JPH0469434A - 歯車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯車装置に係り、特に高い回転精度が要求され
ている回転体の駆動装置に使用される歯車装置に関する
。

レーダのアンテナ等はその回転変位量において高い精度
か要求される。

第６図はレーダのアンテナ駆動装置の一例を示している
。

図において、１はモータであり、モータで作られた回転
力は歯車装置４内に設けられたウオーム２からウオーム
ホイール３に伝達され、更にウオームホイール３と同軸
上にある歯車５から歯車６に伝達され最終的にレーダの
アンテナ７を回転させる。このような駆動装置において
モータ１の回転変位量を精度良くアンテナ７の回転変位
量とするために、図中、ウオーム２とウオームホイール
３との噛合関係は、バックラッシが実質上零であること
が望ましい。

バックラッシを実質上零とするためには、一般的にウオ
ーム２の軸とウオームホイール３の軸との軸間距離を高
精度に設定すること及び高精度のウオーム２及びつオー
ムホイール３を使用することか必要である。

〔従来の技術〕

第７図は、先に述へたレーダのアンテナ駆動装置に適用
される歯車装置の従来例を示す構造断面図、第８図は第
７図中側面から見た一部切截側面図を示す。

図において歯車装置ｌＯは、略箱形の歯車装置本体ｌｌ
内に１つのウオーム１２とそれに噛合するウオームホイ
ール１３とが、夫々有する軸１４゜１５に設けられた軸
受１６，１７を上記歯車装置本体１１に機械加工により
形成した開口１８゜１９に嵌合固定させて設けられた構
成である。

ウオーム１２及びウオームホイールＩ３は共に最高精度
の仕様のものである。

上記の構成において、ウオーム１２の軸１４とウオーム
ホイール１３の軸１５との軸間距離Ａは上記歯車装置本
体１１の開口１８．１９間の寸法りにより一義的に決定
される。

また、従来は軸間距離Ａを調整する機構は設けられてい
なかった。

〔発明か解決しようとする課題〕

ところで、寸法りを高精度とすることは一般的１こは困
難であり、ウオーム１２とつオームホイール１３とは第
９図に拡大して示すように噛合され、僅かではあるけれ
どもバックラッシＧＡが存在しこれを実質上零とするこ
とは出来なかった。

このため、バックラッシの影響がレーダのアンテナ等の
回転体の回転精度に表われ、回転体の回転精度を十分に
高精度とすることができなかった。

そこで、本発明、は上記課題に鑑みなされたもので、通
常の製作精度で製作された歯車装置においてバックラッ
シを実質上零とし、回転体の回転精度を高くし得る歯車
装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、歯車装置本体内に、噛合し合う歯車を設けて
なる歯車装置において、 該歯車のうち少なくとも１つの歯車の軸上の軸受に嵌合
固定された軸受金具を、上記歯車装置本体の開口に隙間
を有して嵌合させて設けると共に、上記歯車装置本体に
上記開口内て上記軸受金具の位置を調整する調整ねじを
設けてなる構成である。

〔作用〕

軸受に嵌合固定された軸受金具と開口との間に隙間が存
在し、且つ調整ねじを設けたことにより、噛合し合う一
対の歯車の軸の間の軸間距離の調整が可能となる。

〔実施例〕

第１図は本発明の歯車装置の一実施例を示す構造断面図
、第２図は第１図中側面から見た一部切截側面図、第３
図は第１図中■−■線に沿う断面図である。

図において、本発明の歯車装置２０の大略の構成は従来
例と同様であり、略箱形の歯車装置本体２１内に一対の
ウオーム２２とウオームホイール２３とが夫々の軸２４
．２５を軸受２６，２７とにより軸承されて設けられた
構成である。

３０は軸受金具であり、一端をフランジ部３０ａとした
円盤状の金具である。フランジ部３０ａと反対側の端に
は上記ウオーム２２の軸２４上の軸受２６に嵌合する嵌
合部３０ｂが形成されている。この軸受金具３０は、上
記嵌合部３０ｂを上記軸受２６に嵌合固定された状態で
歯車装置本体２１に形成された開口２８に嵌合されてい
る。

開口２８の径ｄｉは軸受金具３０の径ｄ２よりも若干大
きく定められである。このため、この開口２８と軸受金
具３０間に隙間２８ａか存在する。

この隙間２８ａの範囲内で軸受金具３０の位置が後述す
るように調整される。

第３図に拡大して示すように上記側板２１ａには、ねじ
穴３２−１．３２−２．３２−３が側板２１ａの外側よ
り上記開口２８の中心に向けて３方向に設けられており
、このねじ穴３２−１゜３２−’２．３２−３には軸受
金具の位置調整のための調整ねじ３１−１．３１−２．
３１−３が軸受金具３０の外周に当接する状態にねじ込
まれている。

更に、上記側板２１ａ上には軸受金具３０を固定するた
めの固定ポルト３４か、フランジ部３０ａに形成された
孔３３を挿通して複数ねし込まれている。孔３３は固定
ボルト３４のねし部との間に上記隙間２８ａと略同じ大
きさの隙間を有するため、上記軸受金具３０の位置調整
を妨げない構成となっている。

上記構成の軸受金具３０及び軸受金具３０の位置調整機
構はウオーム２２の反対側の軸受２６にも設けられてい
る。この部分については、対応する部分には同一符号を
付してその説明は省略する。

またウオームホイール２３の軸受２７は従来例と同様に
歯車装置本体２１に直接嵌合固定されている。

次に上記構成の歯車装置２０におけるバックラッシの調
整操作について説明する。

第４図、第５図はともに上記構成の歯車装置２０内に組
込まれたつオーム２２とウオームホイール２３との噛合
部を拡大して示す図である。

第４図は軸間距離調整前の状態を示し、軸間距離Ｂ。に
おいて相当量のバックラッシＧ０か存在する。

このバックラッシＧ０は軸間距離Ｂ０を短くすることで
小さくすることかできる。そこで軸間距離Ｂ０を短くす
るように調整する。即ち、固定ボルト３４を若干緩めた
状態て調整ねじ３１−２゜３１−３をねじ込む方向とは
逆方向に若干回転させると共に、調整ねじ３１−１をね
じ込む方向に回転させる。

これにより軸受金具３０が上記隙間２８ａ内で、第３図
中矢印Ｅの方向（開口２９に近づ（方向）に変位される
。

ここでウオーム２２の軸２４は軸受２６を介して軸受金
具３０と一体であるため、軸２４が軸受金具３０と共に
変位され、軸間距離が短くなる方向に調整されてＢ、と
される（第５図）。そしてウオーム２２の歯がウオーム
ホイール２３の歯の間に入り込み、第５図に示すように
バックラッシＧ、は零とされる。

調整終了後、固定ポルト３４を締める。これにより軸受
金具３０は歯車装置本体２１に固定され、軸間距離かＢ
１に規制される。

従って本発明による歯車装置２０を先に述べたレーダの
アンテナ駆動装置に組込むことにより、レーダのアンテ
ナ７の回転精度に十分に高精度としうる。

また、上記より分かるように、本発明による歯車装置２
０は軸間距離か調整可能であるため、開口２８．２９の
加工精度は従来程高精度とする必要はない。更にウオー
ム２２．ウオームホイール２３の仕様も従来程仕様の高
いものでなくても良い。従って歯車装置２０の製造コス
トは従来に比べて安価とじつる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、歯
車装置内の歯車はウオームとウオームホイール以外の歯
車であっても良い。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、噛合し合う一対の歯車の
うち一方の歯車の軸上に設けられた軸受に嵌合固定され
た軸受金具がその歯車と一体となって位置調整可能なた
め、一対の歯車の軸間距離を調整可能とし得る。

従って、歯車装置本体として開口の加工を普通の精度で
行なったものを使用し、且つ一対の歯車として普通の仕
様のもを使用した場合でも、噛合し合う歯車間のバック
ラッシを実質正零とすることかできる。これにより歯車
の回転伝達を高精度に行ない得る歯車装置を、歯車装置
本体の加工を高精度で行い、最高仕様の歯車を仕様して
いた従来のものに比べて、安価に製造し得る。

また本発明の歯車装置をレーダのアンテナ駆動装置等に
使用した場合には、アンテナの回転精度を高精度とする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の歯車装置の一実施例を示す構造断面図
、 第２図は第１図中側面から見た一部切截側面図、第３図
は第１図中■−■線に沿う断面図、第４図は軸間距離の
調整前における歯車の噛合状態を拡大して示す図、 第５図は軸間距離の調整後における歯車の噛合状態を拡
大して示す図、 第６図は歯車装置の使用例を示す図、 第７図は従来の歯車装置の一例を示す構造断面図、 第８図は第７図中側面から見た一部切截側面図、第９図
は従来の歯車装置における歯車の噛合状態を拡大して示
す図である。 図において、 ２０は歯車装置、 ２１は歯車装置本体、 ２２はウオーム、 ２３はウオームホイール、 ２４．２５は軸、 ２６．２７は軸受、 ２８．２９は開口、 ２８ａは隙間、 ３０は軸受金具、 ３０ａはフランジ部、 ３０ｂは嵌合部、 ３１は調整ねし、 ３４は固定ボルト を示す。 特許出願人　富　士　通　株式会社 ＄７図中１ｔ−ｘ陳１；沿う眸面聞 ＃Ｉ３図 イ 第６図 ■′？ｂ轢蒼 第７図 ＃７ｆｆｉＷ’Ｊ’１（ｌｊｊｒｔら−Ｉｉｒニー（ｈ
チｔ７１噛＾Ｑりき１ｆｆｉ５ｆＪ＊８Ｊ３１１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 歯車装置本体（２１）内に、噛合し合う歯車（２２、２
   ３）を設けてなる歯車装置（２０）において、 該歯車（２２、２３）のうち少なくとも１つの歯車（２
   ２）の軸（２４）上の軸受（２６）に嵌合固定された軸
   受金具（３０）を、上記歯車装置本体（２１）の開口（
   ２８）に隙間（２８ａ）を有して嵌合させて設けると共
   に、上記歯車装置本体（２１）に上記開口（２８）内で
   上記軸受金具（３０）の位置を調整する調整ねじ（３１
   ）を設けてなる構成としたことを特徴とする歯車装置。