JPH045713B2 - - Google Patents
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- JPH045713B2 JPH045713B2 JP9369888A JP9369888A JPH045713B2 JP H045713 B2 JPH045713 B2 JP H045713B2 JP 9369888 A JP9369888 A JP 9369888A JP 9369888 A JP9369888 A JP 9369888A JP H045713 B2 JPH045713 B2 JP H045713B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J19/00—Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
- B01J19/08—Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor
- B01J19/087—Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor employing electric or magnetic energy
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、スクワランを原料とする潤滑油の製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
［従来の技術］
スクワランは物理的には凝固点が−92℃と低
く、この温度でゼリー状に凝固し、また油性も非
常によくて、20℃に於ける表面張力が28.5dyn／
cm2、粘度も25℃で33.5csfと水のようなサラサラ
した油であるが、粘度指数は310と高く、従つて
従来も精密機器の潤滑油として使用されていた。
く、この温度でゼリー状に凝固し、また油性も非
常によくて、20℃に於ける表面張力が28.5dyn／
cm2、粘度も25℃で33.5csfと水のようなサラサラ
した油であるが、粘度指数は310と高く、従つて
従来も精密機器の潤滑油として使用されていた。
［発明が解決しようとする課題］
しかしながら、上記従来潤滑油として使用され
ていたスクワランは、原材料の違いや、製造ロツ
トの違いによつて油性のバラつきが生じ金属等へ
の付着力が変化する。。一般に金属等への付着力
が強く均一であることが潤滑油として望ましいも
のであるが、前記のように従来潤滑油として使用
されているスクワランは、油性のバラつきが生
じ、金属等への付着力が変化してしまい潤滑油と
しては望ましくないという問題点があり、またス
ラツジ溶解能力にもバラつきが生じるため、油性
と相俟つて固体間に大きさ差がつくという問題点
があつた。
ていたスクワランは、原材料の違いや、製造ロツ
トの違いによつて油性のバラつきが生じ金属等へ
の付着力が変化する。。一般に金属等への付着力
が強く均一であることが潤滑油として望ましいも
のであるが、前記のように従来潤滑油として使用
されているスクワランは、油性のバラつきが生
じ、金属等への付着力が変化してしまい潤滑油と
しては望ましくないという問題点があり、またス
ラツジ溶解能力にもバラつきが生じるため、油性
と相俟つて固体間に大きさ差がつくという問題点
があつた。
本発明は上記従来の問題点を解決することを目
的とするスクワランを原料とする潤滑油の製造方
法を提供せんとするものである。
的とするスクワランを原料とする潤滑油の製造方
法を提供せんとするものである。
［課題を解決するための手段］
本発明は、スクワランを交番磁界中に於いて磁
界処理を施して、潤滑油とすることにより、上記
問題点を解決した。
界処理を施して、潤滑油とすることにより、上記
問題点を解決した。
［作用］
上記本発明製造方法により得られた潤滑油は、
油性のバラつきがなくなると同時に、金属とのな
じみが極めてよくなつて、粘性が小さくても油膜
が強く、潤滑力が向上する。
油性のバラつきがなくなると同時に、金属とのな
じみが極めてよくなつて、粘性が小さくても油膜
が強く、潤滑力が向上する。
［実施例］
本発明の実施例を図に就いて詳細に説明する。
先ず、本発明の潤滑油を製造する第１工程はス
クワランを製造することである。
クワランを製造することである。
スクワランの製造する方法としては、従来公知
の方法を用いる。
の方法を用いる。
すなわち、クロコザメ、アイザメ等の比重0.9
以下のサメ肝油の前処理としてアルカリ精製した
後、２mmHg220℃で真空蒸溜して粗スクワレンを
精製する。そして、この粗スクワレンをニツケル
ケイソウ土還元触媒（ニツケル換算0.6％）を用
いて次の条件で水素添加する。
以下のサメ肝油の前処理としてアルカリ精製した
後、２mmHg220℃で真空蒸溜して粗スクワレンを
精製する。そして、この粗スクワレンをニツケル
ケイソウ土還元触媒（ニツケル換算0.6％）を用
いて次の条件で水素添加する。
温 度 初期130℃ 終期220℃
水素圧 初期10Kg／cm2 終期100Kg／cm2
時 間 150分
上記によつて得られた水素添加生成物をケン化
価２倍のカセイカリと水酸基価10倍以上のソチウ
ム分散体を用いて、130〜140℃で３時間攪拌して
精製する。次に、これを２mmHg220℃で蒸溜し、
初溜は溜出温度と臭気とを検査して除去すると共
に、残溜分を約７％残すと、収量85〜90％の粗ス
クワランが精製される。この粗スクワランを精製
蒸溜することによつて精製粗スクワランが得ら
れ、更にこの精製粗スクワランを分別蒸溜および
脱ろうすることによつてスクワランが精製される
のである。
価２倍のカセイカリと水酸基価10倍以上のソチウ
ム分散体を用いて、130〜140℃で３時間攪拌して
精製する。次に、これを２mmHg220℃で蒸溜し、
初溜は溜出温度と臭気とを検査して除去すると共
に、残溜分を約７％残すと、収量85〜90％の粗ス
クワランが精製される。この粗スクワランを精製
蒸溜することによつて精製粗スクワランが得ら
れ、更にこの精製粗スクワランを分別蒸溜および
脱ろうすることによつてスクワランが精製される
のである。
しかしながら、前記のように精製されたスクワ
ランは、ろう分が極めて少なく、純度も99.8％以
上に達するが、スクワランの特徴である分子群の
構成が不十分なため、金属等への付着力が充分に
得られず、従つて油性が向上せず、固着したスラ
ツジの溶解能力が充分ではない。
ランは、ろう分が極めて少なく、純度も99.8％以
上に達するが、スクワランの特徴である分子群の
構成が不十分なため、金属等への付着力が充分に
得られず、従つて油性が向上せず、固着したスラ
ツジの溶解能力が充分ではない。
そして、前記スクワランの金属への充分な付着
力を得させて、潤滑油としての望ましい特性を得
るため、前記工程によつて得られたスクワランを
磁界処理する第２工程に入るのである。
力を得させて、潤滑油としての望ましい特性を得
るため、前記工程によつて得られたスクワランを
磁界処理する第２工程に入るのである。
第２工程は交番磁界中に於いて前記第１工程に
よつて精製されたスクワランを長時間曝すという
磁界処理である。そして、この工程によつて、ス
クワランが交番磁界中に於いて磁力線に作用を受
け、スクワランの構成分子間に相転位が生じ、数
10年単位の熟成と同様の強固な分子群が生じ、そ
の結果金属等に対する付着力が著しく改善され
る。具体的には脱脂処理された金属板に対する濡
れ性が極めて良くなる。このことは油性の向上に
つながり、また固着したスラツジの溶解能力にも
優れている。
よつて精製されたスクワランを長時間曝すという
磁界処理である。そして、この工程によつて、ス
クワランが交番磁界中に於いて磁力線に作用を受
け、スクワランの構成分子間に相転位が生じ、数
10年単位の熟成と同様の強固な分子群が生じ、そ
の結果金属等に対する付着力が著しく改善され
る。具体的には脱脂処理された金属板に対する濡
れ性が極めて良くなる。このことは油性の向上に
つながり、また固着したスラツジの溶解能力にも
優れている。
第２工程の交番磁界中に於けるスクワランの曝
し工程に使用する好ましい装置の一例を、第１
図、第２図に基づき以下に説明する。
し工程に使用する好ましい装置の一例を、第１
図、第２図に基づき以下に説明する。
容量100のステンレス容器１は、直径530mm、
深さ550mmの円筒形のものを使用し、このステン
レス容器１内に２対のコイル２，３を配設する。
この２対のコイル２，３は直径300mmで略Ω状に
なした径1.5mmの導体に、巻き数各100回cm2巻き線
を巻回したコイルをステンレス容器１の底から
100mm、コイル間隔300mmで配設し、電流出力増幅
器４と各コイル２，３を夫々直列に接続するが、
電流方向は夫々逆向きとして、効率のよい交番磁
界を形成できるようにする。また、ステンレス容
器１の各コイル２，３の中間背面部の内周壁に
は、ステンレス容器１内に注入されたスクワラン
を攪拌する回転翼５が設置されると共に、ステン
レス容器１に底部には処理済みのスクワランを外
部へ排出する排出口６が設けられている。
深さ550mmの円筒形のものを使用し、このステン
レス容器１内に２対のコイル２，３を配設する。
この２対のコイル２，３は直径300mmで略Ω状に
なした径1.5mmの導体に、巻き数各100回cm2巻き線
を巻回したコイルをステンレス容器１の底から
100mm、コイル間隔300mmで配設し、電流出力増幅
器４と各コイル２，３を夫々直列に接続するが、
電流方向は夫々逆向きとして、効率のよい交番磁
界を形成できるようにする。また、ステンレス容
器１の各コイル２，３の中間背面部の内周壁に
は、ステンレス容器１内に注入されたスクワラン
を攪拌する回転翼５が設置されると共に、ステン
レス容器１に底部には処理済みのスクワランを外
部へ排出する排出口６が設けられている。
次に、第２工程の磁界処理についての実験例を
示す。
示す。
スクワランを下記の条件により前記好ましい処
理装置を用いて磁界処理をして潤滑油を製造し
た。
理装置を用いて磁界処理をして潤滑油を製造し
た。
ステンレス容器１内にスクワランを注入し、然
る後各コイル２，３に最大電流１Ａで駆動インピ
ーダンスを非常に大きくした電流出力増幅器４か
ら５Hzの方形波パルスを流した。その処理期間は
10日間を必要とし、且つ処理温度は常温であつ
た。
る後各コイル２，３に最大電流１Ａで駆動インピ
ーダンスを非常に大きくした電流出力増幅器４か
ら５Hzの方形波パルスを流した。その処理期間は
10日間を必要とし、且つ処理温度は常温であつ
た。
前記磁界処理によつて製造された潤滑油は、磁
界処理によつてスクワランの構成分子間に相転位
が生じ、数10年単位の熟成と同様の強固な分子群
が生じ、従来のスクワランのような製造ロツトの
違いによる油性のバラつきがなくなり、更に磁界
処理前のスクワランは粘性が大きく流動性は余り
なかつたが、処理後の潤滑油が粘性が小さく、従
来に比し流動性が出てきたので、金属に対する濡
れ性が向上し、同一油量で平均３倍程度の面積に
展開できた。すなわち、磁界処理後の潤滑油は、
粘性が小さくても油膜が強く、金属等への付着力
が大で、且つ均一に付着し、その結果極めて少量
で大きな潤滑力が得られることが判つた。
界処理によつてスクワランの構成分子間に相転位
が生じ、数10年単位の熟成と同様の強固な分子群
が生じ、従来のスクワランのような製造ロツトの
違いによる油性のバラつきがなくなり、更に磁界
処理前のスクワランは粘性が大きく流動性は余り
なかつたが、処理後の潤滑油が粘性が小さく、従
来に比し流動性が出てきたので、金属に対する濡
れ性が向上し、同一油量で平均３倍程度の面積に
展開できた。すなわち、磁界処理後の潤滑油は、
粘性が小さくても油膜が強く、金属等への付着力
が大で、且つ均一に付着し、その結果極めて少量
で大きな潤滑力が得られることが判つた。
前記磁界処理によつて得られた潤滑油を自動車
エンジンのシリンダーオイルとして使用した処、
エンジン始動時の低速回転から高速回転までの時
間を、従来のエンジンオイルと比べて短縮でき
た。更に、アイドリング回転数も高くなつた。
エンジンのシリンダーオイルとして使用した処、
エンジン始動時の低速回転から高速回転までの時
間を、従来のエンジンオイルと比べて短縮でき
た。更に、アイドリング回転数も高くなつた。
また、レコードプレーヤーのターンテーブル軸
受けに前記潤滑油を差した処、軸受けの摩擦が少
なくなつてきたきしみ音が発生しなくなり、特に
低音がより鮮明に再生されるようになつた。
受けに前記潤滑油を差した処、軸受けの摩擦が少
なくなつてきたきしみ音が発生しなくなり、特に
低音がより鮮明に再生されるようになつた。
［発明の効果］
本発明は上述のように、スクワランを更に磁界
処理することにより潤滑油が精製されるため、ス
クワランの構成分子間に相転位が生じ、数10年単
位の熟成と同様の強固な分子群が生じ、油性のバ
ラつきがなくなり、粘性が小さくても油膜が強い
ため金属等への付着力が大となると共に、均一と
なる性状が得られ、その結果極めて少量で大きな
潤滑力が得られ、またスラツジの溶解能力にも優
れていて、高い洗浄能力をもち、更に磁界処理に
よつて金属とのなじみが極めてよくなり、潤滑力
が大巾に向上し、然もスクワランは飽和炭化水素
であるために、安定度の指標である沃素価がほと
んどゼロであるので、高温の大気中でも変化せ
ず、本発明製造方法によつて得られた潤滑油は特
に自動車用の潤滑油として最適であり、その他精
密機器の高性能油として使用したり、オーデイオ
機器の高性能油としてコンデンサーや軸受けなど
にも使用できるのである。
処理することにより潤滑油が精製されるため、ス
クワランの構成分子間に相転位が生じ、数10年単
位の熟成と同様の強固な分子群が生じ、油性のバ
ラつきがなくなり、粘性が小さくても油膜が強い
ため金属等への付着力が大となると共に、均一と
なる性状が得られ、その結果極めて少量で大きな
潤滑力が得られ、またスラツジの溶解能力にも優
れていて、高い洗浄能力をもち、更に磁界処理に
よつて金属とのなじみが極めてよくなり、潤滑力
が大巾に向上し、然もスクワランは飽和炭化水素
であるために、安定度の指標である沃素価がほと
んどゼロであるので、高温の大気中でも変化せ
ず、本発明製造方法によつて得られた潤滑油は特
に自動車用の潤滑油として最適であり、その他精
密機器の高性能油として使用したり、オーデイオ
機器の高性能油としてコンデンサーや軸受けなど
にも使用できるのである。
第１図は本発明に使用する磁界処理装置の一例
を示す概略縦断面説明図、第２図は同コイルの結
線状態を示す概略展開説明図である。
を示す概略縦断面説明図、第２図は同コイルの結
線状態を示す概略展開説明図である。
Claims (1)
- １ スクワランを、交番磁界中に於いて磁界処理
をなすことを特徴とするスクワランを原料とする
潤滑油の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9369888A JPH01263193A (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | スクワランを原料とする潤滑油の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9369888A JPH01263193A (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | スクワランを原料とする潤滑油の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01263193A JPH01263193A (ja) | 1989-10-19 |
| JPH045713B2 true JPH045713B2 (ja) | 1992-02-03 |
Family
ID=14089621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9369888A Granted JPH01263193A (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | スクワランを原料とする潤滑油の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01263193A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| HUE042328T2 (hu) * | 2005-12-12 | 2019-06-28 | Neste Oyj | Eljárás elágazó szénhidrogén komponens elõállítására |
| HUE039024T2 (hu) * | 2005-12-12 | 2018-12-28 | Neste Oyj | Eljárás szénhidrogén összetevõ elõállítására |
-
1988
- 1988-04-15 JP JP9369888A patent/JPH01263193A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01263193A (ja) | 1989-10-19 |
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