JPH047044B2 - - Google Patents

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JPH047044B2
JPH047044B2 JP12701981A JP12701981A JPH047044B2 JP H047044 B2 JPH047044 B2 JP H047044B2 JP 12701981 A JP12701981 A JP 12701981A JP 12701981 A JP12701981 A JP 12701981A JP H047044 B2 JPH047044 B2 JP H047044B2
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JP
Japan
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tape
layer
insulating material
wound
pplp
Prior art date
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JP12701981A
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English (en)
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JPS5828111A (ja
Inventor
Ryosuke Hata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超高圧OFケーブル、特に異種の絶縁
材料を層ごとにまとめて混用する超高圧OFケー
ブルの製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年超高圧OFケーブル(275〜500kV)の誘電
体損(tanδ)を減少し、送電容量を増加させるた
め、種々のプラスチツク材料を使用した低損失絶
縁材料が開発され、実用に供されるようになつて
きた。そしてこれらの材料の特色を生かしたケー
ブルとするため、異種の絶縁材料が混用されて一
つのケーブルが作られるようになつてきた。
こゝに一例として500kVのOFケーブルの絶縁
層の内層にまとめてPPLP、外層にまとめて
PML使用のものについてみると、例示的ではあ
るが、全絶縁層の厚みを25mmとしたとき、前記
PMLによる外層は4〜6mm程度とされる。PML
はポリオレフイン系プラスチツク材料の一つであ
るポリメチルペンテンのプラスチツクフイルムの
片面または両面にクラフト紙を一体に積層した複
合絶縁材料の一般名称であり、耐熱性に優れてい
るといわれており、ケーブルの接続時に通常行な
われる鉛工時の加熱対策として、前述のように外
層に用いられる。PPLPはポリオレフイン系プラ
スチツク材料の一つであるポリプロピレンのプラ
スチツクフイルムの片面または両面にクラフト紙
を積層して一体化した複合絶縁材料の一般名称で
ある。この材料は電気特性、経済性ともに優れて
いるが、鉛工に弱いきらいがある。
通常、導体上にこのような互に異種および厚
さ、巾の異なる絶縁材料テープを導体に巻き付
け、絶縁層を作る工程では、混同しないようにす
るため、また紙巻機の紙巻き張力や紙巻き絶縁テ
ープ巻き角度が異種絶縁材料の間で異なるため、
各絶縁材料テープごとに紙巻機のヘツドをかえ、
かつ前後の紙巻きヘツドで巻き方向をかえるのが
普通である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような手法に従い、まず154kV
相当の1×1200mm2、外層3mmのPML絶縁層(1
枚約170μ)、内層9mmのPPLP絶縁層(1枚約
170μ)で合計絶縁層12mmの絶縁層をPML,
PPLPにつき、紙巻きヘツドをかえて製造したと
ころ、PMLとPPLPとの層間に大きなギヤツプ
を生じ、曲げによつて、PML層がPPLP層から
大きくずれてテープに損傷を与えた。またこのギ
ヤツプを挟んでの1枚目のPMLはゆるゆるにな
つており、ケーブル1m当り略3〜5cmのゆるみ
を生じた。
これは特にPMLとPPLPの性質(伸び、拡張
力、固さ、乾燥による収縮度、含浸よる膨潤度)
が著しく異なるために発生し、かつ紙巻きヘツド
が異なるので、その差がますます強調されて、完
全に層間ギヤツプを生じたものである。
しかも、同一の紙巻きヘツド内の同方向巻きな
ら、次々と同じテープで抑えられるので、ギヤツ
プが存在しても曲げに対して動きにくく、害はす
くないが、異ヘツド間の層間ギヤツプは層ごと一
体となつて動きやすいので、ますますその害を大
きくする。
このような現象はPPLPPMLのみでなく、
PPLPFEP、PPLPクラフト紙等性質の大き
く異なる絶縁材料を層ごとにまとめて混合するケ
ーブルでは大なり小なり生じるところである。
なお前記FEPとは弗化エチレンプロピレンプ
ラスチツクフイルムの片面または両面にクラフト
紙を一体に積層した複合絶縁材料である。
また従来より例えばPPLPテープを巻回する場
合、含浸後のプラスチツクフイルムの膨潤対策と
して特公昭52−38237号に公知の通り、予め調湿
したPPLPを用いて、実使用時における膨潤に対
処しているが、紙巻き直後の絶縁層全体の密着度
が良好であつても、乾燥により目減りしてガサガ
サとなり、その後絶縁油の常温における含浸後切
分けして出荷し、布設後実使用で初めて高温度に
なつてPPLPテープが十分に膨潤して、紙巻直後
と同様に絶縁層として最適な密着度と固さになる
ので、これに至る切り分け出荷時の巻きかえ、布
設時のドラムよりの引出しなど、この間に受ける
曲げ、のびに対し、混用ケーブルの層間ギヤツプ
がもとになり、絶縁テープの不均一すべりによる
絶縁材料の害は大きく、またこの層間ギヤツプが
実使用時におけるインパルスおよび交流耐圧性能
を下げる恐れが十分にある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明は上述のように異種の絶縁材料の
層ごとにまとめての混用により生じる問題を解決
するため、導体上に絶縁材料テープの巻回中にお
いて、それまで巻回してきた同種の絶縁材料テー
プの層よりこれとは異種の絶縁材料テープの層に
移行させる際には必ず同一紙巻きヘツドに前記両
絶縁材料テープを準備し、まず前記同種の絶縁材
料テープを若干枚巻回し、これに引続き異種の絶
縁材料テープと前記同種の絶縁材料テープによる
交互巻きを行い、更に異種絶縁材料テープによる
巻回を行い、その上に更に異種絶縁材料テープを
巻回する場合は次の紙巻きヘツドにより巻回する
ようにしたことを特徴とするOFケーブルの製造
方法にある。
こゝに従来のこの種ケーブルの絶縁層の巻回方
法を更に説明しながら、本発明の実施例について
説明する。
従来よりOFケーブルは導体上に、インパルス
および交流耐圧強度の高い、うすい絶縁材料を巾
狭いテープにして使用して、外層にゆく程、機械
的強度の大きい巾広いテープを使用している。こ
の間、紙巻機1ヘツドにおいては、それぞれ、種
類、厚さ、巾が同一である10〜20のテープボビン
を準備し、同一スピードでケーブルコアーを中心
として回転し、同一方向に前記絶縁テープが層状
に巻回される。
ケーブルの曲げ、ひねり特性をよくするため各
ヘツドは一つおきに、右、左、右、左と巻回方向
をかえる。そして必要ヘツドごとに種類、厚さ、
巾のいずれかまたはその組合せをかえて絶縁層を
巻回し、動作中にある全紙巻きヘツドによつて必
要な絶縁厚さを得るように構成されている。
前記の500kVOFケーブルの場合、従来の巻回
法によれば、PPLPの巻回が終り、外層のPML
の巻回に移るときは、PMLの巻回は当然配列さ
れるPPLP巻回の終りの紙巻きヘツドの次の紙巻
きヘツドによつて始まるところ、本発明において
はPPLPとPMLとの層替り目を一つのヘツド中
において、いままで巻回されてきた絶縁テープと
同種の絶縁テープ(この場合はPPLP)をまず巻
いて、その上に異種絶縁材料テープ(この場合は
PML)と前記同種絶縁材料テープの交互巻きを
行い、更にその上に前異種絶縁材料テープによる
絶縁層を巻回し、更に必要に応じて次の紙巻きヘ
ツドによつて前記異種絶縁テープを巻回する。
本発明者は一種の絶縁材料テープ層よりこれと
は異種の絶縁テープ層への層替り目を一つの紙巻
きヘツド中において、まずそれまで巻回された絶
縁材料テープと同種の絶縁材料テープを巻回した
上に前記異種の絶縁材料テープを巻回することに
より形成させるOFケーブルを本出願と同時に提
案したが、本発明は同一紙巻きヘツド中の同種絶
縁材料テープと異種絶縁材料テープの替り目に、
前記同種絶縁テープと前記異種絶縁テープの交互
巻き層を介在させることにより、急激な層変化を
避けるようにしたOFケーブルである。
多数の紙巻きヘツド中、丁度層替り目にある紙
巻きヘツドの例えば20あるテープボビンには繰出
し順に前紙巻きヘツドにより巻回されてきた
PPLPテープと同種の絶縁材料テープボビン若干
個、これに続いてPMLテープと前記同種絶縁材
料テープ、すなわちPPLPテープが交互に繰出さ
れるように、これらテープボビンが若干個、更に
異種絶縁材料テープすなわち、PMLテープボビ
ン若干個が準備され、ケーブルコアーに対する本
紙巻きヘツドの回転により、前の紙巻きヘツドに
よつて巻回されたPPLPテープによる絶縁層の上
に本紙巻きテープヘツドに準備されたPPLPテー
プが若干枚巻回され、その上にPMLテープと
PPLPテープとが同一方向に交互に巻かれ、更に
この上に同一方向にPMLテープが若干枚巻回さ
れる。この場合、交互巻されるPPLPテープと
PMLテープ各1枚よる層を組とすれば、通常1
〜3組とすることが適当である。このように1紙
巻きヘツドに互に異種の絶縁材料テープを準備す
るものを混用紙巻きヘツドという。
なお、混用紙巻きヘツドによる絶縁材料テープ
の巻回方向は、この混用紙巻ヘツドの直前、直後
にある紙巻きヘツドによる絶縁材料テープの巻回
方向と反対方向である。
今前記の混用紙巻きヘツドを用い、本発明の方
法によつて巻回された絶縁層を第1図に示す。
導体1上に前段まで通常は複数のPPLPテープ
ヘツドにより約80%づつずらしたギヤツプ巻きで
絶縁層が形成され、混用紙巻きヘツドにより、同
じく30%づつずらしたギヤツプ巻きで、PPLPテ
ープ2が若干枚巻回され、その最外層の上に
PMLテープ3およびPPLPテープ2が引続き交
互に同一方向に巻回され、上のテープは次々と同
一方向に下のテープを抑えて行き、その上に
PMLテープ3が若干枚同一方向に巻回され、次
のPMLテープヘツドによつて反対方向にPMLテ
ープによる絶縁層が形成される。
図においてPMLテープ3およびPPLPテープ
2による交互巻き層(2+3)は1組の層として
しか示されていないが、この層およびPMLテー
プ3単独およびPPLPテープ2単独による層の枚
数は1ヘツドにおいて許容される範囲で任意に選
択することができる。
今一般に、内層に単独巻回される絶縁材料テー
プをB、外層に単独巻回される絶縁材料テープを
Aとする前掲本発明者による発明においては、同
一の混用紙巻きヘツドの絶縁材料テープAおよび
Bによる層替り目にテープのうきあがりを若干生
じるおそれがあつたが、本発明によれば、層間ギ
ヤツプは前発明と同様に十分解消できるのはもち
ろんのこと、混用紙巻きヘツド内の絶縁材料テー
プA、Bの替り目のテープうき上り、ずれも十分
抑えることができる。本発明のこれらの効果は、
この層替り目部分を交互巻きにしているので、絶
縁材料テープAとBとの異質さをA+Bという中
和層(平均層)を介して、打消すことによるもの
と考えられる。
このように製造されたケーブルがOFケーブル
まで仕上げられることについては従来のOFケー
ブルのそれとわかるところはない。
前掲154kVのケーブルについてその後の試作、
試験によつて、本発明の効果をほぼ確かめてお
り、500kVのOFケーブルにおいても十分その効
果を奏し、高品質の超高圧OFケーブルが得られ
るものである。
以上は(1)内層をPPLP、外層をPMLとしたOF
ケーブルについて主として説明したが、本発明
は、(2)内層をPPLP、外層をクラフト紙とした
OFケーブル、(3)内層をPPLP、外層をFEPとし
たOFケーブル、(4)最内層をクラフト紙、中間層
をPPLP、外層をPML、クラフト紙、もしくは
FEPとしたOFケーブル等に適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明製造方法において
は、一種の絶縁材料テープ層よりこれとは異種の
絶縁テープ層への層替り目を、一つの紙巻きヘツ
ドにおいて、前記一種の絶縁材料テープを巻回し
た上に、異種の絶縁材料テープと前記一種の絶縁
テープを交互巻きして、交互巻き層を形成し、そ
の上に前記異種の絶縁材料テープを巻回し、前記
交互巻き層の介在によつて、急激な層変化を避
け、曲げによつて、層替り目近傍で絶縁テープ層
がくずれがすくなく、そのためテープに損傷を生
じることなく、またテープの浮きあがりもなく、
インパルスおよび交流耐電圧性能の劣化しない
OFケーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明製造方法による異種絶縁材料テ
ープの層替り目形成を説明する図である。 1……導体、2……PPLP絶縁材料テープ、3
……PML絶縁材料テープ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 絶縁材料として異種の絶縁材料テープを層ご
    とにまとめて混用するOFケーブルの製造におい
    て、一種の絶縁材料テープ層よりこれとは異種の
    絶縁材料テープ層への層替り目を、一つ紙巻きヘ
    ツドにおいて、前記一種の絶縁材料テープを巻回
    した上に前記異種の絶縁材料テープと前記一種の
    絶縁材料テープを交互巻きし、更にその上に前記
    異種の絶縁材料テープを巻回することを特徴とす
    るOFケーブルの製造方法。
JP12701981A 1981-08-13 1981-08-13 Ofケーブルの製造方法 Granted JPS5828111A (ja)

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JP12701981A JPS5828111A (ja) 1981-08-13 1981-08-13 Ofケーブルの製造方法

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JPH022258U (ja) * 1988-06-20 1990-01-09
JP5796783B2 (ja) * 2012-07-18 2015-10-21 住友電気工業株式会社 複合紙ソリッドケーブル

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JPS5828111A (ja) 1983-02-19

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