JPH0456633A - ヘッドアップディスプレー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は自動車のフロントガラスに表示情報を反射表示
せしめて、その表示情報を運転者に認識せしめるヘッド
アップディスプレー装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種のへラドアップ式デイスプレー装置として
は、例えば第３図に示すようなものがある。これは運転
席前方に設けられているインストルメントパネル１内に
、蛍光表示管（ＶＦＴ）又はブラウン管（ＣＲＴ）等に
より高輝度を有する計測器等の表示器２と、この表示器
２からの表示像を反射させる平面鏡３を配置し、さらに
上記インストルメントパネル１に設けた開口部４にはパ
ネル１内へ塵埃が侵入されることを防止する透明カバー
５が設けられている。またそのインストルメントパネル
゛１の上方に位置されるフロントガラス６の内側面には
、ハーフミラ−となる例えば反射率２５％〜５０％であ
る反射コーティング層（コンバイナー）７を設けて、表
示器２の表示像を平面鏡３及びコンバイナー７で反射さ
せて、そのコンバイナー７で車両前方の光景と共に、表
示器２による表示像（虚像）８を読取ることができるよ
うに構成されているものである。

［発明が解決しようとするｆｉｉＥＵ］このように、従
来のへラドアップデイスプレー装置にあっては、表示器
２による表示像をフロントガラス６に反射させて車外前
方の景色と共に読取る方式であるが、−船釣にはそのフ
ロントガラス６が３次元方向に屈曲する曲面であること
から、この曲面に反射される表示器２からの反射像を左
右両眼で見た場合に二重像となって生じ、視認性が低下
したり、あるいは疲労を生じるといった不具合が生じて
いる。さらにこの不具合の発生について、第３図及び第
４図に基いて詳細に説明すると、第３図にあフては、そ
のフロントガラス６が平面であってしかも水平線と平行
に配置していることから、水平に位置される両眼すなわ
ち頭を垂直にしてそのフロントガラス６に反射される反
射像を両眼で見ても二重像の発生はないが、実際のフロ
ントガラスは第４図に示す如く曲面であって、特にフロ
ントガラスの左右両側部にあっては曲率が犬であり、し
かも三次元方向の曲面を呈している。このように三次元
曲面を有する曲面（フロントガラス）に、表示器２から
の表示を、水平線と平行に配置されている平面鏡３によ
って反射表示させたとき、その曲面によって像のずれが
生じる。すなわち表示器２及びその光学系である平面鏡
３を運転者の前方真下に配置し、その運転者に向って表
示像の反射を曲面フロントガラス６により行なうとき、
その曲面により、第４図に示すように、運転者の右目及
び左目に到達する。同一の虚像のフロントガラス上の反
射点（ａ）　、　（ｂ）は、上下及び左右にずれが生じ
る。つまり運転者の左右の両眼を結ぶ直線は水平である
にもかかわらず、フロントガラス上の２つの反射点（ａ
）　、　（ｂ）を結ぶ直線は水平ではなくこの両直線の
高低差によって虚像の視差すなわち二重像が生じるもの
である。

この二重像の発生を抑制するための発明として、例えば
特開昭６２−１７３３３６号公報に記載されたヘッドア
ップディスプレー装置が公表されているが、これは表示
手段の表示画像の虚像をフロントガラスに入射させ、運
転者に向けて反射させる光学系と上記フロントガラスと
の間に、運転者の左右の目に向う前記虚像の視差を補正
するプリズムを介在せしめたものである。しかしながら
、このプリズム使用の場合は、色収差による虹が発生し
て、鮮明な表示像が得られない。さらにはプリズムの増
設による部品点数の増大等によフてコスト高となるとい
った不具合がある。

［１！題を解決するための手段］ 本発明はかかる不具合を解消するためになされたもので
、表示器からの表示像をフロントガラス面に形成されて
いるコンバイナーに向けて反射する反射鏡に、上記コン
バイナーの湾曲に対応して、運転者の両眼に至る虚像の
視差を補正することができる曲面を形成するヘッドアッ
プディスプレー装置を提供することにある。すなわち、
本発明の要旨は、フロントガラス面に形成されているコ
ンバイナーの曲面によって生じる両眼目視の視差を、そ
のコンバイナーに表示像を反射せしめる反射鏡に設けた
曲面によって補正する構造となして、部品点数を増加せ
しめることなく鮮明な虚像（反射像）を得ることができ
るヘッドアップディスプレー装置の開発である。

［実　施　例］ 以下に本発明を第１図及び第２図に示す実施例に基いて
詳細に説明するが、本実施例の構造と従来例で説明した
構造との同一部分は、従来例で使用した符号を付して、
その同一構造部分の説明は省略する。

すなわち、本実施例にあっては、表示器２により生じた
表示情報を本発明の特長である反射鏡１０により、フロ
ントガラス６の曲面に沿って形成されているコンバイナ
ー７に反射させ、この反射像を運転者の左右両眼で目視
するものであるが、この実施例にあっては、上記反射鏡
１０の構造に最大の特長かある。

つまりこの反射鏡１０は、第２図に示すようにその表面
（上面）１０ａが反射面に形成されていると共に該反射
面は三次元の凸曲面（ねじれ曲面）に形成されているも
のである。この三次元の凸曲面の曲率は、その反射鏡１
０とフロントガラスとの距離さらには運転者とフロント
ガラスとの距離等の関係で様々であるが、基本的なこと
は、前にも述べたように表示器からの表示像を曲面コン
バイナーに向けて反射することにより生じる虚像の視差
を補正することができる曲面に形成することにある。上
記反射鏡１０の裏面（下面）１０ｂの形状及び反射状況
は特に限定されるものでない。

このように本実施例にあっては、表示器２による表示像
を曲面であるコンバイナー７に反射せしめるための反射
鏡１０の反射面１０ａを突曲面となして、該反射鏡１０
を介してコンバイナー７に反射せしめた虚像を、運転者
側から両眼で見たとき、視差か生じないようになしたも
のであるから、これによればヘッドアップディスプレー
装置による表示虚像を両眼で見ても二重像とならず、鮮
明虚像を生ぜしめることができるので表示虚像の視認性
が高められ運転者の疲労対策、安全運転対策に役立ち、
さらには公知のプリズム使用のように色収差による虹が
発生しないので表示虚像の鮮明さが向上される。

［発明の効果コ 以上のように本発明は、計器盤に設けられた計器類の情
報を湾曲した前方風防ガラスに形成された半透光性のコ
ンバイナ７で反射させ前記風防ガラス前方に虚像表示画
像を投影するプロジェクタ２を備え、外界の景色と重ね
合わせて前記情報を表示するヘッドアップディスプレー
装置において、前記プロジェクタの光学系に、湾曲した
コンバイナを介して運転者の左右の目に至る前記虚像の
視差を補正するために捻じられた反射面１０８を有する
ミラー１０を介在させたヘッドアップディスプレーそう
ちであるから、これによればヘッドアップディスプレー
装置による表示虚像を両眼で見ても二重像とならず、鮮
明虚像を生ぜしめることができるので表示虚像の視Ｕ性
が高められるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明よりなるヘッドアップディスプレー装置
の実施例を示した説明図、第２図は反射鏡の斜視図、第
３図及び第４図は従来例説明図である。 ６・・・フロントガラス　　２・・・表示器７・・・コ
ンバイナー　　　１０・・・反射鏡１０ａ・・・反射面 第１図 第２ｖｌＩ 他４名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　計器盤に設けられた計器類の情報を湾曲した前方風
   防ガラスに形成された半透光性のコンバイナ（７）で反
   射させ前記風防ガラス前方に虚像表示画像を投影するプ
   ロジェクタ（２）を備え、外界の景色と重ね合わせて前
   記情報を表示するヘッドアップディスプレー装置におい
   て、前記プロジェクタの光学系に、湾曲したコンバイナ
   を介して運転者の左右の目に至る前記虚像の視差を補正
   するために捻じられた反射面（１０ａ）を有するミラー
   （１０）を介在させたことを特徴とするヘッドアップデ
   ィスプレー装置。