JPH0474589B2 - - Google Patents

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JPH0474589B2
JPH0474589B2 JP61019879A JP1987986A JPH0474589B2 JP H0474589 B2 JPH0474589 B2 JP H0474589B2 JP 61019879 A JP61019879 A JP 61019879A JP 1987986 A JP1987986 A JP 1987986A JP H0474589 B2 JPH0474589 B2 JP H0474589B2
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、水や油等の液体をシールとする磁性
流体軸シール装置に関する。 (従来の技術) 磁性流体軸シールは、気体のシール装置として
は数多くの実用例がある。しかし、液体のシール
装置としては磁性流体が液体と混合して劣化しや
すいため、シール機能を長期間安定して維持する
ことが困難であり、その実用例はない。 液体を磁性流体を用いてシールする文献として
は実開昭58−125766号公報、実開昭59−129699号
公報にそれぞれ開示の船尾管シール組立体および
実開昭56−105500号公報に開示の船舶推進軸にお
ける封水装置等があり、これらはいづれも船尾管
シール装置における構造について海水と油のシー
ルに関するものであり、液体と混合し劣化した磁
性流体にかわり、新しい磁性流体を供給すること
については全く考慮されていない。 (発明が解決しようとする問題点) 液体を磁性流体軸シールでシールする場合、解
決しなければならない点として、次の2点があげ
られる。 磁性流体が液体と少しでも混合しにくくし
て、シール寿命の延長をはかること。 磁性流体が劣化し、シール機能を喪失した場
合にこれを検知し、新しい磁性流体を自動的に
補給すること。 本発明は前述問題点を解決することを主目的と
する液体用磁性流体軸シール装置を提供するもの
である。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、磁性材料よりなる回転軸10に軸方
向間隔を有してポールリング11,11Aが套嵌
され、前記回転軸10の外周面とポールリング1
1,11Aの内周面との間に環状ギヤツプ13が
形成されており、前記ポールリング11,11A
間に磁石組立体15が配置されて液体と軸方向に
対向する空気室17が内部に形成され、前記環状
ギヤツプ13に磁性流体14が封入されて、該磁
性流体により液体をシールする装置であつて、 前記空気室17に開口した空気補給孔18に接
続したパイプ23を介して圧力検知器24を有す
る空気補給器25が接続されて該空気室17が液
体圧よりも高い圧力に設定可能とされており、 前記ポールリング11,11Aには、前記環状
ギヤツプ13の近傍で該ギヤツプ13に封入され
ている磁性流体14より径方向外方でかつ空気室
17に向けて開口された磁性流体14の補給孔1
2,12Aを有し、該補給孔12,12Aに接続
したパイプ21を介して、前記圧力検知器24の
信号で作動する磁性流体補給器22が接続されて
いることを特徴とするものである。 (実施例と作用) <実施例> 磁性流体軸シールにおいて液体をシールする場
合、シールされる液体と対向する側に何を配置す
るか、また、その設定圧をどうするかにより磁性
流体軸シールの寿命が変化するかについて、第4
図に示す機構で実験した。 第4図において、1は回転軸で磁性材料よりな
り、これにポールリング2が環状ギヤツプ3を有
して套嵌され、このギヤツプ3に磁性流体4が封
入されている。 5は永久磁石、6は圧力P1の高圧側、7は圧
力P2の低圧側である。 第4図の機構において、高圧側6と低圧側7に
配置する液体と気体との組合せを変えたときの耐
圧力を調べた結果を表1に示す。なお、耐圧力と
は差圧(P1−P2)を大きくしていつたとき、瞬
間的にシール機能を失うが、その時の最大差圧を
示す。また、耐圧力よりも低い設定差圧を磁性流
体軸シールにかけて、シール機能維持期間を調べ
た結果についてもあわせて表1に示す。なお、こ
の実験は、液体としては油、気体としては空気を
使つて行われている。
【表】 表1の結果から明らかなように、液体をシール
する際には液体と対向する側に空気室を設け、か
つ空気圧を液体圧より少し高く設定することによ
り、磁性流体軸シールの耐圧力は向上し、かつシ
ール機能を維持できる期間も長くなることが理解
できる。 次に、磁性流体と液体との関係について考察す
る。 磁性流体と液体とを直接接触させてシールする
と、磁性流体は液体中に徐々に失われていき、い
ずれはシール機能を失くしてしまう機能性が大き
い。 従つて磁性流体軸シールがその機能を完全に失
う前にこれを検知し、新しい磁性流体を自動的に
補給できれば、そのシール機能を永久に維持する
ことができることになる。 そこで、本発明にあつては、液体のシールにお
いて磁性流体軸シールをはさんで液体と対向する
側に空気室を設け、かつ空気圧を液体圧より少し
高く設定する。このような状況下において、磁性
流体が液体と混合して劣化すると磁性流体軸シー
ル機能が落ち、耐圧力が低下する。この時高圧に
設定された空気室の空気が洩れて空気圧が低下す
る。これを圧力センサー又は圧力計によつて検知
する。圧力の低下を検知した後、ポンプ等を駆動
させて一定量の磁性流体をシール部に補給する。
磁性流体が補給されて磁性流体軸シールのシール
機能が復元した後、空気室の空気圧を上げて元の
設定圧にもどすようにしたのである。 <具体例> 第1図を参照して本発明の第1具体例(実施
例)を詳述する。 第1図において、10は回転軸であり、磁性材
料よりなる。 11,11Aは対のポールリングであり、前記
回転軸10は軸方向間隔を有して套嵌されてお
り、それぞれ磁性材料からなり、径方向の磁性流
体補給孔12,12Aが形成されている。 13は環状ギヤツプであり、回転軸10の外周
面とポールリング11の内周面との間に形成され
ており、このギヤツプ13に磁性流体14が封入
されている。 15は磁性組立体であり、N極とS極を有する
永久磁石であり、ポールリング11間における径
方向外方側に配置されており、ここに、圧力P1
の液体16側と軸方向に対応して圧力P2の空気
室17が内部に形成されており、更に、該空気室
17に対する空気補給孔18が径方向に形成して
ある。 前記磁性流体14の補給孔12,12Aのそれ
ぞれは環状ギヤツプ13の近傍で該ギヤツプ13
に封入されている磁性流体14より径方向外方で
かつ空気室17に向けて開口されており、これに
よつて新しい磁性流体14を補給してシール機能
を復元する場合でも、既に封入した磁性流体14
の乱れを防止し、耐圧力を確保するようにされて
いる。 19はハウジングであり、非磁性材よりなる環
状体であり、この中に前述のポールリング11、
磁石15等が内装され、更に、前述補給孔12,
12A,18に連通される通路12B,12Aが
それぞれ形成されている。 20は磁性流体及び空気補給システムであり、
通路12Bにパイプ21を介して連通接続された
磁性流体補給器22と、通路18Aにパイプ23
を介して連通接続されている圧力検知器24を有
する空気補給器25等からなる。 この補給システム20は次のように作動され
る。 ) 空気室17の圧力P2が差圧P0になると圧
力検知器24が感知する。(P1<P0<P2) ) 圧力検知器24が補給器22に信号を送
り、これにより磁性流体補給器22が作動し、
パイプ21を介してシール部に新しい磁性流体
を補給する。 ) 磁性流体を一定量補給すると、磁性流体補
給器22が空気補給器25に信号を送る。 ) の信号を受けて空気補給器25が作動
し、空気室17の空気がP2になるまでパイプ
23等を介して空気を送る。 ) 空気室17の空気圧がP2になると圧力検
知器24でこれを感知し、空気補給器25に信
号を送つて空気補給器25より空気を送る作
動を停止させる。 ここにおいて、磁性流体補給器22、圧力検知
器24および空気補給器25は第2図に示す如く
構成されている。 すなわち、磁性流体補給器22は、モータ22
Aでクランク機構22Bを介してダイヤフラム2
2Cを弾性変形させてチエツクバルブ22Dを介
して補給されているチヤンバ22Eを拡縮させて
チエツクバルブ22Fを押開いて磁性流体を供給
するようにされている。 圧力検知器24はダイヤルゲージ形その他のセ
ンサーで構成される。 空気補給器25はモータ25Aにて駆動される
コンプレツサ25Bを有するタンク25Cで構成
されている。 第3図を参照すると本発明の第2具体例(第2
実施例)が示されている。 この例は、対のポールリング11,11Aを2
組設けて、各組におけるポールリング11,11
A間には非磁性材料よりなるデイスタンスカラー
26が配置されて空気室17Aが形成されてい
る。 すなわち、圧力P3の空気室17、圧力P4の空
気室17Aおよび圧力P5の空気室17Bの3ケ
が形成されたもので、カラー26には空気補給孔
26Aを有する。 そして、軸方向に対向する各組のポールリング
11A,11における磁性流体補給孔12A,1
2は空気室17Aに向かつて開口されている。 更に、補給システム20,20A,20Bは各
空気室17,17A,18Bに対応して3個それ
ぞれ独立して具備されており、補給システム20
は対応する空気室17に、補給システム20Aは
対応する空気室7Aに、補給システム20Bは対
応する空気室17Bに、それぞれ空気と新しい磁
性流体を補給するようにパイプ21,21A,2
1Bおよびパイプ23,23A,23Bが接続さ
れている。 従つて、第1具体例と同様に、空気及び磁性流
体が各空気室およびシール部へそれぞれ独立して
遠隔操作により補給されることになる。 (発明の効果) 本発明は以上の通りであり、磁性流体軸シール
で液体をシールする場合において 磁性流体軸シールの耐圧力が向上する。 磁性流体軸シールのシール機能維持期間が長
くなる。 磁性流体と液体との混合劣化による磁性流体
軸シールの耐圧力の低下を感知し、新しい磁性
流体を必要に応じて自動的に補給することが可
能となり、シール機能維持期間が長くなる。 等々の利点があり、実益大である。 磁性流体の補給孔は、環状ギヤツプの近傍で
該ギヤツプに封入されている磁性流体より径方
向外方でかつ空気室に向けて開口されているの
で、新しい磁性流体を自動的に補給する場合で
も既に封入した磁性流体の乱れを防止し、耐圧
力を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1具体例の断面図、第2図
は補給システムの詳細図、第3図は第2具体例の
断面図、第4図は実験例用の機構を示す断面図で
ある。 10…回転軸、11,11A…ポールリング、
12,12A…磁性流体補給孔、13…環状ギヤ
ツプ、14…磁性流体、15…磁石、17…空気
室、18…空気補給孔、20…補給システム、2
2…磁性流体補給器、24…圧力検知器、25…
空気補給器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁性材料よりなる回転軸10に軸方向間隔を
    有してポールリング11,11Aが套嵌され、前
    記回転軸10の外周面とポールリング11,11
    Aの内周面との間に環状ギヤツプ13が形成され
    ており、前記ポールリング11,11A間に磁石
    組立体15が配置されて液体と軸方向に対向する
    空気室17が内部に形成され、前記環状ギヤツプ
    13に磁性流体14が封入されて、該磁性流体に
    より液体をシールする装置であつて、 前記空気室17に開口した空気補給孔18に接
    続したパイプ23を介して圧力検知器24を有す
    る空気補給器25が接続されて該空気室17が液
    体圧よりも高い圧力に設定可能とされており、 前記ポールリング11,11Aには、前記環状
    ギヤツプ13の近傍で該ギヤツプ13に封入され
    ている磁性流体14より径方向外方でかつ空気室
    17に向けて開口された磁性流体14の補給孔1
    2,12Aを有し、該補給孔12,12Aに接続
    したパイプ21を介して、前記圧力検知器24の
    信号で作動する磁性流体補給器22が接続されて
    いることを特徴とする液体用磁性流体軸シール装
    置。
JP61019879A 1986-01-30 1986-01-30 液体用磁性流体軸シ−ル装置 Granted JPS62177367A (ja)

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