JPH0470435B2 - - Google Patents

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JPH0470435B2
JPH0470435B2 JP2250451A JP25045190A JPH0470435B2 JP H0470435 B2 JPH0470435 B2 JP H0470435B2 JP 2250451 A JP2250451 A JP 2250451A JP 25045190 A JP25045190 A JP 25045190A JP H0470435 B2 JPH0470435 B2 JP H0470435B2
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JP
Japan
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digester
pulp
valve
closing
outlet
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JP2250451A
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JPH03137286A (ja
Inventor
Kei Andoryuuzu Ezan
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Beloit Corp
Original Assignee
Beloit Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Beloit Corp filed Critical Beloit Corp
Publication of JPH03137286A publication Critical patent/JPH03137286A/ja
Publication of JPH0470435B2 publication Critical patent/JPH0470435B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C7/00Digesters
    • D21C7/08Discharge devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はウツドチツプのようなセルロース材の
蒸煮の分野における改良、特に、蒸煮処理の終了
時、ダイジエスタから脱リグニンチツプを除去す
る方法と装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
ウツドチツプを蒸煮する従来のバツチ工程で
は、ダイジエスタにチツプを満たし、蒸煮用化学
物質を添加する。それからダイジエスタをシール
し、ダイジエスタの温度と圧力を所望の蒸煮処理
状態に上昇させる。上昇した温度と圧力は、所望
の脱リグニン化を達成するため蒸煮処理時間にわ
たつて保持される。蒸煮処理時間の間蒸煮液はダ
イジエスタを通つて循環する。蒸煮の終了時、ダ
イジエスタの底部にあるブロー弁が開き、ダイジ
エスタの内容物がブロータンクへ排出される。
従来のバツチダイジエスタの内容物をブローす
る1つの方法は、ダイジエスタの底部に連通して
いるブロー弁を開いて、これを開放状態にし、そ
れによつてダイジエスタ内の液を、高温高圧の状
態でダイジエスタの頂部でスチームに蒸発させ、
内容物をダイジエスタから押し出すようにしてい
る。
従来のバツチ式蒸煮処理方法の変形例の或るも
のでは、ダイジエスタから内容物を押出すために
蒸発する液を利用した従来のブロー技術は使用で
きない。例えば、バツチ式蒸煮方法の1つの変形
例では、ダイジエスタを空にする前に、ダイジエ
スタから蒸煮液を排出するために、次の洗浄や他
のプロセス段階からの流体としての排出流体を使
用する。この変形例において、蒸煮液は、実質的
に蒸煮温度と圧力で底部から頂部へ移動するの
で、この蒸煮液に含まれる熱エネルギーが次に利
用される。置換液は、蒸煮液より低温であるの
で、置換の完了後、脱リグニンチツプと置換用液
とを含むダイジエスタの内容物は、蒸煮温度より
実質上低温となる。そのような他の変形例では、
蒸発が生じないし、又、生じても、ダイジエスタ
を空にするには不十分である。
ダイジエスタの底部でブロー弁を通つてダイジ
エスタの内容物を押出すために、ダイジエスタの
頂部に供給される流体を利用することは、そのよ
うな変形バツチ式蒸煮方法においてはよく行われ
ることである。頂部へ吐出される流体は液体、加
圧スチーム、或いは空気でもよい。もうひとつの
変形例では、ブロー弁を通つてダイジエスタの内
容物を除去するためにポンプを使用する。これら
の変形例の全てにおいて、ブロー弁を開き、ダイ
ジエスタが空になるまでその弁を開いた状態に保
持する方法をとつている。
従来、ブロー弁は開放状態にする方法を利用し
てダイジエスタをブローする際に、或るいくつか
の結果が生じた。これらは好ましいことではない
けれども、本質的なものであり、使用されるブロ
ー技術からは避けることのできないものと考えら
れてきた。例えば、ブローを生じさせるために、
媒体として空気を使用する時、発泡傾向が増大
し、硫黄を含むガスの放出が許容基準より高くな
る。これらの“副作用”の各々は、現在、ダイジ
エスタの内容物中に空気が含まれる結果であつ
て、エアブローから本質的に生じるものであり、
避けがたいものと考えられている。これらの望ま
しくない結果を補償するために使用される手段や
装置、例えば、発泡防止用化学物質の使用や放出
制御システムの使用は、大変高価につく場合があ
る。そのような補償手段や装置もまた、不可避と
考えられる副作用を有する場合が多い。
ダイジエスタをブローするために、他の流体を
使用する時に、パルプに対する影響もあつた。例
えば、ストツクの濃度が変化した。従来のブロー
工程のほんの数分後に、ダイジエスタから出たス
トツクが流体の含有により、泥状かつ泡状とな
る。後から出るストツク部分が早く出たストツク
部分より稀釈度が大きいことも判つている。ブロ
ー媒体によりダイジエスタ内容物が稀釈される
と、ダイジエスタを空にする流体媒体の量を多く
必要とすることになり、これもまた、望ましいこ
とではないけれども避けがたいものと考えられ、
ブロー技術につきものの欠点と考えられていた。
ダイジエスタを空にする方法のうち、特に変形
バツチ方法で見られるもうひとつの現象は、ダイ
ジエスタの排出にむらがあるということである。
ある場合のブローでは、ダイジエスタの内容物の
大部分がダイジエスタ内に残る。この場合、ダイ
ジエスタの底部の側部からダイジエスタの内容物
を洗浄するシヤワー機構をダイジエスタの底部に
配設する必要があり、さらに、ストツクを稀釈す
ることになる。この望ましくない結果を補うこと
は、結果それ自体を橋正することではなくて、補
償の1つでしかなかつた。不完全なブローは、こ
のようなブロー技術から生じる本質的な、避けら
れない問題と考えられていて、その補償は高価な
支出のもとに行われてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、前述の問題を含む種々のブロー技術の
間に生じた問題を分析すると、ブロー中に、ダイ
ジエスタ及びブロー管内に渦が生じるという推論
(ハイポセシス)にたどりつく。ダイジエスタの
内容物の頂部からダイジエスタを通つてブロー管
へ伸長する渦は、ブロー流体媒体がダイジエスタ
の内容物と混合してダイジエスタから流出するこ
とを可能にすると考えられる。これはダイジエス
タからダイジエスタの内容物を押出すためにダイ
ジエスタの容積の1/2〜2倍の量を使う必要があ
ることを示したテスト結果から確かめられる。明
らかに、ブロー流体の媒体は、ダイジエスタの内
容物と共に、ダイジエスタから送り出される。な
ぜなら、ブロー媒体によつて内容物との置換を完
全に行うためには、ダイジエスタの容積の1.0倍
しかブロー媒体を必要としないからである。この
推論はまた、すでに見られた発泡現象やストツク
の稀釈を説明している。
そのような渦の発生原因について推論が形成さ
れた。渦の或るものは、ブロー弁が開放している
ブロー中、ダイジエスタ内に生じる合力によるも
のであると考えられる。水平分力は、ダイジエス
タの側壁に対して直角をなす遠心作用により生
じ、垂直分力は、側壁と平行に軸方向へ作用する
重力とダイジエスタの過圧とにより生じると考え
られる。これらの2つの分力による合力は、渦を
生じさせるものである。この渦は、最初のうちは
側壁からストツクを剥がすように作用するが、あ
とでは、ダイジエスタ内のストツクのレベルが低
下すると、その渦は、基本的にはストツクをダイ
ジエスタの底壁及び側壁に押しつけるように作用
し、これによつて排出が妨げられる。ストツクは
その全体が下方へ移動するようなプラグ流として
排出されるのが最適であり、その時、ストツクの
上面はストツクの上にある加圧流体により下方へ
均等に押圧される。発生すると考えられる渦は、
ストツクを突破する傾向を有し、ブローのために
使用される流体が内容物を通つて前進し、ダイジ
エスタが空となる前に、ブローラインから流出す
る。
従つて、本発明の目的は、渦の或るものが破壊
されて均等にプラグ排出が行われるようにした蒸
煮工程の終わりにダイジエスタからストツクをブ
ローする改良された方法と装置を提供することで
ある。
もうひとつの目的は、ダイジエスタの内容物中
のブロー流体の含有量を最少限にし、硫黄含有ガ
スの発生を非常に少くした、ダイジエスタを空に
する改良された装置と方法を提供することであ
る。
本発明のもうひとつの目的は、生産性が向上
し、ダイジエスタからブロータンクへブローされ
たストツクが均等な濃度を有するようにした蒸煮
プロセスの終わりにダイジエスタからの排出を行
なう改良された方法と装置を提供することであ
る。
本発明のさらにもうひとつの目的は、種々のダ
イジエスタのブロー技術に見られる多くの問題を
解消し、ダイジエスタ内容物を空にするのに必要
な流体量を減少させるために用いることができる
蒸煮プロセスの終わりにダイジエスタからの排出
を行なう改良された方法と装置を提供することで
ある。
本発明のもうひとつの目的は、ダイジエスタシ
ステムを実質的に変更させないで現在のダイジエ
スタに対して装置の改造を最少限にして行われ、
以前使用されたダイジエスタの排出方法に比較し
てダイジエスタを空にするために必要な時間を実
質上延長することがない蒸煮プロセスの終わりに
ダイジエスタからの排出を行なう改良された方法
と装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段、作用〕
本発明は、特許請求の範囲の請求項各項に記載
された構成を具備している。
本発明によれば、ダイジエスタ内容物をブロー
する際、短い周期を使用すると、渦の発生がなく
なり、これまで避けることができないと考えられ
てきた多くの問題が減少、又は排除されると考え
られる。ダイジエスタからの排出ラインにブロー
弁の周期手段を備え、開放と閉鎖の周期を制御す
ることによつて、渦が弁の開放時にゆつくりと始
るが、その渦は望ましくない結果が生じる前に、
弁の閉鎖周期中に迅速に崩壊する。弁が再び開く
時、ダイジエスタからのプラグ流が連続する。ブ
ロー弁の間歇的な開閉によつて、渦が形成される
ことがなく、かつ、連続したプラグ流が発生す
る。弁の開放時間と閉鎖時間を等しくすることに
よつて最適の周期が行われるが、例えばダイジエ
スタ内容物をブローするために使用される流体の
種類や流体圧、ダイジエスタのサイズ、ダイジエ
スタ内容物の状態及びその他の運転要素のような
種々の関連要素に従つて、変形を行うことができ
る。
本発明のその他の目的、効果及び特徴は、明細
書の好ましい実施例、請求項及び図面から本発明
の原理と共に一層明らかとなるであろう。
〔実施例〕
本発明の実施例の特徴を明確にするために、先
行技術と対比して本発明の実施例を以下説明す
る。
第2図は先行技術のダイジエスタ10を示し、
そのダイジエスタ10は、蒸煮処理中頂部開口1
0aからチツプが入れられ、シールされる。その
蒸煮プロセスは、蒸煮液を図示していない適切な
ラインを通つて流入させ、図示していない加熱手
段により温度と圧力を上昇させることによつて始
まる。高温高圧状態は、しばしば蒸煮液を循環さ
せながら、所望の程度まで脱リグニン化が達成さ
れるまで保持される。蒸煮プロセスが完了した
後、ダイジエスタの内容物はその底部にある開口
11を通つて下方へ吹き送られる。そのブローラ
インは矢印12で概略的に示され、大気圧のブロ
ータンクへ通じる。通常のブロー方法の場合と同
様に、チツプの頂面に下向きの圧力を作用させる
ように、圧力を釈放して加熱液を蒸気中にフラツ
シユさせることにより内容物がブローされるけれ
ども、ダイジエスタの内容物を下方へ押し出すた
めに、ライン13を通して更に加圧流体を加える
こともできる。この流体は加圧スチーム、加圧空
気やその他の非凝縮ガスであつてもいいし、ま
た、ウオツシヤーの濾過液や使用済み液等のよう
な流体であつてもよい。その流体はダイジエスタ
システムで発生するその他の流体であつてもよ
い。
ブロー弁を開放状態に保持することによつて、
最初にプラグ流がブローラインを通つて流れる
が、ブローサイクルの短期間の後には、ダイジエ
スタを流出したストツクは、泥状から泡状とな
り、渦線14で示すように、漸進的な渦の形成に
よる突破の微候が現れる。ブローラインから流れ
るストツクの濃度は著しく変化し、硫黄を含む気
体の放出に関する問題が生じる。ブローは完了す
る場合もしない場合もある。
ダイジエスタ10内では、渦は、ストツクの内
容物が連続して流れる間に水平方向と垂直方向の
分力によつて生じる力によつて形成されると考え
られる。ダイジエスタ内で生じる水平方向の力
“A”は、第2図において、ダイジエスタの上端
に符号15で示すベクトルと、ダイジエスタの下
端に符号16で示すベクトルとによつて示され
る。“A”で示す水平方向の力は遠心作用による
もので、この遠心作用は側壁に対して垂直に作用
する。垂直方向の力“B”は重力と過圧によつて
生じ、これらの重力と過圧はダイジエスタ内で軸
方向へ作用し、側壁に平行をなす。第2図におい
て、この垂直方向の分力“B”は、ダイジエスタ
の頂部ではベクトル線17で示し、ダイジエスタ
の底部ではベクトル線18で示す。分力“A”と
“B”を合成した合力“R”は外方かつ下方への
力としてストツクに作用し、渦を発生させる。第
2図において、合力“R”は、ダイジエスタの頂
部ではベクトル線19で示し、ダイジエスタの底
部ではベクトル線20で示す。
合力の初期状態は、ストツクを剥ぎ取つて、そ
れをブローラインへ向つて運ぶが、渦が連続して
存在して強くなると、その渦はストツク本体の中
心部へ侵入する。このために、ダイジエスタの内
容物を押し出すために使われる流体の通路がブロ
ーラインへ開かれる。ダイジエスタの内容物にブ
ロー流体が混合すると、ブロータンクへ流入する
パルプの濃度が大きく変化し、多量の液とブロー
流体がブロータンクへ送られる。ブロー作用を生
じさせるためには、より多くの置換流体が必要で
あり、ブローサイクル時間が長くなる。
第1図の装置に示すように、ブロー弁の閉鎖と
次の開放とが間歇的に行われると、発生した渦が
急速に崩壊し、パルプがダイジエスタから排出さ
れるという真のプラグ流が常時、生じることにな
る。
第1図に示すように、ダイジエスタ10はブロ
ー開口11を有し、これには、矢印12で示すブ
ローラインと、ブロータンク24に接続するライ
ン22とが接続される。ブロー弁23はライン2
2にあつて、蒸煮サイクル中は、閉じたままであ
る。制御装置25はブロー弁に接続され、弁23
を開放位置と閉鎖位置へ制御自在に周期づけるこ
とができる。
ブロー作用を助けるために、ダイジエスタの上
端に流体圧供給手段13を接続させることがで
き、ブロー流体を加圧できるように、例えば、ポ
ンプやコンプレツサ27のような原動力装置によ
つて流体圧供給手段13にブロー流体が供給され
る。
ダイジエスタ内には、渦のパターン28が示さ
れており、これは最初に、弁の開放時にゆつくり
と生じ、ベクトル線29,30で示すようにスト
ツクに作用する力によつて生じると考えられる。
線図の力“A”は水平力であり、力“B”は垂直
力であり、力“R”はその合力である。
弁23が開かれる初期には、ブローラインを通
つてプラグ流が生じ、このプラグ流は、渦の発生
によつて完全な突破作用が生じ、プラグ流を中断
するまで続くことが判明した。しかしながら、ブ
ロー弁が閉じると、力“A”が急速に衰退し、同
時に力“B”が徐々に減小する。合力“R”が衰
退するにつれて、同合力は分力“B”へ向つて近
づく。ダイジエスタの下方部分では、これによつ
て、下方円錐形部分の側壁部分にぶつかつた繊維
が開口11へ向つて急速に移動し、弁23が再び
開く時、プラグ流として排出される。
この理論上の作動の推論(ハイポセシス)は、
例えばストツクがブロータンクへ流入する時スト
ツクへ空気がどのようにして混入するかといつた
ように、従来の方法に従つてブローする時パルプ
用ダイジエスタが多くの好ましくない結果を生じ
る理由の原因と結果の現象を非常に簡単に説明す
ることになる。その推論は、また、弁を周期的に
閉じたり、開いたりする段階が前述の好ましくな
い結果を防止する手段としていかに効果的である
かということを説明している。
弁23を周期的に開閉すると、渦効果は最少限
となるか、又は基本的には消失するので、全ブロ
ーサイクルを通してブロータンクへ蒸煮済みパル
プの排出に当つてプラグ流が生じる。第1図に示
す方法と装置において、種々の概念を採用するこ
とができる。ある1例では、ブロー弁23を1分
間のインターバルで開閉するのを1周期とし、は
じめに弁は1分間開かれ、それから1分間閉じら
れる。このサイクルは、このようにして、ダイジ
エスタが空となるまで、等しい開放時間と閉鎖時
間を有する。弁を開閉するために必要な実際の時
間は、使用する弁やアクチユエータの型によつて
変化する。
有効であると判つたもうひとつの方法は、はじ
めのブローにおいて、ダイジエスタの1/3が空に
なるまで弁を開き、その後、ある時間だけ、弁を
閉じることである。この弁は再度、残りの2/3の
半分がブローされるまで開き、それから再び閉じ
る。ダイジエスタの最後の1/3の量は3回目に弁
を開いて後、ブローされる。
本発明を実施するさらにもうひとつの効果的な
方法においては、ブロー弁はそれが完全に開いた
状態に達するまで次第に開き、そこで弁のアクチ
ユエータの作動が逆転して、弁を次第に閉鎖し始
める。弁が完全に閉鎖位置に達すると、アクチユ
エータは再び直ちに逆転し、弁を開き始める。こ
のようにして、ダイジエスタからブローピツトへ
の流れは、ブローサイクルを通じて基本的に連続
する。この方法の変形例として、弁は閉鎖し始め
る前に或る時間だけその開放位置に保持されるよ
うにする。
弁を開放状態に保持する時間は、使用する弁の
型、使用するアクチユエータ、ダイジエスタの内
容物の状態、及びブローラインやダイジエスタ
や、その他関連装置の構造によつて変わる。この
点に関連して、最適なサイクルも、ダイジエスタ
毎に異なり、開放時間と閉鎖時間を等しくした
り、開放時間を閉鎖時間より長くしたり、閉鎖時
間を開放時間より長くしたり、開放位置から閉鎖
位置へ、また、閉鎖位置から開放位置へのサイク
ル時間を等しくしたり相違させたりすることも含
む。しかしながら、本発明を種々のダイジエスタ
システムに対して最適状態にするためには、ダイ
ジエスタの渦の形成が防止されるか最少限となる
ようにダイジエスタからの流れをコントロール
し、その結果、渦による出口への突破作用が生じ
ないようにすることである。
本発明の概念は、ダイジエスタの頂部に取付ら
れるダイジエスタにブローを与える圧力が、加圧
蒸煮液又は他の流体から生じても、ダイジエスタ
へ注入されるスチームから生じても、ダイジエス
タの頂部に加わる加圧空気や他のガスにより生じ
ても適用することができる。
第3図は、本発明から生じることが判つた均質
性の向上したパルプ濃度を従来のブロー方法に比
べて示したものである。このグラフはテスト運転
からプロツトされたものであり、線31は本発明
に従つた間歇的ブローを示す。垂直線33,34
は弁が閉じて再び開かれるストツプ、スタートプ
ロセスを示す。ブロー弁がブロー期間全体を通し
て開いた状態にある従来のブローにおける濃度の
測定値が符号32で示す破線で表示されている。
この図表によれば、ブロー弁が開閉を反復する
時、濃度の変化は従来の方法でダイジエスタをブ
ローする時の濃度の変化より非常に小さいことが
判る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明においては、蒸煮
工程の終りにおいて、ダイジエスタからの出口を
周期的に開閉して、ダイジエスタ内における渦の
発生を防止することによつて、ダイジエスタ内の
パルプを小量のブロー流体によつて均等に排出す
ることができ、ダイジエスタから排出されるスト
ツクの濃度の不均一化を防ぐことができ、また、
硫黄を含む気体の放出を防ぐことができる等の効
果を奏することができる。
従つて、ダイジエスタの全体にわたる性能を向
上させ、特に、全の目的を達成するために、ダイ
ジエスタのブローを改善する方法と装置を提供す
ることができることが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図はダイジエスタの概略縦図であつて、本
発明に従つて周期的にブローする装置を示し、ダ
イジエスタ内で作用すると考えられる力を示す。
第2図は第1図に類似の他の概略図であるが、先
行技術を示し、その中で作用すると考えられる力
を示す。第3図は先行技術と本発明の方法との間
を比較する作動状態と、本発明による濃度の改善
を示すグラフである。 10……ダイジエスタ、11……開口、12…
…ブローライン、14……渦線、A……水平分
力、B……垂直分力、R……合力、23……ブロ
ー弁、24……ブロータンク、25……制御装
置、27……コンプレツサ、28……渦のパター
ン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高温・高圧のもとで閉鎖ダイジエスタ内でパ
    ルプを蒸煮し; パルプをダイジエスタからパルプ出口を通つて
    排出するため蒸煮工程の終わりにダイジエスタの
    頂部に流体圧を作用させ; 及びダイジエスタ内で望ましくない渦の発生を
    防ぐためにパルプ出口を周期的に開閉する; 工程で成ることを特徴とする製紙パルプの製造方
    法。 2 パルプ出口の前記周期的開閉は、前記出口の
    開放時間と閉鎖時間を等しくするように行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の製紙パルプの
    製造方法。 3 パルプ出口の前記周期的開閉は、出口を1分
    間開き、次に出口を1分間閉じ、ダイジエスタが
    空となるまでこの周期操作をくり返して行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の製紙パルプの
    製造方法。 4 ダイジエスタから内容物が約1/3排出され
    るまでの時間だけパルプ出口を周期的に開閉し、
    その後、パルプ出口を閉じ、再び、ダイジエスタ
    内容物の残り2/3に対してダイジエスタからの
    出口を開くことを特徴とする請求項1に記載の製
    紙パルプの製造方法。 5 出口の前記周期的開閉は、各周期において、
    閉鎖位置に弁を保持する時間より長く弁を開放位
    置に保持するように行われることを特徴とする請
    求項1に記載の製紙パルプの製造方法。 6 パルプ出口の前記周期的開閉は、各周期中、
    出口の開放時間が出口の閉鎖時間より短かくなる
    ようにして行われることを特徴とする請求項1に
    記載の製紙パルプの製造方法。 7 パルプ出口の前記周期的開閉は、閉鎖位置か
    ら完全な開放位置まで或る時間弁を開き、完全な
    開放位置になると実質的にその直後に、閉鎖位置
    から開放位置への弁の作動を逆転するように行わ
    れることを特徴とする請求項1に記載の製紙パル
    プの製造方法。 8 パルプ出口の前記周期的開閉は、弁を或る時
    間にわたつて開放位置から完全な閉鎖位置へ閉鎖
    し、その完全な閉鎖位置へ達すると、実質上その
    直後に、開放位置から閉鎖位置への弁の作動を逆
    転するように行われることを特徴とする請求項7
    に記載の製紙パルプの製造方法。 9 パルプ出口の前記周期的開閉は、弁を或る時
    間にわたつて開放位置から完全な閉鎖位置へ閉鎖
    し、完全に閉鎖位置になると、実質上その直後
    に、開放位置から閉鎖位置への弁の作動を逆転す
    るように行われることを特徴とする請求項1に記
    載の製紙パルプの製造方法。 10 内容物をブローするため、ダイジエスタの
    下端から連通するダイジエスタラインを有し、パ
    ルプを蒸煮する閉鎖型パルプダイジエスタ; 蒸煮サイクルの終わりにダイジエスタの内容物
    をブローするため、ダイジエスタの上端に加圧流
    体を供給する手段; ダイジエスタラインにあるブロー弁; 及び弁が開かれる時パルプ内容物が排出ライン
    を通つてブローされ、弁の閉鎖によつてダイジエ
    スタ内での望ましくない渦の発生が妨げられるよ
    うに、ブロー弁を周期的に開閉するため前記ブロ
    ー弁に接続された周期手段; を組合せて成ることを特徴とする繊維質の紙パル
    プを蒸煮するダイジエスタ装置。 11 液体を供給する前記手段は、ダイジエスタ
    装置への流体供給源を有することを特徴とする請
    求項10に記載の繊維質紙パルプを蒸煮するダイ
    ジエスタ装置。 12 前記流体供給手段は、液体供給源を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の繊維質紙パ
    ルプを蒸煮するダイジエスタ装置。 13 前記流体供給手段は、スチーム供給源を有
    することを特徴とする請求項10に記載の繊維質
    紙パルプを蒸煮するダイジエスタ装置。 14 前記スチーム供給源は、ダイジエスタ圧の
    釈放により発生するフラツシユスチームであるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の繊維質紙パル
    プを蒸煮するダイジエスタ装置。 15 前記流体供給手段は、非凝縮ガス供給源で
    あることを特徴とする請求項10に記載の繊維質
    紙パルプを蒸煮するダイジエスタ装置。 16 ダイジエスタの底部にあるブロー弁が開
    き、ブロー弁を通してダイジエスタの内容物を押
    し出すためにダイジエスタの頂部へ加圧流体が供
    給されるようにしたパルプダイジエスタから内容
    物を排出する方法において、 内容物がダイジエスタから排出される間ブロー
    弁を周期的に開閉させることを特徴とするパルプ
    ダイジエスタから内容物を排出する方法。 17 ブロー弁の前記周期的開閉は、ブロー弁の
    開放時間と閉鎖時間が実質上等しいように行われ
    ることを特徴とする請求項16に記載の方法。 18 ブロー弁の前記周期的開閉は、完全に開放
    位置に達した時、直ちにブロー弁を開放位置から
    閉鎖位置へ向つて進めるようにして行われること
    を特徴とする請求項16に記載の方法。 19 ブロー弁の前記周期的開閉は、完全に閉鎖
    した位置に達した時の実質上直後にブロー弁を閉
    鎖位置から開放位置へ進めるようにして行われる
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
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