JPH047405Y2 - - Google Patents

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JPH047405Y2
JPH047405Y2 JP16840086U JP16840086U JPH047405Y2 JP H047405 Y2 JPH047405 Y2 JP H047405Y2 JP 16840086 U JP16840086 U JP 16840086U JP 16840086 U JP16840086 U JP 16840086U JP H047405 Y2 JPH047405 Y2 JP H047405Y2
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JP
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gas
closure
film
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sliding surface
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JP16840086U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は都市ガス、LPガス等の流路内に取り
付けて使用されるガスコツクに関するものであ
る。
[従来技術とその問題点] ガスコツクは通常本体側は鋳鉄製で閉子(栓)
側には銅合金が用いられている。このため、気温
の変化或いは温度条件の劣悪な場所に取り付けて
使用された場合に双方の膨張率の違いから閉子が
固くなつたり、軽くなつてシール性能に問題が発
生したりすることが考えられる。又、従来のガス
コツクは一個ごとに本体と閉子を摺り合わせて加
工(ラツピング)しているため、この摺り合わせ
を行つたもの以外との間に交換して使用したりす
ることはできないのが普通である。又、ガスコツ
クには通常頻繁に開閉操作されるものと、月に一
度或いは数年に一度しか開閉操作されないもの等
があるが、潤滑剤としてのグリースの場合は経年
劣化に基づく潤滑不良、ガスシール不良の問題が
あることから、夫々の使用状況に応じて補給作業
を行なわなければならないという問題がある。
そこで、近年は潤滑剤を塗布しないで潤滑性と
シール性を確保する手段として摺動面に焼結金属
材料を形成したガスコツク(特開昭52−7032)と
か、摺動面に弗素樹脂等の固形潤滑剤を含浸固定
させたガスコツク(実開昭54−35870)とか、黒
鉛、酸化鉛等の固定潤滑剤が非連結状で高密度に
組成された金属にて摺動面を形成したガスコツク
(実公昭54−35871)、或いは摺動面にスズ皮膜を
形成したガスコツク等が提案されている。
しかし乍ら、上記潤滑剤を使用しないガスコツ
クの公知例においては、何れも二次加工つまり摺
動面の摺り合わせ加工が困難であつたり、潤滑性
及びシール性の双方に優れた効果を発揮するもの
が得られなかつたり、耐久性に不満があつた。
[本考案の目的] 本考案は斯かる点に鑑みて提案されるもので、
本体と閉子間に互換性があり、更に耐久性に優れ
たガスコツクを提案するのが目的である。
[本考案の構成] 本考案の構成は次のとおりである。
閉子とガスコツク本体の摺動面であつてその何
れか一方にリン酸マンガン系皮膜を形成すると共
にこのリン酸マンガン系皮膜の表面に更にスズ皮
膜を形成して成るガスコツク。
[実施例] 第1図は本考案を実施した閉子とガスコツク本
体が同種金属から成るガスコツクを示し、1はガ
スコツク本体、2はガス通路、3はガス通路2を
開閉することができるように組み込まれた閉子に
して、この閉子3はハンドル7により開閉操作さ
れる。
第2図において4はガスコツク本体1の摺動
面、5は閉子3の摺動面にして、閉子3の摺動面
5には浸漬法により形成された厚さ5〜13μのリ
ン酸マンガン系皮膜6が存在する。
7は閉子3側であつてリン酸マンガン系皮膜6
の表面に形成したスズ皮膜にして、実施例の場
合、塩化第1スズを主成分とした薬品中に浸漬し
てリン酸塩皮膜と置換反応させて生成したリン酸
塩スズ皮膜である。
第3図イ、ロは上記のようにして表面処理した
ガスコツク本体1と閉子2の摺動面を二次加工す
工具すなわちバニツシング工具を示し、イはガス
コツク本体1用であり、ロは閉子3用である。
ガスコツク本体1の場合には先ずこのガスコツ
ク本体1側を保持し、工具A側を回転軸(図示せ
ず)に取り付けてガスコツク本体1の摺動面4内
に挿入し、工具A側に圧力をかけながら回転させ
て二次加工つまり面加工を行なうものである。
又、閉子3の場合には閉子3側を保持し、工具
B側を回転軸(図示せず)に取り付けて閉子3の
摺動面5上に被せるようにして挿入し、工具B側
に圧力をかけながら回転させる。但し、工具B側
を固定し、閉子3側を回転させる場合もある。
上記のようにして摺動面4,5の加工を行なつ
たガスコツクは第1図に示すようにグリースを塗
布して閉子3をガスコツク本体1内に組み込み、
閉子3の回転子にハンドル7を取り付けて組み立
て、ハンドル7を90°回転させることにより開、
ここから90°回転させることにより閉となるもの
で、第1図は開の状態を示している。
なお、皮膜は閉子3側に形成した場合はガスコ
ツク本体1側には形成せず、ガスコツク本体1側
に形成した場合には閉子3側には形成しない。
[本考案の効果] 本考案に係るガスコツクは以上のように閉子又
はガスコツク本体の何れか一方の摺動面にリン酸
マンガン系皮膜とこの表面にスズ皮膜を形成した
ので次の如き効果を期待できる。
a リン酸マンガン系及びスズ皮膜の表面には表
面化成皮膜が形成され、且つこの皮膜は顕微鏡
的に多孔質な結晶体から成るため、油の吸収
性、保持性が良く、潤滑性の向上と同時にシー
ル性能が良い。又、皮膜の表面(摺動面)をバ
ニツシング加工すればよく、ラツピング或いは
ブラスト処理等は不要となる。
b リン酸マンガン系皮膜は素材表面に形成され
ているため防錆作用があり、かつ表面にスズ皮
膜が形成されているため、耐久性がよく、2B
のガスコツクについて耐久性試験を行なつた結
果によると、従来のラツピング加工で製作され
たガスコツクにおいては2000回程度でトルクの
増大が認められ開閉が困難となつたが、本考案
の場合には5000回でもトルクの増大は認められ
なかつた。
c 摺動面をバニツシング加工することにより、
摺動面はすべて同一精度に仕上がる。この結
果、ガスコツク本体及び閉子間において互換性
が生じ、例えば閉子のみをあとから新品に交換
したりすることができるようになる。
d 前記潤滑性、耐久性の向上によりガスコツク
本体と閉子を同種金属で製作できるため、ガス
コツク本体と閉子の膨張率は同じくなる。この
結果、従来の異種金属の場合に認められた膨張
率の違いから発生する閉子の回転性、シール性
の悪化の問題は解消し、温度条件の劣悪な場所
において使用されても何等問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は閉子側にリン酸マンガン皮膜とこの表
面にスズ皮膜を形成した本考案に係るガスコツク
の一部縦断側面図、第2図は摺動面の拡大断面
図、第3図イ、ロはバニツシング工具の斜視図で
ある。 1……ガスコツク本体、2……閉子、4,5…
…摺動面、6……リン酸マンガン系皮膜、7……
スズ皮膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 閉子とガスコツク本体の摺動面であつてその
    何れか一方にリン酸マンガン系皮膜を形成する
    と共にこのリン酸マンガン系皮膜の表面に更に
    スズ皮膜を形成して成るガスコツク。 2 閉子とガスコツク本体が同種金属から成る実
    用新案登録請求の範囲第1項記載ののガスコツ
    ク。 3 閉子とガスコツク本体の摺動面をバニツシン
    グ加工して成る実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のガスコツク。
JP16840086U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH047405Y2 (ja)

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JP16840086U JPH047405Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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JPS6374569U JPS6374569U (ja) 1988-05-18
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JP5553408B2 (ja) * 2010-03-05 2014-07-16 高橋金属株式会社 プレス装置及びこれに用いる仕上げ加工金型

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JPS6374569U (ja) 1988-05-18

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