JPH0467845A - 高周波コイル及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

高周波コイル及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置

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JPH0467845A
JPH0467845A JP2179690A JP17969090A JPH0467845A JP H0467845 A JPH0467845 A JP H0467845A JP 2179690 A JP2179690 A JP 2179690A JP 17969090 A JP17969090 A JP 17969090A JP H0467845 A JPH0467845 A JP H0467845A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、核磁気共鳴(以下rNMRJと略記する)現
象を利用して被検体(人体)の所望部位の断層像を得る
磁気共鳴イメージング装置の送信系または受信系に用い
られ、二つの導電ループをその感度方向を互いに直交さ
せて一組に形成して成る高周波コイルに関し、特に上記
二つの導電ループ間のカップリングを低減することがで
きる磁気共鳴イメージング装置の高周波コイルに関する
〔従来の技術〕
磁気共鳴イメージング装置は、被検体の体軸方向と垂直
な方向に静磁場及び傾斜磁場を与える磁場発生手段と、
上記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気
共鳴を起こさせるために高周波信号を照射する送信系と
、上記の核磁気共鳴により放出される高周波信号を検出
する受信系と、この受信系で検出した高周波信号を用い
て画像再構成演算を行う信号処理系とを備えて構成され
ている。そして、静磁場発生手段により被検体に均一な
静磁場を与えながら、核磁気共鳴を励起させる周波数の
高周波信号を送信系の高周波コイルで印加し、これによ
り被検体から放出される核磁気共鳴信号を受信系の高周
波コイルで検出するようになっていた。このとき、上記
被検体からの核磁気共鳴信号の放出位置を特定するため
に、さらに傾斜磁場発生手段で傾斜磁場を与えることに
よりイメージングを行っていた。
このような磁気共鳴イメージング装置における高周波コ
イルとしては、従来は、一つの導電ループ、例えばソレ
ノイドコイルまたは鞍形コイルを使用し、一方向の核磁
気共鳴信号を受信するものがあった。これに対して、S
/N比の向上を狙って、二つの導電ループを互いに感度
方向を直交させて一組に形成し、二方向の核磁気共鳴信
号を受信するものがある。後者の二つの導電ループを組
み合わせて成る高周波コイルを直交受信コイル(Q u
ardrature D etection Coil
s :以下rQDコイル」と略称する)というが、従来
のQDコイルは、例えば水平磁場方式のものとして鞍形
コイルと鞍形コイルとを組み合わせたものが提案されて
いる。しかし、この鞍形コイルと鞍形コイルとの組み合
わせのものを使用すると、特に垂直磁場方式の磁気共鳴
イメージング装置においては、静磁場方向と受信方向が
一致して感度良く受信できないものであった。そこで、
最近では、例えば垂直磁場方式のQDコイルとして、ソ
レノイドコイルと鞍形コイルとを組み合わせたものが提
案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような従来の高周波コイルにおいて、特に
垂直磁場方式のQDコイルは、例えばソレノイドコイル
と鞍形コイルのように異なったコイルの組み合わせであ
るため、各コイル間でカップリングを起こすことがあっ
た。ここで、カップリングとは、一方のコイルに高周波
電流を流した場合に、他方のコイルに対しその高周波電
流が漏れることを言う。このようなカップリングを起こ
すと、各コイルが相手側の負荷となり、それぞれのコイ
ルに損失として作用し、その高周波コイル全体としての
感度が低下するものであった。従って、得られる画像の
S/N比が劣化することがあった拳 ここで、上記高周波コイルでカップリングを起こす原因
としては、二つのコイルの交差部分の間隔が数−と近い
ためその間で浮遊容量を形成し相手側に漏れる容量性結
合、または一方のコイルが発生する磁束によって他方の
コイルの磁束とのアンバランスが生じる誘導性結合が考
えられる。誘導性結合によるカップリングは、コイルの
近くに良導体たとえば銅板を配置することで磁束のアン
バランスを調整して低減することができ、あまり問題は
無い、一方、容量性結合によるカップリングは、二つの
コイルが交差する部分の互いのコイル間の間隔を大きく
することで各コイル間に形成される浮遊容量を小さくし
て低減することができる。すなわち、第10図に示すよ
うに、二つの平面導体板A、、A2が近接して平行に配
置(二つのコイル導体の交差部分に相当する)されてい
るとき、該両者A、、A、間の間隔をd、各平面導体板
A1.A、の面積をS、それらの間の誘電率をEとすれ
ば、上記二つの平面導体板A□、A2間の電気容量Cは
、次式で表される。
S C=□              ・・・(1)この
第(1)式から明らかなように、二つの平面導体板A、
、A、間の間隔dを大きくすることにより。
両者間の電気容量Cが小さくなる。
従って、従来は、二つのコイルが交差する部分の間隔を
大きくして各コイル間に形成される浮遊容量を小さくし
、その容量性結合によるカップリングを低減していた。
しかし、この場合は、核磁気共鳴周波数が高くなればな
る程、各コイル間の間隔を大きくしなければならず、こ
れでは高周波コイルの全体が大形化してしまうものであ
った。
また、少なくとも一方のコイルは被検体からの距離が大
きくなり、ますます感度が低下してS/N比が劣化する
ものであった。
そこで、本発明は、このような問題点を解決し、二つの
導電ループ(コイル)間のカップリングを低減すること
ができる磁気共鳴イメージング装置の高周波コイルを提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による磁気共鳴イメ
ージング装置の高周波コイルは、被検体に静磁場及び傾
斜磁場を与える磁場発生手段と、上記被検体の生体組織
を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるため
に高周波信号を照射する送信系と、上記の核磁気共鳴に
より放出される高周波信号を検出する受信系と、この受
信系で検出した高周波信号を用いて画像再構成演算を行
う信号処理系とを備えて成る磁気共鳴イメージング装置
の上記送信系または受信系内に設けられ、二つの導電ル
ープをその感度方向を互いに直交させて一組に形成され
、且つ上記被検体に高周波信号を照射しまたは核磁気共
鳴により放出される高周波信号を検出する感度方向が静
磁場に対し直交して配置される高周波コイルにおいて、
上記二つの導電ループの交差部分に低誘電率部材を介在
させその交差部分の間隔を維持するようにしたものであ
る。
また、上記二つの導電ループとしてはソレノイドコイル
と鞍形コイルとを用いると効果的である。
〔作 用〕
このように構成された本発明の高周波コイルは、それを
構成する二つの導電ループの交差部分の間隔を保持する
必要があり、該交差部分に成る物質を介在させる。しか
し、誘電率が大きいものを介在させると、その間に形成
される浮遊容量が大きくなる。よって、上記交差部分に
低誘電率部材を介在させその交差部分の間隔を維持する
ことにより、上記交差部分に形成される浮遊容量を小さ
くするように動作する。これにより、二つの導電ループ
の交差部分の間隔を大きくすることなく、その容量性結
合を緩和して両者間のカップリングを低減することがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明による磁気共鳴イメージング装置の高周
波コイルの実施例を示す斜視説明図であり、第7図は上
記高周波コイルが適用される磁気共鳴イメージング装置
の全体構成を示すブロック図である。
上記磁気共鳴イメージング装置は、核磁気共鳴(NMR
)現象を利用して被検体の断層像を得るもので、第7図
に示すように、静磁場発生磁石2と、磁場勾配発生系3
と、送信系4と、受信系5と。
信号処理系6と、シーケンサ7と、中央処理装置(CP
U)8とを備えて成る。
上記静磁場発生磁石2は、被検体1の周りにその体軸方
向または体軸と直交する方向に均一な静磁場を発生させ
るもので、上記被検体1の周りのある広がりをもった空
間に永久磁石方式または常電導方式あるいは超電導方式
の磁場発生手段が配置されている。磁場勾配発生系3は
、X、Y、Zの三軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル9と
、それぞれのコイルを駆動する傾斜磁場電源10とから
成り、上記シーケンサ7からの命令に従ってそれぞれの
コイルの傾斜磁場電源10を駆動することにより、x、
y、zの三軸方向の傾斜磁場Gx。
Gy+ Gzを被検体lに印加するようになっている。
この傾斜磁場の加え方により、被検体1に対するスライ
ス面を設定することができる。
送信系4は、被検体1の生体組織を構成する原子の原子
核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波信号(電磁波
)を照射するもので、高周波発振器11と変調器12と
高周波増幅器13と送信側の高周波コイル14aとから
成り、上記高周波発振器11から出力された高周波パル
スをシーケンサ7の命令に従って変調器12で振幅変調
し、この振幅変調された高周波パルスを高周波増幅器1
3で増幅した後に被検体1に近接して配置された高周波
コイル14aに供給することにより、電磁波が上記被検
体1に照射されるようになっている。
受信系5は、被検体1の生体組織の原子核の核磁気共鳴
により放出される高周波信号(NMR信号)を検出する
もので、受信側の高周波コイル14bと増幅器15と直
交位相検波器16とA/D変換器17とを有しており、
上記送信側の高周波コイル14aから照射された電磁波
による被検体1の応答の高周波信号(NMR信号)は被
検体1に近接して配置された高周波コイル14bで検出
され、増幅器15及び直交位相検波器16を介してA/
D変換器17に入力してディジタル量に変換され、さら
にシーケンサ7からの命令によるタイミングで直交位相
検波器16によりサンプリングされた二基列の収集デー
タとされ、その信号が信号処理系6に送られるようにな
っている。
この信号処理系6は、CPU8と、磁気ディスク18及
び磁気テープ19等の記録装置と、CRT等のデイスプ
レィ20とから成り、上記CPU8でフーリエ変換、補
正係数計算像再構成等の処理を行い、任意断面の信号強
度分布あるいは複数の信号に適当な演算を行って得られ
た分布を画像化してデイスプレィ20に断層像として表
示するようになっている。また、シーケンサ7は、CP
U8の制御で動作し、被検体1の断層像のデータ収集に
必要な種々の命令を送信系4及び磁場勾配発生系3並び
に受信系5に送り、上記NMR信号を計測するシーケン
スを発生する手段となるものである。なお、第7図にお
いて、送信側の高周波コイル14a及び受信側の高周波
コイル14b並びに傾斜磁場コイル9,9は、被検体1
の周りの空間に配置された静磁場発生磁石2の磁場空間
内に配置されている。
ここで、本発明においては、上記の例えば受信側の高周
波コイル14bは、二つの導電ループをその感度方向を
互いに直交させて一組に形成されると共に、被検体1か
ら核磁気共鳴により放出される高周波信号を検出する受
信方向が静磁場発生磁石2による静磁場に対し直交して
配置され、且つ上記二つの導電ループの交差部分に低誘
電率部材を介在させ、その交差部分の間隔が維持される
ようになっている。
すなわち、例えば垂直磁場方式のQDコイルの場合、第
1図に示すように、円筒状の楠脂製ボビン21の外周面
に、一方の導電ループとしてソレノイドコイル22が円
周方向に螺旋状に巻かれると共に、他方の導電ループと
して鞍形コイル23がその受信方向を上記ソレノイドコ
イル22の受信方向と直交させて配置されている。なお
、上記鞍形コイル23は、高周波コイル14bの内部に
挿入される被検体1の頭頂に相当する部分の受信感度を
向上するため、樹脂製ボビン21の一側端がわに位置す
るコイル部材23a、23bを変形して、該樹脂製ボビ
ン21の長手方向の外側方に張り出している。また、上
記ソレノイドコイル22と鞍形コイル23との交差部分
25は、前述の両コイル間の容量性結合を緩和するため
に、例えばソレノイドコイル22を外側にふくらませて
約6m程度の間隔があけられている。
しかし、このように間隔をあけただけでは、上記交差部
分25を一定の間隔に保つことができないと共に、上記
両コイル間の容量性結合を実用的なまでに低減するには
至らない。そこで、第2図に示すように、ソレノイドコ
イル22と鞍形コイル23との交差部分25にそれぞれ
低誘電率部材26を介在させている。そして、上記低誘
電率部材26は、例えばテフロンまたはポリエチレンな
どで所定の厚さの板状に形成され、第3図に示すように
、ソレノイドコイル22と鞍形コイル23との交差部分
25の内側にて該両者の間に挟み込まれ、その上下面に
接着剤27が塗布されて上記交差部分25内に固定され
ている。この場合、上記接着剤27としては、低誘電率
のものを用いる必要がある。なお、上記低誘電率部材2
6の固定は、第4図に示すように、その低誘電率部材2
6の上下面において両側辺部にのみ接着剤27を塗布し
、その接着剤27の層がソレノイドコイル22及び鞍形
コイル23の部材と重ならないようにして接着してもよ
い。この場合は、上記接着剤27の誘電率の影響を受け
ないようにすることができるので、特に低誘電率の接着
剤27を用いる必要はない。
第5図及び第6図は低誘電率部材26の固定状態の他の
例を示す断面図及び平面図である。この例は、上記低誘
電率部材26をソレノイドコイル22と鞍形コイル23
との交差部分25の内側にて該両者の間に挟み込み、こ
の交差部分25の上面に矩形状に形成された樹脂製当て
板28を当て、その四隅部をネジ止めして上記二つのコ
イル22゜23と低誘電率部材26とを押え付け、固定
したものである。
以上のように、ソレノイドコイル22と鞍形コイル23
との交差部分25にそれぞれ低誘電率部材26を介在さ
せた場合は、前述の第10図において平面導体板A、、
A2の間の誘電率εが小さくなるので、前述の第(1)
式から明らかなように、その両者間の電気容量Cは小さ
くなる。従って。
上記二つのコイル22.23間に形成される浮遊容量が
小さくなり、該両者間の容量性結合によるカップリング
を低減することができる。
なお、第1図及び第2図においては、ソレノイドコイル
22と鞍形コイル23との交差部分25は、ソレノイド
コイル22を外側にふくらませて間隔をあけたものとし
て示したが、本発明はこれに限らず、その逆に鞍形コイ
ル23の方を外側にふくらませて間隔をあけるようにし
てもよい。また、第1図においては、ソレノイドコイル
22と組み合わすべき鞍形コイル23は、その−側端が
わに位置するコイル部材23a、23bを外側方に張り
出して変形させたものとしたが、これに限らず、通常の
形状のものを用いてもよい。
第8図はこのように構成された高周波コイル14bの原
理及び接続を示す回路図である。図においては、説明の
簡略化のためにコイルのチューニング回路等は省略して
いる。図上、静磁場方向は矢印Sで示され、一つの平面
で回転している磁化ベクトルは、高周波コイル14bを
構成するソレノイドコイル22と鞍形コイル23に90
度の位相差を伴った同一信号を誘起する。ここで、ソレ
ノイドコイル22と鞍形コイル23とは軸方向が直交し
て配置されているので、互いに独立なランダムノイズを
伴って高周波信号(NMR信号)が検出される。このノ
イズ源となり得るものは、各コイル22.23の抵抗並
びにこれらのコイル22゜23の磁気的結合及び電気的
結合などに起因する被検体1からの等価抵抗である。
上記ソレノイドコイル22及び鞍形コイル23からの信
号は、増幅器15内の第一のアンプ15aまたは第二の
アンプ15bでそれぞれ増幅された後、シフター29へ
入力される。このシフター29は、フェイズシフタ30
とアッテネータ31と加算器32とで構成されている。
そして、ソレノイドコイル22からの信号の位相を上記
フェイズシフタ30で90度ずらし、鞍形コイル23か
らの信号と位相を合わせる。一方、鞍形コイル23とソ
レノイドコイル22とでは感度が等しくなく、例えば前
者の感度を″1″としたとき後者のそれは“1.4”と
なっている。従って、この場合は、加算器32での信号
の加算比率を変えなければ高いS/N比を得ることがで
きない。このときの最適な加算比率は、12÷1.4”
 = 0.51となる。そこで、鞍形コイル23からの
信号経路の途中にアッテネータ31を挿入し、上記ソレ
ノイドコイル22からの信号を111 IIとしたとき
に、鞍形コイル23からの信号が“0.51”となるよ
うに調整している。このようにして、上記両コイル22
.23からの信号強度を合わせた後に、加算器32で両
信号を加算し、シフター29から出力される。そして、
このシフター29からの出力信号は、第1図に示す直交
位相検波器16へ送出される。
このように、上記両コイル22.23からの信号の位相
をフェイズシフタ30で合わせ、加算器32で加算する
と、ノイズも多少大きくなるが検出信号はかなり大きく
なり、結果としてS/N比が大きくなる。例えば、一方
のコイル22と他方のコイル23の寸法、形状が等しく
、さらに前述の被検体1からの等価抵抗も等しい場合に
は、検出信号は2倍に、ノイズはf7倍となり、結果と
してS/N比はf7倍に向上する。
なお1以上の説明においては、垂直磁場方式のQDコイ
ルとしてソレノイドコイル22と鞍形コイル23と髪組
み合わせたものについて説明したが、本発明はこれに限
らず、水平磁場方式のQDコイルとして鞍形コイル23
と他の鞍形コイル23とを組み合わせたもの、或いはそ
の他種々の形式のコイルを組み合わせたものについても
、二つのコイルの交差部分に低誘電率部材を介在させそ
の交差部分の間隔を維持することにより、その二つのコ
イルの容量性結合を低減することができる。
そして、上記同形状の鞍形コイル23.23を組み合わ
せた場合における高周波コイル14bの接続は、第9図
に示すようになる。このときは、上記高周波コイル14
bを構成する二つのコイルは感度の等しい鞍形コイル2
3,23同士の組み合わせであるため、加算器32での
信号の加算比率は、1:1としてよい。従って、シフタ
ー29′の内部には、第8図に示すような二つのコイル
からの信号の加算比率を変えるためのアッテネータ31
を挿入する必要はない。
また、以上の説明では、第7図における受信側の高周波
コイル14bに本発明を適用した例について述べたが、
これに限らず、送信側の高周波コイル14aにも適用し
てもよい。
【発明の効果〕
本発明は以上のように構成されたので、高周波コイル1
4aまたは14bを構成する二つの導電ループ(22,
23)の交差部分25に低誘電率部材26を介在させそ
の交差部分25の間隔を維持することにより、上記交差
部分25に形成される浮遊容量を小さくすることができ
る。これにより、二つの導電ループ(22,23)の交
差部分25の間隔を大きくすることなく、その容量性結
合を緩和して両者間のカップリングを低減することがで
きる。従って、上記高周波コイル14a、14bの全体
としての感度が向上し、得られる画像のSZN比の低下
を防止することができる。また、二つの導電ループ(2
2,23)の交差部分25の間隔を大きくする必要がな
く、或いは従来よりも小さくすることができるので、高
周波コイル14a。
14bの全体を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気共鳴イメージング装置の高周
波コイルの実施例を示す斜視説明図、第2図は第1図の
■−■線断面図、第3図及び第4図は二つのコイルの交
差部分における低誘電率部材の固定状態を示す断面図、
第5図及び第6図は低誘電率部材の固定状態の他の例を
示す断面図及び平面図、第7図は本発明の高周波コイル
が適用される磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示
すブロック図、第8図は本発明の高周波コイルの原理及
び接続を示す回路図、第9図は他の実施例による高周波
コイルの接続を示す回路図、第10図は近接して平行に
配置された二つの平面導体板間の電気容量を説明するた
めの説明図である。 1・・被検体、 2・・・静磁場発生磁石、 3・・・
磁場勾配発生系、 4・・・送信系、 5・・・受信系
、6・・・信号処理系、 7・・・シーケンサ、 8・
・・CPU、  14a・・・送信側の高周波コイル、
  14b・・・受信側の高周波コイル、  15・・
・増幅器、 22・・・ソレノイドコイル、  23・
・・鞍形コイル、25・・・交差部分、 26・・・低
誘電率部材、 27・・・接着剤、 28・・・樹脂裏当て板、 29・・・シフ ター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被検体に静磁場及び傾斜磁場を与える磁場発生手
    段と、上記被検体の生体組織を構成する原子の原子核に
    核磁気共鳴を起こさせるために高周波信号を照射する送
    信系と、上記の核磁気共鳴により放出される高周波信号
    を検出する受信系と、この受信系で検出した高周波信号
    を用いて画像再構成演算を行う信号処理系とを備えて成
    る磁気共鳴イメージング装置の上記送信系または受信系
    内に設けられ、二つの導電ループをその感度方向を互い
    に直交させて一組に形成され、且つ上記被検体に高周波
    信号を照射しまたは核磁気共鳴により放出される高周波
    信号を検出する感度方向が静磁場に対し直交して配置さ
    れる高周波コイルにおいて、上記二つの導電ループの交
    差部分に低誘電率部材を介在させその交差部分の間隔を
    維持するようにしたことを特徴とする磁気共鳴イメージ
    ング装置の高周波コイル。
  2. (2)上記二つの導電ループとしてはソレノイドコイル
    と鞍形コイルとを用いたことを特徴とする請求項1記載
    の磁気共鳴イメージング装置の高周波コイル。
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