JPH0461123B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、道路等における路面のひびわれ等を
調査するために撮影したフイルム、テープ等の画
像を映像して、自動に解析するための画像処理装
置に関するものである。

従来、道路等における路面のひびわれ率を求め
るには、路面測定車に設置したカメラで路面の撮
影を行い、その撮影された一コマ一コマのフイル
ムをプロジエクターで投影し、これにゴバン目状
のメツシユ（例えばメツシユ間隔が路面の50cm四
方に相当するもの）を覆せ、投影画像のメツシユ
により区分された枡目ごとに観察して、ひびわれ
の入つた枡目を光学文字読取装置用シート（以
下、略してOCRシートという）に一つ一つ書き
こみ、ついで電算機にそのOCRシートを用いて
データを入力し、ひびわれの入つた枡目の全枡目
数に対する比を得ることにより路面のひびわれ率
を求めている。

通常一コマの画像には、道路の実面で幅員3.5
ｍ、長さ５ｍの面積が撮影されている。このプロ
ジエクターに明るく拡大して投影される画像のデ
ータをOCRシートに記入するのには、画像とシ
ートを交互に見ながら記入していくため、照合に
時間がかかり非能率的であつた。

本発明は、かかる操作を自動化してOCRシー
トの作成、データの入力、さらには入力データを
もとに所望のデータを記録し、打出せるようにし
た路面撮影画像の処理装置を提供するものであ
る。

即ち本発明は、フイルムもしくはテープの路面
撮影画像を拡大影像するプロジエクター、テレビ
等のデイスプレーと、そのデイスプレーの前面に
設けるゴバン目状のメツシユが画かれその各枡目
内に入力ペンによるタツチで通電するスイツチ機
能を有するスイツチスクリーンボートと、入力ペ
ンと、拡大影像した画像についてメツシユの枡目
毎のひびわれ等のデータを入力するためのボタン
式キーボードと、入力されたひびわれ等のデータ
を記録処理して所望のデータを記録できるプリン
ターあるいは電算機を主要部分とする路面撮影画
像の処理装置を要旨とするものである。

本発明の路面撮影画像処理装置を、図示実施例
によつて説明する。第１図は、本発明の１実施例
を示すプロジエクターを用いた路面撮影画像の処
理装置の概要図である。図において、１はプロジ
エクターである。２はプロジエクター１の光源、
３は撮影フイルム、４はデイスプレーで、５はス
イツチスクリーンボードでデイスプレー４の前面
にボード固定フツク６によつて着脱自在に設置さ
れている。このスイツチスクリーンボード５はデ
イスプレー４の製造時に一体に形成してもよい。
７は入力ペン、８はボタンキーボードで、９はプ
リンターあるいは電算機である。入力ペン７はボ
タン式キーボード８に、ボタン式キーボード８は
プリンターあるいは電算機９に、またスイツチス
クリーンボード５はプリンターあるいは電算機９
に接続している。

第２図は、スイツチスクリーンボード（以下、
スイツチボードという）５の部分的拡大図であ
る。スイツチボード５は、透明ボード上に罫線５
１がゴバン目状にひかれ、ゴバン目状のメツシユ
が画かれている。メツシユの各枡目５２，５２…
…の中には、スイツチ５３が内蔵されている。ス
イツチボード５上に画かれたメツシユの各枡目５
２，５２……は、プリンターあるいは電算機９内
の座標軸と同位置にセツトしてある。従つて、ス
イツチボード５面上にある枡目５２を入力ペン７
でタツチして指定すれば、プリンターあるいは電
算機９で記録される位置も指定した枡目の位置に
対応した位置となる。各枡目５２，５２……には
座標毎にコードが埋設され各枡目５２，５２……
のスイツチ５３，５３……を入力ペン７でタツチ
することにより所定の電流を通ずることになつて
いる。

入力ペン７のペン先をスイツチボード５の枡目
５２をタツチすると、ボタン式キーボード（レギ
ユレータ）８に電流を通ずるようになつている。
入力ペン７で枡目５２の位置を指定し、その指定
した位置に移る映像部分のひびわれの有無、ひび
われの度合、パツチング等の情報（データ）をボ
タン式キーボード８で入力する。

第３図は、ボタン式キーボード８の概略図を示
す。ON、OFFのスイツチ８１のほかＡ、Ｂ、Ｃ
……等の画像解析のためのボタンキー８２があ
り、コードにより入力ペン７およびプリンターあ
るいは電算機９に電気的に接続している。例え
ば、下記のような初期条件をセツトすれば、各押
されたキー８２に従つてデータが入力信号となり
プリンターあるいは電算機９に送られる。

一級クラツク部 「Ａ」キー 二級クラツク部 「Ｂ」キー 三級クラツク部 「Ｃ」キー パツチング部 「Ｄ」キー 路面以外部 「Ｅ」キー 〓 〓 〓 〓 〓 〓 無クラツク 「Ｉ」キー ボタン式キーボード８におけるキー８２の数
は、考えられる状態に応じ配置されている。

入力ペン７でスイツチボード５上の枡目をタツ
チしてその部分の画像の状態のデータをボタン式
キーボード８のキー８２を押して入力することに
より、プリンターあるいは電算機９にデータが入
力される。一コマの画像のデータ入力が終つた
ら、一コマ分フイルムは巻取られ、次のコマの解
析に移る。このようにして順次撮影したフイルム
の画像を解析してデータを入力する。これらの入
力データにもとづき、プリンターあるいは電算機
９でOCRシートの自動作成もできるし、更に所
望のデータを記録処理してデータシートとして打
出すことができる。

上記実施例は、光学カメラで撮影した映像フイ
ルムの一コマ一コマを画像処理する１例である
が、CCDカメラ、ビデオカメラ等で撮影した磁
気テープ等の画像についても、これを拡大映像す
るデイスプレー上にスイツチボードを設置する
か、デイスプレーそのものをスイツチボード化す
ることにより、本発明の装置を構成することがで
きる。

本発明の装置に用いるプリンターあるいは電算
機は、市販のプリンターやパソコンが使用でき
る。電算機はプリンターが併用される。ボタンキ
ーボードにより入力するデータ信号は、プリンタ
ーでOCRシート等に直接記録することもできる
が、磁気テープや磁気デイスクに記録しておくこ
ともでき、これをもとに必要なデータを打出すこ
ともできる。

本発明の装置は、路面撮影したフイルムあるい
はテープをプロジエクターあるいはテレビに拡大
映像し、この画像をメツシユで区分し、その一つ
一つの枡目部分の画像の状態を肉眼で判断する
が、左手でボタンキーボード（レギユレータ）、
右手で入力ペンを操作するだけなので、画像解析
データの入力が早く、間違いがなく、操作も容易
で疲労がなく、平易に行うことができ、解析作業
が迅速に行えるようになつた。

従来、入力による書込みでOCRシートを作成
したときには、読みにくい記載等があつたが、機
械で印字されるので読みとりやすくなつた。ま
た、OCRシートによる路面状態のデータシート
だけでなく、ひびわれ率等の演算も行つてそのデ
ータシートを打出すことができるようになつた。
従つて、解析時間が著しく短縮し、労力も大幅に
節減されるようになつた。しかも、装置が安価で
あり、経済的に路面のひびわれ調査の解析が行な
われるようになつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例を示す路面撮影画
像処理装置の概要図、第２図はスイツチボードの
部分的拡大図、そして第３図はボタン式キーボー
ドの概略図を示すものである。図において、１…
プロジエクター、２…プロジエクターの光源、３
…撮影フイルム、４…デイスプレー、５…スイツ
チボード、７…入力ペン、８…ボタン式キーボー
ド、９…プリンターあるいは電算機、５１…スイ
ツチボード上の罫線、５２…罫線によつて画かれ
たゴバン目状メツシユの枡目、５３…各枡目に内
蔵されたスイツチ、８２…ボタン式キーボードの
画像解析キー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フイルム、テープ等の路面撮影画像を拡大影
   像するデイスプレーと、そのデイスプレーの前面
   に設けるゴバン目状のメツシユが画かれその各枡
   目内に入力ペンによるタツチで通電するスイツチ
   機能を有するスイツチスクリーンボードと、入力
   ペンと、拡大影像した画像についてメツシユの枡
   目毎の路面のひびわれ等のデータを入力するため
   のボタン式キーボードと、入力されたデータを記
   録処理して所望のデータを記録できるプリンター
   あるいは電算機等を主要部分とする路面撮影画像
   の処理装置。