JPH0456642A - 自動車の排気音色改良装置 - Google Patents

自動車の排気音色改良装置

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JPH0456642A
JPH0456642A JP16804590A JP16804590A JPH0456642A JP H0456642 A JPH0456642 A JP H0456642A JP 16804590 A JP16804590 A JP 16804590A JP 16804590 A JP16804590 A JP 16804590A JP H0456642 A JPH0456642 A JP H0456642A
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JP
Japan
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sound
sound pressure
pressure level
audio signal
exhaust
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Application number
JP16804590A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Takemori
竹森 良久
Kazuyoshi Ito
伊藤 和義
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH0456642A publication Critical patent/JPH0456642A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/06Silencing apparatus characterised by method of silencing by using interference effect
    • F01N1/065Silencing apparatus characterised by method of silencing by using interference effect by using an active noise source, e.g. speakers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車の排気系から排出される排気音の音色
を改良する自動車の排気音色改良装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車には、排気系から排出される排気音によ
る環境破壊を防止するため、排気系に消音器等が装着さ
れており、これにより、排気音が規制レベル以下に低減
されている。
ところで、自動車では、走行中にエンジンの作動や車体
の振動等に起因する騒音が発生するが、車内で運転者等
によって聴取される騒音のうちには特に不快に怒しられ
る音が存在することがあり、このような不快な騒音は、
例えば、特開昭60−143157号公報に開示される
ような車内音改良装置により、車内騒音が改質されてい
る。
しかしながら、このような従来の自動車では、アクセル
を一杯に踏み込んだ時と、そうでない場合とではスピー
ド、加速度等が異なるのに、排気音が運転状況に対応せ
ず、このためスピード、加速感等が怒しられず、運転者
等が物足りなさを感じる場合があるという問題があった
一方、このような運転状況に対応した排気音を、消音器
等の組み替えにより作り出すことは、非常に困難であっ
た。
本発明者は、このような問題点を解決するために、先に
特願平2−79995号に自動車の排気音色改良装置の
発明を出願した。
第10図は、この自動車の排気音色改良装置を示すもの
で、図において、符号11は、車両に搭載されているエ
ンジンを示している。
このエンジン11には、排気ガスを排出するために排気
系13が接続されており、この排気系13には、排気ガ
スを浄化する触媒コンバータ15゜排気音を低減するた
めのブリマフラー17.マフラー19が装着されている
そして、排気系13は、車両の後部にまで延設されてお
り、その後端は車両の後方に向けて開口されている。
この排気系13の上流側には、エンジン11から排出さ
れた直後の排気音を集録し音声信号に変換するための第
1マイクロフォン21が配置されている。
この第1マイクロフォン21は、エンジン11の回転数
により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の通
過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解する第1回転
同期フィルタ23に接続されている。
また、エンジン11には、その回転数を測定する回転数
センサ25が接続されており、この回転数センサ25に
は、回転数センサ25からのパルス信号を電圧に変換す
るコンバータ27が接続され、このコンバータ27が第
1回転同期フィルタ23に接続されている。
この第1回転同期フィルタ23には、所定次数における
音声信号の音圧レベルを増減するアンプ29が接続され
ている。
このアンプ29は、音声信号を音響に変換して発音する
スピーカ31に接続されており、このスピーカ31から
の音が、自動車の排気系13からの排気音と合成される
このスピーカ31は排気系13の後端部に配置されてい
る。また、スピーカ31には音響導管33が形成されて
おり、この音響導管33の先端は、排気系13の後端と
同一方向に開口されている。
スピーカ31の音響導管33には、スピーカ31からの
音と自動車の排気系13からの排気音とが合成された合
成音を集録し音声信号に変換する第2マイクロフォン3
5が固定されている。
第2マイクロフォン35は、音声信号のうちエンジン1
1の回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音
声信号の通過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解す
る第2回転同期フィルタ37と接続されている。
この第2回転同期フィルタ37および第1回転同期フィ
ルタ23は、例えば、電圧同調フィルタ等とされており
、第2回転同期フィルタ37および第1回転同期フィル
タ23は、爆発の1次12次、3次の周波数成分を通過
させるバンドパスフィルタと、0.5次以上の周波数成
分を通過させるバイパスフィルタとから構成されている
また、第2回転同期フィルタ37は、エンジン11の回
転数を電圧に変換するコンバータ27に接続されており
、第1回転同期フィルタ23と同一の次数成分を通過さ
せている。
さらに、第2回転同期フィルタ37には、第2回転同期
フィルタ37からの所定次数における音声信号が入力さ
れ、音声信号の次数ピークにおける音圧レベルと、エン
ジン負荷および回転数から決定される次数ピークにおけ
る目標排気吐出音音圧レベルとを比較して、アンプ29
のゲインを制御する制御装置39が接続されている。
第2回転同期フィルタ37と制御装置39との間には、
A/D変換器41が配置され、第2マイクロフォン35
からの音声信号が制御装置39に数値データとして入力
される。
また、制御装置39には、エンジン負荷を感知する、例
えば、エンジン11に接続されたブースト圧力センサ等
が接続されている。また、コンバータ27と制御装置3
9とが接続されており、制御装置39にエンジン回転数
が導入される。
また、制御装置39には、エンジン回転数およびエンジ
ン負荷により決定される目標排気吐出音音圧レベルがデ
ータとして取り込まれている。尚、目標排気吐出音音圧
レベルは、制御装置39にデータとして取り込まれてい
る必要は必ずしもなく、制御装置39において、例えば
、計算式にエンジン11の回転数およびエンジン負荷を
代入して導き出せれば良い。
この目標排気吐出音音圧レベルは、自動車の後部から出
される音の目標とする次数ピークにおける音圧レベルと
して決定されており、自動車の後部から出される音の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルとなると、スピード、加速度等の運転状況に対応して
排気音が発生し、運転者等が満足する程度の排気音レベ
ルとなる音圧レベルとして決定されている。
また、第1回転同期フィルタ23および第2回転同期フ
ィルタ37を通過する音声信号の次数成分は、目標排気
吐出音音圧レベルが存在する次数における次数成分とさ
れている。
尚、第10図において、実線は音に基づく電気信号の伝
達経路を、破線はその他の情報に基づく電気信号の伝達
経路を示すものである。
以上のように構成された自動車の排気音色改良装置では
、第11図に示すように、制御装置39に、回転数セン
サ25等からエンジン回転数およびエンジン負荷が入力
され、この制御装置39内で、エンジン回転数およびエ
ンジン負荷に対応する目標排気吐出音音圧レベルが導か
れる。
この目標排気吐出音音圧レベルは、エンジン回転数およ
び負荷により種々の値に変動する。
一方、エンジン11から排出された直後の排気音が第1
マイクロフォン21により集録されて音声信号に変換さ
れ、この第1マイクロフォン21からの音声信号のうち
エンジン回転数により定まる特定次数の周波数成分以外
の音声信号の通過が、第1回転同期フィルタ23により
阻止され、音声信号が次数成分毎に分解される。
そして、第1回転同期フィルタ23により分解された所
定次数における音声信号が、制御装置39によりゲイン
が制御されるアンプ29に入力され、音声信号の音圧レ
ベルが増減され、スピーカ31により音声信号が音響に
変換されて発音され、自動車の排気系13からの排気音
と合成される。
また、スピーカ31からの音と自動車の排気系13から
の排気音とが合成された合成音は、第2マイクロフォン
35により集録され音声信号に変換される。
この第2マイクロフォン35からの音声信号のうちエン
ジン11の回転数により定まる特定次数の周波数成分以
外の音声信号の通過が、第2回転同期フィルタ37によ
り阻止され、音声信号が次数成分毎に分解される。即ち
、第2マイクロフォン35からの音声信号が、第1マイ
クロフォン2工からの音声信号と同様の次数成分に分解
される。
この第2回転同期フィルタ37からの所定次数における
音声信号は、数値データとして制御装置39に入力され
、この制御装置39内で、音声信号の次数ビークムこお
ける音圧レベルと、エンジン負荷および回転数から決定
された次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レベルと
が比較され、第2マイクロフォン35からの音声信号の
次数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レ
ベルに近づくように、アンプ29のゲインが制御され、
アンプ29を通過する第1マイクロフォン21からの音
声信号の音圧レベルが増減される。
即ち、制御装置39により、目標排気吐出音音圧レベル
の方が大きい場合には、アンプ29のゲインを大きくし
、目標排気吐出音音圧レベルの方が小さい場合には、ア
ンプ29のゲインを小さくし、スピーカ31からの音と
自動車の排気系13からの排気音とが合成された合成音
の音圧レベルが、目標排気吐出音音圧レベルに近づくよ
うに制御される。
従って、排気系13から排出される排気音に音を負荷す
ることにより、運転状態に対応する排気音色を作り出す
ことができ、これにより、スピード、加速感等を運転者
等に十分に惑しさせることができる。
また、フィードバック制御、即ち、第2マイクロフォン
35からの音声信号の次数ピークにおける音圧レベルが
目標排気吐出音音圧レベルに近づくように、アンプ29
のゲインが制御され、アンプ29を通過する第1マイク
ロフォン21からの音声信号の音圧レベルが増減される
ため、常時目標排気吐出音音圧レベルに近づくよう制御
され、運転状態に対応する最適な排気音色を作り出すこ
とができる。
〔発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような自動車の排気音色改良装置で
は、排気系13の上流側に排気音を収録する第1マイク
ロフォン21を配置したため、この第1マイクロフォン
21により、排気系13に配置されたマフラー17.1
9等の影響、例えば、温度、共鳴作用を受けた排気音が
収録され、このため、第1回転同期フィルタ23を通過
する同一周波数における音圧レベルが、経時的に大きく
変動する虞があった。
このため、制御装置39により、第2マイクロフォン3
5からの音声信号の次数ピークにおける音圧レベルが目
標排気吐出音音圧レベルに近づくように、アンプ29の
ゲインを制御しても、基準となる音が大きく変動するた
め、力1気音に付加される音も大きく変動し、合成音が
目標排気吐出音音圧レベルにまで減衰するには時間がか
かるという問題があった。
従って、例えば、急にアクセルを一杯に踏み込んだ場合
等には、その状態に迅速に対応することができず、運転
者が物足りなさを怒しるという問題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、合成音の音圧レベルを目標排気吐出音音圧レベ
ルにまで減衰する時間を大幅に短縮することができる自
動車の排気音色改良装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 請求項1記載の自動車の排気音色改良装置は、エンジン
から排出された直後の排気音を集録し音声信号に変換す
る第1マイクロフォンと、この第1マイクロフォンから
の音声信号のうち前記エンジンの回転数により定まる特
定次数の周波数成分以外の音声信号の通過を阻止し、音
声信号を次数成分毎に分解する第1回転同期フィルタと
、この第1回転同期フィルタからの音声信号の音圧レベ
ルを周波数毎に一定レベルに変換する定音圧装置と、こ
の定音圧装置からの所定次数における音声信号の音圧レ
ベルを増減するアンプと、このアンプを通過した音声信
号を音響に変換して発音し、自動車の排気系からの排気
音と合成するスピーカと、このスピーカからの音と前記
自動車の排気系からの排気音とが合成された合成音を集
録し音声信号に変換する第2マイクロフォンと、この第
2マイクロフォンからの音声信号のうち前記エンジンの
回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信
号の通過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解する第
2回転同期フィルタと、この第2回転同期フィルタから
の所定次数における音声信号が入力され、この音声信号
の次数ピークにおける音圧レベルとエンジン負荷および
回転数から決定された次数ピークにおける目標排気吐出
音音圧レベルとを比較して、前記アンプのゲインを制御
する制御装置とを備えてなるものである。
請求項2記載の自動車の排気音色改良装置は、エンジン
における吸気系の吸気音を集録し音声信号に変換する第
1マイクロフォンと、この第1マイクロフォンからの音
声信号のうち前記エンジンの回転数により定まる特定次
数の周波数成分以外の音声信号の通過を阻止し、音声信
号を次数成分毎に分解する第1回転同期フィルタと、こ
の第1回転同期フィルタからの音声信号の音圧レベルを
周波数毎に一定レベルに変換する定音圧装置と、この定
音圧装置からの所定次数における音声信号の音圧レベル
を増減するアンプと、このアンプを通過した音声信号を
音響に変換して発音し、自動車の排気系からの排気音と
合成するスピーカと、このスピーカからの音と前記自動
車の排気系からの排気音とが合成された合成音を集録し
音声信号に変換する第2マイクロフォンと、この第2マ
イクロフォンからの音声信号のうち前記エンジンの回転
数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の
通過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解する第2回
転同期フィルタと、この第2回転同期フィルタからの所
定次数における音声信号が入力され、この音声信号の次
数ピークにおける音圧レベルとエンジン負荷および回転
数から決定された次数ピークにおける目標排気吐出音音
圧レベルとを比較して、前記アンプのゲインを制御する
制御装置とを備えてなるものである。
請求項3記載の自動車の排気音色改良装置は、請求項1
または2記載の自動車の排気音色改良装置において、制
御装置を、エンジン負荷および回転数から次数ピークに
おける目標排気吐出音音圧レベルを算出する目標値算出
装置と、第2回転同期フィルタからの所定次数における
音声信号および目標排気吐出音音圧レベルが入力され、
前記音声信号の次数ピークにおける音圧レベルと前記目
標排気吐出音音圧レベルを比較して、前記アンプのゲイ
ンを算出するアナログ計算機とから構成してなるもので
ある。
〔作 用〕
請求1記載の自動車の排気音色改良装置では、制御装置
にエンジン回転数およびエンジン負荷が入力され、この
制御装置内で、エンジン回転数およびエンジン負荷に対
応する目標排気吐出音音圧レベルが導かれる。
この目標排気吐出音音圧レベルは、自動車の後部から出
される音の目標とする次数ピークにおける音圧レベルと
して決定されており、自動車の後部から出される音の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルとなると、スピード、加速度等の運転状況に対応して
排気音が発生し、運転者等が満足する程度の排気音レベ
ルとなる音圧レベルとして決定されている。
一方、エンジンから排出された直後の排気音が、第1マ
イクロフォンにより集録されて音声信号に変換され、こ
の第1マイクロフォンからの音声信号のうちエンジンの
回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信
号の通過が、第1回転同期フィルタにより阻止され、こ
のフィルタを通過した音声信号が次数成分毎に分解され
る。
そして、第1回転同期フィルタにより分解された所定次
数における音声信号が定音圧装置に入力され、この定音
圧装置により、同一周波数における音声信号の音圧レベ
ルが一定レベルに変換される。
この定音圧装置を通過した音声信号は、制御装置により
ゲインが制御されるアンプに入力され、音声信号の音圧
レベルが増減され、スピーカにより音声信号が音響に変
換されて発音され、自動車の排気系からの排気音と合成
される。
スピーカからの音と自動車の排気系からの排気音とが合
成された合成音は、第2マイクロフォンにより集録され
音声信号に変換される。
この第2マイクロフォンからの音声信号のうちエンジン
の回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声
信号の通過が、第2回転同期フィルタにより阻止され、
音声信号が次数成分毎に分解される。
この第2回転同期フィルタからの所定次数における音声
信号は制御装置に入力され、この制御装置内で、音声信
号の次数ピークにおける音圧レベルと、この音圧レベル
と同一次数の次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レ
ベルとが比較され、第2マイクロフォンからの音声信号
の次数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧
レベルに近づくように、アンプのゲインが制御され、ア
ンプを通過する第1マイクロフォンからの音声信号の音
圧レベルが増減される。
即ち、制御装置により、目標排気吐出音音圧レベルの方
が大きい場合には、アンプのゲインを大きくし、目標排
気吐出音音圧レベルの方が小さい場合には、アンプのゲ
インを小さくし、スピーカからの音と自動車の排気系か
らの排気音とが合成された合成音の音圧レベルが、目標
排気吐出音音圧レベルに近づくように制御される。
従って、排気系の消音特性の影響を受は音圧レベルが経
時的に大きく変動する音声信号が、第1マイクロフォン
により収録された場合でも、定音圧装置を通過すると、
同一周波数の音声信号の音圧レベルが一定とされ、アン
プにより増減される基準の音圧レベルが一定であるため
、合成音の音圧レベルが、目標排気吐出音音圧レベルに
近づく、即ち、合成音の音圧レベルが目標排気吐出音音
圧レベルにまで減衰する時間が大幅に短縮される。
請求項2記載の自動車の排気音色改良装置では、制御装
置にエンジン回転数およびエンジン負荷が入力され、こ
の制御装置内で、エンジン回転数およびエンジン負荷に
対応する目標排気吐出音音圧レベルが導かれる。
この目標排気吐出音音圧レベルは、自動車の後部から出
される音の目標とする次数ピークにおける音圧レベルと
して決定されており、自動車の後部から出される音の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルとなると、スピード、加速度等の運転状況に対応して
排気音が発生し、運転者等が満足する程度の排気音レベ
ルとなる音圧レベルとして決定されている。
一方、エンジンにおける吸気系の吸気音が、第1マイク
ロフォンにより集録されて音声信号に変換され、この第
1マイクロフォンからの音声信号のうちエンジンの回転
数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の
通過が、第1回転同期フィルタにより阻止され、このフ
ィルタを通過した音声信号が次数成分毎に分解される。
そして、第1回転同期フィルタにより分解された所定次
数における音声信号が定音圧装置に入力され、この足音
圧装置により、同一周波数における音声信号の音圧レベ
ルが一定レベルに変換される。
この定音圧装置を通過した音声信号は、制御装置により
ゲインが制御されるアンプに入力され、音声信号の音圧
レベルが増減され、スピーカにより音声信号が音響に変
換されて発音され、自動車の排気系からの排気音と合成
される。
スピーカからの音と自動車の排気系からの排気音とが合
成された合成音は、第2マイクロフォンにより集録され
音声信号に変換される。
この第2マイクロフォンからの音声信号のうちエンジン
の回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声
信号の通過が、第2回転同期フィルタにより阻止され、
音声信号が次数成分毎に分解される。
この第2回転同期フィルタからの所定次数における音声
信号は制御装置に入力され、この制御装置内で、音声信
号の次数ピークにおける音圧レベルと、この音圧レベル
と同一次数の次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レ
ベルとが比較され、第2マイクロフォンからの音声信号
の次数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧
レベルに近づ(ように、アンプのゲインが制御され、ア
ンプを通過する第1マイクロフォンからの音声信号の音
圧レベルが増減される。
即ち、制御装置により、目標排気吐出音音圧レベルの方
が大きい場合には、アンプのゲインを大きくし、目標排
気吐出音音圧レベルの方が小さい場合には、アンプのゲ
インを小さくし、スピーカからの音と自動車の排気系か
らの排気音とが合成された合成音の音圧レベルが、目標
排気吐出音音圧レベルに近づくように制御される。
従って、排気系の消音特性等の種々の影響を受は音圧レ
ベルが経時的に大きく変動する音声信号が、第1マイク
ロフォンにより収録された場合でも、定音圧装置を通過
すると、同一周波数の音声信号の音圧レベルが一定とさ
れ、アンプにより増減される基準の音圧レベルが一定で
あるため、合成音の音圧レベルが、目標排気吐出音音圧
レベルに近づく、即ち、合成音の音圧レベルが目標排気
吐出音音圧レベルにまで減衰する時間が大幅に短縮され
る。
請求項3記載の自動車の排気音色改良装置では、請求項
1または2記載の自動車の排気音色改良装置において、
制御装置を、目標値算出装置とアナログ計算機とから構
成したので、目標値算出装置で算出した目標排気吐出音
音圧レベルと、第2回転同期フィルタからの所定次数に
おける音声信号が、アナログ信号としてアナログ計算機
に入力され、このアナログ計算機内で、目標排気吐出音
音圧レベルと、音声信号の次数ピークにおける音圧レベ
ルが比較され、アンプのゲインが算出される。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細を図面に示す実施例について説明す
る。
第1図は、本発明の自動車の排気音色改良装置の一実施
例を示すもので、図においで、符号51は、車両に搭載
されているエンジンを示している。
このエンジン51には、排気ガスを排出するために排気
系53が接続されており、この排気系53には、排気ガ
スを浄化する触媒コンバータ55゜排気音を低減するた
めのブリマフラー57.マフラー59が装着されている
そして、排気系53は、車両の後部にまで延設されてお
り、その後端は車両の後方に向けて開口されている。
この排気系53の上流側には、エンジン51から排出さ
れた直後の排気音を集録し音声信号に変換するための第
1マイクロフォン61が配置されている。
この第1マイクロフォン61は、エンジン51の回転数
により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の通
過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解する第1回転
同期フィルタ63に接続されている。
また、エンジン51には、その回転数を測定する回転数
センサ65が接続されており、この回転数センサ65に
は、回転数センサ65からのバルス信号を電圧に変換す
るコンバータ67が接続され、このコンバータ67が第
1回転同期フィルタ63に接続されている。
この第1回転同期フィルタ63に−は、第1回転同期フ
ィルタ63からの音声信号の音圧レベルを周波数毎に一
定レベルに変換する定音圧装置68に接続されている。
この定音圧装置68では、第1回転同期フィルタ63を
通過した同一周波数における音圧レベルが、同一レベル
に変換される。即ち、第2図に示すように、経時的に大
きく変動する同一周波数の音声信号の音圧レベルが、第
1回転同期フィルタ63に入力された場合でも、定音圧
装置68から出力される同一周波数における音声信号の
音圧レベルは、第3図に示すように経時的に一定しベル
とされる。
この足音圧装26Bには、第1図に示したように、所定
次数における音声信号の音圧レベルを増減するアンプ6
9が接続されている。
このアンプ69は、音声信号を音響に変換して発音する
スピーカ71に接続されており、このスピーカ71から
の音が、自動車の排気系53からの排気音と合成される
このスピーカ71は排気系53の後端部に配置されてい
る。また、スピーカ71には音響導管73が形成されて
おり、この音響導管73の先端は、排気系53の後端と
同一方向に開口されている。
スピーカ71の音響導管73には、スピーカ71からの
音と自動車の排気系53からの排気音とが合成された合
成音を集録し音声信号に変換する第2マイクロフォン7
5が固定されている。
第2マイクロフォン75は、音声信号のうちエンジン5
1の回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音
声信号の通過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解す
る第2回転同期フィルタ77と接続されている。
この第2回転同期フィルタ77および第1回転同期フィ
ルタ63は、例えば、電圧同調フィルタ等とされており
、第2回転同期フィルタ77および第1回転同期フィル
タ63は、爆発の1次、2次、3次の周波数成分を通過
させるバンドパスフィルタと、0.5次以上の周波数成
分を通過させるバイパスフィルタとから構成されている
また、第2回転同期フィルタ77は、エンジン51の回
転数を電圧に変換するコンノ\−夕67に接続されてお
り、第1回転同期フィルタ63と同一の次数成分を通過
させている。
さらに、第2回転同期フィルタ77には、第2回転同期
フィルタ77からの所定次数における音声信号が入力さ
れ、音声信号の次数ピークにおけル音圧レベルと、エン
ジン負荷および回転数から決定される次数ピークにおけ
る目標排気吐出音音圧レベルとを比較して、アンプ69
のゲインを制御する制御装置79が接続されている。
第2回転同期フィルタ77と制御装置79との間には、
A/D変換器81が配置され、第2マイクロフォン75
からの音声信号が制御装置79に数値データとして入力
される。
また、制御装置79には、エンジン負荷を感知スル、例
えば、エンジン51に接続されたツースト圧カセンサ等
が接続されている。さらに、コンバータ67と制御装置
79とが接続されており、制御装置79にエンジン回転
数が導入される。
また、制御装置79には、エンジン回転数およびエンジ
ン負荷により決定される目標排気吐出音音圧レベルがデ
ータとして取り込まれている。
尚、目標排気吐出音音圧レベルは、制御装置79にデー
タとして取り込まれている必要は必ずしもなく、制御装
置79において、例えば、計算式にエンジン51の回転
数およびエンジン負荷を代入して導き出せれば良い。
この目標排気吐出音音圧レベルは、自動車の後部から出
される音の目標とする次数ピークにおける音圧レベルと
して決定されており、自動車の後部から出される音の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルとなると、スピード、加速度等の運転状況に対応して
排気音が発生し、運転者等が満足する程度の排気音レベ
ルとなる音圧レベルとして決定されている。
また、第1回転同期フィルタ63および第2回転同期フ
ィルタ77を通過する音声信号の次数成分は、目標排気
吐出音音圧レベルが存在する次数における次数成分とさ
れている。
尚、第1図において、実線は音に基づく電気信号の伝達
経路を、破線はその他の情報に基づく電気信号の伝達経
路を示すものである。
以上のように構成された自動車の排気音色改良装置では
、第4図に示すように、制御装置79に、回転数センサ
65等からエンジン回転数およびエンジン負荷が入力さ
れ、この制御装置79内で、エンジン回転数およびエン
ジン負荷に対応する目標排気吐出音音圧レベルが導かれ
る。
この目標排気吐出音音圧レベルは、例えば、第5図乃至
第7図に示すように、エンジン回転数および負荷により
種々の値に変動される。
一方、エンジン51から排出された直後の排気音が第1
マイクロフォン61により集録されて音声信号に変換さ
れ、この第1マイクロフォン61からの音声信号のうち
エンジン回転数により定まる特定次数の周波数成分以外
の音声信号の通過が、第1回転同期フィルタ63により
阻止され、音声信号が次数成分毎に分解される。
そして、第1回転同期フィルタ63により分解された所
定次数における音声信号が定音圧装置68に入力され、
この定音圧装置68により、第8図に実線で示すように
、同一周波数を有する音声信号の音圧レベルが一定しベ
ルに変換される。
この定音圧装置68を通過した音声信号は、制御装置7
9によりゲインが制御されるアンプ69に入力され、音
声信号の音圧レベルが増減され、第8図に実線で示した
音圧レベルが一点鎖線で示した音圧レベルに増減され、
スピーカ71により音声信号が音響に変換されて発音さ
れ、自動車の排気系53からの排気音と合成される。
また、スピーカ71からの音と自動車の排気系53から
の排気音とが合成された合成音は、第2マイクロフォン
75により集録さ・れ音声信号に変換される。
この第2マイクロフォン75からの音声信号のうちエン
ジン51の回転数により定まる特定次数の周波数成分以
外の音声信号の通過が、第2回転同期フィルタ77によ
り阻止され、音声信号が次数成分毎に分解される。即ち
、第2マイクロフォン75からの音声信号が、第1マイ
クロフォン61からの音声信号と同様の次数成分に分解
される。
この第2回転同期フィルタ77からの所定次数における
音声信号は、数値データとして制御装置79に入力され
、この制御装置79内で、音声信号の次数ピークにおけ
る音圧レベルと、エンジン負荷および回転数から決定さ
れた次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レベルとが
比較され、第2マイクロフォン75からの音声信号の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルに近づくように、アンプ69のゲインが制御され、ア
ンプ69を通過する第1マイクロフォン61からの音声
信号の音圧レベルが増減される。
即ち、制御装置79により、目標排気吐出音音圧レベル
の方が大きい場合には、アンプ69のゲインを太き(し
、目標排気吐出音音圧レベルの方が小さい場合には、ア
ンプ69のゲインを小さくし、スピーカ71からの音と
自動車の排気系53からの排気音とが合成された合成音
の音圧レベルが、目標排気吐出音音圧レベルに近づくよ
うに制御される。例えば、目標排気吐出音音圧レベルが
90dBで、第2回転同期フィルタ77を通過した音圧
レベルが85dBであった場合、制御装置79により、
90dB−85dB=5dBに対応するアンプ69の電
圧、例えば、IVが加えられる。
従って、排気系の消音特性の影響を受は音圧レベルが経
時的に大きく変動する音声信号が、第1マイクロフォン
61により収録された場合でも、定音圧装置68を通過
すると、同一周波数の音声信号の音圧レベルが一定とさ
れ、アンプ69により増減される基準の音圧レベルが、
第8図に実線で示したように一定であるため、合成音の
音圧レベルが、目標排気吐出音音圧レベルに近づく、即
ち、合成音の音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベルに
まで減衰する時間を大幅に短縮することができる。
即ち、従来のように、第1マイクロフォン61により、
排気系53に配置されたマフラー57゜59等の影響を
受け、同一周波数における音圧レベルが経時的に大きく
変動する排気音が収録されても、定音圧装置68により
同一周波数における音圧レベルが一定とされ、このため
、基準となる一定の音圧レベルがアンプ69により増減
され、合成音の音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベル
と同じ音圧レベルになるように、制御装置79°により
迅速に制御することができる。
また、排気系53から排出される排気音に音を負荷する
ことにより、運転状態に対応する排気音色を作り出すこ
とができ、これにより、スピード。
加速窓等を運転者等に十分に惑しさせることができる。
第9図は本発明の自動車の排気音色改良装置の他の実施
例を示すもので、この実施例では、制御装置85が、エ
ンジン負荷および回転数から次数ピークにおける目標排
気吐出音音圧レベルを算出する目標値算出装置87と、
第2回転同期フィルタ89からの所定次数における音声
信号および目標排気吐出音音圧レベルが入力され、音声
信号の次数ピークにおける音圧レベルと目標排気吐出音
音圧レベルを比較して、アンプ91のゲインを算出する
アナログ計算機93とから構成されている。
以上のように構成された自動車の排気音色改良装置では
、エンジン負荷および回転数が目標値算出装置87に入
力され、この目標値算出装置87において目標排気吐出
音音圧レベルが算出され、デジタル信号である目標排気
吐出音音圧レベルが、D/A変換器95により、アナロ
グ信号に変換され、アナログ計算機93に入力される。
そして、第2回転同期フィルタ89からの所定次数にお
ける音声信号が、アナログ信号としてアナログ計算機9
3に一人力され、このアナログ計算機93においてアン
プ91のゲインが一挙に算出される。従って、制御袋W
85の負担を軽減することにより、制御装置85内にお
ける処理を迅速に行なうことができ、合成音を目標排気
吐出音音圧レベルにまで減衰する時間をさらに短縮する
ことができる。
尚、上記実施例では、エンジン51から排出された直後
の排気音を、排気系53の上流が配置された第1マイク
ロフォン61により収録した例について説明したが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、エンジン
における吸気系に第1マイクロフォンを配置し、吸気音
を集録しても、上記実施例とほぼ同様の効果を得ること
ができる。
そして、この場合には、第1マイクロフォンは、排気系
に配置されるよりも熱による影響を低減することができ
る。
また、上記実施例では、第1回転同期フィルタ63と定
音圧装置68とを別個に配置した例について説明したが
、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、第1回転同期フィルタに定音圧装置を組み込んでも
良いことは勿論である。
〔発明の効果〕
請求l記載の自動車の排気音色改良装置では、制御装置
にエンジン回転数およびエンジン負荷が入力され、この
制御装置内で、エンジン回転数およびエンジン負荷に対
応する目標排気吐出音音圧レベルが導かれる。
この目標排気吐出音音圧レベルは、自動車の後部から出
される音の目標とする次数ピークにおける音圧レベルと
して決定されており、自動車の後部から出される音の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルとなると、スピード、加速度等の運転状況に対応して
排気音が発生し、運転者等が満足する程度の排気音レベ
ルとなる音圧レベルとして決定されている。
一方、エンジンから排出された直後の排気音が、第1マ
イクロフォンにより集録されて音声信号に変換され、こ
の第1マイクロフォンからの音声信号のうちエンジンの
回転数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信
号のil過が、第1回転同期フィルタにより阻止され、
このフィルタを通過した音声信号が次数成分毎に分解さ
れる。
そして、第1回転同期フィルタにより分解された所定次
数における音声信号が定音圧装置に入力され、この定音
圧装置により、同一周波数を有する音声信号の音圧レベ
ルが一定しベルに変換され、この定音圧装置を通過した
音声信号は、制御装置によりゲインが制御されるアンプ
に入力され、音声信号の音圧レベルが増減され、スピー
カにより音声信号が音響に変換されて発音され、自動車
の排気系からの排気音と合成される。
スピーカからの音と自動車の排気系からの排気音とが合
成された合成音は、第2マイクロフォンにより集録され
音声信号に変換され、この第2マイクロフォンからの音
声信号のうちエンジンの回転数により定まる特定次数の
周波数成分以外の音声信号の通過が、第2回転同期フィ
ルタにより阻止され、音声信号が次数成分毎に分解され
る。
この第2回転同期フィルタからの所定次数における音声
信号は制御装置に入力され、この制御装置内で、音声信
号の次数ピークにおける音圧レベルと、この音圧レベル
と同一次数の次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レ
ベルとが比較され、第2マイクロフォンからの音声信号
の次数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧
レベルに近づくように、アンプのゲインが制御され、ア
ンプを通過する第1マイクロフォンからの音声信号の音
圧レベルが増減される。
即ち、制御装置により、目標排気吐出音音圧レベルの方
が大きい場合には、アンプのゲインを大きくし、目標排
気吐出音音圧レベルの方が小さい場合には、アンプのゲ
インを小さくし、スピーカからの音と自動車の排気系か
らの排気音とが合成された合成音の音圧レベルが、目標
排気吐出音音圧レベルに近づくように制御される。
従って、排気系の消音特性の影響を受は音圧レベルが経
時的に大きく変動する音声信号が、第1マイクロフォン
により収録された場合でも、定音圧装置を通過すると、
同一周波数の音声信号の音圧レベルが一定とされ、アン
プにより増減される基準音圧レベルが一定であるため、
合成音の音圧レベルが、目標排気吐出音音圧レベルに近
づく、即ち、合成音の音圧レベルが目標排気吐出音音圧
レベルにまで減衰する時間を大幅に短縮することができ
る。
請求項2記載の自動車の排気音色改良装置では、制御装
置にエンジン回転数およびエンジン負荷が入力され、こ
の制御装置内で、エンジン回転数およびエンジン負荷に
対応する目標排気吐出音音圧レベルが導かれる。
この目標排気吐出音音圧レベルは、自動車の後部から出
される音の目標とする次数ピークにおける音圧レベルと
して決定されており、自動車の後部から出される音の次
数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧レベ
ルとなると、スピード、加速度等の運転状況に対応して
排気音が発生し、運転者等が満足する程度の排気音レベ
ルとなる音圧レベルとして決定されている。
一方、エンジンにおける吸気系の吸気音が、第1マイク
ロフォンにより集録されて音声信号に変換され、この第
1マイクロフォンからの音声信号のうちエンジンの回転
数により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の
通過が、第1回転同期フィルタにより阻止され、このフ
ィルタを通過した音声信号が次数成分毎に分解される。
そして、第1回転同期フィルタにより分解された所定次
数における音声信号が定音圧装置に入力され、この定音
圧装置により、同一周波数を有する音声信号の音圧レベ
ルが一定しベルに変換され、この定音圧装置を通過した
音声信号は、制御装置によりゲインが制御されるアンプ
に入力され、音声信号の音圧レベルが増減され、スピー
カにより音声信号が音響に変換されて発音され、自動車
の排気系からの排気音と合成される。
スピーカからの音と自動車の排気系からの排気音とか合
成された合成音は、第2マイクロフォンにより集録され
音声信号に変換され、この第2マイクロフォンからの音
声信号のうちエンジンの回転数により定まる特定次数の
周波数成分以外の音声信号の通過が、第2回転同期フィ
ルタにより阻止され、音声信号が次数成分毎に分解され
る。
この第2回転同期フィルタからの所定次数における音声
信号は制御装置に入力され、この制御装直向で、音声信
号の次数ピークにおける音圧レベルと、二〇音圧レベル
と同一次数の次数ピークにおける目標排気吐出音音圧レ
ベルとが比較され、第2マイクロフォンからの音声信号
の次数ピークにおける音圧レベルが目標排気吐出音音圧
レベルに近づくように、アンプのゲインが制御され、ア
ンプを通過する第1マイクロフォンからの音声信号の音
圧レベルが増減される。
即ち、制御装置により、目標排気吐出音音圧レベルの方
が大きい場合には、アンプのゲインを大きくし、目標排
気吐出音音圧レベルの方が小さい場合には、アンプのゲ
インを小さくし、スピーカからの音と自動車の排気系か
らの排気音とが合成された合成音の音圧レベルが、目標
排気吐出音音圧レベルに近づくように制御される。
従って、排気系の消音特性等の種々の影響を受は音圧レ
ベルが経時的に大きく変動する音声信号が、第1マイク
ロフォンにより収録された場合でも、定音圧装置を通過
すると、同一周波数の音声信号の音圧レベルが一定とさ
れ、アンプにより増減される基準音圧レベルが一定であ
るため、合成音の音圧レベルが、目標排気吐出音音圧レ
ベルに近づく、即ち、合成音の音圧レー・ルが目標排気
吐出音音圧レベルにまで減衰する時間を大幅に短縮する
ことができる。
請求項3記載の自動車の排気音色改良装置では、制御装
置を、目標値算出装置とアナログ計算機とから構成した
ので、目標値算出装置で算出した目標排気吐出音音圧レ
ベルと、第2回転回期フィルタからの所定次数における
音声信号が、アナログ信号としてアナログ計算機に入力
され、このアナログ計算機内で、目標排気吐出音音圧レ
ー・ルと、音声信号の次数ピークにおける音圧レベルが
比較され、アンプのゲインが算出され、制御装置の負担
を軽減して、制御装置内における処理速度を迅速に行な
うことにより、合成音の音圧レベルを目標排気吐出音音
圧レベルにまで減衰する時間を大幅に短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1関は本発明に係る自動車の排気音色改良装置の一実
施例を示す説明図である。 第2図は定音圧装置に入力される前の周波数200Hz
の音声信号を示すグラフである。 第3図は定音圧装置を通過した後の周波数200)(Z
の音声信号を示すグラフである。 第4図は第1図の制御装置の制御例を示すフローチャー
トである。 第5図乃至第7図はエンジン回転数とエンジン負荷に対
する目標排気吐出音音圧レベルを示すグラフである。 第8図は定音圧装置を通過した音声信号とアンプを通過
した音声信号との関係を示すグラフである。 第9図は本発明に係る自動車の排気音色改良装置の他の
実施例を示す説明図である。 第10図は本出願人が発明した自動車の排気音色改良装
置を示す説明図である。 第11図は第10図の制御装置の制御例を示すフローチ
ャートである。 〔主要な部分の符号の説明] 51・・・エンジン 53・・・排気系 61・・・第1マイクロフォン 63・・・第1回転回期フィルタ 68・・・定音圧装置 69.91・・・アンプ 71・・・スピーカ 75・・・第2マイクロフォン 77.89・・・第2回転向期フィルタ79.85・・
・制御装置 87・・・目標値算出装置 93・・・ア・ナログ計算機。 第 図 時間t(S) 第 図 時間t(S) 第 図 第 図 1発、I ;g成分 第 図 1暴発の2;尤成分 第 図 1発の3二に成分 0私n(rpm) 第 図 4間 (t)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンから排出された直後の排気音を集録し音
    声信号に変換する第1マイクロフォンと、この第1マイ
    クロフォンからの音声信号のうち前記エンジンの回転数
    により定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の通
    過を阻止し、音声信号を次数成分毎に分解する第1回転
    同期フィルタと、この第1回転同期フィルタからの音声
    信号の音圧レベルを周波数毎に一定レベルに変換する定
    音圧装置と、この定音圧装置からの所定次数における音
    声信号の音圧レベルを増減するアンプと、このアンプを
    通過した音声信号を音響に変換して発音し、自動車の排
    気系からの排気音と合成するスピーカと、このスピーカ
    からの音と前記自動車の排気系からの排気音とが合成さ
    れた合成音を集録し音声信号に変換する第2マイクロフ
    ォンと、この第2マイクロフォンからの音声信号の一う
    ち前記エンジンの回転数により定まる特定次数の周波数
    成分以外の音声信号の通過を阻止し、音声信号を次数成
    分毎に分解する第2回転同期フィルタと、この第2回転
    同期フィルタからの所定次数における音声信号が入力さ
    れ、この音声信号の次数ピークにおける音圧レベルとエ
    ンジン負荷および回転数から決定された次数ピークにお
    ける目標排気吐出音音圧レベルとを比較して、前記アン
    プのゲインを制御する制御装置とを備えてなることを特
    徴とする自動車の排気音色改良装置。
  2. (2)エンジンにおける吸気系の吸気音を集録し音声信
    号に変換する第1マイクロフォンと、この第1マイクロ
    フォンからの音声信号のうち前記エンジンの回転数によ
    り定まる特定次数の周波数成分以外の音声信号の通過を
    阻止し、音声信号を次数成分毎に分解する第1回転同期
    フィルタと、この第1回転同期フィルタからの音声信号
    の音圧レベルを周波数毎に一定レベルに変換する定音圧
    装置と、この定音圧装置からの所定次数における音声信
    号の音圧レベルを増減するアンプと、このアンプを通過
    した音声信号を音響に変換して発音し、自動車の排気系
    からの排気音と合成するスピーカと、このスピーカから
    の音と前記自動車の排気系からの排気音とが合成された
    合成音を集録し音声信号に変換する第2マイクロフォン
    と、この第2マイクロフォンからの音声信号のうち前記
    エンジンの回転数により定まる特定次数の周波数成分以
    外の音声信号の通過を阻止し、音声信号を次数成分毎に
    分解する第2回転同期フィルタと、この第2回転同期フ
    ィルタからの所定次数における音声信号が入力され、こ
    の音声信号の次数ピークにおける音圧レベルとエンジン
    負荷および回転数から決定された次数ピークにおける目
    標排気吐出音音圧レベルとを比較して、前記アンプのゲ
    インを制御する制御装置とを備えてなることを特徴とす
    る自動車の排気音色改良装置。
  3. (3)制御装置は、エンジン負荷および回転数から次数
    ピークにおける目標排気吐出音音圧レベルを算出する目
    標値算出装置と、第2回転同期フィルタからの所定次数
    における音声信号および目標排気吐出音音圧レベルがア
    ナログ信号として入力され、前記音声信号の次数ピーク
    における音圧レベルと前記目標排気吐出音音圧レベルを
    比較して、前記アンプのゲインを算出するアナログ計算
    機とからなる請求項1または2記載の自動車の排気音色
    改良装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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