JPH0467065A - 帯電用部材 - Google Patents

帯電用部材

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JPH0467065A
JPH0467065A JP17620490A JP17620490A JPH0467065A JP H0467065 A JPH0467065 A JP H0467065A JP 17620490 A JP17620490 A JP 17620490A JP 17620490 A JP17620490 A JP 17620490A JP H0467065 A JPH0467065 A JP H0467065A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は帯電用部材に関し、特には電子写真法における
1次帯電用、転写帯電用、除電帯電用に用いられる帯電
用部材に関する。
F従来の技術] 電子写真感光体を用いた電子写真プロセスにおける帯電
プロセスは、従来より殆ど金属ワイヤーに高電圧(DC
5〜8kV)を印加し発生するコロナにより帯電を行な
っている。しかし、この方法ではコロナ発生時にオゾン
やNo8等のコロナ生成物により感光体表面を変質させ
画像ボケや劣化を進行させたり、ワイヤーの汚れが画像
品質に影響し、画像白抜けや黒スジを生じる等の問題が
あった。一方、電力的にも感光体に向う電流は、その5
〜30%にすぎず、殆どがシールド板に流れ帯電手段と
しては効果の悪いものであった。
こうした欠点を補うために直接帯電させる方法か研究さ
れ多数提案されている(特開昭57−178267号公
報、特開昭56−104351号公報、特開昭58−4
0566号公報、特開昭58−139156号公報、特
開昭58−150975号公報等)。しかし実際には感
光体を上記のような接触帯電法により帯電処理しても感
光体表面の各部均一な帯電はなされず、斑点状帯電ムラ
を生じる。例えば反転現像方式では、その斑点状帯電ム
ラ状態の感光体に光像露光以下のプロセスを適用しても
出力画像は斑点状帯電ムラに対応した斑点状の黒点画像
となり、正蜆現像方式では斑点状ムラに対して斑点状の
白点画像となり高品位な画像を得られていない。
また直接帯電方法は、多数の提案があるにもかかわらず
、市場実績が全くない。その理由として帯電の均一性、
直接電圧を印加することによる感光体の放電絶縁破壊等
の発生が挙げられる。放電絶縁破壊による1つの破壊点
は、例えば円筒状感光体の場合、軸方向全体の帯電がそ
の破壊点に流れ帯電しなくなる欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] この絶縁破壊を防止するために表面に樹脂層を形成させ
る方法も報告されている(特開平1205180、特開
平1−211779)。
しかし、これらの材料も低温低温下での抵抗の変動が大
きく、帯電性が不安定であったり、有機感光体と接触さ
せて用いると、有機感光体と帯電用部材の表面同士の樹
脂が相湾化し、固着してしまうなどの欠陥を持っていた
従って、本発明の目的は、上述の如き欠点を解決し帯電
の不均一による斑点状かぶり、感光体の放電絶縁破壊に
よる画r象欠陥等の発生のない高品位の画像を安定して
供給できる帯電用部材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] Rツにカゼインは、牛乳から製造されるたん白質であり
、工業的には睨脂乳を原料とし、乳酸で分離製造された
ラフチックカゼインか用いられており、アルカリ性にお
いて水溶液となる。脱脂乳を原料としているものの、な
おりゼインには脂肪分が含まれており、通常は0,2〜
2重量%と分析される。この脂肪分のため、カゼイン水
溶液は、やや黄色がかった濁りを生じている。
カゼインを帯電用部材の樹脂層に用いた場合、脂肪分が
多いと、種々の欠陥を生じる。すなわち、接着性低下、
塗工性低下、ブツの発生、放電破壊の多発などである。
これらの欠陥は全て脂肪が原因というわけではないが、
脂肪が存在することにより、泡が多くなるとか、塗工適
性の低下などを惹き起こすことがある。
本発明は、このような欠陥のないカゼイン樹脂層を得る
ことも目的の1つとし、かかる欠陥を脱脂処理されたカ
ゼインを用いることにより解決している。
すなわち、本発明は導電性支持体上に導電性弾性層を持
つ帯電用部材において、前記導電性弾性層上に脱脂カゼ
インを含有する樹脂層を有することを特徴とする帯電用
部材である。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明の帯電用部材は、第1図に示すように導電性支持
体la上に導電性弾性層2が設けられ、更には弾性層2
上に、脱脂カゼインを含有する樹脂層3が設けられた3
層構成をとることを基本形態としている。
脱脂カゼインを得るためのカゼインの脱脂処理は、溶剤
抽出、洗浄、精製などの方法により行なうことができ、
これにより、脂肪分を01重量%以下、好ましくは00
5重量%以下としたカゼインは、液の濁りがほとんどな
く、さらi二塗布した際の欠陥も極めて減少した皮膜を
形成でき、帯電用部材の樹脂層として有効であることが
判明した。
樹脂層としてのカゼインは、本発明のように脱脂したカ
ゼインを用い、アルカリ性の水浴液に連断される。アル
カリ性の材料としては、アンモニア水、炭酸ナトリウム
、水酸化ナトリウム、ホウ砂、第三リン酸ナトリウムな
どのアルカリ性を示すものなら何れのものでも良い。ま
た、カゼインの腐敗防止のため、有機スズ系、フッ化ナ
トリウム、安、!香酸ナトリウム、ソルビン酸等の防腐
剤を用いることも有効である。
カゼイン溶液は、導電性弾性層の上に塗布されるが、塗
布方法は基体に適した任意の方法でよい。塗布後、乾燥
されて樹脂層が形成される。
さらに樹脂層にはバインダー樹脂を添加してもよい。但
しバインダー樹脂の添加量は総樹脂に対し、30重量%
以下が好ましい。樹脂層におけるバインダー樹脂として
は、ポリメチルメタリレート、ポリブチルメタクリレー
ト等のアクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセクール、ボリアリレート、ポリカーボネート、フ
ェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピリジンな
どを挙げることができる。
従来の帯電用部材は表面がゴムやポリウレタンで構成さ
れていたため、電子写真感光体と接触しておくと感光体
と帯電用部材が固着したり、硬い表面であるとしわが発
生したりして、画像欠陥を生じていた。
これに対し、本発明の脱脂カゼインを含有する樹脂層を
有することを特徴とする帯電部材は、電子写真感光体と
の付着性が少なく、かつ柔軟性もあるので高画質の画像
を与え、トナー汚れも少なく、低温低湿下でも樹脂層の
体積抵抗の変動が少なく、安定した帯電用部材として用
いることができる。
樹脂層の膜厚は5〜500um、特に20〜200Ii
mの範囲が好ましい。
樹脂層の体積抵抗率は106〜10′!Ω・cfflの
範囲が好ましい。また特願昭62−230334号公報
に示されるように樹脂層の体積抵抗率は樹脂層に接する
下層の導電性伸性層の体積抵抗率より大きいことが好ま
しい。弾性層の体積抵抗としては10°〜101Ω”c
m、特に10” 〜1010Ω”cmの範囲が好ましい
。弾性層2としてはアルミニウム、鉄、銅等の金属、ポ
リアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電
性高分子、カーボン、金属等を分散させて導電性処理し
たゴムやプラスチックエラストマー、ゴムまたはプラス
チックエラストマの表面を金属や他の導電性物質によっ
てラミネートコートしたものなどを用いることができる
。また、この弾性層2は必要に応じて機能分離したよう
な多層構成であってもよい。導電性支持体1aとしては
、鉄、銅、ステンレスなどを用いることができる。
さらに、第2図のように帯電用部材の表面に帯電用部材
を保護するために保護層4を設けても良い。この保護層
は樹脂層で形成され、内部に導電性を制御するために導
電粒子や帯電用部材の表面粗さを制御するために不溶性
の樹脂粉体5を混合しても良い。
第3図のようにブレード形状帯電用部材の場合、導電性
板金1bの上に導電性弾性層2を設け、さらに層3を設
ける。
また、保護層を設けても良い。
帯電用部材の形状は、ローラー形状やブレード形状など
いずれでもよいが、均一帯電の点ではローラー形状が好
ましい。
電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を設けた構
成を基本としている。導電性支持体としては、支持体自
体が導電性をもつもの1例えばアルミニウム、アルミニ
ウム合金、ステンレス、クロム、チタンなどを用いるこ
とができ、そのほかにアルミニウム、アルミニウム合金
、酸化インジウム−酸化錫合金などを真空蒸着によって
被膜形成された層を有する前記導電性支持体やプラスチ
ック、導1i性粒子(例えばカーボンブラック、酸化錫
粒子など)を適当なバインダーとともにプラスチックや
紙に含浸した支持体、導電性バインダーを有するプラス
チックなどを用いることができる。
導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機
能をもつ下引層を設けることもできる。
下引層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセル
ロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド
、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどによ
って形成できる。下引層の膜厚は5μm以下、好ましく
は05〜3umが適当である。下引層はその機能を発揮
するためには2107Ω・cm以上であることが望まし
い。
感光層はたとえば、有機光導電体、アモルファスシリコ
ン、セレンなどの光導電体を必要に応じて結着剤と共に
塗料化して塗布形成または真空蒸看によって形成される
。また、有機光導電体を用いる場合、露光により電荷担
体を発生する電荷発生層と発生した電荷担体を輸送する
能力を持つ電荷輸送層との組み合わせからなる感光層も
有効に用いることができる。
電荷発生層は、アゾ顔料、キノン顔料、キノンアニン顔
料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾ
ール顔料、フタロシアニン顔料、キナクドリン顔料など
の電荷発生材料の1種類あるいは2種類以上を蒸着する
か、または適当なバインダーと共に(バインダーが無く
ても可)分散し塗工によって形成できる。
バインダーは広範囲な絶縁性樹脂または有機光導電性ポ
リマーから選択できる。たとえば絶縁性樹脂としてはポ
リビニルブチラール、ボl)アリレート(ビスフェノー
ルAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカーボネート、ポ
リエステル、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリアク
リルアミド樹脂、ポリアミド、セルロース系樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコ
ールなどをあげることができる。また、有機光導電性ポ
リマーとしては、カルバゾール、ポリビニルアントラセ
ン、ポリビニルピレンなどが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は001〜15LL+o、好ましくは
0.05〜5μmであり、電荷発生層と結着剤との重量
比は10:1〜1:20である。
電荷発生層用塗料に用いる瀉剤は、使用する樹脂や電荷
輸送材料の溶解性や分散安定性から選択されるが、有機
溶剤としてはアルコール類、スルホキシド類、エーテル
類、エステル類、脂肪族ハロゲン化炭化水素類あるいは
芳香族化合物などを用いることができる。
塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法
、マイヤーバーコティング法、ブレードコーティング法
などのコーティング法を用いて行なうことができる。
電荷輸送層は、電荷輸送材料を成膜性のある樹脂に溶解
させて形成される。本発明に用いられる有機の電荷輸送
材料の例としては、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系
化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、
チアゾール系化合物、トリアリールメタン系化合物など
が挙げられる。これらの電荷輸送物質は1種または2種
以上組み合わせて用いることができる。
電荷輸送層に用いる結着剤の例としては、フェノキシ樹
脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラール、ボリ
アリレート、ポリスルホン、ポリアミド、アクリル樹脂
、アクリロニトリル脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル、アルキド樹脂、ポリカーボネート、ポリ
ウレタンあるいはこれらの樹脂の繰返し単位のうち2つ
以上を含む共重合体、たとえばスチレン−ブタジェンコ
ポリマー、スチレンーアクリロニトルコボリマー、スチ
レン−マレイン酸コポリマーなどを挙げることができる
。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルア
ントラセン、ポリビニルピレンなどの有機光導電性ポリ
マーからも選択できる。
電荷輸送層の膜厚は5〜50LLm、好ましくは8〜2
0umであり、電荷輸送物質と結着剤との重量比は5:
1〜1:5、好ましくは3:1〜1:3程度である。、
塗工は前述のようなコーティング法を行なうことができ
る。
さらに、色素、顔料、有機電荷輸送物質などは、一般に
紫外線、オゾン、オイルなどによる汚れ、金Xなどに弱
いため必要に応じて保護層を設けてもよい。この保護層
上に静′Wi潜像を形成するためには表面抵抗率が10
11Ω以上であることが望ましい。
感光体の保護層はポリビニルブチラール、ポリエステル
、ポリカーボネート、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、
ナイロン、ポリイミド、ボリアリレート、ポリウレタン
、スチレン−ブタジェンコポリマー、スチレン−アクリ
ル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマ
ーなどの樹脂を適当な有機溶剤によって溶解した液を感
光層の上に塗布、乾燥して形成できる。この際、保護層
の膜厚ば、一般に005〜20umの範囲である。
二の保護層中に紫外線吸収剤などを含ませてもよい。
本発明の帯電用部材は、例えば第4図に示すような電子
写真装置に適用することができる。この装置は、電子写
真感光体12の周面上に一次帯電用部材6、像露光手段
7、現像手段8、転写帯電用コロナ帯電器9、クリーニ
ング手段10.前露光手段11が配置されている。
電子写真感光体12上に接触配置されている一次帯電用
部材6に、外部より電圧(例えば200■以上2DOO
V以下の直流電圧とピーク間電圧4[100V以下の交
流電圧を重畳した脈流電圧)を印加し、電子写真感光体
12表面を帯電させ、像露光手段7によって原稿上の画
像を感光体に像露光し静電潜像を形成する。次に現像手
段8中の現像剤を感光体に付着させることにより、感光
体上の静電潜像を現像(可神像化)し、さらに感光体上
の現像剤を転写帯電用コロナ帯電器9によって級などの
被転写部材13に転写し、クリーニング手段l○によっ
て転写時に紙に転写されずに感光体上に残った現像剤を
回収する。
このような電子写真プロセスによって画像を形成するこ
とができるが、感光体に残留電荷が残るような場合には
、−次帯電を行なう前に前露光手段11によって感光体
に光を当て残留電荷を除電したほうがよい。
本発明の帯電用部材を転写帯電に用いる場合、例えば第
5図に示すような電子写真装置に適用することができる
。この装置は、電子写真感光体12の周面上に一次帯電
用コロナ帯電器14、像露光子hL7、現像手段8、転
写帯電用帯電部材15、クリーニング手段10、前露光
子j11111が配置されている。
電子写真感光体12上に接触配置されている転写帯電用
帯電部材15に電圧(例えば直流電圧400〜100O
V )を印加し電子写真感光体上の現像剤を紙などの被
転写部材に転写することができる。
本発明の帯電用部材を除電帯電に用いる場合1、例えば
第6図に示すような電子写真装置に適用することができ
る。この装置は、電子写真感光体12の周面上に一次帯
電用コロナ帯電器14、像露光手段7、現像手段8、転
写帯電用コロナ帯電器9、クリーニング手段10が配置
されている。
電子写真感光体12上に接触配置されている除電帯電用
帯電部材16に電圧(例えば交流ピーク間電圧500〜
2000V )を印加し電子写真感光体上の電荷を除電
することができる。
本発明の帯電用部材は、機械的強度、化学的安定性の点
で劣化しやすい、有機光導電体を含有する感光層を有す
る電子写真感光体に適用することにより、その特性を顕
著に発揮することができる。
本発明における感光体に接触させる帯電用部材の設置に
ついては特定の方法に限らず、帯電用部材は固定方式、
感光体と同方向または逆方向で回転等の移動方式いずわ
の方式を用いることもできる。さらに帯電用部材に感光
体上の現像剤クリーニング装置として機能させることも
可能である。
本発明の直接帯電における帯電用部材への印加電圧、印
加方法に関しては、各々の電子写真装置の仕様にもよる
が瞬時に所望する電圧を印加する方式の他にも感光体の
保護の目的で段階的に印加電圧を上げて行(方式、直流
に交流を重畳させた形で印加の場合ならば直流中文流ま
たは交流仲直流の順序で電圧を印加する方式をとること
ができる。
本発明のiii用部材部材子写真装置の一次帯電に用い
る場合、画像出力領域の電子写真感光体に対して直流電
圧と交流電圧を重畳することが必要である。
一次帯電を直流電圧のみで印加した場合、均に帯電する
ことができない。転写帯電に用いる場合、直流電圧のみ
でも直流電圧と交流電圧を重畳しても良い。除電帯電に
用いる場合、交流電圧のみを印加することが必要である
また、本発明においては、画像露光、現(象およびクリ
ーニング等のプロセスは静電写真の分野に公知の任意の
方法を採用することができ現像剤の種類など特定のもの
に限定されるものではない。
本発明の帯電用部材は複写機だけでなく、レザープリン
ターやCRTプリンター、電子写真式製版システムおよ
びリモート端末からの画像情報を受信する受信手段を有
するファクシミリなどの電子写真応用分野にも用いるこ
とができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 導電性支持体として、肉厚0.5mmで6oφ×260
II1mのアルミニウムシリンダーを用意した。
共重合ナイロンC商品名: CMIIIDI)l)、東
し練製)4部およびタイプ8ナイロン(商品名ニラツカ
マイト5003、大日本インキ■製)4部をメタノール
50部、n−ブタノール50部に溶解し、上記支持体上
に浸漬塗布して06μm厚の下引き層を形成した。
下記構造式のジスアゾ顔料を10部、 及びポリビニルブチラール樹脂(商品名;エスレックB
M2、種水化学■製)10部を、シクロへキサノン12
0部と共にサンドミル装置で10時間分散した。分散液
にメチルエチルケトン3゜部を加えて上記下引き層上に
塗布し、0.15部1m厚の電荷発生層を形成した。
重量平均分子量12万のポリカーボネートZ樹脂〔三菱
瓦斯化学■製)10部を用意し、下記構造式のヒドラゾ
ン化合物 た。これを上記電荷発生層上に塗布しで、16LLm厚
の電荷輸送層を形成し、電子写真感光体No、 1を製
造した。
次にクロロブレンゴム100重量部に導電性カーボン5
重量部を熔融混練し、導電性支持体として中心にφ8x
 260mmのステンレス軸を通してφ2DX240m
mになるように成型し、ローラ形状帯電用部材の導電性
弾性層を設けた。
この帯電用部材の導電性弾性層の体積抵抗を、温度22
℃、湿度60%の環境で測ると3 X 10’Ω・cm
である。
次に脂肪分2.0重量%含有する通常のラフチックカゼ
インにュージーランド産)をヘキサンにより溶剤抽出し
、その脂肪分を0.02重量%とじた脱脂カゼイン(1
110重量部を28%アンモニア水1重量部を加えた水
89重量部に溶解し、前記帯電用部材の導電性弾性層の
上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚200μmの樹脂層を設け
、ローラー形状帯電用部材を製造した。アルミシート上
に同様に樹脂層を設け、体積抵抗を測定した。
この帯電用部材を第3図のように正現像方式複写機PC
−2Ofキャノン製)の−次コロナ帯電器の代わりに取
り付け、電子写真感光体と従動回転させ、−次帯電電圧
は直流電圧−750Vと交流ピーク間電圧1500Vの
重畳を行ない、電子写真感光体の暗電位と明電位の電位
ばU定及び画像を検討した。
結果を表1に示した。
さらに、温度15℃、湿度10%の低温低湿状態で帯電
甲部材の樹脂層の体積抵抗とこの帯電用部材を正現像方
式複写機に取り付けた時の電位特性と画像を同様に検討
し表1に示した。
実施例2 実施例1と同様に帯電用部材の4電性弾性層を用意した
次に脂肪分を07重量%含有する市販の大豆製カゼイン
(キシダ化学■製)をヘキサンで処理し、その脂肪分を
0.03重量%とした脱脂カゼイン(2i10重量部を
28%アンモニア水1重量部を加えた水89重量部に洛
解し、前記帯電用部材の導電性弾性層の上番こ浸漬塗工
し、乾燥後膜厚200urnの樹脂層を設け、ローラー
形状帯電用部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、表1に示した。
比較例1 実施例1と同様に帯電用部材の導電性弾性層を用意した
次に実施例1で用いたラフチックカゼインの脱脂なしの
もの10重量部を28%アンモニア水1重量部を加えた
水89重量部に溶解し、約2帯電用部材の導電性弾性層
の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚200umの樹脂層を設
け、ローラー形状帯電用部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、表1に示した。
比較例2 実施例1と同様に帯電用部材の導電性弾性層を用意した
次にナイロン6−66−10−12 10重量部をメタ
ノール90重量部に溶解し、前記帯電用部材の導電性弾
性層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚200umの樹脂層
を設け、ローラー形状帯電用部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、表1に示した。
比較例3 実施例1と同様に帯電用部材の導電性弾性層を用意した
次にメトキシメチル化ナイロン−6(メトキシメチル化
率25%)10重量部をメタノール90重量部に溶解し
、前記帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し、乾
燥後膜厚200umの樹脂層を設け、ローラー形状帯電
用部材を製造した。
これを実施例1と同様に評価し、表1に示した。
比較例4 実施例1と同様に帯電用部材の導電性弾性層を用意した
次にポリエステルポリオール(商品名:ニラポラン12
]、日本ポリウレタン■製)8重量部及びトルイレンジ
イソシアネート2重量部をn−ブタノール90!量部に
溶解し、前記帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工
し、乾燥後膜厚200umの樹脂層を設け、ローラー形
状帯電用部材を製造した。これを実施例1と同様に評価
し、表1に不した。
実施例1,2と比較例2,3を比較してわかるように低
温低湿時の樹脂層の硬質化により起る波状カブリの画像
欠陥の発生を本発明では防止できる。
また、実施例1.2と比較例4を比較してわかるように
帯電部材と感光体との融着を防止し、横スジ画像の発生
を抑えることができる。
比較例4のような樹脂層では体積抵抗が高いが、実施例
1,2のように脱脂カゼインを含有させることにより、
適切な体積抵抗が得られ、より有用な帯電特性を示して
いる。
なお、実施例1,2の樹脂層は比較例1と異なり、接着
性、塗工性が良好で、ブツも発生しなかった。
実施例3 以下、転写帯電器としての特性を調べた。
実施例1と同様にして感光体を作製した。
次に、クロロブレンゴム100重量部に導電性カーボン
5重量部を熔融混練し、中心にψ8×260+amのス
テンレス軸を通してφ30X 240mmになるように
成型し、ローラー形状転写帯電用部材の導電性弾性層を
設けた。
この転写帯電用部材の体積抵抗を温度22℃、湿度60
%の環境で測ると4 X 10’Ω・cmである。
次に実施例1と同一の脱脂カゼイン溶液を前記転写帯電
用部材の導電性骨性層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚1
100ILの樹脂層を設け、ローラー形状帯電用部材を
製造した。アルミシート上に同様に樹脂層を設けた。
この転写帯電用部材を正現像方式複写mPc−20(キ
ャノン製)の転写コロナ帯電器の代わりに取り付け、転
写帯電は直流−500■を印加し、画像及び転写帯電明
部材の状態を検討した。
結果を表2に示した。
さらに、温度15℃、湿度10%の低温低湿状態で転写
帯電用部材を正現像方式複写機に取り付けた時の画像と
転写帯電用部材の状態を検討し表2に示した。
実施例4 実施例3と同様に転写帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次に実施例2と同一の脱脂カゼイン溶液を前記転写帯電
用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚1
100tLの樹脂層を設け、ローラー形状帯電用部材を
製造した。
これを実施例5と同様に評価し、表2に示した。
比較例5 実施例3と同様に転写帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次に実施例1で用いたラフチックカゼインの未脱脂のも
の10重量部を28%アンモニア水1重量部を加えた水
89重量部に溶解し、前記転写帯電用部材の導電性弾性
層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚100μmの樹脂層を
設け、ローラー形状転写帯電用部材を製造した。
これを実施例3と同様に評価し、表2に示した。
比較例6 実施例3と同様に転写帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次にナイロン−6−66−10−1210重量部をメタ
ノール90重量部に溶解し、前記転写帯電用部材の導電
性弾性層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚1100LLの
樹脂層を設け、ローラー形状転写帯電用部材を製造した
これを実施例3と同様に評価し、表2に示した。
比較例7 実施例3と同様に転写帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次にメトキシメチル化ナイロン−6〔メトキシメチル化
率25%〕10重量部をメタノール90重量部に溶解し
、前記転写帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し
、乾燥後膜厚100μmの樹脂層を設け、ローラー形状
転写帯電用部材を製造した。
これを実施例3と同様に評価し、表2に示した。
比較例8 実施例3と同様に転写帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次にポリエステルポリオールにツボラン121、日本ポ
リウレタン製)8重量部及びトルイレンジイソシアネー
ト2重量部をn−ブタノール90重量部に溶解し、前記
転写帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し、乾燥
後膜厚1001!!11の樹脂層を設け、ローラー形状
転写帯電用部材を製造した。
これを実施例3と同様に評価し、表2に示した。
実施例3,4と比較例6.7よりわかるように本発明で
は低温低温下でも濃度低下や波状カブリを起さず、高画
質を維持できる。
さらに実施例3,4と比較例8よりわかるように本発明
では転写帯電部材が感光体と融着せず、またトナーとも
融着しないため、感光体や帯電部材に欠陥を発生せずに
用いることができる。
実施例5 以下、除電帯電器としての特性を調べた。
実施例1と同様にして感光体を作製した。
次にクロロブレンゴム100重量部に導電性カーボン5
重量部を熔融混練し、中心に211IIIl×2601
のステンレス板の上に図3のように自由長10mmX 
240a+mになるように成型し、ブレード形状帯電用
部材の導電性弾性層を設けた。この除電帯電用部材の体
積抵抗を温度22℃、湿度60%のT′!J境で測ると
4 X 10’ Ω・cmである。
次に実施例1と同一の脱脂カゼイン溶液を前記除電帯電
用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚1
00ti+oの樹脂層を設け、ブレード形状除電帯電用
部材を製造した。アルミシート上に同様に樹脂層を設け
、体積抵抗を測定した。
この除電帯電用部材を正現像方式複写機PC−20(キ
ャノン製)の約露光除電器の代わりに取り付け、除電帯
電は交流ピーク間電圧10DOVを印加し、除電後の残
留電位、画像及び除電帯電用部材の状態を検討した。
結果を表3に示した。
さらに、濃度15℃、温度10%の低温低湿状態で除電
帯電用部材の樹脂層の体積抵抗とこの除電帯電用部材を
正現像方式複写機に取り付けた時の画像と除電帯電用部
材の状態を検討し表3に示した。
実施例6 実施例5と同様に除電帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次に実施例2と同一の脱脂カゼイン溶液を約2除電帯電
用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し、乾燥後膜厚1
00gmの樹脂層を設け、ブレード形状除電帯電用部材
を製造した。
これを実施例5と同様に評価し、表3に示した。
比較例9 実施例5と同様に除電帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
前記除電帯電用部材を樹脂層を設けずにそのまま用いた
これを実施例5と同様に評価し、表3に示した。
比較例10 実施例5と同様に除電帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次にメトキシメチル化ナイロン−6(メトキシメチル化
率25%)10重量部をメタノール90重量部に溶解し
、前記除電帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し
、乾燥後膜厚100μmの樹脂層を設け、ブレード形状
除電帯電用部材を製造した。
これを実施例5と同様に評価し、表3に示した。
比較例11 実施例5と同様に除電帯電用部材の導電性弾性層を用意
した。
次にポリエステルポリオールにツボラン121、日本ポ
リウレタン製)8重量部及びトルイレンジイソシアネー
ト2重量部をn−ブタノール90重量部に湾解し、前記
除電帯電用部材の導電性弾性層の上に浸漬塗工し、乾燥
後膜厚1100LLの樹脂層を設け、ブレード形状除電
帯電用部材を製造した。
これを実施例5と同様に評価し、表3に示した。
比較例12 本発明の除電帯電用部材を用いずに前露光で除電を行な
い、これを実施例5と同様に評価し、表3に示した。
実施例5,6と比較例9,11を比較してわかるように
本発明では帯電部材と感光体による融着を防止し、槽ス
ジ状の画像欠陥の発生を防止している。
また、実施例5,6と比較例10を比較してわかるよう
に低温低湿下でも安定した除電性能を示し、本発明の材
料では画像欠陥を抑えることができる。
比較例12では従来の前露光式の除電では除電性能が低
く、低温低湿では残留電位が残りゃすく、地力ブリ欠陥
を発生している。
[発明の効果] 以上の結果より明らかなように、本発明の帯電用部材を
用いることにより、電子写真感光体との付着性が低く、
かつ柔軟性もあるので、高画質の画像を与え、トナー汚
れも少ない。特に低温低湿下でも安定した電位特性、画
像特性が得られる。また、脱脂カゼインを用いたことに
より樹脂層は接着性、塗工性が良好で、ブッも発生しな
かった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はローラー形状帯電用部材の中心軸方向
断面図、 第3図はブレード形状帯電用部材の断面図、第4図、第
5図、第6図は電子写真装置の断面図である。 1a:導電性支持体  1b:導電性板金2:導電性弾
性層   3:樹脂層 4:保護層      5.樹脂粉体 6:帯電用部材    7;@露光手段8、現像手段 9:転写帯電用コロナ帯電器 JOクリーニング手段 】1:前露光手段12:電子写
真感光体 14ニ一次帯電用コロナ帯電器 15:転写帯電用帯電部材 16:除電帯電用帯電部材。 代理人  弁理士 山 下 穣 平

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性支持体上に導電性弾性層を持つ帯電用部材
    において、前記導電性弾性層上に脱脂カゼインを含有す
    る樹脂層を有することを特徴とする帯電用部材。
  2. (2)電子写真感光体と接触して該感光体を帯電させる
    ことを特徴とする請求項1記載の帯電用部材。
  3. (3)印加電圧として直流電圧と交流電圧を重畳して電
    子写真感光体を1次帯電させることを特徴とする請求項
    1記載の帯電用部材。
  4. (4)印加電圧として直流電圧を使用しまたは直流電圧
    と交流電圧を重量して電子写真感光体から現像剤を被転
    写部材に転写させることを特徴とする請求項1記載の帯
    電用部材。(5)印加電圧として交流電圧を使用して電
    子写真感光体を除電することを特徴とする請求項1記載
    の帯電用部材。
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