JPH0473236A - 多色嵩高糸の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、多色嵩高糸の製造方法に関するものであり、
詳しくはカーペット用として好ましい多色嵩高糸の製造
方法に関するものである。

：従来の技術］ 従来公知の多色嵩高糸の製造方法として、例えば特公昭
５８−３７４０３号公報に記載されている。該特公昭５
８−３７４０３号公報に記載された方法は、色なたは着
色性の異なる２以上のポリマーを各々別々に溶融し、夫
々のポリマーを２以上のスピンブロックに分配輸送し、
各スピンブロック毎に２以上の各異色性ポリマからなる
単繊維の群の集合したマルチフィラメントを紡糸し、引
続いて延伸または無延伸のまま、嵩高加工し、交絡付与
して捲き取ることによって、多色性合糸嵩高加工糸を連
続して得るものである。

「発明が解決しようとする課題］ 前記の特公昭５８−３７４０３号公報に記載された方法
を用いて得られた多色嵩高糸は、異色性ポリマーからな
る単繊維を紡糸したのち直ちに集合し、集合された繊維
を直ちに延伸し、次いで嵩高加工を施こし巻き取るもの
であって、得られた嵩高加工糸はループが一定とならず
、また、多色嵩高糸を形成する２種の繊維が均等に混合
されなく各々の種類の繊維が集合した状態となり、カー
ペットに織成した場合、集合した一方の糸条のみが連続
してカーペットの表面に露出し、同色の縦筋が形成され
ることが多く、この縦筋が形成されたカーペットは著し
く商品価値が損なわれるという課題を有していた。

［課題を解決するための手段〕 本発明の構成は、多色嵩高糸の製造方法において、紡糸
および延伸された染着性の異なる複数種の合成繊維を引
揃え、第１の張力付与域で実質的に延伸が行われないス
トレッチ率２〜１２％の第１の張力付与処理を施こし、
引続いて１５０〜２００°Ｃに加熱された予備加熱ロー
ラに導びいて予備加熱を施こし、次いで流体処理域に導
びき２００〜２６０°Ｃの温度からなる蒸気を用いて捲
縮処理を施こし、引続いてオーバフィード率４０〜１０
０％からなるオーバフィード域に導びいてリラックス処
理を施こした後、第２の張力付与域に導びき、ストレッ
チ率１０〜５０％の第２の張力付与処理を繕こし、次い
で、エヤー交絡処理域に導びいてオーバフィード率１〜
５％状態で混繊処理を施こし、総デニール２０００〜５
０００デニール、捲縮率１３〜３０％、交絡数３０〜５
０個７ｍの多色性嵩高糸を得ることを特徴とする多色嵩
高糸の製造方法にある。

本発明で用いられる紡糸され、延伸された染着性の異な
る複数種の合成繊維は、例えばナイロン６ｍ維の場合、
酸性染料に染まるＮＨ２末端基か多いポリマーからなる
繊維と酸性染料に染まるＮＨ２末端Ｊが少なく染色に関
係しないＣ０ＯＨ末端基が多いポリマーからなる繊維と
の組合わせによる濃淡染色が施されもの。

酸性染料に染まるＮＨ２末端基の多いポリマからなる繊
維と、塩基性染料に染まるＳＯ３Ｎａ末端基が多いポリ
マーからなる繊維との組合わせによる異なる色に染色が
施されるもの。

酸性染料に染まるＮＨ２末端基が多いポリマーからなる
繊維と、酸性染料に染まるＮＨ２末端基が少なく染色に
関係しないｃｏｏＨ末端基が多いポリマーからなる繊維
と、塩基性染料に染まるＳＯ３Ｎａ末端基が多いポリマ
ーからなる繊維との組合わせによる濃淡色および異なる
色に染色が施されるものである。

前記の染着性の異なる複数種の繊維は紡糸および延伸さ
れた繊維を引揃え、次いで第１の張力付与域に導びき、
実質的に延伸が行われないストレッチ率２〜１２％の範
囲で第１の張力付与処理を施こす。

前記の第１の張力付与域におけるストレッチ率が２％よ
りも小さい場合、後記する予備加熱ローラでの熱処理が
弱くなり、流体処理域における捲縮処理を行う際に捲縮
され難く、単糸間および長さ方向の捲縮斑が生じ易く好
ましくない 一方、前記の第１の張力付与域におけるストレッチ率が
１２％を越えると繊維が延伸され、この延伸によって繊
維の長さ方向の品質バラツキが生じ易い。

前記の第１の張力付与処理か施された染着性の異なる複
数種の合成繊維は、引続いて１５０〜２００℃に加熱さ
れた予備加熱ローラに巻回して予備加熱処理を施す。

該予備加熱処理を施すことによって次工程におけるポリ
アミド繊維の捲縮付与を極めて均一に行うことが可能と
なる。

予備加熱処理を行うに際してはローラの表面温度を１５
０〜２００℃の範囲に調整する。該ローラの表面温度が
１５０°Ｃよりも低温の場合、次工程における捲縮付与
時に繊維にたるみやルプが生じ難く、２００℃よりも高
温であると次工程における捲縮付与時に単糸が融着する
場合があり、この融着した部分が生じると繊維の長さ方
向の物理特性か極度に不均一となる。

前記の予備加熱された染着性の異なる複数種の合成繊維
は引続いて流体処理域に導びかれ２００〜２６０℃の温
度からなる蒸気を用いて捲縮処理され、たるみおよびル
ープか形成される。

この流体処理域で用いられる蒸気の圧力は流体処理に用
いられるノズルの形状によって選定されるが、５〜９ｋ
ｇ／ｃｍ２が好ましく用いられる。

前記の流体処理域における蒸気の温度が２００℃よりも
低温の場合、繊維に形成されたたるみやループが固定さ
れ敗＜、後工程における第２の張力付与装置で張力を付
与した際にたるみやループが消滅し良好な嵩高繊維を得
られないことがある。また流体処理域における蒸気の温
度が２６０℃を越えると繊維を形成する単糸の一部が、
他の単糸に融着あるいは単糸の分子配向を乱すことがあ
り、繊維の長さ方向における品質を極めて均一なものと
することを防げることかある。

前記の流体処理域で捲縮が付与され、得られた嵩高系は
引続いてオーバーフィード率４０〜１００％からなるオ
ーバーフィード域に導びかれて、リラックス処理が施さ
れ、糸は冷却され捲縮は固定される。この場合、通常吸
引する多孔のドラムが用いられる。

前記のオーバーフィード域でリラックス処理が施された
嵩高繊維は引続いて第２の張力付与域に導びかれ、スト
レッチ率１０〜５０％の第２の張力付与処理が施される
。前記のストレッチ率を１０〜５０％とすることによっ
て流体処理域およびオーバーフィード域で形成された嵩
高繊維のループおよびなるみを引揃える。

ストレッチ率が１０％に満たない時にはポリアミド繊維
の長さ方向における嵩高１ｍ維のルプやたるみが揃わな
く不揃いとなり、ループ斑繊維となる。

またストレッチ率が５０％を越えた時は前記流体処理域
およびオーバーフィード域で形成されたループやたるみ
が伸び切ってしまい嵩高性が低下する。

前記の第２の張力付与域でループやたるみが引揃えられ
た嵩高糸は引続いてエヤー交絡処理域に導びかれる。該
エヤー交絡処理域ではオバーフィード率を１〜５％の範
囲となし、エヤ交絡ノズルに圧空を供給して行われる。

エヤ圧力はエヤー交絡ノズルの形状によっても異なるが
、５〜９ｋｇ／Ｃｍ２が好ましく用いられる。

オーバーフィード率を１〜５％とすることによって嵩高
糸を形成する各単糸を混繊させ強固に抱合された集束部
を略周期的に交互に形成させる。オーバーフィード率が
１％未満の場合エヤー交絡ノズル内での糸の開繊が悪く
なり、単糸の混繊が不良となり、かつ交絡のぬけが生じ
ることがある。一方、オーバーフィード率が５％を越え
た場合は新たなたるみが生じ、このたるみが他の単糸と
混繊しなく遊離しな単糸となり易い。

前記のごとく、本発明に係る多色嵩高糸の製造方法によ
ると、紡糸および延伸された染着性の異なる複数種の合
成繊維を第１の張力付与処理、予備加熱処理、捲縮処理
、リラックス処理、第２の張力付与処理および導電性繊
維の導入および混繊処理を各々の特定条件で連続して行
うことによる相乗効果によって染着性の異なる複数種の
合成繊維によって、形成された嵩高糸は、各単糸が混繊
されており、極めて長さ方向に均質なカーペット用原糸
として好ましく用いられるインターミングル糸を得るこ
とができる。

本発明に係る方法は連続して嵩高糸を得るものであり、
各処理条件の管理も極めて容易に行うことができ、該処
理条件範囲を維持することにより、高品質の多色嵩高糸
を効率よく製造することができる。

［発明の効果］ 本発明に係る多色嵩高糸の製造方法によると、染着性の
異なる各繊維を形成する各単糸が遊離することなく、ま
た嵩高性を形成する各単糸のループおよびたるみが繊維
の長さ方向に斑がなく、多色カーペット用原糸として好
ましく用いられるインターミングル系を得ることができ
る。

また、本発明に係る方法は連続して多色嵩高糸を製造す
ることができ、製造工程中で合成繊維を形成する単糸の
遊離もなく円滑に操業を行うことができ、高品質の嵩高
糸を高能率で製造しうるという生産性を向上し、品質管
理を容易に行うことができる。

特許出即人　東し株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　多色嵩高糸の製造方法において、紡糸および延伸され
   た染着性の異なる複数種の合成繊維を引揃え、第１の張
   力付与域で実質的に延伸が行われないストレッチ率２〜
   １２％の第１の張力付与処理を施こし、引続いて１５０
   〜２００℃に加熱された予備加熱ローラに導びいて予備
   加熱を施こし、次いで流体処理域に導びき２００〜２６
   ０℃の温度からなる蒸気を用いて捲縮処理を施こし、引
   続いてオーバーフィード率４０〜１００％からなるオー
   バーフィード域に導びいてリラックス処理を施こした後
   、第２の張力付与域に導びき、ストレッチ率１０〜５０
   ％の第２の張力付与処理を施こし、次いで、エヤー交絡
   処理域に導びいてオーバーフィード率１〜５％の状態で
   混繊処理を施こし、総デニール２０００〜５０００デニ
   ール、捲縮率１３〜３０％、交絡数３０〜５０個／ｍの
   多色性嵩高糸を得ることを特徴とする多色嵩高糸の製造
   方法。