JPH0469646A - 放射線画像の照射野認識方法 - Google Patents

放射線画像の照射野認識方法

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JPH0469646A
JPH0469646A JP2181982A JP18198290A JPH0469646A JP H0469646 A JPH0469646 A JP H0469646A JP 2181982 A JP2181982 A JP 2181982A JP 18198290 A JP18198290 A JP 18198290A JP H0469646 A JPH0469646 A JP H0469646A
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contour
irradiation field
radiation
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image
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JP2181982A
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English (en)
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Hideya Takeo
英哉 武尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体の放射線画像が記録された記録シート
上の各画素にそれぞれ対応する多数の画像データを得た
後、これらの画像データに基づいて記録シート上に形成
された放射線の照射野を認識する放射線照射野認識方法
に関するものである。
(従来の技術) 記録された放射線画像を読み取って画像データを得、こ
の画像データに適切な画像処理を施した後、画像を再生
記録することは種々の分野で行なわれている。たとえば
、後の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の
低いX線フィルムを用いてX線画像を記録し、このX線
画像が記録されたフィルムからX線画像を読み取って電
気信号に変換し、この電気信号(画像データ)に画像処
理を施した後コピー写真等に可視像として再生すること
により、コントラスト、シャープネス、粒状性等の画質
性能の良好な再生画像を得ることのできるシステムが開
発されている(例えば特公昭8]、−51,93号公報
参照)。
また本願出願人により、放射線(X線、α線。
β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射するとこの放射
線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起
光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光
を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体
等の被写体の放射線画像を一部シート状の蓄積性蛍光体
に撮影記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等
の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝
尽発光光を光電的に読み取って画像データを得、この画
像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等
の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射線
画像記録再生システムがすでに提案されている(特開昭
55−1.2429号、同5B−11395号、同55
−1634.72号、同5B−104645号、同55
−116340号等)。
このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線写真シ
ステムと比較して極めて広い放射線露出域にわたって画
像を記録しつるという実用的な利点を有している。すな
わち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対して
蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光の光量が極め
て広い範囲にわたって比例することが認められており、
従って種々の撮影条件により放射線露光量がかなり大幅
に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される輝尽
発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光電変
換手段により読み取って電気信号に変換し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示
装置に放射線画像を可視像として出力させることによっ
て、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を得
ることができる。
上記システムにおいて、蓄積性蛍光体シートに照射され
た放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取って
画像データを得る前に、予め低レベルの光ビームにより
蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された
放射線画像の概略を読み取る先読みを行ない、この先読
みにより得られた先読画像データを分析し、その後、上
記シー1・に上記先読みの際の光ビームよりも高レベル
の光ビームを照射して走査し、この放射線画像に最適な
読取条件で読み取って、画像データを得る本読みを行な
うように構成されたシステムもある(特開昭58−67
240号、同5g−67241号、同58−87242
号等)。
ここで読取条件とは、読取りにおける輝尽発光光の光量
と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件を
総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読取
ゲイン、スケールファクタあるいは、読取りにおける励
起光のパワー等を意味するものである。
また、光ビームの高レベル/低レベルとは、それぞれ、
上記シートの単位面積当りに照射される光ビームの強度
の大/小、もしくは上記シートがら発せられる輝尽発光
光の強度が上記光ビームの波長に依存する(波長感度分
布を有する)場合は、上記シートの単位面積当りに照射
される光ビームの強度を上記波長感度で重みづけした後
の重みづけ強度の大/小をいい、光ビームのレベルを変
える方法としては、異なる波長の光ビームを用いる方法
、レーザ光源等から発せられる光ビームの強度そのもの
を変える方法、光ビームの光路上にNDフィルター等を
挿入、除去することにより光ビムの強度を変える方法、
光ビームのビーム径を変えて走査密度を変える方法、走
査速度を変える方法等、公知の種々の方法を用いること
ができる。
また、この先読みを行なうシステムか先読みを行なわな
いシステムかによらず、得られた画像データ(先読画像
データを含む)を分析し、画像データに画像処理を施す
際の最適な画像処理条件を決定するようにしたシステム
もある。この画像データに基づいて最適な画像処理条件
を決定する方法は、蓄積性蛍光体シートを用いるシステ
ムに限られず、たとえば従来のX線フィルム等の記録シ
ートに記録された放射線画像から画像データを得るシス
テムにも適用されている。
上記画像データ(先読画像データを含む)を分析して最
適な読取条件、画像処理条件を求める方法は種々提案さ
れているが、その方法の一つとして、画像データのヒス
トグラムを作成する方法か知られている(例えば、特開
昭60−1.513055号)。
画像データのヒストグラムを求めることにより、たとえ
ば画像データの最大値、最小値や、頻度か最大となる点
の画像データの値等を知ることができ、これらの各個か
ら蓄積性蛍光体シート、X線フィルム等の記録シートに
記録された放射線画像の特徴を把握することができる。
そこでこのヒストグラムに基づいて最適な読取条件1画
像処理条件を求めることにより、観察適正のすぐれた放
射線画像を再生出力することが可能となる。
一方、記録シートに放射線画像を撮影記録するに際して
は、被写体の観察に必要の無い部分に放射線を照射しな
いようにするため、あるいは観察に不要な部分に放射線
を照射するとその部分から観察に必要な部分に散乱線が
入り画質性能が低下するため、放射線が被写体の必要な
部分および記録シートの一部にのみ照射されるように放
射線の照射域を制限する照射野絞りを使用して撮影を行
なうことも多い。
ところが、前述のようにして画像データを分析して読取
条件1画像処理条件を求めるにあたって、分析に用いた
画像データが、照射野絞りを用いて撮影した記録シート
から得られた画像データである場合、この照射野の存在
を無視して画像データを分析しても撮影記録された放射
線画像が正しく把握されず、誤った読取条件、画像処理
条件が求められ観察適正の優れた放射線画像が再生記録
されない場合が生ずる。
これを解決するためには、読取条件2画像処理条件を求
める前に、照射野を認識し、照射野内の画像データに基
づいて読取条件2画像処理条件を求める必要がある。
照射野を認識する方法には各種の方法があるが、そのう
ち、放射線照射野が不規則な形状をしていても正確に照
射野を認識することのできる汎用性のある方法として、
例えば、照射野内に含まれる所定の点とシート端部とを
結ぶ放射状の複数の線分上に沿った各画素に対応する画
像データに基づいて、照射野の輪郭上にあると考えられ
る輪郭点を上記各線分について求め、これらの輪郭点に
沿った線で囲まれる領域を照射野と認識する、円形照射
野検出とも言える方法が、本出願人により既に提案され
ている(特開昭83−259538号)。
また、これに類する改良された照射野認識方法も各種提
案されている。(特開平2−42436号他)これは、
記録シート上の照射野内に含まれる所定の点と記録シー
トの端部とを結ぶ放射状の複数の線分の各々について、
これら各線分上の各画素にそれぞれ対応した画像データ
に基づいて、これらの各線分毎に1つまたは複数の記録
シート上の照射野の輪郭と上記線分との交叉点と考えら
れる輪郭候補点を候補順位とともに求め、各線分上の輪
郭候補点が記録シートの端部に近接した所定の周辺範囲
内とこの周辺範囲より内側の中央範囲内の双方に存在し
、かつ周辺範囲内に第1順位の輪郭候補点が存在すると
きは中央範囲内にある輪郭候補点のうち最先順位の輪郭
候補点の候補順位を第1順位に繰りあげ、このようにし
て定めた各線分毎の第1の順位の輪郭候補点に基づいて
、照射野を認識するようにして、被写体以外の異物が被
写体とともに撮影されていても照射野を正しく認識でき
るようにしたものである。
また、矩形の照射野の検出に適する照射野認識の方法も
、本出願人により既に提案されている(特開昭旧−39
039号)。
これは、照射野が矩形の場合において、該矩形の隣接す
る2辺に沿ってX、Y軸を選定し、照射野絞り撮影が行
なわれた全記録領域から読み取った画像情報から該記録
領域上の各位置における画像データを求め、この画像デ
ータをX軸方向に微分してその微分値をY軸方向に投影
して矩形照射野輪郭のうちY軸方向に延びる輪郭のX軸
上の位置を決定し、同様に上記画像データをY軸方向に
微分してその微分値をX軸方向に投影して矩形照射野輪
郭のうちX軸方向に延びる輪郭のX軸上の位置を決定し
、これらのX、Y軸方向に延びる輪郭によって囲まれた
領域を照射野と認識する方法である。
さらに、矩形照射野の輪郭がボケである程度の幅を有す
る場合においても照射野を適正に認識することのできる
照射野認識方法が、本出願人により既に提案されている
(特開昭134.−1.1.465号)。
これは、記録媒体上に矩形の照射野絞りをかけて放射線
画像情報が記録されている場合の前記照射野を認識する
方法であって、 前記記録媒体上に前記矩形照射野の輪郭の隣り合う2辺
に沿ってY軸とY軸とを設定し、前記記録媒体から読み
取った画像データをX輔(およびY軸)方向に微分処理
し、該処理によって得られた微分値の絶対値が所定のし
きい値以上の位置を2本のY軸(およびY軸)方向照射
野輪郭を担う輪郭候補点として抽出し、この輪郭候補点
をY軸(およびY軸)方向に投影し、その投影結果から
上記2本のY軸(およびY軸)方向照射野輪郭について
それぞれを担う輪郭候補点のY軸(およびY軸)方向の
ひろがりを求め、この各ひろがりからそれぞれに対応す
るY軸(およびY軸)方向照射野輪郭のY軸(およびY
軸)上の位置を決定し、 ] 1 前記各位置が決定されたY軸およびY軸方向照射野輪郭
によって囲まれた領域を照射野と認識することを特徴と
する照射野認識方法である。
また、本出願人は他にも多くの照射野認識方法を提案し
ている。(特開昭62−15538、同62−1553
7、同62−15539号公報等) このような照射野認識方法をにより、まず照射野を求め
、その後求められた照射野内に対応する画像データを分
析することにより、適切な読取条件1画像処理条件が求
められる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記多数の照射野認識方法のどれをとっても、
常に完全な方法というものはなく、予定した標準的なパ
ターンから大きく外れたパターンの放射線画像を読み取
ったような場合には、大きく外れた照射野が求められ、
これにより無意味な信号が得られ、再撮影を行なう必要
が生じる場合もある。
本発明は、上記事情に鑑み、照射野をより正確に求める
ことのできる放射線画像の照射野の検出方法を提供する
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明のひとつによる放射線照射野認識方法は、照射野
を通して被写体の放射線画像が記録された記録シート上
の画像データに基づいて前記記録シート上に形成された
放射線画像の照射野を認識する放射線照射野認識方法に
おいて、前記画像ブタに基づき、互いに種類の異なる演
算により前記照射野の輪郭の候補を多種求め、該多種の
輪郭の候補を平均して定めた輪郭に基づいて前記照射野
を認識することを特徴とするものである。
ここで多種の輪郭の候補を平均するとは、これら多数の
照射野の輪郭に基づいて平均的な輪郭を求めることを意
味する。
この平均的な照射野輪郭を求める方法としては、例えば
、照射野の輪郭の候補の中に位置する一点(望ましくは
その略中心に位置する点)を基準点とし、この基準点か
ら放射状に伸ばした多数の直線と前記各輪郭の候補のエ
ツジとが交差する点の座標を算出し、それぞれの直線そ
のにおける各文差点の座標の平均をその直線上における
エツジの平均とし、各直線上のこの平均となる点を結ん
だ線を輪郭とする方法が考えられる。この場合、最終的
に得られた各直線上のエツジの平均となる点を結んだ線
から構成される輪郭が平滑な線となっていないときは、
最小自乗法やスプライン曲線を当てはめる方法等を採石
することができる。ここで、座標の平均を求める方法と
しては、単純平均に限らず、例えば確信度に応じて重み
づけをする加重平均も含む。確信度とは、各輪郭の確か
らしさて、具体的には後に詳述する。
平均的照射野輪郭を求める他の方法としては、例えば多
種の方法で求められた多数の照射野候補点の座標を平均
してその重心座標を求め、これを中心点としてその中心
点から各候補点までの距離を平均し、その中心点を中心
とし、その平均距離を半径とした円を照射野とする方法
も考えられる。
このように、平均的な照射野輪郭を求める方法としては
各種の手法が考えられるが、いずれにしても多種の方法
で、先ず多数の輪郭の候補を求め、これらの候補に基づ
いて全体の平均となるような輪郭を求めるものである。
また、本発明のもうひとつは、照射野絞を通して被写体
の放射線画像が記録された記録シート上の画像データに
基づいて、前記記録シート上に形成された放射線画像の
照射野を認識する放射線照射野認識方法において、前記
画像データに基づき、互いに種類の異なる演算により前
記照射野の輪郭の候補を多種求め、該多種の輪郭の候補
について1、れぞれその輪郭の候補の確信度を求め、前
記多種の輪郭の候補の中で最も確信度の高い輪郭の候補
に基づいて、前記照射野を認識することを特徴とするも
のである。
この輪郭の確信度とは、輪郭の確からしさ、すなわち照
射野エツジ候補の照射野エツジらしさを意味するもので
、具体的には、例えば前述の特開昭63−259538
号の方法で、画像データを微分して得た微分値をしきい
値とを比較し、微分値がしきい値を越えたときにその位
置にエツジ候補があるとする場合、その最大値がしきい
値を越えている程度を、この確信度として、この程度が
大きいときに照射野エツジらしさが高いということがで
きる。あるいは、この微分値どうしを比較して、微分値
の値が大きいものを確信度が高いということもできる。
(作用および効果) 本発明は、1つの放射線画像について互いに種類の異な
る演算により多種の照射野の候補を求め、これら多種の
候補に基づいてさらに演算を行なうことにより、信頼度
の高い照射野を求めるようにしたため、従来より正確な
照射野検出を行うことができる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明す
る。
第4図は本発明の放射線照射野認識方法の一例を使用し
た、放射線画像読取再生装置の一実施例の斜視図である
。この放射線画像読取再生装置は前述した蓄積性蛍光体
シートを用いる装置である。
放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート1は、読取
手段100の所定位置にセットされる。この所定位置に
セットされた蓄積性蛍光体シート1は、図示しない駆動
手段により駆動されるエンドレスベルト等のシート搬送
手段15により、矢印Y方向に搬送(副走査)される。
一方、レーザー光源16から発せられた光ビーム17は
モータ24により駆動され矢印方向に高速回転する回転
多面鏡18によって反射偏向され、fθレンズ等の集束
レンズ19を通過した後、ミラー20により光路を変え
て前記シート1に入射し副走査の方向(矢印Y方向)と
略垂直な矢印X方向に主走査する。光ビーム17が照射
されたシート1の箇所からは、蓄積記録されている放射
線画像情報に応じた光量の輝尽発光光21が発散され、
この輝尽発光光21は光ガイド22によって導かれ、フ
ォトマルチプライヤ(光電子増倍管)23によって光電
的に検出される。上記光ガイド22はアクリル板等の導
光性材料を成形して作られたものであり、直線状をなす
入射端面22aが蓄積性蛍光体シート1上の主走査線に
沿って延びるように配され、円環状に形成された出射端
面〕 8 22bにフォトマルチプライヤ23の受光面が結合され
ている。入射端面22aから光ガイド22内に入射した
輝尽発光光21は、光ガイド22の内部を全反射を繰り
返して進み、出射端面22bから出射してフォトマルチ
プライヤ23に受光され、放射線画像を表わす輝尽発光
光21の光量がフォトマルチプライヤ23によって電気
信号に変換される。
フォトマルチプライヤ23から出力されたアナログ出力
信号Sはログアンプ26で対数的に増幅され、A/D変
換器27でディジタル化され、上記放射線画像の各画素
に対応する画像データs0が得られる。得られた画像デ
ータS0は一旦記憶手段28に記憶された後、照射野演
算手段29によって読み出される。
照射野演算手段29では、互いに種類の異なる多数の照
射野認識方法により、照射野の輪郭の候補を多種求める
この多種求められた照射野の輪郭の候補に関するデータ
は照射野決定手段3oに送られ、ここで、これら多種の
輪郭の候補に基づいて、信頼度の高い照射野が決定され
る。
この照射野の決定のためには、ひとつには、多種の輪郭
の候補を平均して定めた輪郭に基づいて前記照射野を認
識する方法が採用される。ここで多種の輪郭の候補を平
均するとは、照射野の輪郭を示すエツジの座標を平均す
ることを意味する。
このエツジの平均を求める方法としては、例えば、照射
野の輪郭の候補の中に位置する一点(望ましくはその略
中心に位置する点)を基準点とし、この基準点から放射
状に伸ばした多数の直線と前記各輪郭の候補のエツジと
が交差する点の座標を算出し、それぞれの直線上におけ
る各交差点の座標の平均をその直線上におけるエツジの
平均とし、各直線上のこの平均となる点を結んだ線を輪
郭とする方法が考えられる。この場合、最終的に得られ
た各直線上のエツジの平均となる点を結んだ線から構成
される輪郭が平滑な線となっていないときは、最小自乗
法やスプライン曲線を当てはめる方法等を採用すること
ができる。
この、多種の輪郭の候補の平均を求める方法としては、
単純に平均を求める方法の他に、確信度に応じて重みづ
けをしてから平均する加重平均による方法を採用するこ
ともできる。
また、もうひとつには、多種の輪郭の候補について、そ
れぞれその輪郭の候補の確信度を求め、最も確信度の高
い輪郭の候補に基づいて、前記照射野を認識する方法が
採用される。ここで確信度とは、その輪郭の候補を求め
たときの、データ(微分値等)としきい値との差(余裕
度)に対応するもので、この差が大きい程、確信度が高
いと評価するものである。
このようにして照射野が認識されると、この照射野に対
応する画像データS0が画像処理手段31に送られ、こ
こで適切な画像処理が施される。
画像処理の施された画像データSOは再生手段32に送
られ、再生手段32ではこの画像データSQに基づく放
射線画像が再生記録される。
ここで、照射野演算手段29で行なわれる、画像データ
SQに基づいて照射野を求める照射野認識方法について
さらに説明する。
第1図は、照射野演算手段29で行なわれる照射野認識
方法の一例(特開平2−42431i号)を説明するた
めに、放射線画像の一例とこの放射線画像から得られた
画像データSOとを表わした図である。
蓄積性蛍光体シート1には人体の頭部を被写体とした被
写体像2が撮影記録されている。その頭部のうち観察に
必要な部分のみに放射線を照射するために撮影に際して
照射野絞りが使用され、蓄積性蛍光体シート1の中央部
に照射野3が形成されている。また撮影に際し、頭部を
固定するための耳当てが使用され、蓄積性蛍光体シート
1の左右両端部に該耳当ての像4が形成されている。こ
こで照射野絞りは、被写体の観察に必要な部分のみに放
射線を照射する目的で使用されるものであるが、照射野
3の外側にも散乱放射線が蓄積記録されるので、その散
乱放射線による画像が照射野3の外側にも形成されてい
る。
ここでは、照射野3内の所定の点として蓄積性蛍光体シ
ートの中心Cを選択し、この中心Cから放射状に延びる
複数の線分5の各々に沿って、各線分上の各画素に対応
する画像データSOに微分演算が施され、画像データS
0の値が急に下がった点が輪郭候補点として求められる
以下、上記複数の線分15のうち、ξ軸に沿って輪郭候
補点を求める場合について説明する。
グラフAは、ξ軸に沿う各画素から得られた画像データ
sciの値を表わすグラフである。
照射野3内の画像データの値が最も高く、照射野3の輪
郭で急激に画像データの値が下がっている。また、耳当
ての像4内の各画像に対応する画像データは、放射線が
照射野絞りのほかに耳当てでも遮られるため、さらに値
が下がっている。
グラフBは、グラフAに示す画像データを中心Cからξ
の正方向(図の右方向)、ξの負方向(図の左方向)に
微分して得られたグラフであり、画像データの値が急激
に下がる程度がグラフBの各ピークとして示されている
グラフBにおいて中心Cからξ軸の正の方向に向かう領
域には、2つの主なピークam+  alがあり、al
の方がalよりさらに大きなピークを示している。この
ときには、中心Cからξ軸の正方向に沿う線分について
は、照射野の輪郭と考えられる輪郭候補点がalを第1
候補、alを第2候補として求められる。この場合、第
1候補の輪郭候補点a1が、あらかじめ定められた中央
範囲り内にあるため、この第1順位の輪郭候補点a1が
ξ軸の正方向の線分における輪郭候補点としてそのまま
採用される。
グラフBにおいて中心Cからξ軸の負の方向に向かう領
域には、3つの主なピークb1 +  bl +b3か
求められ、ピークの大きさは、大きい順にbl + b
l 、b3の順序であるため、輪郭候補点b1か第1候
補、blが第2候補、b3が第3候補とされる。ここで
blは、蓄積性蛍光体シート1の端部に近接した周辺範
囲E内にあり、かつ中央範囲り内にも輪郭候補点b2.
b3があるため、輪郭候補点b1は排除され、中央範囲
り内にある輪郭候補点b2.b3のうち最先順位の輪郭
候補点b2が第1候補に繰り上げられ、この輪郭候補点
がξ軸の負の方向に沿う線分における輪郭候補点として
採用される。
なお、周辺範囲E内にのみ輪郭候補点があり、中央範囲
り内には輪郭候補点か存在しない場合には、照射野の輪
郭が周辺範囲E内にあるものと考えられるため、周辺範
囲E内にある輪郭候補点が採用される。
なお、各線分に沿って輪郭候補点を求める演算は必ずし
も前述したように1回のサーチで複数の輪郭候補点を求
める(たとえば第1図の矢印Fに沿って中心Cから図の
左方向に向かう1回のサーチ(微分演算)で、3つの輪
郭候補点b1.bz。
b3を求める等)ように演算する必要はなく、たとえば
第1図の矢印Gのように、まず第1候補の輪郭候補点b
lのみを求め、求められた輪郭候補補点b1が周辺範囲
E内にあるときは、今度はその点b1から中心Cに向か
ってサーチし次の輪郭候補点を求めるように演算しても
よく、また、第1図の矢印Hのように、まず第1候補の
輪郭候補点b1を求め、求められた輪郭候補点blが周
辺範囲E内にあるときは、再度、たとえば輪郭候補点を
求める基準を下げて、中心Cから同一線分に沿って第2
の輪郭候補点を求めるように演算するものであってもよ
い。
以上述べたようにして、中心Cと蓄積性蛍光体シート1
の端部とを結ぶ複数の線分の各々について輪郭候補点6
(上記のようにして定められた輪郭候補点を以後輪郭点
6と呼ぶ。)が求められる。
これら輪郭点6が求められた後、これらの輪郭点6に沿
った線を求めれば、その線が照射野の輪郭となる。この
輪郭点6に沿った線は、例えばそれらの点を平滑化処理
した後残った点を連結する方法、局所的に最小二乗法を
適用して複数の直線を求め、それらを連結する方法、ス
プライン曲線等を当てはめる方法等によって求めること
ができるが、本実施例における画像処理手段29は、H
ough変換を利用して輪郭点に沿った複数の直線を求
めるように構成されている。以下、この直線を求める処
理について詳しく説明する。
第1図に示す蓄積性蛍光体シート1の一端(図の左下端
)を原点として、図に示すようにX軸Y軸を定めたとき
に、各輪郭点の座標が(x1+5’り、  (X2.3
’2)、−・・’、(Xn +  yn )として求め
られるが、ここでこれらの座標を代表させて座標(x(
1,yo)で表わす。画像処理手段29(第2図参照)
は、上記輪郭点の座標(XO+yo)としたときこれら
のXC1+3’Oを定数として ρ−xOQO5θ十y、)  sj口θで表わされる曲
線を、すべての輪郭点座標(X(1+yo)について求
める。この曲線は第3図に示すようなものとなり、エツ
ジ候補点座標(xO。
Vo)の数だけ存在する。
次いで画像処理手段29では、上述の複数の曲線のうち
の所定数0以上の曲線が互いに交わる交点(ρ0.θ。
)を求められる。なお輪郭点座標(Xo、)’o)の誤
差等のため、多数の曲線が厳密に一点で交わることは少
ないので、実際には例えば2本の曲線の交点が互いに微
小所定値以下の間隔で存在するとき、それらの交点群の
中心を上記交点(ρ0.θ0)とする。次に、交点(ρ
。。
θ0)から前記x−y直交座標系において次式9式% で規定される直線が求められる。この直線は、複数の輪
郭点座標(Xo、Vo)に沿って延びる直線となる。こ
の直線は、第1図に示すように輪郭点6が並ぶ場合、第
3図に示すように照射野3(第1図参照)の輪郭を形成
する各線分を延長した直線L1〜L5として求められる
。次に、こうして求めた複数の直線LL +  L2 
r  L3 + ・・・Lnによって囲まれる領域が求
められ、この領域が照射野3として認識される。この領
域は、詳しくは例えば以下のようにして認識される。画
像処理手段29(第2図参照)では蓄積性蛍光体シート
]の隅部と中心Cとを結ぶ線分Ml 、 M2 、 M
3 、・・・M、(蓄積性蛍光体シート1が矩形の場合
は4本)を記憶しており、この各線分M1〜M、と上記
各直線L1〜L、との交点の有無が調べられる。この交
点が存在した場合、上記直線によって2分される平面の
うちシート隅部を含む側の平面が切り捨てられる。この
操作がすべての直線L1〜L7、線分M1〜M、に関し
て行なわれることにより、直線L1〜Lnによって囲ま
れる領域が残される。
この残された領域は、すなわち照射野3(第1図参照)
である。
以上説明した実施例においては、微分処理の方向の起点
となる照射野内の点を蓄積性蛍光体シート中心Cとして
いるが、この点はシート中心点に限らず、照射野内に存
在する点ならばどのような点が利用されてもよい。たと
えば照射野が極めて小さく絞られる場合は、シートの中
心点Cが照射野外に位置することもあるので、その場合
は蓄積性蛍光体シート内の濃度最大点、濃度重心点、さ
らには画像濃度を2値化した際の高濃度側領域の重心等
、必ず照射野内に存在することになる点を利用するのが
望ましい。
また、上記実施例では先読みを行なわない放射線画像読
取装置について説明したが、先読みを行なって先読画像
データを求め、この先読画像データに基づいて照射野を
求め、この照射野内に対応する先読画像データに基づい
て本読みの際の読取条件を求めるシステムにも本発明の
放射線照射野認識方法を用いることができることはいう
までもない。
次に、照射野演算手段29で行なわれる、画像データS
0に基づいて照射野を求める照射野認識方法の他の例に
ついてさらに説明する。
第5図は照射野演算手段29で行なわれる照射野認識方
法の他側(特開昭64−1.14B5号)を説明するた
めに、放射線画像の一例と、この放射線画像から得られ
た画像データSOとを表わした図である。
第5図に示すように、蓄積性蛍光体シート1の記録領域
1.a(図示のシート1はその全面が記録領域1aとな
っている)に対して一点鎖線で示す如き矩形の照射野絞
りをかけて撮影が行なわれた場合においてそのシート1
から読み取った先読み画像情報から矩形照射野3を認識
する場合に本発明を適用したものである。
まず、この照射野3の輪郭すなわち一点鎖線で示す矩形
の隣り合う2辺に沿ってX輔およびY軸を設定する。な
お、矩形の照射野絞りをかける場合その殆んどが第5図
の如くシート1の輪郭と矩形照射野3の輪郭とが平行に
なるように設定されるので、通常はシー1−1の各辺に
沿ってX軸、Y軸を設定すれば良く、またこのようにシ
ート]の輪郭と照射野3の輪郭とが平行である場合は通
常この設定されたXSX軸方向は先読みあるいは本読み
における主走査方向および副走査方向に一致する。もち
ろん、シート]の輪郭と矩形照射野3の輪郭とが平行で
ないような特殊な撮影が行なわれた場合にはそのシート
1の輪郭に対する矩形照射野3の輪郭位置の情報に基づ
き矩形照射野3の各辺に沿ってX軸、Y軸を設定するこ
とができる。
次に、前述の如き先読みにより得られた画像情報から前
記蓄積性蛍光体シート上の各位置におけるデジタル画像
データを求める。
上記先読みにより得られた画像情報とは、先走み励起光
走査により発せられた輝尽発光光を光電変換手段により
読み取って得られた、蓄積性蛍光体シート上の各走査点
(すなわち各画素)毎の輝尽発光光量に対応する電気信
号から成る情報をいう。この情報は、勿論、上記シート
に蓄積記録されている放射線画像情報に対応する。
第6図(a)は第5図における蓄積性蛍光体シト1のG
部を拡大して示す図であり、図中の1つ1つのます目は
それぞれ1つの画素を示し、各画素内のf (1,、1
,) 、  f (1,2) 、・・・・・・は各画素
(1,、1) 、  (1,、、2) 、・・・・・・
における上記画像情報のデジタル化されたものを示す。
第6図(b)、  (c)については後に説明する。
上記画像情報からシート上の各位置におけるデジタル画
像データを求めるためには、まずシート上に位置を設定
する必要がある。この位置の設定は画素単位で行なって
もよいし、一定の関係にある複数画素、例えば一定の方
向に並んでいる3〜5個の複数画素をまとめて1つの位
置としてもよ0゜前者の場合の各位置におけるデジタル
画像ブタとはその位置に対応する画素の前記画像情報を
デジタル化したものを意味し、後者の場合の各位置にお
けるデジタル画像データとはその位置に含まれる複数画
素の前記画像情報に基づいて決定されたもの、例えば複
数画素の画像情報を平均したデジタル画像データを意味
する。
本実施例では、この位置設定は画素単位で行なわれる。
このようにして位置設定を行ない、かつ各位置における
デジタル画像データを求めたら、続いて該画像データを
照射野の輪郭に沿ったX軸およびX軸方向に微分し、そ
の後しきい値処理等を行なってX軸方向およびX軸方向
に延びる照射野輪郭の位置を決定する。
まず、X軸方向に延びる照射野輪郭X軸方向照射野輪郭
2aのX軸上の位置の決定について説明する。
まず、上記画像データをX軸方向に微分処理する。微分
の方法は前述の如く特に限定されるものではないが、本
実施例においてはX軸方向に並ぶ各位置(1,1)、 
 (2,1)、  (3,1)。
(4,1)、  (5,1)、・・・・・・をX軸方向
第1ラインLXL各位置(1,2)、  (2,2)、
  (3゜2)、  (4,2)、  (5,2)、・
・・・・・をX軸方向第2ラインLx2として設定し、
以下同様にしてX軸方向第3ラインLx3、第4ライン
L X4.・・・・・・を設定し、各X軸方向ライン上
の画像データをX軸方向に一次微分して各位置毎の微分
値δを求める。
このδは前述の如くX軸方向に隣り合う位置同志の画像
データの差分に対応するものであり、X軸方同第nライ
ンLXnにおけるδは下式の如く表わされる。
δ(1,、n ) −f  cl−、n ) −f  
(2,n )δ(2,n)=f  (2,n)−f  
(3,n)なお、第7図は、上記ラインLXn上の各位
置におけるデジタル画像データの大きさを示す図であり
、第8図は該ラインLxn上のデジタル画像ブタを微分
処理して得られた各位置における微分値を示す図である
このようにして画像データをX軸方向に微分したら、つ
まり各X軸方向の各ライン上の各位置における微分値δ
を求めたら、次にそれらの微分値の絶対値が所定のしき
い値TL以上である位置A。
Bを各ラインについて抽出し、それらを2本のY軸方向
照射野輪郭2aを担う輪郭候補点とする。
画像データはシートに入射した放射線のエネルギーの大
きさに対応するので、照射野外の画像データは一般に低
い量子レベルとなり、照射野内の画像データは一般に高
い量子レベルとなる。従って、照射野の輪郭が存在する
部分の画像データ同志の差分(微分値)は他の部分の画
像データ同志の差分(微分値)よりも一般に大きい量子
レベルとなる。よって、微分値が所定のしきい値TL以
上である位置は照射野の輪郭が存在する点であると判断
することができ、その結果その点を輪郭候補点とするも
のである。
このようにして輪郭候補点を抽出したら、次にその候補
点をY軸方向に投影(加算集計)し、その投影結果(プ
ロジェクションパターン)から上記2本のY軸方向照射
野輪郭2aについてそれぞれを担う輪郭候補点のX軸方
向のひろがりを求める。
第9図は抽出された輪郭候補点の位置を示す図であり、
図示の如く2本のY軸方向照射野輪郭2aを担う輪郭候
補点はある程度の幅の中に散在している。
第10図は第9図の輪郭候補点のY軸方向の投影結果、
すなわち各X軸座標について同−X軸座標」二に存在す
る輪郭候補点をY軸方向に加算集計した結果を示す図で
ある。
輪郭候補点を投影するにあたっては、候補点自体を投影
しても良いし候補点の微分値を投影しても良い。例えば
、輪郭候補点を抽出する際にしきい値TLを用いてしき
い処理するが、その際微分値をその絶対値がTLより小
の場合は(0) 、 TL以上の場合はそのままとする
半しきい値処理を行なった場合は微分値を投影対象とす
れば良く、微分値の絶対値がTLより小の場合は(0)
 、TL以上の場合は(1)とする2値化処理を行なっ
た場合や微分値の絶対値がTLより小の場合は(0)、
微分値がTL以上である場合は(1)、微分値が−TL
以下の場合は(−1)とする3値化処理を行なった場合
にはその(1)や(−])すなわち輪郭候補点自体を投
影対象とすれば良い。
上記のようにして輪郭候補点のみを投影すると、その投
影結果は第10図に示すように、輪郭候補点の存在しな
い範囲は直線(基準線)状となり、候補点が存在する範
囲はその基準線から上下あるいは下方に突出するので、
この突出部分を検出することによって候補点のひろがり
(X軸座標上におけるひろがりの幅や位置)Wl 、W
2を求める。
このように、2つのひろがりWl 、W2を求めたら、
次にこの各ひろがりから各ひろがりに対応するY軸方向
照射野輪郭2aのX軸上の位置を決定する。各ひろがり
Wl 、W2は結局それらに対応するY軸方向照射野輪
郭2aが存在する範囲であり、このひろがりに関するデ
ータに基づけばその輪郭2aのX軸上位置を適正に決定
することができる。
決定の方法は特に限定されないが、例えば各ひろがりの
X軸方向の幅の中点のX座標を輪郭2aの位置とする方
法、各ひろがりのX軸方向の幅の中の輪郭候補点のY軸
方向累積のメデイアン値より決まるX座標を輪郭2aの
位置とする方法あるいは各ひろがりのX軸方向の幅の中
において原画像信号レベルが最大である位置のX座標を
輪郭2aの位置とする方法等を用いることができる。
なお、前記Y軸方向への投影対象である輪郭候補点が前
記2値化あるいは3値化処理された微分値である場合(
候補点自体である場合)には前記投影結果は輪郭候補点
のヒストグラムを意味し、前把手しきい値処理された微
分値である場合には前記投影結果は微分値で重みづけし
た輪郭候補点のヒストグラムを意味する。そして、上記
「各ひろがりのX軸方向の幅の中の輪郭候補点のY軸方
向累積のメデイアン値より決まるX座標」とは、上記ヒ
ストグラムをそのX座標で分割した場合側分割領域にお
ける輪郭候補点の頻度合計(上記率しきい値処理の場合
は微分値で重みづけした頻度合計)が等しくなるような
X座標を意味する。
このようにしてY軸方向照射野輪郭2aのX軸上の位置
を決めたら、次に同様の方法でX軸方向照射野輪郭2b
のY軸上の位置を決める。
すなわち、まず画像データをY軸方向に微分処理する。
この微分処理は例えばX軸方向の微分処理の場合と同様
Y軸方向に並ぶ各位置から成るY軸方向ラインを設定し
、各ラインLyn上の画像データをY軸方向に一次微分
して各位置の微分値δを求める。次に、この微分値δの
絶対値が所定のしきい値TL以上である位置を抽出し、
これを2本のX軸方向照射野輪郭2bを担う輪郭候補点
とする。第11図はその輪郭候補点を示す図である。
次に、この輪郭候補点をX軸方向に投影し、その投影結
果から上記2本のX軸方向輪郭2bを担う輪郭候補点の
Y軸方向のひろがりW3 、W4を求める。第12図は
第11図に示す輪郭候補点の投影結果を示す図である。
そして、このひろがりW3 、W4からX軸方向照射野
輪郭2aの場合と同様にしてX軸方向照射野輪郭2bの
Y軸上の位置を決める。
以上のようにしてY軸方向照射野輪郭2aの位置および
X軸方向照射野輪郭2bの位置を決めたら、それらの輪
郭2a、 2bによって囲まれる範囲を照射野として認
識する。
なお、X軸方向照射野輪郭2bのY軸上位置を決定する
場合には、既にY軸方向照射野輪郭2aの位置が決定さ
れているので、このY軸方向照射野輪郭2aに挾まれた
領域についてのみ上記処理を行なえば十分であり、そう
することによりその分だけ輪郭2bの検出を高速化でき
る。
さらに、上記実施例ではシート]上の位置設定を画素単
位で行なってデジタル画像データを求めたが、例えば、
まずY軸方向に並ぶ3つの画素ごとに1つの位置を設定
し、すなわち第6図(b)に示す如く 位置(1,2)’ −3つの画素(1,1) +(1,
2) +(1,3) 位置(2,2)’ −3つの画素(2,1) +(2,
2) + (2,3) 位置(1,5)’ −3つの画素(1,4) +(1,
5)+  (1,6) 位置(2,5)’ −3つの画素(2,4) +(2,
5)+  (2,6) というように位置設定を行ない、各位置の画像ブタFを
下式の如くして求め、 F (1,2)’ = (f (1゜ +f(1゜ F (2,2) ′= (f (2゜ +f(2゜ 1) +f (1,2> 3)  )  /3 1)+f  (2,2) 3)  )  /3 置を検出し、続いてX軸方向に並ぶ3つの画素ごとに1
つの位置を設定し、すなわち各位置を下記の如く設定し
、 位置(2,1)’−3つの画素(1,1)+(2,1,
) + (3,1) 位置(2,2)’ −3つの画素(1,2) +(2,
2) +(3,2) F  (]、+  5) ’  −(f+ f F  (2,5)’  −(f 十f (1゜ (1゜ (2゜ (2゜ 4)+f  (1,5) 6)  )  /3 4)+f  (2,5) 6)  )  /3 位置(5,1)’−3つの画素(4,1,)+(5,1
)+  (6,1) 位置(5,2)’−3つの画素(4,2) +(5,2
) + (6,2) この画像データFを各X軸方向のライン毎に微分処理し
て第6図(C)に示す如き各位置での微分値δを求め、
この微分値δを使用して前述と同様の方法によりY軸方
向照射野輪郭2aのX軸上位この各位置のデジタル画像
データFを前記位置(1,2)’ 、  (2,2)’
・・・・・・の場合と同様に加算平均して求め、この画
像データFを各Y軸方向のライン毎に微分して微分値δ
を求め、この微分値δを使用して前述と同様の方法によ
りX軸方4] 向照射野輪郭2bのY軸上位置を検出するようにしても
良い。
このような位置設定を行なうということは、各画素毎の
画像情報を前処理した上で以後の微分処理等を行なうと
いうことであり、この前処理をすることによって画像情
報に含まれるノイズの影響を排除することができると共
に、以後処理すべき画像データ数を減少させることがで
きるので、より正確にかつ高速で照射野輪郭を検出する
ことができる。
このようにして多種の照射野の輪郭の候補が求められる
と、前述のように平均または確信度による評価により精
度の高い照射野が決定される。
以下、この平均および確信度による照射野の決定方法に
ついて詳細に説明する。
第13図は、平均により照射野を認識する方法の一実施
例を説明するための説明図である。例えば、3つの照射
野輪郭候補41.42.43が3種の方法によって求め
られたとき、これらの照射野輪郭候補41.42.43
の内側の適当な位置に基準点Pをとり、この基準点Pか
ら放射状に多数の直線R1,R2,。
Rnを引いて、これらの直線R1,、R2,、、Rnと
前記照射野輪郭候補旧、42.43との交点PI、P2
.P3を各直線R1,R2,,,Rnについて求める。
このようにして求めた交点PI 、P2.P3の座標を
各直線上で平均して、各直線上にその平均の座標点SL
、S2..。
Snを求める。このようにして求めた平均の座標点S 
1. S 2.、、S nを結んで平均的な照射野輪郭
40を求めることができる。
第14図は、平均により照射野を認識する方法の他の実
施例を説明する説明図である。例えば3種の方法によっ
て照射野の輪郭の候補点を01・、△の3種求めたとき
、これらの求められた多数の照射野候補点全部の座標を
平均して、その重心座標0を求め、これを中心点として
その中心点から各候補点までの距離rl+r2+、、、
rnを平均し、その中心点0を中心として、その平均距
離r′を半径とした円45を照射野輪郭とすることがで
きる。これも、平均的な照射野輪郭の一種である。
確信度の高いものを照射野として認識する方法の実施例
としては、例えば微分(微分オペレータは手法によらず
同じものとするか、あるいはオペレータを変えるときは
オペレータ差による規格化をするものとする)により求
めた照射野エツジ候補点から、方法毎に照射野輪郭の頂
点を求め、その頂点を構成する微分値を加算してその微
分値の総和を求め、その総和を頂点の数で割って各頂点
における微分値の平均を求め、この値が大きいものを確
信度の高いものとする方法が考えられる。
例えば、4つの頂点を有する矩形の照射野候補が認識さ
れたときは、その4つの頂点における微分値の総和を求
め、その総和を4で割った値を確信度の評価の対象とし
、例えば6つの頂点を有する6角形の照射野候補が認識
された方法における、その6つの頂点における微分値の
総和を6で割った値や、8つの頂点を有する8角形の照
射野候補が認識された他の方法における、その8つの頂
点における微分値の総和を8で割った値と比較して、最
も大きい値となった方法における照射野候補を照射野と
して認識することができる。
上記のようにして照射野が決定されると、この照射野に
対応する画像データS0に適切な画像処理が施される。
なお、本発明は、蓄積性蛍光体シートを用いる装置のほ
か、従来のX線フィルムを用いる装置等にも用いること
ができる。すなわち、本発明の放射線照射野認識方法は
、被写体の放射線画像が記録された記録シートから放射
線画像を読み取って画像データを得、この画像データに
基づいて放射線画像を再生出力する放射線画像読取再生
装置−般に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、放射線画像の一例と、この放射線画像から得
られた画像データとを表わした図、第2図は、輪郭点に
沿った直線を求める方法を説明するためのグラフ、 第3図は、輪郭点に沿った直線で囲まれる領域を抽出す
る方法を説明するだめの説明図、第4図は、本発明の放
射線照射野認識方法の一例を使用した、放射線画像読取
再生装置の一実施例の斜視図、 第5図は蓄積性蛍光体シートと照射野を示す図、第6図
(a)は第5図のG部拡大図、 @6図(b)は各位置における画像データを示す図、 第6図(c)は各位置における微分値を示す図、第7図
はラインLxn」:の画像データを示す図、第8図はラ
インLx口上の画像データの微分値を示す図、 第9図はY軸方向照射野輪郭を担う輪郭候補点を示す図
、 第10図は第9図の輪郭候補点の投影結果を示す図、 第11図はX軸方向照射野輪郭を担う輪郭候補点を示す
図、 第12図は第11図の輪郭候補点の投影結果を示す図、 第13図は、平均により照射野を認識する方法の一実施
例を説明するだめの説明図、 第14図は、平均により照射野を認識する方法の他の実
施例を説明するための説明図である。 1・・・蓄積性蛍光体シー1− 2・・・被写体像3・
・・照射野     3a、3b・・・照射野輪郭4・
・・耳当ての像     5・・・線分6・・・輪郭点
       21・・・輝尽発光光23・・・フォト
マルチプライヤ 26・・・ログアンプ     27・・・A/D変換
器28・・・記憶手段      29・・・照射野演
算手段30・・・照射野決定手段   31・・・画像
処理手段32・・・再生手段      40・・・平
均的照射野41.42.43・・・照射野輪郭の候補P
・・・基準点 R1,、R2,、、Rn −・・放射状直線PL、P2
.P3・・・照射野輪郭の候補と放射状直線との交点 第 図 第 図 第 図 第 図 鵜方両1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)照射野絞を通して被写体の放射線画像が記録され
    た記録シート上の画像データに基づいて、前記記録シー
    ト上に形成された放射線画像の照射野を認識する放射線
    照射野認識方法において、 前記画像データに基づき、互いに種類の異なる演算によ
    り前記照射野の輪郭の候補を多種求め、該多種の輪郭の
    候補を平均して定めた輪郭に基づいて、前記照射野を認
    識することを特徴とする放射線照射野認識方法。
  2. (2)照射野絞を通して被写体の放射線画像が記録され
    た記録シート上の画像データに基づいて、前記記録シー
    ト上に形成された放射線画像の照射野を認識する放射線
    照射野認識方法において、 前記画像データに基づき、互いに種類の異なる演算によ
    り前記照射野の輪郭の候補を多種求め、該多種の輪郭の
    候補について、それぞれその輪郭の候補の確信度を求め
    、前記多種の輪郭の候補の中で最も確信度の高い輪郭の
    候補に基づいて、前記照射野を認識することを特徴とす
    る放射線照射野認識方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516875A (ja) * 2005-11-21 2009-04-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 構造のモデルを作成する方法
JP2010246778A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Canon Inc X線撮影装置及びその制御方法

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JP2009516875A (ja) * 2005-11-21 2009-04-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 構造のモデルを作成する方法
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