JPH0456940B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、リベツト型クラツド接点に於ける接
点材とベース材の接合強度のように２つの材料の
接合強度を測定する為のリベツト型クラツド接点
用自動剪断強度試験機に関する。

（従来の技術） 従来、リベツト型クラツド接点に於ける接点材
とベース材の接合強度を測定するには、第３図に
示す小型材料試験機１にて剪断試験していた。即
ち、試験機１の相対向する引張り治具２，２′の
凹部３，３′にリベツト型クラツド接点４の接点
材５とベース材６を夫々挿入し、引張り治具２，
２′を互いに反対方向に引張つて、剪断試験し接
点材５とベース材６の接合強度を測定していた。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記小型材料試験機１では、試験片
であるリベツト型クラツド接点４を引張り治具
２，２′の凹部３，３′の中に入れてしまうので引
張り治具２，２′を互いに密着して、しつかり固
定しないとずれるし、その上剪断場所が見にくか
つた。しかも１個づつしか試験できず、機械的に
引張治具２，２′を引張ると急激な力が加わり引
張治具２，２′が密着せず正確な測定ができなか
つた。また、剪断荷重の目盛が200ｇ、500ｇ、１
Kg、２Kgと大きい為、剪断荷重の小さいものは正
しい測定ができなかつた。

さらに電卓でσ計算、工程能力指数等の計算を
行つているので、入力ミスがあつた。（σ、、
cp値等） そこで本発明は、リベツト型クラツド接点の試
験片を確実に固定でき、剪断場所が見やすく、し
かも多数試験でき、また剪断荷重の小さいもので
も正しく剪断強度を測定でき、その上自動的に剪
断強度が計算されてミスの無いリベツト型クラツ
ド接点用自動剪断強度試験機を提供しようとする
ものである。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本発明のリベツト
型クラツド接点用自動剪断強度試験機は、合わせ
面の長手方向に一定間隔に多数のリベツト型クラ
ツド接点の試験片挿入孔を形成したチヤツキング
ユニツトを流体圧シリンダーの駆動により長手方
向に往復動可能になし、このチヤツキングユニツ
トの長手方向と直交する方向で剪断用チツプをチ
ヤツキングユニツトの上面に接触しない高さ位置
の前面に備えたクロスバーをロードセルに連続し
て流体圧シリンダーの駆動によりチヤツキングユ
ニツトに向つて往復動可能になし、前記ロードセ
ルに自動演算器、プリンタを電気的に接続して成
るものである。

（実施例） 本発明のリベツト型クラツド接点用自動剪断強
度試験機の一実施例を第１図及び第２図によつて
説明すると、１０はチヤツキングユニツトで、合
わせ面１１の長手方向に一定間隔にリベツト型ク
ラツド接点の試験片挿入孔１２が多数、本例では
10個形成されている。このチヤツキングユニツト
１０は移動台１３上に載置され、油圧シリンダー
１４の駆動により長手方向に往復動するようにな
されている。チヤツキングユニツト１０の長手方
向と直交する方向には剪断用チツプ１５をチヤツ
キングユニツト１０の上面と略同高で該上面に接
触しない高さ位置の前面に備えたクロスバー１６
をチヤツキングユニツト１０に向つて摺動自在に
設けられている。即ちクロスバー１６はチヤツキ
ングユニツト１０を跨いで左右両側方のブラケツ
ト１７に架設された一対のロツド１８に摺動自在
に支持されている。このクロスバー１６の背面に
はロードセル１９が連結され、ロードセル１９の
後端にはブラケツト２０に支持した油圧シリンダ
ー２１が連結されている。前記ロードセル１９に
は自動演算器２２が電気的に接続され、自動演算
器２２にはプリンタ２３が電気的に接続されてい
る。

前記の如く構成された実施例のリベツト型クラ
ツド接点用自動剪断強度試験機で、リベツト型ク
ラツド接点４の接点材５とベース材６の剪断強度
接合強度を測定するには、先ずチヤツキングユニ
ツト１０の各試験片挿入孔１２にリベツト型クラ
ツド接点４を挿入保持して、接点材５のみリベツ
ト型クラツド接点の試験片挿入孔１２より突出す
る。次に油圧シリンダー２１を駆動してロードセ
ル１９を介して連続されたクロスバー１６をロツ
ド１８に沿つて前進させ、その前面の剪断用チツ
プ１５にてチヤツキングユニツト１０の最前位置
の試験片挿入孔１２に挿入されたリベツト型クラ
ツド接点４の接点材５をベース材６との界面より
剪断する。この時接点材５の剪断荷重がロードセ
ル１９により検知され、その検知信号が自動演算
器２２に送られ、演算されて剪断強度が数値化さ
れる。この数値はプリンタ２３に送られて記録用
紙に記録される。接点材５を剪断した剪断用チツ
プ１５は油圧シリンダー２１の駆動により後退
し、チヤツキングユニツト１０を油圧シリンダー
１４の駆動によりリベツト型クラツド接点の試験
片挿入孔１２の１ピツチ分だけ前進させて停止す
る。そして再び油圧シリンダー２１を駆動して剪
断用チツプ１５を前進させてチヤツキングユニツ
ト１０の２番目の試験片挿入孔１２に挿入された
リベツト型クラツド接点４の接点材５を剪断す
る。この時の剪断荷重はロードセル１９により検
知され、その検知信号が自動演算器２２に送られ
演算されて剪断強度が数値化される。この数値は
プリンタ２３に送られて記録用紙に記録される。

以後前記工程が繰り返されチヤツキングユニツ
ト１０の３番目以降の試験片挿入孔１２に挿入さ
れたリベツト型クラツド接点４の接点材５の剪断
が行われ、その剪断強度が記録されることにな
る。

（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明のリベツト型ク
ラツド接点用自動剪断強度試験機は、チヤツキン
グユニツトに合わせ面の長手方向に一定間隔に形
成した多数のリベツト型クラツド接点の試験片挿
入孔にリベツト型クラツド接点の試験片を挿入し
て確実に保持できるので、リベツト型クラツド接
点の試験片がずれることが無い。またリベツト型
クラツド接点の試験片挿入孔よりリベツト型クラ
ツド接点の試験片の剪断すべき部分が突出するの
で、剪断場所が見やすく監視がいきとどき、しか
も多数のリベツト型クラツド接点の試験片の剪断
を連続的に行うことができるので、剪断試験時間
が短縮されて、作業能率が向上し、さらに流体圧
シリンダーの駆動にしたことによりスムースに剪
断力が加わり測定が正確にできる。さらにリベツ
ト型クラツド接点の試験片の剪断荷重をロードセ
ルで検知され、その検知信号が自動演算器に入
り、演算されて剪断強度が数値化されるので、剪
断荷重の小さいものでも正しく測定でき、しかも
数値化された剪断強度はプリンタに送られて記録
用紙に記録されるので、ミスが無い等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるリベツト型クラツド接点
用自動剪断強度試験機の一実施例を示す平面図、
第２図はその左側面図、第３図は従来の剪断強度
試験用小型材料試験機の側面図である。 １０……チヤツキングユニツト、１１……合わ
せ面、１２……リベツト型クラツド接点の試験片
挿入孔、１５……剪断用チツプ、１６……クロス
バー、１９……ロードセル、２１……油圧シリン
ダー、２２……自動演算器、２３……プリンタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 合わせ面の長手方向に一定間隔に多数のリベ
   ツト型クラツド接点の試験片挿入孔を形成したチ
   ヤツキングユニツトを流体圧シリンダーの駆動に
   より長手方向に往復動可能になし、このチヤツキ
   ングユニツトの長手方向と直交する方向で剪断用
   チツプをチヤツキングユニツトの上面と略同高で
   該上面に接触しない高さ位置の前面に備えたクロ
   スバーをロードセルに連結して流体圧シリンダー
   の駆動によりチヤツキングユニツトに向つて往復
   動可能になし、前記ロードセルに自動演算器、プ
   リンタを電気的に接続して成るリベツト型クラツ
   ド接点用自動剪断強度試験機。