JPH0458342B2 - - Google Patents

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JPH0458342B2
JPH0458342B2 JP63178383A JP17838388A JPH0458342B2 JP H0458342 B2 JPH0458342 B2 JP H0458342B2 JP 63178383 A JP63178383 A JP 63178383A JP 17838388 A JP17838388 A JP 17838388A JP H0458342 B2 JPH0458342 B2 JP H0458342B2
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JP
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JP63178383A
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JPH0226557A (ja
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Osao Kobayashi
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Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
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Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば医療用布製品などを滅菌する
高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)の予真空装置
が正常に作動しているか否かを確認するためのイ
ンジケータパツクで、使い捨て使用に適したもの
に関する。
〔従来の技術〕
医療分野において、手術着、衣服、器具類等の
医療用布製品を滅菌する方法の一つとして、オー
トクレーブを用いて高圧蒸気で一定時間加熱する
方法がある。この滅菌方法では、オートクレーブ
内に空気が存在すると滅菌効果が低下する。空気
の断熱効果が高いためである。特に衣服等の被滅
菌物中に空気が存在する場合には、蒸気による加
熱を行つても熱の伝達が阻害されて滅菌効果が減
じられる。そのため予めオートクレーブ内の空気
を排除し、その後で蒸気を供給して高圧蒸気滅菌
を行う方法が用いられている。オートクレーブ内
の空気を排出するには真空装置を作動させて排気
する方法がある。真空装置が正常に機能している
かどうかを確認するには定期的にオートクレーブ
を点検する必要があり、その点検は日々の滅菌作
業の前に行うことが望ましい。真空装置が正常に
作動しない場合は滅菌効果が小さいからである。
一般にオートクレーブに附属した予真空装置の
作動を確認する方法として、ボウイーアンドデイ
ツク試験がある。この試験は蒸気と接触すると発
色するケミカルインジケータを塗布または印刷し
たシートをオートクレーブに入れ、規定の高圧蒸
気滅菌を行い、ケミカルインジケータの発色度合
によつて予真空装置の作動が適切か否かを確認す
る方法である。具体的には、折り畳んだ外科用タ
オルを一定の寸法に束ねた中心部にケミカルイン
ジケータシートを配置して包装し、それをオート
クレーブに入れ、通常の滅菌サイクルと同じ工程
に従い、133℃で3分30秒間の加熱を行つた後、
ケミカルインジケータの発色度合を確認する方法
である。均一に発色していれば加熱蒸気が被滅菌
物の内部まで十分に浸透したことを示して、オー
トクレーブおよび予真空装置に異常は認められ
ず、発色が不均一であればオートクレーブや予真
空装置に何らかの欠陥があることを知らせるとい
うものである。
上記の方法の他に、特開昭60−256458号公報に
一定の品質を有する多孔性不織シートを使用した
試験パツクが開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
オートクレーブが正常に動作しているか否かを
確認するボウイ−アンドデイツク試験は毎日行う
ことになつているが、これに使用する外科用タオ
ルは、常に一定の品質のものでなければならない
とされている。また折り畳んだ寸法も254×305
mm、高さ254〜280mmと規定されている。このため
外科用タオルを用いるボウイ−アンドデイツク試
験では外科用タオルの品質の維持管理が煩雑にな
り、外科用タオルの品質の不揃いから正確さを欠
いた結果を得ることがある。これは滅菌業務にお
ける滅菌条件確認法としては致命的な欠陥になる
ため絶対にあつてはならないことである。またこ
の試験に用いる外科用タオルの品質を一定に保つ
必要から、試験の都度新しいタオルを使用してい
るところもあるが、経費の増大が著しく、不経済
である。またタオルを繰返し使用する際の洗濯費
用の発生や折り畳みに要する時間等を考えると、
現行のボウイ−アンドデイツク試験は非常に不経
済であるのみならず、安全性、使用上の便利さを
欠く点においても問題がある。
一方、特開昭60−256458号公報に開示されてい
る使い捨て試験パツクは、使用は容易であるが構
成が複雑であることと、使用材料が特殊な性能を
有していなければならないために限定された材料
しか使用出来ず、使い捨て試験パツクとして使用
するには高価である等の問題がある。
本発明は前記の問題を解決するためになされた
もので、取扱いが簡単で、信頼性が高く、安価で
使い捨てが可能な高圧蒸気滅菌器予真空試験用イ
ンジケータパツク(以下、単に「インジケータパ
ツク」と呼ぶ)を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的を達成するためになされた本発明の
インジケータパツクを実施例に対応する図面によ
り説明する。
第1図は本発明の一実施例であるインジケータ
パツクの部分断面斜視図である。同図に示すよう
に、本発明のインジケータパツクは、小孔5を一
部に設けた外皮2内に、加熱蒸気の存在によつて
発色するインジケータ3と気体透過性体4とがシ
ート状に重ね合わせて包装されている。
外皮2には蒸気不透過性フイルムが使用出来
る。その蒸気不透過性フイルムは、例えばアルミ
ニウム、銅、錫、ステンレス等の金属箔、ポリエ
ステル、ナイロン、テフロン、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ポリイミド、ポリ塩化ビニ
リデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプ
ロピレン、シリコン等の合成樹脂フイルムであ
る。
気体透過性体4は空気を含有し、且つ加圧蒸気
が透過出来る材料であれば良い。例えば一体的に
シート状に圧縮された綿やガラス繊維、コルク、
パルプが使用出来る。
外皮2の表面には包装の封着を容易にするため
の熱融着性樹脂層や接着剤層を形成しても良い。
熱融着性合成樹脂層には、例えば低重合度ポリ
エチレン、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリ
プロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、アイオノマー樹脂が使用出来る。
接着剤層には、例えばエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリウレタンゴム、共重合ポリアミド、
塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、
エチレン−アクリル共重合体、アイオノマー樹脂
を用いることが出来る。
〔作用〕
このインジケータパツクは以下のようにして使
用する。先ずインジケータパツクをオートクレー
ブに入れ、通常の滅菌サイクルと同じ工程に従つ
て滅菌作業を開始する。オートクレーブ内を真空
ポンプで排気すると、インジケータパツク内の気
体透過性体4の間隙に含まれている空気は小孔5
を通つて排出される。次にオートクレーブ内に加
圧蒸気を導入する。すると加圧蒸気は外皮2の小
孔5から気体透過性体4の内部に浸透し、底面方
向に誘導されると共に、気体透過性体4と外皮2
との間隙からインジケータパツクの中心部に誘導
される。
真空ポンプが正常に作動してオートクレーブ内
の空気が好適に排出されている場合、蒸気がイン
ジケータ3に到達するとインジケータ3が加熱さ
れて発色する。この滅菌サイクル終了後、インジ
ケータパツクを取り出し、外皮2を破つてインジ
ケータ3の発色状態を確認する。
もし、オートクレーブの予真空装置が正常に作
動していなくて空気の排出が不完全な場合は、イ
ンジケータパツク内の気体透過性体4の間隙に空
気が残存している。そのため加圧蒸気を導入する
とオートクレーブ内の残存空気は蒸気の圧力によ
つてインジケータパツク内に封入されることにな
り、蒸気の圧力によつてインジケータ3の周辺に
集められて、蒸気とインジケータ3との接触を阻
害する働きをする。その結果、インジケータ3に
は発色部分と非発色部分とが隣接する不均一な模
様が発生し、オートクレーブ内の空気の排出が不
完全なこと、即ち予真空装置等に異常があること
が発見出来る。
畳んで滅菌することの多い医療用布製品には、
それらのなかに折り込むことで、滅菌効果の波及
しにくい局所についての滅菌効果も確認できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明のインジケータパツクの一実施
例である。
同図に示すインジケータパツクは、インジケー
タ3と複数枚の気体透過性体4(41,42,43
4,45)を外皮2で包装したもので、その大き
さは150×150×5mmである。
インジケータ3は、紙製のシートに蒸気の存在
下で加熱されると発色するケミカルインジケータ
を塗布したものである。気体透過性体41,42
3,44,45にはシート状に圧縮されたパルプ
を用いている。
外皮2は、上側の外皮2aと下側の外皮2bと
からなる。上側外皮2aはアルミニウム箔2a1
低重合度ポリエチレンフイルム2a2を積層した積
層シートである。下側外皮2bはアルミニウム箔
である。上側外皮2aのポリエチレンフイルム2
a2を内側にして下側外皮2bと重ね、三辺を熱融
着して袋状の外皮2が形成される。上側外皮2a
には、その周縁部に沿つて複数の小孔5が形成さ
れている。小孔5の開口部の総面積は外皮2の底
面積の約8%に設定してある。
インジケータパツクは気体透過性体45の上に
インジケータ3を重ね、さらにその上に気体透過
性体44,43,42,41を順に重ね合わせて外皮
2に収容し、上側外皮2aと下側外皮2bの残り
の一辺を熱融着すれば完成する。
このインジケータパツクは以下のように使用す
る。
インジケータパツクを被滅菌物が入つていない
空のオートクレーブ(不図示)に入れる。良く整
備されている真空排気装置(不図示)を作動さ
せ、オートクレーブ内の圧力が10mmHg以下にな
る迄排気する。次に真空排気装置を停止し、オー
トクレーブ内に蒸気を圧入してインジケータパツ
クを133℃で、3分30秒間加熱した。蒸気を排出
した後、インジケータパツクを取り出し、外皮2
を破つてケミカルインジケータの発色状態を確認
したところ、ケミカルインジケータは均一な発色
を呈していた。
同型のインジケータパツクをオートクレーブに
入れ、オートクレーブ内の圧力が200mmHgになつ
たところで真空排気装置を停止する他は前記と同
様にしてケミカルインジケータの発色を確認した
ところ、その発色は不均一であつた。
試験終了後はインジケータパツクごと廃棄する
など任意である。
この実施例では気体透過性体4として複数枚の
シート状に圧縮されたパルプを重ね合わせて厚み
を得ているが、この場合、気体透過性体41,4
,43,44は一体的に形成されたものでも良い。
なお、外皮2に開けられた小孔5は空気の排出
および蒸気の流入箇所であるとともに、蒸気の流
入速度を調節する機能も有している。その総面積
は容器底面積の4〜15%が好ましい。前記の実施
例では上側外皮2aのみに小孔5を開けてある
が、例えば、上側外皮2aと下側外皮2bとの両
面に開けても構わない。小孔5とインジケータ3
の距離はなるべく離しておくことが望ましい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明の高圧蒸気
滅菌器予真空試験用インジケータパツクは、パツ
クをオートクレーブに入れて通常の滅菌工程に従
つた作業を行うだけで、均一に発色していればオ
ートクレーブや予真空装置が正常に作動したと判
定出来、発色が不均一であれば上記のいずれかに
欠陥があると判定出来る。畳んで滅菌する医療用
布製品の内部に折り込めば局部的な滅菌不良も発
見できる。試験終了後はパツクごと廃棄すること
も可能である。したがつて熟練を要さなくとも、
オートクレーブの予真空排気装置が正常に作動す
るか否かの確認を簡単に行うことが出来る。また
特殊な材料を使用していないために安価で、使い
捨てが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する高圧蒸気滅菌器予真
空試験用インジケータパツクの実施例の部分断面
斜視図である。 2…外皮、2a…上側外皮、2b…下側外皮、
3…インジケータ、4…気体透過性体、5…小
孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 小孔を一部に設けた外皮内に、加熱蒸気の存
    在によつて発色するインジケータと気体透過性体
    とがシート状に重ね合わされて包装されているこ
    とを特徴とする高圧蒸気滅菌器予真空試験用イン
    ジケータパツク。
JP63178383A 1988-07-18 1988-07-18 高圧蒸気滅菌器予真空試験用インジケータパック Granted JPH0226557A (ja)

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JPH0226557A JPH0226557A (ja) 1990-01-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60032911T2 (de) 2000-02-08 2007-10-25 Nikko Co., Ltd. Rollendes spielzeug
JP4777138B2 (ja) * 2006-05-10 2011-09-21 株式会社サクラクレパス 高圧蒸気滅菌器用工程試験用具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6264365A (ja) * 1985-08-30 1987-03-23 プロツパ−・マニユフアクチユアリング・カンパニ−・インコ−ポレ−テツド 蒸気殺菌器の生物学的試験装置
JPS6324949A (ja) * 1986-06-30 1988-02-02 サ−ジコット・インコ−ポレイテッド 蒸気テストパック

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