JPH047579Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 本考案はプラズマデイスプレイパネルなどの表
示パネルの電極端子と駆動電圧印加用のフレキシ
ブルシートケーブル等からなる外部リードとを圧
着接続したクリツプを、背面よりパネル支持基板
にネジ止めされるズレ防止金具によつて固定した
構成とすることにより、該クリツプの振動、衝撃
に起因するズレを防止し、圧着接続部での接触不
良や短絡障害等を解消したものである。

〔産業上の利用分野〕

本考案はプラズマデイスプレイパネルなどの表
示パネルの電極端子と駆動電圧印加用のフレキシ
ブルシートケーブル等からなる外部リードの接続
機構に係り、特に表示パネルの電極端子と駆動電
圧印加用の外部リードとを接続したクリツプの振
動、衝撃に起因するズレを防止した接続機構に関
するものである。

プラズマデイスプレイパネルなどの表示パネル
における複数の並列した電極端子と、これに対応
する駆動電圧印加用のフレキシブルシートケーブ
ル等からなる外部リードとの接続は、一般にクリ
ツプ圧着法、熱圧着法、或いは半田付け法などの
種々の方法が用いられているが、何れの接続方法
においても両者間にズレ等による接続不良のない
確実な接続を安定に維持し得ることが要求され
る。

〔従来の技術〕

従来、プラズマデイスプレイパネルなどの表示
パネルの電極端子と駆動電圧印加用のフレキシブ
ルシートケーブル等からなる外部リードとをクリ
ツプ圧着法によつて接続する構造としては、第３
図の斜視図及び第４図のＢ−B′断面図に示すよ
うにプラズマデイスプレイパネルなどの表示パネ
ル１の電極端子部２の図示しない複数に並列され
た電極端子上に、例えばケーブル密接用のゴムシ
ート３を介して、駆動電圧印加用のフレキシブル
シートケーブル等からなる外部リード４の一端部
に備えた前記各電極端子とそれぞれ対応する接触
部とを重ね合わせ、この重ね合わせ端子部分を図
示のようなコの字形状のクリツプ５によつて圧着
固定することによつて電気的接続を行つている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところでこのような従来の表示パネル１の各電
極端子に対して前記外部リード４をクリツプ５に
よつて圧着接続する構造では、両者間の接続の着
脱が容易な利点はあるが、その反面、該表示パネ
ル１の移動や取り扱い時の振動、或いは衝撃等の
シヨツクによつて圧着しているクリツプ５にズレ
が生じ易く、前記各電極端子と各リード接触部と
の接続に接触不良や短絡障害が発生する欠点があ
つた。

本考案は上記のような従来の欠点に鑑み、表示
パネルの各電極端子とフレキシブルシートケーブ
ル等の外部リードの各接触部との圧着接続したク
リツプのズレ発生を簡単な固定構造により防止す
ると共に、その圧着接続の確実性と安定化を図つ
た新規な表示パネルの電極端子と外部リードの接
続機構を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するため、表示パネル
の各電極端子に対応してフレキシブルシートケー
ブル等の外部リードの各接触部を重ね合わせてク
リツプにより圧着接続すると共に、そのクリツプ
の背面に前記表示パネルの支持基板を利用してズ
レ防止金具を当接した形に付設して固定した接続
機構とする。

〔作用〕

本考案の接続機構では、圧着接続を行つたクリ
ツプの背面にズレ防止金具を表示パネルの支持基
板を利用して当接固定しているため、当該表示パ
ネルの取り扱い中における振動、或いは衝撃等の
シヨツクによる前記クリツプのズレが防止され、
表示パネルの各電極端子と、対応する前記外部リ
ードの各接触部との圧着接続部での接触不良や短
絡障害等が解消される。

〔実施例〕

以下図面を用いて本考案の実施例について詳細
に説明する。

第１図は本考案に係る表示パネルの電極端子と
外部リードの接続機構の一実施例を示す要部斜視
図であり、第２図は第１図に示すＡ−A′切断線
に沿つた断面図である。

これら両図において、１はプラズマデイスプレ
イパネルなどの表示パネル、２は図示しない複数
の電極端子が並列された電極端子部であり、４は
該電極端子部２上の各電極端子にそれぞれ対応す
る接触部を重ね合わせた駆動電圧印加用のフレキ
シブルシートケーブル等からなる外部リード４で
あり、この電極端子部２と外部リード４との重ね
合わせ端子部分は、リード密接用のゴムシート３
等を介して図示のようにコの字形状のクリツプ５
によつて圧着接続がなされている。

そして上記クリツプ５は、その背面に当接した
状態で前記表示パネルの支持基板２２にネジ止め
されたズレ防止金具２１によつて固定された構成
とされている。

従つて、本実施例の接続機構を有する表示パネ
ルにおいては、取り扱い中に振動、或いは衝撃等
のシヨツクを受けても圧着接続するクリツプ５の
ズレが防止され、表示パネル１の各電極端子と、
対応する前記外部リード４との接続を安定に維持
することが可能となるる。

尚、以上の実施例ではプラズマデイスプレイパ
ネルの電極端子と外部リードの接続機構を例に挙
げて説明したが、本考案はこの例に限定されるも
のではなく、液晶表示パネルやEL表示パネルの
電極端子と外部リードの接続機構にも適用できる
ことはいうまでもなく、同様な効果が得られる。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなように、本考案に係る
表示パネルの電極端子と外部リードの接続機構に
よれば、表示パネルの取り扱い中の振動、或いは
衝撃等のシヨツクに起因するパネル電極端子と外
部リードを圧着接続するクリツプのズレ発生が確
実に防止され、該圧着接続を安定に維持し得る優
れた利点を有し、信頼度の高い接続機構を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る表示パネルの電極端子と
外部リードの接続機構の一実施例を示す要部斜視
図、第２図は第１図に示すＡ−A′切断線に沿つ
た断面図、第３図は従来の表示パネルの電極端子
と外部リードの接続機構を説明するための要部斜
視図、第４図は第３図に示すＢ−B′切断線に沿
つた断面図である。 第１図乃至第２図において、１は表示パネル、
２は電極端子部、３はゴムシート、４は外部リー
ド、５はクリツプ、２１はズレ防止金具、２２は
パネル支持基板をそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 表示パネル１の電極端子に対応して外部リード
   ４を重ね合わせ、コの字形状のクリツプ５により
   圧着して電気的接続を行う接続機構において、 上記圧着したクリツプ５の背面に、該クリツプ
   ５を圧接固定するズレ防止金具２１を前記表示パ
   ネル１の支持基板２２に着脱自在に設けたことを
   特徴とする表示パネルの電極端子と外部リードの
   接続機構。