用中に溶離せず、従来技術の問
題点を解消することができた。また、この方法は、上記
以外では、メルカプト基をもつりガント分子や亜リン酸
エステルとの結合にも、反応条件を変えることにより応
用でき、広い用途を開拓することができる。
更に、本発明機能化高分子は、例えば各種セルロース誘
導体について見れば次のような特性を有する。1.6−
ヘキサンジアミン、1.2−エタンジアミン、ポリエチ
レンイミン等を結合したセ−19= ルロース誘導体には、高いイオン交換能、銅イオンに対
する選択的吸着性、酸性色素に対する親和性が認められ
、工業的用途、例えば廃水からの銅イオンの除去・回収
やバイオ産業での抗体や核酸の精製における利用が期待
される。また、合成したセルロース誘導体の殆どのもの
にはセルラーゼ耐性か認められ、セルロース繊維を侵食
する微生物に対する抵抗性が期待される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高分子担体上の酸素原子と機能性リガンド分子上の
    チッソまたは硫黄原子とが2−ヒドロキシトリメチレン
    基または2−ハロトリメチレン基を介して結合してなる
    ことを特徴とする機能化高分子。 2、ヒドロキシル基を有する高分子化合物をハロゲン誘
    導体に変換したのち、アミノ基含有リガンド分子、メル
    カプト基含有リガンド分子および亜リン酸エステルより
    なる群から選ばれた少なくとも1種の機能性化合物とカ
    ップリングさせることを特徴とする機能化高分子の合成
    方法。 3、機能性化合物がアミノ基含有リガンド分子であり、
    カップリングを常温で行う請求項2記載の合成方法。 4、ヒドロキシ基を有する高分子化合物が多糖類、その
    誘導体および架橋体並びにポリビニルアルコールおよび
    その架橋体よりなる群から選ばれた少なくとも1種の高
    分子化合物であり、ハロゲン誘導体が2,3−ジブロモ
    プロピル誘導体または3−ブロモ−2−ヒドロキシプロ
    ピル誘導体である請求項2記載の合成方法。 5、多糖類およびその誘導体がセルロースおよびその誘
    導体である請求項4記載の合成方法。 6、ヒドロキシ基を有する高分子化合物が架橋多糖類で
    ある請求項4記載の合成方法。 7、アミノ基含有リガンド分子がアンモニア、脂肪族お
    よび芳香族の環状または線状第1アミン、第2アミン、
    ジアミン、ポリアミンおよびアミノ酸よりなる群から選
    ばれた少なくとも1種の機能性化合物である請求項2−
    6のいずれかに記載の合成方法。 8、アミノ基含有リガンド分子が補酵素、ポリペプチド
    、蛋白質よりなる群から選ばれた少なくとも1種の機能
    性化合物である請求項2−6のいずれかに記載の合成方
    法。
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