JPH0467867A - 注射針の処理方法および装置 - Google Patents

注射針の処理方法および装置

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JPH0467867A
JPH0467867A JP2180338A JP18033890A JPH0467867A JP H0467867 A JPH0467867 A JP H0467867A JP 2180338 A JP2180338 A JP 2180338A JP 18033890 A JP18033890 A JP 18033890A JP H0467867 A JPH0467867 A JP H0467867A
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JP
Japan
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container
heating
metal
molten metal
injection needle
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JP2180338A
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English (en)
Inventor
Toshio Horiuchi
敏夫 堀内
Yuuki Ishimaru
石丸 祐基
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、使用済の注射針をこれに触れることなく安全
状態に処理し、さらには再利用することができる注射針
の処理方法および装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、使用済の注射器類を放置しておくと、これらか
ら血液二次感染等が発生するおそれがあるため、その殺
菌処理は必要不可欠となっている。
また、このような殺菌処理は、作業者の安全を図るため
、常に被処理物を容器内に収納した状態で行うようにす
ることが要求される。
その手段として、特開平1−176486号公報には、
側面に電熱ヒータ、上面に遠赤外線ヒータが配された加
熱炉を備えた装置が示され、上記加熱炉内に、被処理物
を収納した耐熱容器を挿入した後、上記各ヒータにより
、合成樹脂製の注射器が溶融する温度(約180℃)ま
で加熱することにより、殺菌を行う方法が示されている
〔発明が解決しようとする課題〕
上記方法および装置では、加熱により注射器類の殺菌は
行われるものの、金属からなる注射針の主要部は依然と
して鋭利な形状を保ったまま残存する。従って、処理が
完了しても完全に安全化されたとは言い難(、特に耐熱
容器から処理完了物を取出す作業に難が生じる。しかも
、この処理で得られた固形物は、合成樹脂と金属の混合
物となっているので、これを再利用する場合には両者の
分離作業を改めて行わなければならない不便がある。
また上記方法では、加熱処理後において、被処理物を耐
熱容器に入れたまま自然放置により冷却するようにして
いるが、このような耐熱容器は熱容量が大きいために長
い冷却時間を要することになり、これが冷却時間の短縮
化、ひいては処理能力の向上の大きな妨げとなる。
本発明は、このような事情に鑑み、被処理物を終始容器
内に収納した状態で、短い冷却時間により、注射針を完
全に安全な状態にし、さらには、この被処理物を容易に
再利用することができる注射針の処理方法および装置を
提供するこきを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、少なくとも注射針を含む被処理物を金属容器
内に入れ、この金属容器ごと加熱容器に入れて上記金属
容器および注射針が溶融する温度まで加熱し、その後、
上記加熱容器内で生成された溶湯を別の冷却用容器に流
し込んで冷却するものである(請求項1)。
また本発明は、上記方法を実現するための装置として、
上向きに開口する直立位置と下向きに傾斜する傾斜位置
との間で回動可能に構成された加熱容器と、この加熱容
器を回動駆動する駆動手段と、少なくとも注射針を含む
被処理物が収納された金属容器を加熱容器内に搬入する
搬入手段と、この加熱容器内に搬入された金属容器およ
び注射針をこれらが溶融する温度まで加熱する加熱手段
と、上記加熱容器が下向きに傾斜する状態で同加熱容器
から流れ出る溶湯を受ける位置に設けられる冷却用容器
とを備えたものである(請求項2)。
また本発明は、上記方法を実現するための装置として、
少なくとも注射針を含む注射器の被処理物が収納された
複数の金属容器を積層状態で収納可能な形状を有し、そ
の底壁よりも高い位置に溶湯出口が設けられ、この溶湯
出口と底壁との間に湯溜り部が形成された加熱容器と、
この加熱容器の下部において上記金属容器および注射針
をこれらが溶融する温度まで加熱する加熱手段と、上記
加熱容器の溶湯出口から流れ出る溶湯を受ける位置に設
けられた冷却用容器とを備えたものである(請求項3)
〔作 用〕
まず、請求項1記載の方法によれば、注射針を含む被処
理物を金属容器内に入れた状態で、この金属容器を同金
属容器および注射針が溶融するまで加熱することにより
、金属からなる注射針の主要部は鋭利な形状を失って完
全な流動状態になり、その他の合成樹脂片は熱分解によ
り消滅する。そして、これにより生成された溶湯を別の
冷却用容器に流し込むことにより、短時間で上記溶湯が
冷却され、凝固する。従って、この処理中では、被処理
物は終始金属容器内に収納された状態にある。
具体的に、請求項2記載の装置によれば、注射針を含む
被処理物を収納した金属容器が、搬入手段により直立状
態にある加熱容器内に搬入され、この加熱容器内で上記
金属容器および注射針が溶融する温度まで加熱される。
その後、駆動手段の作動で上記加熱容器が傾けられるこ
とにより、この加熱容器内に生成された溶湯が冷却用容
器に流し込まれる。
また、請求項3記載の装置によれば、複数の金属容器を
加熱容器内に積層状態で挿入した後、この加熱容器の下
部で上記金属容器をこの金属容器および中の注射針が溶
融するまで加熱することにより、上記溶融に従って金属
容器がその自重で降下し、自動的に加熱箇所へ順次送ら
れる。
加熱により生成された溶湯は、加熱容器の溶湯出口より
も下の湯溜り部に溜るとともに、上記溶湯出口からは流
れ出し、冷却用容器に受けられ、ここで冷却される。ま
た、降下してくる金属容器および注射針は、上記湯溜り
部にある溶湯との熱伝導により、その加熱、溶融が促進
される。
〔実施例〕
本発明の第1実施例を第1図〜第3図に基づいて説明す
る。
ここに示される装置は、本体ハウジング10を備え、こ
のハウジング10内に、るつぼ(加熱容器)12、およ
び取鍋(冷却用容器)14が設けられている。
ハウジング本体10の土壁において、上記るっぽ12の
直上方の位置には容器搬入管15が設けられ、その上方
に容器搬入装置(搬入手段)16が設けられている。
この容器搬入装置16は、ホッパ18、回転板20、お
よび案内部材22を備えている。回転板20は、その周
縁の一部が切欠かれた円板であり、上記ホッパ18と容
器搬入管15との間で、水平軸24回りに回転可能に構
成されている。案内部材22は、上記回転板20の外周
面と嵌合する円弧面を有し、回転板20の回転の際、上
記円弧面上を回転板20の外周面が摺動するようになっ
ている。
るつぼ12は、耐熱材料により一方向(第1図では上方
)に開口する形状に形成されている。その側壁内部には
、高周波加熱を行うためのコイル(加熱手段)28が埋
設されており、このコイル28には高周波電源26が接
続されている。このコイル28は、銅等からなるパイプ
で形成されており、その内部にはコイル28自身の温度
上昇を防ぐための冷却水が通されるようになっている。
この冷却水は、冷却水設備30により循環使用される。
なお、このコイル28は、るつぼ12の側壁だけでなく
、底部にも配するようにすれば、より効果的である。
るつぼ1.2は、水平に延びるピン32を中心に回動可
能に本体ハウジング10に取付けられ、底部にはワイヤ
34の一端が固定されている。このワイヤ34の他端は
、本体ハウジング10に取付けられた回転軸36に巻付
けられており、この°回転軸36は、減速機付モータ3
8の駆動軸に連結されている。この減速機付モータ38
は、操作・制御盤40の出力信号により駆動制御される
ものであり、その作動により回転軸36が回転し、ワイ
ヤ34が回転軸36に巻込まれ、あるいは解放されて、
るつぼ12が上記ピン32を中心に回動するようになっ
ている。すなわち、上記ワイヤ34、回転軸36、およ
び減速機付モータ38により、るつぼ12を第1図に示
されるような直立位置と第2図に示されるような下向き
に傾斜する傾斜位置との間で回動させる駆動手段が構成
されている。
また、このるっぽ12の直上方の位置には、その内部の
溶湯温度を検出するためのるつぼ温度センサ42が配設
され、その検出信号が上記操作・制御盤40に入力され
るようになっている。
取鍋14は、一方向(第1図では上向き)に開口する容
器であり、第2図に示されるようにるっぽ12が下向き
に傾斜した状態で、このるっぽ12から流れ落ちる溶湯
Mを受は止める位置に配設されている。
この取鍋14の底部は、ブラケット44を介してピン4
6に取付けられており、このピン46回りに取鍋14全
体が回動可能となっている。この取鍋14の上端にはワ
イヤ48の一端が固定され、他端は本体ハウジング10
に取付けられた回転軸50に巻付けられており、この回
転軸50は、減速機付モータ52の駆動軸に連結されて
いる。この減速機付モータ50も、操作・制御盤40の
出力信号により駆動制御され、その作動により回転軸5
0が回転し、ワイヤ48が回転軸50に巻込まれ、ある
いは解放されることにより、取鍋14が上記ピン46を
中心に回動するようになっている。
また、この取鍋14の直上方の位置には、その内部の溶
湯温度を検出するための取鍋温度センサ54が配設され
、その検出信号も上記操作・制御盤40に入力されるよ
うになっている。
本体ハウジング10の底部には、前下がり(第1図では
右下がり)に傾斜する受は皿56が載置されている。本
体ハウジング10の前壁下部には扉57が設けられ、こ
の扉57を開いた状態で上記受は皿56を本体ハウジン
グ10外へ引出せるようになっている。
一方、本体ハウジング10の上部には、ガス導出管58
を介して燃焼ガス処理装置60が接続されている。この
燃焼ガス処理装置60はハウジング62を備え、このハ
ウジング62内に仕切り板64が設けられている。これ
らにより、上記ガス導出管58からガス排出口66に至
るまでの迂回通路68が形成されており、この迂回通路
68内には、これに沿って電熱ヒータ69が配設されて
いる。
また、本体ハウジング10内では、不活性ガス雰囲気が
形成されるか、あるいは真空状態が保たれている。これ
によって、加熱時の金属容器や注射針の酸化防止が図ら
れ、この酸化による金属の融点上昇が防がれている。
次に、この装置において実行される注射針の処理工程を
第3図のフローチャートを併せて参照しながら説明する
処理を行うに先立ち、注射器本体から抜き出した注射針
を被処理物として金属容器C(第1図参照)内に入れる
。この被処理物において、上記注射針の主要部はステン
レス鋼等の金属からなり、その基端部に合成樹脂片が付
着した状態となっているが、金属容器Cの材質は、上記
注射針を構成する金属と同等もしくはそれよりも低い融
点をもつものが望ましい。この作業は注射針の使用が終
わる度に行い、金属容器Cが被処理物で満たされた後に
、この金属容器Cごと以下に示す処理を行うようにすれ
ばよい。
まず、上記金属容器Cをホッパ18を通じて回転板20
の切欠部に挿入した後、回転板2oを第1図の反時計回
り方向に回転させることにより、上記金属容器Cをるっ
ぽ12内に投入する(ステップS1 ;第1図の状態)
そして、操作・制御盤40の運転押釦をオンにすること
により(ステップS2)、電熱ヒータ69がオンに切換
えられ(ステップS3)、燃焼ガス処理装置60内が加
熱される。そして、上記電熱ヒータ69による加熱温度
が800℃を越えた時点で(ステップS4でYES)、
冷却水設備30がオンに切換えられ(ステップS5)、
コイル28内に冷却水が供給される。さらに、高周波電
源26がオンに切換えられることにより(ステップS6
)、上記コイル28に高周波電流が流される。
これにより、るっぽ12内の金属容器C1およびその中
の注射針に電流が誘起され、この誘起電流の抵抗による
発熱で金属容器Cおよびその収納物が加熱される。そし
て、るつぼ温度センサ42による検出温度が、金属容器
Cおよび注射針が溶融する温度(ここではステンレス鋼
の融点;1450℃)を超えると(ステップS7でYE
S)、高周波電源26がオフに切換えられるとともに(
ステップS8)、減速機付モータ38が作動してワイヤ
34が回転軸36に巻込まれることにより、第2図に示
されるようにるつぼ12が下向きに傾き、その中の溶湯
M1すなわち金属容器Cおよび注射針の溶融したものが
取鍋14内に流し込まれ、この取鍋14内において冷却
される(ステップSe)。
その後、取鍋温度センサ54による検出温度が、人体を
害さない温度(こめ実施例では60℃未満)まで下がっ
た時点で(ステップ310でYES)、今度は減速機付
モータ52が作動することにより、ワイヤ48が回転軸
50から解き放たれ、第2図二点鎖線に示されるように
取鍋14が下向きに傾いて、その中の凝固物が受は皿5
6上に落下する(ステップS工、)一方、電熱ヒータ6
9および冷却水設備30がオフに切換えられる(ステッ
プS1゜、S□3)。その後、扉57を開き、被処理物
の載った受は皿56を引出すことにより、処理の完了し
た凝固物を取出すことができる。
以上のように、この方法および装置では、注射針を金属
容器C内に入れ、この金属容器Cごと加熱して金属容器
Cおよび注射針を溶融させるようにしているので、処理
中、被処理物は終始金属容器C内に収納された状態にあ
る。また処理後は、注射針がその原型である鋭利な形状
を完全に失い、丸身をもつ鋼塊として取出されるので、
その取扱いが簡単で非常に安全である。しかも、金属の
溶融温度まで加熱することにより、被処理物に含まれて
いる合成樹脂片は完全に熱分解され、消滅するので、金
属と合成樹脂との分離処理を行うことなく、上記鋼塊を
そのまま再利用することができる。
さらに、加熱で得られた溶湯Mは、るつぼ12を傾ける
ことにより自動的に取鍋14に移し、冷却することがで
き、従来のように耐熱容器内で自然放置する方法に比べ
、より短時間で冷却を行うことができる。しかも、この
装置では、駆動手段によるるつぼ12の回動駆動により
、るつぼ12内の溶湯Mを自動的に取鍋14内に流し込
むことができる。
一方、加熱途中(200℃〜600℃)に発生する燃焼
ガスは、燃焼ガス処理装置60を通過することにより完
全燃焼し、その中の悪臭成分が完全に分解されるので、
ガス排出口66からは無害無臭のガスが排出されること
になる。
次に、本発明の第2実施例を第4図〜第6図に基づいて
説明する。
上記実施例では、高周波加熱を利用して金属容器Cおよ
び注射針の双方を溶融するようにしているが、被処理物
には合成樹脂片が含まれているので、その分、誘導電流
が生じる金属成分の密度は小さ(なる。従って、上記合
成樹脂片の割合が大きい場合には、加熱効率が小さくな
るので、その分加熱に長時間をかけるか、またはトラン
スの出力を上げるといった操作を行う必要があり、特に
、被処理物が注射針のように細くて中空のものでは、誘
導電流の浸透深さが浅く、加熱時間の短縮は難しい。
そこで、この実施例では、被処理物の加熱を促進し、そ
の時間を短縮できるようにしている。
この実施例に示される装置は、本体ハウジング10を備
え、この本体ハウジング10内には、上向きに開口する
有底縦長状のるつぼ(加熱容器)12が形成されるとと
もに、取鍋(冷却用容器)14が載置されている。
ハウジング本体10の上面において、上記るつぼ12の
直上方の位置には、蓋13をもつホッパ17が設けられ
、このホッパ17からるつぼ12内に金属容器Cが縦方
向に挿入可能となっている。
るつぼ12の下部には、その底壁から所定寸法だけ上方
の位置に溶湯出口19が形成され、この溶湯出口19と
底壁との間に湯溜め部21が形成されている。さらに、
このるつぼ12の底部には、高周波加熱を行うためのコ
イル(加熱手段)28が埋設されており、このコイル2
8には高周波電源26が接続されている。上記コイル2
8は、銅等からなるパイプで形成されており、その内部
にはコイル28自身の温度上昇を防ぐための冷却水が通
されるようになっている。この冷却水は、冷却水設備3
0により循環使用される。
なお、上記コイル28は、るつぼ12の底部だけでなく
、側壁下部にも配するようにすれば、より効果的である
このるつぼ12の側壁には、所定の高さ位置にレベルセ
ンサ31が配設されている。このレベルセンサ31は、
その配設された高さ位置に金属容器Cが存在するか否か
を検出するものであり、その検出信号は操作・制御盤4
0に入力されるようになっている。
取鍋14は、上向きに開口する容器であり、第5図に示
されるように上記溶湯出口19から流れ落ちる溶湯Mを
受は止める位置に設置されている。
この近傍の、本体ハウジング10の前壁下部には扉57
が設けられており、この扉57を開いた状態で上記取鍋
14を本体ハウジング10外へ取出せるようになってい
る。
一方、本体ハウジング10の上部にはガス出口59が設
けられ、このガス出口59の直ぐ内側の部分に燃焼ガス
処理装置60が接続されている。
この燃焼ガス処理装置60はハウジング62を備え、こ
のハウジング62内に仕切り板64が設けられている。
これらにより、本体ハウジング10内から上記ガス出口
59に至るまでの迂回通路68が形成されており、この
迂回通路68内に、これに沿って電熱ヒータ69が配設
されている。
また、本体ハウジング10内では、不活性ガス雰囲気が
形成され、あるいは真空状態が保たれている。これによ
って、加熱時の金属容器や注射針の酸化防止が図られ、
この酸化による金属融点の上昇が防がれている。
次に、この装置において実行される注射針の処理工程を
第6図のフローチャートを併せて参照しながら説明する
処理を行うに先立ち、注射器本体と注射針とを分離し、
注射針のみを被処理物として金属容器C内に入れておく
。この実施例においても、上記実施例と同様に、注射針
の主要部はステンレス鋼等の金属からなり、その基端部
に合成樹脂片が付着した状態となっているが、金属容器
Cの材質は、上記注射針を構成する金属と同等もしくは
それよりも低い融点をもつものが望ましい。
次に、上記のようにして注射針が収納された複数の金属
容器Cを、ホッパ17からるつぼ12内に順次投入する
(ステップS2□)。これにより、第4図に示されるよ
うに、上記金属容器Cはるつぼ12内に積層状態で収納
される。
そして、操作・制御盤40の電源釦をオンにすることに
より(ステップ522)、電熱ヒータ69がオンに切換
えられ(ステップ523)、燃焼ガス処理装置60内が
加熱される。そして、上記電熱ヒータ69による加熱温
度が800℃を越えた時点で(ステップS 24でYE
S)、冷却水設備30がオンに切換えられ(ステップ5
25)、コイル28内に冷却水が供給される。さらに、
高周波電源26がオンに切換えられることにより(ステ
ップ526)、コイル28に高周波電流が流される。
これにより、るつぼ12内において、その最下部にある
金属容器C1およびその中の注射針に電流が誘起され、
この誘起電流の抵抗による発熱で金属容器Cおよびその
収納物が加熱されて、積層された金属容器Cは下から溶
融していく。これにより生成された溶湯Mは、第2図に
示されるように湯溜り部21に溜るが、この湯溜り部2
1から溶湯出口19を通じて流れ出た溶湯Mは取鍋14
内に受けられ、この取鍋14内で冷却される。このよう
にして溶融が続けられることにより、金属容器Cはその
自重で次第に下降し、溶融箇所へ自動的に供給される。
このとき、後から供給された金属容器Cは、高周波加熱
だけでなく、湯溜り部21内の溶湯Mからの熱伝導によ
っても加熱され、その溶融が促進される。
このような溶融が進行すると、積層状態にある金属容器
Cの上端レベルは次第に下降し、やがてレベルセンサ3
1による検出高さ位置を下回り、同レベルセンサ31に
より検出されなくなる(ステップS 27でNo)。こ
の時点で高周波電源26がオフに切換えられ(ステップ
5211)、残りの金属容器Cおよび被処理物は余熱で
溶融する。さらに、冷却水設備30および電熱ヒータ6
9もオフに切換えられる(ステップ5291S30)。
その後、扉57を開いて被処理物の入った取鍋14を取
出すことにより、この取鍋14内から処理完了物を取出
すことができる。
以上のように、この方法および装置においても、注射針
を金属容器C内に入れ、この金属容器Cごと加熱して金
属容器Cおよび注射針を溶融させるようにしているので
、注射針はその原型である鋭利な形状を完全に失い、丸
身をもっ鋼塊として取出されることになり、その取扱い
が簡単で非常に安全であり、また被処理物は終始金属容
器C内にある状態で処理されるので、処理前あるいは処
理中の安全性も確保される。
しかも、金属の溶融温度まで加熱することにより、被処
理物に含まれている合成樹脂片は完全に熱分解され、消
滅するので、金属と合成樹脂との分離処理を行うことな
く、上記鋼塊をそのまま再利用することができる。
さらに、加熱で得られた溶湯Mは、るつぼ12から自動
的に取鍋14に流れ込み、冷却されるので、従来のよう
に耐熱容器内で自然放置する方法に比べ、より短時間で
冷却を行うことができる。
しかも、金属容器Cは予めるつぼ12内に積んでおくだ
けで、後はその自重で自動的に溶融箇所へ供給されるの
で、金属容器Cの搬入手段等が不要であるとともに、金
属容器Cの処理を連続的に行うことができる。また、こ
の金属容器Cは湯溜り部21内の溶湯Mとの熱交換によ
っても加熱されるので、これにより加熱時間の短縮を図
ることができる。
一方、加熱途中(200℃〜750℃)に発生する燃焼
ガスは、前記実施例と同様、燃焼ガス処理袋ft60を
通過することにより完全燃焼し、悪臭成分も完全分解す
るため、ガス出口59からは無害無臭のガスが排出され
ることになる。
なお、本発明はこのような実施例に限定されるものでな
く、例として次のような態様をとることも可能である。
(1)  本発明において、被処理物には少なくとも注
射針が含まれていればよく、その他、注射器本体を構成
する合成樹脂片が混入していてもよいが、上述のように
、高周波加熱を行う場合には被処理物の金属密度が高い
程加熱効率が上がるので、なるべく注射針のみを被処理
物として金属容器C内に収納することが望ましい。
(2)  前記第1実施例において、るつぼ12を傾け
るための駆動手段については、その具体的な構造を問わ
ず、例えばモータの駆動軸を駆動伝達機構を介して上記
ピン32に連結し、このピン32ごとるつぼ12を回動
駆動するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、次の効果を得ることか
できる。
まず、請求項1記載の方法では、少なくとも注射針を含
む被処理物を金属容器内に入れ、この金属容器ごと加熱
容器内に入れてこの金属容器および上記注射針が溶融す
るまで加熱するようにしているので、被処理物を終始金
属容器内に入れたまま処理が行うことができ、しかも、
被処理物は全て溶融するため、処理後に注射針の鋭利な
形状は残らず、処理完了物を安全かつ容易に取扱うこと
ができる。また、合成樹脂片は完全に熱分解して消滅す
るので、処理後に金属と合成樹脂との分離作業を行う必
要がなく、得られた塊を容易に再利用することができる
。さらに、加熱後は溶融したものを別の冷却用容器に入
れて冷却するようにしているので、従来のように耐熱容
器に入れたまま自然放置するものに比べ、より短時間で
溶湯を冷却することができる。
これに加え、請求項2記載の装置では、加熱容器内で金
属容器および被処理物を溶融した後、この加熱容器を駆
動手段により傾けることにより、溶湯を自動的に冷却用
容器に流し込むことができる。
また、請求項3記載の装置によれば、予め加熱容器内に
複数の金属容器を積層状態で挿入しておくだけで、特別
な搬入手段等を用いることなく、金属容器の自重によっ
て金属容器を自動的かつ連続的に溶融箇所へ供給するこ
とができ、装置の低コスト化および処理時間の短縮を図
ることができる。しかも、この供給された金属容器等が
湯溜り部の溶湯から熱伝導を受けることによって、金属
容器等の加熱速度がさらに高められる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例における注射針の処理装置
の断面図、第2図は同装置においてるつぼから取鍋内に
溶湯が流し込まれている状態を示す断面図、第3図は同
装置において実行される処理工程を示すフローチャート
、第4図は第2実施例における注射針の処理装置の断面
図、第5図は同装置においてるつぼから取鍋内に溶湯が
流し込まれている状態を示す断面図、第6図は同装置に
おいて実行される処理工程を示すフローチャートである
。 12・・・るつぼ(加熱容器)、14・・・取鍋(冷却
用容器)、19・・・溶湯出口、21・・・湯溜り部、
28・・・コイル(加熱手段)、34・・・ワイヤ(駆
動手段を構成)、36・・・回転軸(駆動手段を構成)
、38・・・減速機付モータ(駆動手段を構成)、C・
・・金属容器、M・・・溶湯。 特許出願人     株式会社 神戸製鋼新式 理 人
     弁理士  小谷 悦司同       弁理
士  長1) 正向       弁理士  伊藤 孝
夫第 図 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも注射針を含む被処理物を金属容器内に入
    れ、この金属容器ごと加熱容器に入れて上記金属容器お
    よび注射針が溶融する温度まで加熱し、その後、上記加
    熱容器内で生成された溶湯を別の冷却用容器に流し込ん
    で冷却することを特徴とする注射針の処理方法。 2、上向きに開口する直立位置と下向きに傾斜する傾斜
    位置との間で回動可能に構成された加熱容器と、この加
    熱容器を回動駆動する駆動手段と、少なくとも注射針を
    含む被処理物が収納された金属容器を加熱容器内に搬入
    する搬入手段と、この加熱容器内に搬入された金属容器
    および注射針をこれらが溶融する温度まで加熱する加熱
    手段と、上記加熱容器が下向きに傾斜する状態で同加熱
    容器から流れ出る溶湯を受ける位置に設けられる冷却用
    容器とを備えたことを特徴とする注射針の処理装置。 3、少なくとも注射針を含む注射器の被処理物が収納さ
    れた複数の金属容器を積層状態で収納可能な形状を有し
    、その底壁よりも高い位置に溶湯出口が設けられ、この
    溶湯出口と底壁との間に湯溜り部が形成された加熱容器
    と、この加熱容器の下部において上記金属容器および注
    射針をこれらが溶融する温度まで加熱する加熱手段と、
    上記加熱容器の溶湯出口から流れ出る溶湯を受ける位置
    に設けられた冷却用容器とを備えたことを特徴とする注
    射針の処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06134591A (ja) * 1992-10-27 1994-05-17 Takimoto Giken Kogyo Kk 針処理装置
JP2016525005A (ja) * 2013-07-24 2016-08-22 ニードルスマート リミテッド 皮下注射針破壊

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