JPH047484B2 - - Google Patents

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JPH047484B2
JPH047484B2 JP57153632A JP15363282A JPH047484B2 JP H047484 B2 JPH047484 B2 JP H047484B2 JP 57153632 A JP57153632 A JP 57153632A JP 15363282 A JP15363282 A JP 15363282A JP H047484 B2 JPH047484 B2 JP H047484B2
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image plane
optical system
concave mirror
detection area
light
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JP57153632A
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Takeshi Utagawa
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Publication date
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Publication of JPH047484B2 publication Critical patent/JPH047484B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カメラ等の光学装置の焦点検出装置
に係り、特に焦点検出される主結像光学系により
形成された物体像を一対の再結像光学系により
夫々対応する一対の受光装置に再結像し、各受光
装置上の再結像の相対位置関係を検出し主結像光
学系の焦点検出を行う焦点検出装置に関する。
従来のこの種のカメラ用焦点検出装置の光学系
を第1図に示す。第1図A及びBは夫々正面図及
び平面図であり、撮影レンズ1の予定焦点面2又
はその近傍にフイールドレンズ3が配置されてい
る。この予定焦点面2はフイルムと共役な位置又
はその近傍位置であり、一対の再結像レンズ4
A,4Bに関して上記予定焦点面2と共役な面5
に像位置検出用光電装置6A,6Bが夫々配置さ
れている。上記予定焦点面2には撮影レンズ1に
よる被写体像が形成され、上記共役面5には再結
像レンズ4A,4Bによる上記被写体像の二次像
が形成されるので、上記予定焦点面2を一次像
面、共役面5を二次像面と称する。また、一次像
面2上の中央部、具体的には撮影レンズ光軸0を
中心とした矩形領域2Aが焦点検出に使用される
領域であるので、これを一次像面検出領域と呼
び、この一次像面検出領域2Aと共役な二次像面
5上の領域を二次像面検出領域と称する。当然こ
の二次像面検出領域5A,5Bは夫々光電装置6
A,6Bの受光面と一致している。撮影レンズ1
の光軸方向への移動により被写体像が光軸O上を
移動すると、それに伴い再結像レンズ4A,4B
による二次像は二次像面上で変位する。光電装置
6Aとそれ上の二次像との相対位置と、光電装置
6Bとそれ上の二次像との相対位置ととの検出か
ら撮影レンズ1の焦点調節状態を判別できる。
しかしながら、この焦点検出装置は、点線で囲
んだ焦点検出光学系7の容積が大きく、カメラボ
デイ内部に収容することが極めて困難であるとい
う欠点がある。
そこで、焦点検出光学系7の小型化を図る為
に、上述の再結像レンズの代りに凹面鏡を使用し
た反射型焦点検出光学系が、例えば特開昭47−
13282、特開昭54−150125に提案されている。こ
の種の反射型焦点検出光学系の原理的構成を第2
図に示す。同図において、矩形の一次像面検出領
域2Aの後方であつて、撮影レンズ光軸に対して
ほぼ対称に一対の凹面鏡8A,8Bが並置されて
いる。この凹面鏡8A,8Bは、この凹面鏡によ
る二次像面検出領域9A,9Bが一次像面検出領
域2Aと重なり合わない様に、凹面鏡8A,8B
の光軸(凹面鏡の面積中心における法線を凹面鏡
の光軸と定める)が1次像面検出領域の中心と凹
面鏡8A,8Bのそれぞれの面積中心の3点によ
つて決まる平面に対して夫々下方に角度及び上
方へ角度だけ傾けられている。この傾斜により
凹面鏡8Aの二次像面検出領域9A及び凹面鏡8
Bの二次像面検出領域9Bは夫々一次像面2Aの
下方及び上方に形成される。もちろんこの二次像
面検出領域9A,9Bに像変位検出用光電装置が
配置されている。この様な構成の反射型焦点検出
光学系は小型化されるが、しかしながら、凹面鏡
の傾斜の為に、二次像が劣化する、即ち二次像と
一次像との同一性が著しく損なわれる恐れがあ
る。この点を以下に詳述する。
一次像面検出領域2Aの中心から凹面鏡8A、
8Bの中心に入射し、二次像面検出領域9A,9
Bの中心に至る光線に関し、凹面鏡への入射光と
その反射光とのなす角度、即ち、凹面鏡への入射
角と反射角との和(以下この和の角度を振れ角と
称する。)は、上述の傾斜角の2倍即ち2であ
る。この振れ角は凹面鏡の結像性能に大きな悪影
響を及ぼす。具体的には、凹面鏡のコマ収差は振
れ角に比例して増大し、非点収差は2に比例
して増大する。もちろん、一次像面検出領域2A
の中心以外の点から凹面鏡の中心に向う光線の振
れ角は、後に詳記する様に上記中心からの距離に
応じて大きくなるので、二次像検出領域内ではそ
の端部の二次像が収差的に最も劣化する。
このように反射型焦点検出光学系は凹面鏡の傾
きに応じてその収差が急増し二次像が劣化しこれ
により一対の光電装置による各二次像の相対的位
置の検出精度が大幅に低下し、結局高精の焦点検
出が期待できないといつた欠点が存在していた。
そこで本発明の目的は凹面鏡の傾きがその二次
像に実質的に悪影響を及ぼさない焦点検出装置を
提供することである。
本発明は、この目的を達成する為に、一次像検
出領域の中心からの光線の、一対の凹面鏡の中心
への入射角(ラジアン)が夫々約√0.04(R
は凹面鏡の最大径)以下となる様に、凹面鏡の傾
きをその最大径Rとの関係で設定するものであ
る。
以下に本発明の焦点検出装置を一眼レフカメラ
用焦点検出装置に適用した実施例を図面を参照し
て説明する。
一眼レフカメラの光学系の概略を示す第3図に
おいて、撮影レンズ1を通つた被写体光は、一部
がクイツクリターンミラー11によりフアインダ
の焦点板12の方へ反射され、残部はミラー11
を透過してフイルム面13の前方にあるサブミラ
ー14によりミラーボツクス下方へ反射される。
ミラーボツクスの底板15には、矩形開口15a
が穿設され、この底板15の下には反射型焦点検
出光学ブロツク体16が配設されている。
このブロツク体16を第4図と第5図を用いて
詳述する。
同図において、屈折率n(n>1)のガラスや
プラスチツク等の透明直方体ブロツク160に
は、その上面の左端近傍に平凸のフイールドレン
ズ161が貼付されている。このレンズ161は
ブロツク160との接合面が平面で、凸面の頂点
にほぼ接する様に開口付遮光板162が設けられ
ている。この遮光板162は撮影レンズ1の予定
焦点面即ち一次像面上又はその近傍に配置され、
その中央部の矩形開口162aは一次像面検出領
域2Aの寸法よりわずかに大きい寸法に定めら
れ、第3図の底板15の開口15aの真下に位置
する様に定められている。従つてこの矩形開口1
62aが一次像面検出領域2Aに実質的に相当す
ると言うことができる。もちろん、この遮光板1
62はミラーボツクスの底板15で代用すること
もできる。フイールドレンズ161の下部のブロ
ツク160の内部には反射部材163が約45°の
角度で斜設されている。この反射部材163は第
5図Cに明示する様に中央部にブロツク160の
長軸方向に沿つて伸びた反射面(ダブルハツチン
グ部分)163aと、この反射面の両側に設けら
れた光透過部163b,163cと、この反射面
と両光透過部以外の光吸収部163dとから構成
されている。この反射面163aは一次像面検出
領域用開口162aにより規制された焦点検出用
光束のみを反射する大きさに選定され、光吸収部
163dは焦点検出用光束以外の光束を吸収して
迷光を減少させる。尚、この様な反射部材163
は例えばブロツク160をこの反射部材の位置か
ら二分し、その結果露出した斜面に蒸着等の手段
によつて反射膜163a及び光吸収膜163dを
形成した後、二分ブロツクを再び貼付することに
より製作できる。ブロツク160の右側端面には
上下方向に並置された一対の凹面鏡ブロツク16
4,165が貼付されており、これらは焦点検出
光学系の仮想的光軸166に関して上下方向に対
称となつている。これらの凹面鏡ブロツク16
4,165は屈折率nの透明物質から成りブロツ
ク160に接合する面が平面で、他面が凸球面
で、この凸球面には反射面164a,165aが
形成されている。凹面鏡として働く各反射面16
4a,165aはそれぞれによつて形成される二
次像面の検出領域が互に重り合わないことはもち
ろん、一次像面検出領域162aとも重り合わな
い様に、夫々所定角度だけ傾けられている。具体
的には、凹面鏡164,165は反射面163a
からの光束を夫々逆方向に反射偏向させ、ブロツ
ク160の左端面に所定距離隔てた位置に二次像
面検出領域9A,9Bを夫々形成する。この凹面
鏡164の形成する二次像面検出領域9Aには光
電変換装置167が、凹面鏡165の二次像面検
出領域9Bには光電変換装置168が夫々配置さ
れている。従つて光電変換装置167の光電面と
一次像面検出領域2Aとは凹面鏡164に関し
て、光電装置168の光電面と一次像面検出領域
2Aとは凹面鏡165に関して夫々共役となる。
この様な位置関係であるので凹面鏡164は反射
面163aからの入射光を光透過部163bを通
つて光電装置167の受光面に収束させ、凹面鏡
165は反射面163aからの入射光を光透過部
163cを通つて光電変換装置168の受光面に
収束させる。光電変換装置167,168は共に
第4図の上下方向に多数の受光素子が配列された
一次元光電変換素子アレイから成り、各アレイは
同一半導体基板169上に形成されている。この
基板169はブロツク160の左端面に貼付され
ている。
尚フイールドレンズ161は、凹面鏡164,
165の反射面164a,165aと撮影レンズ
1の射出瞳とがほぼ共役となる様に、レンズパワ
ーが選定されている。
次に上述の傾斜された凹面鏡ブロツク164,
165の作製の一例を第6図により説明する。
第1次像面から凹面鏡までの距離をLとする。
第6図Aの様に凸面の曲率半径がほぼLである平
凸レンズL1を用意し、その凸面上に第6図Bに
示す如くその中心を通る軸l1の左右に反射面Ma,
Mbを形成する。この時、各反射面Ma,Mbの中
心が上記凸面の中心O1から互に逆方向に距離D1
=・Lだけずらす。その後、軸l1に沿つてレン
ズL1を切断する。こうして作製された一対の切
断平凸レンズを、第4図及び第5図に示す如く、
ブロツク160の光路の中心軸166に関して反
射面Ma,Mbが対称となる様に、ブロツク16
0に貼付する。
このようにする事により凹面鏡の傾斜角が自
ずから形成され、又角度の微調整はブロツク16
0の端面に反射部の形成された平凸レンズの平面
側を端面密着させた形でその固定位置を面内で微
調する事により達成される。このようにすれば凹
面鏡自体の角度をふつて微調する場合より調整が
はるかに要易である。
この様な構成であるので、撮影レンズ1の透過
光は被写体の一次像を遮光板162上又はその前
後に形成すると共に開口162aを通過後、反射
面163aで反射され一対の凹面鏡164,16
5へ入射する。各凹面鏡164,165は夫々自
身の傾斜角に応じて入射光束を振れ角2だけ
振つて即ち偏向させて反射し、凹面鏡164の反
射光は光透過部163bを通つて光電変換装置1
67上に二次像を凹面鏡165の反射光は光透過
部163cを通つて光電変換装置168に二次像
を夫々形成する。光電変換装置167,168は
上記一対の二次像の相対的位置関係を検出して撮
影レンズ1の焦点調節状態を検出する。
ところが、この様な反射型焦点検出光学系は前
述した如く凹面鏡164,165の傾斜角、即ち
それによる光束の振れ角2が大きくなるにつれ
て、収差が大きくなり二次像が劣化し上記一対の
二次像の相対位置の検出精度の低下を招来する。
そこでこの充分な検出精度を保障できる条件を以
下に求める。
前述の如く振れ角2は非点収差に大きく影響
を与えるので、まずこの振れ角と非点収差との関
係を考察する。
第7図において、曲率半径Lの仮想球面Q1
座標軸x・y・zの原点O1を曲率中心とする。
凹面鏡Mはこの球面Q1上に形成され、凹面鏡M
の中心O2は、座標軸zから所定量離れており、
y方向に関してその量はDである。原点O1から
y方向に距離Dだけ上方の点Piからの光は凹面鏡
Mの中心O2に入射角(単位ラジアン)で入射し
当然反射角で反射し、原点O1に関して点Piと
ほぼ対称な位置付近に収束する。この像は非点収
差の為に、サジタルな光線束による結像Sがy軸
上に線状に現われ、またタンジエンシヤルな光線
束による結像Tが像Sと直交するねじれの位置に
線状に現われる。両像STの間の距離δ(単位mm)
はの小さい時以下で表わせる。
δ〓2・L(1/cos−cos)≒2L2 ……(1) サジタル像Sの大きさlS(単位mm)は、凹面鏡
Mのy軸方向の径RS(単位mm)を底辺とし、像T
の中心を頂点とする三角形と、像Sを底辺とし、
上記像中心を頂点とする三角形とが相似であるこ
と及びδ≪Lであるから、以下となる。
lS≒δ・RS/L ……(2) タンジエンシヤル像Tの大きさlTは、像Sの中
心を頂点とし、像Tを底辺とする三角形と、共通
の頂点を有し、凹面鏡Mのx軸方向の径RTを底
辺とする三角形とが相似であることから、以下の
如く表わせる。
lT=δ・RT/L ……(3) (2)式、(3)式に夫々(1)式を代入すると lS≒2RS2 ……(4) lT≒2・RT 2 ……(5) 凹面鏡Mの径RS,RTの大きい方の径をRmとす
ると、この場合の大きい方の非点収差量lmは(4)
式又は(5)式から次式となる。
lm=2・Rm・2 ……(6) この式からを求めると =√(2・) ……(7) 本発明の焦点検出装置の如く、光電装置上の二
次像の相対位置を検出する方式にあつては、非点
収差量が0.08mm程度であれば、相対位置検出が可
能である。そこで、二次像検出領域の中心での非
点収差量を、ほぼ0.08mm以下とするための条件は
(7)式から以下の通りとなる。
√0.04 ……(8) このように、一次像面検出領域の中心からの光
束が凹面鏡の中心へ入射したときの振れ角2と
凹面鏡の最大径Rmとが(8)式を満足する様に凹面
鏡の傾斜及び最大径を設定すれば、非点収差を抑
えることができ、正しい焦点検出が可能となる。
また、二次像面検出領域の中心での非点収差量
をほぼ0.04mm以下とすると、かなり高精度の検出
が可能となる。この場合の条件は以下となる。
√0.02 ……(9) 更に、上記非点収差量をほぼ0.02mm以下とする
と極めて高精度な焦点検出が可能となり、この場
合の条件は以下となる。
√0.01 ……(10) 尚、振れ角2の下限値は一次像面検出領域と
二次像面検出領域とを分離させる為の条件から必
然的に決定される。
また、以上では非点収差量の最も小さい二次像
検出領域の中心における非点収差と振れ角との関
係を考察したが、検出領域全体についての非点収
差を問題とする場合には以下の如くなる。
凹面鏡の中心に入射する光束のうち振れ角が最
も大きいのは、第2図に明示するように一次像検
出領域2Aの端部からの光束である。そこで、こ
の端部からの光束の上記振れ角を2mとすると、
これと検出領域中心からの光束の振れ角2とに
は次式が成立する。
2m=2+(LW/2L)2 ここで、LWは一次像面検出領域の幅、LW/ZLは、 この検出領域の中心と凹面鏡の中心と検出領域の
端部とのなす角度である。
二次像検出領域の端部における非点収差量lm
は(6)式の3の代りに上述の3mを用いることに
より求まる。即ち lm=2・Rm・2m=2Rm{2+(LW/2L)2} ……(11) こうして検出領域の端部における非点収差量
lmを検出領域の中心からの光束の振れ角2によ
つて表わすことができる。
(11)式を変形すると =√(2)−(W2)2 ……(12) 検出領域全体についての非点収差量を約0.08mm
以下約0.04mm以下、約0.02mm以下とするための振
れ角の条件は夫々以下の如くなる。
√0.04−(W2)2 ……(13) √0.02−(W2)2 ……(14) √0.01−(W2)2 ……(15) さらにこの様な再結像光学系使用の焦点検出装
置にあつては、焦点検出光学系の歪曲収差は二次
像の相対位置検出に大きな悪影響を及ぼす。焦点
検出光学系に歪曲収差が存すると一次像面上の任
意の二点間距離とそれに対応する二次像面上の二
点間距離との比、即ち倍率が場所ごとに異なる。
これを具体的に例示すると、第8図に示すように
一次像面検出領域2A上の例えば中心点P1、右
端点P2、左端点P3は、凹面鏡164により二次
像面検出領域9A上の対応点P1′,P2′,P3′に
夫々結像し、同様に、凹面鏡165により二次像
面検出領域9B上の対応点P1″,P2″,P3″に夫々
結像する。点P1における任意の長さδ1は点P1′,
P1″においては夫々異つた長さδ1′,δ1″に写像さ
れ、同様に点P2,P3における長さδ2,δ3は、点
P2′,P2″、及びP3′,P3″において夫々異つた長
さδ2′,δ2″、及びδ3′,δ3″に写像される。図示

では、二次像9Aは中心点P1′より右方側の倍率
が大きく、二次像9Bは逆に左方側の倍率が大き
くなつている。そこで、この様な歪曲収差の影響
を除去するために、二次像9A,9Bを夫々検出
する光電素子アレイの各受光素子のピツチをその
光電素子の対応検出域の倍率即ち歪曲量に応じて
変化させ、1次像面上での両光電変換素子アレイ
の空中像が完全に重なるようにすればよい。この
様な光電素子アレイを第9図に示す。同図におい
て二次像9Aを検出する光電素子アレイPA1は光
電素子qのピツチを中心位置の受光素子q0より右
方において大きくし、二次像9Bを検出する受光
素子アレイPA2についてはその逆になつている。
尚、歪曲収差は、本発明のフイールドレンズを
含み凹面鏡使用の焦点検出装置に限らず、第1図
に示した再結像レンズ使用の焦点検出装置に関し
ても全く同様に問題となる。従つて上述の光電素
子アレイの光電素子のピツチを二次像の局部的倍
率に応じて変化させ、1次像面上で2つの光電素
子アレイの空中像が完全に重なるようにすること
は、第1図の焦点検出装置にも極めて有効であ
る。
次に、フイールドレンズから一対の凹面鏡ま
で、及び凹面鏡から光電装置までを屈折率nの透
明媒質によつて充填したことの利点を第2図の焦
点検出光学系との比較により説明する。両者の比
較を容易とする為に本実施例の反射型焦点検出光
学系の構成を原理的には同一性を保ちながら単純
化した第10図の光学系と第2図の光学系とを比
較する。特開昭47−13282及び特開昭54−15025記
載の反射再結像光学系においては第2図Cのごと
く1次像面2Aの近傍にフイールドレンズが欠け
ているが実開昭55−26516記載のごとく、再結像
光学系を用いる時には再結像光学系がレンズであ
るが凹面鏡であるかにかかわらず、1次焦点面近
傍にフイールドレンズを置くことは不可欠の構成
要素となるので第2図A,B第10図A,Bでは
フイールドレンズL2を含めた形で図示している。
まず第2図の反射光学系の構成を簡単に説明す
る。第2図A及びBは夫々正面図、平面図であ
り、再結像光学系は1次像面近傍に設置されたフ
イールドレンズと1次像面からLだけ離れた所に
設けられた一対の曲率半径Lの凹面鏡8A,8B
から成る。1次像面検出領域2Aの中心と各凹面
鏡の中心と2次像面検出領域9A,9Bの中心と
のなす角度即わち振れ角が共に2となる様に互
いに逆方向に傾斜されている。続いて第10図の
反射型光学系の構成を簡単に説明する。第10図
A及び第10図Bは夫々正面図、平面図であり、
屈折率nの直方体状透明ブロツクTBにはその一
端面にフイールドレンズL2が形成され、この端
面に対向する端面に一対の曲率半径Lの凹面鏡
Mc,Mdが形成されている。各凹面鏡Mc,Md
は、上記実施例と全く同様に一次像面検出領域2
Aの中心と各凹面鏡の中心と二次像面検出領域9
A,9Bの中心とのなす角度即ち振れ角が共に
2となる様に、互に逆方向に傾斜されている。
第2図と第10図の条件を揃える為に、両図に
おいて一次像面2AとフイールドレンズL2の頂
点の接平面とが共にほぼ一致しており、一次像面
2Aから再結像光学系8A,8B,Mc,Mdま
での距離が共に等しくLであり、かつ検出に用い
る光束の広がりも共に等しくθT,θSであるとす
る。第11図に、撮影レンズ1の射出瞳100
と、その内部の焦点検出に用いる瞳部分100
A,100Bとの関係を示す。瞳部分100Aを
通過した光束が再結像光学系8A、又はMcに入
射し、瞳部分100Bの通過光束が再結像光学系
8B、又はMdに入射する。これらの瞳部分10
0A,100Bの明るさ(F値)を、瞳部分の並
びの方向Xに関してFTとし、その垂直方向yに
関してFsとすると、これらの明るさFT,Fsと第
2図、第10図の検出に用いる光束の広がり角度
θT,θsとの関係は以下の通りである。
θT=1/FT, θs=1/Fs また、第2図A、第10図Aに示すように検出
光束θTの中心と撮影レンズ1の光軸Oとのなす角
度をθpとする。
以上の如き条件の設定の下で、第2図と第10
図の焦点検出光学系による二次像の良否を検討す
る。
再結像光学系8A,8B,Mc,Mdの球面収
差、コマ収差、非点収差は、再結像光学系の有効
口径と一次像検出領域2Aの中心とのなす広がり
角θ(θ1 T,θ1 s,θn T,θn s)に応じて大きくなり、

体的には、球面収差はθ3に、コマ収差はθ2に、非
点収差はθに夫々比例して増大する。また一次像
面2Aに対して、再結像光学系へ光軸が垂直でな
く、傾いているので、この傾き角が大きくなるに
つれて、二次像は劣化する。換言すると、この傾
き角は、それぞれ開角θ1 p,θn pに等しいので、開角
が大きくなるに伴い二次像が劣化する。
そこで、第1図と第10図とについて広がり角
と開角とを比較してみると、第2図の再結像光学
系では、広がり角θT,θs、検出開角θpの検出光束
がフイールドレンズL2を通過して夫々、同一角
度θT,θs,θpで再結像凹面鏡8A,8Bに入射す
る。従つてこの場合の再結像凹面鏡に関する広が
り角θ1 T,θ1 sはθ1 T=θT,θ1 s=θsであり開角θ1 p
はθ1 p=θp
である。他方、第10図の凹面鏡光学系ではフイ
ールドレンズL2から再結像凹面鏡Mc,Mdまで
の空間が屈折率nの媒質で充填されているので、
凹面鏡の入射側の光束の広がり角度は1/nに減
少し、x方向及びy方向の広がり角θn T,θn s及び、
開角θn pは夫々以下となる。θn T=θT/n,θn s=θs

n,θn p=θp/npこのように、第10図の再結像光
学系は第2図のそれに比べて広がり角及び開角が
夫々1/nとなるので、再結像光学系の結像性能
が著しく向上する。更に第10図の光学系は光束
の広がりが1/nになるため再結像光学系の容積
も大幅にコンパクト化できると共にフイールドレ
ンズ、凹面鏡光電装置を透明ブロツクに直接固定
できる為に位置合せ精度上又は堅牢さの点でも優
れている。更にまた屈折率nの透明媒質で焦点検
出光学系の光路と充填することにより凹面鏡の寸
法RT,Rs即ち径を充填しないときの径に比べて
1/nに減少できる。詳述すると、凹面鏡の径
RT,Rsは屈折率nの媒質を充填しない時、夫々
RT=L・θT,=RT 1Rs=L・θs=Rs 1であるのに対し
て、充填するとRT=L・θn T=L・θT/n=Rn T
Rs=L・θn s=L・θs/n=Rn sとなる。この様に凹
面鏡の径を小さく出来ることは、(4)式又は(5)式か
ら、非点収差lslTを小さくできる事を意味し、ま
た(7)式からは同一非点収差量に対して振れ角を大
きく定め得る事を意味する。
ここで、屈折率nの透明媒質で光路を充填した
反射型焦点検出光学系を第3図の如く一眼レフカ
メラのミラーボツクス底部に収容するときの寸法
値の一例を以下に示す。
Fs=6,FT=8とし、n=1.8,L=40mmとす
ると凹面鏡の寸法RsRTはRs=L/(nFs)=3.7
mm、RT=L/(nFT)=2.8mmとなる。また振れ角
2を2=0.025×2ラジアンとすると、このと
き、二次像面検出領域の中心での非点収差量lm
はlm=2・Rm・2=0.0046mmとなり極めて小さ
い。一次像面検出領域の長さLWをLW=4mmとし
たときのその端部での非点収差量lmはlm=2・
Rm{2+(LW/2L)2}=0.023mmとなり、やはり非常 に小さい。
もしこのように高屈折率媒質を用いず、第2図
のように媒質を空気n=1とし他の条件Fs=6,
FT=8,L=40mm,=0.025は等しくとつた場
合の非点収差量lmはそれぞれ前のn=1.8の例の
場合の1.8倍と大巾に増大する。さらにこの条件
で第5図に相当する光路図を書いてみると、n=
1の場合には光束の広がり巾θが広いので、第5
図の反射面163の位置では光束が重なり合つて
分離できず、実際にはを0.025よりさらに大き
な値にとらねばならず、従つて収差量はさらに増
大することになる。さらにまた振れ角2が増大
する事は第5図Eの2次像面検出領域(2つの検
出光電変換素子アレイ)167,168の間隔が
離れる事になりこれはICチツプサイズの増大を
招く事からも好ましくない。
この様にフイールドレンズから凹面鏡面さらに
2次像面までを高屈折率媒質でうめる事は(8),
(9),(10)式及び(13),(14),(15)式を満足する

りよい解を見い出すための重要な条件であり、こ
れによつて収差性能の良いコンパクトな再結像光
学系の実現が可能となる。
次に本発明の第2実施例を説明する。
第12図において、屈折率nの直方体状透明ブ
ロツク170には第5図と全く同様にフイールド
レンズ161が貼付され、その上に開口付遮光板
162が配置されている。ブロツク170の内部
であつてフイールドレンズ161の直下の一部領
域には反射部材171が斜設されている。この様
な反射部材171の作製は、第1実施例の反射部
材163と同様にブロツク170をこの反射部材
171に沿う面で分割してその露出面に反射面を
形成すればよい。ブロツク170の一端面に設置
された凹面鏡ブロツク172,173は、その反
射面172a,173aがブロツク170の中心
軸177に関して第12図Cにおいて左右に対称
である点及び反射面の傾斜が同方向であるが、そ
の傾斜の程度が反射面173aの方が反射面17
2aよりも大きく設定されている点以外は第5図
の凹面鏡ブロツクと同一である。凹面鏡172,
173は上述の如く傾斜しているので、一次像面
検出領域2Aから反射部材171で反射された光
束を振れ角を夫々異にするが共に同方向に反射偏
向させて、夫々二次像面検出領域9A,9Bをブ
ロツク170の他端に形成する。同一半導体チツ
プ174上に形成された光電素子アレイ175,
176は、夫々二次像面検出領域9A,9Bに一
致する様にブロツク170に貼付される。
この様な構成であるので、本実施例は凹面鏡1
73による振れ角が凹面鏡172による振れ角よ
り大きいため凹面鏡173による収差が悪化する
と共に、両二次像の同一性も低下するという問題
が生ずる反面、光電素子アレイ175,176を
互に近接して配置できこのためその半導体チツプ
の寸法を小さくできる利点がある。
この第2実施例の変形例を第13図により説明
する。同図において、開口付遮光板162がブロ
ツク170とフイールドレンズ161との間に配
置され、フイールドレンズ161の頂点近傍に定
められた一次像面からの光束はフイールドレンズ
161を通過し遮光板162により一次像面検出
領域以外からの光束を除いた後ブロツク170内
の反射部材171に入射する。凹面鏡ブロツク1
72,173は互に逆方向に傾斜されており、二
次像面検出領域9A,9Bを同一直線上に形成す
る。光電装置175,176としては、二次像面
検出領域9A,9Bに夫々対応する一対の光電素
子アレイ175,176を用いても、また二次像
面検出領域9A,9Bとその間の間隙とをカバー
する長さの単一の光電素子アレイを用いてもよ
い。本例では開口付遮光板162はフイールドレ
ンズ161とブロツク170との間に設けられ、
一次像面からかなり離れた位置にある。この様に
一次像面検出領域以外の光束を遮光する遮光板1
62は一次像面から少し離して配置することもで
きる。
尚、以上の直方体状透明ブロツク160又は1
70の長手方向の長さがカメラ内のスペースとの
関係から長すぎる場合には、第14図又は第15
図に示す様に光路と適宜折りたたんだ構成にする
ことができる。
以上においては二次像面の結像倍率αが等倍
(α=1)の場合、即ち二次像が一次像と同一の
大きさであり、一次像面から凹面鏡までの光路長
と凹面鏡から二次像面までの光路長とが等しい場
合であつたが、結像倍率αは1に限るものでな
く、それ以上とすることも以下とすることも可能
である。特にα<1即ち縮小倍率にすると、収差
は等倍率に比べて幾分悪化するが、二次像面検出
領域の大きさが一次像面検出領域のα倍となり縮
小されるので、光電装置の半導体チツプサイズを
小さくできる。更に二次像面検出領域の照度が等
倍率に比べて1/α2倍も増大するので、S/Nを
向上できる。
以下にこの様な縮小再結像光学系を用いた本発
明の第3実施例を説明する。
斜視図を示す第16図及び正面図、平面図を示
す第17図において、透明ブロツク180は複数
のブロツク片180A,180B,180C,1
80Dから成る。直方体状ブロツク片180Aは
その一端面に互に逆方向に傾斜された一対の凹面
鏡ブロツク181,182が接着され、他端面に
ブロツク片180Bが接着されている。このブロ
ツク片180Bの上面はブロツク片180Aの上
面より突出しており、平凸のフイールドレンズ1
61の平面が接着されている。このフイールドレ
ンズ161の凸面の頂点近傍には開口付遮光板1
62が配置されている。この遮光板162の開口
162aは一次像面検出領域2Aと実質的に一致
している。ブロツク片180Bの底面はブロツク
片180Aの底面に対して傾斜しかつ突出してい
る。このブロツク片180Aの底面にはその中央
部に反射面183が残部に迷光除去用光吸収面1
84が夫々形成されている。この反射面183の
寸法は一次像面検出領域2Aを通つた検出光束の
みを反射する大きさに定められている。三角柱状
ブロツク180Cは、ブロツク片180Bを挾ん
でブロツク片180Aの反対側に位置する様にブ
ロツク片180Bに接着されている。ブロツク片
180Cの斜面には中央部に反射面185が、こ
の反射面の両側に夫々光透過部186,187が
そして残りの部分に迷光除去用光吸収面188が
夫々形成されている。三角柱状ブロツク片180
Dは、斜面がブロツク180Cの斜面に接着さ
れ、凹面鏡181,182に対向する面に半導体
チツプ189が接着されている。このチツプ18
9には凹面鏡181,182の二次像面検出領域
9A,9Bをカバーする様に光電素子アレイ19
0,191が形成されている。
この作用を述べる。
開口162aからの光束は、ブロツク片180
Bの底面の反射面183で反射されてブロツク1
80Cの反射面185で更に反射されて凹面鏡1
81,182へ向う。凹面鏡181,182で反
射偏向された光束は光透過部186,187を通
つて二次像面検出領域9A,9Bに縮小二次像を
形成する。
この様に、ブロツク180Bの上面上方に一次
像面検出領域2Aを定め底面に反射面183を形
成した。これにより一次像面検出領域からの光束
が、凹面鏡181,182と光電装置190とを
結ぶ空間を完全に横切つた後、反射面183に入
射することになり、一次像面検出領域2Aから凹
面鏡までの光路を長くしている。こうして、ブロ
ツク180の外形形状を余り複雑化することな
く、一次像面検出領域から凹面鏡までの光路長
を、凹面鏡から二次像面検出領域までの光路長よ
りも大きくできる。また本実施例では、他の実施
例に比べて迷光の発生を極めて効果的に抑制でき
る利点がある。詳述すると、例えば、第5図の実
施例では反射面163aの周囲には光吸収面16
3dのみが存在するのではなく光透過部163
b、163cも存在するので、迷光の発生防止は
完全ではない。他方、本実施例ではブロツク片1
80Bの底面は反射面183以外はすべて光吸収
面184であるので、迷光を充分に除去できる。
なお、上述の第1実施例のように透明ブロツク
160,170,180の外形状を直方体の如く
柱状とし、第3図に示す様にこの透明ブロツクの
長手方向が一眼レフカメラのフイルム面13とほ
ぼ平行になる様に、カメラのミラーボツクス底部
に配置すれば、カメラの大型化を招くことがない
という利点がある。
以上の実施例はいずれも一次像面をフイールド
レンズの頂点の接平面とほぼ一致させること及び
フイールドレンズから凹面鏡までとこの凹面鏡か
ら光電装置までの光路をすべて屈折率nの透明媒
質で充填すること、という2条件を実質的に充足
するものであつた。しかしながら、焦点検出光学
系を収容するカメラの如き光学機器との関係等か
ら反射型焦点検出光学系が上記2条件を充分には
満足できない場合があり得る。そこで次に上記2
条件の許容量を説明する。
第18図Aは上記2条件を満足した場合の一次
像面検出領域2Aと、フイールドレンズL3と、
ハツチングを付した屈折率nの透明媒質と、凹面
鏡Me,Mf及び凹面鏡に関して1次像面と共役な
二次像面検出領域9A,9Bとの位置関係を示
す。第18図Bは、フイールドレンズL2から一
次像面検出領域2Aを距離△Zだけ前方へ離した
ものである。この距離△Zは一眼レフカメラ用の
焦点検出装置であつて焦点検出光束の広がり(第
11図破線の円)がF4程度ならば結像性能上約
8mm以下であることは必須であり、約4mm以下で
あれば、かなりよく、約2mm以下であれば実質上
問題はない。第18図Cは光電変換装置を透明媒
質のブロツク端面から離さなければならず、この
為に、第18図A又はBの二次像面検出領域のブ
ロツク端面からブロツクを長さt1だけ削除したも
ので、これにより二次像面検出領域9A,9Bは
この新たなブロツク端面からt3=t1/nの位置に
形成されることを示している。この場合もt1が8
mm程度までは許容でき、約4mm以下であればかな
りよく2mm以下であれば実質上問題はない。第1
8図Dは、媒質nの端面から二次像面検出領域9
A,9Bとの間に屈折率nとは異つた屈折率ng
の媒質ngを充填した例である。両媒質n,ngの
界面から二次像面9A,9Bまでの距離t′2はt′2
=t1×ng/nとなる。この様に媒質ngを充填した
場合は、しない場合より結像性能の劣化が少な
く、しない場合の収差の悪化の程度を1とすると
充填した場合はおよその目安として悪化の程度は
{(n/ng)2−1}/(n2−1)に減少する。逆に
言えば媒質ngで充填する場合としない場合とで
結像性能を同程度とすると、充填した場合の長さ
t1はしない場合のt1のおよそ(n2−1)/{(n/
ng)2−1}倍にできる。第18図Eは、第18図
Aに示す如く媒質nの一部をその途中から長さt1
にわたつて切り除き、そこに屈折率ngの媒質を
充填した例である。このときの媒質ngの長さt′2
はt′2=t1×ng/nとなる。この場合は上述と同様
に、この媒質ngを空気とした場合の上述の媒質
nの切出量t1は結像性能上約8mm以下であること
が必要であり、約2mm以下であれば、実質的に問
題はない。もちろん、この場合も、ng>1の媒
質を用いた場合にはng=1の場合に比べて結像
性能の劣化は前述と同様の程度少ない。
この様に一次像面近傍から一対の凹面鏡を介し
て二次像面に至る光路を充填する屈折率n(n>
1)の媒質の一部を、屈折率ng(ng≧1)の媒質
で置換できることは、上記媒質で充填した焦点検
出光学系の作製を現実的なものとする。
尚、第18図は凹面鏡の結像倍率αが1の例で
あるが、倍率αが1より小さい場合にも同様であ
る。ただし、この縮小倍率の場合には、その許容
量t1は等倍(α=1)の場合より小さくなる。
なお特開昭54−150125の反射再結像光学系にお
いては凹面鏡部材の形状を半円形としており、本
発明においても半円形とする事は可能である。し
かし本発明の説明図において、凹面鏡部材の形を
半円形せずに第11図に示すごとくその撮影レン
ズ射出瞳への投影像100A,100Bの各々が
左右対称形にしたのはこの方がボケ味が素直でボ
ケた状態での両検出素子アレイ上の像のボケ味が
ほぼ等しく検出精度の向上につながるからであ
る。又この片方の射出瞳部分の開口の部分を1そ
の他を0として決る瞳形状を表わす関数をf(x,
y)としてこのy方向に関して積分した関数をf
(x)= f(x,y)dyとする時、f(x)をフ
ーリエ変換した関数F{f(x)}が大きなセカン
ドピークを持たないようにf(x)を決める事は
セカンドピークの存在にともなう偽解像を押さえ
る事になり焦点検出の誤動作の要因を減少させる
事につながる。その意味でも第11図図示のよう
な射出瞳部分形状であればf(x)の形は台形と
なりF{f(x)}のセカンドピークは抑圧されて
都合がよい。この場合f(x)の形状を台形に近
似したとして(台形の上底)(台形の下底)/
2であればかなりの効果が認められる。
以上の説明から明らかなように、一次像面検出
領域の中心からの光線の、一対の凹面鏡の中心へ
の入射角が夫々約√0.04以下となる様に、凹
面鏡の傾きを定めるので、凹面鏡の傾きに大きく
影響を受ける非点収差を充分に抑えることがで
き、高精度の焦点検出が可能となる。また、凹面
鏡の使用により、焦点検出光学系をコンパクト化
できるが、一次像面検出領域近傍から凹面鏡を介
して二次像面検出領域に至る光路を、所定の間隙
の存在を許容して、屈折率n(n>1)の透明媒
質で充填した場合には、一層コンパクトにできか
つ凹面鏡の径も縮小でき、更に焦点検出光学系の
結像性能を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の再結像レンズ使用の焦点検出光
学系の配置図、第2図は、従来の再結像凹面鏡使
用の焦点光学系の配置図、第3図は本発明の一実
施例の焦点検出装置を一眼レフカメラに収納した
状態を示す斜視図、第4図及び第5図A,B,
C,D,Eは上記実施例の斜視図、平面図、正面
図、底面図、右側面、左側面図、第6図は一対の
凹面鏡の作製法を説明する為の正面図と平面図、
第7図は凹面鏡の非点収差を示す光学図、第8図
は二次像面検出領域の歪曲収差を示す説明図、第
9図は上記歪曲収差を考慮した光電素子アレイの
正面図、第10図は、上記実施例の光学的特長を
示す為に、光学的構成を単純化した光学図、第1
1図は撮影レンズの射出瞳と焦点検出光束の通過
領域との関係を示す図、第12図A,B,C,D
及び第13図A,B,C,Dは夫々第2実施例及
びその変形例の平面図、正面図、右側面図、左側
面図、第14図及び第15図は共に透明ブロツク
の変形例を示す平面図、第16図及び第17図
A,Bは夫々第3実施例の斜視図、平面図、正面
図、第18図は透明ブロツクに空隙又は他の媒質
を設け得ることを説明する光学図である。 1……撮影レンズ、2……予定焦点面、2A…
…一次像面検出領域、9A,9B……二次像面検
出領域、164,165,172,173,18
1,182……凹面鏡、167,168,17
5,176,190,191……光電素子アレ
イ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合焦すべき物体の同一部分から発した光束
    を、視差を有する一対の光学的開口を通過させて
    予定焦点面上の所定検出領域内に一次像として結
    像される結像光学系と、 この一次像を再結像する為に、上記結像光学系
    の予定焦点面の後方に配置され、同一の一対の二
    次像を形成する一対の再結像光学系と、 上記一対の二次像の相対的位置を検出する光電
    手段とを具備した焦点検出装置において、 上記結像光学系の一対の光学的開口の瞳中心
    と、上記結像光学系の予定焦点面上の結像点とで
    形成された平面に対して、上記二次像を形成する
    再結像光学系の各主光線を偏向させ、その偏向量
    をそれぞれ2φとする時、 φ√0.04 (Rは再結像光学系開口の最
    大径、単位はmm) ラジアン以下となるように、上記再結像光学径
    の偏向量を定めることを特徴とする焦点検出装
    置。
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