JPH046100Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、通信機器、音響機器、計測機器等
の電気機器に用いられるスイツチ類のエスカツシ
ヨンに関し、ゴムキー、スライドスイツチ等のス
イツチ類を、機器ケースへ、容易に取付けでき
て、操作のガイドとストツパ及び、操作表示等多
くの機能を備えるように工夫したエスカツシヨン
を提案するものである。

（従来の技術） 従来、ゴムキー等の小形で簡単なスイツチを用
いていた電気機器では、機器ケースのパネルは、
アルミ押し出し材を使用し、その表面にスイツチ
機能を印刷されていた。

またプリント基板上に設けたスイツチの作動子
を、このガイド孔に貫通させて、作動時のガイド
としていた。

（考案が解決しようとする問題点） したがつて、このガイド孔は、所定の形に正確
に成形されねばならず、加工がむづかしいうえ、
ゴムキーの場合は、プツシユ操作が過大になるの
を規制することが、事実上できなかつた。

さらに、アルミ押し出し材が適用できない複雑
な形の機器ケースでは、ゴムキーを採用できない
状態であつた。

（問題点を解決するための手段） この考案は、アルミ押し出し材による精密加工
が適用できない機器ケースに対しても、ゴムキー
の使用が可能となり、しかも、ゴムキーの取付け
位置決めや、プツシユ操作のストツパ機能など、
ゴムキーの使用に役立つ多くの機能を兼ね備える
ことができるよう工夫したものであり、その構成
は、 ゴムキー１２、スライドスイツチ１１等の作動
体１２ａ，１１ａの取付位置決めと作動ガイドと
を行うガイド部９，８と、ゴムキー１２の作動体
１２ａの作動寸法規制を行うストツパ部７と、上
記スイツチ類に関する銘板部１３とを一体に形成
したエスカツシヨン４を、機器ケース１のパネル
３に取付けるようにしたものである。

（作用） ゴムキー１２、スライドスイツチ１１等の夫々
の作動体１２ａ，１１ａを、エスカツシヨン４の
ガイド部９，８に取付け、このエスカツシヨン４
を機器ケース１のパネル３に取付けると、エスカ
ツシヨン４とプリント基板１０との間にゴムキー
１２、スライドスイツチ１１が、夫々、挾み込ま
れた状態となつて取付け位置決めと保持が直ちに
行われ、スイツチ類の組込みは、簡単かつ、正確
に行われる。

又、エスカツシヨン４に設けているストツパ部
７によつてゴムキー１２のプツシユ寸法が、夫々
規制されるので、過大な操作が抑止されて破損防
止に有効となつた。

このように、エスカツシヨン４を用いてスイツ
チ類の取付けが行われるので、アルミ押し出し材
等による精密加工が適用できない機器ケースに対
しても、ゴムキー１２を取付けができた。

銘板部１３を、エスカツシヨン４に設けている
ので、種類の異なる表示を夫々のエスカツシヨン
毎に、簡易に対応ができる。

（実施例） 次にこの考案に係る電気機器のスイツチ用エス
カツシヨンの実施例を図にもとづいて説明する。

第１図に正面を、第２図にそのＡ−Ａ線断面
を、夫々示している電気機器は、機器ケース１に
取付孔２を設け、この取付孔２へ機器ケース１の
パネル３の側から嵌め込んだエスカツシヨン４
を、ビス５，５によつて取付けている。

例示したエスカツシヨン４は、耐熱性ABS等
の合成樹脂材を用いて同上図中、実線で示したよ
うに成形している。

即ち、エスカツシヨン４の表面に、ストツパ部
６及び７として機能する正面視長方形の凹部を設
け、ガイド部８として機能する貫通孔を、凹部６
に、同様にガイド部９としての貫通孔を複数個、
凹部７に夫々設けている。

機器ケース１へ、図示省略した取付手段によつ
て取付けているプリント基板１０と、このエスカ
ツシヨン４との間にスライドスイツチ１１と、ゴ
ムキー１２（何れも２点鎖線で図示している）を
挾み込むと、スライドスイツチ１１の作動体１１
ａがガイド部８に貫挿されるとともに、ゴムキー
１２の複数の作動体１２ａはガイド部９に夫々貫
通されて、スライドスイツチ１１とゴムキー１２
の取付位置が定まる。

しかも、作動体１１ａのスライド操作は、ガイ
ド部８によつてガイドされ、作動体１２ａのプツ
シユ操作は、ガイド部９によつてガイドされるこ
とになる。

ゴムキー１２の作動体１２ａをプツシユ操作す
ると、その接片１２ｂが、プリント基板１０の接
点（図示せず）に接触し、所定の通電が行われる
ことになるが、作動体１２ａは非操作時、第２図
のように適正なプツシユ寸法だけ、ストツパ部７
が凹部から外表面に向つて突出しているので、プ
ツシユ操作をしたとき、手指がこのストツパ部７
に当り作動体１２ａの作動寸法が規制され、過大
なプツシユ操作は防止される。

また、ストツパ部７によりゴムキー１２は不容
易に動作されない構造となつている。

エスカツシヨン４の表面に、スライドスイツチ
１１とゴムキー１２の用途に応じた名称が、印刷
などによつて表示されて銘板部１３を構成してい
る。

（考案の効果） この考案に係る電気機器のスイツチ用エスカツ
シヨンは上述のように、 ゴムキー１２、スライドスイツチ１１等の作動
体１２ａ，１１ａの取付位置決めと作動ガイドと
を行うガイド部９，８と、ゴムキー１２の作動体
１２ａの作動寸法規制を行うストツパ部７と、上
記スイツチ類に関する銘板部１３とを一体に形成
したエスカツシヨン４を、機器ケース１のパネル
３に取付けるように構成しているので、ゴムキー
１２、スライドスイツチ１１等の夫々の作動体１
２ａ，１１ａを、エスカツシヨン４のガイド部
９，８に貫通し、このエスカツシヨン４を機器ケ
ース１のパネル３に取付けると、エスカツシヨン
４とプリント基板１０との間にゴムキー１２、ス
ライドスイツチ１１が、夫々挾み込まれた状態と
なつて取付け位置決めと保持が直ちに完了し、こ
のようにスイツチ類の組込みは、簡単かつ、正確
に行われる。

エスカツシヨン４に設けているストツパ部７に
よつてゴムキー１２のプツシユ寸法が、夫々規制
されるので、過大にプツシユされることが無くな
り、過大プツシユのためのスイツチ破損防止に有
効となり、また、ゴムキー１２が不容易に動作し
ない構造となつた。

このように、エスカツシヨン４を用いてスイツ
チ類の取付けが行われるので、アルミ押し出し材
などの精密加工が適用できない複雑な形の機器ケ
ース１１に対しても、ゴムキー１２が採用でき
る。

銘板部１３を、エスカツシヨン４に設けている
ので、表示の異なる印刷をエスカツシヨン毎に、
簡易に対応させることができる。

また、ゴムキー１２の動作体１２ａの数が少く
なつた場合エスカツシヨンの変更のみで対応でき
る。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示し、第１図は全体正
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は第１図の裏面図、第４図は第１図の側面図であ
る。 １……機器ケース、２……取付孔、３……パネ
ル、４……エスカツシヨン、６，７……ストツパ
部、８，９……ガイド部、１０……プリント基
板、１１……スライドスイツチ、１１ａ，１２ａ
……作動体、１２……ゴムキー、１３……銘板
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ゴムキー、スライドスイツチ等の作動体の取付
   位置決めと作動ガイドとを行うガイド部と、 ゴムキーの作動体の作動寸法規制を行うストツ
   パ部と、 上記スイツチ類に関する銘板部とを一体に形成
   したエスカツシヨンを、機器ケースのパネルに取
   付けるようとした電気機器のスイツチ用エスカツ
   シヨン。