JPH0475912B2 - - Google Patents

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JPH0475912B2
JPH0475912B2 JP16210084A JP16210084A JPH0475912B2 JP H0475912 B2 JPH0475912 B2 JP H0475912B2 JP 16210084 A JP16210084 A JP 16210084A JP 16210084 A JP16210084 A JP 16210084A JP H0475912 B2 JPH0475912 B2 JP H0475912B2
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JP
Japan
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compound
acid
meth
parts
cyclic acetal
Prior art date
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JP16210084A
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JPS6140279A (ja
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Akyuki Ninomya
Kazuo Ueno
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication of JPS6140279A publication Critical patent/JPS6140279A/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、分子中にジオシサン環と反応性に富
んだ2個のヒドロキシメチル基および1個のエチ
レン性不飽和基である(メタ)アクリロイル基と
を有する新規な多官能環状アセタール化合物およ
びその製造法に関する。
本発明の多官能環状アセタール化合物は、単独
で、または、他の重合性モノマーと、重合触媒に
より、もしくは単に加熱することにより重合して
高分子化合物を生成する。該高分子化合物はその
構造中に存在するヒドロキシメチル基(メチロー
ル基)により新水性に富むものであり、この特性
を種々の実用面に利用することができる。
また、ヒドロキシメチル基の高い反応性を利用
して、エステル化、アセタール化、ウレタン化な
どによる変性反応や架橋反応ができるので合成樹
脂、塗料、接着剤あるいは機能性高分子材料に使
用される原料として、または変性材として広汎に
応用することができ、多彩な分子設計を可能にす
ることができるなど、実用上有用な化合物であ
る。
〔従来技術および問題点〕
本発明の化合物は文献未記載の新規な化合物で
ある。
従来、本発明に係る化合物のごときの環状アセ
タール化合物は、一般に、ヒドロキシピバルアル
デヒドとペンタエリスリトールとを反応させ、末
端にヒドロキシメチル基を有する環状グリコー
ル、すなわち、5,5−ジメチロール−2−(1,
1−ジメチル−2−メチロール)1,3−ジオキ
サンを得、これと、アクリル酸もしくはメタクリ
ル酸またはそれらのエステルと、エステル化反応
またはエステル交換反応させることによりエチレ
ン性不飽基を導入したアクレートもしくはメタク
リレートが得られる。
しかし、この様に、一旦末端にヒドロキシメチ
ル基を有する環状グリコール化合物とした後にア
クリル酸またはメタクリル酸と反応させる方法で
は、1分子中に(メタ)アクリロイル基を1〜3
個有する異性体混合物さらには未反応物を含む混
合物として得られ、本発明の目的とする。前記一
般式()で表わされる如きの環状アセタール化
合物のみを選択的にかつ効率よく得ることは困難
である。
また、上記のごとき混合物から目的物を単離す
るには分離、精製などの煩雑な処理が必要である
など容易でない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前記一般式()で表わされる新規
な環状アセタール化合物およびその製造法に係
る。
本発明の環状アセタール化合物()は、まず
ヒドロキシピバルアルデヒトとアクリル酸または
メタクリル酸とを化反応させて一般式 () (式中、RはHまたはCH3を示す。) で表わされる(メタ)アクリロイルオキシ−
2,2−ジメチルプロパナールを得、次いで該
化合物と、ペンタエリスリトールとを酸触媒下
に反応させることによつて製造することを特徴
とするものである。
さらに詳しく説明すると、前記一般式()
で表わされる(メタ)アクリロイルオキシ−
2,2−ジメチルプロパナールは、たとえば、
西独公開公報(DE2722097−A1)に記載され
ている様に公知の化合物であり、ヒドロキシピ
バルアルデヒドと1〜5モルのアクリル酸また
はメタクリル酸とを酸触媒下に反応させること
により得られる。
本発明の環状アセタール化合物は、前記一般式
()で表わされる(メタ)アクリロイルオキシ
−2,2−ジメチルプロパナールとペンタエリス
リトールとをアセタール化反応させることにより
得られる。この反応は有機溶媒中、酸触媒下に、
化学量論比ないしペンタエリスリトールをやゝ過
剰に用い反応させる。
(メタ)アクリロイルオキシ−2,2−ジメチ
ルプロパナールとペンタエリスリトールとは通
常、モル比1.0〜1.5で用いられる。このアセター
ル化反応は、ハイドロキノン、p−メトキシフエ
ノール、2,4−ジメチル−6−t・ブチルフエ
ノールのような重合禁止剤を少量、通常、反応混
合物に対して、0.01〜1重量%程度添加して反応
させるのが望ましい。
酸触媒としては、たとえば、硫酸、塩酸、りん
酸などの鉱酸、p−トルエンスルホン酸、m−キ
シレンスルホン酸、エタンスルホン酸などの有機
酸が用いられ、これは単独でもしくは混合して使
用される。これらの酸触媒は通常、ペンタエリス
リトール1モルに対し0.02〜0.05モルが使用され
る。また、有機触媒としては反応に不活性な化合
物であるたとえば、n−ヘキサン、n−ブタン、
n−ペンタン、n−ペプタン、シクロヘキサン、
などの飽和脂肪族炭化水素、飽和脂環式炭化水
素、あるいはベンゼン、、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素が例示される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、分子中にジオキサン環と2個
のヒドロキシメチル基および1個の(メタ)アク
リロイル基を有する環状アセタール化合物のみを
選択的に製造することができる。そして本発明の
化合物は先に示した様に、分子中にジオキサン環
と反応性に富む2個のヒドロキシメチル基および
1個のエチレン性不飽和基である(メタ)アクリ
ロイル基とを有することから、単独で、または他
の重合性モノマーと共に重合させ、親水性に富む
高分子化合物を得ることができ、また、ヒドロキ
シメチル基の反応性を利用し、エステル化、アセ
タール化、ウレタン化などの変性反応に利用でき
るので、合成樹脂、塗料、接着剤あるいは機能性
高分子材料に使用される原料として、または変性
材として広汎に応用することができ、多彩な分子
設計が可能である。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を記す。
実施例 1 内容積1()の4つ口フラスコに溶媒n−ヘ
キサン300部、ペンタエリスリトール15.0部、触
媒p−トルエンスルホン酸0.7部を入れかくはん
しながら液温60℃に保持し、メタアクリロイルオ
キシ−2,2−ジメチルプロパナール17.0部を20
分間かけて仕込んだ。
更に60℃で1.5時間かくはん下で反応を行なつ
た。
次に、液温を20〜30(℃)に冷却した後5%の
炭酸ナトリウム水溶液を加えPH値6.5まで中和し、
更に水20部を加えかくはん後静置して二相分離
し、上相の有機相を更に水100部で水洗した。こ
うして得た反応液からn−ヘキサン200部を減圧
下で留去し、その留残液を冷却したところ淡黄色
の結晶が析出した。
この結晶を過ケーキとして回収し、減圧下50
〜60℃で乾燥し、23.6部の結晶を得た。
このものの元素分析、OH基当量、分子量各分
析結果はそれぞれ下記のとおりであり、これは、
2−メタアクリロイルオキシ−5,5−ビス(ヒ
ドロキシメチル)m−ジオキサンであることが確
認された。
分析結果 (イ) 元素分析 C58.1%、H8.5%、O33.2% (理論値C58.3%、H8.3%、O33.3%) (ロ) OH基当量 11.78% (理論値11.80%) (ハ) 分子量 287.8 実施例 2 メタアクリロイルオキシ2,2−ジメチルプロ
パナール17.0部の代りにアクロイルオキシ2,2
−ジメチルプロパナール15.6部にしたほかは実施
例1同様な方法および操作を行ない24.4部の結晶
を得た。
このものの、元素分析、OH基当量、分子量各
分析結果はそれぞれ下記のとおりであり、これ
は、アクリロイルオキシ−5,5−ビス(ヒドロ
キシメチル)m−ジオキサンであることが確認さ
れた。
(イ) 元素分析 C57.0%、H8.0%、O35.0% (理論値C56.9%、H8.0%、O35.5%) (ロ) OH基当量 12.30% (理論値)12.40% (ハ) 分子量 274.1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中:RはHまたはCH3を示す。) で示される多官能環状アセタール化合物 2 酸性触媒の存在下、ヒドロキシピバルアルデ
    ヒドと(メタ)アクリル酸とを反応させて得られ
    る一般式() (式中:RはHまたはCH3を示す。) で表わされる(メタ)アクリロイルオキシ−2,
    2−ジメチルプロパナールと、ペンタエリスリト
    ールとを反応させることを特徴とする下記一般式
    ()で表わされる多官能性環状アセタール化合
    物の製造法 (式中、RはHまたはCH3を示す。)
JP16210084A 1984-08-01 1984-08-01 多官能環状アセタ−ル化合物およびその製造法 Granted JPS6140279A (ja)

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JPS6140279A JPS6140279A (ja) 1986-02-26
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US4866151A (en) * 1987-03-25 1989-09-12 National Starch And Chemical Corporation Polysaccharide graft polymers containing acetal groups and their conversion to aldehyde groups
FR2619810B1 (fr) * 1987-09-02 1990-01-05 Hoechst France Nouveaux monomeres ethyleniques polyfonctionnels
CA2025789A1 (en) * 1989-09-22 1991-03-23 Rama S. Chandran Monomers and polymers containing acetal and aldehyde groups
JP5391908B2 (ja) * 2008-08-07 2014-01-15 住友化学株式会社 化学増幅型ポジ型レジスト組成物
JP5487784B2 (ja) * 2008-08-07 2014-05-07 住友化学株式会社 化学増幅型ポジ型レジスト組成物

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