JPH0458718B2 - - Google Patents

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JPH0458718B2
JPH0458718B2 JP58181763A JP18176383A JPH0458718B2 JP H0458718 B2 JPH0458718 B2 JP H0458718B2 JP 58181763 A JP58181763 A JP 58181763A JP 18176383 A JP18176383 A JP 18176383A JP H0458718 B2 JPH0458718 B2 JP H0458718B2
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brillouin
fiber
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waves
loop
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JP58181763A
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JPS59134887A (ja
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Jon Shoo Haabaato
Chodoro Maabin
Efu Sutookusu Rooren
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RIIRANDO SUTANFUOODO JUNIA UNIV
Original Assignee
RIIRANDO SUTANFUOODO JUNIA UNIV
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Publication date
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Publication of JPH0458718B2 publication Critical patent/JPH0458718B2/ja
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    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/30Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range using scattering effects, e.g. stimulated Brillouin or Raman effects
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
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    • H01S3/30Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range using scattering effects, e.g. stimulated Brillouin or Raman effects
    • H01S3/302Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range using scattering effects, e.g. stimulated Brillouin or Raman effects in an optical fibre
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/58Turn-sensitive devices without moving masses
    • G01C19/64Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams
    • G01C19/66Ring laser gyrometers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/08Construction or shape of optical resonators or components thereof
    • H01S3/081Construction or shape of optical resonators or components thereof comprising three or more reflectors
    • H01S3/083Ring lasers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Plasma & Fusion (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
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  • Lasers (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の背景 この発明はリングレーザに関するもので、特
に、サブミリワツト級のポンプしきい値パワーを
もつた全フアイバブリユアンリングレーザに関す
る。 現在、商業的に入手可能なリングレーザは、典
型的には3個以上の鏡を備えておりこれらの鏡は
ヘリウム−ネオンガスのような媒質中に配置さ
れ、リング状をした空洞を形成して、互いに反対
方向に伝播する波をその中で導いていくように方
向決めされている。このリング状の空洞が回転す
ると、互いに反対方向に伝播する波に、この回転
速度に比例した周波数偏移が生ずる。互いに反対
方向に伝播する波の間の周波数の差を測定するこ
とによつて、このリングレーザは回転数を指示す
ることになり、このため、高精度の回転センサた
とえば慣性航法のための回転センサとして用いる
ことができる。これらのリングレーザにおいて共
通的な1つの問題としては、互いに反対方向に伝
播する波が、周波数がロツクされた状態になりや
すく、そして回転に対して感度をもたなくなると
いうことがある。このような周波数のロツキング
はこのレーザ連続的に振動(機械的に振動)させ
ることによつて防止可能ではあるが、機械的に振
動させる装置が必要であるということから、この
リングレーザの基本的な目的である、可動部を持
たない、正確で精度の高い回転センサという性質
が失われてしまう。この周波数のロツキングとい
う問題は、このレーザの利得が双方向性であると
いうこと、すなわち、互いに反対方向に伝播する
波をHe原子とNe原子の同じ集合体を用いて誘導
放出しているという事実から生ずる。このため、
この周波数のロツキングは、利得を非双方向性と
したレーザを用いることによつて除去され得るも
のと考えられている。このような非双方向性の利
得をもつているレーザの1つのタイプとしてブリ
ユアン(Brillouin)フアイバリングレーザがあ
り、このレーザは誘導ブリユアン放出のためのエ
ネルギは、このブリユアン波に対して反対方向に
伝播するポンプ光波によつて与えられる。 従来のブリユアンフアイバレーザは、典型的に
は損失をもつた混成装置であつて、共鳴レーザ空
洞を、フアイバ光学コンポーネントおよびバルク
光学コンポーネントの双方から形成させている。
たとえば、長い単一モードフアイバに対して、レ
ンズ、鏡そしてビームスプリツタを結合している
のが通例である。これらのコンポーネントの配列
を維持することは困難であつて、特に、それらが
衝撃や振動にさらされているるときにはこの傾向
が強い。さらに、このレーザの共鳴空洞の中で回
転している波の周回損失は非常に大きく、たとえ
ば70%のオーダにも及ぶ。このため、ブリユアン
利得を得るためには、たとえば100mWのオーダ
という、高いしきい値ポンプパワーが必要とな
る。従来の技術において最も注意深く形成したブ
リユアンフアイバレーザにおいても、10mWより
も大きなしきい値パワーが必要とされるものと考
えられている。 このため、従来のブリユアンレーザは、ポンプ
を行なうために、たとえばアルゴンガスレーザの
ような、高パワーの単一周波数レーザを利用する
のが通例である。しかしながら、このようなレー
ザは特殊な安定化技術を用いなければ周波数ドリ
フトに関してその安定性が本質的に低いものとな
つている。その上、このようなレーザのコヒーレ
ント長は相対的に短く、このため、単一周波数の
純度は相対的に低い。 したがつて、周回空洞損失が低く、それによつ
て、ヘリウム−ネオンレーザのような安定性が高
く、パワーも低く、コヒーレント長も長い単一周
波数レーザをポンプとして用いることのできる、
改良されたブリユアンを開発する要求が従来の技
術において存在していた。 発明の概要 本発明によるブリユアンリングレーザは、第1
と第2の端部と、この両端部の間に形成されたル
ープ部分を持つた、或る長さの光フアイバを備え
ている。このループ部分はフアイバ光学結合器に
よつて光学的に閉じられており、このループ部分
の長さは、この結合器と協働して共鳴空洞を形成
するように選ばれる。光源によつて第1の端部に
ポンプ光を送り込み、これによつてこのループ部
分の中を通してポンプ光波を伝播させる。このポ
ンプ光波は共鳴空洞の中を回転してその強度を増
す。そして第1の端部に入つたポンプ光の強度よ
りも大きなレベルであつて、かつ、このフアイバ
ループ部分の中でブリユアン散乱を誘起させるこ
とによつて、ポンプ光波に比べて周波数が偏移し
た、フアイバループ部分の中をポンプ光波とは反
対の方向に回転するブリユアン波を生じさせるに
十分なレベルまでに達する。 好ましい実施例においては、この回転するポン
プ光波は後に示す第28式によつて特定される強度
よりも大きな強度をもつており、そして、第1の
端部におけるポンプ光波は、後に示す第30式によ
つて特定される強度よりも大きな強度をもつてい
る。このような好ましい実施例におけるポンプ光
強度は10ミリワツトよりも小さくなつている。そ
れに加えて、好ましくは、フアイバ伝送損失が結
合器の挿入による損失と等しくなるように、この
ループの長さが選ばれる。 1つの実施例においては、このブリユアンリン
グレーザは回転センサとしての形式をとつてお
り、このようなリングレーザは、第2の端部から
の光を検出する検出器をさらに備えている。この
実施例では、光源はさらに第2のポンプ光波を第
2の端部に入れるため、ループのまわりを互いに
反対方向に伝播する2つのポンプ光波が存在する
ことになる。これらのポンプ光波の双方は、この
ループの共鳴周波数をその周波数としてもつてお
り、また、ループの中で誘起されたブリユアン散
乱を発生させて、それぞれ対応するポンプ波に対
し反対の方向に伝播する、2つの互いに反対方向
に伝播するブリユアンを生じさせるに十分な強度
をもつている。このブリユアン波はポンプ光波の
周波数においてループの中で共鳴するが、このブ
リユアンの共鳴を起こす周波数はループ部分の回
転に応答して変化する。そしてこの変化によつて
ブリユアン波の周波数の差が生じ、この周波数の
差はループ部分の回転速度を指示する量となつて
いる。この2つのブリユアン波のそれぞれの一部
分はループから取出されて結合され、このブリユ
アン波の間の周波数の差に等しいうなり周波数を
もつた出力を形成することになる。このブリユア
ン出力波は第2の端部によつて結合器へと導か
れ、そしてこの検出器がうなり周波数を検出す
る。 この発明はまた、光フアイバの中に誘導ブリユ
アン振動を与える方法をも含んでいる。この方法
は、フアイバの中にループ形成するステツプと、
フアイバ光学方向性結合器によつてこのループを
光学的に閉じるステツプとを含んでいる。そし
て、このループを、ブリユアン散乱を生じさせる
に十分な強度と、ループの共鳴周波数に等しい周
波数とをもつた光によつてポンプする。好ましく
は、ループの長さは、フアイバの伝送損失が結合
器の挿入による損失に等しくなるように選ばれ
る、この方法は回転センシングに用いてもよく、
その場合は、ポンピングのステツプはさらに、フ
アイバに第1と第2の入力光ポンプ波を導き入れ
てループのまわりに互いに反対方向に伝播させる
ことを含む。この2つのポンプ光波はループの共
鳴周波数に等しい周波数と、ブリユアン散乱をル
ープの中において誘起させて、第1と第2のポン
プ光波に対してそれぞれ反対方向に伝播するとと
もにループの中で共鳴する第1と第2のブリユア
ン波を生じさせるに十分な強度とをもつている。
この方法を回転センシングに用いる場合には、ル
ープを回転させることによつてブリユアン波の間
の周波数の差を与えることと、第1と第2ブリユ
アン波の一部分をループから取出して結合し、そ
れらを組合わせて出力波を形成させることもまた
この方法の中に含まれる。そしてブリユアン波の
間の周波数の差に等しいシート周波数をもつたブ
リユアン出力波が検出される。 したがつて、この発明のブリユアンリングレー
ザは、その全体が光学フアイバの中に含まれる共
鳴レーザ空洞を与える。特に、この空洞はフアイ
バ光学方向性結合器を用いることによつて、継ぎ
目のない、閉じた光学フアイバのループを備える
ものである。この結合器は好ましくは調整可能な
エバネセントフイールド(evanescent field)結
合器であつて、このエバネセントフイールド結合
器の挿入による損失が非常に小さく(たとえば5
%以下)、フアイバの中を通つて回転する波の周
回損失も極めて低くなるような結合器である。こ
のため、好ましい実施例においては、ブリユアン
レーザ作用は10ミリワツトより小さいポンプパワ
ーにおいて達成される。これによつて、従来技術
では得ることのできない、しきい値パワーも低い
ブリユアンレーザの全く新しい種類を与えること
ができる。好ましい実施例においては、わずか
0.43ミリワツトのポンプパワーにおいて、誘導ブ
リユアン振動が観測されている。 ブリユアンレーザにおいて必要とされるしきい
値ポンプパワーは、フアイバループの長さを適当
に定めることによつてさらに減少させることが可
能であることが判明している。特に、フアイバル
ープの長さは、フアイバ伝送損失(たとえば、フ
アイバによる光の吸収に起因するもの)が結合器
の挿入による損失と等しくなるように、正しく選
ぶ必要がある。 好ましい実施例の詳細な説明 この発明のブリユアンレーザは、フアイバ光学
共鳴器を利用する。第1図に示されているよう
に、この共鳴器は、単一モード光フアイバの連続
的な、集団のないストランド10を備えており、
このストランドは入力端部12、ループ部分1
4、および出力端部16をもつている。ループ部
分14の両端において、フアイバ12がこれと光
学的に結合しており、この結合は一方の側にポー
ト1および2を、他方の側にポート3および4を
持つた、フアイバ光学エバネセントフイールド4
ポート方向性結合器20によつて行なわれる。フ
アイバ12の一端から他端へとたどつて行くと、
フアイバ10は最初にポート1および3を、そし
てポート2および4を通過する。これによつてル
ープ14がポート3および2から延び、一方、入
力部分12はポート1から延び、そして出力部分
16はポート4から延びていることになる。 入力フアイバ部分12に光を入れて、ループ部
分14を通して回転させるために、レーザ光源2
2を用いている。この光源22はTropel.model
200He−Neガスレーザのような、単一周波数の、
コヒーレンス長の長い、連続波レーザ24を備え
ている。このレーザは632.8nmの波長と、1キロ
メートルを十分越えるコヒーレンス長とをもつた
単一周波数光を発生する。 レーザ24からの光を集光してフアイバ部分1
2の中に入れるために、レンズ26を用いること
ができる。これに加えて、レーザ24とレンズ2
6との間に、偏光子30および4分の1波長板3
2を備えた光学的アイソレータ28を挿入し、レ
ンズ26およびフアイバ部分12から反射した光
がレーザ24に入つて、その動作を妨害するのを
防止してもよい。 実施例において示した共鳴器においては、フア
イバ10はITT単一モードフアイバを備えてお
り、このITT単一モードフアイバはコア直径4
ミクロン、有効コア面積1.6×10-7cm2、有効反射
率1.46、および吸収8.3db/Kmをもつたものであ
る。ループ14はループ14の中でのフアイバ複
屈折を補償するための偏光コントローラ40を含
んでおり、それによつて、結合器20のポート2
における回転する光は実質的にポート1における
レーザ光源22からの光と同じ偏光を持つことに
なる。 偏光コントローラ40および結合器20は、バ
ルク光学コンポーネントと区別される、フアイバ
光学的のものである。 結合器20 共鳴器において、結合器として用いることので
きる好ましいフアイバ光学方向性結合器は、1980
年3月29日に発行されたエレクトロニクスレター
ズ(Electronics Letters)第16巻、第7号、第
260頁から第271頁において記載されている。 第2図に示されているように、この結合器は、
単一モードフアイバ光学材料の2つの典型的なス
トランド50Aおよび50Bを含んでおり、これ
らはそれぞれ溝52Aおよび52Bの中に縦に取
付けられている。この溝52Aおよび52Bは、
それぞれ、矩形のベースすなわちブロツク52A
および53Bの光学的に平坦な相対する表面に形
成されている。溝52Aの中にストランド50A
が取付けられたブロツク53Aを結合器の片側5
1Aと呼び、溝52Bの中にストランド50Bが
取付けられたブロツク53Bを係合器の片側51
Bと呼ぶことにする。 アーチ状の溝52Aおよび52Bは、フアイバ
50の直径に比べて非常に大きな曲率半径をも
ち、またフアイバの直径よりも少し大きな幅をも
つことによつて、フアイバ50をその中に取付け
たときに、溝52の底壁によつて定められる経路
に固定されるようになつている。溝52Aおよび
52Bの深さは、ブロツク53Aおよび53Bの
中心部分における最小値から、ブロツク53Aお
よび53Bのエツジにおける最大値まで、それぞ
れ変化している。これは、フアイバ光学ストラン
ド50Aおよび50Bをそれぞれ溝52Aおよび
52Bの中に取付けたとき、これらが中心部分に
向かつて緩やかに集まり、ブロツク53A,53
Bのエツジに向かつて緩やかに広がることによつ
て、モードの摂動を通して損失を発生することが
ある、フアイバ50の方向におけるどのような鋭
い湾曲や急激な変化をも防止することができると
いう利点をもつている。溝52は断面が矩形とな
つているが、この代わりに、たとえばU形の断面
やV形の断面といつた、フアイバ50にとつて都
合の良い、他の適当な断面の輪郭を持つていても
よいことが理解されよう。 ここに示されている実施例においては、ブロツ
ク53の中心部分において、ストランド50を取
付ける溝52の深さはスランド50の直径よりも
小さくなつており、一方、ブロツク53のエツジ
において溝52の深さは好ましくは少なくともス
トランド50の直径と同じ程度となつている。ス
トランド50Aおよび50Bからは、たとえばラ
ツピングによつて、フアイバ光学材料が取り除か
れており、これによつてそれぞれが楕円形の平坦
な表面を持つが、この平坦な表面はブロツク53
A,53Bの相対する表面と同一平面上に存在す
ることになる。ここではこの、フアイバ光学材料
が取り除かれた楕円形の表面を、フアイバ“対向
表面(facing surfaces)”と呼ぶことにする。し
たがつてフアイバ光学材料を取り除く量は、ブロ
ツク53のエツジの方向における0から緩やかに
増大し、ブロツク53の中心部分の方向で最大値
となる。フアイバ光学材料を先細に取り除くこと
によつて、フアイバが緩やかに狭くなり、また、
広くなうことによつて、後方反射と光エネルギの
損失が過剰になることとを防止することができ
る。 ここに示した実施例においては、結合器の片側
51Aおよび51Bは同一のものであつて、ブロ
ツク53Aおよび53Bの表面が互いに相対する
ように設置し、ストランド50Aおよび50Bの
対向表面が対向する関係をもつように並べること
によつて組立てられる。 屈折率整合オイルのような屈折率整合物質(図
示せず)を、ブロツク53の相対する表面の間に
配置する、この物質は、クラツドの屈折率とぼぼ
等しい屈折率をもつているとともに、光学的に平
坦な表面が互いに永久的にロツクされてしまうこ
とを防止するという機能をも果たすものである。
このオイルは、毛細管作用によつてブロツク53
の間に入れられる。 相互作用領域54はストランド50の接合部に
形成されるが、ここではエバセントフイールド結
合によつてストランドの間で光が伝送される。適
当なエバネセントフイールド結合を保証するため
には、ストランド50のコア部分の間の距離が、
予め定められた“臨界ゾーン”の中に入つている
ように、フアイバ50から取り除かれる材料の量
を注意して制御しなければならないということが
判明している。このエバセントフイールドはクラ
ツドの中に向かつて広がり、それらのそれぞれの
コアの外側では距離が大きくなるとともに急速に
減少する。このため、それぞれのコアが実質的に
他方のエバセントフイールドの中にあるようにす
るためには、十分な量の材料を取り除く必要があ
る。取り除く量が少なすぎる場合には、コアの間
の接近が十分でなく、エバセントフイールド結合
により、ガイドされたモードの間の所望の相互作
用が得られず、その結果、接合が不十分となる。
逆に、取り除く量が多すぎる場合にはフアイバの
伝播特性が変わつて、モード摂動に起因する光エ
ネルギの損失が起こる。しかしながら、ストラン
ド50のコアの間の距離が臨界ゾーン内にあれ
ば、それぞれのストランドは、他のストランドか
らのエバセントフイールドエネルギの有意な一部
分を受取ることにより、エネルギ損失が問題とな
ることなしに良好な結合を達成することができ
る。この臨界ゾーンは、フアイバ間の結合が達成
されるような、すなわちそれぞれのコアが他のエ
バネセントフイードの中にあることになるような
十分な強さで重なる領域を含んでいる。しかしな
がら、前に示したように、コアの間があまりにも
接近しすぎると、モード摂動が発生してしまう。
たとえば、弱くガイドされたモードたとえば単一
モードフアイバの中にHE11モードに対しては、
このようなモード摂動は、フアイバ50から十分
な物質が取り除かれてそれらのコアを露出したと
きに発生するものと考えられている。このため、
臨界ゾーンは、エバセントフイールドが十分な強
さで重なり合うが、実質的なモード摂動によつて
誘起されるパワー損失は生じないような結合を発
生させる領域として定義される。 特定の結合器に対する臨界ゾーンの範囲はフア
イバ自身のパラメータや結合器の幾何学的な形状
などのような、互いに関係をもつた多くのフアク
タに依存している。さらにステツプインデツクス
断面をもつ単一モードフアイバに対しては、この
臨界ゾーンは非常に狭いものとなることが可能で
ある。ここに示したタイプの単一モードフアイバ
結合器においては、結合器の中心部におけるスト
ランド50の間の中心間距離は、典型的にはコア
の直径の数倍(たとえば2−3倍)よりも小さい
ものが要求される。 好ましくは、ストランド50Aおよび50B
は、(1)互いに同一のものであり;(2)相互作用領域
54において同じ曲率半径をもち、そして;(3)そ
れからは等量のフアイバ光学材料が取り除かれて
それぞれの対向表面を形成している。したがつ
て、フアイバ50は、相互作用領域54を通し
て、それらの対向表面で対称的なものとなつてお
りこのため、それらの対向表面は、重ねられたと
きに同一の広がりをもつている。これによつて2
つのフアイバ50Aおよび50Bは相互作用領域
54において同じ伝播特性をももつことになり、
それによつて、伝播特性が異なつている場合に生
ずる結合吸収を防止することができる。 ブロツクすなわちベース53は、適当な剛性材
料であればどのようなものから作られていてもよ
い。ここでの好ましい実施例では、ベース53
は、約1インチの長さ、約1インチの幅そして約
0.4インチの厚さをもつた、溶融石英ガラスの矩
形ブロツクを一般に備えている。この実施例で
は、フアイバ光学ストランド50はエポキシ接着
剤のような適当な接合剤によつてスロツト52の
中に固定されている。溶融石英ガラスブロツク5
3を用いることの利点のうちの1つは、それガラ
スフアイバと同様の熱膨張係数をもつていること
であり、この利点は、ブロツク53とフアイバ5
0とが、製造プロセスの間において少しでも熱処
理を受ける場合には、特に重要なものである。ブ
ロツク53として適当な他の材料はシリコンであ
り、これもまた、この応用のための優れた熱的性
質をもつている。 第2図の結合器は、A,B,CおよびDと符号
を付けた4つのポートを含んでおり、これらはポ
ート1,2,3および4とそれぞれ対応してい
る。第2図を全体的に見ると、それぞれストラン
ド50Aおよび50Bに対応するポートAおよび
Bはこの結合器の左側にあり、一方、ストランド
50Aおよび50Bにそれぞれ対応するポートC
およびDはこの結合器の右側にある。以下の議論
の便宜上、入力光はポートAに与えられているも
のとする。この光はこの結合器を通つてポートC
および/またはポートDから出力されるが、この
出力はストランド50の間で結合されるパワー量
に依存している。これに関して、“結合定数”を、
全出力パワーに対する結合されたパワーの比とし
て定義する。上述した例では、この結合定数は、
ポートCおよびDにおけるパワー出力の和に対す
るポートDの出力の比に等しくなるであろう。こ
の比はまた、“結合効率”とも呼ばれ、この用語
を用いる場合には通常パーセントで表現される。
したがつて、“結合定数”なる用語をここで用い
る場合には、これに対応する結合効率は、この結
合定数を100倍したものと等しくなるものと考え
なければならない。たとえば、結合定数が0.5で
あるということは、結合効率が50%であるという
ことと等価である。 この結合器は、ブロツク53の対向表面のオフ
セツトを行なうことによつて、結合定数を“調
整”し、0から1.0までの間のどのような所望の
値にも“調節”することができる。このような調
整は、ブロツク53を互いに水平方向に滑らせる
ことによつて行なうことができる。 この結合器は高い方向性をもつており、結合器
の1つの側に加えられたパワーのほとんどすべて
が結合器の他の側に伝えられる。すなわち、入力
ポートAに加えられた光のほとんどすべてはポー
トCおよびDに伝えられ、ポートBへの逆方向結
合は発生しない。同様に、ポートBに加えられた
光のほとんどすべてはポートCおよびポートDへ
と伝えられる。さらに、この方向性は対称的であ
つて、ポートCおよび入力ポートDのうちのいず
れかに加えられた光のほとんどすべてはポートA
およびBへと伝えられ。その上、この結合器は偏
光状態に対する区別をほとんど行なわないため、
光の偏光状態を保存する性質をもつ。したがつ
て、たとえば、垂直偏光の光ビームがポードAに
入力した場合、ポートAからポートCへと直進し
た光と同様に、交差結合によつてポートAからポ
ートDへと進む光の垂直偏光を維持している。 1つのフアイバから他のフアイバへと交差結合
した光は、+π/2の位相のずれを受けているが、
交差結合していない光はこの結合器を通つて伝播
する間に位相がずれることはない。このため、た
とえば光がポートAに入力すると、ポートDにお
ける交差結合を行なつた光はπ/2だけ位相が進
み、一方、ポートCへと直進する光の位相は変化
していない。 この結合器はまた、低損失デバイスであつて、
典型的には2−3パーセントの挿入損失すなわち
通過損失をもつのみである。ここで用いる“挿入
損失”とは、この結合器を一端から他端へと通過
する光が現実に散乱を受けて破る損失のことをい
う。たとえば、ポートAに光が与えられ、この光
の97%がポートCおよび(結合された)ポートD
へ到達する場合には、この挿入損失は0.03(3%)
となる。“結合器伝送”という用語は1から挿入
損失を差し引いたものとして定義される。したが
つて、挿入損失が0.03(3%)であれば、結合器
伝送は0.97(97%)となる。 偏光コントローラ40 第1図の偏光コントローラ40として用いるの
に適した偏光コントローラの1つのタイプが、
1980年9月25日に発行されたエレクトリツクレタ
ーズ第16巻、第20号、第778頁から第780頁に記載
されている。 第3図に示されているように、このコントロー
ラはベース70およびこの上に設置された複数の
直立ブロツク72Aないし72Dを含んでいる。
ブロツク72のうちの隣接したブロツクの間に
は、スプール(spool)74Aないし74Cが、
それぞれシヤフト76Aないし76Cの上に沿つ
て設置されている。このシヤフト76は互いに1
つの軸に沿つて配列されており、ブロツク72の
間で回転可能に取付けられている。スプール74
は、一般的に円筒形であつて、シヤフト76に沿
つて位置決めされ、スプール74の軸はシヤフト
76の軸に直角となつている。フアイバの部分1
4(第1図)は、シヤフト76の軸の内孔に沿つ
て延びており、スプール74のそれぞれのまわり
に巻かれて3つのコイル78Aないし78Cを形
成している。コイル78の半径は、フアイバ14
が押し付けられてコイル78のそれぞれにおいて
複屈折媒体を形成するように定められる。この3
つのコイル78Aないし78Cは、シヤフト74
Aおよび74Cの軸のまわりで互いに独立に回転
して、フアイバ14の複屈折を調節し、それによ
つて、フアイバ14を通過する光の偏光を制御す
ることができるようになつている。 コイル78での巻回の直径および巻数は、外側
のコイル78Aおよび78Cが4分の1波長の空
間的な遅延を与え、一方、中央のコイル78Bが
2分の1波長の空間的な遅延を与えるように定め
られる。4分の1波長コイル78Aおよび78C
は偏光の楕円性を制御し、2分の1波長コイル7
8Bは偏光の方向を制御する。これによつて、フ
アイバ部分14を通つて伝播する波の偏光状態を
全範囲で調節することができる。しかしながら、
この偏光コントローラを変形して、2つの4分の
1波長コイル78Aおよび78Cのみとしてもよ
いことがわかるであろう。それは、(そうでない
場合に中央のコイル78Bで与えられる)偏光の
方向は、2つの4分の1波長コイル78Aおよび
Cを用いて、偏光の楕円性を適当に調節すること
を通して、間接的に制御することもできるからで
ある、このため、第1図に示した偏光コントロー
ラ40は、2つの4分の1波長コイル78Aおよ
び78Cのみを含んでいる。このような配置をす
ることによつてコントローラ40の全体的なサイ
ズを小さくすることができるため、空間的に制限
されているような特定の用途に、この発明を適用
するときには、有利となろう。 したがつて、フアイバ部分14を通つて伝播す
る光の偏光状態を確立し、維持し、そして制御す
る手段が偏光コントローラ40によつて与えられ
ることになる。 共鳴器の動作 再び第1図を参照すると、その動作において、
光源22からフアイバ部分12へと入つた光は、
結合器20のポート1へと伝播し、ここでこの光
の一部分がポート4へと結合するとともに、光の
他の部分はポート3へと伝播する。ポート4にお
ける光はフアイバ部分16を通つて伝播し、そし
て、フアイバ10の終端から出る。ところが、ポ
ート3における光はループ部分14を通つて再び
ポート2からこの結合器に入る。この部分はポー
ト3に結合しており、一方、残りの部分はポート
4に伝播してフアイバ部分16を通つてゆく。ル
ープ14と結合器20は共働して共鳴空洞を与
え、ポート2で結合器に入る光は、レーザ光源2
2から入つてくる光と干渉を起こす。このような
干渉はポート3において強め合いを生ずるが、一
方、ポート4では弱め合いを生じさせ、それによ
つて共鳴空洞ループの中での光の確立が生ずる。 以下、光源22からの光であつて、フアイバ部
分12を通つて伝播する光を入力信号波Wiと呼
び、一方、ポート4から出てフアイバ部分16を
通つて伝播する光を、出力信号波Woと呼ぶこと
にする。ループ部分14の中を回転している光は
回転波Wcと呼ぶ。 回転波Wcはループ14のまわりをポート3か
らポート2へと伝播するため、そのパワーの一部
分は伝送損失によつて失われる。“フアイバ伝送
損失”という用語は、光がフアイバを通つてポー
ト3からポート2へと伝播する間に生ずる部分的
な損失として定義する。ここに示す実施例では、
フアイバ伝送損失は完全にフアイバ吸収の関数で
あつて、ポート2における波Wcのパワーすなわ
ち強度は、ポート3における波Wcのパワーに、
exp(−2α0L)を掛けたものに等しい。ここで、
Lは光が回転しているループ14の経路長であつ
て、結合器20での位相のずれは除外してあり、
また、α0は、フアイバ10の振幅吸収係数であ
る。このフアイバループの中に他の付加的なコン
ポーネント(たとえばフアイバ光学偏光子)を設
置する場合には、このコンポーネントに起因する
損失を、フアイバ伝送損失の定義の中に含めるこ
とになる。また、“フアイバ伝送”なる用語は、
ポート2における回転波パワーをポート3におけ
る回転波のパワーによつて割算したものとして定
義する。他の方法で説明すれば、これは、ポート
3からのパワーのうちポート2へ到達する部分の
量である(すなわち、フアイバ伝送=1−フアイ
バ伝送損失)。 フアイバ伝送損失によつて吸収されることに加
えて、この回転波Wcは、結合器20を通るそれ
ぞれの経路における結合器挿入損失のために若干
弱められる。さらに、入力波Wiのパワーすなわ
ち強度は、結合器20を通つて伝播する間に、結
合器挿入損失による損失を受ける。これに関し
て、結合器20を、結合定数とは独立の、加算さ
れて1つとされた挿入損失(γ0)をもつた無損失
デバイスとしてモデル化することができる。結合
器挿入損失と結合20の4つのポートのそれぞれ
における複素振幅との関係は次の式のようにな
る; |E32+|E42=(1−γ0)(|E12+|E2
) (1) 但し;E1、E2、E3およびE4はそれぞれ、結合
器ポート1,2,3および4における複素電界振
幅であり;γ0は結合器挿入損失(典型的に2%か
ら10%のオーダ)である。 ポート3およびポート4における複素振幅は、
ポート1およびポート2における電界振幅と次の
関係にある: E3=(1−γ01/2[(1−K)1/2E1+jK1/2E2 (2) および E4=(1−γ01/2[(1−K)1/2E2+jK1/2E1 (3) 但し、Kは強度結合定数である。K=0では結
合は全く存在せず、K=1では完全結合が存在し
ていることに対応している。E2およびE3との間
には、さらに、次のような関係がある; E2=E3e-0LejL (4) 但し; β=nω/c (5) であり;α0はフアイバの振幅吸収係数;Lはフア
イバループ部分14の長さ;nはフアイバの有効
屈折率;ωは光の周波数;βはフアイバ10の伝
播定数;そして、cは光速である。 共鳴を完全に行なわせるためには、出力波Wo
は0でなければならず、このため、比E4/E1
0でなければならない。したがつて、第2式、第
3式および第4式を解いて、E4/E1をγ0、K、
α0LおよびβLで表わし、E4/E1を0と置くと、
ループの長さLおよび結合定数Kについて書かれ
た共鳴条件が得られる。共鳴に必要な条件のうち
の1つは; βL=q2π−π/2 (6) であり、ここでqは任意の整数である。 このため、完全な共鳴を生じさせるためには、
結合器20による位相のずれを除いたループ14
のまわりでの全位相遅延(βL)は、2πラジアン
の整数倍からπ/2だけ小さくなつていなければ
ならない。 第2式および第3式によつて、方向性結合器2
0は+π/2の位相のずれをもつていることに注
意されたい。この位相のずれを第6式のβLに加
えることにより、ループ14を通る(たとえば、
このループの任意の点からループを回つて、この
任意の点まで戻る)際に回転波Wcに蓄積される
全位相はq(2π)に等しくなることがわるかるで
あろう。以下の議論から理解されるように、この
ループの長さはこの共鳴器が組立てられた後に、
この共鳴条件を満足するように調節することがで
きる。これは、フアイバ14が巻かれている電気
的に駆動されるPZTシリンダを用いてフアイバ
14を機械的に伸長させることによつてなされ
る。 第6式で特定される共鳴条件は第4図を参照す
ることによつてより完全に理解できるであろう。
第4図は、結合器20のπ/2の位相のずれをう
まく利用して、ポート3における強め合いの干渉
と、ポート4における弱め合いの干渉とを生じさ
せる方法を示している。議論の便宜上、結合器2
0は、結合器20の中心部分における有効結合点
と、この点から波長の整数倍だけ離れて隔てられ
たポート1,2,3および4を持つものとして示
される。ループの長さLはこの結合点からループ
14を回り、この結合点に戻る距離として見るこ
とができる。この距離は、qを整数として、(q
−1/4)波長でなければならない。 第4図において、入力信号波Wiは位相0をも
つたで基準波であり、他のすべての波(すなわち
WcおよびWo)の位相は、この入力波Wiに対し
て相対的に定められるものと仮定する。さらに、
結合器20を通つて伝播するすべての波を2つの
成分、すなわち、添字cで示される“交差結合”
成分と、添字sで示される“直通”成分とに分け
ることにする。このため、入力波Wiは、ポート
1からポート4へと伝播する交差結合成分Wic
と、ポート1からポート3へと伝播する直通成分
Wisとに分けられる。同様に、波Wcはポート2
からポート3へと伝播する交差結合成分Wccと、
ポート2からポート4へと伝播する直通成分Wcs
とに分けられる。 光源22がt=0においてターンオンしたとす
れば、入力波Wiが結合器20のポート1に位相
0で入り、その中を伝播する。交差結合成分Wic
はポート4に伝播する間に+π/2の位相のずれ
を受け、一方、直通成分Wisはポート3に伝播す
る間にその位相は変化しないままとなつている。
したがつて、ポート3における光波Wcはその位
相が0である。この波Wcはそれからループ14
を回つて伝播し、ポート2へと向かう。ループの
長さLを第6式に従つて選んだ場合、波Wcはポ
ート2に到着したとき−π/2の位相をもつこと
になる。波Wcが結合器20を通つて伝播する間
に、交差結合成分Wccは+π/2だけ位相がずれ
て、これがポート3に到着したとき、その位相は
入力波成分WiSの位相と同様に0である。したが
つて、回転波成分Wccはポート3において入力波
成分Wisと強め合うように干渉し、それによつて
ポート3における回転波Wcの強度は増大するこ
とになる。他方、回転波Wcの直通成分Wcsはそ
れがポート2からポート4へと伝播する間に位相
が変化することはなく、そのため、ポート4にお
いてもその位相はなお−π/2のままとなつてい
る。このため、この成分Wcsは、+π/2の位相
をもつた交差結合入力波成分Wicと弱め合うよう
に干渉する。 その結果として、波Wcがループ14を通つて
回転すると、これはポート3において入力信号波
Wiと強め合うように干渉し、そしてポート4に
おいてそれと弱め合うように干渉し、それによつ
て第5図に示すように平衡値Pc(eq)に達するま
で、ループ14を回転する波のパワー(強度)
Pcを緩やかに(そして漸近的に)確立させる。
このような波が平衡値の63%(すなわち、1−
e)まだ確立するように要求される時間は空洞成
長時間(Tc)として定義され、また、一般的に
空洞遅延時間とも呼ばれる。 平衡値において完全な共鳴を達成し、そしてポ
ート4において出力パワーが0となるためには、
第2の条件が満足されなければならない。すなわ
ち、ポート4における直通回転波成分Wcsはポー
ト4における交差結合入力信号成分Wicの振幅に
等しい振幅をもつていなければならないのであ
る。こうしう状況を発生させるためには、結合定
数Kを値Krに調節することになるが、この値を
以下“共鳴結合定数”と呼ぶことにする。第2
式、第3式および第4式をE4/E1について解き、
E4/E1を0と置く(これは共鳴条件である)こ
とによつて、この共鳴結合定数Krは次のように
なる; Kr=(1−γ0)exp(−2α0L) (7) ここに示す実施例においては、この結合伝送は
(1−γ0)であり、フアイバ伝送はexp(−2α0L)
である。したがつて、 Kr=結合伝送×フアイバ伝送 (8) となる。 開示した実施例においては、フアイバ吸収は
8.3dB/Km、ループ14は10メートル、そして
0Lは632.8nmの波長において0.0158等に等しく
なる。結合器挿入損失が1.8%であるため、共鳴
結合定数は0.967となる。 第7式によつて特定される共鳴結合定数を用い
ると、第2式、第3式および第4式によつて回転
パワー(強度)および出力パワー(強度)は入力
パワーによつて正規化された値として: |E3/E12=Pc(3)/Pi=(1−γ
0)(1−Kr)/(1+Kr)2−4KrSin2(βL/2−π/
4)(9) |E4/E12=Po/Pi=(1−γ0)〔1−(
1−Kr)2/(1+Kr)2−4KrSin2(βL/2−π/4)
(10) となる。ここでPc(3)はポート3における回転波
Wcのパワー(強度)であり;Piは入力信号波Wi
のパワー(強度)であり;そしてPoはポート4
における出力波Woのパワー(強度)である。 βLを、第6式によつて特定される共鳴条件を
満足するよえに選べば、第9式は: Po/Pimax=1−γ0/1−Kr (11) となる、この方程式は次のように書き換えること
ができる。 Pi=Pc(1−Kr)−Piγ0 (12) 第6式が満足されている場合には、(1−Kr)
は回転波Wcの周回部分強度損失(すなわち、結
合器挿入損失+フアイバ伝送損失)と等しくな
る。このため、第12式の右辺は結合器20および
ループ14において散逸された全パワーを表わす
ことになるに。その結果、第12式からわかるよう
に、完全な共鳴状態では、回転パワーpcは、ル
ープおよび結合器において散逸される全パワーが
ボート1における入力パワーPiに等しくなるよう
なものとなつている。 それぞれ第9式および第10式によつて特定され
る正規化された理論的な回転パワーおよび出力パ
ワーはそれぞれ第1図および第7図において、2
つ典型的な結合器挿入損失の値すなわち5%およ
び10%に対して、βLの関数として示されている。
これの曲線はループの長さが3メートル(2α0L
=0.0057)である場合についてのものであるが、
ループの長さが10メートルである場合においても
同様な曲線が描かれるものであるということを理
解できるであろう。第6図に示されているように
回転パワーPcは結合器挿入損失に強く依存し、
10%の挿入損失に対して入力パワーPiの約9倍で
あり、5%の挿入損失に対しては入力パワーPiの
ほぼ19倍となる。これとは対照的に、出力パワー
Poは第7図に示すように、このどちらの場合に
おいても完全な共鳴状態において0へと減少す
る。しかしながら、第6図および第7図の最小値
および最大値は挿入損失が減少するに従つて鋭く
なり、空洞フイネス(finesse)は結合器挿入損
失に強く依存するものであることを示している。 この空洞フイネスFは次の式で定義される。 F=FSR/δf (13) 但しFSRは共鳴空洞の自由スペクトルレンジ
(すなわち、最小値(第7図)または最大値(第
6図)の間の距離)であり;そして、δfは最大回
転パワーの2分の1(すなわち完全な共鳴におけ
る2分の1のパワー)での回転のパワー最大値
(第6図)の幅である。この自由スペクトルレン
ジFSRは次のように定義することができる。
FSR=C/nL (14) 第9式を|Pc(3)/Pi|maxの2分の1と等し
いと置くことによつて、最大値の半分における全
幅は次のようになる: δf=C/nL{1−2/πSin-1
1−(1−Kr)2/4Kr〕1/2}(15) Krが1に近い値であるときには、wは次のよ
うに近似することができる: δf=C/nL 1−Kr/π√Kr (16) この近似は0.8より大きなKrに対してその誤差
は0.2%以内となつている。 第14式と第16式とを第13式に代入することによ
つて、空洞フイネスは次のようになる: F=π√Kr/1−Kr (17) 共鳴結合定数Krは結合器伝送およびフアイバ
伝送の積に等しく、このため(1−Kr)はルー
プ14のまわりでの前部分損失に等しくなるとい
うことが、第8式から思い出されよう。第17式か
ら、これらの部分損失が減少するに従つてこのフ
イネスが増大するということがわかるであろう。
したがつて、このフイネスは損失に強く依存し、
そして結合器挿入損失またはフアイバ伝送損失の
うちのいずれかまたはその両方が減少することに
よつて、増大することになろう。ここに示した実
施例においては、このフイネスは約80であり、ル
ープ14の長さが10メートルに対する自由スペク
トルレンジは約20.6MHzである。 最後に、第5図に戻つてこれを参照すると、空
洞成長時間Tcは次のように近似することができ
る: Tc=nL/c/2(1−Kr) (18) 共鳴効果を発生するためには、レーザ光源20
にはc×Tcよりも大きなコヒーレンス長をもつ
ていなければならない。 第8図を参照すると、第9式および第10式によ
つて予想される共鳴効果が、フアイバ部分16の
端部において出力波W0の光学的パワー(強度)
を測定する検出器80を与えることによつて観測
することができる。検出器80はライン82の上
に電気信号を出力し、この出力は出力波Woの光
学的強度に比例するものである。このライン82
はオシロスコープ84に接続されてこの信号を入
力させる。三角波発生器86からの信号がライン
88上でこのオシロスコープ84に与えられ、ま
たライン92の上で位相変調器90に与えられ
る。特別の例として、この位相変調器は3インチ
の直径をもつたPZTシリンダを備えており、こ
のまわりにフアイバループ14の部分が26回だけ
巻回されている。三角波発生器86からの信号は
PZTシリンダ90を駆動してこれを放射方向に
広げ、そのため、フアイバ14は直線的に伸長し
て、発生器86の周波数でフアイバの長さLを周
期的に変化させることになる。この配置では、こ
のフアイバ共鳴器の振舞いは、走査フアブリーペ
ロー干渉計の振舞いに幾分似たものとなつてい
る。 第9図は、光学的出力パワーPoを表わす検出
器電流96と、位相変調器90によつて伸長され
たフアイバの伸長量を表わす三角波発生器信号9
8とのオシロスコープの軌跡を示す図である。信
号98によつて与えられるフアイバの伸びの量は
波長よりも若干大きくなつており、このため第9
図に示す出力パワーはフアイバの直線的な伸長の
それぞれの間において2度ほど0まで落ちる。結
合定数を共鳴結合定数Krから少し変化させると、
曲線96の最小値において0ではない出力パワー
が観測される。 フアイバループ14の中で光の偏光状態を維持
すること、たとえば偏光コントローラ40を用い
ること、の重要性は、第10図に示されており、
この図では偏光コントローラ40の4分の1波長
ループを最適位置から遠くに回転して移動させた
場合について示している。この中で示されている
ように、2つの独立の偏光モードに対応する2つ
の共鳴モードが観測されている。この2つのモー
ドは伝播速度が少し異なつているために異なつた
走査位置において共鳴している。この共鳴モード
のそれぞれは0ではない出力パワーをもつている
が、これは、1つのモードが共鳴しており他のモ
ードは共鳴していない場合には、共鳴していない
モードの出力パワーがどちらかのモードの共鳴点
において観測されるからである。 ブリユアンリングレーザとしての動作 上に述べた共鳴器は、ループの長さLおよび結
合定数Krを完全な共鳴状態に調節し、光源22
のパワーをしきい値レベル以上になるように増大
させることにより、ブリユアンリングレーザとし
て作動する。このような場合にしては、光源22
はフアイバループ14の中の誘導ブリユアン振動
のためのポンプとして機能する。したがつて、入
力光波Wiおよび回転光Wcを、以下、“ポンプ光”
と呼ぶことにする。 ループ14によつて形成された共鳴空洞を通つ
て回転しているポンプパワーPcがしいき値レベ
ルにまで達すると、このポンプ光によつてグラス
フアイバ分子が予め定められている音響周波数に
おいて振動する。この音響周波数はフアイバ材料
およびポンプ光の波長の関数である。石英フアイ
バと632.8nmの波長をもつポンプを用いると、こ
の音響周波数は約27.6ギガHzとなる。 この音響波はフアイバの中をポンプ光と同じ方
向に伝播する。既にこの音響波が存在する場合に
は、回転ポンプ光はこの音響波と相互作用してブ
リユアン散乱を発生させる。このブリユアン散乱
プロセスは、音響波がポンプ光に対する回折格子
として機能するという点において、フラツグ散乱
と幾分似たものとなつている。音響波から後方散
乱された光は干渉して強め合い、ブリユアン波を
発生させるが、これはポンプ光に対して反対方向
に伝播する。この音響波はポンプ光と同じ方向に
動いているため、後方散乱光すなわちブリユアン
波はドツプラーシフトを受けることになり、この
ためその周波数はポンプ光の周波数よりも小さく
なる。ポンプ光の周波数がfpであつて、音響波の
周波数がfaであるとすると、このブリユアンの周
波数fbは次のようになる: fb=fp−fa (19) 効果において、このポンプ光はブリユアン光波
に変換され、このブリユアン光波はその音響波の
周波数に等しい量だけポンプ波に対して低い方向
にシフトした周波数をもつている。ブリユアン散
乱についての上述の説明は非常に簡単なものであ
り、より完全な説明は刊行物たとえばJohn
Wiley and Sonsから1975年に発行されたAmnon
Yarivの“量子エレクトロニクス”第2版、第
490頁−第498頁に記載されていることがわかるで
あろう。 ブリユアン波が共鳴空洞を通つて回転すると
き、そのパワーの一部分がそれぞれの回転の間
に、フアイバ伝送損失および結合器挿入損失によ
つて失われることになる。上に述べた損失に加え
て、フアイバループ14の中でブリユアンパワー
の微小な一部分(すなわち、1−Kr)がこのフ
アイバループから外に出てポート1において失わ
れる。それは、結合定数krが1.0よりも小さいか
らである。この損失は結合器挿入損失およびフア
イバ伝送損失とともにまとめて“組合わされた損
失”と呼ぶことにする。この損失は閉じたループ
14のまわりで1回転するごとにブリユアン波に
おいて失われる全部損失である。 “ブリユアン伝送”という用語は、フアイバ空
洞を通つて1周する(すなわち、1回完全に回転
する)間に伝送されるブリユアンパワーの部分を
示すために用いられる。したがつて: ブリユアン伝送=1−組合わされた損失 (20) となる。維持されたブリユアン振動が発生するた
めには、レーザの利得は少なくとも組合わされた
損失と同程度でなければならない。このため、維
持されたブリユアン振動に対するしきい値条件は
次のようになる: ブリユアン伝送×ブリユアン利得=1 (21) 長さLのフアイバに沿つた誘導ブリユアン散乱
利得は次のようになる: ブリユアン利得=exp(gPcLeff/A) (22) 但し、gはフアイバのブリユアン利得係数であ
り、Pcは回転ポンプパワーでありAはフアイバ
の有効コア面積であり、そしてLeffは有効利得長
(すなわち、吸収係数α0のフアイバと同じブリユ
アン利得を生じさせる、無損失フアイバの長さ)
である。 Leffは次のように表わすことができる: Leff=〔1−exp(−2α0L)〕/2α0 (23) ブリユアン波(利得0と仮定する)の周回伝送
はフアイバ伝送すなわちexp(−2α0L)と、ポー
ト3からポート2への実質結合器伝送すなわち
(1−γ0)Krとの積である。したがつて、誘導ブ
リユアン波周回伝送は次のようになる: ブリユアン伝送=Kr(1−γ0)e
xp(−2α0L)(24) ここで、次の関係式を思い出そう: Kr=(1−γ0)exp(−2α0L) (25) したがつて、第25式を第24式に代入すると次の
ようになる: ブリユアン伝送=〔(1−γ0)exp
(−2α0L)〕2(26) 最後に、第22式と第26式とを第21式に代入する
と次のようになる: 〔(1−γ0)exp(−2α0L)〕2exp(g
PcLeff/A)=1(27) 結合器挿入損失が比較的小さい(たとえば、
0.2より小さい)場合には、量(1−γ0)はexp
(−γ0)と近似することができる。さらに、フア
イバループ14の長さLが比較的小さい(たとえ
ば、100メートルよりも小さい)場合には、量
(1−2α0L)はexp(−2α0L)と近似することが
でき、したがつて、LeffはLと近似できる。この
ような近似を用いるこによつて、第27式はしきい
値回転ポンプパワーPcについて解くことができ、 Pc、しきい値=2A/gL(γ0+2α0L) (28) 入力ポンプパワーP1に対する回転ポンプパワ
ーPcの比は次のように定義されることを思い起
こそう: Po/Pi=1−γ0/1−Kr (29) 第29式を第28式に状入すると、しきい値入力ポ
ンプパワーPiは次のようになる: Pi、しきい値
=2A/gL (γ0+2α0L)2/(1−γ0) (30) したがつて、ブリユアン振動を維持するために
は、理論的なしきい値ポンプパワーは第30式で定
義される値と同じかこれよりも大きくなければな
らない。実際問題としては、現実のしきい値ポン
プパワーはこの理論的なしきい値ポンプパワーよ
りも約2.6倍だけ大きくなつていることが知られ
ている。この隔たりは、互いに反対方向に伝播
し、適合していない偏光状態をもつたポンプおよ
びブリユアン偏移波を生じさせるフアイバ複屈折
によるものであると考えられる。したがつて、フ
アイバ10(第1図)として低損失偏光維持フア
イバを用いることによつて理論的な値により近い
実験的な結果をもたらすことになる。 第30式をLについて最小化することにより、最
小入力しきい値ポンプパワーを与える最適フアイ
バ長(Lopt)は次のようになる: Lopt=γ0/2α0 (31) したがつて、最小入力しきい値ポンプパワーを
得るためには、1回転あたりのフアイバ伝送損失
(2α0L)は1回転あたりの結合器挿入損失γ0に等
しくなるように、フアイバループ長Lを選ばなけ
ればならない。ここに示す実施例においては、最
適フアイバ長Lは10メートルのオーダとなつてい
る。 この発明のブリユアンリグレーザは特に、たと
えば慣性航法への用途などの回転センサとしての
使用に適したものとなつている。第12図を参照
して行なう以下の詳細な議論にあるように、結合
器20のポート1およびポート4の双方にポンプ
パワーを入れて、ループ14の中に互いに反対方
向に伝播するブリユアン波を発生させる。このル
ープをその平面に垂直な軸のまわりに回転させる
ことによつて、ブリユアン波のうちの1つは周波
数が高い方に偏移し、他方は低い方に偏移する。
これによつてこれらの間の周波数差Δfが生ずる。
回転速度Ωはこの周波数差の関数である: Ω=ΔfC/2nrf (32) 但し:Δfは周波数差であり:cは光の自由空
間における速度であり:rはこのフアイバループ
14の半径であり:そして、fはブリユアン波の
周波数である。 ブリユアン波の周波数偏移が生ずる理由は、第
11A図および第11B図を参照することによつ
てより完全に理解できよう。第11A図は、石英
フアイバの典型的な放出ラインにおける、周波数
の関数としてのブリユアン利得曲線100を示し
ている。この中に示されており、また応用物理レ
ターズ(Applied Physics Letters)第34巻、第
139頁(1979)の“単一モード光フアイバのブリ
ユアンスペクトル”において詳細に議論されてい
るように、石英フアイバに対するブリユアン利得
ライン幅は約100MHzである。第11B図は、第
11A図に対応する周波数における、周波数の関
数としての正規化ブリユアン回転パワーをプロツ
トしたもの(すなわち、ループの共鳴周波数10
2をプロツトしたもの)である。第11A図のブ
リユアン利得ライン幅の中に、潜在的に連続的な
周波数が存在している。しかしながら、誘導ブリ
ユアン放射はループ14の共鳴周波数102a−
eにおいてのみ発生するものと考えられる。それ
は、このような周波数においてのみループの中を
回転するからである。共鳴空洞ループ14の自由
スペクトルレンジFSRはブリユアン利得曲線ラ
イン幅(たとえば100MHz)よりも実質的に小さ
く(たとえば20.6MHz)となつているため、この
ライン幅の中に複数の共鳴周波数102a−eが
存在する。しがつて、このブリユアン利得ライン
幅の中のループ共鳴周波数102a−eのうちの
1つにおいて、ループでのブリユアン光の確立が
起こる。さらに、ループのこれらの共鳴周波数1
02a−eの中で、最も高いブリユアン利得をも
つた周波数102cのみが存在し、このブリユア
ンレーザは単色タイプのレーザとなるであろう。
したがつて、ループ14が静止しているときに
は、ブリユアン波の双方はブリユアン利得曲線の
ピークに最も近い場所における空洞共鳴点c(共
鳴周波数102cに対応)の周波数をもつことに
なる。 ループ14が回転すると、互いに反対方向に伝
播するブリユアン波はそれぞれ異なつた光学的経
路長をもつようになる。これは、サグナツク
(Sagnac)効果によるものであつて、この波のう
ちの一方の経路長は増大し、他方の経路長は減少
する。経路長がこのように変化することによつ
て、それぞれの波の空洞共鳴周波数102a−e
が偏移する。経路長が増大した方向に伝播する波
については、第11B図の破線(誇張してある)
で示すように、共鳴周波数がΔf/2だけ低い方
に偏移している。経路長が減少した方向に伝播す
る波については、その共鳴周波数はこれと同じ量
だけ高い方に偏移している。したがつて、これら
の偏移した共鳴周波数において新たにブリユアン
波のペアが発生することになり、以前の共鳴周波
数におけるブリユアン波は、この空洞の中でもは
や共鳴を起こさないため、ともに減衰する。たと
えば、低い方に偏移した波は、第11B図の破線
で示されている偏移した共鳴周波数102c′に対
応して、第11A図の空洞共鳴点c′において発生
する。その結果、ループ14が回転している間、
このブリユアン波はそれぞれ異なつた周波数をも
つことになりそのうちの1つはループが静止して
いるときの周波数よりも高い方に偏移し、他方は
低い方に偏移する。上述したプロセスは瞬時に発
生するため、ブリユアン波の周波数は回転に対し
て大変よく応答するということは、ここで強調し
ておくべきことであろう。ループの回転によつて
発生する共鳴周波数の偏移は小さいため、レーザ
光源22からのポンピング照射の非共鳴を起こさ
ないということを注意しなければならない。 したがつて、この周波数差Δfを検出すること
によつて、回転速度を確かめることができる。こ
れはループ14から外に出た互いに反対方向に伝
播するブリユアン波の微小な一部分を結合し、こ
れらの波を組合わせてそれらが干渉することによ
つて出力波を与えるようにすることによつて達成
されるということがわかるであろう。このブリユ
アン出力波は、うなり周数数において強度が正弦
波状に変化するものである。周波数差Δfはこの
ブリユアン出力波のうなり周波数に等しく、この
ため、出力波のうなり周波数を検出することによ
つて、回転速度を指示させることができる。 ここで第13図を参照すると、ポート1,4に
それぞれつながるフアイバ部分12,16はフア
イバ光学エバセントフイールド方向性結合器11
4を通つている。この結合器114は結合器20
と同一のものであるが、その結合定数が0.5にセ
ツトされてフアイバ12,16のうちの1つを通
つて伝播する波の50%が、フアイバ12,16の
うちの他方へと結合するようになつている点が異
なつている。レーザ光源22は光学的に結合して
光フアイバ部分12へと入れるようになつてお
り、一方、検出器118は光学的に結合してフア
イバ部分16の端部からの光を受取るようになつ
ている。したがつて、第11図の回転センサは連
続的な、継ぎ目のない、レーザ光源22および検
出器118の間の光フアイバのストランド10を
利用していることになる。 レーザ光源22はポンプ光を与え、このポンプ
光はフアイバ12へと入れられる。このポンプ光
が結合器114を通つて伝播する間に、これは2
等分され、そのポプンパワーのうちの半分は光が
結合器20に到着したときフアイバ部分12の中
にあり、一方、ポンプパワーの他の半分は、光が
結合器20に到着したときフアイバ部分16の中
にある。好ましくは、結合器20,114の間に
延びているフアイバ部分12,16はその長さが
等しくされる。結合器20において、ポンプ光は
ポート1からポート3への道筋およびポート4か
らポート2への道筋によつてフアイバループ14
へと導き入れられる。そして、2つの互いに反対
方向に伝播するポンプ光波WP1およびWP2を与
える。ループ14は共鳴空洞を形成しているた
め、このポンプ光波WP1およびWP2は前に述べ
た第9式によつて与えられる最大回転パワーに至
るまで成長する。第30式を参照して議論したよう
に、この回転ポンプパワーがブリユアン振動に対
するしきい値レベルよりも大きくなつているとき
には、波WP1,WP2のそれぞれのポンプエネル
ギの一部分が互いに反対方向に伝播するブリユア
ン波WB1およびWB2へと返還される。このため、
波WB1は波WP1の方向とは逆の方向に伝播し、
波WB2は波WP2の伝播する方向とは逆方向に伝
播する。 完全な共鳴が起こると、ポート2およびポート
3における回転ポンプ光はポート1およびポート
4における入射ポート光と干渉して、実質的にす
べてのポンプ光がループ14の中に残り、そして
ポート1およびポート4におけるポンプ光出力は
0となることを追い起こそう。これとは対照的
に、誘導ブリユアン波WB1およびWB2は入力ポ
ンプ光とは有意の干渉を生じない(それは入射ポ
ンプ光とは実質的に異なつた周波数をもつている
からである)。このため、(1−Kr)に等しい、
ブリユアン光の微小な一部分が、結合器100を
低下するときこれから外へ出る。たとえば、ブリ
ユアン波WB1の一部分がポート2およびポート
4の間を通つてフアイバ部分16の中を伝播し、
一方、波WB2の一部分がポート3からポート1
へと通つてフアイバ部分12の中を伝播する。こ
れらの波WB1,WB2は結合器114によつて結
合され、ブリユアン出力波WB0となつて検出器
118の方向へ伝播する。 検出器118はライン119の上に電流Idetを
出力するが、この電流はそれに加えられた光の強
度に比例したものである。したがつて、この検出
器電流Idetはブリユアン出力波WB0の強度IBに比
例したものとなる。ここで検出されたブリユアン
出力波の強度は次のように表わすことができる: IB=IB1+IB2+2√B1 B2cos2π(
fB1−fB2)t(33) 但し、IB1はブリユアン波WB1の強度であり、
IB2は波WB2の強度であり、fB1は波WB1の周波数
であり、fB2は波WB2の周波数であり、そして、
(fB1−fB2)は出力波WB0のうなり周波数である。 回転速度が0である場合(すなわち、Ωが0)
には、2つのブリユアン波の周波数は同一であ
り、このための第33式の干渉項(すなわち、余弦
項)は1であつて、そして、ブリユアン波強度IB
は定常状態の値となつている。しかしながら、ル
ープ14が矢印122によつて示されているよう
に、たとえば反時計まわりの方向に回転すると、
ブリユアン波WB1はサグナツク効果によつて、
ループ120のまわりでブリユアン波WB2より
も長い光路をもつことになる。光路の長さがこの
ように変わることによつて、誘導ブリユアン振動
に対する共鳴周波数はループのそれぞれの伝播方
向において変化することになる。このため、波
WB1は低い方に偏移した周波数で共鳴を生じ、
また、波WB2は高い方に偏移した周波数で共鳴
を生ずることになつて、これによつて、これらの
間の周波数差が生ずる。これらの波が組合わされ
て出力ブリユアン波WB0となると、このような
周波数差によつてブリユアン強度は、第33式から
わかるように、この周波数差(すなわち、うなり
周波数)の余弦の関数として周期的に変化する。
ライン119に接続されてこのラインの上の信号
を受取る検出電子回路126は、ブリユアン強度
におけるこれらの周期的変化の周波数を検出する
ためのものである。これは、たとえば、0クロス
を検出して、これに対応して信号Irotを出力し、
このループの回転速度を指示する。要するに、こ
の電子回路126は干渉しているブリユアン波の
うなり周波数を通過させ、一方、この検出器電流
の低周波ドリフトおよび定常状態成分をブロツク
する。このような検出システムは従来の技術にお
いてよく知られており、1MHzから100MHzまたは
それ以上の周波数を検出することが可能である。 サグナツク効果によつて、ループが回転すると
ポンプ光波は小さなサグナツクの位相のずれを受
けることになる。しかしながら、都合の良いこと
に、ループ120の長さはサグナツク干渉計の長
さ(たとえば数千メートル)に比べて比較的短い
(たとえば10メートル)ために、ポンプ光のサグ
ナツク位相偏移は極めて小さく、ポンプ光の共鳴
または検出器の電流に対してほとんど影響を及ぼ
なさい。 また、検出器118に到達したポンプ光とブリ
ユアン光との間のどのような干渉もブリユアン波
うなり周波数の検出に影響を及ぼさないというこ
とも注意すべきである。それは、このポンプ光と
ブリユアン光との間のうなりは、ここに示した実
施例においては、約30GHzであつて、この検出器
によつて検出するには周波数が高すぎるからであ
る。 ここに示した実施例においては、検出器出力ラ
イン119を安定化電子回路132へと接続する
ライン130および、安定化電子回路132をル
ープ14の中のPZTシリンダ136へと接続す
るライン134を備えるフイードバツクループを
与えて、ループ14の長さを安定させてポンプ周
波数における完全な共鳴を得ようとしている。特
定の例によれば、このPZTシリンダ136は約
3インチの直径をもつことが可能であり、また、
フアイバ14はこのまわりに26回巻かれていても
よい。このシリンダ136はライン134の上の
電圧に上の応答してフアイバ14を伸長させ、フ
アイバループ14の長さを動的に変化させる。 たとえば、温度のゆらぎによつてループの長さ
Lが共鳴に要求される長さから変化すると、ポン
プパワーの一部分がブリユアン波を通してこのル
ープと結合され、それによつて検出器の電流Idet
を増大させる。要するに、この安定化電子回路1
32は検出器電流Idetの低周波ドリフト成分を通
過させ、一方ブリユアン波WB1およびWB2の干
渉によつて生ずるより高い周波数の成分をブロツ
クする、低域通過フイルタを与えることになる。
この電子回路132はライン134の上に検出器
電流の増大に応答した信号を与えて、共鳴を再び
与えるために必要とされる量だけPZTシリンダ
136を駆動する。このようなタイプの安定化シ
ステムは光重量技術雑誌(JOURNAL OF
LIGHT WAVE TECHNOLOGY)第LT−1
巻、1983年3月、第110頁−第115頁の“すべての
単一モードを感知するフアイバ共鳴リング干渉
計”という名称の記事に開示されている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のブリユアンリングレーザを
用いた共鳴器の概略図であつて、フアイバループ
の中に光を入れるための光源およびフアイバルー
プを閉じるためのフアイバ光学方向性結合器を示
している。第2図は第1図の共鳴器において用い
られるフアイバ光学方向性結合器の1つの実施例
の断面図である。第3図は第1図の共鳴器におい
て用いられるフアイバ光学偏光コントローラの1
つの実施例の斜視図である。第4図は第1図およ
び第2図において示されているフアイバ光学方向
性結合器の概略図であつて、その中を伝播する光
波成分の位相を示している。第5図は時間の関数
としての回転パワーを示すグラフであつて、空洞
成長時間に等しい時間間隔以後の平衡値まで漸近
的に成長する回転パワーを示している。第6図は
入力パワーによつて正規化された、フアイバルー
プを通した位相の遅れの関数としての、ポート3
における回転パワーのグラフであつて、例として
結合器挿入損失を5%および10%とした場合の共
鳴点における正規化された回転パワーを示してい
る。第7図は入力パワーによつて正規化された、
フアイバループを通つた位相の遅れの関数として
の出力パワーのグラフであつて、例として結合器
挿入損失を5%および10%とした場合の共鳴点に
おける出力パワーが0となることを示している。
第8図は第1図の共鳴器の1つの実施例の概略図
である。第9図は第8図に示した実施例に対する
共鳴の振舞いを示すグラフである。第10図は第
9図と同様の図であつて、共鳴の振舞いにおい
て、偏光コントローラの配列を誤つた場合の、双
方の共鳴モードにおいて光が伝播するという効果
を示すグラフである。第11A図は石英フアイバ
に対するブリユアン利得の曲線を例示的に示すグ
ラフである。第11B図は周波数の関数として
の、ループを回転するブリユアンパワーのグラフ
であつて、このループの共鳴周波数を示してい
る。第12図はこの発明のブリユアンリングレー
ザを利用した回転センサの概要図である。 図において、1,2,3および4はポート、1
0,12,14および16はフアイバ、22はレ
ーザ光源、40は偏光コントローラ、50Aおよ
び50Bはストランド、53Aおよび53Bはブ
ロツク、70はベース、72Aないし72Dは直
立ブロツク、78Aないし78Cはコイル、80
は検出器、84はオシロスコープ、86は三角波
発生器、90は位相変調器、126は検出電子回
路、132は安定化電子回路、を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ループ部分14を有する光フアイバ10のス
    トランドと; 前記ループ部分14への光および前記ループ部
    分14からの光を結合する第1の光学結合器20
    とを備え、 前記ループ部分の長さは共鳴空洞を形成するよ
    うに選ばれており、 光を検出する検出器118と; 前記ループ部分14での反対方向の伝播のため
    に第1および第2のポンプ光波を前記第1の光学
    結合器20に導入する光源22とをさらに備え、 前記ポンプ光波は、共に前記ループ部分14の
    共鳴周波数を有し、かつ、前記ループ部分14内
    で誘導ブリユアン散乱を生じさせてそれぞれ前記
    第1および第2のポンプ光波と相対的に逆方向に
    伝播する第1および第2のブリユアン波を与える
    に十分な強度を有し、前記ブリユアン波の各々の
    周波数は前記ループ部分14の回転に応答して変
    化してそれらの間に前記ループ部分14の回転速
    度を示す周波数差を与え、 前記ループ部分14から前記第1および第2の
    ブリユアン波の各々の部分を受け、ブリユアン出
    力波を形成するように前記ブリユアン波を結合す
    る第2の光学結合器114をさらに備え、 前記ブリユアン出力波は、前記ブリユアン波間
    の周波数差に等しいうなり周波数を有しており、 前記第2の光学結合器は、前記光源22の光を
    受け、前記光を前記第1および第2のポンプ光波
    に分解し、 前記ブリユアン出力波を前記検出器118に導
    くガイド手段16をさらに備え、 前記検出器は、前記うなり周波数を検出する、
    ブリユアンリングレーザ回転センサ。 2 前記ループ部分14内を循環する第1および
    第2のブリユアン波の強度Pcは、 Pc=2A/gL(γ0+2α0L) よりも大きく、ここで、 Aは前記フアイバ10の有効コア面積であり; gは前記フアイバ10のブリユアン利得係数で
    あり; γ0は前記第1の光学結合器20の挿入損失であ
    り; α0は前記フアイバ10の振幅減衰係数であり; Lは前記フアイバのループ部分14の長さであ
    る、特許請求の範囲第1項記載のブリユアンリン
    グレーザ回転センサ。 3 前記ループ部分14内で誘導ブリユアン散乱
    を生じさせるに十分なポンプパワーの強度Piは、 Pi=2A/gL (γ0+2α0L)2/(1−γ0) よりも大きい、特許請求の範囲第1項または第2
    項記載のブリユアンリングレーザ回転センサ。 4 前記ループ長さLは、フアイバ伝送損失が前
    記第1の光学結合器の挿入損失と等しくなるよう
    に選ばれる、特許請求の範囲第1項記載のブリユ
    アンリングレーザ回転センサ。 5 前記ループ部分の第1の端部12内の前記ポ
    ンプ光波の前記強度Piは10mWよりも小さい、特
    許請求の範囲第3項記載のブリユアンリングレー
    ザ回転センサ。 6 前記第1の光学結合器20は、前記ループ部
    分の第1の端部12内の前記第1のブリユアン波
    の前記部分と前記ループ部分14の第2の端部1
    6内の前記第2のブリユアン波の前記部分とを結
    合し、前記第1の端部12と前記第2の端部16
    とは、前記ブリユアン波の各々の前記部分を結合
    するように前記第2の光学結合器114によつて
    結合される、特許請求の範囲第1項記載のブリユ
    アンリングレーザ回転センサ。 7 前記第1および第2の光学結合器20,11
    4は、エバネセントフイールド双方向性フアイバ
    光学結合器である特許請求の範囲第1項記載のブ
    リユアンリングレーザ回転センサ。 8 前記ループ部分14内を循環する第1および
    第2のポンプ光波の共鳴を安定化させるための安
    定化手段をさらに含む、特許請求の範囲第1項記
    載のブリユアンリングレーザ回転センサ。 9 前記ガイド手段は、前記ループ部分の第2の
    端部16を含み、前記光フアイバ10は、前記第
    1および第2の端部12,16間で連続しかつ中
    断しない、特許請求の範囲第1項記載のブリユア
    ンリングレーザ回転センサ。 10 前記ループ部分14の長さは、それを通し
    ての光伝播の4分の1波長の整数に実質的に等し
    い、特許請求の範囲第1項記載のブリユアンリン
    グレーザ回転センサ。 11 光フアイバ10のループ部分14とそのル
    ープ部分14への光およびそのループ部分14か
    らの光を結合する光学結合器20とを有する回転
    センサを利用する回転検知方法であつて、 共鳴空洞を形成するために前記ループ部分14
    の長さを選ぶステツプと; 前記ループ部分14での反対方向の伝播のため
    に第1および第2の入力ポンプ光波を前記結合器
    20に導入するステツプとを含み、 前記ポンプ光波は、前記ループ部分14の共鳴
    周波数を有し、かつ、前記ループ部分14内で誘
    導ブリユアン散乱を生じさせてそれぞれ前記第1
    および第2のポンプ光波と相対的に逆方向に伝播
    する第1および第2のブリユアン波を与えるに十
    分な強度を有し、 前記ループ部分14を回転させて前記ブリユア
    ン波間の周波数差を与えるステツプと; 前記ループ部分14からの前記第1および第2
    のブリユアン波の各々の部分を光学的に結合する
    ステツプと; 前記第1および第2のブリユアン波の前記部分
    を結合してブリユアン出力波を形成するステツプ
    とをさらに含み、 前記ブリユアン出力波は、前記ブリユアン波間
    の周波数差に等しいうなり周波数を有し、 前記うねり周波数を検出するステツプをさらに
    含む、回転検知方法。 12 フアイバ光学結合器20を利用して前記端
    部12,16を前記ループ部分14と結合するス
    テツプと; 共鳴空洞を形成するように前記ループ部分14
    の長さに関して前記結合器20の結合定数を選ぶ
    ステツプと; フアイバ伝送損失が結合器挿入損失と実質的に
    等しくなるように前記ループ部分14の長さを選
    ぶステツプとをさらに含む、特許請求の範囲第1
    1項記載の回転検知方法。
JP58181763A 1982-09-29 1983-09-28 ブリュアンリングレーザ回転センサおよび回転検知方法 Granted JPS59134887A (ja)

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