JPH0462328B2 - - Google Patents
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- JPH0462328B2 JPH0462328B2 JP19681885A JP19681885A JPH0462328B2 JP H0462328 B2 JPH0462328 B2 JP H0462328B2 JP 19681885 A JP19681885 A JP 19681885A JP 19681885 A JP19681885 A JP 19681885A JP H0462328 B2 JPH0462328 B2 JP H0462328B2
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- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はトルク測定装置、特に回転磁性体を介
して伝達されるトルクを磁気歪みをもつて非接触
で測定する改良されたトルク測定装置するもので
ある。
して伝達されるトルクを磁気歪みをもつて非接触
で測定する改良されたトルク測定装置するもので
ある。
[従来技術]
発明の要請
各種の回転駆動装置において、伝達トルクを正
確にかつ簡易に測定することが必要であり、種々
の産業分野における駆動装置の分析あるいは運転
状態の把握に極めて好適である。
確にかつ簡易に測定することが必要であり、種々
の産業分野における駆動装置の分析あるいは運転
状態の把握に極めて好適である。
通常、この種の回転駆動装置としては、各種の
原動機が知られており、特に車両のエンジン、電
気自動車の電動モータあるいは産業用モータとし
てほとんどあらゆる産業分野に利用されており、
このような回転駆動装置の運転状態を分析するた
めには、その回転数と並んで、トルク測定が正確
に行われる必要がある。
原動機が知られており、特に車両のエンジン、電
気自動車の電動モータあるいは産業用モータとし
てほとんどあらゆる産業分野に利用されており、
このような回転駆動装置の運転状態を分析するた
めには、その回転数と並んで、トルク測定が正確
に行われる必要がある。
ところで、このような回転駆動装置は、例えば
レシプロエンジンの場合には気筒数、電動モータ
の場合には磁極数といつたように回転系特有の極
数を有しており、従つて、このような回転駆動装
置から出力されるトルクには、前記各極に対応し
てその大きさが急激に変化するトルク変極点が存
在する。
レシプロエンジンの場合には気筒数、電動モータ
の場合には磁極数といつたように回転系特有の極
数を有しており、従つて、このような回転駆動装
置から出力されるトルクには、前記各極に対応し
てその大きさが急激に変化するトルク変極点が存
在する。
例えば、四気筒ガソリンレシプロエンジンを例
にとると、このエンジンのトルク出力は、吸気、
圧縮、爆発、排気という4サイクルにおける出力
変化が四気筒分合成されたものであり、ここにお
いて、1つの気筒に着目すると、この気筒は爆発
工程において大きな正のトルクを出力し、他の工
程では、トルクを消費しその出力は負の値とな
る。
にとると、このエンジンのトルク出力は、吸気、
圧縮、爆発、排気という4サイクルにおける出力
変化が四気筒分合成されたものであり、ここにお
いて、1つの気筒に着目すると、この気筒は爆発
工程において大きな正のトルクを出力し、他の工
程では、トルクを消費しその出力は負の値とな
る。
そして、このレシプロエンジンに含まれる4つ
の気筒は、気筒番号で1、3、4、2の順に爆発
工程を順に行つており、第1気筒の上死点での回
転角度位置を基準としてこれを0度に設定する
と、第1気筒は0〜180度、第3気筒は180〜360
度、第4気筒は360度〜540度、第2気筒は540度
〜720度の各変極点区間で爆発工程を行い、正の
トルクを出力することになる。
の気筒は、気筒番号で1、3、4、2の順に爆発
工程を順に行つており、第1気筒の上死点での回
転角度位置を基準としてこれを0度に設定する
と、第1気筒は0〜180度、第3気筒は180〜360
度、第4気筒は360度〜540度、第2気筒は540度
〜720度の各変極点区間で爆発工程を行い、正の
トルクを出力することになる。
従つて、この回転駆動装置では、エンジン自体
あるいはこの駆動力伝達機構であるトランスミツ
シヨン、プロペラシヤフト、差動ギヤー等各種の
駆動系のトルクを、各変極点区間毎の平均値とし
て測定することができれば、エンジンの各気筒毎
に点火時期制御、燃料噴射量制御を独立に行い、
燃費の改善、運転特性の向上を図ることができ
る。
あるいはこの駆動力伝達機構であるトランスミツ
シヨン、プロペラシヤフト、差動ギヤー等各種の
駆動系のトルクを、各変極点区間毎の平均値とし
て測定することができれば、エンジンの各気筒毎
に点火時期制御、燃料噴射量制御を独立に行い、
燃費の改善、運転特性の向上を図ることができ
る。
また、電動モータ及びその他の産業用モータ等
においても、トルクの測定を各変極点区間毎の平
均値として測定することにより、回転駆動系の最
適制御及び診断作用を行うことが可能となる。
においても、トルクの測定を各変極点区間毎の平
均値として測定することにより、回転駆動系の最
適制御及び診断作用を行うことが可能となる。
従来技術
ところで、回転駆動系を介してトルクを伝達す
る場合に、回転駆動系内においてトルクを伝達す
る回転体、例えば回転軸、フライホイール、クラ
ツチ板等には伝達トルクに比例した歪みが発生
し、従つて、この歪み量を検出することにより、
伝達トルクの測定を行うことができる。
る場合に、回転駆動系内においてトルクを伝達す
る回転体、例えば回転軸、フライホイール、クラ
ツチ板等には伝達トルクに比例した歪みが発生
し、従つて、この歪み量を検出することにより、
伝達トルクの測定を行うことができる。
このため、従来より回転体内に発生した歪み量
を磁歪効果を用いて検出するトルク測定装置が周
知であり、この装置によれば、トルクを伝達する
回転体の一部を強磁性体を用いて形成し、この回
転磁性体の磁歪量を磁気センサを用いて検出し、
前記伝達トルクを非接触で測定していた。
を磁歪効果を用いて検出するトルク測定装置が周
知であり、この装置によれば、トルクを伝達する
回転体の一部を強磁性体を用いて形成し、この回
転磁性体の磁歪量を磁気センサを用いて検出し、
前記伝達トルクを非接触で測定していた。
ここにおいて、前記磁気センサの検出信号は、
伝達トルクに依存する成分とトルクに依存しない
オフセツト成分の和として出力されているため、
正確なトルク測定を行うためには、磁気センサの
出力から前記オフセツト成分を減算することが必
要となる。
伝達トルクに依存する成分とトルクに依存しない
オフセツト成分の和として出力されているため、
正確なトルク測定を行うためには、磁気センサの
出力から前記オフセツト成分を減算することが必
要となる。
しかし、従来の測定装置では、前記オフセツト
成分の大きさが回転磁性体の回転に伴い不規則に
変化するにもかかわらず、これを常に一定の値と
みなし、磁気センサの出力から予め定められた一
定の値をオフセツト成分として減算していた。
成分の大きさが回転磁性体の回転に伴い不規則に
変化するにもかかわらず、これを常に一定の値と
みなし、磁気センサの出力から予め定められた一
定の値をオフセツト成分として減算していた。
このため、従来の測定装置は、伝達トルクの測
定を正確に行うことができず、特にオフセツト成
分が大幅に変動する場合には、その測定値が極め
て不正確なものになるという問題があつた。
定を正確に行うことができず、特にオフセツト成
分が大幅に変動する場合には、その測定値が極め
て不正確なものになるという問題があつた。
第8図及び第9図には、車両用エンジンのトル
ク伝達機構に設けられたトルク測定装置が概略的
に示されており、第8図には、トルク測定装置の
側面の概略が示され、第9図には第8図の−
断面図が概略的に示されている。
ク伝達機構に設けられたトルク測定装置が概略的
に示されており、第8図には、トルク測定装置の
側面の概略が示され、第9図には第8図の−
断面図が概略的に示されている。
周知のように、エンジンで発生したトルクは、
回転軸10を介して図示しない回転フライホイー
ルに伝わり、このフライホイールと摩擦接合する
クラツチ板を介してトランスミツシヨン側へ伝達
される。
回転軸10を介して図示しない回転フライホイー
ルに伝わり、このフライホイールと摩擦接合する
クラツチ板を介してトランスミツシヨン側へ伝達
される。
このようにして、トルクの伝達が行われると、
トルクを伝達する回転軸10や、図示しないクラ
ツチ板、フライホイール等の回転板には、伝達ト
ルクの大きさに比例した大きさの歪みεの異方性
が生じる。従つて、トルク伝達機構が強磁性体を
もつて形成されている場合には、発生する歪みの
異方性の大きさを磁歪効果を用いて磁気的に非接
触で検出し、伝達されるエンジントルクの測定を
行うことができる。
トルクを伝達する回転軸10や、図示しないクラ
ツチ板、フライホイール等の回転板には、伝達ト
ルクの大きさに比例した大きさの歪みεの異方性
が生じる。従つて、トルク伝達機構が強磁性体を
もつて形成されている場合には、発生する歪みの
異方性の大きさを磁歪効果を用いて磁気的に非接
触で検出し、伝達されるエンジントルクの測定を
行うことができる。
このため、トルク測定装置においては、トルク
が伝達される回転体を回転磁性体とするために、
回転軸10あるいはクラツチ板そのものを強磁性
体を用いて形成したり、あるいはこれら回転軸1
0又はクラツチ板の表面に強磁性体を付着させ、
このように形成された回転磁性体に向け、磁気セ
ンサ12を所定間隔で離隔的に対向配置してい
る。
が伝達される回転体を回転磁性体とするために、
回転軸10あるいはクラツチ板そのものを強磁性
体を用いて形成したり、あるいはこれら回転軸1
0又はクラツチ板の表面に強磁性体を付着させ、
このように形成された回転磁性体に向け、磁気セ
ンサ12を所定間隔で離隔的に対向配置してい
る。
ここにおいて、使用される磁気センサ12は、
回転軸10と平行に配置されたコ字の励磁コア1
4と、この励磁コア14の内側に直交配置された
コ字状の検出コア18と、を含み、前記励磁コア
14に励磁コイル16を巻回し、前記検出コア1
8に検出コイル20を巻回することにより形成さ
れている。
回転軸10と平行に配置されたコ字の励磁コア1
4と、この励磁コア14の内側に直交配置された
コ字状の検出コア18と、を含み、前記励磁コア
14に励磁コイル16を巻回し、前記検出コア1
8に検出コイル20を巻回することにより形成さ
れている。
第10図には、前記磁気センサ12を用いて形
成された電気回路が示されており、励磁コイル1
6には、交流電源22から正弦波電圧が印加さ
れ、磁気センサ12と対向する回転軸10を交番
磁化する。
成された電気回路が示されており、励磁コイル1
6には、交流電源22から正弦波電圧が印加さ
れ、磁気センサ12と対向する回転軸10を交番
磁化する。
この際、回転軸10を介してトルクが伝達され
ている場合には、この回転軸10内に応力が発生
し磁歪効果により前記励磁方向と直交した方向に
磁束成分が生じる。この磁束成分が検出コイル2
0により誘起電圧として検出され、交流増幅器2
4にて増幅された後、検波器26にて整流検波さ
れる。
ている場合には、この回転軸10内に応力が発生
し磁歪効果により前記励磁方向と直交した方向に
磁束成分が生じる。この磁束成分が検出コイル2
0により誘起電圧として検出され、交流増幅器2
4にて増幅された後、検波器26にて整流検波さ
れる。
そして、この整流検波信号に含まれるオフセツ
ト成分は、一定値として取扱われ、その値はオフ
セツト減算値28にて減算処理されたのち、トル
クに比例した信号として出力される。
ト成分は、一定値として取扱われ、その値はオフ
セツト減算値28にて減算処理されたのち、トル
クに比例した信号として出力される。
[発明が解決しようとする問題点]
しかし、磁気センサ12の検出信号中に含まれ
るオフセツト成分は不規則に変化する。
るオフセツト成分は不規則に変化する。
これにもかかわらず、従来の測定装置では、オ
フセツト成分の大きさを常に一定の値とみなして
いるため、減算器28が検波器26の検出信号か
ら減算するオフセツト信号の値が、実際のオフセ
ツト成分の値と異なつたものとなり、正確なトル
ク測定を行うことができないという問題があつ
た。
フセツト成分の大きさを常に一定の値とみなして
いるため、減算器28が検波器26の検出信号か
ら減算するオフセツト信号の値が、実際のオフセ
ツト成分の値と異なつたものとなり、正確なトル
ク測定を行うことができないという問題があつ
た。
特に、前記オフセツト成分の大きさが大幅に変
動するような場合には、特定されたオフセツト信
号の値と、実際のオフセツト成分との誤差が大幅
に異なつたものとなり、測定値は極めて不正確な
ものとなるという問題があつた。
動するような場合には、特定されたオフセツト信
号の値と、実際のオフセツト成分との誤差が大幅
に異なつたものとなり、測定値は極めて不正確な
ものとなるという問題があつた。
第11図は、四気筒ガソリンレシプロエンジン
の回転駆動系に一定トルクを印加し伝達されるト
ルクを測定した場合に、前記整流器26から出力
される電圧Aoの信号波形が示されており、図中
Siは100Nmのトルクを伝達した場合に出力され
る電圧波形を表し、Soiは伝達トルクを0に設定
した場合に検波器26から出力される電圧波形、
すなわちオフセツト電圧波形を表している。
の回転駆動系に一定トルクを印加し伝達されるト
ルクを測定した場合に、前記整流器26から出力
される電圧Aoの信号波形が示されており、図中
Siは100Nmのトルクを伝達した場合に出力され
る電圧波形を表し、Soiは伝達トルクを0に設定
した場合に検波器26から出力される電圧波形、
すなわちオフセツト電圧波形を表している。
同図からも明らかなように、検波器26から出
力される信号にはその大きさが不規則に変化する
オフセツト成分が含まれており、しかもこのオフ
セツト成分の大きさは、第1〜第4の各気筒に対
応する0〜180度、180〜360度、360度〜540度、
540〜720度の各変極点区間毎にその値が大きく異
なつていることが理解される。
力される信号にはその大きさが不規則に変化する
オフセツト成分が含まれており、しかもこのオフ
セツト成分の大きさは、第1〜第4の各気筒に対
応する0〜180度、180〜360度、360度〜540度、
540〜720度の各変極点区間毎にその値が大きく異
なつていることが理解される。
本発明者は、このようなオフセツト成分を除去
するため、その発生原因を分析したところ、次の
ような項目がその原因となることを解明した。
するため、その発生原因を分析したところ、次の
ような項目がその原因となることを解明した。
(a) 磁気センサの対向する回転磁性体(第8図、
第9図においては回転軸10)の残留歪み。
第9図においては回転軸10)の残留歪み。
(b) 回転磁性体の磁気的な不均一。
(c) 磁気センサと回転磁性体との相対位置関係の
変動。
変動。
(d) 磁気センサにて発生する高周波信号のクロス
トーク。
トーク。
(e) 電気回路の処理により発生するオフセツト。
ここにおいて、(d)、(e)の原因によつて引き起こ
されるオフセツト成分はその値が一定であり、、
また、(c)の項目によつて引き起されるオフセツト
成分も、磁気センサ12の回転磁性体に対する配
置を適切に設定することにより、ほぼ一定となし
得る。
されるオフセツト成分はその値が一定であり、、
また、(c)の項目によつて引き起されるオフセツト
成分も、磁気センサ12の回転磁性体に対する配
置を適切に設定することにより、ほぼ一定となし
得る。
これに対し、(a)、(b)の項目により引き起される
オフセツト成分の大きさを一定とするためには、
回転磁性体の機械的な残留歪みと、容易磁化方向
透磁率、飽和磁束密度等の磁気的性能を均一とす
ることが必要とされる。
オフセツト成分の大きさを一定とするためには、
回転磁性体の機械的な残留歪みと、容易磁化方向
透磁率、飽和磁束密度等の磁気的性能を均一とす
ることが必要とされる。
しかし、円周方向全域に渡つて均一な機械的特
性と磁気特性を有するよう回転磁性体を形成する
ことは実際上不可能であり、従つて、前記(a)、(b)
の項目によつて引き起こされるオフセツト成分を
一定とすることができない。
性と磁気特性を有するよう回転磁性体を形成する
ことは実際上不可能であり、従つて、前記(a)、(b)
の項目によつて引き起こされるオフセツト成分を
一定とすることができない。
この結果、第11図の波形Siで示す如く、検波
器26から出力される信号Aoは、伝達されるト
ルクが一定の場合であつても、オフセツト成分に
より不規則に変動することとなる。従つて、検波
器26の出力Aoから単に一定の値をオフセツト
信号成分として減算しても、減算器28の出力
Eoは、第12図に示す如く、脈動し、正確なト
ルク測定を行うことができないことが理解され
る。
器26から出力される信号Aoは、伝達されるト
ルクが一定の場合であつても、オフセツト成分に
より不規則に変動することとなる。従つて、検波
器26の出力Aoから単に一定の値をオフセツト
信号成分として減算しても、減算器28の出力
Eoは、第12図に示す如く、脈動し、正確なト
ルク測定を行うことができないことが理解され
る。
このため、このような測定装置では、回転磁性
体が例えば10〜100回転のような所定数回転する
間に出力されるオフセツト成分の平均値を求めて
おき、この値をオフセツトデータとして予め減算
器28に設定する。そして、検波器24の出力信
号Aoからオフセツト平均値を漸次減算し、回転
磁性体が所定数回転するごとにこの減算値Eの平
均値を求め、この平均値Eに基づき伝達トルクの
測定を行うことも考えられる。
体が例えば10〜100回転のような所定数回転する
間に出力されるオフセツト成分の平均値を求めて
おき、この値をオフセツトデータとして予め減算
器28に設定する。そして、検波器24の出力信
号Aoからオフセツト平均値を漸次減算し、回転
磁性体が所定数回転するごとにこの減算値Eの平
均値を求め、この平均値Eに基づき伝達トルクの
測定を行うことも考えられる。
しかし、このような対策を施しても、回転磁性
体を介して伝達されるトルクの大きさは、回転磁
性体を所定数回転させた場合の平均値として求め
られるのみであり、伝達トルクの大きさを各変極
点区間毎に高い検出分解能でリアルタイム測定す
ることができないという問題があつた。
体を介して伝達されるトルクの大きさは、回転磁
性体を所定数回転させた場合の平均値として求め
られるのみであり、伝達トルクの大きさを各変極
点区間毎に高い検出分解能でリアルタイム測定す
ることができないという問題があつた。
発明の目的
本発明は、このような従来の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、磁気センサの検出信
号からオフセツト成分を正確に除去し、かつ変極
点区間における伝達トルクの測定を応答性良く正
確に行うことの可能なトルク測定装置を提供する
ことにある。
たものであり、その目的は、磁気センサの検出信
号からオフセツト成分を正確に除去し、かつ変極
点区間における伝達トルクの測定を応答性良く正
確に行うことの可能なトルク測定装置を提供する
ことにある。
[問題点を解決するための手段]
構成
前記目的を達成するため本発明の装置は、回転
磁性体を介して伝達され複数の回転角度位置を変
極点とトルクを、前記各変極点区間毎に測定する
トルク測定装置であつて、前記回転磁性体の磁歪
量を非接触で検出する磁気センサと、前記回転磁
性体の回転角及び変極点を表すタイミング信号を
出力するタイミング信号発生器と、前記回転磁性
体の回転角に依存して磁気センサから出力される
オフセツト信号が前記各変極点区間毎にあらかじ
め設定され、前記タイミング信号に基づき変極点
区間に対応したオフセツト信号を順次出力するオ
フセツト信号発生器と、前記タイミング信号に基
づき、磁気センサから出力される検出信号からオ
フセツト信号を減算し、各変極点区間毎のトルク
平均値を減算する区間トルク演算器と、を含み、
回転磁性体を介して伝達されるトルクの平均値を
各変極点区間にオフセツト成分に影響されること
なく測定することを特徴とする。
磁性体を介して伝達され複数の回転角度位置を変
極点とトルクを、前記各変極点区間毎に測定する
トルク測定装置であつて、前記回転磁性体の磁歪
量を非接触で検出する磁気センサと、前記回転磁
性体の回転角及び変極点を表すタイミング信号を
出力するタイミング信号発生器と、前記回転磁性
体の回転角に依存して磁気センサから出力される
オフセツト信号が前記各変極点区間毎にあらかじ
め設定され、前記タイミング信号に基づき変極点
区間に対応したオフセツト信号を順次出力するオ
フセツト信号発生器と、前記タイミング信号に基
づき、磁気センサから出力される検出信号からオ
フセツト信号を減算し、各変極点区間毎のトルク
平均値を減算する区間トルク演算器と、を含み、
回転磁性体を介して伝達されるトルクの平均値を
各変極点区間にオフセツト成分に影響されること
なく測定することを特徴とする。
ここにおいて、前記回転磁性体としてはトルク
が伝達される回転体部分であれば、回転軸部分あ
るいは回転円板部分のいずれを用いることも可能
である。
が伝達される回転体部分であれば、回転軸部分あ
るいは回転円板部分のいずれを用いることも可能
である。
また、前記回転磁性体は、強磁性材料を用いて
形成することが好ましく、例えば、トルクを伝達
する回転体の周囲にその円周方向に沿つて強磁性
体を貼着して形成しても良く、あるいは前記回転
体そのものを強磁性体を用いて形成しても良い。
形成することが好ましく、例えば、トルクを伝達
する回転体の周囲にその円周方向に沿つて強磁性
体を貼着して形成しても良く、あるいは前記回転
体そのものを強磁性体を用いて形成しても良い。
また、磁気センサから出力される信号をデジタ
ル的に処理する場合には、前記オフセツト信号発
生器は、予め回転磁性体の各変極点区間における
オフセツト信号をデータとして記憶したメモリを
用いて形成し、タイミング信号発生器から出力さ
れるタイミング信号に基づき変極点区間に対応す
るオフセツト信号を順次出力するよう形成するこ
とが好ましい。
ル的に処理する場合には、前記オフセツト信号発
生器は、予め回転磁性体の各変極点区間における
オフセツト信号をデータとして記憶したメモリを
用いて形成し、タイミング信号発生器から出力さ
れるタイミング信号に基づき変極点区間に対応す
るオフセツト信号を順次出力するよう形成するこ
とが好ましい。
また、これとは逆に磁気センサから出力される
信号をアナログ的に処理する場合には、前記オフ
セツト信号発生器としてオフセツト電圧発生器を
用い、タイミング信号発生器から出力されるタイ
ミング信号に基づき、変極点区間の回転角に対応
したオフセツト信号をアナログ電圧として出力す
るよう形成することが好ましい。
信号をアナログ的に処理する場合には、前記オフ
セツト信号発生器としてオフセツト電圧発生器を
用い、タイミング信号発生器から出力されるタイ
ミング信号に基づき、変極点区間の回転角に対応
したオフセツト信号をアナログ電圧として出力す
るよう形成することが好ましい。
また、前記区間トルク演算器は、磁気センサの
検出信号を各変極点区間毎に積算する積算器と、
オフセツト信号発生器から出力されるオフセツト
信号を前記積算器の出力から減算する減算器と、
を含み、各変極点区間の伝達トルクの平均値を演
算するよう形成することができる。
検出信号を各変極点区間毎に積算する積算器と、
オフセツト信号発生器から出力されるオフセツト
信号を前記積算器の出力から減算する減算器と、
を含み、各変極点区間の伝達トルクの平均値を演
算するよう形成することができる。
また、必要に応じて、前記区間トルク演算器
は、磁気センサの検出信号を各変極点区間毎に積
分出力する積算器と、前記積算器の区間積分時間
を演算出力する積分時間演算器と、前記積算器の
出力を積分時間演算器の出力で除算し、各変極点
区間における磁気センサ出力の平均値を演算出力
する除算器と、この除算器の出力から変極点区間
に対応したオフセツト信号を減算する減算器と、
を含み、各変極点区間の伝達トルクの平均値を演
算するよう形成することができる。
は、磁気センサの検出信号を各変極点区間毎に積
分出力する積算器と、前記積算器の区間積分時間
を演算出力する積分時間演算器と、前記積算器の
出力を積分時間演算器の出力で除算し、各変極点
区間における磁気センサ出力の平均値を演算出力
する除算器と、この除算器の出力から変極点区間
に対応したオフセツト信号を減算する減算器と、
を含み、各変極点区間の伝達トルクの平均値を演
算するよう形成することができる。
また、本発明においては、減算器から出力され
る可変極点区間のトルク平均値を各区間毎にサン
プルホールドするサンプルホールド回路を設ける
ことが好ましい。
る可変極点区間のトルク平均値を各区間毎にサン
プルホールドするサンプルホールド回路を設ける
ことが好ましい。
発明の原理
次に、本発明のトルク測定装置の原理について
説明する。
説明する。
本発明を行うにあたり、発明者は、磁気センサ
の出力中に含まれるオフセツト成分の検討、解析
を行つた。
の出力中に含まれるオフセツト成分の検討、解析
を行つた。
この結果、第11図の信号Soi示すごとく、こ
のオフセツト成分は、回転磁性体が1回転するご
とに同一波形となつて表れる特性を有することが
確認された。
のオフセツト成分は、回転磁性体が1回転するご
とに同一波形となつて表れる特性を有することが
確認された。
すなわち、このオフセツト成分は、回転磁性体
の回転角に依存して周期的に変化し、回転磁性体
が1回転するごとに同一波形となつて現われ、回
転磁性体が同一の回転角度位置を通過する際、磁
気センサから出力される信号中に含まれるオフセ
ツト成分は、常にその大きさが等しい値となる。
の回転角に依存して周期的に変化し、回転磁性体
が1回転するごとに同一波形となつて現われ、回
転磁性体が同一の回転角度位置を通過する際、磁
気センサから出力される信号中に含まれるオフセ
ツト成分は、常にその大きさが等しい値となる。
従つて、複数の回転角度位置を変極点とするト
ルクを測定する場合には、磁気センサの検出出力
中に含まれるオフセツト成分は、同一の変極点区
間内においては、常にその大きさが等しい値とな
ることが理解される。
ルクを測定する場合には、磁気センサの検出出力
中に含まれるオフセツト成分は、同一の変極点区
間内においては、常にその大きさが等しい値とな
ることが理解される。
本発明は、このようなオフセツト成分の特性に
着目して為されたものであり、その特徴的事項
は、回転磁性体の回転角に依存したオフセツト信
号を各変極点区間毎にオフセツトデータとして予
め設定しておき、各変極点区間毎に、磁気センサ
の出力信号から前記オフセツト信号を減算するこ
とにある。
着目して為されたものであり、その特徴的事項
は、回転磁性体の回転角に依存したオフセツト信
号を各変極点区間毎にオフセツトデータとして予
め設定しておき、各変極点区間毎に、磁気センサ
の出力信号から前記オフセツト信号を減算するこ
とにある。
このようにすることにより、本発明によれば、
磁気センサの検出出力からオフセツト成分を確実
に除去し、オフセツト成分による影響を受けるこ
となく、伝達トルクの大きさを各変極点区間毎の
平均値として正確に求めることができる。
磁気センサの検出出力からオフセツト成分を確実
に除去し、オフセツト成分による影響を受けるこ
となく、伝達トルクの大きさを各変極点区間毎の
平均値として正確に求めることができる。
[作用]
本発明は以上の構成からなり、次にその作用を
複数の変極点を有する伝達トルクの測定を行う場
合を例にとり説明する。
複数の変極点を有する伝達トルクの測定を行う場
合を例にとり説明する。
複数の変極点を有するトルク出力する回転駆動
系としては、例えばレシプロエンジン、電気モー
タ等があり、レシプロエンジンの場合には、気筒
数、電気モータには磁極数に応じた変極点が存在
する。
系としては、例えばレシプロエンジン、電気モー
タ等があり、レシプロエンジンの場合には、気筒
数、電気モータには磁極数に応じた変極点が存在
する。
従つて、このような伝達トルクを、変極点に対
応した回転角度位置毎に分割して測定すれば、各
変極点区間の伝達トルクの測定を行うことができ
る。
応した回転角度位置毎に分割して測定すれば、各
変極点区間の伝達トルクの測定を行うことができ
る。
第13図には、四気筒ガソリンレシプロエンジ
ンから出力される伝達トルクを測定した場合に磁
気センサから出力される信号Siが示されており、
図中Aは回転磁性体を介して負荷を接続した場合
の検出信号を表し、Bは無負荷状態でエンジンを
運転しているときの検出信号、すなわちオフセツ
ト信号を表している。
ンから出力される伝達トルクを測定した場合に磁
気センサから出力される信号Siが示されており、
図中Aは回転磁性体を介して負荷を接続した場合
の検出信号を表し、Bは無負荷状態でエンジンを
運転しているときの検出信号、すなわちオフセツ
ト信号を表している。
周知のように、四気筒レシプロエンジンでは、
2回転する間に4個の気筒が交互に爆発し、第1
気筒の上死点での回転各位置を基準としこれを0
度とすれば、0、180度、360度、540度、720度の
各回転角度位置が、各気筒に対応してトルクの変
動する変極点となり、従つて、各気筒のトルクは
第1気筒には0〜180度、第3気筒では180度〜
360度、第4気筒では360〜540度、第2気筒では
540〜720度の変極点区間で出力される。
2回転する間に4個の気筒が交互に爆発し、第1
気筒の上死点での回転各位置を基準としこれを0
度とすれば、0、180度、360度、540度、720度の
各回転角度位置が、各気筒に対応してトルクの変
動する変極点となり、従つて、各気筒のトルクは
第1気筒には0〜180度、第3気筒では180度〜
360度、第4気筒では360〜540度、第2気筒では
540〜720度の変極点区間で出力される。
ところで、磁気センサから出力される検出信号
Siには、第13図に示すごとく回転磁性体の到達
トルクを表す信号成分Stiがオフセツト成分Soi(B)
を含んだ状態で出力される。
Siには、第13図に示すごとく回転磁性体の到達
トルクを表す信号成分Stiがオフセツト成分Soi(B)
を含んだ状態で出力される。
従つて、前記回転磁性体の回転角に依存したオ
フセツトデータを予め設定しておき、磁気センサ
から出力される検出信号から前記オフセツト信号
を減算すれば、第14図に示すように、磁気セン
サの出力Siからオフセツト成分Soiを完全に除去
した信号をStiリアルタイムで出力することがで
きる。
フセツトデータを予め設定しておき、磁気センサ
から出力される検出信号から前記オフセツト信号
を減算すれば、第14図に示すように、磁気セン
サの出力Siからオフセツト成分Soiを完全に除去
した信号をStiリアルタイムで出力することがで
きる。
しかし、エンジン各気筒の制御、診断を行う上
では、これら各気筒から出力されるトルクを第1
4図に示すような瞬時値として測定するよりも、
これを平均値として測定することが好ましい。
では、これら各気筒から出力されるトルクを第1
4図に示すような瞬時値として測定するよりも、
これを平均値として測定することが好ましい。
このため、本発明においては、回転磁性体の回
転角に依存したオフセツト信号を予め各変極点区
間毎にオフセツト信号発生器内に設定しておき、
タイミング信号に基づき各変極点区間に対応した
オフセツト信号Soiを順次出力している。
転角に依存したオフセツト信号を予め各変極点区
間毎にオフセツト信号発生器内に設定しておき、
タイミング信号に基づき各変極点区間に対応した
オフセツト信号Soiを順次出力している。
そして、区間トルク演算器により、磁気センサ
の検出出力Si及び前記オフセツト信号Soiに基づ
き、エンジン各気筒の伝達トルク平均値Ejを次式
に基づき演算している。
の検出出力Si及び前記オフセツト信号Soiに基づ
き、エンジン各気筒の伝達トルク平均値Ejを次式
に基づき演算している。
Ej=1/π∫(j+1)〓j〓(Si−Soi)dθ ……(1)
又は
Ej=1/πΣ(j+1)〓j〓(Si−Soi) ……(1)
ここにおいて、jは各気筒を表し、mを正の整
数とすると、各気筒はjにより次のように表され
る。
数とすると、各気筒はjにより次のように表され
る。
第1気筒 j=4m
第3気筒 j=4m+1
第4気筒 j=4m+2
第2気筒 j=4m+3
第15図には、このようにして求めた各変極点
区間(ここにおいては各気筒)の区間トルク平均
値が示されており、同図からも明らかなように、
本発明には、回転角に依存して複雑に変化するト
ルクを、各変極点区間毎にオフセツト成分に影響
されることなく、その平均値として求めることが
でき、これにより、エンジン各気筒の特性を正確
に把握し、エンジン各気筒の計測、制御、診断を
良好に行うことが可能となる。
区間(ここにおいては各気筒)の区間トルク平均
値が示されており、同図からも明らかなように、
本発明には、回転角に依存して複雑に変化するト
ルクを、各変極点区間毎にオフセツト成分に影響
されることなく、その平均値として求めることが
でき、これにより、エンジン各気筒の特性を正確
に把握し、エンジン各気筒の計測、制御、診断を
良好に行うことが可能となる。
ところで、第(1)式又は(1′)式は次のように変
換される。
換される。
E=1/π∫(j+1)〓j〓(Si−Soi)dθ
=1/π{∫(j+1)〓j〓Si dθ−∫(j+1) j〓Si dθ}
=1/π{∫(j+1)〓j〓Si dθ−Gj} ……(2)
ここにおいて、Gjは、各変極点区間(各気筒)
毎のオフセツト値の平均値を表す。従つて、本発
明によれば、各変極点区間毎のオフセツト成分を
単にその区間平均値として予め設定しておくのみ
でも良く、このようにすることにより、本発明に
よれば、簡単な回路構成で各変極点区間毎の平均
値を得ることが可能となる。
毎のオフセツト値の平均値を表す。従つて、本発
明によれば、各変極点区間毎のオフセツト成分を
単にその区間平均値として予め設定しておくのみ
でも良く、このようにすることにより、本発明に
よれば、簡単な回路構成で各変極点区間毎の平均
値を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、磁気センサの検出出力
からオフセツト成分をリアルタタイムで除去する
ことができるため、従来の測定装置では不可能で
あつた回転磁性体の1回転以下の分解能を発揮
し、各変極点区間毎の平均値をリアルタイムで正
確にかつ精度良く測定することが可能となる。
からオフセツト成分をリアルタタイムで除去する
ことができるため、従来の測定装置では不可能で
あつた回転磁性体の1回転以下の分解能を発揮
し、各変極点区間毎の平均値をリアルタイムで正
確にかつ精度良く測定することが可能となる。
また、本発明の装置によれば、例えば駆動系と
して複数の磁極を有する電気モータが用いられて
いる場合や、また負荷として複数枚の羽根を有す
るプロペラ、スクリユー等が接続された場合に発
生するトルクの変動をも、その変極点区間枚の平
均値として正確に測定することができる。
して複数の磁極を有する電気モータが用いられて
いる場合や、また負荷として複数枚の羽根を有す
るプロペラ、スクリユー等が接続された場合に発
生するトルクの変動をも、その変極点区間枚の平
均値として正確に測定することができる。
[発明の効果]
以上説明したように、本発明によれば、回転磁
性体を介して伝達されるトルクの測定を、各変極
点区間毎の平均値として、オフセツト成分に影響
されることなく、迅速かつ正確に行うことが可能
となる。
性体を介して伝達されるトルクの測定を、各変極
点区間毎の平均値として、オフセツト成分に影響
されることなく、迅速かつ正確に行うことが可能
となる。
[実施例]
次に、本発明の好適な実施例を図面に基づき説
明する。なお、前記実施例と対応する部材には同
一符号を付しその説明は省略する。
明する。なお、前記実施例と対応する部材には同
一符号を付しその説明は省略する。
第1実施例
まず、本発明の好適な第1実施例を四気筒ガソ
リレシプロエンジンの伝達トルクを測定する場合
を例にとり説明する。
リレシプロエンジンの伝達トルクを測定する場合
を例にとり説明する。
前述したように、四気筒ガソリンレシプロエン
ジンのガソリン噴射量、吸入空気量、点火タイミ
ング等の制御は、エンジン各気筒の平均出力トル
クに基づき行うことが最適である。
ジンのガソリン噴射量、吸入空気量、点火タイミ
ング等の制御は、エンジン各気筒の平均出力トル
クに基づき行うことが最適である。
周知のごとく、四気筒ガソリンレシプロエンジ
ンのトルク出力は、吸気、圧縮、爆発、排気とい
う四サイクルの各工程における出力変化が四気筒
分合成されたものであり、これら四気筒の各工程
はエンジンが2回転することにより1回終了す
る。
ンのトルク出力は、吸気、圧縮、爆発、排気とい
う四サイクルの各工程における出力変化が四気筒
分合成されたものであり、これら四気筒の各工程
はエンジンが2回転することにより1回終了す
る。
ここにおいて、1つの気筒に着目すると、この
気筒は、爆発工程において大きな正のトルクを出
力し、他の工程ではトルクを消費その出力は負の
値となる。
気筒は、爆発工程において大きな正のトルクを出
力し、他の工程ではトルクを消費その出力は負の
値となる。
そして、このレシプロエンジンの含まれる4つ
の気筒は、気筒番号で、1、3、4、2の順に爆
発工程を順次行つており、各気筒の爆発工程及び
他の1連の工程は気筒番号で1、3、4、2の順
に180度づつ(1/2回転)づつ位相がずれた状態で
行われる。
の気筒は、気筒番号で、1、3、4、2の順に爆
発工程を順次行つており、各気筒の爆発工程及び
他の1連の工程は気筒番号で1、3、4、2の順
に180度づつ(1/2回転)づつ位相がずれた状態で
行われる。
従つて、180度、360度、540度、720度の各回転
角度位置を変極点として、これら各変極点区間毎
のトルク平均値を求めれば、第15図に示すごと
く、従来技術では不可能だつた各気筒毎の平均出
力トルクをリアルタイムで求めることができる。
角度位置を変極点として、これら各変極点区間毎
のトルク平均値を求めれば、第15図に示すごと
く、従来技術では不可能だつた各気筒毎の平均出
力トルクをリアルタイムで求めることができる。
本実施例においては、このようにして四気筒ガ
ソリンレシプロエンジンから出力される各気筒の
トルク平均値を、該トルクが伝達される駆動系シ
ヤフトの駆動ねじり応力に基づき測定する場合を
例にとり説明する。
ソリンレシプロエンジンから出力される各気筒の
トルク平均値を、該トルクが伝達される駆動系シ
ヤフトの駆動ねじり応力に基づき測定する場合を
例にとり説明する。
構 成
第2図及び第3図には、本発明にかかるトルク
測定装置の磁気センサ部分の概略が示されてお
り、第2図にはその側面の概略、第3図にはその
正面側の概略が示されている。
測定装置の磁気センサ部分の概略が示されてお
り、第2図にはその側面の概略、第3図にはその
正面側の概略が示されている。
本実施例において、磁気センサ12は、回転軸
10と平行に配置された励磁コア14と、この励
磁コア14の内側に直交配置された検出コア18
と、を含み、これら各コア14,18にそれぞれ
励磁コイル16及び検出コイル20を巻回するこ
とにより形成されている。
10と平行に配置された励磁コア14と、この励
磁コア14の内側に直交配置された検出コア18
と、を含み、これら各コア14,18にそれぞれ
励磁コイル16及び検出コイル20を巻回するこ
とにより形成されている。
第1図には、本実施例の装置の電気回路が示さ
れており、磁気センサ12の励磁コイル16に
は、発振器30から交流増幅器32を介して正弦
波又は3角波等の対称交流波形電圧が印加され、
回転軸12を交番磁化する。
れており、磁気センサ12の励磁コイル16に
は、発振器30から交流増幅器32を介して正弦
波又は3角波等の対称交流波形電圧が印加され、
回転軸12を交番磁化する。
このようにして、トルクを伝達することにより
回転軸10内に発生する歪みを、検出コイル20
により起電力として検出し、この検出信号を増幅
器34、検波器36及びA/D変換器38を介し
て区間トルク演算器40に入力している。
回転軸10内に発生する歪みを、検出コイル20
により起電力として検出し、この検出信号を増幅
器34、検波器36及びA/D変換器38を介し
て区間トルク演算器40に入力している。
また、前記回転軸10の回転角はタイミング信
号発生器42により検出され、タイミング信号発
生器42は、この検出回転角及び各変換点を表す
タイミング信号をA/D変換器38、区間トルク
演算器40及びメモリ44に入力している。
号発生器42により検出され、タイミング信号発
生器42は、この検出回転角及び各変換点を表す
タイミング信号をA/D変換器38、区間トルク
演算器40及びメモリ44に入力している。
実施例において、前記タイミング信号発生器4
2は、回転軸10の基準位置信号θoと回転角度
信号θとを検出し、回転軸10が1度回転する毎
にその回転角を表す第1のタイミング信号を出力
するとともに、回転軸10が180度回転する毎に
各気筒を識別する第2のタイミング信号を出力し
ている。
2は、回転軸10の基準位置信号θoと回転角度
信号θとを検出し、回転軸10が1度回転する毎
にその回転角を表す第1のタイミング信号を出力
するとともに、回転軸10が180度回転する毎に
各気筒を識別する第2のタイミング信号を出力し
ている。
そして、前記A/D変換器38は、このように
してタイミング信号発生器42から第1のタイミ
ング信号が入力されるたびに、検波器36から出
力される整流検波器信号Siをアナログ信号からデ
ジタル信号に変換し、区間トルク演算器40に向
け出力している。
してタイミング信号発生器42から第1のタイミ
ング信号が入力されるたびに、検波器36から出
力される整流検波器信号Siをアナログ信号からデ
ジタル信号に変換し、区間トルク演算器40に向
け出力している。
また、本発明において、前記メモリ44はオフ
セツト信号発生器として用いられており、回転軸
10の回転角に依存したオフセツトデータGjが
前記各変極点区間ごとに書込み記憶されている。
セツト信号発生器として用いられており、回転軸
10の回転角に依存したオフセツトデータGjが
前記各変極点区間ごとに書込み記憶されている。
実施例において、このメモリ44内には、各変
極点区間におけるオフセツト成分Soiの積算値が
オフセツトデータGjとして書込み記憶されてい
る。
極点区間におけるオフセツト成分Soiの積算値が
オフセツトデータGjとして書込み記憶されてい
る。
そして、タイミング信号発生器42から出力さ
れる第2のタイミング信号に基づき各変極点区間
に対応したオフセツト信号Gjを区間トルク演算
器40に向け出力している。
れる第2のタイミング信号に基づき各変極点区間
に対応したオフセツト信号Gjを区間トルク演算
器40に向け出力している。
本発明において、この区間トルク演算器40
は、前記タイミング信号発生器42から出力され
る第1及び第2のタイミング信号に基づき磁気セ
ンサ12の検出信号Siからオフセツト信号を減算
した各変極点区間毎の平均値を演算する。
は、前記タイミング信号発生器42から出力され
る第1及び第2のタイミング信号に基づき磁気セ
ンサ12の検出信号Siからオフセツト信号を減算
した各変極点区間毎の平均値を演算する。
実施例において、この区間トルク演算器40
は、総和器46、減算器48、サンプルホールド
回路50からなる。
は、総和器46、減算器48、サンプルホールド
回路50からなる。
そして、前記総和器46は、A/D変換器38
から出力される磁気センサ12の検出信号を各変
極点区間毎に積算する積算値として用いる。すな
わち、この総和器46は、タイミング信号発生器
42から出力される第1のタイミング信号に同期
して、A/D変換器38が入力される磁気センサ
12の検出信号の積算を開始し、第2のタイミン
グ信号よりその積算値がリセツトされる。
から出力される磁気センサ12の検出信号を各変
極点区間毎に積算する積算値として用いる。すな
わち、この総和器46は、タイミング信号発生器
42から出力される第1のタイミング信号に同期
して、A/D変換器38が入力される磁気センサ
12の検出信号の積算を開始し、第2のタイミン
グ信号よりその積算値がリセツトされる。
従つて、本実施例のように、四気筒ガソリンレ
シプロエンジンの伝達トルクを測定する場合に
は、0〜180度、180度〜360度、360度〜540度、
540度〜720度の各変極点区間における磁気センサ
出力の積算値Fjが出力されることになる。
シプロエンジンの伝達トルクを測定する場合に
は、0〜180度、180度〜360度、360度〜540度、
540度〜720度の各変極点区間における磁気センサ
出力の積算値Fjが出力されることになる。
減算器48は、タイミング信号発生器42から
出力される第1及び第2のタイミング信号に基づ
き、各変極点区間毎に、総和器46の出力信号Fj
からメモリ44の出力信号Gjを減算し、この減
算値Ejをサンプルホールド回路50に向けて出力
する。
出力される第1及び第2のタイミング信号に基づ
き、各変極点区間毎に、総和器46の出力信号Fj
からメモリ44の出力信号Gjを減算し、この減
算値Ejをサンプルホールド回路50に向けて出力
する。
ここにおいて、総和器46から出力される信号
Fjは、各変極点区間毎に磁気センサ12が出力す
る信号Siの総和であり、また、メモリ44から出
力される信号Gjは各変極点区間毎のオフセツト
データSoiの総和であることから、減算器48か
ら出力される信号Fjは、磁気センサ12の検出信
号からオフセツト成分を除去した信号の各極点区
間毎の総和を表すものとなる。
Fjは、各変極点区間毎に磁気センサ12が出力す
る信号Siの総和であり、また、メモリ44から出
力される信号Gjは各変極点区間毎のオフセツト
データSoiの総和であることから、減算器48か
ら出力される信号Fjは、磁気センサ12の検出信
号からオフセツト成分を除去した信号の各極点区
間毎の総和を表すものとなる。
そして、サンプルホールド回路50は、このよ
うにして出力される各変極点区間毎の総和値Ejを
対応するチヤンネルにサンプルホールドし、この
サンプルホールド値を各チヤンネル毎に出力す
る。ここにおいて、各チヤンネルのサンプルホー
ルド値は減算器48から新たの信号が入力される
ことにより、順次新たなデータに更新される。
うにして出力される各変極点区間毎の総和値Ejを
対応するチヤンネルにサンプルホールドし、この
サンプルホールド値を各チヤンネル毎に出力す
る。ここにおいて、各チヤンネルのサンプルホー
ルド値は減算器48から新たの信号が入力される
ことにより、順次新たなデータに更新される。
作 用
本実施例は以上の構成からなり、次にその作用
を説明する。
を説明する。
第4図〜第6図には、4気筒ガソリンレシプロ
エンジンの駆動系シヤフトを伝達するトルクを測
定した際の検波器36の出力信号Si、総和器46
の出力信号Fj及び減算器48の出力信号Ejが示さ
れている。
エンジンの駆動系シヤフトを伝達するトルクを測
定した際の検波器36の出力信号Si、総和器46
の出力信号Fj及び減算器48の出力信号Ejが示さ
れている。
本実施例のトルク測定装置を用いて、四気筒ガ
ソリンレシプロエンジンの駆動系シヤフトを伝達
するトルクを測定する場合には、まず励磁コイル
16に、発振器30から周波数及び振幅一定の交
流電圧を印加し、強磁性体を用いて形成された回
転軸10を交番磁化する。
ソリンレシプロエンジンの駆動系シヤフトを伝達
するトルクを測定する場合には、まず励磁コイル
16に、発振器30から周波数及び振幅一定の交
流電圧を印加し、強磁性体を用いて形成された回
転軸10を交番磁化する。
このとき、検出コイル20には、前記交番磁界
に直交した方向に誘起されたトルクに依存した信
号成分Stiと、トルクに依存しないオフセツト成
分Soiとが、加算さされた交流電圧が検出信号Si
として誘起され、この検出信号Siが増幅器34、
検波器36、A/D変換器38を介して総和器4
6に入力される。
に直交した方向に誘起されたトルクに依存した信
号成分Stiと、トルクに依存しないオフセツト成
分Soiとが、加算さされた交流電圧が検出信号Si
として誘起され、この検出信号Siが増幅器34、
検波器36、A/D変換器38を介して総和器4
6に入力される。
そして、総和器46は、このようにして入力さ
れる検出信号Siを次式に基づき第1、第3、第
4、第2の各気筒の爆発工程を表す各変極点区間
毎に積算し、その積算値Fjを減算値48に向け出
力する。
れる検出信号Siを次式に基づき第1、第3、第
4、第2の各気筒の爆発工程を表す各変極点区間
毎に積算し、その積算値Fjを減算値48に向け出
力する。
Fj=Σ(j+1)〓j〓Si ……(3)
従つて、第1、第3、第4、第2の各気筒の伝
達トルクは、それぞれ0〜180度、180〜360度、
360度〜540度、540〜720度の範囲内の積算値とし
て出力されることになる。
達トルクは、それぞれ0〜180度、180〜360度、
360度〜540度、540〜720度の範囲内の積算値とし
て出力されることになる。
ところで、前記検波器36から整流検波して出
力される磁気センサ12の検出信号Siは、Si=
Sti+Soiで表される。
力される磁気センサ12の検出信号Siは、Si=
Sti+Soiで表される。
第4図は、このようにして検波器36から検出
出力される磁気センサ12の検出信号Siを表して
おり、図中Aは回転軸10を介して負荷を接続
し、エンジンから平均で、100Nmのトルクを出
力している際の検出信号を表し、Bは無負荷状態
でエンジンを運転しているときの検出信号を表し
ている。
出力される磁気センサ12の検出信号Siを表して
おり、図中Aは回転軸10を介して負荷を接続
し、エンジンから平均で、100Nmのトルクを出
力している際の検出信号を表し、Bは無負荷状態
でエンジンを運転しているときの検出信号を表し
ている。
ここにおいて、無負荷時には、検出センサ12
の検出するトルクに依存する信号StiはOである
ため、Si=Soiとなり、従つて、第4図に示す検
出信号Bはオフセツト成分Soiそのものを表すこ
とになる。
の検出するトルクに依存する信号StiはOである
ため、Si=Soiとなり、従つて、第4図に示す検
出信号Bはオフセツト成分Soiそのものを表すこ
とになる。
また、第5図には、前記総和器46から出力さ
れる各変極点区間毎の総和値Fjが示されており、
図中Aは第4図に示す検出信号Aの総和値を表
し、図中Bは前記第4図の検出信号Bの総和値を
表している。
れる各変極点区間毎の総和値Fjが示されており、
図中Aは第4図に示す検出信号Aの総和値を表
し、図中Bは前記第4図の検出信号Bの総和値を
表している。
前記第4図の検出信号Bからも明らかなよう
に、オフセツト成分Soiは回転角度に依存し、360
度周期で同一波形となり、このことからも、第5
図で示す総和値B、すなわちオフセツト成分の総
和は各変極点区間毎にそれぞれ同一の値となるこ
とが理解される。
に、オフセツト成分Soiは回転角度に依存し、360
度周期で同一波形となり、このことからも、第5
図で示す総和値B、すなわちオフセツト成分の総
和は各変極点区間毎にそれぞれ同一の値となるこ
とが理解される。
このため、本実施例の装置では、予め0〜180
度、180度〜360度、360度〜540度、540度〜720度
の各範囲内におけるオフセツト成分Soiを測定し
ておき、これを次式に基づき加算し、 Gj=Σ(j+1)〓j〓Soi ……(4) 各変極点区間毎のオフセツト成分の総和値Gj
を求める。
度、180度〜360度、360度〜540度、540度〜720度
の各範囲内におけるオフセツト成分Soiを測定し
ておき、これを次式に基づき加算し、 Gj=Σ(j+1)〓j〓Soi ……(4) 各変極点区間毎のオフセツト成分の総和値Gj
を求める。
そして、各変極点区間における総和値Gj(j=
4m、4m+1、4m+2、4m+3)を各変極点区
間に対応したオフセツトデータとしてメモリ44
内に予め格納しておく。
4m、4m+1、4m+2、4m+3)を各変極点区
間に対応したオフセツトデータとしてメモリ44
内に予め格納しておく。
そして、総和器46から出力される信号Fjから
メモリ44内に格納されたオフセツト信号Gjを
減算することにより、各気筒の出力トルク平均値
を表す検出信号Ejを出力する。
メモリ44内に格納されたオフセツト信号Gjを
減算することにより、各気筒の出力トルク平均値
を表す検出信号Ejを出力する。
すなわち、実施例の装置においては、タイミン
グ信号発生器42から、回転軸10が1度回転す
る毎に、その回転角を表す第1のタイミング信号
が出力され、また、回転角0度、180度、360度、
540度の各点においては、第1、第3、第4、第
2の各気筒の爆発工程開始を表す信号、すなわち
変極点を表す第2のタイミング信号が出力され
る。
グ信号発生器42から、回転軸10が1度回転す
る毎に、その回転角を表す第1のタイミング信号
が出力され、また、回転角0度、180度、360度、
540度の各点においては、第1、第3、第4、第
2の各気筒の爆発工程開始を表す信号、すなわち
変極点を表す第2のタイミング信号が出力され
る。
そして、総和器46は、前記第2のタイミング
信号によりその内容がクリアされ、第1のタイミ
ング信号に基づきA/D変換器38の検出信号を
順次積算し、前記第3式で表す各変極点区間毎の
積算値Fjを減算器48に向け出力する。
信号によりその内容がクリアされ、第1のタイミ
ング信号に基づきA/D変換器38の検出信号を
順次積算し、前記第3式で表す各変極点区間毎の
積算値Fjを減算器48に向け出力する。
また、メモリ44は、前記第2のタイミング信
号に基づきこのタイミング信号によつて指示され
る変極点区間のオフセツト信号Gjを減算器46
へ向け出力する。
号に基づきこのタイミング信号によつて指示され
る変極点区間のオフセツト信号Gjを減算器46
へ向け出力する。
そして、減算器46は、総和値Fjとオフセツト
信号Gjとを次式に基づき演算し、その演算値を
サンプルホールド50に向け出力する。
信号Gjとを次式に基づき演算し、その演算値を
サンプルホールド50に向け出力する。
Ej=Ej−Gj ……(5)
ここにおいて、総和器46から出力される総和
値Fjに含まれるオフセツト成分 Σ(j+1)〓j〓Soi は、前述したように、メモリ44から出力される
オフセツト信号Gjと等しく、従つて、前記第5
式は、次式のように表され、減算器46からは、
伝達トルクに比例した成分Stiのみに比例した信
号の総和値Ejがリアルタイムで出力されることに
なる。
値Fjに含まれるオフセツト成分 Σ(j+1)〓j〓Soi は、前述したように、メモリ44から出力される
オフセツト信号Gjと等しく、従つて、前記第5
式は、次式のように表され、減算器46からは、
伝達トルクに比例した成分Stiのみに比例した信
号の総和値Ejがリアルタイムで出力されることに
なる。
Ej=Fj−Gj
=Σ(j+1)〓j〓(Sti+Soi)−Σ(j+1)〓j〓Soi=Σ(
j+1)〓j〓Sti……(6) 第6図には、このようにして減算器46から出
力される検出信号Ejが表示されており、同図から
も明らかなように、本実施例のトルク測定装置で
は、第1、第3、第4、第2の各気筒の出力トル
ク平均値Ejを正確に測定可能であることが理解さ
れる。
j+1)〓j〓Sti……(6) 第6図には、このようにして減算器46から出
力される検出信号Ejが表示されており、同図から
も明らかなように、本実施例のトルク測定装置で
は、第1、第3、第4、第2の各気筒の出力トル
ク平均値Ejを正確に測定可能であることが理解さ
れる。
そして、このようにして求められた各気筒の出
力トルク平均値は、サンプルホールド回路58内
の各チヤンネルに入力され、各気筒の出力トルク
平均値を表す信号E1,E2,E3,E4として
出力する。
力トルク平均値は、サンプルホールド回路58内
の各チヤンネルに入力され、各気筒の出力トルク
平均値を表す信号E1,E2,E3,E4として
出力する。
特に、本実施例においては、回転軸10の回転
角に基づきサンプリング数を決定し、各変極点区
間毎のサンプリング数は常に180個と一定である。
従つて、総和器46から出力される積算値Fjは、
常に平均値の180倍となり、特に割算等を行うこ
となくこの積算値そのものを平均値として用いる
ことができる。
角に基づきサンプリング数を決定し、各変極点区
間毎のサンプリング数は常に180個と一定である。
従つて、総和器46から出力される積算値Fjは、
常に平均値の180倍となり、特に割算等を行うこ
となくこの積算値そのものを平均値として用いる
ことができる。
しかし、本発明の装置は、回転角以外にも時間
に基づきサンプリングタイミングを決定すること
も可能であり、この場合には各変極点区間のサン
プリングは回転速度に依存し、常に一定とは限ら
ない。従つて、このような場合には、総和器46
から出力される信号を、サンプリング数で除算
し、その平均値を求める必要がある。
に基づきサンプリングタイミングを決定すること
も可能であり、この場合には各変極点区間のサン
プリングは回転速度に依存し、常に一定とは限ら
ない。従つて、このような場合には、総和器46
から出力される信号を、サンプリング数で除算
し、その平均値を求める必要がある。
なお、この場合には、メモリ44内に各変極点
区間のオフセツト成分の平均値をオフセツトデー
タとして設定しておく必要がある。
区間のオフセツト成分の平均値をオフセツトデー
タとして設定しておく必要がある。
以上説明したように、本実施例によれば、従来
装置では測定が不可能であつた各変極点区間ごと
のトルクの測定を容易に行うことができ、前記実
施例のようにレシプロエンジンの伝達トルクの測
定を行つた場合には、エンジンの各気筒の爆発に
より発生したトルクをそれぞれ平均値としてリア
ルタイムで測定することが可能となり、エンジン
の測定、制御、診断を良好に行うことが可能とな
る。
装置では測定が不可能であつた各変極点区間ごと
のトルクの測定を容易に行うことができ、前記実
施例のようにレシプロエンジンの伝達トルクの測
定を行つた場合には、エンジンの各気筒の爆発に
より発生したトルクをそれぞれ平均値としてリア
ルタイムで測定することが可能となり、エンジン
の測定、制御、診断を良好に行うことが可能とな
る。
また、本実施例の装置は、前記4気筒レシプロ
エンジンばかりでなく、六気筒、算気筒あるいは
二気筒のエンジンでも同様に各気筒の出力トルク
平均値を測定することが可能となる。
エンジンばかりでなく、六気筒、算気筒あるいは
二気筒のエンジンでも同様に各気筒の出力トルク
平均値を測定することが可能となる。
また一気筒の場合はレシプロサイクリに同期の
とれた出力トルク平均値を測定することが可能と
なる。
とれた出力トルク平均値を測定することが可能と
なる。
また、本実施例の測定装置を、電動モータの駆
動系における伝達トルクの測定に用いた場合に
も、モータの磁極数に対応して発生するトルクの
変動を各変極点区間の平均値として正確に検出す
ることが可能となり、同様にモータの測定、制
御、診断を良好に行うことができ、またこれ以外
にも、その他の用途、例えば負荷として複数枚の
羽根を有するプロペラ、スクリユー等を接続した
場合に発生する伝達トルクの変動も、同様にして
正確に測定することが可能となる。
動系における伝達トルクの測定に用いた場合に
も、モータの磁極数に対応して発生するトルクの
変動を各変極点区間の平均値として正確に検出す
ることが可能となり、同様にモータの測定、制
御、診断を良好に行うことができ、またこれ以外
にも、その他の用途、例えば負荷として複数枚の
羽根を有するプロペラ、スクリユー等を接続した
場合に発生する伝達トルクの変動も、同様にして
正確に測定することが可能となる。
なお、前記第1実施例は、測定信号をデジタル
的に処理する回路を用いて形成されているが、本
発明の装置は、これに限らず、測定信号をアナロ
グ的に処理することも可能である。
的に処理する回路を用いて形成されているが、本
発明の装置は、これに限らず、測定信号をアナロ
グ的に処理することも可能である。
第2実施例
第7図には、本発明の好適な第2実施例が示さ
れており、本実施例の特徴的事項は、第1実施例
において行つたデジタル演算処理をアナログ演算
処理に置換えて行うことにある。
れており、本実施例の特徴的事項は、第1実施例
において行つたデジタル演算処理をアナログ演算
処理に置換えて行うことにある。
このため、本実施例の測定装置は、前記第1図
に示す装置の総和器46のかわりに、積分器6
0、積分時間演算器62、除算器64を用い、ま
たオフセツト信号発生器致して前記メモリ44の
かわりにオフセツト電圧発生器66を用いて形成
したことを特徴とする。またタイミング信号発生
器は実施例1における第2のタイミング信号すな
わち各気筒を識別する信号のみで充分である。
に示す装置の総和器46のかわりに、積分器6
0、積分時間演算器62、除算器64を用い、ま
たオフセツト信号発生器致して前記メモリ44の
かわりにオフセツト電圧発生器66を用いて形成
したことを特徴とする。またタイミング信号発生
器は実施例1における第2のタイミング信号すな
わち各気筒を識別する信号のみで充分である。
本実施例において、前記積分器60は、タイミ
ング信号発生器42から第2のタイミング信号が
入力されることによりクリアされ、次の第2のタ
イミング信号が出力されるまでの間、検波器36
を介して出力される磁気センサ12の検出信号Si
を積分し、その積分値Hjを除算器64に向け出
力する。
ング信号発生器42から第2のタイミング信号が
入力されることによりクリアされ、次の第2のタ
イミング信号が出力されるまでの間、検波器36
を介して出力される磁気センサ12の検出信号Si
を積分し、その積分値Hjを除算器64に向け出
力する。
すなわち、積分器60は、0度、180度、360
度、540度、720度の各回転角度位置において、そ
の内容が初期化され、磁気センサ12の検出信号
Siを、0度〜180度、180度〜360度、360度〜540
度、540度〜720度の各変極点区間において積分
し、その積分値Hiを除算器64へ向け出力する。
度、540度、720度の各回転角度位置において、そ
の内容が初期化され、磁気センサ12の検出信号
Siを、0度〜180度、180度〜360度、360度〜540
度、540度〜720度の各変極点区間において積分
し、その積分値Hiを除算器64へ向け出力する。
また、前記積分時間演算器62は、第2のタイ
ミング信号の出力時間間隔に基づいて、回転軸1
0が0度〜180度、180度〜360度、360度〜540度、
540度〜720度の各領域を回転するのに要する時間
を積分し、その積分値Tjを除算器64へ向け出
力する。
ミング信号の出力時間間隔に基づいて、回転軸1
0が0度〜180度、180度〜360度、360度〜540度、
540度〜720度の各領域を回転するのに要する時間
を積分し、その積分値Tjを除算器64へ向け出
力する。
実施例において、これら積分器60及び積分時
間演算器62の積分値Hj及びTjは、回転軸10
が180度、360度、540度、720度の角度を通過する
タイミングで出力する。
間演算器62の積分値Hj及びTjは、回転軸10
が180度、360度、540度、720度の角度を通過する
タイミングで出力する。
そして、除算器64は、このようにして積分器
60から出力される積分値Hjを積分時間演算器
62から出力される積分時間Tjで除算し、この
値を各変極点区間内において磁気センサ12から
出力される検出信号Siの平均値Fjとして減算器4
8へ向け出力する。
60から出力される積分値Hjを積分時間演算器
62から出力される積分時間Tjで除算し、この
値を各変極点区間内において磁気センサ12から
出力される検出信号Siの平均値Fjとして減算器4
8へ向け出力する。
また、前記オフセツト電圧発生器66は、各変
極点区間内において磁気センサ12から出力され
るオフセツト成分の平均値がそれぞれ設定されて
おり、タイミング信号発生器42から第2のタイ
ミング信号が出力されると同時に対応する変極点
区間のオフセツト信号平均値を表す電圧Gjを減
算器48を向け出力する。
極点区間内において磁気センサ12から出力され
るオフセツト成分の平均値がそれぞれ設定されて
おり、タイミング信号発生器42から第2のタイ
ミング信号が出力されると同時に対応する変極点
区間のオフセツト信号平均値を表す電圧Gjを減
算器48を向け出力する。
そして、減算器48は、このようにして除算器
64から入力される信号Fjからオフセツト信号平
均値Gjを減算し、その減算値を各気筒の平均出
力トルクを表す信号Ejとしてサンプルホールド回
路50へ向け出力する。
64から入力される信号Fjからオフセツト信号平
均値Gjを減算し、その減算値を各気筒の平均出
力トルクを表す信号Ejとしてサンプルホールド回
路50へ向け出力する。
このようにして、実施例の装置によれば磁気セ
ンサ12の検出信号からオフセツト信号をアナロ
グ的に減算処理することにより、オフセツト成分
に影響されることなく、伝達トルクの各変極点区
間における平均値をリアルタイムでかつ再現性良
く行うことが可能であり、その結果、伝達トルク
の変極点区間が極めて短いような場合でも、また
回転角10が極めて高速回転している場合であつ
ても、そのトルク測定を正確に行うことが可能と
なる。
ンサ12の検出信号からオフセツト信号をアナロ
グ的に減算処理することにより、オフセツト成分
に影響されることなく、伝達トルクの各変極点区
間における平均値をリアルタイムでかつ再現性良
く行うことが可能であり、その結果、伝達トルク
の変極点区間が極めて短いような場合でも、また
回転角10が極めて高速回転している場合であつ
ても、そのトルク測定を正確に行うことが可能と
なる。
また、本実施例においては、四気筒レシプロガ
ソリンエンジンの各気筒のトルク平均値を測定す
る場合を例にとり説明したが、本実施例はこれに
限らず、他の複数気筒型エンジンの出力トルクを
測定する場合においても、その気筒数に対応して
分割数を変更することにより同様の原理で各気筒
の出力トルク平均値を正確に測定することが可能
となる。
ソリンエンジンの各気筒のトルク平均値を測定す
る場合を例にとり説明したが、本実施例はこれに
限らず、他の複数気筒型エンジンの出力トルクを
測定する場合においても、その気筒数に対応して
分割数を変更することにより同様の原理で各気筒
の出力トルク平均値を正確に測定することが可能
となる。
また単気筒の場合でも、レシプロサイクルに同
期のとれた出力トルク平均値を測定することが可
能となる。
期のとれた出力トルク平均値を測定することが可
能となる。
特に、本実施例の装置は、測定データをアナロ
グ信号処理するため、前記デジタル方式に比し、
極めて高速な演算を行い、そのトルク測定をより
高速回転域で行うことが可能となり、また測定信
号をアナログ信号という連続量として取扱うた
め、実施例1におけるA/D変換器38などのデ
ジタル信号処理を行う場合に見られる量子雑音の
発生を有効に防止することが可能となる。
グ信号処理するため、前記デジタル方式に比し、
極めて高速な演算を行い、そのトルク測定をより
高速回転域で行うことが可能となり、また測定信
号をアナログ信号という連続量として取扱うた
め、実施例1におけるA/D変換器38などのデ
ジタル信号処理を行う場合に見られる量子雑音の
発生を有効に防止することが可能となる。
なお、前記第1及び第2の実施例においては、
磁気センサ12として、励磁コア及び検出コアを
十字に交差したものを用いた場合を例にとり説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば回転磁性
体を取巻くリング状のコアを2個設け、その一方
の励磁コア、他方を検出コアとして用いることも
可能である。
磁気センサ12として、励磁コア及び検出コアを
十字に交差したものを用いた場合を例にとり説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば回転磁性
体を取巻くリング状のコアを2個設け、その一方
の励磁コア、他方を検出コアとして用いることも
可能である。
また、本発明においては、磁気センサ12と
し、複数のコアを組合せて形成された励磁コア
群、検出コア群を用いることも可能であり、更に
複数のポールを持つ各種形状のコアを用いること
も可能である。
し、複数のコアを組合せて形成された励磁コア
群、検出コア群を用いることも可能であり、更に
複数のポールを持つ各種形状のコアを用いること
も可能である。
ところで以上の説明は、「発明が解決しようと
する問題点」において分析したオフセツト成分の
発生原因の中で、項目(a)、(b)によりオフセツト成
分が回転磁性体の回転に伴い同期変動し(c)、(d)、
(e)の項目では一定であるとして行つたが、項目(c)
すなわち磁気センサと回転磁性体との相対位置関
係の変動があり、かつその変動が回転に伴い周期
的に再現される場合でも、オフセツト成分が、こ
の原因により回転磁性体の回転各に依存して周期
的に変化するので、本発明の装置によりこれを除
去し伝達トルクの大きさを各変極点区間枚の平均
値として正確に求めることができることは明らか
である。
する問題点」において分析したオフセツト成分の
発生原因の中で、項目(a)、(b)によりオフセツト成
分が回転磁性体の回転に伴い同期変動し(c)、(d)、
(e)の項目では一定であるとして行つたが、項目(c)
すなわち磁気センサと回転磁性体との相対位置関
係の変動があり、かつその変動が回転に伴い周期
的に再現される場合でも、オフセツト成分が、こ
の原因により回転磁性体の回転各に依存して周期
的に変化するので、本発明の装置によりこれを除
去し伝達トルクの大きさを各変極点区間枚の平均
値として正確に求めることができることは明らか
である。
これは例えば、センサの回転磁性体に対するセ
ツテイングが不正確で芯ずれしている場合、回転
に伴い周期的に相対位置が変化し、オフセツト値
が同期変動するので、本発明の測定装置を用い
て、この変動分を変極点数に応じて補正し、正確
な値を高速応答で検出することは勿論である。
ツテイングが不正確で芯ずれしている場合、回転
に伴い周期的に相対位置が変化し、オフセツト値
が同期変動するので、本発明の測定装置を用い
て、この変動分を変極点数に応じて補正し、正確
な値を高速応答で検出することは勿論である。
特に、磁気センサ12として、リング状のコア
と、回転磁性体の周囲に巻回されたコイルとを有
するものを用いた場合には、磁気センサの取付け
誤差により発生する回転周期変動を効果的に除去
し、検出精度と応答性を更に向上させることが可
能となる。
と、回転磁性体の周囲に巻回されたコイルとを有
するものを用いた場合には、磁気センサの取付け
誤差により発生する回転周期変動を効果的に除去
し、検出精度と応答性を更に向上させることが可
能となる。
第1図は本発明にかかるトルク測定装置の好適
な第1実施例を示すブロツク図、第2図及び第3
図は第1実施例において用いられる磁気センサの
概略説明図、第4図〜第6図は第1実施例の装置
を用いて四気筒レシプロガソリンエンジンから出
力されるトルクの測定を行つた場合の検波器、総
和器、減算器の出力波形図、第7図は本発明の好
適な第2実施例を示すブロツク図、第8図及び第
9図は従来のトルク測定装置に用いられる磁気セ
ンサの概略説明図、第10図は従来のトルク測定
装置のブロツク図、第11図及び第12図は第1
0図に示すトルク測定装置の検波器及び減算器の
出力信号波形図、第13図〜第15図は、本発明
の装置を用いて四気筒レシプロガソリンエンジン
から出力されるトルクの測定を行つた場合に得ら
れる検出信号の波形説明図である。 10……回転磁性体としての回転軸、12……
磁気センサ、40……区間トルク演算器、42…
…タイミング信号発生器、44……オフセツト信
号発生器としてのメモリ、46……積算器として
の総和器、48……減算器、50……サンプルホ
ールド回路、60……積算器としての積分器、6
4……除算器、66……オフセツト信号発生器と
してのオフセツト電圧発生器。
な第1実施例を示すブロツク図、第2図及び第3
図は第1実施例において用いられる磁気センサの
概略説明図、第4図〜第6図は第1実施例の装置
を用いて四気筒レシプロガソリンエンジンから出
力されるトルクの測定を行つた場合の検波器、総
和器、減算器の出力波形図、第7図は本発明の好
適な第2実施例を示すブロツク図、第8図及び第
9図は従来のトルク測定装置に用いられる磁気セ
ンサの概略説明図、第10図は従来のトルク測定
装置のブロツク図、第11図及び第12図は第1
0図に示すトルク測定装置の検波器及び減算器の
出力信号波形図、第13図〜第15図は、本発明
の装置を用いて四気筒レシプロガソリンエンジン
から出力されるトルクの測定を行つた場合に得ら
れる検出信号の波形説明図である。 10……回転磁性体としての回転軸、12……
磁気センサ、40……区間トルク演算器、42…
…タイミング信号発生器、44……オフセツト信
号発生器としてのメモリ、46……積算器として
の総和器、48……減算器、50……サンプルホ
ールド回路、60……積算器としての積分器、6
4……除算器、66……オフセツト信号発生器と
してのオフセツト電圧発生器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 回転磁性体を介して伝達され複数の回転角度
位置を変極点とするトルクを、前記各変極点区間
毎に測定するトルク測定装置であつて、 前記回転磁性体の磁歪量を非接触で検出する磁
気センサと、 前記回転磁性体の回転角及び変極点を表すタイ
ミング信号を出力するタイミング信号発生器と、 前記回転磁性体の回転角に依存して磁気センサ
から出力されるオフセツト信号が前記各変極点区
間毎にあらかじめ設定され、前記タイミング信号
に基づき変極点区間に対応したオフセツト信号を
順次出力するオフセツト信号発生器と、 前記タイミング信号に基づき、磁気センサから
出力される検出信号からオフセツト信号を減算
し、各変極点区間毎のトルク平均値を演算する区
間トルク演算器と、 を含み、回転磁性体を介して伝達されるトルクの
平均値を各変極点区間毎にオフセツト成分に影響
されることなく測定することを特徴とするトルク
測定装置。 2 特許請求の範囲1記載の装置において、 区間トルク演算器は、 磁気センサの検出信号を各変極点区間毎に積算
する積算器と、 この積算器の出力から変極点区間に対応したオ
フセツト信号を減算する減算器と、 を含み、各変極点区間の伝達トルクの平均値を演
算することを特徴とするトルク測定装置。 3 特許請求の範囲2記載の装置において、前記
区間トルク演算器は、 磁気センサの検出信号を各変極点区間毎に積分
出力する積算器と、 前記積算器の区間積分時間を演算出力する積分
時間演算器と、 前記積算器の出力を積分時間演算器の出力で除
算し、各変極点区間における磁気センサ出力の平
均値を演算出力する除算器と、 この除算器の出力から変極点区間に対応したオ
フセツト信号を減算する減算器と、 を含み、各変極点区間の伝達トルクの平均値を演
算することを特徴とするトルク測定装置。 4 特許請求の範囲1〜3のいずれかに記載の装
置において、 区間トルク演算器は、減算器の出力する各変極
点区間のトルク平均値を各区間毎にサンプルホー
ルドするサンプルホールド回路を含むことを特徴
とするトルク測定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19681885A JPS6255534A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | トルク測定装置 |
US06/903,139 US4697459A (en) | 1985-09-04 | 1986-09-03 | Torque measuring apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19681885A JPS6255534A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | トルク測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6255534A JPS6255534A (ja) | 1987-03-11 |
JPH0462328B2 true JPH0462328B2 (ja) | 1992-10-06 |
Family
ID=16364169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19681885A Granted JPS6255534A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | トルク測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6255534A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019060854A (ja) * | 2017-08-11 | 2019-04-18 | ベントリー・ネバダ・エルエルシー | 磁歪式トルクセンサのための改善された間隙補償 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63262535A (ja) * | 1987-04-20 | 1988-10-28 | Mazda Motor Corp | 自動車のトルク検出装置 |
JP2572808B2 (ja) * | 1988-04-27 | 1997-01-16 | 株式会社日立製作所 | トルク検出装置 |
-
1985
- 1985-09-04 JP JP19681885A patent/JPS6255534A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019060854A (ja) * | 2017-08-11 | 2019-04-18 | ベントリー・ネバダ・エルエルシー | 磁歪式トルクセンサのための改善された間隙補償 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6255534A (ja) | 1987-03-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |