JPH0467749B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両停止位置で停止した車両と充電
用バツテリーラツクとの間で要充電バツテリーと
充電済みバツテリーとを搬送移載するバツテリー
搬送移載装置を設けたバツテリー充電設備に関す
るものである。

（従来の技術及びその問題点） バツテリーを搭載した車両を使用する設備で
は、前記のようなバツテリー充電設備を併設し、
各車両が搭載のバツテリーの電圧が設定値以下に
なつたことを検出して当該車両を前記バツテリー
充電設備の車両停止位置へ行かせ、車両上の要充
電バツテリーを充電済みバツテリーと自動交換す
るシステムが採用されているが、バツテリーの寿
命を大きく左右するバツテリー液のメンテナンス
は作業者任せとなつていた。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記のような従来の問題点を解決する
ために、放電したバツテリーを車両から取り出し
て充電用バツテリーラツクへ搬入する際に補水の
必要なバツテリーを自動的に選別し、補水の必要
なバツテリーへ充電用バツテリー支持部には搬入
しないで補水作業のための場所へ自動的に搬送す
るようにしたバツテリー充電整備を提供するもの
であつて、その特徴は、車両停止位置で停止した
車両と充電用バツテリーラツクとの間で要充電バ
ツテリーと充電済みバツテリーとを搬送移載する
バツテリー搬送移載装置を設けたバツテリー充電
設備に於いて、前記充電用バツテリーラツク内の
充電用バツテリー支持部とは別に要補水バツテリ
ー支持部を設け、前記車両に搭載される各バツテ
リーには、バツテリー液量不足時に要補水信号を
発信するバツテリー液量検出手段を併設し、前記
バツテリー搬送移載装置には、前記車両から取り
出したバツテリーの前記バツテリー液量検出手段
からの要補水信号を検出する検出手段を併設し、
この検出手段が要補水信号を検出したとき、当該
バツテリーを前記バツテリー搬送移載手段により
前記要補水バツテリー支持部へ搬送移載するよう
にした点にある。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基づ
いて説明すると、第１図及び第２図に於て、１は
充電用バツテリーラツクであつて、垂直な回転軸
２によつて支持された上下複数段の回転棚３ａ〜
３ｅの各々には、周方向等間隔置きに４つのバツ
テリー支持部４ａ〜４ｄが設けられており、最下
段の回転棚３ａ上の１つのバツテリー支持部４ａ
のみが要補水バツテリー支持部５として使用さ
れ、他の総てのバツテリー支持部４ａ〜４ｄは充
電用として従来周知の充電手段が併設されてい
る。

前記各バツテリー支持部４ａ〜４ｄ、５は、回
転棚３ａ〜３ｅの半径方向にバツテリーを出し入
れ可能に支持するものであつて、回転棚３ａ〜３
ｅが原位置にあるとき、前記要補水バツテリー支
持部５との間でバツテリーを移動移載させること
の出来る位置には補水作業用バツテリー支持台６
が設置され、この支持台６の近傍上方位置に補水
タンク７と補水作業を促す警報器（ランプ等）８
とが併設されている。９は垂直回転軸２を介して
各段の回転棚３ａ〜３ｅを一体に正逆回転させる
回転棚駆動用モーターである。

１０は前記充電用バツテリーラツク１に並設さ
れたバツテリー搬送移載装置であつて、支柱１１
に昇降自在に支持され且つ昇降駆動用モーター１
２によつて昇降駆動されるキヤレツジ１３、この
キヤレツジ１３下側に垂直回転軸１４よつて水平
に回転可能に支持され且つ回転駆動用モーター１
５によつて90℃の範囲内で正逆回転せしめらる横
動ガイドレール１６、及びこの横動ガイドレール
１６下側に横動自在に吊り下げられ且つ横駆動用
モーター１７によつて前後移動せしめられるバツ
テリー支持台１８から構成されている。

又、前記バツテリー搬送移載装置１０側方に
は、自動走行無人車両（以下、車両という）１９
の停止位置２０が設定されている。前記バツテリ
ー搬送移載装置１０のバツテリー支持台１８は、
充電用バツテリーラツク１内の対応するバツテリ
ー支持部４ａ〜４ｄ、５との間、及び前記停止位
置２０に停止した車両１９のバツテリー支持部２
１との間でバツテリー２２を移載するバツテリー
引き込み押し出し具２３を備えている。

前記バツテリー２２、第３図に示すようにバツ
テリーボツクス２２ａにバツテリー本体２２ｂを
収納したものであつて、前記バツテリーボツクス
２２ａにバツテリー本体２２ｂの電極と接続され
た接続用電極や、前記バツテリー引き込み押し出
し具２３が係合する被係合部が従来同様に設けら
れている。又、前記バツテリーボツクス２２ａの
一側面には、バツテリー本体２２ｂにセツトされ
たバツテリー液レベル検出用センサー２４と接続
するバツテリー液量検出手段２５が取付けられて
いる。このバツテリー液量検出手段２５は、バツ
テリー本体２２ｂ内のバツテリー液が所定レベル
２６以下となつたことを前記センサー２４を介し
て検出したときに附属の投光器２５ａを発光させ
る電気回路を備えており、その動作電源端子は前
記バツテリー本体２２ｂの電極に接続されてお
り、前記投光器２５ａは、前記バツテリーボツク
ス２２ａの一側面に横向きに取付けられている。

更に、前記バツテリー搬送移載装置１０於ける
バツテリー支持台１８には、引き込んだバツテリ
ー２２の前記投光器２５ａに対向する箇所に、当
該投光器２５ａの発光（即ち、バツテリー液量検
出手段２５の液量不足検出信号）を検出する検出
手段としての光電スイツチ２７が取付けられてい
る。

作業方法を第４図のフローチヤートに基づいて
説明すると、搭載しているバツテリー本体２２ｂ
の充電が必要となつた車両１９は、主たる走行経
路から分岐されて前記バツテリー搬送移載装置１
０の側方停止位置２０まで走行し、当該停止位置
２０で自動停止する。このときバツテリー搬送移
載装置１０のバツテリー支持台１８は、前記のよ
うに停止位置２０に停止した車両１９のバツテリ
ー支持部２１に接続する高さ及び向きで待機して
おり、車両１９の停止後に当該支持台１８を横動
ガイドレール１６にそつて車両１９のバツテリー
支持部２１に接近移動させる。かかる状態で前記
支持台１８上のバツテリー引き込み押し出し具２
３を作動させ、車両１９のバツテリー支持部２１
上に支持されている要充電バツテリー２２をバツ
テリー支持台１８上に引き出す。

一方、車両１９上のバツテリー２２に於ける本
体２２ｂのバツテリー液量（レベル）は常にバツ
テリー液量検出手段２５のセンサー２４により検
出されており、バツテリー液が所定レベル２６以
下となると、投光器２５ａが発光している。若
し、前記のようにバツテリー搬送移載装置１０の
バツテリー支持台１８上に引き出されたバツテリ
ー２２の投光器２５ａが発光していると、前記バ
ツテリー支持台１８側の光電スイツチ２７が当該
投光器２５ａの発光を検出し、車両１９から引き
出したバツテリー２２が補水の必要なバツテリー
であることを検知する。

この場合には、バツテリーラツク１の回転棚３
ａ〜３ｅが回転せしめられ、最下段回転棚３ａの
要補水バツテリー支持部５がバツテリー搬送移載
装置１０キヤレツジ昇降経路に対向する位置にセ
ツトされ、バツテリー支持台１８、横動ガイドレ
ール１６にそつて原位置まで戻された後にバツテ
リーラツク１に対向する向きまで90°回転せしめ
られ、更に前記の要補水バツテリー支持部５に接
続する高さと一致していない場合には当該高さま
でキヤレツジ１３と共に昇降移動せしめられる。

この後、バツテリー支持台１８を横動ガイドレ
ール１６にそつて回転棚３ａに接近移動させ、当
該支持台１８上のバツテリー２２をバツテリー引
き込み押し出し具２３により回転棚３ａ上の要補
水バツテリー支持部５へ押し出す。バツテリー押
し出し完了後はバツテリー支持台１８は原位置ま
で横動後退させておく。

次に各回転棚３ａ〜３ｅ上の充電用バツテリー
支持部４ａ〜４ｄに支持されている充電済みバツ
テリー２２の一つを選択させ、当該充電済みバツ
テリー２２を支持している出庫対象のバツテリー
支持部、例えば回転棚３ｅのバツテリー支持部４
ａをバツテリー搬送移載装置１０に対向させるべ
く回転棚３ａ〜３ｅを回転させ、バツテリー搬送
移載装置１０のバツテリー支持台１８をキヤレツ
ジ１３と共に前記回転棚３ｅの高さまで上昇させ
る。

そして当該支持台１８を横動ガイドレール１６
にそつて回転棚３ｅに接近移動させた後、バツテ
リー引き込み押し出し具２３により出庫対象のバ
ツテリー支持部４ａ上の充電済みバツテリー２２
をバツテリー支持台１８上に引き出す。この後、
原位置まで後退横動させた状態の前記支持台１８
をキヤレツジ１３と共に下降させると共に車両１
９に対向する向きまで90°逆回転させ、バツテリ
ー支持台１８を車両１９のバツテリー支持部２１
に対向させる。この状態で再び前記支持台１８車
両１９側へ接近移動させ、バツテリー引き込み押
し出し具２３により前記支持台１８上の充電済み
バツテリー２２を車両１９のバツテリー支持部２
１上へ移載する。

上記のように充電済みバツテリー２２がバツテ
リー搬送移載装置１０側に引き出された後にバツ
テリーラツク１の回転棚３ａ〜３ｅは第１図に示
す原位置に回転復帰せしめられる。この結果、要
補水バツテリー支持部５は補水作業用バツテリー
支持台６に接続する。この状態で警報器８が作動
し作業者に補水作業を促す。作業者は回転棚３ａ
の要補水バツテリー支持部５上のバツテリー２２
を前記支持台６上に引き出し、補水タンク７に附
属の注水ノズル７ａを使用して当該バツテリー２
２の本体２２ｂに対する補水作業を行うことが出
来る。

補水作業が完了して当該バツテリー２２を元の
回転棚３ａの上の要補水バツテリー支持部５上に
戻したならば、補水完了押し釦操作に基づいて、
要補水バツテリー支持部５上の補水完了バツテリ
ー２２を回転棚３ａ〜３ｅの充電用バツテリー支
持部４ａ〜４ｄの内、空のバツテリー支持部へ移
し入れる作業を行わせる。

即ち、回転棚３ａ〜３ｅを回転させて要補水バ
ツテリー支持部５をバツテリー搬送移載装置１０
に対向させた状態で当該支持部５上のバツテリー
２２をバツテリー搬送移載装置１０のバツテリー
支持台１８上に移し、再び回転棚３ａ〜３ｅを回
転させて入庫対象の空の充電用バツテリー支持部
をバツテリー搬送移載装置１０に対向させ、前記
バツテリー支持台１８上のバツテリー２２を当該
入庫対象の充電用バツテリー支持部上に移載せし
める。

車両１９からバツテリー支持台１８上に引き出
されたバツテリー２２の投光器２５ａが発光して
いないとき、即ち、当該バツテリー２２の液レベ
ルが所定レベル２６以上であるときは、光電スイ
ツチ２７に入力がないので、前記のような要補水
バツテリー支持部５への搬入作業は行われず、当
該バツテリー２２は直接充電用バツテリー支持部
４ａ〜４ｄへ前記のようにバツテリー搬送移載装
置１０により搬入される。

充電用バツテリー支持部４ａ〜４ｄ上に搬入さ
れたバツテリー２２に対しては、従来同様の充電
方法により自動的に充電される。

尚、補水作業用バツテリー支持台６上のバツテ
リー２２に対する補水作業を自動的に行う自動補
水装置を併用することも出来る。この場合は、補
水作業用バツテリー支持台６と回転棚３ａ上の要
補水バツテリー支持部５上との間のバツテリー移
載を自動的に行うバツテリー搬送移載装置を併用
するのが望ましい。又、回転棚３ａ上の要補水バ
ツテリー支持部５に支持されているバツテリー２
２に対して直接補水作業を行う補水装置を使用す
ることも出来る。

更に充電用バツテリーラツク１内の一つのバツ
テリー支持部を要補水バツテリー支持部に転用し
たが、前記バツテリーラツク１とは別に、例えば
バツテリー搬送移載装置１０に対して車両停止位
置２０のある側とは正反対位置に要補水バツテリ
ー支持部５を設置し、バツテリー搬送移載装置１
０により要補水バツテリー２２を前記支持部５へ
直接移載することが出来るように構成することも
可能である。

又、実施例では、複数段の回転棚の周囲にバツ
テリー支持部を備えた回転棚式の充電用バツテリ
ーラツク１を使用したので、この回転棚式ラツク
に適応する機構のバツテリー搬送移載装置、即
ち、前記回転棚脇で昇降自在な昇降キヤレツジ１
３と、このキヤレツジ１３に支持され且つ前記各
段回転棚上のバツテリー支持部に接続する姿勢と
前記車両停止位置２０で停止する車両１９のバツ
テリー支持部２１に接続する姿勢との間で水平に
回転自在なバツテリー支持台１８と、このバツテ
リー支持台１８併設されたバツテリー引き込み押
し出し具２３とから構成されたバツテリー搬送移
載装置１０を併用したが、充電用バツテリーラツ
クやバツテリー搬送移載装置は、この実施例のも
のに限定されない。

例えば、充電用バツテリーラツクとバツテリー
搬送移載装置として、従来周知の自動倉庫、即
ち、床面上に固定立設された立体棚とこの立体棚
に沿つて走行可能な入出庫用走行クレーンとを転
用することは容易に考えられることである。

（発明の作用及び効果） 以上のように実施し且つ使用し得る本発明のバ
ツテリー充電設備によれば、所定位置に停止した
車両からバツテリー搬送移載装置により取り出さ
れて充電用バツテリーラツク内の充電用バツテリ
ー支持部へ搬送移載されるバツテリーを、前記車
両上から前記バツテリー搬送移載装置上に取り出
されたときに、各バツテリーに併設されているバ
ツテリー液量検出手段と前記バツテリー搬送移載
装置に併設されている要補水信号検出手段とによ
り、補水の必要なバツテリーであるか否かを自動
的に判別し、要補水バツテリーは前記バツテリー
搬送移載装置により要補水バツテリー支持部へ自
動的に搬入することが出来る。

従つて、バツテリー液量のチエツクとこれに伴
う補水作業とをうつかり忘れて、要補水バツテリ
ーをそのまま充電用バツテリー支持部へ搬送移載
してしまうことがなくなり、バツテリーをして常
に正常な状態で良好に充電することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１は横断平面図、第２図は一部省略側面図、
第３図はバツテリーの側面図、第４図は自動制御
方法を説明するフローチヤートである。 １……充電用バツテリーラツク、３ａ〜３ｅ…
…回転棚、４ａ〜４ｄ……バツテリー支持部（充
電用バツテリー支持部）、５……要補水バツテリ
ー支持部、６……補水作業用バツテリー支持台、
７……補水タンク、８……警報器、１０……バツ
テリー搬送移載装置、１３……昇降キヤレツジ、
１６……旋回可能な横動ガイドレール、１８……
水平回転と出退移動自在なバツテリー支持台、１
９……車両、２０……車両停止位置、２１……車
両上のバツテリー支持部、２２……バツテリー、
２２ａ……バツテリーボツクス、２２ｂ……バツ
テリー本体、２３……バツテリー引き込み押し出
し具、２４……バツテリー液レベル検出用センサ
ー、２５……バツテリー液量検出手段、２５ａ…
…投光器、２７……光電スイツチ（バツテリー液
不足検出信号の検出手段）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車両停止位置で停止した車両と充電用バツテ
   リーラツクとの間で要充電バツテリーと充電済み
   バツテリーとを搬送移載するバツテリー搬送移載
   装置を設けたバツテリー充電設備に於いて、前記
   充電用バツテリーラツク内の充電用バツテリー支
   持部とは別に要補水バツテリー支持部を設け、前
   記車両に搭載される各バツテリーには、バツテリ
   ー液量不足時に要補水信号を発信するバツテリー
   液量検出手段を併設し、前記バツテリー搬送移載
   装置には、前記車両から取り出したバツテリーの
   前記バツテリー液量検出手段からの要補水信号を
   検出する検出手段を併設し、この検出手段が要補
   水信号を検出したとき、当該バツテリーを前記バ
   ツテリー搬送移載手段により前記要補水バツテリ
   ー支持部へ搬送移載するようにしたバツテリー充
   電設備。 ２ 前記充電用バツテリーラツクが、上下複数段
   の回転棚を備え、各回転棚には周方向等間隔おき
   にバツテリー支持部が設けられ、このバツテリー
   支持部の内、特定のバツテリー支持部を前記要補
   水バツテリー支持部とすると共に、残りのバツテ
   リー支持部を前記充電用バツテリー支持部とし、
   前記バツテリー搬送移載装置は、前記回転棚脇で
   昇降自在な昇降キヤレツジと、このキヤレツジに
   支持され且つ前記各段回転棚上のバツテリー支持
   部に接続する姿勢と前記車両停止位置で停止する
   車両のバツテリー支持部に接続する姿勢との間で
   水平に回転自在なバツテリー支持台と、このバツ
   テリー支持台に併設されたバツテリー引き込み押
   し出し具とから構成された、特許請求の範囲第１
   項に記載のバツテリー充電設備。