JPH0473222B2

JPH0473222B2 -

Info

Publication number: JPH0473222B2
Application number: JP59120396A
Authority: JP
Inventors: Mitsutoshi Magai
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1984-06-12
Filing date: 1984-06-12
Publication date: 1992-11-20
Also published as: JPS61933A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、予め定められたトラツク位置に信号
で変調された光ビームを照射することにより、信
号の光学的記録を行うことができるようにされた
光学デイスクが装着され、その信号記録面に対す
る信号の記録及び再生、もしくは、少なくともそ
の信号記録面に記録された信号の再生を行うこと
ができるようにされた光学式デイスクプレーヤに
関する。

背景技術とその問題点通常、書込みができる光デイスクと称される、
ユーザーが信号を光学的に記録することができる
ようにされた光学デイスクにあつては、一般に、
その信号記録面に、ユーザーによる記録がなされ
るに先立つて、予めトラツク位置を定める螺旋状
の溝であるトラツク・グルーブが形成され、さら
に、このトラツク・グルーブの各周の隣り合う２
つの間に定められるトラツク位置においては、そ
の一部分にアドレス情報等をあらわすピツトが形
成されてプリカツテイング部が設けられる。そし
て、トラツク・グルーブに挾まれた各トラツク位
置のプリカツテイング部に続く部分が、ユーザー
記録可能部とされ、従つて、斯かる光学デイスク
は、プリカツテイング部とユーザー記録可能部と
で成るトラツクを有することになる。

このようなユーザーが信号を光学的に記録する
ことができるようにされた光デイスクにおける、
トラツク・グルーブ及びプリカツテイング部のピ
ツトの形成は、通常、２つの独立した光ビームが
用いられて行われ、例えば第２図に示される如
く、矢印ｄの方向に回動せしめられる光学デイス
クの信号記録面１に、光ビーム２が入射せしめら
れてトラツク・グルーブ３が形成され、さらに、
別の光ビーム４が入射せしめられてピツト５が形
成される。この場合、２つの光ビーム２と４との
間のトラツク・グルーブ３を横切る方向、即ち、
光学デイスクの径方向の間隔ｔは、これら光ビー
ム２及び４を光デイスクに入射させるとともに光
学デイスクの径方向に移動する光学ヘツドによつ
て設定されて一定に維持され、従つて、ピツト５
はそれを挾む一対のトラツク・グルーブ３のうち
の一方から一定の距離をもつて配されることにな
る。そして、隣り合う２つのトラツク・グルーブ
３の間の中心間隔、即ち、ピツチｐが予め定めら
れた設定値に適正に保たれる場合には、ビツト５
がそれを挾む一対のトラツク・グルーブ３の間の
中央に位置するものとなるようにされるが、実際
には、光学デイスクに光ビーム２及び４を入射せ
しめる光学ヘツドの光デイスクの径方向における
移動の誤差等に起因して、トラツク・グルーブ３
のピツチｐが設定値に一致しないものとなり、そ
のため、第３図に示される如く、プリカツテイン
グ部におけるピツト５が、それを挾む一対のトラ
ツク・グルーブ３の間の中央線ｃからずれて位置
することになつてしまうことが多い。

一方、このようにしてトラツク・グルーブ３が
形成され、また、ピツト５が形成されてプリカツ
テイング部が設けられた光学デイスクのトラツク
のユーザー記録可能部に信号が光学的に記録され
る際には、トラツク・グルーブ３にもとずくトラ
ツキング・サーボコントロールが行われて、信号
記録用の光ビームがトラツクのユーザー記録可能
部を挾む一対のトラツク・グルーブ３の間の中央
に達するようにされ、第３図に示される如く、信
号記録部６がそれを挾む一対のトラツク・グルー
ブ３の間の中央線ｃ上に位置するものとなる。従
つて、上述の如くにしてトラツクのユーザー記録
可能部に信号が記録され、信号記録部６が形成さ
れた光学デイスクにあつては、各トラツクのプリ
カツテイング部におけるピツト５のトラツクを横
切る方向の中心位置が、ユーザー記録可能部にお
ける信号記録部６のトラツクを横切る方向の中心
位置からずれたものとなる。

このため、斯かる光学デイスクからそのトラツ
クに記録された信号を再生するに際しては、光学
デイスクに入射する信号読取り用の光ビームを、
読取るべきプリカツテイング部におけるピツト５
及びユーザー記録可能部における信号記録部６、
即ち、トラツクにおける記録部分に適正に追従さ
せるべく、信号読取り用の光ビームのトラツクに
おける記録部分に対するずれに応じたトラツキン
グエラー信号にもとずいて制御するトラツキン
グ・サーボコントロール系における制御中心が、
プリカツテイング部とユーザー記録可能部とで異
なることになる。そして、信号読取り用の光ビー
ムがユーザー記録可能部からプリカツテイング部
に入る毎に、トラツキング・サーボコントロール
系における光学デイスクに入射する信号読取り用
の光ビームを位置制御するトラツキング調整用駆
動手段に、プリカツテイング部での制御中心のユ
ーザー記録可能部での制御中心からのずれに応じ
たトラツキングエラー信号にもとずく駆動信号が
供給されて、光ビームの位置制御が行われる。

ところで、光学デイスクから信号を再生する場
合等において、光学デイスクに入射する信号読取
り用の光ビームの光学デイスク上の致達位置、即
ち、読取り位置を、或るトラツク上から他のトラ
ツク上へとトラツクを横切る方向に急速に移動せ
しめるトラツクジヤンプ動作が、必要に応じて行
われるが、斯かるトラツクジヤンプ動作は、トラ
ツキング調整用駆動手段にジヤンプ信号が供給さ
れ、それにより、トラツキング調整用駆動手段が
信号読取り用の光ビームを強制的にトラツクを横
切る方向に移動せしめる駆動手段として作動する
ようにされて行われる。

そして、上述の如くのプリカツテイング部とユ
ーザー記録可能部とを含んで形成されたトラツク
を有する光学デイスクからの信号の再生にあた
り、信号読取り用の光ビームがプリカツテイング
部に入射しており、前述した如くにトラツキン
グ・サーボコントロール系におけるプリカツテイ
ング部での制御中心のユーザー記録可能部での制
御中心からのずれに応じたトラツキングエラー信
号にもとずく駆動信号がトラツキング調整用駆動
手段に供給されて、光ビームの位置制御がなされ
ている状態において、このようなトラツクジヤン
プ動作を行うためのジヤンプ信号がトラツキング
調整用駆動手段に供給される場合には、その直前
にトラツキング調整用駆動手段に供給されていた
駆動信号の影響を受けてトラツクジヤンプ動作が
不安定になり、所望のトラツクジヤンプ動作が行
われない事態が生じる虞れがある。

発明の目的斯かる点に鑑み本発明は、トラツク・グルーブ
及びプリカツテイング部が形成され、信号を光学
的に記録することができるユーザー記録可能部を
有した光学デイスクからのそれに記録された信号
の再生にあたり、必要に応じたトラツクジヤンプ
動作を常時確実に行うことができるようにされた
光学式デイスクプレーヤを提供することを目的と
する。

発明の概要本発明に係る光学式デイスクプレーヤは、プリ
カツテイング部とユーザー記録可能部とを含んで
形成されたトラツクを有する光学デイスクからの
光ビームを検出する光検出手段と、光検出手段の
出力にもとずいて光学デイスクに記録された信号
に応じた第１の出力信号と光学デイスクへ入射す
る光ビームのトラツクにおける記録部分に対する
ずれに応じた第２の出力信号とを発生する信号形
成部と、第２の出力信号にもとずく駆動信号をト
ラツキング調整用駆動手段に供給して光学デイス
クに入射する光ビームをトラツクにおける記録部
分を適正に走査するものとすべく制御するトラツ
キング制御部と、指令信号にもとずき特定の駆動
信号をトラツキング調整用駆動手段に供給して光
学デイスクに入射する光ビームをトラツクを横切
る方向に急速に移動せしめるべく制御するトラツ
クジヤンプ制御部と第１の出力信号にもとずいて
光学デイスクに入射する光ビームがプリカツテイ
ング部を走査する第１の走査状態からユーザー記
録可能部を走査する第２の走査状態に移行する期
間を検知し、上述の指令信号が到来したとき、第
１の走査状態が終了して第２の走査状態となつた
後に、トラツクジヤンプ制御部を作動せしめるよ
うになすトラツクジヤンプ時期選定部とを具備し
て構成される。

このようにされることにより、トラツクジヤン
プ動作の時期が選定されて、光学デイスクに入射
する光ビームがプリカツテイング部を走査する期
間を過ぎた後のユーザー記録可能部を走査する期
間にトラツクジヤンプ動作状態がとられることに
なり、その結果、常時安定なトラツクジヤンプ動
作を行うことができる。

実施例以下、本発明の実施例について図面を参照して
詳述する。

第４図は、本発明に係る光学式デイスクプレー
ヤの一例における光学系を主とした要部を示す。
ここで、Ｄは光学デイスクで、螺旋状のトラツ
ク・グルーブが形成され、このトラツク・グルー
ブの各周の隣り合う２つの間に、プリカツテイン
グ部とユーザー記録可能部から成るトラツクを有
しており、例えば、第３図に示される如くに、ユ
ーザー記録可能部における信号記録がなされてい
る。この光学デイスクＤは所定の回転速度で回動
される。

そして、例えば、斯かるデイスクＤからの信号
の再生が行われる場合、レーザ光源１０からレー
ザ光ビームがコリメータ・レンズ１１を介して偏
光ビームスプリツタ１２及び１３に入る。これら
偏向ビームスプリツタ１２及び１３を通過したレ
ーザ光ビームは、1/4波長板１４を介して対物レ
ンズ１５に入り、この対物レンズ１５により集束
されてデイスクＤに入射せしめられる。この例で
は、偏向ビームスプリツタ１３，1/4波長板１４
及び対物レンズ１５が、後述するレンズ系１８及
び感光部１９とともに一体化されて光学ヘツド１
６を形成するものとされ、この光学ヘツド１６
が、トラツキング調整用駆動コイル２０及びフオ
ーカス調整用駆動コイル２１により、例えば、デ
イスクＤに入射するレーザ光ビームがデイスクＤ
上のトラツクを横切る方向に移動するように、及
び、デイスクＤに近接あるいはデイスクＤから離
隔する方向に位置制御され得るようになされてい
る。デイスクＤに入射したレーザ光ビームは、ト
ラツクで変調を受けて反射され、再び対物レンズ
１５に入り、1/4波長板１４を経て偏光ビームス
プリツタ１３に入る。そして、その一部が偏光ビ
ームスプリツタ１３で図において右方に屈折せし
められ、また、他の一部が偏光ビームスプリツタ
１３を通過して偏光ビームスプリツタ１２に入
り、図において右方に屈折せしめられる。

偏光ビームスプリツタ１３で右方に屈折せしめ
られた反射光ビームは、レンズ系１８を介して感
光部１９に致達し、デイスクＤに入射するレーザ
光ビームのデイスクＤ上の致達位置のトラツクに
おける記録部分に対するずれ、即ち、トラツキン
グエラーの検出に用いられ、さらに、偏光ビーム
スプリツタ１２で右方に屈折せしめられた反射光
ビームは、レンズ系２２を介して感光部２３に致
達し、フオーカスエラー検出及び信号再生に用い
られる。感光部１９及び２３を構成する光検出器
は、夫々偏光ビームスプリツタ１３及び１２から
の反射光ビームを受けて、それらの変化に応じた
電気信号を発生する。これらの感光部１９及び２
３の夫々からの出力信号がトラツキング・サーボ
コントロール用及びフオーカス・サーボコントロ
ール用の夫々のサーボコントロール回路を含む信
号処理部２４に供給され、信号処理部２４内のサ
ーボコントロール回路の夫々で、トラツキング・
サーボコントロール及びフオーカス・サーボコン
トロールのため、光学ヘツド１６を駆動して位置
制御するための駆動信号が形成されて、トラツキ
ング調整用及びフオーカス調整用駆動コイル２０
及び２１に供給される。また、信号処理部２４か
らは、再生信号も得られる。

第１図は、第４図に示される本発明に係る光学
式デイスクプレーヤの要部における感光部１９及
び２３を構成する光検出器の配置、及び、信号処
理部２４の詳細を示す。ここでは、トラツキング
エラー検出用とされた感光部１９が一対の光検出
素子１９ａ及び１９ｂで形成され、再生信号形成
用兼フオーカスエラー検出用とされた感光部２３
が４個の光検出素子２３ａ，２３ｂ，２３ｃ及び
２３ｄが形成されている。これら感光部１９を形
成する光検出素子１９ａ及び１９ｂ、及び、感光
部２３を形成する光検出素子２３ａ〜２３ｄは、
夫々、偏光ビームスプリツタ１３からのトラツキ
ングエラー検出のための反射光ビーム、及び、偏
光ビームスプリツタ１２からのフオーカスエラー
検出及び信号再生のための反射光ビームを検出す
る位置に配されている。そして、感光部１９を形
成する光検出素子１９ａ及び１９ｂの出力信号
Sa及びSbが減算回路２５に供給されてそれらの
差がとられ、デイスクＤに入射するレーザ光ビー
ムのデイスクＤ上のトラツクにおける記録部分に
対するずれ、即ち、トラツキングエラーに応じて
変化するトラツキングエラー信号TEが得られて、
割算回路２６の一方の入力端に供給される。な
お、トラツキングエラー信号TEの振幅は、トラ
ツクに記録された信号が読み取られている場合
に、上述のトラツキングエラーに応じた変化に加
え、感光部１９がデイスクＤから受ける総光量の
変化に応じた変化も有するものとなる。

一方、感光部２３を形成する４個の光検出素子
２３ａ〜２３ｄのうちの２個である、光検出素子
２３ａ及び２３ｃの出力信号Ra及びRcが加算回
路２７に供給されて、和の出力信号Ra＋Rcが得
られ、また、残りの２個である光検出素子２３ｂ
及び２３ｄの出力信号Rb及びRdが加算回路２８
に供給されて、和の出力信号Rb＋Rdが得られ
る。そして、加算回路２９で、和の出力信号Ra
＋Rcと和の出力信号Rb＋Rdとの和がとられて、
デイスクＤからの再生信号RF（Ra＋Rb＋Rc＋
Rd）が得られるとともに、減算回路３０で和の
出力信号Ra＋Rcと和の出力信号Rb＋Rdとの差
がとられ、デイスクＤ上に入射するレーザ光ビー
ムのデイスクＤ上における集束状態に応じて変化
するフオーカスエラー信号FEが得られる。

加算回路２９から得られる再生信号RFは、デ
イスクＤに入射するレーザ光ビームがトラツクの
プリカツテイング部を走査するときユーザー記録
可能部を走査するときとでその波形が変化するも
のとなる。具体的には、第５図に示されるよう
に、再生信号RFは、プリカツテイング部（PC）
では電位V₁及びV₂の中間の電位と電位V₁より低
いある電位との間で変化して、電位V₁を断続的
に過るのに対して、ユーザー記録可能部（WE）
では電位V₁及びV₂の中間の電位より低くなるこ
とがなく、従つて電位V₁を過ることがなく、ユ
ーザー記録可能部（WE）における既記録部分
（Ｒ）では電位V₁及びV₂の中間の電位と電位V₂
より高いある電位との間で変化して、電位V₂を
断続的に過り、ユーザー記録可能部（WE）にお
ける未記録部分（Ｎ）では電位V₁及びV₂の中間
の電位に保たれる。

そして、この加算回路２９から得られる再生信
号RFは、感光部２３がデイスクＤから受ける総
光量の変化に応じた低周波振幅変化を有し、従つ
て、感光部１９がデイスクＤから受ける総光量に
比例した低周波振幅変化を有したものとなる。こ
の再生信号RFが低域通過フイルタ３１に供給さ
れて、その出力側に再生信号RFの低周波振幅変
化に応じたレベルを有する制御信号RF₀が得ら
れ、これが感光部１９がデイスクＤから受ける総
光量に比例したレベルを有する信号として、割算
回路２６の他方の入力端に供給される。

割算回路２６では、トラツキングエラー信号
TEを制御信号RF₀で除する演算が行われ、割算
回路２６の出力端には、トラツキングエラー信号
TEの振幅の、感光部１９がデイスクＤから受け
る総光量に応じた変化が制御信号RF₀によつて除
去されて得られる、感光部１９が受けるデイスク
Ｄから総光量の変化があつても、トラツキングエ
ラーに適正に応じた振幅を有すものとなるように
補正されたトラツキングエラー信号TE′が導出さ
れる。そして、この振幅補正されたトラツキング
エラー信号TE′が位相補償回路３２、スイツチ３
３の一方の選択接点３３ａ及び可動接点３３ｃ、
及び、駆動増幅器３４を経て得られる駆動信号が
トラツキング調整用駆動コイル２０、即ち、デイ
スクＤに入射するレーザ光ビームのデイスクＤ上
の致達位置をデイスクＤ上のトラツクを横切る方
向へ移動させるトラツキング調整装置であるコイ
ルに供給されて、トラツキング・サーボコントロ
ールが行われる。このようにして、トラツキング
エラー信号TEにもとずく駆動信号をトラツキン
グ調整用駆動コイル２０に供給して、デイスクＤ
に入射するレーザ光ビームをトラツクにおける記
録部分を適正に走査するものとすべく制御する、
トラツキング制御部が構成されているのである。

上述のスイツチ３３の他方の選択接点３３ｂに
は、トラツクジヤンプ動作を行うためのジヤンプ
信号SJを発生するジヤンプ信号発生部４０の第
１の出力端が接続されており、また、スイツチ３
３の制御端にはジヤンプ信号発生部４０の第２の
出力端が接続されている。スイツチ３３は、通
常、その可動接点３３ｃが選択接点３３ａに接続
されて、トラツキングエラー信号TE′にもとずく
駆動信号がトラツキング調整用駆動コイル２０に
供給されるようにする状態をとり、その制御端に
ジヤンプ信号発生部４０の第２の出力端からの制
御信号SCが供給されるときのみ、可動接点３３
ｃが選択接点３３ｂに接続される状態をとる。そ
して、可動接点３３ｃが選択接点３３ｂに接続さ
れる状態において、ジヤンプ信号発生部４０の第
１の出力端から送出されるジヤンプ信号SJが駆
動増幅器３４に供給され、このジヤンプ信号SJ
にもとずく駆動信号がトラツキング調整用駆動コ
イル２０に供給されて、トラツクジヤンプ動作が
行われる。従つて、ジヤンプ信号発生部４０、ス
イツチ３３、駆動増幅器３４及びトラツキング調
整用駆動コイル２０によつて、トラツクジヤンプ
制御部が形成されていることになる。

また、加算回路２９の出力端にコンデンサ４１
を介してエンベロープ検出回路４２が接続され、
その出力側に、両エツジ検出回路４３、モノステ
ーブル・マルチバイブレータ（以下、MMとい
う）４４及びエツジ検出回路４５が順次接続さ
れ、エツジ検出回路４５の出力端がセツト−リセ
ツト・フリツプフロツプ（以下、Ｐ−Ｓ FF
という）４６のリセツト端子（Ｒ）に接続されて
いる。このＲ−Ｓ FF４６のセツト端子（Ｓ）
には、デイスクＤに入射するレーザ光ビームにト
ラツクジヤンプ動作を行わせるためのトラツクジ
ヤンプ指令信号が供給される端子４７が接続さ
れ、さらに、Ｒ−Ｓ FF４６の出力端子（Ｑ）
がエツジ検出回路４８を介して、ジヤンプ信号発
生部４０の制御端に接続されている。ここで、エ
ツジ検出回路４８の出力端には、端子４７にトラ
ツクジヤンプ指令信号が供給されるとき、その後
所定のタイミングでパルスが得られるようにされ
ており、このパルスがジヤンプ信号発生部４０の
制御端に供給されることにより、ジヤンプ信号発
生部４０の第２の出力端から制御信号SCが得ら
れ、また、第１の出力端からジヤンプ信号SJが
送出されて、トラツクジヤンプ動作が行われる。
このように、上述のコンデンサ４１からエツジ検
出回路４８までの回路部は、端子４７にトラツク
ジヤンプ指令信号を致来した後、所定のタイミン
グでトラツクジヤンプ制御部を作動せしめるよう
になすトラツクジヤンプ時期選定部を形成してい
るのである。

このような構成のもとに、加算回路２９から得
られる再生信号RFは、第５図を用いて前述した
ように、第６図Ａに示される如くのデイスクＤの
プリカツテイング部から得られる、電位V₁を中
心とした信号成分Rp、ユーザー記録可能部の無
記録部分から得られる電位V₁とV₂との中間電位
の直流レベルDn、及び、ユーザー記録可能部の
記録部分から得られる、電位V₂を中心とした信
号成分Rrを含むものとなる。この再生信号RFが
コンデンサ４１を通過せしめられることにより、
その直流成分が除去された、第６図Ｂに示される
如くの、信号Uaが得られ、エンベロープ検出回
路４２に供給される。これにより、エンベロープ
検出回路４２の出力端には、第６図Ｃに示される
如くの、信号Uaのエンベロープに応じて高レベ
ルｈと低レベルｌをとる信号Ubが得られる。こ
の信号Ubの高レベルｈをとる部分Lhは、再生信
号RFがデイスクＤ上のプリカツテイング部及び
ユーザー記録可能部における記録部分から得られ
ている期間をあらわし、また、低レベルｌをとる
部分Llは、再生信号RFがデイスクＤ上のユーザ
ー記録可能部におる無記録部分から得られている
期間をあらわすものとなつている。

この信号Ubが両エツジ検出回路４３に供給さ
れて、その出力端に、第６図Ｄに示される如く
の、信号Ubの立上りエツジ部及び立下りエツジ
部の両者に応じて発生するパルスPaが得られ、
これがMM４４に供給される。MM４４は、パル
スPaの立上りエツジ部でトリガーされるがリト
リガブル・タイプとされており、また、その時定
数τは、デイスクＤの１つのプリカツテイング部
の再生時間より大で、それに続くユーザー記録可
能部の再生時間より小に選定されている。このた
め、MM４４の出力端には、第６図Ｅに示される
如く、各プリカツテイング部の再生期間の最初で
低レベルｌから高レベルｈに立上り、それによつ
て、プリカツテイング部に続くユーザー記録可能
部の再生信号期間の最初、もしくは、ユーザー記
録可能部における記録部分の再生期間の最初の時
点から、時定数τにより定まる時間が経過したと
き高レベルｈから低レベルｌへ立下つて、その間
高レベルｈをとるパルスPbが得られる。ここで、
パルスPbにより、デイスクＤに入射するレーザ
光ビームがプリカツテイング部を走査する状態か
らユーザー記録可能部を走査する状態へ移行する
期間が検知されることになり、また、パルスPb
の立下りエツジは、デイスクＤに入射するレーザ
光ビームがプリカツテイング部を走査する状態を
終了してユーザー記録可能部を走査している状態
にあることを示すものとなる。

斯かるパルスPbがエツジ検出回路４５に供給
されて、その出力端には、第６図Ｆに示される如
くの、パルスPbの立下りエツジに対応して発生
するパルスPcが得られ、これがＲ−Ｓ FF４６
のリセツト端子（Ｒ）に供給される。このパルス
PcのＲ−Ｓ FF４６のリセツト端子（Ｒ）への
供給時点において、それに先立つて、端子４７か
ら、第６図Ｇに示される如くのトラツクジヤンプ
指令信号Pbが、Ｒ−Ｓ FF４６のセツト端子
（Ｓ）に供給されている場合には、Ｒ−Ｓ FF４
６がトラツクジヤンプ指令信号Pdによりセツト
されており、これがパルスPcによりリセツトさ
れることになるので、Ｒ−Ｓ FF４６の出力端
子（Ｑ）には、第６図Ｈに示される如くの、トラ
ツクジヤンプ指令信号Pdの致来時点からその後
のパルスPcの発生時点までの間高レベルｈをと
るパルスPeが得られる。そして、このパルスPe
がエツジ検出回路４８に供給され、エツジ検出回
路４８からは、第６図Ｉに示される如くの、パル
スPeの立下りエツジ部に応じて発生する、従つ
て、パルスPbの立下りエツジの時点で発生する
パルスPfが得られて、これジヤンプ信号発生部
４０の制御端に供給される。これにより、ジヤン
プ信号発生部４０は、パルスPfが得られる時点、
即ち、トラツクジヤンプ指令信号Pdの致来後に
おけるパルスPbの立下りエツジの時点において、
その第２の出力端から制御信号SCをスイツチ３
３の制御端へ供給するとともに、第１の出力端か
らジヤンプ信号SJをスイツチ３３の選択接点３
３ｂに送出し、その結果、デイスクＤに入射する
レーザ光ビームのトラツクジヤンプ動作が行われ
る。このようにして、トラツクジヤンプ指令信号
Pdが致来したときには、必ず、その後における
パルスPbの立下りエツジの時点、従つて、デイ
スクＤに入射するレーザ光ビームがプリカツテイ
ング部を走査する状態を終了してユーザー記録可
能部を走査している状態にある時点に、トラツク
ジヤンプ動作が行われることになる。即ち、トラ
ツクジヤンプ動作は、トラツクジヤンプ時期選定
部によつてその時期が選定され、デイスクＤに入
射するレーザ光ビームがプリカツテイング部を走
査している状態にあるとき行われることがなく、
必ず、デイスクＤに入射するレーザ光ビームがユ
ーザー記録可能部を走査している状態にあるとき
行われるようにされるので、各トラツクジヤンプ
動作が極めて安定に行われることになる。

なお、パルスPcがＲ−Ｓ FF４６のリセツト
端子（Ｒ）に供給されるとき、それに先立つてト
ラツクジヤンプ指令信号Pdが致来していない場
合には、Ｒ−Ｓ FF４６はセツト状態にないの
で、その出力端子（Ｑ）にパルスPeは得られず、
従つて、エツジ検出回路４８からのパルスRfが
得られないので、トラツクジヤンプ動作が行われ
ることはない。

発明の効果以上の説明から明らかな如く、本発明の係る光
学式デイスクプレーヤによれば、トラツク・グル
ーブとプリカツテイング部とが設けられ、プリカ
ツテイング部に連なつてトラツクを形成するユー
ザー記録可能部を有して信号を光学的に記録する
ことができるようにされた光学デイスクから、そ
こに記録された信号を再生するにあたり、必要に
応じて行われるトラツクジヤンプ動作が、その実
施時期が選定されて、光学デイスクに入射する光
ビームがプリカツテイング部を走査している状態
にあるときには実施されず、必ず、光学デイスク
に入射する光ビームがユーザー記録可能部を走査
している状態にあるとき実施されるようになされ
るので、各トラツクジヤンプ動作を安定かつ確実
に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光学式デイスクプレーヤ
の一例の要部の構成を示すブロツク接続図、第２
図及び第３図は信号を光学的に記録することがで
きるようにされた光学デイスクにおけるトラツ
ク・グルーブとプリカツテイング部とユーザー記
録可能部との関係の説明に供される概念図、第４
図は本発明に係る光学式デイスクプレーヤの一例
における光学系を主とした要部を示す概略構成
図、第５図及び第６図Ａ〜Ｉは第１図に示される
例の動作説明に供される波形図である。図中、１０はレーザ光源、１５は対物レンズ、
１６は光学ヘツド、１９及び２３は感光部、２０
はトラツキング調整用駆動コイル、２５は減算回
路、２７，２８及び２９は加算回路、３３はスイ
ツチ、３４は駆動増幅器、４０はジヤンプ信号発
生部、４１はコンデンサ、４２はエンベロープ検
出回路、４３は両エツジ検出回路、４４はモノス
テーブル・マルチバイブレータ、４５及び４８は
エツジ検出回路、４６はセツト−リセツト・フリ
ツプフロツプである。

Claims

【特許請求の範囲】

１プリカツテイング部とユーザー記録可能部と
を含んで形成されたトラツクを有する光学デイス
クに入射して該光学デイスクから到来する光ビー
ムを検出する光検出手段と、該光検出手段の出力
にもとずいて上記光学デイスクに記録された信号
に応じた第１の出力信号と上記光学デイスクへ入
射する光ビームの上記トラツクにおける記録部分
に対するずれに応じた第２の出力信号とを発生す
る信号形成部と、上記第２の出力信号にもとずく
第１の駆動信号をトラツキング調整用駆動手段に
供給して上記光学デイスクに入射する光ビームを
上記トラツクにおける記録部分を適正に走査する
ものとすべく制御するトラツキング制御部と、指
令信号にもとずき第２の駆動信号を上記トラツキ
ング調整用駆動手段に供給して上記光学デイスク
に入射する光ビームを上記トラツクを横切る方向
に急速に移動せしめるべく制御するトラツクジヤ
ンプ制御部と上記第１の出力信号にもとずいて上
記光学デイスクに入射する光ビームが上記プリカ
ツテイング部を走査する第１の走査状態から上記
ユーザー記録可能部を走査する第２の走査状態へ
移行する期間を検知し、上記指令信号が到来した
とき、上記第１の走査状態が終了して上記第２の
走査状態となつた後に、上記トラツクジヤンプ制
御部を作動せしめるようになすトラツクジヤンプ
時期選定部とを具備して成る光学式デイスクプレ
ーヤ。