JPH0469553A - 自動車の排気系に装備するハニカムの目詰り検査方法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 周知のように、自動車の排気中に含んでいる窒素酸化物
などの有毒ガスを除去するための触媒をハニカムに付着
して、自動車の排気系に装備されているが、そのハニカ
ムを製造する工程において、ハニカムの目詰まりの有無
を確認してから、触媒を付着する工程を施すものであっ
て、本発明は、上記ハニカムの目詰まりの有無を確認す
る際に使用する検査方法とその装置に関する。

〔従来の技術〕

触媒を付着したこの種のハニカム１は、第５図と第６図
に図示するように、断面円形または楕円形の筒体であっ
て、その内部が端面より見て網目状に分割されており、
極めて細かい多数の目２が長手方向に貫通して設けたも
ので、その直径には大小いろいろあるが、例えば直径７
５ｍｍのものでその穴数が約２１５０個もあり、しかも
その筒体の長さが７５ｍｍから１００ｍｍ、また直径の
大きいものであるとその長さが１５０ｍｍのものもある
。

それらの素材中に目詰まりの不良品が混入しており、ま
た触媒の原料が甚だ高価なものであることから、ハニカ
ムに触媒を付着する前工程として、金穴が正常に貫通し
ているかどうかを検査して、選ばれた良好品のみを製品
化されるものである。

ところで従来の検査方法は、ハニカムを明かるい天空に
かざして、穴に透過する光を見て目詰まりの有無を検出
していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

以上のように光を透かして見る場合、穴が非常に細かい
ものであるため、目と対向するほんの３゜４穴しか透過
する光を見ることができず、従って手にかざしたハニカ
ムを渦巻き状に回転して、全部の穴の状態を確認する必
要があり、１個の検査に熟練しても２０〜２５秒はかか
り、また室内で螢光灯などの電灯では見に（く、強い光
を発する照明灯で行なうと、目の疲れを早めるばかりか
目の障害を起こす恐れもあり、結局晴天の日を選んで検
査作業が行なわれていた。

以上の問題から、簡単にしかも確実にその上迅速に検査
できることを課題として、その解決手段を発明したもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による解決手段は、電気による照明灯と凹面鏡を
利用することにあり、その焦点に結ばれる反射像を目視
する方法による。

またその方法を実施する検査装置として、すりガラスな
どの半透明の載置板を水平に支持し、該載置板の上方側
方に電気による照明灯を設け、載置板の直上に発光体の
光を反射して載置板の上面に焦点を結ぶ凹面鏡を備え、
載置板に対面して前記反射像を平面鏡によって側方より
可視できるように形成したものである。

〔作　用〕

凹面鏡を利用したことによって、その反射像は各式の部
分が明かるくくっきりと反映した像となり、たまたま穴
が詰まっていると、その部分が点状に暗（反映し、目詰
まりを一目瞭然と判明することができるものである。

〔実施例〕

本発明による検査方法を具体的に説明すると、第１図に
示すように、光を透過するガラス板３の上に被検査体で
あるハニカム１を起立して置き、その上方より電灯４の
光を投射し、ガラス板３の下方に凹面鏡５を傾斜してそ
の像が横方向に結ばれるように設定し、その焦点に検査
する人の目を置くことにより、ハニカム１の各式から通
過した光を確認することができる。

しかし、この場合焦点位置より僅かに離れても、光が全
く見えなくなり、目視する位置を固定する手段を、例え
ば焦点位置に接眼リング６を設けることによって実用化
されるが、−々接眼リング６に眼を付ける必要があり、
確実な検査を行なうことができるが作業上にやや不利で
もあり、また今一つ問題となったのは、ハニカムの反射
像に光源のフィラメントが写るため、検査に馴れればさ
ほどに問題がないが、しかしでき得ればハニカムの反射
像のみ可視されることが理想である。

そこで更に改良する方法を検討した結果、第２図に図示
するように、すりガラス板７をその縁を支えて水平に置
き、その上にハニカム１を立てて置き、その上方の側方
より投射される光を下方のハニカム１に反射する凹面鏡
５を、その焦点がすりガラス板７に結ぶ高さ位置に調節
して固定することによって、そのすりガラス板７の裏面
から見ると、光源のフィラメントの影も写らず、くっき
りとハニカム１の各式が光って見えるものである。

しかしすりガラス板７の裏面を見る必要があるため、検
査する人が裏から見上げるため、この場合も作業性に問
題がある。そこですりガラス板７を起立して設け、これ
にハニカム１を横にしてスリガラス板７に接するように
設定すれば、起立したスクリーンを見るのと同様で、検
査する作業性は良好になるが、一方ハニカム１を設定す
る際に、確実にすりガラス板７に接合する必要があり、
その作業にも迅速さを欠く問題があるが、しかし実用化
は可能である。

本発明による検査装置は、上記方法を手段として実用化
されるように構成したもので、第３図に例示しているよ
うに、側面から見てコ字状に形成したケーシング８の中
間開放部における下面に、すりガラスの如く光をぼかし
た状態に通過する半透明の載置板９を水平にその縁部を
支えて設け、この載置板９の上方におけるケーシング８
内に、凹面鏡５を載置板９と傾斜して対面すると共にそ
の傾斜角度を調節可能に取り付け、しかも凹面鏡５の焦
点が載置板９に結ぶように設置しである。

また凹面鏡５の側方におけるケーシング８内に、電気に
よる照明灯１０を凹面鏡５に向かって前後方向へ摺動調
節できるように設け、ケーシング８の前面に設けたスイ
ッチ１１で点灯されるもので、そのスイッチ１１には光
量を調節する機能を備えている。更に載置板９の下方に
おけるケーシング８内に、載置板９と傾斜して対面する
平面鏡１２を固着し、この平面鏡１２の横方向に対面す
るケーシング８の前面が開放してあって、その開放窓に
色付き透明板１３を設けたものである。尚、載置板９を
作業者のほぼ胸あたりの高さに設置するように形成する
ことが望ましい。

次に第４図に例示するものは、前記例と殆ど同様である
が、目視する位置が載置板９より高い位置に、即ち載置
板９が胸の高さとすれば、目視する位置が検査する人の
目の高さ位置となるように形成するもので、載置板９に
写った反射像を数枚の平面鏡１２，１４．１５を介して
、目視する平面鏡１５を載置板９より上方部に設けたも
のである。尚、照明灯１０はケーシング８の下部より上
方に向けて照射し、反射鏡１６で凹面鏡５に投射するも
のである。

従って照明灯１０を点灯して、被検査体であるハニカム
１を載置板９上に起立する状態に載せることによって、
載置板９にハニカム１の穴２を通過した光の反射像が結
ばれ、その像を平面鏡１２を通じて、あるいは各平面鏡
１４．１５を通じて見ることができ、たまたま目詰まり
があれば、その部分が黒点として明示され、一目瞭然に
良不良が判明されるものである。

〔発明の効果〕

本発明による自動車の排気系に装備するハニカムの目詰
り検査方法は、細かい穴を無数にあけであるハニカムを
単に肉眼で光にかざして見ても、その３乃至４穴しか見
えなかったものが、凹面鏡を使用することによって、−
挙に金穴を写して見ることができ、目詰まりの有無を検
査する作業が確実化されると共に飛躍的に迅速化される
ことになる。

また本発明の検査装置によれば、凹面鏡で写し出された
反射像を平面鏡を介して横方向より目視することができ
、またすりガラス板などの半透明の載置板によるため、
載置板に照明灯のフィラメントの像が不鮮明になりハニ
カムの全ての穴を通過した各光のみ写し出されるので、
載置板の上に被検査体であるハニカムを載せるのみで、
穴の全体の良不良を一目瞭然に判明することができ、そ
の作業性が至極容易になり、検出の能率が飛躍的に増大
すると共に検査精度が向上される。しかも強い光を照ら
して検査するが、すりガラス板などの半透明の載置板に
よるために、実験によっても報告されたが、目が疲れる
との訴えも無く、この種の検査に大きく貢献するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は本発明による自動車の排気系に装備す
るハニカムの目詰り検査方法の各手段を示す断面図、第
３図と第４図は本発明による自動車の排気系に装備する
ハニカムの目詰り検査装置の各実施例を示す断面図、第
５図は被検査体であるハニカムの平面図、第６図は同じ
くハニカムの一部を拡大して示す斜視図である。 １・・・ハニカム　２・・・穴　５・・・凹面鏡８・・
・ケーシング　９・・・載置板　１０・・・照明灯１２
．１４．１５・・・平面鏡 第 図 第 凶

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被検査体であるハニカム（１）に光を投射し、ハニ
   カム（１）から発する光を凹面鏡（５）を介してその反
   射像を目視する自動車の排気系に装備するハニカムの目
   詰り検査方法 ２、光を凹面鏡（５）に投射し、その反射光内に被検査
   体であるハニカム（１）を置き、ハニカム（１）を通過
   して結ぶ反射像を目視する自動車の排気系に装備するハ
   ニカムの目詰り検査方法３、すりガラスの如く半透明の
   載置板（９）を水平に支持し、該載置板（９）の上方側
   方に電気による照明灯（１０）を設け、載置板（９）の
   直上に照明灯（１０）の光を反射して載置板（９）の上
   面に焦点を結ぶ凹面鏡（５）を備え、載置板（９）に対
   面して前記反射像を平面鏡（１２または１２、１４、１
   ５）により側方より可視できる自動車の排気系に装備す
   るハニカムの目詰り検査装置