JPH046467Y2 - - Google Patents

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JPH046467Y2
JPH046467Y2 JP1986181655U JP18165586U JPH046467Y2 JP H046467 Y2 JPH046467 Y2 JP H046467Y2 JP 1986181655 U JP1986181655 U JP 1986181655U JP 18165586 U JP18165586 U JP 18165586U JP H046467 Y2 JPH046467 Y2 JP H046467Y2
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heat
snow
slope
heat pipe
section
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JP1986181655U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は降雪地帯の斜面または斜面の下側に設
置される街路灯や交通標識等の支柱、電柱等の柱
状建築物(以下柱と称す)を雪害から保護するた
めの装置に関するものである。
[従来技術とその問題点] 斜面にある程度以上の積雪(概ね1m以上)が
あると、日が経つにつれて雪が締つて行き、また
気候が暖かくなるにつれて積雪が斜面に沿つてゆ
つくりと滑り落ちる現象が起こる。このとき、斜
面の途中や下側に柱があると、その柱には斜面の
下向きに積雪の移動圧と称する大きな力が加わ
り、ときには倒れたり傾いたりする危険がある。
このため多雪地域では一般に柱は斜面を避けて設
置され、止むを得ず斜面に設置する場合には積雪
の移動圧に耐えられるように基礎を深くしたり広
くするなどして強固にすると共に、柱も太くして
強くするなどの対策がとられているが、これでは
費用が膨大となり不経済である。また、設置時に
想定した積雪量を上回る積雪があると柱が破損し
たり、倒壊する危険がある。
[考案の目的] 本考案の目的は、簡単な手段で斜面やその下側
に設置される柱を雪害から保護することのできる
装置を提供することにある。
[考案の概要] 本考案の装置は、柱の斜面上側にヒートパイプ
の放熱部を沿わせ、地熱を利用して積雪の一部を
溶かすことによつて積雪の移動圧を減少させたも
のである。
[実施例] 図面を参照して説明すると、第1図は斜面3の
中腹に設置された電柱1の斜面上側に1本のヒー
トパイプ4を布設した場合を示している。この場
合、ヒートパイプ4は片端側を電柱1近傍の地中
に埋設して集熱部41となし、他端側を放熱部4
2として電柱1との間に熱絶縁機能を有するスペ
ーサ5を介して沿わせてある。放熱部42と電柱
1の距離は、地中温度、電柱の太さ等に応じて数
ミリから10数ミリ程度に設定することが望まし
い。放熱部42の高さは、その場所の想定最大積
雪深さを僅かに上回る程度に設定することが望ま
しい。
一方、集熱部41の埋設深さは、その場所の積
雪量や気象条件、地中温度等に応じて設定する必
要がある。通常、地表から数メートル以上の深さ
の地中の温度は、10℃前後であるから、そこにヒ
ートパイプ4の集熱部41を埋設しておけば、地
上の温度が低下すると、地中の熱は集熱部41に
封入されているフロンアンモニア等の作動液をし
て急速に地上の放熱部42へ輸送され、そこから
放熱される。
このような状態のところに積雪2があると、地
中の熱とヒートパイプ4の伝熱作用により放熱部
42の周囲の雪が溶かされ、そこに円筒状の空洞
を形成する。積雪2は、日数の経過により締つて
くると共に、気候が暖かくなるにつれてゆつくり
斜面3を滑り落ちるようになる。ヒートパイプ4
は伝熱作用を継続しているので、滑り落ちて電柱
1に接近する雪は放熱部42の周囲ではいつも溶
かされることになる。この結果、ヒートパイプ4
の温度が十分に高かつたり、あるいは積雪の滑る
速度が非常に遅い場合には、電柱1の周囲には雪
の移動に伴つて第2図に示すような大きな雪の空
洞6ができ、電柱1は積雪2から全く荷重を受け
ないことになる。
ヒートパイプ4の温度が低かつたり、積雪2の
滑る速度が速くて雪を十分に溶かせない場合に
は、放熱部42及び電柱1の周囲の雪の空洞6は
第3図に示すような状態になり、電柱1は雪の荷
重を受けることになる。しかしながら雪の力線は
ヒートパイプの放熱部42によつて切断されたこ
とになるので、電柱1に加わる荷重は大幅に低減
する。
尚、図示例におけるヒートパイプの集熱部41
は垂直方向に埋設されているが、これは適当な深
さで水平方向に折り曲つていてもよい。勿論ヒー
トパイプ4は複数本用いてもよく、集熱部や放熱
部が複数に分岐された形のものであつてもよい。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案は柱の
斜面上側にヒートパイプの放熱部を沿わせ、地熱
を利用して周囲の雪の一部を溶かすことによつて
柱に加わる雪の荷重(移動圧)を減少させたもの
であるから、基礎を深くしたり、部材を太くする
等の必要がなく、斜面の途中や下側に設置される
柱の建設コストを大幅に低減することができる。
また本考案によれば、斜面が多くて柱の設置が
困難とされていたルートや場所にも容易に柱を設
置できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る雪害防止装置の一実施例
を示す説明図、第2図及び第3図はヒートパイプ
の効果を示す水平断面説明図である。 1……電柱、2……積雪、3……斜面、4……
ヒートパイプ、5……スペーサ、6……雪の空
洞、41……集熱部、42……放熱部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 斜面の途中または斜面の下側に位置する柱状建
    造物の前記斜面の上側に、片端を地中に埋設して
    集熱部としたヒートパイプの放熱部を、前記柱状
    建造物との間に熱絶縁機能を有するスペーサを介
    して沿わせてなることを特徴とする柱状建築物の
    雪害防止装置。
JP1986181655U 1986-11-26 1986-11-26 Expired JPH046467Y2 (ja)

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JPS6386259U JPS6386259U (ja) 1988-06-06
JPH046467Y2 true JPH046467Y2 (ja) 1992-02-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4616515B2 (ja) * 2001-06-11 2011-01-19 日本ケーブル株式会社 索道の融雪装置付支柱

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5620281A (en) * 1979-07-24 1981-02-25 Mitsubishi Electric Corp Device for preventing ice from being produced on lighthouse

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60128173U (ja) * 1984-01-31 1985-08-28 古河電気工業株式会社 ヒ−トパイプ
JPH0319576Y2 (ja) * 1985-01-14 1991-04-25

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JPS6386259U (ja) 1988-06-06

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