JPH04726Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は日用品ホルダーに関する。さらに詳し
くは、柱状の日用品、たとえば小形のエアゾール
装置や鉛筆、サインペンなどを収納、陳列、運
搬、使用するために用いられるホルダーに関す
る。

［従来の技術］ 従来この分野におけるホルダーは、収納機能だ
けしか有しておらず、形状が固定されている箱状
のものしか存在しておらない。

［考案が解決しようとする問題点］ したがつて従来のホルダーでは、収納機能は満
足することはできても、内部の小形エアゾールや
鉛筆などを外部から見ることができないので、そ
のまま陳列するには不向きである。またペアで使
う小形エアゾール装置などを持ち歩いたり身近か
で使用するときは、従来の箱状ホルダーでは何の
役にもだたない。

さらに小形エアゾールや鉛筆などは底面積が小
さいので、机上などで立てておいても直ぐ倒れて
しまう。

本考案は叙上の事情に鑑み、収納機能を有する
だけでなく、陳列や運搬、使用に際して非常に便
利な柱状日用品用のホルダーを提供することを目
的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本考案の日用品ホルダーは、柱状日用品を密着
状態に挿入しうる挿入孔が少なくとも２本穿設さ
れたホルダユニツトを一対備え、各ホルダユニツ
トの挿入孔の一方に前記柱状日用品の胴部を挿入
しかつ該日用品の上端部を突出させた状態で、各
ホルダユニツトの嵌合側面を向き合わせたとき、
前記日用品の上端部が相手方ホルダユニツトの他
方の挿入孔に対面して挿入可能になつており、そ
のようにして双方のホルダユニツトの挿入孔に前
記日用品の胴部と上端部とが挿入されたとき、各
ホルダユニツトが一体に組合せられることを特徴
とする。

ホルダユニツトの挿入孔に挿入される柱状日用
品としては、形態が柱状であれば制限はなく、ど
のような産業分野の製品でも含むことができる。
代表的には小形エアゾール装置や鉛筆、サインペ
ン、化粧品などがある。

本考案のホルダーでは、柱状日用品を２本１組
として用いるのが代表的な使用例である。そのよ
うなペアの組合せとしては、柱状ケースに入れら
れた口紅とフアウンデーシヨン、エアゾール式の
コロンと制汗剤、柱状容器入りのシヤンプーとリ
ンスなどの化粧品、スプレー式のオイルとグリー
スなどの工業製品、エアゾール式整髪料とヘアー
ブラシなどが代表的なものとして挙げられるが、
これらに限定されるものではない。

［実施例］ つぎに本考案の詳細を実施例に基づき図面を参
照しながら説明する。

第１図は本考案の実施例１にかかわる日用品ホ
ルダーの斜視図、第２図は同ホルダーの縦断面
図、第３〜５図は同ホルダーに柱状日用品を収納
した状態を示す断面図、第６図は同ホルダーの使
用状態を示す説明図、第７図は同ホルダーの一陳
列例を示す説明図、第８図は実施例２の日用品ホ
ルダーの正面図、第９図は同ホルダーの一部断面
正面図、第１０図は実施例３の日用品ホルダーの
斜視図、第１１図は実施例４の日用品ホルダーの
正面図、第１２図は実施例５の日用品ホルダーの
正面図、第１３図は同ホルダーの一陳列例を示す
説明図である。

実施例 １ 第１〜３図において、１，２はホルダユニツ
ト、３，４は小形のエアゾール装置である。以下
の説明では柱状日用品を細筒状容器を有する前記
小形エアゾール装置３，４で代表させて説明す
る。

本実施例のホルダユニツト１，２は正面視でＬ
字形の形状をしており、第１図に示されるように
両ホルダユニツト１，２を互いに嵌合させると直
方体状の形状になり、日用品ホルダー１０として
一体に組合せられるようになつている。

各ホルダユニツト１，２の内部には、それぞれ
２本の挿入孔５，６，７，８が穿孔されている。
これらの挿入孔５，６，７，８は前記エアゾール
装置３，４を密着状態に挿入しうる内径に仕上げ
られる。後述するごとく本考案では、ホルダユニ
ツト１，２を引き離したときエアゾール装置３，
４がその胴部を挿入孔に挿入されたままの状態に
残り、かつ各ホルダユニツトを互いに嵌合したと
きはエアゾール装置３，４の上端部外周面と挿入
孔内壁面との摩擦力で離脱しないようにしておく
必要がある。したがつて、第３図の例で示すとエ
アゾール装置３，４の胴部が挿入される挿入孔
５，８は強い締りばめに、エアゾール装置３，４
の上端部が挿入される挿入孔６，７は緩い締りば
めにしておく必要がある。ただし強い締りばめで
あつても、エアゾール装置３，４を手指で持つて
挿入孔に挿入したり抜き出したりすることが自由
にできなければならない。

第３図に示されるように各ホルダユニツト１，
２の挿入孔５，８にエアゾール装置３，４を密着
状態に挿入しておけば、ホルダユニツト１，２の
嵌合面側を向き合わせたとき、エアゾール装置
３，４の上端部が相手方ホルダユニツト２，１の
他方の挿入孔７，６に対面している。したがつて
そのままホルダユニツト１，２を嵌め合わせれ
ば、エアゾール装置３の上端部が挿入孔７に挿入
され、エアゾール装置４の上端部が挿入孔６に挿
入され、両ホルダユニツト１，２が第１図に示さ
れるように一体に組合わせられる。そしてこの状
態では、エアゾール装置３，４の上端部外周面と
挿入孔７，６の内壁面との摩擦力によつて、両ホ
ルダユニツト１，２が勝手には抜け出なくなる。

なおエアゾール装置３，４をどの挿入孔に挿入
するかは、第３図の例に限られることなく、他の
態様をとることもできる。すなわち第４図に示さ
れるように、長い挿入孔６，７にエアゾール装置
３，４を挿入してもよく、また第５図に示される
ようにホルダユニツト２の挿入孔７，８にエアゾ
ール装置３，４を挿入し、ホルダユニツト１には
挿入しなくてもよい。

なおエアゾール装置３，４を使用する際は、そ
れぞれのエアゾール装置３，４を別々のホルダユ
ニツト１，２に収納させておく方が使いやすいの
で、使用上の便利さを重視するばあいは第３〜４
図の収納態様が好ましい。

本考案ではホルダユニツト１，２を引き離した
とき、双方のホルダユニツト１，２にエアゾール
装置３，４が収納されたまま残るようになつてい
る。したがつてエアゾール装置を使用するさい
は、第６図に示されるようにホルダユニツト１ご
と手で持つて、エアゾール装置３を噴射操作する
ことができる。そのためエアゾール装置３が細長
いものでそのままでは手に持ちにくいか、机上な
どで立てておくには不安定なものであつても、ホ
ルダユニツト１をグリツプとして使うことにより
握りやすく、また机上などでも安定して立ててお
くことができる。

さらに１個の日用品ホルダー１０には一対のエ
アゾール装置３，４がペアにになつているので、
たとえばコロンと制汗剤やオイルとグリスのよう
に同時に使用する機会の多い製品について、常に
一緒に持ち歩くことができるという利点がある。
また陳列するばあいも、第７図に示されるように
ペアとなる組合せのままで、ホルダユニツト１，
２によつて種々の配列をとることができ、しかも
製品であるエアゾール装置３，４を外部から見や
すいようにして展示しうるので便利である。

実施例 ２ この実施例は第８図に示されているように、ホ
ルダユニツト１，２を嵌合した状態で、内部に収
納されているエアゾール装置３，４を一部見える
ようにしたものである。

そのため本実施例では第９図に示されるよう
に、挿入孔６，７が実施例１のものより浅くさ
れ、エアゾール装置３，４の頭部がつかえるよう
になつている。

本実施例ではホルダユニツト１，２を嵌合させ
た状態で、エアゾール装置３，４の表面の一部が
外部から見えるので、そこに商品名などを書いて
おくと容易に読みとれるという利点がある。

実施例 ３ 第１０図に示されるように、本実施例は各ホル
ダユニツト１，２が台形の形状を有するもので、
嵌合面が傾斜面に形成されたものである。その余
の構成は、実施例１と同様であり、また使用、運
搬、陳列に際しても同様の利点を奏することがで
きる。

実施例 ４ この実施例は実施例３の改変例である。第１１
図に示されているように、ホルダユニツト１，２
を嵌合した状態で内部に収納されているエアゾー
ル装置３，４を一部見えるようにしたものであ
る。

本実施例においても、エアゾール装置３，４の
表面に商品名などを書いておけば、それが外部か
ら見え、エアゾール装置３，４間の区別も容易に
なしうるという利点がある。

実施例 ５ この実施例も実施例３の改変例である。

第１２〜１３図に示されるように、ホルダユニ
ツト１の高さが低く、ホルダユニツト２の高さが
高くなつており、ホルダユニツト１，２を横に並
べたとき、双方の嵌合面５の線が一直線に延びる
ようになる。

本実施例では第１３図に示すように並べて陳列
したとき、演出効果が高いという利点がある。

以上に本考案の各実施例を説明したが、これに
限らず本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
更例を採用することができる。

［考案の効果］ 本考案の日用品ホルダーによれば、エアゾール
装置などの柱状日用品を立てておいたり手で握つ
て使うのに扱いやすく、またペアで持ち運ぶのに
紛失のおそれをなくし常に一緒に扱うことができ
便利である。さらに種々の配列で陳列することが
できるので、実用価値も高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例１にかかわる日用品ホ
ルダーの斜視図、第２図は同ホルダーの縦断面
図、第３〜５図は同ホルダーに柱状日用品を収納
した状態を示す断面図、第６図は同ホルダーの使
用状態を示す説明図、第７図は同ホルダーの一陳
列例を示す説明図、第８図は実施例２の日用品ホ
ルダーの正面図、第９図は同ホルダーの一部断面
正面図、第１０図は実施例３の日用品ホルダーの
斜視図、第１１図は実施例４の日用品ホルダーの
正面図、第１２図は実施例５の日用品ホルダーの
正面図、第１３図は同ホルダーの一陳列例を示す
説明図である。 図面の主要符号、１，２……ホルダユニツト、
３，４……エアゾール装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柱状日用品を密着状態に挿入しうる挿入孔が少
   なくとも２本穿設されたホルダユニツトを一対備
   え、各ホルダユニツトの挿入孔の一方に前記柱状
   日用品の胴部を挿入しかつ該日用品の上端部を突
   出させた状態で、各ホルダユニツトの嵌合側面を
   向き合わせたとき、前記日用品の上端部が相手方
   ホルダユニツトの他方の挿入孔に対面して挿入可
   能になつており、そのようにして双方のホルダユ
   ニツトの挿入孔に前記日用品の胴部と上端部とが
   挿入されたとき、各ホルダユニツトが一体に組合
   せられることを特徴とする日用品ホルダー。