JPH0462213A - 海水浄化取水構造物 - Google Patents
海水浄化取水構造物Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
海浜に設けられ、これらの海域の海水を効果的かつ低コ
ストで浄化取水することができる海水浄化取水構造物に
関するものである。
化するには、これらの海域の外方から清浄な海水を導水
し、この汚染された海水を外方の清浄な海水と交換する
浄化方法が用いられているか、この方法では汚染された
海水が希釈され汚染が広域化する可能性がある。
閉鎖性海域では、社会的ニーズの高まりにより埋め立て
か急速に進み、これらの水辺には人工的な護岸や堤防が
構成されてきているために、海水の汚染が自然の浄化力
を上回り急速に進行しつつある。
を取り戻し、人々の生活に潤いを与えるた於に、これら
の海域内の海水の水質を人が水に触れることができる程
度まで向上させ、自然環境を取り戻すことが望まれてい
る。
工の干潟や海浜を造成したりすることにより、上記のよ
うな閉鎖性あるいは半閉鎖性の親水空間に、水に憩い、
親しめる施設を造成することが積極的に行なわれている
。
からよく知られている。それは、干潟の構成要素である
粘土、シルト、砂等や、海浜の構成要素である砂等の粒
子の表面に付着する微生物や粒子の間隙に棲息する底生
生物や微生物か海水に含まれる有機物や汚濁物質等を物
理化学的あるいは生物化学的に捕捉、分解し海水を浄化
することと、粘土、シルト、砂等の粒子には濾過効果か
あるので、これらの粒子が海水に含まれる不溶性物質や
@蜀物質を除去し海水を浄化することによる。
は、第6図に示すように閉鎖性海域1の干潮面(L W
L )を起点とする干潟2内の日最低水頭線(L)と
、満潮面(HWL)を起点とする干潟2内の日最高水頭
線(H)とで囲まれる斜線部領域Sにより表される。
砂浜の砂等の粒子径と比べて非常に小さいために海水か
干潟2内に浸透し難くなり、したがって日最高水頭線(
H)が急勾配になり易く、干潟2の実質交換水量が低下
してしまうという欠点がある。
は0.2〜1.Omm程度の径のものが多い。
径はさらに微細化しており、粘土、シルトの割合か多い
ことから10””〜10−3mm以下となるものが多い
。
性海域や半閉鎖性海域の海水を浄化する際に、従来の干
潟や海浜と比較して海水交換量を大きくとることができ
、かつ浄化能力を著しく増加させることができ、自然の
エネルギーである潮汐による潮位差を利用して効率的が
っ低コストで海水の水質の浄化及び取水を行うことがで
きる海水浄化取水構造物を提供することにある。
化取水構造物を採用した。すなわち、請求項1記載の海
水浄化取水構造物としては、閉鎖性海域や半閉鎖性海域
の干潟に設けられ、前記外海の海水を前記干潟内を透過
させることによりこの海水の水質を浄化し取水する海水
浄化取水構造物であって、前記干潟に外海からこの干潟
の内部に海水を進入させるための透水性の導水路を設け
てなる構成としている点に特徴かある。
記導水路は砕石等の粒子から構成してなる点に特徴があ
る。
は、前記導水路は有孔配管の周囲に当該有孔配管の中心
部から外方へ向って徐々に粒径が減少するように砕石、
割石、礫、砂等の粒子を配設してなる点に特徴がある。
求項1,2または3記載の海水浄化取水構造物において
、前記干潟にこの干潟の内部に海水を透過させるために
前記導水路からこの干潟の周辺海域に向って延びる複数
の配水路を設けてなる点に特徴がある。
求項1.2.3または4記載の海水浄化取水構造物にお
いて、前記導水路の前記周辺海域側に、天端が潮間帯の
中等水位以上の高さの潜堤を設けるか、あるいは前記導
水路の前記周辺海域側の底部が潮間帯の中等水位以上で
ある点に特徴かある。
求項1,2.3.4または5記載の海水浄化取水構造物
において、前記海水浄化取水構造物は閉鎖性海域や半閉
鎖性海域の海浜に設けてなる点に特徴がある。
ーである潮汐による潮位差を有効に用いて、外海の海水
を低コストで効率よく浄化取水する。
海面が低水位(干潮位)から高水位(満潮位)にかけて
上昇していく際には、前記外海の海面と前記海水浄化取
水構造物の周辺海域の海面との間に水位差が生じ、海水
は水位が高い外海から水位が低い導水路内に進入する。
、海水は前記海水浄化取水構造物の導水路及び干潟を透
過して前記閉鎖性または半閉鎖性海域に流出する。この
際、前記干潟は透過する海水中の不溶性物質や懸濁物質
を取り除き浄化する。また、前記干潟を構成する粘土、
シルト、砂等の表面には微生物が膜状に付着しており、
これらの微生物が海水中の有機物や汚濁物質等を効果的
に捕捉、分解し浄化する。また、前記干潟内に棲息する
底生生物は、表層で捕捉された懸濁物質や増殖した微生
物を補食する。
していく際には、前記外海の海面と前記周辺海域の海面
との間に水位差が生じ、その水位差による位置エネルギ
ーにより、水位が高い周辺海域から干潟及び導水路を透
過し水位が低い外海へ向かう海水の流れが生じる。した
がって、前記周辺海域内に貯留される海水は、干潟及び
導水路を透過して外海へ流出することとなる。この際、
上記と同様に、前記干潟は透過する海水中の不溶性物質
や懸濁物質を取り除き浄化する。また、前記干潟内の微
生物が海水中の有機物や汚濁物質等を効果的に分解し浄
化する。また、上記干潟内に棲息する底生生物は、表層
で捕捉された懸濁物質や増殖した微生物を補食する。
的あるいは生物化学的に分解され浄化される。
の粒子から構成される導水路は、海“水に含まれる不溶
性物質や懸濁物質を効果的に取り除き浄化する。また、
前記導水路内の微生物が海水中の有機物や汚濁物質等を
効果的に分解し浄化する。
れた懸濁物質や増殖した微生物を補食する。
管の周囲に当該有孔配管の中心部から外方へ向って徐々
に粒径が減少するように砕石、割石、礫、砂等の粒子を
配設してなる導水路は、進入した海水を干潟内へ速やか
に、かつ、広範囲に浸透させる。また、前記粒子が海水
に含まれる不溶性物質や懸濁物質を効果的に取り除き浄
化する。また、前記粒子に付着する微生物が海水中の有
機物や汚濁物質等を効果的に分解し浄化する。また、前
記粒子間に棲息する底生生物は、表層で捕捉された懸濁
物質や増殖した微生物を補食する。
1,2または3記載の海水浄化取水構造物において、導
水路から干潟の周辺海、域に向って延びる複数の配水路
は、進入した海水を干潟内へ速やかに、かつ、広範囲に
浸透させる。
1.2.3または4記載の海水浄化取水構造物において
、前記導水路の前記周辺海域側に設けられた潜堤、ある
いは底部は、海水が周辺海域へ逆流することを防止し干
潟内へできるだけ多量の海水を浸透させる。
1.2.3.4または5記載の海水浄化取水構造物にお
いて、閉鎖性海域や半閉鎖性海域の海浜に設けられた海
水浄化取水構造物は、干潟に設けられた場合と同様に、
外海の海水を低コストで効率よく浄化取水する。この際
、前記海浜は透過する海水中の不溶性物質や懸濁物質を
取り除き浄化する。また、前記海浜を構成する砂等の表
面には微生物が膜状に付着しており、これらの微生物が
海水中の有機物や汚濁物質等を効果的に分解し浄化する
。また、前記海浜内に棲、C1する底生生物は、表層で
捕捉された懸濁物質や増殖した微生物を補食する。
的あるいは生物化学的に分解され浄化される。
。
浄化取水構造物の一実施例である第1実施例を示す図で
ある。
造物である。
により外海13から区分された閉鎖性海域14の干A1
5に設けられたもので、外海13の潮間帯に位置し、外
海13の海水の水質の浄化及び取水を目的とするもので
ある。
ことがないように、閉鎖性海域14の中に天然に、もし
くは粘土、シルト、砂等の造成材を用いて人工的に造成
されたものである。
22.22.・・ とから略構成されている。
だ透水性のもので、外海13から干潟15内に海水を導
水し、透過させるためのものである。この導水路21は
、全体か干潟15の中に埋設されて水平方間に延在して
いる。導水路21の周辺海域24側の底部25は潮間帯
の中等水位(MWL)以上になるように底上げされて形
成され、また、他端部26は堤防12に形成された開口
部27に接続されている。
性のもので、海水を干潟15内に容易に透過させるため
のものである。これらの配水路2222、・・・は、全
体が干潟15の中に埋設され、各々が互いに平行になる
ように、かつ、導水路21から周辺海域24へ向って樹
状に、かっ、垂直方向外方へ略水平状に配置されており
、個々の配水路22はその位置が潮間帯の中等水位付近
以下となるように造成されている。
について説明する。
(満潮)HWLにかけて上昇していく際には、外海13
の海面と周辺海域24の水面との間に水位差が生じ、海
水は水位が高い外海13がら水位が低い導水路21及び
複数の配水路22.22内に進入する。ここで、水位が
潮間帯の中等水位(MWL)以下の場合は、底部25が
海水が周辺海域24へ直接流出することを防止し、導水
路21及び配水路22.22.・・・丙へてきるだけ多
量の海水を浸透させる。その後、水位か中等水位(MW
L)以上になると、海水は水位が高い外海13から水位
が低い導水路21及び複数の配水路2222、・・ 内
を透過し、周辺海域24へ流出することとなる。この場
合、海水か透水性の導水路21内を流れる際に生じる損
失水頭のために徐々に動水勾配がつくが、外海13水域
かさらに上昇し配水路22,22.・・・を通して干潟
15内へ浸透できる限界を越える水量に達すると、導水
路21の先端部21aから直接周辺海域24へ流出する
様になる。
用いた場合の損失水頭の値を配管の径をパラメーターと
して示したものである。表中の数値は100謙当たりの
損失揚程の値をm単位で示したものである。
の配水路22,22.・・・内を透過し、周辺海域24
へ溝山する際に、導水路21の砕石等の粒子23,23
.・・・及び配水路22,22.・の礫32,32.・
・・が海水中の不溶性物質や懸濁物質を取り除き浄化す
る。また、導水路21の砕石等の粒子23,23.・・
・及び配水路22の礫32.32. ・・の表面には
微生物が膜状に付着しており、これらの微生物が海水中
の有機物や汚濁物質等を効果的に分解し浄化する。また
、砕石等の粒子23,23.・・・や礫32,32.・
・ の間に棲息する底生生物は、表層で捕捉された懸濁
物質や増殖した微生物を補食する。
た時に、周辺海域24の水位も同一水位まで上昇するこ
ととなる。
位(L W L ’)にかけて下降していく際には、外
海13の海面と周辺海域24の海面との間に水位差が生
じ、その水位差による位置エネルギーにより、水位が高
い周辺海域24から配水路22及び導水路21を透過し
水位が低い外海13へ向かう海水の流れが生じる。した
がって、周辺海域24内に貯留される海水は、配水路2
2及び導水路21を透過して外海13へ流出することと
なる。この際、砕石等の粒子23,23.・・・及び礫
32.32・・・が透過する海水中の不溶性物質や懸濁
物質を取り除き浄化する。また、砕石等の粒子23,2
3、・・・及び礫32,32.・・・に付着する微生物
が海水中の有機物や汚濁物質等を効果的に分解し浄化す
る。また、砕石等の粒子23,23.・・・及び礫32
,32.・・・の間に棲息する底生生物は、表層で捕捉
された懸濁物質や増殖した微生物を補食する。
的あるいは生物化学的に分解され浄化される。
になった時に周辺海域24の水位も開口部開口底端まで
下降することとなり、配水路22.22.・・・及び導
水路21内に空隙が生じ、微生物や底生生物の浄化作用
に必要な酸素の供給が行なわれることとなる。
1は、コンクリート族の堤防12により外海13から区
分された閉鎖性海域14の干潟15に設けられたもので
あって、干潟15に外海13からこの干潟15の内部に
海水を進入させるために砕石等の粒子23,23、・・
・から構成される透水性の導水路21を設け、この干潟
15にこの干潟15の内部に海水を透過させるために導
水路21から周辺海域24に向って延びる複数の配水路
22,22.・・を設け、また、導水路21の周辺海域
24側に、天端が潮間帯の中等水位(MWL)以上の高
さの底部を設けたので、下記の優れた効果を奏すること
ができる。
性は干潟15よりも遥かに大きくなり、また、導水路2
1及び配水路22,22.・・・の圧損は干潟15と比
較して著しく小さくなり、干潟15全域を有効浄化領域
とすることができる。したがって、干潟15において海
水交換量を大きくとることができ、干潟15の浄化能力
を著しく増加させることができる。
水路22の礫32.32.・・・、干潟15を構成する
粘土、シルト、砂等により、海水に含まれる不溶性物質
や懸濁物質を取り除き浄化することができる。また、こ
れらの粒子等の表面には微生物か膜状に付着しており、
これらの微生物が海水中の有機物や汚濁物質等を効果的
に分解し浄化することができる。また、これらの粒子等
の間隙には底生生物が棲息しているので、表層で捕捉さ
れた懸濁物質や増殖した微生物を補食し、目詰りを軽減
することができる。
低水位(L W L )から高水位(HWL)にかけて
上昇する際に、海水が導水路21から周辺海域24へ直
接流出することなく導水路21及び配水路22,22.
・・・内へできるだけ多量の海水を浸透させることがで
きる。また、外海13の海面が高水位(HW L )か
ら低水位(L W L )にかけて下降する際に、外海
13の水位が底部25以下の水位において、海水が導水
路21から外海13へ直接逆流することがない。
ることにより効率的かつ低コストで海水の水質の浄化及
び取水を行うことができる。
ることができ、周囲の景観を高め、好適なレクリエーシ
ョン施設とすることができる。
1を閉鎖性海域14の干潟15に設けた構成としたが、
この構成は、海水を浄化することができる構成であれば
よく、例えば、海水浄化取水構造物11を海浜等に設け
た構成とした場合でも、上記と同様に海浜の周辺海域の
浄化効率を著しく増加させることが可能になる。
された消波堤36により外海37から区分された閉鎖性
海域38の干潟39に適用した状態の一例を示す図であ
る。
いては、上記の海水浄化取水構造物11と全く同一であ
るから、ここでは説明を省略する。
構造物の一実施例である第2実施例を示す図である。
造物である。
により外海43から区分された閉鎖性海域44の干潟4
5に設けられたもので、外海43の潮間帯に位置し、外
海43の海水の水質の浄化及び取水を目的とするもので
ある。ここで、干潟45は、上記第1実施例の干潟15
と同一の構成である。
水路46により略構成されている。
配管51の周囲に、この有孔配管5Iの中心部から垂直
方向外方へ向って徐々に粒径か減少するように、砕石や
割石52,52.・・・、礫53.53.・・・、砂5
4,54.・・・等の粒子55゜55、・・・を横断面
が同心円状となるように捨て込み十分に突き固めた透水
性のもので、外海43から干潟45内に海水を導水し周
辺海域56へ流出させるためのものである。有孔配管5
1の管径は、この管内の海水の流速が50 cm/ s
ec以下になる様に設定することか望ましい。
、干潟45の中に埋設されて水平方向に延在している。
ており、また、他端部46bは堤防42に形成された開
口部57に接続されている。
について説明する。
潮)HWLにかけて上昇していく際には、外海43と周
辺海域56との間の水位差により、海水は外海43から
導水路46内に進入する。この海水は、外海13の水位
が上昇するにしたがって、導水路46の多数の孔から粒
子55内へ侵入し干潟45内へ浸透することとなる。こ
の浸透した海水は干潟45内を透過し、周辺海域56へ
流出することとなる。海水が外海43から導水路41及
び干潟45内を透過し、周辺海域56へ流出する際に、
導水路41の粒子55,55.・・・及び干潟45を構
成する粘土、シルト、砂等が、海水に含まれる不溶性物
質や懸濁物質を取り除き浄化する。
ており、これらの微生物が海水中の有機物や汚濁物質等
を効果的に分解し浄化する。また、これらの粒子等の間
隙′には底生生物が棲息しているので、表層で捕捉され
た懸濁物質や増殖した微生物を補食する。
た時に、周辺海域56の水位も同一水位まで上昇するこ
ととなる。
LWL)にかけて下降していく際には、外海43と周辺
海域56との水位差により、周辺海域56から導水路4
1を透過し外海43へ向かう海水の流れが生じる。した
がって、周辺海域56内に貯留される海水は、導水路4
1を透過して外海43へ流出することとなる。この際、
導水路41の粒子55,55.・・・及び干潟45を構
成する粘土、シルト、砂等が、海水中の不溶性物質や懸
濁物質を取り除き浄化する。また、これらの粒子等に付
着した微生物が海水中の有機物や汚濁物質等を効果的に
分解し浄化する。また、これらの粒子等の間隙に棲息す
る底生生物が表層で捕捉された懸濁物質や増殖した微生
物を補食する。
的あるいは生物化学的に分解され浄化される。
なった時に周辺海域56の水位も開口部57の開口底端
水位まで下降することとなり、導水路41内に空隙が生
じ、微生物や底生生物の浄化作用に必要な酸素の供給が
行なわれることとなる。
1は、コンクリート製の堤防42により外海43から区
分された閉鎖性海域44の干潟45に設けられたもので
あって、干潟45に外海43からこの干潟45の内部に
海水を進入させるために管体の周壁に多数の孔が形成さ
れた有孔配管51の周囲に、この有孔配管51の中心部
から垂直方向外方へ向って徐々に粒径が減少するように
、砕石及び割石52,52.・・・、礫53,53.・
・砂54,54.・・・等の粒子55,55.・・・を
横断面が同心円状となるように捨て込み十分に突き固め
た透水性の導水路41を設けたので、下記の優れた効果
を奏することができる。
くなり、また、導水路41の圧損は干潟45と比較して
著しく小さくなり、干潟45全域を有効浄化領域とする
ことができる。したがって、干潟45において海水交換
量を大きくとることができ、干潟45の浄化能力を著し
く増加させることができ、比較的小管径で多量の海水を
確実に導水浄化することができる。
・・及び干潟45を構成する粘土、ノルド、砂等により
海水に含まれる不溶性物質や懸濁物質を取り除き浄化す
ることができる。また、粒子55.55.・・・及び干
I445を構成する粘土、シルト、砂等の表面には微生
物が膜状に付着しており、これらの微生物が海水中の有
機物や汚濁物質等を効果的に分解し浄化することができ
る。また、これらの粒子等の間隙には底生生物が棲息し
ているので、表層で捕捉された懸濁物質や増殖した微生
物を補食し、目詰りを軽減することができる。
ることにより効率的かつ低コストで海水の水質の浄化及
び取水を行うことができる。
ることができ、周囲の景観を高め、好適なレクリエーン
ヨン施設とすることができる。
1を干潟45に設けた構成としたが、第1実施例の海水
浄化取水構造物11と同様に、海浜等に設けた構成とす
ることもでき、上記と同様に海浜の浄化効率を著しく増
加させることが可能になる。
された消波堤62により外海63から区分された閉鎖性
海域64の干潟65に適用した状態の一例を示す図であ
る。
いては、上記の海水浄化取水構造物41と全<同一であ
るから、ここでは説明を省略する。
水浄化取水構造物は、外海から区分された閉鎖性海域や
半閉鎖性海域の干潟に設けられ、前記外海の海水を前記
干潟内を透過させることによりこの海水の水質を浄化し
取水する海水浄化取水構造物であって、前記干潟に外海
からこの干潟の内部に海水を進入させるための透水性の
導水路を設けてなる構成としたので、導水路の透水性は
干潟よりも遥かに大きくなり、また、導水路の圧損は干
潟と比較して著しく小さくなり、干潟全域を有効浄化領
域とすることができる。したがって、干潟において海水
交換量を大きくとることができ、干潟の浄化能力を著し
く増加させることができる。
れる不溶性物質や懸濁物質を取り除き浄化することがで
きる。また、これらの粘土、シルト、砂等の表面には微
生物が膜状に付着しており、これらの微生物が海水中の
有機物や汚濁物質等を効果的に捕捉、分解し浄化するこ
とができる。また、これらの粒子等の間隙には底生生物
が棲息しているので、表層で捕捉された懸濁物質や増殖
した微生物を補食し、目詰りを軽減することができる。
り効率的かつ低コストで閉鎖性海域や半閉鎖性海域の海
水の水質の浄化及び取水を行うことができる。また、干
潟の中に水と親しめる安全な水域を確保することができ
、周囲の景観を高め、好適なレクリエーション施設とす
ることができる。
記載の海水浄化取水構造物において、前記導水路を砕石
等の粒子から構成することとしたので、砕石等の粒子に
より海水に含まれる不溶性物質や懸濁物質を取り除き浄
化することができる。
いるので、これらの微生物が海水中の有機物や汚濁物質
等を効果的に分解し浄化することができる。また、砕石
等の粒子の間隙には底生生物が棲息しているので、表層
で捕捉された懸濁物質や増殖した微生物を補食し、目詰
りを軽減することができる。
記載の海水浄化取水構造物において、前記導水路は有孔
配管の周囲に当該有孔配管の中心部から外方へ向って徐
々に粒径が減少するように砕石、割石、礫、砂等の粒子
を配設してなる構成としたので、砕石、割石、礫、砂等
の粒子により海水に含まれる不溶性物質や懸濁物質を取
り除き浄化することができる。また、砕石、割石、礫、
砂等の粒子の表面には微生物が膜状に付着しているので
、これらの微生物が海水中の有機物や汚濁物質等を効果
的に捕捉、分解し浄化することができる。また、砕石、
割石、礫、砂等の粒子の間隙には底生生物か棲息してい
るので、表層で捕捉された懸濁物質や増殖した微生物を
補食し、目詰りを軽減することができる。したがって、
海水に含まれる5有鳴物や置局物質等を物理化学的ある
いは生物化学的に分解し効果的に浄化することができ、
高度な海水の浄化が可能となる。
.2または3記載の海水浄化取水構造物において、前記
干潟にこの干潟の内部に海水を透過させるために前記導
水路からこの干潟の周辺海域に向って延びる複数の配水
路を設けてなる構成としたので、配水路22により干潟
の透水性は遥かに大きくなり、また、配水路の圧損は干
潟と比較して著しく小さくなり、干潟全域を有効浄化領
域とすることができる。したがって、干潟において海水
交換量を大きくとることができ、干潟の浄化能力を著し
く増加させることができる。
、2.3または4記載の海水浄化取水構造物において、
前記導水路の前記周辺海域側に、天端が潮間帯の中等水
位以上の高さの潜堤を設けるか、あるいは前記導水路の
前記周辺海域側の底部が潮間帯の中等水位以上である構
成としたので、外海の海面が低水位から高水位にかけて
上昇する際に、海水が導水路から周辺海域へ直接流出す
ることなく導水路もしくは、導水路及び配水路内へでき
るだけ多量の海水を浸透させることができる。
際に、海水が導水路もしくは、導水路及び配水路から外
海へ直接逆流することがない。
,2.3.4または5記載の海水浄化取水構造物におい
て、前記海水浄化取水構造物は閉鎖性海域や半閉鎖性海
域の海浜に設けてなる構成としたので、自然エネルギー
である潮汐力を利用することにより効率的かつ低コスト
で海水の水質の浄化及び取水を行うことができる。また
、海浜の中に水と親しめる安全な水域を確保することが
でき、周囲の景観を高め、好適なレクリエーション施設
とすることができる。
化取水構造物を示す図であって、第1図(a)は海水浄
化取水構造物の概略断面図、同図(b)は同概略平面図
、第2図は海水浄化取水構造物を消波堤の干潟に適用し
た状態の概略断面図、第3図及び第4図はこの発明の第
2実施例である海水浄化取水構造物を示す図であって、
第3図(a)は海水浄化取水構造物の概略断面図、同図
(b)は海水浄化取水構造物の導水路の概略断面図、第
4図(a)は海水浄化取水構造物を消波堤の干潟に適用
した状態の概略断面図、同図(b)は海水浄化取水構造
物の導水路の概略断面図、第5図は一般の干潟の干満に
よる海水交換を説明するための説明図である。 / 11 ・・・・・・海水浄化取水構造物、12 ・・
・・・・堤防、 13 ・・・14 ・・・・
・・閉鎖性海域、 15 ・、。 21 ・・・・・・導水路、 22 ・・・23
・・・・・・砕石等の粒子、24 川25 ・・・・・
・底部、 27 山32 ・・・・・・礫、 LWL ・・・・・・低水位(千m)、MWL ・・
・・・・中等水位、 HWL ・・・・・・高水位(満潮)、35 ・・・・
・・海水浄化取水構造物、36 ・・・・・・消波堤、
37 ・・・38 ・・・・・・閉鎖性海域、
39 用外海、 干潟、 配水路、 周辺海域、 開口部、 ・・・外海、 ・・・干潟、 46 ・・・・・・導水路、 51 ・・・・・有孔配管、 52 ・・・・・・砕石や割石、 53 ・・・川礫
、54 ・・・・・・砂、 55 由・・・粒
子、5d ・・・・・・周辺海域、 57 ・・・・・・開口部、 61 ・・・・・・海水浄化取水構造物、62 ・・・
・・・消波堤、 63 山 ・外海、64 ・・・
・・・閉鎖性海域、 65 ・・・・・・干潟。
Claims (6)
- (1)外海から区分された閉鎖性海域や半閉鎖性海域の
干潟に設けられ、前記外海の海水を前記干潟内を透過さ
せることによりこの海水の水質を浄化し取水する海水浄
化取水構造物であって、前記干潟に外海からこの干潟の
内部に海水を進入させるための透水性の導水路を設けて
なることを特徴とする海水浄化取水構造物。 - (2)前記導水路は砕石等の粒子から構成してなること
を特徴とする請求項1記載の海水浄化取水構造物。 - (3)前記導水路は有孔配管の周囲に当該有孔配管の中
心部から外方へ向って徐々に粒径が減少するように砕石
、割石、礫、砂等の粒子を配設してなることを特徴とす
る請求項1記載の海水浄化取水構造物。 - (4)前記干潟にこの干潟の内部に海水を透過させるた
めに前記導水路からこの干潟の周辺海域に向って延びる
複数の配水路を設けてなることを特徴とする請求項1、
2または3記載の海水浄化取水構造物。 - (5)前記導水路の前記周辺海域側に、天端が潮間帯の
中等水位以上の高さの潜堤を設けるか、あるいは前記導
水路の前記周辺海域側の底部が潮間帯の中等水位以上で
あることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
海水浄化取水構造物。 - (6)前記海水浄化取水構造物は閉鎖性海域や半閉鎖性
海域の海浜に設けてなることを特徴とする請求項1、2
、3、4または5記載の海水浄化取水構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02171926A JP3111200B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 海水浄化取水構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02171926A JP3111200B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 海水浄化取水構造物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462213A true JPH0462213A (ja) | 1992-02-27 |
JP3111200B2 JP3111200B2 (ja) | 2000-11-20 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018204374A (ja) * | 2017-06-08 | 2018-12-27 | 株式会社大林組 | アサリ漁場 |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP02171926A patent/JP3111200B2/ja not_active Expired - Fee Related
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