JPH0471300B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、そのネツク部に表示スクリーンに
向つてすくなくとも１個の電子ビームを放射する
電子銃系を含む表示管と当該表示管のまわりに共
軸に据置かれた偏向ユニツトとを具え、当該偏向
ユニツトは動作時に前記電子ビームを第１の方向
に偏向するライン用偏向コイル系と動作時に前記
電子ビームを前記第１の方向と直角な第２の方向
に偏向するフイールド用偏向コイル系とを具え、
当該フイールド用偏向コイル系は互いに対角に位
置するそれぞれサドル形の２個のフイールド用偏
向コイルを具え、各偏向コイルは表示管の長手軸
の方向とほゞ一致する偏向ユニツトの長手方向に
ほゞ延在し、１個の窓をともに規定する第１なら
びに第２の側面の巻線束、弓形の前部終端部分と
弓形の後部終端部分とを形成する複数の導線を具
えてなるテレビジヨン画像表示装置に関するもの
である。

本発明はまたかゝる表示装置に使用する偏向ユ
ニツトに関するものである。

黒白用表示管においては電子銃系は１本の電子
ビームを発生するよう設計されているが、イン・
ライン形のカラー表示管では電子銃系は表示スク
リーンに集束する３本の共面電子ビームを発生す
るよう設計されている。

表示管のまわりに置かれ、電子ビームを偏向す
る偏向ユニツトは、電子ビームをその正規の偏向
されないまつすぐな進路からはなれて１方向また
は反対の方向に偏向するのに使用され、それで電
子ビームは表示スクリーンの選択された点に射突
しその上に目に見える表示を提供する。偏向磁界
を適切に変えることによつて、電子ビームは（垂
直に配置された）表示スクリーン上を上下ならび
に左右に移動することができる。同時にビームの
強度を変えて、情報の目に見える呈示とか画像が
表示スクリーンに形成される。表示管のネツク部
のまわりの偏向ユニツトは、電子ビームを互いに
直角な２方向に偏向できる２個の偏向コイル系を
具えている。各コイル系は管ネツク部の互いに反
対側に置かれる２個のコイルを具え、系は互いに
管ネツク部のまわりに90°で位置している。動作
中２個の偏向コイル系は直交する偏向偏界を発生
する。

本質的に前記磁界は偏向されない電子ビームの
進路上直角である。両偏向コイル系がサドル形で
ある時、偏向コイル系のまわりにぴつたり位置し
ている磁性材料よりなる円錐形コアは、偏向磁界
を集中したり偏向領域での磁束密度を増加させる
のに専ら使用される。

画質に関してある要求を満たすため、（動的な）
偏向磁界はしばしば強く調整されねばならぬこと
がある。例えば、スリー・イン・ラインカラーテ
レビジヨン系の集束に関しては、フイールド用偏
向磁界の中心領域での強い負の６極磁界成分に加
うるに、当該偏向磁界の電子銃側での強い正の６
極磁界成分を必要とするさらに厳しい要求があ
る。強い正の６極成分はコマ補正に必要である
（２極偏向磁界上の正の６極磁界成分の効果は糸
巻き形の磁界変形である）。中心ビームが緑用で
外側のビームが赤と青用である自己集束形イン・
ライン・カラー系では、コマは緑用に対して赤と
青用が垂直に偏倚することを意味すると理解され
る。もしコマ補正に処置が講ぜられないと赤と青
用のビームは緑用のビームより強く偏向されるだ
ろう。電子銃側の糸巻き形偏向磁界で赤と青用の
ビームは緑より弱い偏向磁界を受ける。従つて赤
と青用のビームは左程強くは偏向されない。

冒頭に記述してきた形の表示装置はサドル形の
フイールド用偏向コイルを具えている。それらは
自己支持形コイルで、１個の窓を規定している第
１ならびに第２の側面の巻線束と弓形の前部終端
部分と弓形の後部終端部分とを形成するよう巻か
れた多数の導線を具えている。このようなコイル
では、後部終端部分は（管の電子銃に近い終端
で）表示管の輪郭にそつて折り返つていてもよい
し（サドル形コイルの原形）、または平行であつ
てもよい（サドル形コイルのこの形では後部終端
部分はいわば管の輪郭にそつている）。

糸巻き形の磁界は偏向コイル系の２個のサドル
形コイルの窓孔が大きいときに発生し、樽形の磁
界はその窓孔が小さい時に発生する。自己集束系
ではフイールド用偏向コイル系は、その中央また
は真中領域で樽形の分布を（個々のサドル形フイ
ールド用偏向コイルはかくて小さな窓孔を持たね
ばならない）、電子銃側では糸巻き形分布を（大
きな窓孔）、スクリーン側ではどの程度の東西方
向の走査歪が許容されるかにより一様かまたは多
少とも糸巻き形分布を持たねばならない。同様な
磁界分布が高解像力を持つた黒白表示管／偏向ユ
ニツト系にもまた必要である。

現在まで従来の巻線手法で、本発明で望まれる
ほど窓孔の幅をかく強く変化させるサドルコイル
を製作することは不可能であつた。一方いくつか
の妥協案が問題解決のために知られている。例え
ばフイールド用偏向磁界の方向を横切つてフイー
ルド用偏向コイル系におかれた軟磁性金属体より
なる切片で、フイールド用偏向磁界を糸巻き形に
部分的にすることで電子銃側で実際に必要とされ
る窓孔より小さな窓孔で十分とされる例がある。
しかしながらこのような切片の使用はそれらが部
分的に発生する磁界を遮蔽するからエネルギー消
費の観点から好ましくない。さらにそれら効果は
制限される。

本発明の目的は自己集束および東西方向の走査
歪に関して望ましい形の磁界を持ち、さらに電子
銃側で糸巻き形を強調し、フイールド用偏向系の
感度に不利に影響しない手段を持つたフイールド
用偏向磁界を発生する。冒頭にのべた種類の表示
系用コイルの設計を提供することである。

本発明はその端部が前記表示管の電子銃系に近
接している前記フイールド用偏向コイル系の前記
後部終端部分に軟磁性体からなる第１ならびに第
２の‘U'字形部材が互いに対角に反対の位置に
おかれ、各‘U'字形部材はほゞ弓形の横手部分
と第１ならびに第２のアームを具え、各‘U'字
形部材は、前記第１ならびに第２のフイールド用
偏向コイルの隣り合う側面の線束の外側の面に位
置する前記横手部分で、前記隣り合う側面の線束
の対応する部分を橋絡し、一方前記アームは前記
表示管の前記ネツク部に延在していることを特徴
とする冒頭にものべた形の表示装置を提供する。

以下にのべる如くフイールド用偏向コイルの巻
線導線をそれらの外表面で橋絡し、それで効果的
なフイールド用偏向磁界の外側に位置する軟磁性
部材のかゝる特別な使用は、電子銃側でフイール
ド用偏向磁界の望ましい強い糸巻き形を導入し得
るのみならず、さらにフイールド用偏向コイル系
の感度を増大せしめる。フイールド用偏向磁界に
おかれたコマ補正手段を有する従来の偏向ユニツ
トと比較して、本発明のコマ補正手段として動作
し得る‘U'字形の部材は、フイールド用偏向コ
イルによつて発生する糸巻き形フイールド用偏向
磁界の糸巻き形の限界を拡大でき、これは従来の
偏向ユニツト使用の補正では到達できなかつた。

一実施態様では、各フイールド用偏向コイルは
表示管の電子銃系と近接した補助コイルを持ち、
長手方向に軸を有して配列された主コイルと補助
コイルとから成つており、当該フイールド用偏向
コイル系の後部終端部分は補助コイルの上に位置
し、一方前部終端部分は主コイルの上に位置し、
‘U'字形部材は当該補助コイル部を橋絡してい
る。本発明による方法での軟磁性体部材のかゝる
偏向コイル系における使用は電子銃側で非常に強
力な糸巻き形磁界分布を作りだす。

本発明が有利に使用でき、さらに個々のコイル
が各々主と補助のコイルから形成されず、１個の
コイルのみで形成されるという有利さを持つ別の
フイールド用偏向コイル系があり、それは各フイ
ールド用偏向コイルの導線がさらに第１の前述の
窓のなかに位置する第２の窓を規定する第３なら
びに第４の側面の巻線束と第２の前部および後部
終端部分を形成し、そして第１の前記後部終端部
分が前記第２の窓から離れているものである。こ
の後者のフイールド用偏向コイルはいわば電子銃
側で異なつた長さを持つ２組のセツトの巻線コイ
ルからなるものである。より大きな窓孔を有する
外側の線束は、電子銃側で最も遠くまで延在し、
その結果糸巻き形の磁界が電子銃側で発生する。
電子銃側の内側の巻線束はより小さな窓孔を有
し、その結果偏向磁界の中心領域の構成では糸巻
き形の磁界は発生せず強いかまたは非常に強い樽
形の磁界を発生する。このより小さな窓孔は表示
スクリーンの方に広げられており、その結果スク
リーン側での磁界は一様か強くかまたは非常に強
い糸巻き形磁界を発生する。この後者の磁界は前
記広げの程度に依存する。この場合また２個の軟
磁性部材が電子銃側での糸巻き形磁界がさらに強
調されるよう前述の手法で有利に記載されること
ができる。

本発明はまたこれまで述べてきた表示装置に使
用される偏向ユニツトにも関わる。

次に本発明につき実施例について図面を参照し
てさらに詳細に説明する。

第１図は電子銃系３がすえつけられた狭いネツ
ク部分２から表示スクリーン５がある広く開いた
カツプ形または円錐形部分４に向かつて変化して
いる外囲器６を有する陰極線管１を具えた表示装
置の断面図である。当該管には偏向ユニツト７が
狭い部分と広い部分の変化部にすえつけられてい
る。当該偏向ユニツト７は管の表示スクリーン５
に面する前端部９との管の電子銃系３に隣接する
後端部１０とを有する絶縁材料の支持体８を具え
ている。支持体８の内側に当該端部９と１０との
間に位置して電子銃系３によつて発生する電子ビ
ームを水平方向に偏向する（ライン用）偏向磁界
を発生する偏向コイル系１１，１１′があり、支
持体８の外側にはさらに電子銃系３によつて発生
する電子ビームを垂直方向に偏向する（フイール
ド用）偏向磁界を発生する偏向コイル系１２，１
２′がある。偏向コイル系１１，１１′と１２，１
２′とは磁性材料からなる環状コア１４にかこま
れている。フイールド用偏向コイル系の個々のコ
イル１２，１２′はライン用偏向コイル系のコイ
ル１１，１１′と同様管ネツク部分の輪郭にほゞ
そつてそれからはなれて曲つていない後部終端部
分を有するサドル形である。

本発明は大体第２図に示される磁界分布を有す
るフイールド用偏向磁界の発生に関するものであ
る。

第２図はパラメータをαとしたフイールド用偏
向コイル系１２，１２′によつて発生するフイー
ルド用偏向磁界の６極成分を示す。偏向磁界の電
子銃側（ｚ−z₀）とスクリーン側（ｚ−z_S）で６
極成分の値は正、偏向磁界の中央領域でαは負で
ある。以下に述べる如くこの事は偏向磁界が電子
銃側で糸巻き形、中央領域で樽形、スクリーン側
で糸巻き形であることを意味している。

第４図は第１図のフイールド用偏向コイル系１
２，１２′を電子銃側からみた斜視図である。コ
イル１２′は第１の側面の巻線束１６、第２の側
面の巻線束１８、後部終端部分１９と前部終端部
分２０で構成され、これらは共に窓１７を規定し
ている。後部終端部分１９はネツク部分にて管の
外囲器の輪郭にほゞ沿つた形をしており、一方前
部終端部分２０はその円錐形部分における管の外
囲器の形状の沿うよう曲げられている。コイル１
２はその前部ならびに後部終端部分に関し対応す
る形状でコイル１２′と同じように構成されてい
る。径のより小さな端部（電子銃側）で動作時に
発生する偏向の糸巻き形を要求される大きさに作
るため、フイールド用偏向コイル系１２，１２′
はＵ字形の部材または切片１５，１５′の磁性導
体を具えている。これら部材１５，１５′は軟磁
性体で、第３Ａ図に示されるごとくほゞ弓形の横
の部分と第１と第２のアーム２２，２３と２４，
２５夫々からなり、アームは支持体８の後端部１
０を介して表示管２６の外囲器のガラスまででき
るだけ延在されている。磁性導体１５と１５′が
供給され、それでより小さな径の端部で、コイル
１２，１２′の電流導線２７，２８と２９，３０
の隣り合った側面の線束の外表面を橋絡してい
る。このことはそれらがコイル１２の電流導線の
側面の線束とコイル１２′の電流導線の側面の線
束とを橋絡することを意味している。かくて、磁
界（その磁力線は破断で示される）は部材１５，
１５′のアーム２２，２３間と２４，２５間とに
集中する。この結果電子銃側で磁界は部材１５，
１５′がない時よりもより糸巻き形になり有効な
コマ補正が実現される。第３Ａ図を第３Ｂ図と比
較して、フイールド用偏向磁界に置かれたコマ補
正用切片を有する先行例の系と比して改善がまた
なされているのがわかる。第３Ｂ図はフイールド
用偏向コイル１１２，１１２′が表示管１２６の
まわりに設置されたかゝる先行例の系を示す。軟
磁性体よりなりネツク側で管外囲器のほゞ形状に
曲げられる切片１１５，１１５′は、コイル１１
２，１１２′により発生する磁界中に位置する。
切片１１５，１１５′の最大の効果は、磁界中で
のそれらの位置で図に示される磁界の磁力線（破
断）がそれらの面に直角に延在するときである。
しかし（一点鎖線）の管外囲器に位置する円周を
考えた時は、円周を切る磁界磁力線はそれにもは
や直角ではない。それ故管のネツクの方に切片が
移動すると磁界の糸巻き形は減少する。いいかえ
れば、効果が切片１１５，１１５′が提供される
場所ですでに糸巻き形が最大であれば、切片はな
んら効果を発揮しない。これとは対象に前述の部
材１５，１５′は糸巻き形をさらに強調する。

さらに有利なことは、部材１５，１５′が磁界
をより小さな空間に集中するので、フイールド用
磁界偏向系がより敏感になることである。実際に
切片１５，１５′の外側には磁界がほとんどない
か存在しない。この結果軟磁性体からなるリング
またはコア１４は（第１図）実在の系より短くて
よいかもしれない。またそれはライン用偏向コイ
ル系１１，１１′よりより長い必要はない。

磁性導体部材１５，１５′を具えたフイールド
用偏向コイル系は第４図に示されたそれとは異な
つた構成であつてもよく、２つのかゝる異なつた
構成が第５および６図に示されている。

第５図は参照番号３３によつて示される形の各
コイルの対を有するフイールド用偏向コイル系で
導線束の外側を橋絡する軟磁性体３１，３２の使
用例を示している。これらは第２の（内側の）窓
３５をその内側に位置せしめる第１の（外側の）
窓３４を有するコイルである。より小さな径の端
部（電子銃側）における外側の窓３４はさらに拡
大するからそこでの窓孔は大きく、強い糸巻き形
の変化を有するフイールド用偏向磁界がその端部
で発生するかもしれない。中央部でより小さな窓
孔を有する内側の窓は特別な役割りをする。“平
均的な”窓孔はかくて中央領域で相対的に小さく
それで樽形の変化を有する偏向磁界がそこで発生
する。かゝるコイルを有するコイル系でより小さ
な径の端部で発生し、それ自身すでに強い糸巻き
形である糸巻き形磁界は、軟磁性体である部材３
１，３２の存在でさらに強められる。

第６図は電子銃系３に面する補助偏向コイルユ
ニツトを形成する２個の補助偏向コイル３９，４
０と、表示スクリーン４に面する主偏向コイルユ
ニツトを形成する２個の主偏向コイル４１，４２
によつて成るフイールド用偏向コイル系を示す。
軟磁性体の環状コアは、図に示されるサドル形の
コイルから成るフイールド用偏向コイルのまわり
に前と同じく共軸に置かれている。（後部）補助
コイル３９と４０は各々窓４４と４５夫々を囲む
曲線を持つた矩形巻線によつて形成されている。
動作時にそれらは、コイル３９，４０の隣接した
部材の外側に位置し、これら部材を図示するごと
く橋絡する軟磁性部材４３，４３′を供給するこ
とによつてさらに強められる強い６極成分ととも
に２極磁界を発生する。この結果、窓孔４４，４
５は矩形で単純な形状である。部材４３，４３′
なしで等しく強い６極成分を発生し得るために
は、補助コイル３９，４０の製作が非常に複雑に
なる（８字形）構造を使用せねばならなかつたで
あろう。（前部）主コイル４１と４２は窓４６と
４７夫々を囲む巻線束によつて形成される。本質
的に窓孔は動作時に負の６極磁界ならびに正の６
極磁界夫々と組合つて後部から前部へ２極磁界を
発生し得るよう、後部補助コイル３９，４０方向
に頂点がある三角形をなしている。この結果、フ
イールド用偏向磁界は偏向磁界の中央領域で強い
負の６極成分（それで非点収差は最小になり）、
電子銃側で強い正（それでコマ収差は最小にな
り）、スクリーン側で東西方向走査歪ができるだ
け小となるに十分な正の成分を持つことになる。

第６図の形の偏向コイル使用の特殊な形態は、
前部主コイルユニツト４１，４２と後部補助コイ
ルユニツト３９，４０間距離Ｓを変化して中央領
域の負の６極磁界を大きくしたり小さくしたりで
きることである。これでかなりの範囲で非点収差
を補正することが可能である。

それでこの場合（後部）補助コイル３９と４０
は、円周の方向で互いに離れた２個の長手方向の
横の巻線束と管外囲器に平行な面で前部と後部両
側に位置する接続線束とを有する矩形のサドルコ
イルとして各々構成されている。（前部）主コイ
ル４１，４２は、円周の方向で互いに離れた２個
の横手の巻線束とまた管外囲器に平行な面でそれ
らの後部側に位置する接続線束とを有するサドル
コイルとして各々構成されている。

これまで使用してきた偏向磁界に関連する説明
はさらに第７，８そして９図を参照して説明す
る。

第７図はｚ軸に直角な面で表示管を切断した断
面図である。表示管で発生する電子ビームはＲ，
ＧそしてＢで示されている。第７Ａ図の矢印は２
極ライン用偏向磁界を示す。ライン用偏向磁界の
図示された方向では、電子ビームの偏向は右の方
であろう。３本の電子ビームは偏向が起る面と同
じ面内にある。第７Ｂ図における矢印は６極磁界
を示す。第７Ｂ図の６極磁界の方向では両側のビ
ームＲとＢとはそれらが位置する面内で中央のビ
ームに対しより偏向が行われる。この場合６極磁
界は正の６極（ライン用偏向）磁界である。外側
のビームがそれらが位置する面内で中央のビーム
よりより小さく偏向する時の６極磁界は負の（ラ
イン用偏向）磁界と定義される。６極フイールド
用偏向磁界の符号を定義するときはライン用偏向
磁界の情況が参照される。

第８図はまたｚ軸に直角な面で表示管を切断し
た断面図である。第８Ａ図の矢印は２極フイール
ド用偏向磁界を示す。図示の２極偏向磁界の方向
の場合電子ビームＲ，ＧそしてＢは上向きに偏向
される。この場合３本の電子ビームは偏向がおこ
る面と直角な面内にある。第８Ｂ図の矢印は６極
磁界を示す。第８Ｂ図の６極磁界の方向ではライ
ン用偏向磁界で対応する位置に引きもどして参照
すればよいし（この目的のため第８Ａ図と第８Ｂ
図とを右の方へ1/4だけ回転せよ）、当該６極磁界
は正である。第８Ｃ図は結果としての糸巻き形フ
イールド用偏向磁界を示す。

第９図はまたｚ軸に直角な面で表示管を切断し
た断面図である。第９図の矢印は２極フイールド
用偏向磁界を示す。図示の２極偏向磁界の方向の
場合、電子ビームＲ，ＧそしてＢは下向きに偏向
される。それで３本の電子ビームは偏向がおこる
面と直角な面内にある。第９Ｂ図の矢印は６極磁
界を示す。第９Ｂ図の６極磁界の方向はライン用
偏向磁界で対応する位置に引きもどして参照すれ
ばよいし、当該６極磁界は負である。第９Ｃ図は
結果としての樽形フイールド用偏向磁界を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図はそれに備えられた偏向ユニツトを有す
る陰極線管を具えた本発明の表示装置の線図的断
面図（ｙ−ｚ面に沿つて取られた）、第２図はパ
ラメータαに関して糸巻き形ならびに樽形夫々の
程度をきめ、本発明で使用されるフイールド用偏
向コイル系で発生するフイールド用偏向磁界のｚ
軸を横切る磁界の６極成分を示し、第３Ａ図は第
１図の線Ａ−Ａにそつた断面の立面図、一方
第３Ｂ図は従来の表示装置の対応する断面の立面
図、第４図は本発明に使用されるフイールド用偏
向コイル系の後部からみた斜視図、第５図は別の
フイールド用偏向コイル系の半分の斜視図、第６
図は本発明に使用されたさらに別のフイールド用
偏向コイル系の後部からみた斜視図、第７図は表
示管の断面に関してライン用偏向磁界の構成を示
す図、第８図は表示管の断面に関して糸巻き形分
布を有するフイールド用偏向磁界の構成を示す
図、第９図は表示管の断面に関して樽形分布を有
するフイールド用偏向磁界の構成を示す図であ
る。 １……陰極線管、２……狭いネツク部分、３…
…電子銃系、４……円錐形部分、５……表示スク
リーン、６……外囲器、７……偏向ユニツト、８
……支持体、９……支持体前端部、１０……支持
体後端部、１１，１１′……水平（ライン用）偏
向コイル系、１２，１２′……垂直（フイールド
用）偏向コイル系、１４……環状コア、１５，１
５′……Ｕ字形部材、１６……第１の側面の巻線
束、１７……窓孔、１８……第２の側面の巻線
束、１９……後部終端部分、２０……前部終端部
分、２２，２４……Ｕ字形部材第１アーム、２
３，２５……Ｕ字形部材第２アーム、２６……表
示管、２７，２８，２９，３０……電流導線、３
１，３２……磁性導体、３３……コイル、３４…
…第１の窓、３５……第２の窓、３９，４０……
補助偏向コイル、４１，４２……主偏向コイル、
４３，４３′……軟磁性橋絡部材、４４，４５…
…矩形窓孔、４６，４７……窓孔、１１２，１１
２′……フイールド用偏向コイル、１１５，１１
５′……軟磁性体切片、１２６……表示管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ そのネツク部に表示スクリーンに向かつてす
   くなくとも１個の電子ビームを放射する電子銃系
   を含む表示管と当該表示管のまわりに共軸に据置
   かれた偏向ユニツトとを具え、当該偏向ユニツト
   は動作時に前記電子ビームを第１の方向に偏向す
   るライン用偏向コイル系と動作時に前記電子ビー
   ムを前記第１の方向と直角な第２の方向に偏向す
   るフイールド用偏向コイル系とを具え、当該フイ
   ールド用偏向コイル系は互いに対角に位置するそ
   れぞれサドル形の２個のフイールド用偏向コイル
   を具え、各偏向コイルは表示管の長手軸の方向と
   ほゞ一致する偏向ユニツトの長手方向にほゞ延在
   し、１個の窓をともに規定する第１ならびに第２
   の側面の巻線束、弓形の前部終端部分と弓形の後
   部終端部分とを形成する複数の導線を具えてなる
   テレビジヨン画像表示装置において、その端部が
   前記表示管の電子銃系に近接している前記フイー
   ルド用偏向コイル系の前記後部終端部分に軟磁性
   体からなる第１ならびに第２の‘U'字形部材が
   互いに対角に反対の位置におかれ、各‘U'字形
   部材はほゞ弓形の横手部分と第１ならびに第２の
   アームを具え、各‘U'字形部材は、前記第１な
   らびに第２のフイールド用偏向コイルの隣り合う
   側面の線束の外側の面に位置する前記横手部分
   で、前記隣り合う側面の線束の対応する部分を橋
   絡し、一方前記アームは前記表示管の前記ネツク
   部に延在していることを特徴とするテレビジヨン
   画像表示装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、各フイールド用偏向コイルは、前記表示管の
   電子銃系に近接する補助コイルと前記長手方向に
   軸をなして配列される主コイルと当該補助コイル
   とよりなり、当該フイールド用偏向コイルの前記
   後部終端部分は前記補助コイルの上にあり、一方
   前記前部終端部分は前記主コイルの上にあり、前
   記‘U'字形部材は当該補助コイルを橋絡するこ
   とを特徴とするテレビジヨン画像表示装置。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、各フイールド用偏向コイルの前記導線は、付
   加的に、前記第１の窓の中に位置する第２の窓を
   ともに規定する第３ならびに第４の側面の巻線束
   と第２の前部ならびに後部終端部分とを形成し、
   前記第１の後部終端部分が前記第２の窓から離れ
   ていることを特徴とするテレビジヨン画像表示装
   置。 ４ 特許請求の範囲第１項より第３項何れかに記
   載の装置において、前記フイールド用偏向コイル
   は、それらが動作時に前記表示管のスクリーンに
   面する側で糸巻き形磁界分布を、前記偏向ユニツ
   トの真中あたりで樽形磁界分をそして前記表示管
   の電子銃系付近で‘U'字形部材と組合つて糸巻
   き形磁界分布を発生するようなものであることを
   特徴とするテレビジヨン画像表示装置。