JPH0462120B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、無線警報器に関する。さらに詳し
くは、微弱電波を利用した送信器と複数の送受信
器とからなり、これらの隔離状態に応じて送受信
器側で警報音を発生でき、迷い子防止等に有用な
隔離無線警報器に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、微弱電波を応用した盗難防止器等は知ら
れているが、本発明者らの知る限り、２以上のも
のが一定距離以上離れたことを警報する装置は今
のところ見あたらない。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 この発明は、人間、物等が一定距離以上隔離し
た場合に警報音を発する無線警報システムを提供
することを目的とし、ことに迷い子等の発生をい
ち早く検知しうる無線警報器を提供しようとする
ものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 かくしてこの発明によれば、送信器と、警報音
発生手段を有する複数の送受信器とからなり、送
信器内に、上記複数の送受信器へ警報音発生防止
信号を所定出力で連続的に発信しうる発信回路を
設けると共に、複数の送受信器の各々に、上記送
信器からの警報音発生防止信号の受信時に他の送
受信器へ警報音発生防止信号を上記所定出力より
も大きな出力で発信しうる発信回路を設けたこと
を特徴とする無線警報器が提供される。

この発明は、被隔離検知対象に付する送信器
と、それより送信出力の大きい複数個の送受信器
を警報発生側として組合せ、送信器が全ての送受
信器から一定距離以上離れると全送受信器から警
報を発し少なくとも１つの送受信器から一定距離
以下であれば、いずれの送受信器においても警報
を発しないよう構成したものである。

(ホ) 作用 この発明を無線警報機によれば、送信器側から
は所定出力の警報音発生防止信号が継続して発信
されており、その出力に対応する信号到達距離の
範囲内に各送受信器が位置している場合には、警
報音発生防止信号によりいずれの送受信器におい
ても警報音は発せられない。さらに、いずれか一
つの送受信器が上記範囲内に位置しており他の送
受信器がこの範囲外に位置している場合において
も、前者の送受信器から他の送受信器へ警報音発
生防止信号が発信されるので他の送受信器におい
ても受信可能範囲内である限り警報音は発せられ
ない。そして送受信器間の発信出力は送信器に比
して大とされているため、実質的に送信器と少な
くともいずれかの送受信器間の隔離状態のみが警
報音発生のパラメータとなる。従つて、例えば子
供に上記送信器を付し、二以上の大人が各々送受
信器を所持することにより迷い子の発生防止に役
立つこととなる。

(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例を別紙の図面に従つて説
明する。

第１図で１はペンダントサイズの送信器、２，
３は各々煙草サイズの送受信器である。

第２図は送信器１の構成説明図である。ここ
で、小型乾電池４の電源をスイツチ５のONによ
り回路に供給しておく。制御部６はジヤンパー線
の組合せ（例えば重みの異なる４本のジヤンパー
線）等により設定した特定のコード（例えば
BCDコード）を間欠的にかつ継続して出力し、
無線送信回路７を経てアンナテ８よりこのコード
に対応する特定の周波数の警報音発生防止信号Ａ
を無線出力として空中へ送り出す。この無線信号
は電波法で規制される微弱電波（100ｍおいて
15μV／ｍ以下）であり、到達距離は自から限定
された距離（例えば50〜100ｍ）となる。なお、
発信周波数は50〜100MHzが用いられている。

第３図は送受信器の構成説明図である。ここで
小型乾電池９の電源をスイツチ１０のONにより
回路に供給しておく。

送信器１のアンテナ８から発せられた警報音発
生防止信号をアンテナ１６、アンテナスイツチ部
１５を経て、無線受信回路１３で受信し、デジタ
ル比較器（例えばプリセツトカウンタ）及び警報
音発生回路を備えた制御部１１へ送り、該制御部
１１内のデジタル比較器において前記と同様なジ
ヤンパー線等で設定したコードと一致すれば送受
信器を経由したことを示すコードを付加し、（例
えば最下位ピツト（LSD）に１を加える）無線
送信回路１４、アンテナスイツチ部１５を経てア
ンネナ１６より新たな警報音発生防止信号A′を
無線として空中へ送り出す。この無線は送信器１
から発せられるものと同様、電波法で規制される
微弱電波であるが送信器に比べ送信出力を大きく
設定してある（例えば、10dB）。

なお、無駄を除くため、この実施例においては
送受信器２，３に受信された無線信号のコードが
警報音発生防止信号と一致しても、他の送受信器
を経由したことを示すコードが付加されていれば
新たな警報音発生防止信号の発信は行なわない。
すなわち、制御部１１におけるデジタル比較器
は、送信器１からの信号Ａ及び他の送受信器から
の信号A′をデコードして警報音発生防止信号と
して同定すると共にその信号が送信器からのもの
か送受信器からのものかをも判断する論理回路で
構成されている。

かかる状態において送受信器２，３に、送信器
１からの警報音発生防止信号が直接又は他の送受
信器を経由して受信されない状態が生じるか、又
は一定時間続くと、制御部１１は、スピーカ１２
を鳴動させ、送信器１の隔離状態がキヤツチされ
ることとなる。

(ト) 発明の効果 この発明の無線警報器によれば、微弱電波の利
用によつて、送信器が全ての送受信器から一定距
離以上離れると警報を発し迷い子の防止を行なう
ことができることとなる。また、ある送受信器か
ら一定距離以上離れていなければ、一定距離以上
離れている他の送受信器から不要な警報を発しな
い点でも有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の無線警報器の一実施例を
示す構成説明図、第２図は同じく送信器の構成説
明図、第３図は同じく各送受信器の構成説明図で
ある。 １……送信器、２，３……送受信器、４，９…
…小型乾電池、５，１０……スイツチ、６……制
御部、７，１４……無線送信回路、８，１６……
アンテナ、１１……制御部、１２……スピーカ、
１３……無線受信回路、１５……アンテナスイツ
チ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 送信器と、警報音発生手段を有する複数の送
   受信器とからなり、送信器内に、上記複数の送受
   信器へ警報音発生防止信号を所定出力で連続的に
   発信しうる発信回路を設けると共に、複数の送受
   信器の各々に、上記送信器からの警報音発生防止
   信号の受信時に他の送受信器へ警報音発生防止信
   号を上記所定出力よりも大きな出力で発信しうる
   発信回路を設けたことを特徴とする無線警報器。