JPH0458330B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は真空掃除機の光学表示・機能監視装置
に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕

この種の公知の装置（ドイツ特許公開公報第
3431164号）においては、光学塵検出手段、すな
わち、発光ダイオードLEDの形態をとる発光器
と、受光器、たとえばフオトトランジスタとは、
吸込まれる塵、固定粒子などが通過する真空掃除
機の吸込み路に、光学表示ランプが光ビームの遮
断、分散又は反射と、フオトトランジスタにより
発生される電気信号の増幅とにより動作されるよ
うに配置される。光学表示ランプは、塵がほぼ検
出されないときにたとえば緑色の発光ダイオード
が点灯し、塵、固体粒子などが吸込み路を通過る
ときは赤色の発光ダイオードが点灯するように配
置される。このように、掃除作業中に既に到達し
た清浄度を評価する際に真空掃除機の使用者は自
身の個人的判断に頼る必要はなくなり、真空掃除
機で掃除し終わつた領域で十分に高い清浄度が達
成されたか否かに関して客観的表示を得ることが
できるので、真空掃除機の動作を特に効率良く監
視することが可能である。公知の装置はフオトト
ランジスタの増幅手段の出力端子に接続される遅
延素子を使用する。この遅延素子は塵が検出され
るたびにトリガされるもので、たとえば、２秒又
は３秒程度の所定の時間だけ不安定状態にとどま
る単安定マルチバイブレータから構成されても良
い。この時間中、たとえば、相応する量の塵の存
在を表示するために赤色発光ダイオードが点灯す
る。真空掃除機の吸込みホースの中で光学検出手
段により塵又は固体粒子が検出されなくなると、
単安定マルチバイブレータの動作時間は切れ、緑
色の発光ダイオードが点灯し、真空掃除機の使用
者は次の領域、たとえばカーペツトに作業を進め
ることができる。この構成では、使用者は掃除す
べき領域を不必要に長く掃除することがなく、従
つて過度な摩耗も阻止されるので、最小限のエネ
ルギー、コスト及び時間で清掃作業を実施するこ
とができるが、シリンダ真空掃除機の場合に接続
ホースを介して行なわれなければならないと考え
られる、そのような器具の電流供給と関連して、
たとえば吸込みホース内の非常に微細な塵により
光学検出手段が覆われてしまい、実際にはまだ達
成されていない清浄度を表示することは問題であ
る。光学検出手段により塵が検出されないとき、
これには２つの原因があると考えられる。すなわ
ち、吸込み路の中に実際に塵が存在しないか、あ
るいは、発光ダイオード及び／又はフオトトラン
ジスタの有効面が覆われているかのいずれかであ
る。

原則として、真空掃除機の動作を制御するため
に、真空掃除機の吸込みパイプ内で検出される塵
の量を光学手段、すなわち光電セル及び光源によ
り評価することは既に知られている（ドイツ特許
公開公報第2336758号）。しかしながら、吸込みホ
ース内の分散を介して光電セルにより検出される
光効果が適切な制御手段に対応する信号を印加
し、次に、この制御手段が真空掃除機のモータ回
転速度を調整するという情報を除いて、上記文献
からは特に得られる信号の実際の動作及び評価に
関して他の指示を得ることはできない。

従つて、本発明の目的は、どのような真空掃除
機にも独立して別個に、あるいは改装のためにで
も取付けることができ、２つの基本塵表示機能に
加えて、光学表示・機能監視装置を手動操作で切
替える必要なく真空掃除機の相当な数の付加的機
能を最小限の入力で監視及び表示することができ
る真空掃除機の光学表示・機能監視装置を提供す
ることである。

〔問題点を解決する手段および作用〕

本発明は、自蔵ブロツクとして構成されるのが
好ましい光学表示・機能監視装置を、主電源に接
続する必要なく真空掃除機の吸込み領域の見やす
い場所に配置することができ、また、この装置が
その表示機能及び監視機能に関して自動的に動作
し且つ様々な機能を実行することができるという
利点を提供する。これら全ての表示タスク及び機
能制御タスクを実行するために、本発明によれば
わずか２つの外部センサ、すなわち、真空掃除機
の吸込みパイプの領域に存在する塵の量を検出す
る光学センサ群と、機械的な圧力スイツチの２つ
のみを必要とする。表示機能に関しては、非常に
短期間の使用で簡単に機能及び動作を評価できる
ようになる３つの異なる表示ランプが必要であ
る。

本体からの給電線でもよいが、好ましくは電池
を介する一体電源を有し、真空掃除機の吸込みホ
ースの領域に配置するための一体のアタツチメン
ト又は付属品として本発明による装置構成とする
のが好ましく、その目的のために、相応する太さ
の接続パイプを両側に具備していても良いことを
考慮して、装置は真空掃除機に常に取付けられた
ままであつても良い。この場合、次の利点が得ら
れる。

１） 本発明による機能監視装置は、関連する真
空掃除機が実際に動作し始めたとき、すなわ
ち、吸込み領域に相応する真空状態が発生した
ときにのみ圧力スイツチにより自動的にオンさ
れる。同様に、装置は真空掃除機が真空の発生
を停止したときにオフされる。

２） オン状態において、塵検出機能と関連する
２つの発光手段、すなわち発光ダイオードの少
なくとも一方は使用者に良く見えるように常に
に点灯している。

３） 装置のスイツチオンの直後に、すなわち、
圧力スイツチの作動の直後に吸込み領域内で塵
又は固体粒子が検出されたとき、まず、赤色の
発光ダイオード（塵表示LED）が点灯し、光
学検出手段により塵が検出されている間は点灯
し続ける。

４） 塵が検出されなくなると、塵の存在を表示
する光学表示は所定の短い遅延時間の後に、た
とえば、緑色の表示ランプ（緑色の「完了」表
示LED）に切替わり、これは、再トリガによ
り新しい塵の存在が表示されるまで、たとえ
ば、使用者が緑色表示に応じて真空掃除機のブ
ラシを異なる場所へ移動するまで続く。

５） ある期間、塵が検出されなかつたとき、装
置は付加的な好ましくは赤色の表示ランプ（点
滅LED）に切替わる。この表示には２つの異
なる意味がある。第１に、使用者が真空掃除機
のブラシを異なる場所へ移動しなかつた場合で
あるが、その場合、この表示は使用者の注意を
喚起するのに役立つ。第２に、光学検出手段、
すなわち吸込みホース内の発光ダイオード及び
受光器の作用面が特に湿潤環境の中での動作中
に塵により覆われてしまい、存在する塵を「認
識」できなくなつた場合が考えられ、その場
合、点滅LEDの動作はそのような作用面をた
とえば指で簡単に拭取ることにより清浄にしな
ければならないことに使用者の注意を喚起する
のに役立つ。

６ さらに、本発明による機能監視装置はダスト
バツグが一杯になつたときにそれを表示するこ
とができる。この目的のために、装置をオンす
る、すなわち装置を電源電池に接続する働きも
する圧力スイツチは、吸込みパイプ内に発生し
ている圧力状態を適正に考慮して、ダストバツ
グが充満されるにつれて真空が自動的に得られ
る所定の真空値より降下したときに繰返し開閉
するように調整され且つ構成される。また、真
空掃除機のブラシの往復運動は真空値を徐々に
降下する平均値に関してある程度変動させるの
で、装置の活動状態を表示する第１の赤色発光
ダイオード（「塵」表示LED）は、最終的に、
通常は真空掃除機のブラシの往復運動に適応し
ている不規則なリズムで点滅し始める。これは
ダストバツグの交換が必要であることを使用者
に指示するわかりやすい表示である。

７） 最後に、本発明による機能監視装置は、電
池が切れたときに光学検出手段の感度も低下す
るため、光学塵検出手段が（何らかの理由によ
り）動作されない場合に点滅LEDをオンする
時間遅延手段が時間切れになることによつて、
電池切れ状態を検出することができる。一方、
電源電池から取出される電源電圧は既に比較的
低い値に降下しているので、点滅LEDは有効
点滅を行なうために必要な高電圧が供給されな
くなり、そのため、この場合には点滅LEDは
点滅せず、点灯するだけである。これは電池切
れの明瞭な表示である。

これら全ての機能は本発明による光学表示・機
能監視装置により最小限の設備と機器で実行され
る。装置は非常に限定されたスペースに収容さ
れ、わずか３個の光学表示ランプにより実現され
ることができる。

試験によれば、発光表示のための低圧ダイオー
ドを含めて、電流消費の少ない相応する回路素子
を使用した場合、使用者の意志とは無関係にオ
ン／オフされる電源電池の有効寿命は２〜３年と
推定できることがわかつた。

さらに本発明によれば、たとえば、装置を真空
掃除機のブラシの領域に問題なく配置することも
でき、比較的低コストであるため、真空掃除機の
使用者に、存在する塵の量を含む折々の動作状態
に関する包活的情報を３つの異なる表示ランプに
よつて提供するために、各ブラシに対応する機能
監視装置を装備しても良い。しかしながら、他方
では、既に使用している真空掃除機の場合、使用
者に３つの外部表示ランプを介して対応する命令
及び情報を提供するために真空掃除機の吸込みパ
イプの２つの部分の間にはめ込むことができる簡
単な中間部品、たとえば機能監視装置を含む中間
パイプを提供することも可能である。装置の回路
をきわめて限定されたスペースに収容することが
できるので、中間パイプの幅を越え、発光表示部
を収容する領域は電源電池及び機械的圧力スイツ
チを収容するために必要なスペースよりごくわず
かに広いだけである。

〔実施例〕

以下、添付の図面を参照しつつ本発明を詳細に
説明する。

第１図に示される光学表示・機能監視装置の電
子回路において、１０は寿命が長い市販の9Vブ
ロツク容器電池であるのが好ましい電源電池であ
り、この電池は圧力スイツチＳを介して正給電線
１１に接続される。あるいは、電流供給は給電線
と装置をオン／オフ切替えする感圧スイツチとを
使用することにより真空掃除機の本体から行なわ
れても良い。以下に第３図を参照してさらに詳細
に説明されるように、感圧スイツチは非常に精密
に調整することができ、従つて、対応する真空状
態−通常の真空掃除機、たとえば吸込みパイプ
と、空のダストバツグとを有するシリンダ真空掃
除機の場合はおよそＰ＝約50mbarの値に達する
と考えられる−が存在するときは機能監視装置を
安全にオンし、使用者が真空掃除機の動作を停止
したときは装置を再びオフすることができる。

再び図面を参照すると、圧力スイツチＳの形態
のオン／オフスイツチと、電源電池とから成るゾ
ーンに続いて、発光ダイオードＤ１と、受光器と
して動作するフオトトランジスタＴ１とから構成
されるのが好ましい光学塵検出手段のゾーン１３
が設けらられる。発光ダイオードＤ１により発生
された光は固体粒子、塵などにより反射され、散
乱光としてフオトトランジスタにより受光さされ
るか、又は塵が真空掃除機の吸込みホースの中の
光ビームの直接光路を遮断するために、同様にフ
オトトランジスタＴ１の対応する反応が誘起され
る。発光ダイオードＤ１は調節自在の抵抗器Ｒ１
と直列に接続され、同様に、フオトトランジスタ
Ｔ１は抵抗器Ｒ２を介して電源電圧に接続され
る。フオトトランジスタの信号出力端子は中間コ
ンデンサＣ１を介して後続する演算増幅器の反転
入力端子に接続され、演算増幅器の他方の入力端
子には、必要に応じて直列に接続される２つの抵
抗器Ｒ３及びＲ４を介して調整することが可能で
ある閾値が供給される。存在する塵の量に関する
評価表示システムのこの部分は前述のドイツ特許
公開公報第3431164号に十分詳細に記載されてい
るので、ここでさらに詳細に説明しない。いずれ
にせよ、真空掃除機の吸込みホース内に塵が存在
することに応答するフオトトランジスタＴ１の信
号は複数のパルスに整形され、増幅された後、第
１の単安定マルチバイブレータMF１のトリガ入
力端子５に供給され、それにより、単安定マルチ
バイブレータMF１は不安定状態をとる。単安定
マルチバイブレータMF１は外部から配線するこ
とができ、その接続点１及び２に、持続時間を調
整できるようにコンデンサＣ２と抵抗器Ｒ９とか
ら構成されるRC素子を有する。トリガ状態にあ
るとき、単安定マルチバイブレータMF１の出力
端子Ｑ１は、塵、固体粒子などの存在を表示する
塵表示ダイオードＳ−LED１がたとえば赤色に
点灯するように、たとえばロー状態に接続され
る。

真空掃除機により掃除されるべき領域が塵も残
らないまでに十分に掃除されると、塵検出手段Ｄ
１及びＴ１により検出される塵及び固体粒子の量
は演算増幅器OPを介して単安定マルチバイブレ
ータMF１の（繰返し）トリガ動作を可能にする
ほど十分ではなくなる。そこで、単安定マルチバ
イブレータMF１は通常状態に戻り、その出力端
子Ｑ１の出力は降下し、「完了」を示す発光ダイ
オードＧ−LED２−好ましく緑色−が点灯する。
これは、掃除すべき領域に塵が残つておらず、次
の掃除領域に進んでも良いことを使用者に知らせ
る有効な表示である。これは装置の基本機能、す
なわち発光ダイオードＳ−LED１及びＧ−LED
２を介する塵の検出と表示に関して十分なもので
なければならない 塵検出機能を監視するために、単安定マルチバ
イブレータMF１はそれと関連する第２の単安定
マルチバイブレータMF２の形態の第２の時間遅
延素子を有し、第２の単安定マルチバイブレータ
の単安定持続時間は抵抗器Ｒ７及びコンデンサＣ
３から構成される外部接続素子により決定するこ
とができる。単安定マルチバイブレータMF２も
同様にその入力端子１１で演算増幅器OPの出力
信号によりトリガされるが、単安定マルチバイブ
レータMF１の出力によつてもトリガ可能であ
る。第２の単安定マルチバイブレータMF２の持
続時間は第１の単安定マルチバイブレータの持続
時間よりはるかに長い。これを数値で表わすため
に、第１の単安定マルチバイブレータは、たとえ
ば、約１秒から２秒の遅延時間を有するものと
し、この時間が経過した後、システムは光学塵検
出手段により塵が検出されなくなつた場合には
「完了」表示用発光ダイオードＧ−LED２の点灯
へと切替わる。これに対し、第２の単安定マルチ
バイブレータMF２の遅延時間は約30秒から１分
である。ただし、これらの数値は本発明を限定す
るものとみなされてはならない。

上記のような構成により、本発明の監視装置に
は、「完了」表示ランプが点灯し続けているとき、
すなわち、塵が存在しないためにトリガ信号が発
生されないときに、オンされているにもかかわら
ず真空掃除機が移動されなくなつた−使用者が自
身で認識できると考えられる状態−か、あるい
は、光学塵検出手段及び／又はそれに続く素子の
いずれかの機能に何らかの障害が発生したかのい
ずれかの事態を仮定するという本質的機能がさら
に与えられる。この状態はきわめて稀にしか起こ
らず、吸込みホースの中に向いた発光ダイオード
及び／又はフオトトランジスタの表面がたとえば
湿潤条件の下での動作の場合に湿つた塵により覆
われてしまつたときにのみ起こる。この場合、す
なわち、トリガ信号が受信されなくなつた場合に
は、単安定マルチバイブレータMF２は持続時間
の終了時に別の発光ダイオード、すなわち、いわ
ゆる点滅発光ダイオードＢ−LED３を出力端子
Ｑ２を介して電源電圧に接続するので、この発光
ダイオード−この目的のために適切に選択される
−は通常の電源電圧で点滅し始める。これによ
り、使用者は光学塵検出手段の感光面を適切な洗
剤又は単に手指でさつと拭取ることにより露出さ
せなければならないことを知る。

上述のような構成により、さらに別の監視機能
が得られる。すなわち、電池切れ状態を高い安全
性をもつて検出することができる。電池の電圧が
必要値以下に徐々に降下すると、光学塵検出手段
の感度は徐々に低下するので、同様にトリガパル
スは発出されなくなり、単安定マルチバイブレー
タMF２は時間切れ状態となる。電源電池１０の
残留電荷に応じて、点滅発光ダイオードＢ−
LED３が先の場合と同様に点滅し始めるか、又
は−電圧が既に非常に低くなつているときは−点
灯し続けることにより、電池交換が必要であるこ
とを使用者に知らせる。この種の点滅発光ダイオ
ードは市販されており、電源電圧が十分である間
は所定の点滅周波数で動作することができる。電
源電圧が降下すると点滅周波数も低くなり、従つ
て、ダイオードは点滅せずに点灯し始める。

第１の遅延素子、すなわち単安定マルチバイブ
レータMF１の領域にある素子は、装置が圧力ス
イツチＳによりオンされたときにまず、この単安
定マルチバイブレータの持続時間の長さだけ（赤
色）塵表示用発光ダイオードＳ−LED１が点灯
するように選択されている。当然のことながら、
このダイオードは、その後、塵の存在を示すトリ
ガパルスがさらに受信されている間は点灯し続け
る。

本発明のさらに別の監視機能は、ダストバツグ
内の塵レベルを安全に表示するために、本発明に
よる多機能装置を電池１０の電源電圧に接続する
圧力スイツチＳのスイツチング特性を利用するこ
とにある。

この塵レベルの表示は異なる機能の組合せによ
り、すなわち、圧力スイツチＳが、当初、真空掃
除機の特定の動作条件、すなわち真空状態の存在
を検出することにより装置をオンできることと、
この真空状態が一定のままではなく、ダストバツ
グが空であるときの当初の高い値（この点に関し
て、高いというのは単に相対的な関係であるにす
ぎない；実際には、発生される真空状態の変動範
囲はわずかに約15から50mbarの範囲であるので、
圧力スイツチ自体は非常に高感度で、特に精密調
整可能なものでなければならない）から相応して
低い値に低下することとの組合せにより得られ
る。さらに、たとえば±5mbar程度の範囲の真空
状態の付加的変動は真空掃除機のブラシの掃除す
べき物に対する往復運動が原因となつて起こる。

従つて、圧力スイツチＳ及び／又はそのダイア
フラムに作用する真空が−明瞭を期するために数
値を挙げれば−たとえば15mbarの値を越えたと
きに、たとえばスイツチング動作により圧力スイ
ツチが動作されるように圧力スイツチを調整する
ことは本発明の二次的特徴である。ダストバツグ
内の塵のレベルが徐々に上がるにつれて、真空掃
除機の送風機により発生される気流の速度は低下
するので真空の値も降下し、最終的には、圧力が
圧力スイツチのプリセツトされた応答値の上下に
当初は単に間欠的に、後には少なくともブラシが
カーペツト上を往復移動されるときにさらに頻繁
に交互に上昇、降下するような範囲に達する。こ
の時点で圧力スイツチは開成し、装置全体が電源
から遮断され、全ての表示ダイオードは消える。
圧力スイツチが再び閉成すると、（赤色）塵表示
用発光ダイオードＳ−LED１は再び点灯し始め
る。言いかえれば、塵表示用発光ダイオードＳ−
LED１はダストバツグ内の塵レベルが許容しえ
ない値に近づいたときに点滅し始める。

本発明による真空掃除機の光学表示・機能監視
装置の全体をごく限定されたスペースに問題なく
収納することができるが、その場合、このスペー
スを、真空掃除機の真空を取出すことができる領
域に隣接して配置すると共に、光学塵検出手段を
吸込みホースを通過する塵粒子に応答するように
配置できるようにすることのみが要求される。こ
れは、最も簡単な形態としては、第２図の略図に
示される方法により達成される。第２図は、回路
素子と、電池と、圧力スイツチとを含み、たとえ
ばシリンダ真空掃除機のホースとハンドルとの間
又はそのような真空掃除機の剛性パイプとブラシ
との間に、単に２つの短い接続パイプＳ１及びＳ
２を吸込みホースの対応する隣接部分に差込むだ
けの操作により取付けられるそれらの接続パイプ
Ｓ１，Ｓ２を両側に具備するブロツクＢを拡大し
て示す。前述のように、このような機能監視装置
は真空掃除機が動作状態とされたときに自動的に
オンされ、３つの異なる、好ましくは色の異なる
発光ダイオードにより、真空掃除機のほぼ全ての
本質的機能に関する情報を使用者に報知すること
ができる。

前述のように、そのような多機能表示監視装置
を真空掃除機の様々なブラシに直接取付けるこ
と、又は真空掃除機自体の本体、ホース差込み
部、ハンドル領域などに取付けることが可能であ
るのは自明である。これら全ての場合において、
真空掃除機及びその電源への線路接続を行なう必
要はなく、前述の複数の表示機能は、多くの場
合、採用される電気的及び機械的回路素子の前述
のような多重利用によつて得られる。

以下、きわめて精密に調整することができる高
感度圧力スイツチＳの好ましい実施例を第３図を
参照して詳細に説明する。

第３図に示される高感度真空ダイアフラムスイ
ツチは、ポツト形の第１のケーシング部分１５ａ
とカバー１５ｂとを含む。ポツト形ケーシング部
分の環状に突出した壁領域１６は内面に環状溝１
７を有し、非常に薄く、きわめて弾性の高いたる
みをもたせたダイアフラム１８はこの環状溝１７
に縁部領域で固定され、また、好ましくはダイア
フラム１８の一方の側に通じる段付通路１９ａを
具備する第１の中心接続パイプ１９が設けられた
円板形のカバー１５ｂは突出する肩部によつて環
状溝内に保持される。カバー１５ｂとそれを保持
し且つ固定する環状溝の寸法は、ダイヤフラム１
８が環状溝１７に挿入された後にカバー１５ｂを
圧力ばめすることができ、それにより、カバーと
ダイアフラム１８の縁部領域の双方が所定の位置
に固定され、安全に保持されるように選択され
る。

ダイアフラム１８の−図面で見て−底面は、接
着接合などにより同様にダイアフラムに固定され
ても良い接触板２０と接触している。この接触板
を支持する偏向ばね２１はダイアフラムを上方へ
押圧し、ダイアフラムを所定の初期位置に配置す
るためにカバーの中心接続パイプ１９の孔１９ｂ
の拡張部分に補助ばね２２を設けることも可能で
ある。偏向ばね２１は、同時に、ポツト形ケーシ
ング部分１５ａの底部２４の凹所内に配設され
る、すなわち底部に挿入される接続ピン２３の形
態をとつても良い第１の接点接続部２３に至る導
線としても作用する。接続ピンは、接触板２０に
電気的に接続される偏向ばね２１に箇所２５で接
触することにより、このように形成される電気ス
イツチの第１の接続部を形成する、たとえば、は
んだ付けピンである。

他方の極は、ケーシングの底部から下方へ突出
し、好ましくは適切なプラスチツク材料から一体
に形成されるパイプ接続部２８に挿入される金属
ブシユ２７に設けられるか又はそれと一体に形成
されるはんだ付け出張り２６により形成される。

金属ブシユ２７は内面にねじ山を有し、ねじ込
みピン２９を包囲する。このねじ込みピンはねじ
山領域を完全に密封すると共に、ケーシングの底
部を貫通し、その接続ピン３０はダイアフラム１
８により駆動される接触板２０から離間して配置
される。さらに、３１はケーシングの底部に設け
られ、圧力又は差圧を供給する接続パイプであ
る。この種のダイアフラムスイツチが非常に低い
圧力の作用に対しても、すなわち、監視すべき空
気圧機能が作用状態となる接続パイプ１９又は３
１に応じて超過圧力、真空作用又は差圧に対して
きわめて高い感度と精度で反応することができる
ように、接触板２０と接続ピン３０との間の有効
動作距離をねじ込みピン２９により非常に精密に
調整及び予備調整することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による光学表示・機能監視装
置の電気回路の一実施例詳細回路図、第２図は、
中間部品として取付けられるべき自蔵ブロツクの
形態をとる本発明による光学表示・機能監視装置
の一実施例斜視図、及び第３図は、機能監視装置
をオン／オフ切替えし且つダストバツグの充満レ
ベルを指示する多機能圧力スイツチの好適な実施
例を圧力閾値の精密調整手段と共に示す断面図で
ある。 １０……電源電池、Ｄ１……発光ダイオード、
Ｔ１……フオトトランジスタ、MF１，MF２…
…単安定マルチバイブレータ、Ｓ−LED１……
塵表示発光ダイオード、Ｇ−LED２……完了表
示発光ダイオード、Ｂ−LED３……点滅発光ダ
イオード、Ｓ……圧力スイツチ、Ｓ１，Ｓ２……
接続パイプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 塵粒子をダストバツグに導く吸込みホースを
   備えた真空掃除機の光学表示・機能監視装置にお
   いて、 該吸込みホースの中間部分に結合されたハウジ
   ングＢと、 該ハウジング内で、塵を監視するために塵粒子
   が通過する位置に配置され、塵による発光光の透
   過度の変化を検出する光電変換素子を備えた光学
   塵検出手段１３と、 該ハウジングの表面で使用者から観察できる位
   置に配列された複数の表示ランプＳ−LED１，
   Ｇ−LED２，Ｂ−LED３と、 該複数の表示ランプと該光学塵検出手段の間に
   接続され、該光学塵検出手段の出力を増幅する増
   幅手段OPと、 該ハウジング内に配置され、該ハウジング内の
   真空度に応答して該光学表示・機能監視装置と電
   源を接続する真空検出スイツチＳとを備え、 該複数の表示ランプの１つＳ−LED１は該真
   空検出スイツチが該光学表示・機能監視装置と電
   源を接続すると点灯し、他の１つＧ−LED２は
   塵が存在しなくなると点灯し、さらに他の１つＧ
   −LED３は一定に期間で塵が検出されないとき
   に点灯するようになつていることを特徴とする真
   空掃除機の光学表示・機能監視装置。 ２ 該光学塵検出手段は、該増幅手段の信号を受
   け該複数の表示ランプの内の第１及び第２の表示
   ランプＳ−LED１，Ｇ−LED２に接続される第
   １の遅延手段MF１と、該第１の遅延手段より大
   きな遅延時間を有する第２の遅延手段MF２を備
   え、該複数の表示ランプの内の第３の表示ランプ
   Ｂ−LED３は該第２の遅延手段の出力に接続さ
   れ、該第１の遅延手段は該光学塵検出手段が吸込
   みホース内の塵を検出したときは該第１の表示ラ
   ンプＳ−LED１を点灯せしめ、一定の時間経過
   後に該吸込みホース内に塵がないときには該第２
   の表示ランプＧ−LED２を点灯せしめるように
   なつている請求項１に記載の光学表示・機能監視
   装置。 ３ 該第１の遅延手段は安定及び不安定状態を選
   択的にとる単安定回路であり、該単安定回路は該
   真空検出スイツチが該光学表示・機能監視装置と
   電源を接続したとき不安定状態で動作し、該光学
   塵検出手段は該吸込みホース内の塵が検出される
   と該単安定回路を不安定状態で駆動せしめ、該第
   １の表示ランプは該単安定回路が不安定状態のと
   きは該単安定回路に接続され、該第２の表示ラン
   プは該単安定回路が安定状態のときは該単安定回
   路に接続されるようになつている請求項２に記載
   の光学表示・機能監視装置。 ４ 該第２の遅延手段は所定レベルに予め選択さ
   れた電源電圧に応答し、かつ該第２の遅延手段は
   電源電圧が該所定レベル以下に降下したときは該
   第３の表示ランプを点灯せしめる請求項２に記載
   の光学表示・機能監視装置。 ５ 該第３の表示ランプは点滅発光ダイオードで
   あり、該点滅発光ダイオードは一定の低い電圧条
   件においても連続的に点灯する手段を備える請求
   項４に記載の光学表示・機能監視装置。 ６ 該ハウジングは吸込みホースを接続延長する
   接続パイプに備えられる請求項１に記載の光学表
   示・機能監視装置。 ７ 該ハウジングは該ハウジングを吸込み領域に
   隣接した真空掃除機に結合する手段を備える請求
   項１に記載の光学表示・機能監視装置。 ８ 該電源は該ハウジング内に配置された電池で
   ある請求項１に記載の光学表示・機能監視装置。 ９ 該真空掃除機はブラシ・アタツチメントを備
   え、該ハウジングは該ブラシ・アタツチメントの
   一部として形成される請求項１に記載の光学表
   示・機能監視装置。