JPH0475212B2 - - Google Patents

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JPH0475212B2
JPH0475212B2 JP59047894A JP4789484A JPH0475212B2 JP H0475212 B2 JPH0475212 B2 JP H0475212B2 JP 59047894 A JP59047894 A JP 59047894A JP 4789484 A JP4789484 A JP 4789484A JP H0475212 B2 JPH0475212 B2 JP H0475212B2
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carbon atoms
bond
carrier
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polyamide
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JP59047894A
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(1) 産業上の利用分野 本発明は光学活性ポリアミドを物質の分離剤と
して使用することに関するものである。分離する
物質としては通常の低分子化合物以外に特に従来
直接分離することが非常に困難であつた光学異性
体を主な分離と対象とするものである。 光学異性体の分離は、例えば、医薬、農薬等の
分野に於て、薬害の防止や単位使用量当りの薬効
を向上させるためしばしば必要となる。従来、光
学異性体の分離には優先晶出法やジアステレオマ
ー法が行なわれているが、これらの方法では分離
可能な光学異性体の種類が限られており、また長
時間を要するなど効率の悪い場合が多い。 これに対しクロマト法、特に液体クロマト法や
薄層クロマト法による分離は簡便であるためそれ
らに使用する効率の良い分離剤の開発が強く望ま
れていた。 (2) 従来技術 固定相としてアミド結合を有する種々の単量体
α−アミノ酸誘導体及び低分子量ペプチド誘導体
を用いて気液分配クロマト法で光学異性体を分離
した例としては、Tetra hedron Letters,10
1009(1966)、特公昭44−23957、特公昭52−
136188、Chromatographia,,331(1976),
Chromatographia,10,444(1977)があるが、
いずれも低分子量のものを用いているため溶解度
が高く液体クロマト法や薄層クロマト法において
は使用することが困難である。また羊毛ケラチン
やbovin serum albuminといつた蛋白質を用い
て光学異性体の分離を行なつた例が知られている
が、いずれも構造はランダムなポリマーで詳細は
未だ明確ではない。 (3) 発明の構成 一般式 においてRは水素、炭素数1〜30のアルキル基、
炭素数6〜30のアリール基、炭素数7〜30のアリ
ールアルキル基でヘテロ原子を含んでいてもよ
い。即ちエーテル結合、エステル結合、アミノ結
合、アミド結合、尿素結合、ウレタン結合、チオ
尿素結合、チオウレタン結合、チオエーテル結
合、チオエステル結合の任意の結合様式を含むこ
とができる。R′は炭素数1〜20のアルキレン基、
炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜20のア
リールアルキレン基でヘテロ原子を含んでいても
良い。即ち、エーテル結合、エステル結合、アミ
ノ結合、アミド結合、尿素結合、ウレタン結合、
チオ尿素結合、チオウレタン結合、チオエーテル
結合、チオエステル結合の任意の結合様式を含む
ことができる。 nは重合度を表わし2乃至100000である。 これらポリアミドを構成するモノマー単位とし
ては光学活性な酒石酸及びその誘導体が例示され
る。更に具体的には酒石酸エステルをメチルエー
テル化、ベンジルエーテル化、アセチル化、ベン
ゾイル化、メチルカルバメート化、フエニルカル
バメート化したものが例示される。これらと対を
なすモノマーとしてジアミン類が例示される。更
に具体的にはエチレンジアミン、p−フエニレン
ジアミン、o−フエニレンジアミン、m−フエニ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、ピペラジ
ンなどが例示される。 これらの重合方法についてはいかる方法を用い
てもよい。例えばジエステルとジアミンを混合し
攪拌する方法は極めて簡便である。もちろん適度
に加温することはさしつかえない。またジカルボ
ン酸とジアミンを縮合剤を用いて重合させてもよ
く、混合酸無水物法により重合させてもよい。 また酒石酸エステルとジアミンを重合した後、
アルキル化、エステル化、カルバメート化などを
行なうことによつて合成することももちろん可能
である。 このようにして得られたポリアミドは分離剤の
耐圧能力の向上、溶媒置換による膨潤、収縮の防
止、理論段数の向上のために担体に保持させるこ
とが好ましい。 担体としては、多孔質有機担体又は多孔質無機
担体があり、好ましくは多孔質無機担体である。
多孔質有機担体としては適当なものは、ポリスチ
レン、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート等
から成る高分子物質が挙げられる。多孔質無機担
体として適当なものはシリカ、アルミナ、マグネ
シア、酸化チタン、ガラス、ケイ酸塩、カオリン
の如き合成若しくは天然の物質が挙げられ、本発
明の主成分たるポリアミドとの親和性を良くする
ために表面処理を行なつても良い。表面処理の方
法としては、有機シラン化合物を用いたシラン化
処理やプラズマ重合による表面処理法等がある。 適当な担体の大きさは、使用するカラムやプレ
ートの大きさにより変るが、一般に1μm〜10mmで
あり、好ましくは1μm〜300μmである。担体は多
孔質であることが好ましく、平均孔径は10Å〜
100μmであり、好ましくは50Å〜50000Åである。
ポリアミドを保持させる量は担体に対して1〜
100重量%、好ましくは5〜50重量%である。 ポリアミドを担体に保持させる方法は化学的方
法でも物理的方法でも良い。物理的方法として
は、ポリアミドを可溶性の溶剤に溶解させ、担体
と良く混合し、減圧又は加温下、気流により溶剤
を留去させる方法や、ポリアミドを可溶性の溶剤
に溶解させ、担体と良く混合した後、該溶剤と相
溶性のない液体中に攪拌、分散せしめ、該溶剤を
拡散させる方法もある。 このようにして担体に保持したポリアミドを少
量の溶剤を加えることにより一旦膨潤あるいは溶
解せしめ、再び溶剤を留去することによりその保
持状態、ひいては分離能を変化せしめることが可
能である。 ポリアミドを化学的方法によつて保持させるに
は種々の方法が可能である。例えば担体にアミノ
基を導入しそのアミノ基から重合を開始させるこ
とができる。シリカゲルを担体に選んだ場合には
アミノプロピルシラン化すればアミノ基を導入す
ることができる。クロルメチル化ポリスチレンや
オキシラン基を含む担体の場合は適当なジアミン
を反応させれば良い。 (4) 発明の効果 本発明のポリアミドを主たる構成要素とする分
離剤を化合物の分離の目的に使用するにはクロマ
ト法が好適である。クロマト法としては液体クロ
マト法、薄層クロマト法、ガスクロマト法が良
い。 液体クロマト法として使用するには担体に担持
させたポリアミドをカラムに充填して用いる。 また薄層クロマト法を行なう場合には0.1μm〜
0.1mm程度の粒子から成る本発明の分離剤と、必
要であれば少量の結合剤より成る0.1mm〜100mm厚
さの層を支持板上に形成すれば良い。 ガスクロマト法においては担体に担持させてカ
ラムに充填してもよく、またカラム内壁に塗布す
ることによつても用いることができる。 本発明のポリアミドを主たる構成要素とする分
離剤は、化合物の分離に有効で、特に従来分離が
非常に困難であつた光学異性体の分割に有効であ
る。分離の対象となる光学異性体は不斉中心を持
つ化合物や分子不斉な化合物でポリアミドによつ
て化学異性体のどちらか一方がより強く保持され
るものである。 以下本発明を実施例によつて詳述するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中に表わされる用語の定義は以下の通
りである。 容量比(k′)=〔(対掌体の保
持時間)−(デツドタイム)〕/(デツドタイム) 分離係数(α)=より強く吸着さ
れる対掌体の容量比/より弱く吸着される対掌体の容量
比 分離度(RS)= 2×より強く吸着される対掌体とより弱く吸着
される対掌体の両ピーク間の距離)/両ピークのバンド
幅の合計 高速液体クロマトグラフイーには日本分光工業
製のTRI ROTOR を使用した。検知器には
紫外吸収測定器日本分光工業製のUVIDEC100
と旋光計日本分光工業製のDIP 181 C(セル:5
×0.30(i.d.)cm)を用い波長356nmで検出した。 合成例 1 野村化学製デベロシル100−10シリカゲルをア
ミノプロピルトリエトキシシランで処理し、これ
とL−(+)−酒石酸ジメチルを反応させシリカゲ
ルと化学結合させる。更にこの水酸基を3,5−
ジニトロベンゾイルクロリドで3,5−ジニトロ
ベンゾイル化した。更に残つたエステル部分をメ
チルアミンでアミドとした。 実施例 1 合成例1で得られた充填剤を内径0.46cm長さ25
cmの円筒ステンレスカラムにスラリー充填法で充
填し、n−ヘキサン−イソプロパノール容量比
90:10の混合溶媒を流速0.5ml/分で流し、トラ
ンススチルベンオキシドの光学分割を行なつたと
ころ波長365nmで旋光性が(−)のものが先に溶
出した。 実施例 2 実施例1と同様にしてビナフトールの光学分割
を行なつたところ波長365nmでの旋光性が(−)
のものが先に溶出した。 実施例 3 実施例1と同様にしてフエニルビニルスルホキ
シドの光学分割を行なつたところ波長365nmでの
旋光性が(+)のものが先に溶出した。 実施例 4 実施例1と同様にして次式の化合物を光学分割
したところ波長365nmでの旋光性が(+)のもの
が先に溶出した。 合成例 2 L−(+)−酒石酸ジエチル1mlとエチレンジア
ミン0.39mlを5mlのメタノール中室温で24時間反
応させタメノール不溶のポリマーを得た。このポ
リマーのNMRスペクトル値はギ酸中35℃でδ3.6
(−C 2−C 2−)、及びδ4.85
【式】であつ た。測定は日本電子製JEOL−MH100を用い
TMSを内部標準とした。得られたポリマーをピ
リジン中過剰量のフエニルイソシアネートと反応
させフエニルカルバメートとした後メタノール中
に移し沈澱させた。このポリマー0.37gをN,N
−ジメチルアセトアミドに溶解しE・メルク社リ
クロスフアーSI 4000シリカゲルをアミノプロピ
ルトリエトキシシランで処理したもの3gに塗布
し充填剤を得た。 実施例 4 合成例2で得た充填剤を内径0.46cm,長さ25cm
の円筒ステンレスカラムにスラリー充填法で充填
しn−ヘキサン−イソプロパノール容量比98:2
の混合溶媒を25℃で流速0.5ml/分で流してトラ
ンススチルペンオキシドの光学分割を行なつた。
その結果溶出時間8.2分に波長365nmでの旋光性
が(+)のものが先に溶出した。 実施例 5 実施例4と同様にしてトリガー塩基の光学分割
を行なつたところ溶出時間9分に波長365nmでの
旋光性が(−)のものが先に溶出した。 実施例 6 実施例4と同様にして溶媒の混合比をn−ヘキ
サン−イソプロパノール90:10に変えてトランス
スチルベンオキシドの光学分割を行なつたところ
溶出時間7.7分に波長365nmでの旋光性が(+)
のものが先に溶出した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rは水素、炭素数1〜30のアルキル基、
    炭素数6〜30のアリール基、炭素数7〜30のアリ
    ールアルキル基でヘテロ原子を含んでいてもよ
    い。R′は炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数
    6〜20のアリーレン基、炭素数7〜20のアリール
    アルキレン基でヘテロ原子を含んでいても良い。) で示される重合度(n)が2〜100000の光学活性
    ポリアミドを担体に担持させてなる分離剤。
JP59047894A 1984-03-13 1984-03-13 分離剤 Granted JPS60193930A (ja)

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