JPH0472880B2

JPH0472880B2 -

Info

Publication number: JPH0472880B2
Application number: JP58217566A
Authority: JP
Inventors: Yoshuki Watanabe; Koichi Yamada; Seiichi Oota
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1983-11-18
Filing date: 1983-11-18
Publication date: 1992-11-19
Also published as: JPS60108499A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は研磨材を含有する液体洗浄剤組成物、
さらに詳しくいえば、長期安定性に優れ、かつ肌
刺激性の少ない研磨材含有液体洗浄剤組成物に関
するものである。近年、野菜や食器洗いなどの台所用液体洗浄
剤、あるいは住居用洗剤などとして、乳化分散力
及び研磨力などの洗浄性能に優れた研磨材含有液
体洗浄剤組成物が種々提案されている。このような研磨材含有液体洗浄剤組成物とし
て、従来液体クレンザー組成物が用いられてい
る。このものは界面活性剤などを含む液相に研磨
材粒子を分散させたものであつて、乳化分散力及
び研磨力などの洗浄性能についてはある程度満足
しうるものの、分散安定性が悪く、貯蔵中に研磨
材が沈降してくるという欠点があり、また家庭の
主婦が取り扱う場合には、手荒れの問題が欠点と
して挙げられている。このような研磨材の沈降を防ぐために、これま
で種々の方法、例えばリン酸塩を配合する方法
（特開昭48−34910号公報）、界面活性剤と可溶化
剤とを併用する方法（特公昭50−36847号公報）、
水溶性高分子物質を使用する方法（特開昭54−
74810号公報）、無機増粘剤を用いる方法（特開昭
53−114808号公報）などが提案されている。しか
しながら、前記リン酸塩を配合したものは水の富
栄養化の原因となり、界面活性剤と可溶化剤とを
併用したものは洗浄力や起泡力に欠け、また水溶
性高分子物質を使用したものは、この増粘剤の水
への分散が容易でないため作業性に劣り、その上
長期間保存する場合に粘度が変化したり、あるい
は微生物などによる変質が懸念されるなど、これ
らのものは必ずしも満足しうるものとはいえな
い。一方、手荒れなどについては、これまでの研
磨材含有液体洗浄剤は十分な対応がなされていな
い。本発明者らは、このような事情に鑑み、リン酸
塩を全く使用することなく、使いやすい適度な粘
度と良好な分散安定性を有し、かつ手荒れが少な
い研磨材含有液体洗浄剤組成物を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、界面活性剤とある特定の研磨
材とを含有する組成物に、ある種の増粘剤及び化
合物を所定量配合したものが、その目的に適合し
うることを見出し、この知見に基づいて本発明を
完成するに至つた。すなわち、本発明は、(A)少なくとも１種の界面
活性剤３〜40重量％、(B)粘土鉱物からなる増粘剤
0.1〜10重量％、(C)モース硬度２以上でかつ平均
粒子径１〜150μｍである水不溶性研磨材３〜60
重量％、及び(D)炭素数５〜18の炭化水素、炭素数
５〜18のアルコール及びそのエステル誘導体の中
から選ばれた少なくとも１種0.01〜１重量％を含
有することを特徴とする液体洗浄剤組成物を提供
するものである。本発明組成物において(A)成分として用いる界面
活性剤はアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤
又は双性イオン界面活性剤であり、アニオン性界
面活性剤としては、通常のスルホネート系、サル
フエート系、ホスフエート系のアニオン性界面活
性剤が使用される。これらのアニオン性界面活性
剤の中でスルホネート系アニオン性界面活性剤と
しては、例えば直鎖又は分枝鎖アルキル（C₈〜
C₂₃）ベンゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル（C₈
〜C₂₂）スルホン酸塩、長鎖オレフイン（C₈〜
C₂₂）スルホン酸塩などが挙げられる。またサル
フエート系アニオン性界面活性剤としては、例え
ば長鎖モノアルキル（C₈〜C₂₂）硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレン（１〜６モル）長鎖アルキル
（C₈〜C₂₂）エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレン（１〜６モル）アルキル（C₈〜C₁₈）フ
エニルエーテル硫酸エステル塩などが挙げられ、
またホスフエート系アニオン性界面活性剤として
は、例えば長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセ
スキアルキル（各アルキル基の炭素数は８〜22で
ある）リン酸塩、ポリオキシエチレン（１〜６モ
ル）モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキ
ル（各アルキル基の炭素数は８〜22である）リン
酸塩などが挙げられる。これらのアニオン性界面
活性剤の対イオンとしての陽イオンは、例えばナ
トリウム、カリウム、マグネシウムなどのアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属イオン、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミンなどのアルカノールアミンイオンなどで
ある。ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレン（１〜20モル）長鎖アルキル（第一
級又は第二級C₈〜C₂₂）エーテル、ポリオキシエ
チレン（１〜20モル）アルキル（C₈〜C₁₈）フエ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロツクコポリマーなどのオキシアルキ
レン付加化合物、高級脂肪酸アルカノールアミド
又はそのアルキレンオキシド付加物、長鎖型第三
級アミンオキシド（C₁₂〜C₁₄）などが挙げられ
る。カチオン性界面活性剤としては、例えば長鎖ア
ニオン（C₈〜C₂₂）トリメチルアンモニウム塩、
ジ長鎖アルキル（C₈〜C₂₂）ジメチルアンモニウ
ム塩、長鎖アルキル（C₈〜C₂₂）ジメチルベンジ
ルアンモニウム塩、長鎖アルキル（C₈〜C₂₂）ピ
リジニウム塩などの第四級アンモニウム塩などが
挙げられる。両性界面活性剤としては、例えばジメチル長鎖
アルキル（C₈〜C₂₂）−カルボキシメチルアンモニ
ウムベタイン、ジ長鎖アルキル（C₈〜C₂₂）アミ
ノアルキレンカルボン酸塩、２−アルキル−１−
カルボキシメチル−１−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらの界面活性剤はそれぞれ単独で用いても
よいし、２種以上組み合わせて用いてもよく、そ
の配合量は、組成物全量に対し３〜40重量％、好
ましくは５〜30重量％の範囲である。この量が３
重量％未満では洗浄後の被洗物表面の仕上りや水
切れ性が悪く、一方40重量％を超えると被洗物表
面に界面活性剤が多量に残存して不快な感じを生
じ、またすすぎに時間がかかるために好ましくな
い。本発明組成物において(B)成分として用いる増粘
剤は粘土鉱物からなり、例えばモンモリロナイ
ト、ノントロナイト、ヘクトライト、バーミキユ
ライト、アタパルジヤイト、セピオライト及びこ
れらの混合物を主成分とする粘土などを挙げるこ
とができる。これらの増粘剤はそれぞれ単独で用いてもよい
し、２種以上混合して用いてもよく、その配合量
は組成物全量に対し0.1〜10重量％、好ましくは
0.5〜３重量％の範囲である。この量が10重量％
を超えると粘度が高くなりすぎて使用上好ましく
ない。本発明組成物において(C)成分として用いる水不
溶性研磨材は、平均粒径が１〜150μｍでモース
硬度２以上を有するものである。このモース硬度
が２未満のものは研磨力が小さくて十分な研磨性
を与えない。適当な研磨材の例としては、めのう、方解石、
石英、シリカ、アルミナ、ケイソウ土、パーライ
ト、長石、アルミノケイ酸塩、炭酸カルシウム、
ドロマイト、酸化アルミニウムなどを挙げること
ができる。これらは単独で用いてもよいし、２種
以上混合して用いてもよい。この研磨材の平均粒径が1μｍ未満のものは、
分散安定性が良好であるものの、研磨力が極めて
低く、また平均粒径が150μｍを超えるものは、
ステンレス鋼、アルミニウム、ガラス、その他の
器材を傷付けやすく、その上洗浄剤組成物中で容
易に沈降して分散安定性を損うし、皮膚に悪影響
を与えるので好ましくない。また該研磨材の配合
量は、組成物全量に対して３〜60重量％の範囲で
ある。この量が３重量％未満では研磨力が不十分
であり、また60重量％を超えると好ましい粘度の
ものが得られない。本発明組成物に用いる(D)成分は、炭素数５〜18
の炭化水素、炭素数５〜18のアルコール及びその
エステル誘導体の中から選ばれる。炭素数５〜18
の炭化水素としては、例えばリモネン、ピネン、
カリオフイレン、セドレン、ミルセンなどが挙げ
られ、また炭素数５〜18のアルコールとしては、
例えばフエニルエチルアルコール、ベンジルアル
コール、ゲラニオール、シトロネロール、サンタ
ロールなどの第一級アルコール、メントール、ボ
ルネオール、カルベオール、エチルヘキシルカル
ビノール、ベチベロールなどの第二級アルコー
ル、リナロール、テルピネオール、ミルセノー
ル、セドロール、テトラヒドロリナロールなどの
第三級アルコールが、これらのアルコールのエス
テル誘導体としては、例えばリナリルアセテー
ト、ベンジルアセテート、イソボルニルアセテー
ト、エチルアセトアセテート、イソアミルアセテ
ートなどが挙げられる。これらの化合物はそれぞれ単独で用いてもよい
し、２種以上組み合わせて用いてもよい。前記(D)成分の中で好ましいものは、リモネン、
フエニルエチルアルコール、リナロール、リナリ
ルアセテート、エチルアセトアセテート、ピネ
ン、テルピネオールである。また、(D)成分の配合
量は組成物全量に対して0.01〜１重量％、好まし
くは0.03〜0.6重量％の範囲である。本発明組成物には、必要に応じ、分離安定性及
び手荒れ防止効果を損わない範囲で、前記必須成
分に加えて、エタノール、エチレングリコールな
どのハイドロトロープ剤、殺菌剤、防カビ剤、キ
レート化剤、防錆剤、色素、香料などを添加する
ことができる。本発明の研磨材含有液体洗浄剤組成物は、適度
な粘度と良好な分散安定性を有し、かつ肌刺激性
の少ない特徴がある。次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。実施例、比較例次表に示すような組成を有する液体洗浄剤組成
物を室温で調製し、手荒れ性及び分散安定性を評
価した。その結果を該表に示す。なお、手荒れ性及び分離安定性の評価は次のよ
うにしてなされたものである。 (1) 手荒れ性洗浄剤組成物の５重量％溶液を調製し、液温
を30℃に保ち、毎日20分間手を浸漬したのち、
よく水洗する。被験者５人の手の状態を１日
後、次の基準により目視判定して、平均点で示
した。５点…手荒れが認められない４点…手荒れがわずかに認められる３点…手荒れが若干認められる２点…手荒れがかなり認められる１点…手荒れが著しく認められる平均点は４点以上あることが望ましい。 (2) 分離安定性洗浄剤組成物を100mlガラスびんに入れ、室
温及び45℃でそれぞれ１か月間保存し、上層及
び下層分離の有無を目視により、次の基準で評
価した。 ○…分離が認められない △…５mm未満の分離 ×…５mm以上の分離【表】

Claims

【特許請求の範囲】

１ (A)少なくとも１種の界面活性剤３〜40重量
％、(B)粘土鉱物からなる増粘剤0.1〜10重量％、
(C)モース硬度２以上でかつ平均粒子径１〜150μ
ｍである水不溶性研磨材３〜60重量％、及び(D)炭
素数５〜18の炭化水素、炭素数５〜18のアルコー
ル及びそのエステル誘導体の中から選ばれた少な
くとも１種0.01〜１重量％を含有することを特徴
とする液体洗浄剤組成物。