JPH0463550A - ダム底質土の利用方法及びダム底質土を用いた飼料 - Google Patents

ダム底質土の利用方法及びダム底質土を用いた飼料

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JPH0463550A
JPH0463550A JP2176051A JP17605190A JPH0463550A JP H0463550 A JPH0463550 A JP H0463550A JP 2176051 A JP2176051 A JP 2176051A JP 17605190 A JP17605190 A JP 17605190A JP H0463550 A JPH0463550 A JP H0463550A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ・本発明はダム底に堆積した底質土の利用方法およびダ
ム底質土を用いた飼料に関する。
(背景技術) 全国各地において多数のダムが建設されてきたが、これ
らのダムには流域からの流出土砂が予想以上に大量に流
れ込んだため、そのまま放置すればダムの機能が十分に
発揮されなくなるダムもでてきている。そこで、そのよ
うなダムでは堆積土砂を排出してダム機能を回復する試
みがなされている。
ダムの堆積土砂量は膨大であるからこれを排出するため
にはきわめて大きな費用を要し、また排出した土砂を捨
てる広い土地を必要とすることから、排出土砂の有効利
用ができればダム堆積土の排出も有効に行うことができ
る。
堆積土砂の有効利用としては、たとえば、砂利や砂など
はすでに建設資材として利用されている。
しかし、粘土、シルト等の細粒上程については、有効な
利用方法が見出されていないのが現状である。
そこで、本発明はこのダム堆積土を有効利用することを
目的としてなされたものであり、ダム堆積土を豚、牛等
の家畜の飼料として利用することにより、その有効利用
を図ろうとするものである。
従来、野生の鹿や家畜では土なめ′といわれる行動を行
うことが知られている。土なめ′は飼料中で不足してい
る無機物あるいは未知物質を積極的に体内にとり入れて
健康を維持しようとする本能である。これらの無機物の
なかには、Ca、K、 Fe、 Mg、 Pなど体液の
恒常性を保つ重要な働きをもっている元素や未知の生長
促進因子などが含まれている。
日本では、土壌中の無機物不足による家畜の病気は比較
的少ないが、外国では銅、鉄等の微量金属が不足してい
ることによる病気が憂延している。
最近は家畜飼料として外国から輸入した飼料が使用され
るようになってきた結果、日本においても外国と同様な
飼料中における無機物の不足による病気が発生する危険
にさらされている。
そこで1本発明はこの土なめ1の土としてダム堆積土を
利用することを検討してなされたものであり、豚、牛等
の家畜の飼料として用いて家畜を健康に生育させること
ができ、その結果、産肉性が向上し良質の肉を得ること
ができるダム底質土の利用方法およびダム底質上を用い
た家畜飼料を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため次の構成をそなえる。
すなわち、ダム底に矧:積する粘土、シルト等の細粒土
である底質上を家畜の飼料に用いることを特徴とし、ま
た、ダム底に堆積する粘土、シルト等の細粒土である底
質土を家畜の一般飼料に混入したことを特徴とし、また
、ダム底に堆積する粘土、シルト等の細粒土である底質
上と、乳酸菌類等の微生物を一般飼料に混入したことを
特徴とする。
(発明の概要) 本発明はダム底に堆積する堆積土砂のうち粘土、シルト
等の細粒土成分を豚、牛等の家畜飼料として利用するこ
とを特徴とする。
ダムは一般に山岳地帯に建設されることが多く。
したがってダムには周辺山岳水系から運ばれてきた土砂
が堆積する。山岳水系では古代において海中にあった地
域があったりすることから、動物が健康を維持していく
うえで必要なカルシウム、鉄等の元素を多量に含んでい
る場合が多い。従来、野生の鹿などで土なめ′をしてい
る場所の土を分析すると、カルシウム、鉄、マグネシウ
ムの含有量が著しく高いという傾向がある。ダム堆積土
はしたがって動物の生育に有用な成分を含有しているこ
とが推測される。
ダム堆積土を飼料として与える場合は、一定量投与する
ことになるから、消化器官の弊害がないように処理して
与えることが必要である。そこで、本発明においては、
家畜の消化器官を傷っけないようにするため、ダム堆積
土をいったん細粒化し、滅菌加工してから飼料に混ぜて
与える。なお、細粒土に有用微生物として乳酸菌、こう
じ菌、酪酸菌、納豆菌、酵母菌、光合成細菌等の中から
一種類あるいは二種類以上の組合わせで細粒度1gあた
りlO″個以上になるように菌体をブレンドして与えた
場合は、細粒土を単一で投与1.た場合と比較して増体
重、枝肉重量、肉質などに良い結果が得られた。
こうして、ダム堆積土を用いた飼料を与えることにより
、後述するように、家畜を健康に発Yfさせることがで
き、育成時の肝機能、腎機能、ストレス、代謝に好影響
を与えて、産肉性とくに肉質を改善することができる。
以下、ダム堆積土を家畜飼料として用いた試験例につい
て説明する。
本試験ではダム底質上として美和ダム(長野系)のダ1
1堆積土を用いた。
美和ダムの堆積土について、採取場所の異なる4種類の
堆積土について粒径分布を調査した結果を表1に示す。
サンプルCおよびDについては、0.046mm以下(
300メツシユ以下)のものが90X以上を占めている
。このように極細の細粒土の場合は、家畜の消化器官内
にはいっても体内に蓄積することがなく消化に問題とな
らない。
また、表2に美和ダムの細粒土を0.IN、IIcIで
抽出後の分析結果を示す。
表2 (ppm) Ca    Fe    Mg    K   Mn1
556.20 147.71 43.57 6.91 
26.86Cu      Na      Pb  
    Plo、99  4.73  0.65  7
3.24上記分析結果は美和ダムの細粒土は鉄、カルシ
ウル、マグネシウム等に富むことを示す。
また、美和ダムの細粒土には酸化第二鉄が湿重量で7.
13%含まれており、′土なめ土1の特徴であるFa、
 Ca、 Hgを豊富に含むことから家畜飼料に好適に
利用できるものとなっている。
以下、美和ダムの細粒土を実際に飼料に用いた試験例に
ついて説明する。
〔試験例1〕 肥育豚に細粒土を投与して、細粒土の投与による体重お
よび生長に及ぼす影響、血液成分、腸内細菌、肉質につ
いて調査した。
供試豚は、大ヨークシャー、ランドレース、ハンプシャ
ーの三元交雑種で23頭を3群に分けて試験した。群構
成は次のとおりである。
■ 市販飼料のみを与えたもの ■ 市販飼料にダ11細粒土を混ぜて与えたもの■ 市
販飼料にダム細粒土及び微生物を加えて混合したものを
与えたもの 供試豚頭数は0区7頭、■区8頭、■区8頭である。
市販飼料としては仔豚後期用マツシュ及び肉豚用マツシ
ュを用いた。
■区では、ダム細粒土を熱加工して滅菌したものを飼料
に対して約1.5%混ぜて与えた。1日1頭あたり20
〜50gである。細粒土は粒径が0.046mm以下の
ものが94.5%を占めるものを使用した。
また、上記の0区で用いた微生物は、乳酸菌類(Bif
idobacLerium longurn、 Lac
tobacillus acidophilus、 5
treptococcus faecalis)、紅こ
うじ菌(Monascus anka)および納豆菌(
Bucillus  natto)を混合したもので、
飼料に対し飼料1gあたり10G個以上含まれるように
添加した。
上記■、■、0区の豚に約100日間にわたって上記飼
料を与えた。3群とも病気および事故なく生長した。こ
のことからダム細粒土を長期間与えても生長ならびに健
康維持には安全であることが判った。
く増体重の経過〉 表3に導入時および出荷時の平均体重、出荷までの日数
、1日増体重の調査結果を示す。
表3 上表で導入時出荷時はkg小単位[1数は日単位、増体
重は(g/日)単位である。上記調査結果は各区でさほ
ど有意差が認められなかったが0区の1日増体重量は■
区にくらべて優る傾向が見られた。
〈血液成分の分析試験〉 供試豚の導入時、中間時、出荷時に血液検査を行い分析
結果を比較した。
■区と■区とを比較すると、赤血球、ヘモグロビン、ヘ
マトクリッ1〜、NEF八、(1;PT 、U−ΔNY
、K、13UN 、クレアチニン、TG、 MB、 F
eなど正常範囲内においても−高い数値が望ましいもの
についてみると、■区のものの方が■区のものよりも数
値が高くなった。また、正常範囲内においても数値が低
いものが〒ましいもの、たとえば白血球、Z丁T、GO
T  、  八Ll)  、  LへP  、  LD
II  、  C−GTP  、  P 、  にLU
  などは■区にくらべて■区のものの方が低い数値で
あった。これらは、肝機能障害、ス1〜レス、腎機能障
害、代謝障害に係わるものである。
これから、飼料にダム細粒土を添加することによって健
康に生育させる効果があり1代謝および疾病の予防にも
効果があるということができる。
なお、0区について調査した結果は、■区と同様の傾向
がみられたが、NEFA、GPT 、 K、クレアチニ
ン、Feについてはさらに数値が高くなり、逆に、ZT
T 、ALPは数値が減少した。このことは。
微生物添加によって健康維持、代謝、疾病予防の効果が
さらに高まることを示すものと考えられる。
腸内細菌叢について検査した結果、微生物を添加した方
が有用菌が多く、病原性菌が少なく、ダム細粒土を単独
で投与するよりも腸内細菌叢には好影響を与えた。
く肉質検査〉 各群の平均等級、枝肉重量ならびに価格につしXで調査
した結果を表4に示す。
表4 表4中で等級は1〜4で等殻付けをした結果で、数値が
小さいほど良品である。価格は上向の加重平均を627
円を基準として計算したものである。
等級は■区にくらべて■区および0区が優れている。枝
肉重量は0区、■区、■区の順に減少し、価格は0区、
■区、■区の順である。
肉の品質の細部にわたっての検査結果を表5および表6
に示す。表5は平均肉質、表6は平均脂肪についての結
果である。
表5 なお、上表でカラーとはボークカラーをいい、1:淡色
、3:理想色、6:濃色の6段階評価で数値化したもの
である。
■区および0区のものでは、肉色はボークカラーの理想
色よりも濃く出る傾向がある。これは、Fe、 Mgな
どの影響によるものと思われる。肉のしまりは3群とも
良好であった。ロース面積は、第4〜第5胸つい間を切
断して平均面積を算出したもので、0区のものが最大で
あった。
ロースの切断力はミートシャーを用いて測定して数値化
した。肉の径が172インチのものでは有意差はなかっ
たが1インチのものについては■区、0区のものが■区
のものにくらべて小さな値になった。ロースの切断力は
肉のしまり、歯ごたえを表すもので、■区および0区の
肉は旨味のある肉であるということができる。
表6 背脂肪の厚さは3群でとくに統計的な有意差はなかった
。脂肪のしまりは■区のものがやや軟であった。背脂肪
の切断力はミートシャーを用いて直径172インチの大
きさの背脂肪で測定した。統計的な有意差は3群でみら
れなかった。
背脂肪の融点は不飽和脂肪酸のめやすとなる。
背脂肪の内層の融点は直径約1mmのガラス毛細管に挿
入して測定した。3群とも有意差はみられなかったが、
しいていえば、0区のものが飽和脂肪酸が高い。
肉質試験結果から、ダム細粒土が肉・質の改善にかなり
の効果を有することがわかった。
なお、上記の試験において、ダム堆積土を飼料に添加し
た■区および0区については、きわめてし好性がよいと
いう特徴があった。このし好性については牛および馬に
ついてもたしかめている。
〔試験例2〕 妊娠豚および仔豚についてダム細粒土を飼料に添加した
ことによる影響について調査した。
供試豚は大ヨークシャ一種で200kg前後の健康な経
産歴のある妊娠豚10頭である。
群構成は以下の2つである。
■ 市販飼料のみを用いてダム細粒土を添加しないもの ■ ダム細粒土および微生物を市販飼料に添加したもの ■区の供試豚については、市販飼料のマルト種豚用配合
飼料を妊娠巾約3kg 、授乳中4kg〜6kg与えた
。■区の咄乳仔豚にたいしては5日齢から市販の人工乳
(マルト哺乳期仔豚用人工乳)を不断給餌で与えた。
0区の供試豚については、ダム細粒土と微生物とを3=
1の割合で混合し、飼料にたいして1.5%の分基を添
加して与えた(1111頭あたり約45g〜60g)、
ダム細粒土は熱加工してあらかじめ滅菌した。妊娠豚に
たいしては分娩4週間前から離乳時まで約60日間与え
、晴乳仔豚にたいしては前記人工乳に1.5xの割合で
添加して与えた。
使用した細粒土の粒径分布は上記試験例1と同様である
上記飼料を供試豚に与えて経過をみたところ、■区およ
び0区の供試豚とも病気および事故なく順調に分娩した
。とくに、ダム細粒土を与えた0区の供試豚は■区のも
のにくらべてよく採食した。
ダム細粒土を長期間与えても妊娠1分娩ならびに健康維
持には問題ないことがわかった。
〈妊娠豚の血液成分検査結果〉 妊娠豚の分娩後の血液成分を分析して比較した。
正常範囲内であっても数値的に高い方がのぞましいもの
、たとえば赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、N
EF八、口ON 、 K、 Mg、 Feなどは■区よ
りも0区のものの方が高い値を示し、反対に正常範囲内
でも数値的に低い方がのぞましいもの、たとえばZTT
 、ΔLPなどは■区よりも0区のものの方が低かった
これは、ダム細粒土を添加することによって、肝機能障
害、ストレス、腎機能障害1代謝障害を予防し得ること
を示し、より健康に生育させることができることを示し
ている。
〈仔豚の生育に対する影響〉 ■区および0区の各4頭の妊娠豚から合計99頭の仔豚
が産まれた。■区では1頭が死産、10頭が圧死し、0
区では6頭が圧死した。
表7に仔豚の生育経過について示す。
表7 うち死亡1頭であった。
■区と0区の育成率を比較すると、0区のものの方が育
成率が高い。これは仔豚の下痢症で死亡したものが■区
のものの方が多かったことによる。
なお、仔豚の増体重についてみると■区と0区とで統計
的な有意差はみられなかったが、0区の方が■区よりも
発育がよい傾向がみられた。
」二記結果から、ダム細粒土の投与が仔豚の育成率、下
痢予防に効果を有すると考えられる。
〈仔豚の腸内細菌の検査〉 表8 体   重 生時   10日 1.1±0.2 2.4±0.4 1.0±0.2 2.5±0.6 (k g) 20日 3.2  ±0.7 3.7  ±0.9 30日 4.7±0.9 4.9±0.9 離乳時までの下痢症発生は、f1区については発病5頭
、うち4頭死亡、0区については発病2頭、表8は仔豚
の直腸から糞を採取して菌の検査を行った検査結果を示
す。
各検査は日をおいて1回目から順に検査したものである
。表中でO印は0区と0区とをくらべて菌数が多かった
方を示し、−卵は菌数に差がないものを示す。
上表の検査結果から、いわゆる有害菌のうちE。
coli (大腸菌)は3回とも0区のものの方が多い
ことがわかる。いわゆる有用菌は第3回目の検査ではす
べての菌で0区の方が0区に優っていた。
この結果は、0区の細粒土、微生物投与群の腸内細菌叢
は0区にくらべて良好な状態にあったことがわかる。
以上説明したように、本試験例2においてもダム細粒土
を飼料に添加することによる効果が確かめられた。
〔堆積土の滅菌方法〕
ダム堆積土を家畜飼料として添加する場合、細粒土中に
有害な細菌を含まないことが条件となる。
そのため、上記各試験例においてはあらかじめ細粒土を
高熱で熱処理(乾熱滅菌)して家畜に与えた。
細粒土の滅菌方法が飼料のし好性に影響を与える可能性
があるので、細粒土の滅菌方法について検討した。
細粒土に芽胞形成菌を添加し、下記の(a)、(b)、
(C)の方法で滅菌を行い、滅菌後の生菌数を検査した
(a)  乾熱滅菌:乾熱器を用いて160℃、3時間
滅菌を行う。
(b)  蒸気滅菌:オートクレープを用い1.1kg
/am’120℃で1時間滅菌を行う。
(C)  ガス滅菌:#化エチレンガス滅菌器を用いて
1、2kgf/cm ’で3時間30分滅菌を行う。
芽胞形成菌はM−7HBacillus 5ubLil
is)である。
細粒土250gニ、前’7Y 、5 L’ でtE &
 ’たM−71(4,I X 109)を12.5g加
えてよく混合した後、上記の滅菌処理を行った。
滅菌後、希釈平板法によって生菌数を算出した。
すなわち、滅菌処理後、1o−1〜10−’まで滅菌蒸
留水で希釈し、攪拌した後上澄をPY (ペプトン・イ
ースl〜・エクス1〜ラク1−)培地に塗りつけ30℃
の恒温槽内で30間培養を行った。
滅菌後の生菌数を表9に示す。
表9 滅菌処理を行わなかったものでは10−8希釈で芽胞菌
が出現し、乾熱滅菌法では10−6希釈で芽胞菌が出現
した。乾熱滅菌法は滅菌効果がさほどよくないことがわ
かる。蒸気滅菌法は滅菌効果が良好で芽胞菌および他の
菌も出現しなかった。ガス滅菌法では芽胞菌については
効果が見られたが他の菌が出現した。ただし、10−’
希釈では芽胞菌および他の菌は出現しなかった。
これらの結果から、蒸気殺菌法がもっともよく、次いで
ガス殺菌法がよい、乾熱殺菌法は細粒土の殺菌に関して
はかならずしも好ましいとはいえなし鳥。
くし好性試験〉 上記の無処理、乾熱滅菌、蒸気滅菌、ガス滅菌による4
種の細粒土を順不同に飼槽に並べ、との細粒土を好んで
なめるかを調べた。
乳牛で飼槽の位置を種々変えたりして試験した結果はと
の細粒土についても有意差はみられなかった。
また、豚について同様に試験したところ、乾熱滅菌法に
よるものがやや貴いが悪く、他のものについては無滅菌
の細粒土となんら変わらなく採食した。
上記の試験結果から、乾熱滅菌法は芽胞菌の死滅効果、
し好性の試験結果からあまり期待できない滅菌方法であ
ると考えられる。なお、大量生産となった場合の滅菌条
件は、滅菌する細粒土の量、厚さなどによって大きく変
動する可能性があるから一概にいうことはできない。
ただし、家畜に与える場合、細粒土は水分含量の少ない
乾燥状態のものを与える必要があること、滅菌後の工程
で再度汚染される危険性がない方法が好適である。
以上、本発明について好適な実施例を上げて種々説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの改変を施
し得るのはもちろんのことである6 (発明の効果) 本発明に係るダム底質土の利用方法によれば、ダムに堆
積した底質土を家畜飼料に利用することによって家畜の
し好性を効果的に増進させることができ、また健康に生
Y1させることができて、肥育、肉質の向上にきわめて
有効に利用することができるといった効果を有する。ま
た、ダム細粒土にくわえて微生物を添加することにより
、さらに健康に生育させることができ、肉質等の向上に
効果的である。
また、ダム底質土を家畜飼料、シシて利用することによ
り、ダム底質土の有効な利用を図ることができる等の著
効を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ダム底に堆積する粘土、シルト等の細粒土である底
    質土を家畜の飼料に用いることを特徴とするダム底質土
    の利用方法。 2、ダム底に堆積する粘土、シルト等の細粒土である底
    質土を家畜の一般飼料に混入したことを特徴とするダム
    底質土を用いた飼料。 3、ダム底に堆積する粘土、シルト等の細粒土である底
    質土と、乳酸菌類等の微生物を一般飼料に混入したこと
    を特徴とするダム底質土を用いた飼料。
JP2176051A 1990-07-03 1990-07-03 ダム底質土の利用方法及びダム底質土を用いた飼料 Expired - Lifetime JPH0644B2 (ja)

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