JPH0455907B2 - - Google Patents

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JPH0455907B2
JPH0455907B2 JP17346585A JP17346585A JPH0455907B2 JP H0455907 B2 JPH0455907 B2 JP H0455907B2 JP 17346585 A JP17346585 A JP 17346585A JP 17346585 A JP17346585 A JP 17346585A JP H0455907 B2 JPH0455907 B2 JP H0455907B2
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steering
power supply
signal
motor
supply voltage
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Yasuo Shimizu
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Honda Motor Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電動機を用いた操舵力倍力装置により
補助トルクを発生する電動式パワーステアリング
装置に関する。
(従来の技術) 従来の電動式パワーステアリング装置は、電動
機を動力源とする操舵力倍力装置及びその制御回
路を備え、ステアリングホイールに付与される操
舵トルクを検出し、この操舵トルク信号に基づい
て制御回路によつて電動機に補助トルクを発生さ
せることにより、ハンドル操舵力の軽減を図つて
いる。又、従来の制御回路は、アナログ回路で構
成され電動機の駆動回路をPWM駆動している。
従つて、電動機の制御をフイードバツク制御する
ことが簡単で、しかも速い速度で電動機制御を可
能とし、適切な操舵性能の向上を図つている。と
ころが、上記電動機の制御をマイクロコンピユー
タにより同様に実施する場合には、マイクロコン
ピユータの特性上、多くの入力を同時に読み込む
ことができないことや、マイクロコンピユータが
内部に有するクロツクパルスに基づいて動作する
為信号処理に所定の時間を要すること等により、
特にフイードバツクループを何度も繰り返す従来
の如きフイードバツク制御によれば、制御完了ま
で所要時間を要して応答性が低下する恐れがあ
り、ステアリング装置の種々の変化に充分追従で
きず、適切な操舵フイーリングの向上を図ること
が困難となる。そこで、マイクロコンピユータに
おいて操舵トルク検出信号とその他操舵回転に関
する検出信号に基づき電動機の制御信号を決定
し、該制御信号にて電動機駆動手段を動作させる
ことでフイードバツク制御を行なわずに電動機の
応答性能を高め、その結果ステアリング装置の動
作に充分対応でき適切な操舵フイーリングが得ら
れる電動式パワーステアリング装置として、「特
願昭60−9545号(特開昭61−169367号参照)」お
よび「特願昭60−9546号(特開昭61−169368号参
照)」が本願出願人により出願されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記電動機を用いた電動パワーステ
アリング装置にあつては、決定された制御信号
(デユーテイ比で与えられる)が一定であつても、
電動機駆動手段に供給される電源電圧が変動した
場合にはその出力である電機子電流も変動するこ
ととなり、その結果得られる補助トルクも変動す
る。
第10図はこの制御信号(横軸)と電機子電流
(縦軸)との関係を電源電圧(V1〜V4)をパラメ
ータとして示した実験結果であり、同一の制御信
号(デユーテイ比)であつても電源電圧が大きい
ほど、電機子に供給される電機子電流は大きくな
り、得られる補助トルクは大きくなることが分か
る。
従つて寒冷地等において温度が低下し、バツテ
リ電源が低下したような場合、あるいは負荷効
果、消耗等によりバツテリ電源が低下したような
場合においては、同一の制御信号対して得られる
補助トルクが変動し、所望のトルクが得られず、
その結果操舵フイーリングが低下するという問題
が生じる。
そこで本発明の目的とする処は、電源電圧が変
化しても所望のトルクが得られ、常時良好な操舵
フイーリングが得られる電動式パワーステアリン
グ装置を提供するにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) 第1図は本発明に係る実施例の全体構成図であ
る。電源が投入されると操舵トルク検出手段41
の出力信号は電動機制御信号発生手段64に入力
され、この電動機制御信号発生手段64は、例え
ばステアリング系の回転速度を検出する操舵回転
検出手段45等からの情報信号とともに前記操舵
トルク検出信号に基づいて制御信号を決定する。
一方、電源電圧検出手段65は、電動機駆動手段
55に供給されている電源電圧を検出し、前記制
御信号はこの電源電圧の検出値に基づき補正手段
66にて補正され、かかる後に電動機駆動手段5
5に入力される。
従つて電動機駆動手段55に供給される電源電
圧が変動した場合、制御信号をその変動に伴なつ
て補正することができ、電源電圧の変動の影響を
受けない電動機の制御が行い得る。
(実施例) 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
第2図は本実施例の電動式パワーステアリング
装置1を90°切断面で折曲させて示す縦面図であ
る。第2図において、1は電動式パワーステアリ
ング装置、2はステアリングコラム、3はステー
タ、4と5は互いに同軸状に配設された入力軸お
よび出力軸である。
そして入力軸4の内端部が出力軸5の内端部内
に軸受11を介して回転自在に支承される一方、
これらの内端がトーシヨンバー12により連結さ
れ、入力軸4が軸受11,13により、出力軸5
が軸受14,15により夫々回動自在に支承され
ている。さらに、入力軸4の周囲に操舵回転セン
サ16と、入出力軸4と5の嵌合部の周囲に配設
された操舵トルクセンサ17と、出力軸5の周囲
に配設された電動機18、減速機構19、操舵回
転センサ16および操舵トルクセンサ17からの
各検出信号に基づき電動機18を駆動制御する制
御装置20とを備えている。
更に詳述すると、上記操舵回転センサ16は、
コラム2外周に固着された直流発電機16aによ
り構成されている。この発電機16aは、その回
転軸が入力軸4の軸心に沿い配設され、その軸端
に取付けられたプーリ16bに対応して入力軸4
の外周にベルト溝4aが形成されている。このベ
ルト溝4aとプーリ16bにはベルト16cが懸
け渡されており、入力軸4の回転に伴つて発電機
16aが回転し、入力軸4の回転方向と回転速度
に応じた検出信号が出力される。
上記操舵トルクセンサ17は、入力軸4と出力
軸5の嵌合部外周に軸方向変位可能に設けられた
筒状の可動鉄心17aと、ステアリングコラム内
周に固着されたコイル部17bとから成る差動変
圧器により構成されている。可動鉄心17aは、
出力軸5の各突片5aに突設されたピン17e
と、このピン17eに対し90°ずらして入力軸4
に突設されたピン17fに夫々係合する長孔17
gと17hを備えており、可動鉄心17aは、入
力軸4と出力軸5との間で周方向に角度差が生ず
るとこれらの係合関係により軸方向に変位するこ
ととなり、この変位量は入力軸4に与えられる操
舵トルクに対応する。可動鉄心17aは中央部が
磁性材料から成り、両端に良導体の非磁性材料1
7iが一体的に設けられている。又、可動鉄心1
7aは右端から非磁性材料のスプリング17jに
より付勢され、ピン17e,17fと長孔17
g,17hの間隙によるロストモーシヨンを防止
している。可動鉄心17aの周囲に配設されてい
るコイル部17bは、パルス等の交流信号が入力
される一次コイル17kと、可動鉄心17aの変
位に対応した出力信号を出力し一次コイル17k
の両側に配設された一対の二次コイル17l,1
7mとから成る。従つて、トーシヨンバー12の
捩れに伴つて入力軸4と出力軸5の角度差は、可
動鉄心17aの軸方向変位となり、二次コイル1
7l,17mにより電気信号に変換されて出力さ
れる。
上記電動機18はステアリングコラム2に一体
的に設けられたステータ3と、このステータ3の
内周面に固着された少なくとも一対の磁石3a
と、出力軸5の周囲に回転自在に配設された回転
子18aと、ステータ3に固定されるブラシホル
ダー18b内で半径方向にスプリング18cで押
圧されるブラシ18dとから成る。回転子18a
は軸受21およびに22より回転自在に支承され
る筒軸18eを備え、この筒軸18eの外周には
スキユー溝を有する積層鉄心18f、多重巻線1
8gが順次一体的に環装され、前記磁石3aと鉄
心18fの外周には微小な空隙が設けられてい
る。又、筒軸18eには多重巻線18gに接続す
る整流子18hを備え、前記ブラシ18dが押接
される。
上記減速機構19は出力軸5の周囲に配設され
た2段の遊星機構23と24とからなる。前段の
遊星機構23は、ケース25の内周面に設けら
れ、ケース25とステータ3間に形成された当接
部3bにスプリング26により弾圧支持されてな
るリングローラ27と、前記筒軸18eの他端側
(図中左端側)に噛合され、該軸方向に移動可能
に、且つ周方向には一体回転可能に設けられ、そ
の外周に摩擦面28b…が形勢されてなるサンロ
ーラ28と、これらに介設され、外周に摩擦面2
9b…が形成されたプラネタリーローラ29と、
このプラネタリーローラ29を枢支する第1キヤ
リヤ部材30とからなる。後段の遊星機構24
は、前記共用のリングローラ27と、出力軸5の
周囲に嵌装された前記第1キヤリヤ部材30に一
体的に連結された筒体の外周を摩擦面とするサン
ローラ31と、これらに介設され外周を摩擦面と
するプラネタリーローラ32と、このプラネタリ
ーローラ32を枢支する第2キヤリヤ部材33と
からなり、この第2キヤリヤ部材33は、その内
端部が出力軸5の後端部に環装された環体34に
取り付けられ、この環体34はケース3側に取り
付けられた支持部材35に軸受15を介して回動
自在に支持されるとともに、出力軸5の後端部に
スプライン結合により連結されている。
さて、上記リングローラ27、各サンローラ2
8,31及びプラネタリーローラ29,32はそ
れぞれ金属(例えば、鉄、アルミニユーム等)に
より形成され、各摩擦面が互いに嵌合できる断面
略V状の溝を有するが、このうちリングローラ2
7とプラネタリーローラ29,32とは27b
…,29b…,32b…である略V字状の溝の各
頂部において、軸方向に分割され、この分割され
た各分割部材27a…,29a…,32a…が
夫々独立して軸方向に移動可能となるように設け
られている。
かかる構成において、入力軸4に操舵トルクが
加わり、入力軸4からトーシヨバー12を介して
出力軸5にトルク伝達が行われると共に、操舵ト
ルクセンサ17に及び操舵回転センサ16によつ
て操舵トルクの方向とトルク量が検出されると制
御装置20によつて信号処理がなされ、ブラシ1
8dを介して多重巻線18gに制御電圧が供給さ
れ、電動機18が操舵トルクと同方向に回転作動
する。電動機18の回転子18aに回転トルクは
減速機構19によつて減速され、前段の遊星機構
23、後段の遊星機構24を介して出力軸5に伝
達される。
次に上記制御装置20の構成を第3図に基づき
説明する。
制御装置20は、操舵トルク検出手段41と、
操舵回転検出手段45と、制御部67と、電動機
駆動手段55と、電源回路49の電源電圧を検出
する電圧検出センサ65とからなる。
制御部67は、A/Dコンバータ47とマイク
ロコンピユータ40とを備え、マイクロコンピユ
ータ40を用いて電動機制御信号発生手段64
と、補正手段66を構成している。
操舵トルク検出手段41は、前記操舵トルクセ
ンサ17と、ドライブユニツト42と、整流回路
43A,43Bと、ローパスフイルタ(LPF)
44A,44Bを備える。
ドライブユニツト42は、マイクロコンピユー
タ40から供給させるクロツクパルスT1を分周
する等して矩形波または疑似正弦波の交流信号を
生成し、生成した交流信号を増幅して操舵トルク
センサ17の一次コイル17Kへ供給する。操舵
トルクセンサ17の可動鉄心17aの変位に対応
して各二次コイル17l,17mから出力された
各電気信号を夫々整流回路43A,43Bへ供給
し、整流出力をローパスフイルタ(LPE)44
A,44Bへ供給して、高周波成分を除去し、安
定した直流電圧を得るよう構成している。
操舵回転検出手段45は、操舵回転センサ16
を構成する直流発電機16aの出力を減算してそ
の方向と大きさを検出する各減算回路46A,4
6Bと、これらの出力を安定した直流電圧に変換
するローパスフイルタ(LPF)48A,48B
とから構成している。
操舵トルク検出手段41から出力される操舵ト
ルク検出値に係る直流電圧信号S1,S2は制御
部67内のA/Dコンバータを介してマイクロコ
ンピユータ40で処理可能なデジタルの操舵トル
ク検出情報S1D,S2Dへ変換されて、電動機
制御信号発生手段64へ供給される。
同様に、操舵回転検出手段45から出力される
操舵回転検出値に係る直流信号S3,S4は、
A/Dコンバータ47を介してデジタルの操舵回
転検出情報S3D,S4Dへ変換されて、電動機
制御信号発生手段64へ供給される。
また、電圧検出センサ65から出力される電源
電圧に係る電圧信号S5は、A/Dコンバータ4
7でデジタルの電源電圧情報S5Dへ変換されて
補正手段66へ供給される。
マイクロコンピユータ40は、I/O(入出力)
ポート、メモリ、演算部およびクロツク発生器等
を備え、予め登録したマイクロプログラムに基づ
いて、電動機制御信号T2〜T4の生成ならびに
生成した電動機制御信号T2〜T4に対する電源
電圧補正を行なうよう構成している。
なお、このマイクロコンピユータ40は、電圧
検出センサ65ならびにA/Dコンバータ47を
介して入力される電源電圧に係る情報S5Dが異
常な電源電圧値を示している場合や、操舵トルク
検出手段41、操舵回転検出手段45ならびに
A/Dコンバータ47を介して入力される各種検
出情報等に基づいて電動パワーステアリング装置
1の異常状態を検出した時は、電源遮断指令信号
T5を出力し、供給リレー回路53内の電源供給
用リレー(図示しない)を電源供給断状態へ制御
して、電動機駆動手段55や各回路部を保護する
よう構成してもよい。
マイクロコンピユータ40等を駆動する電源回
路49は、車載のバツテリ50と、イグニツシヨ
ンキースイツチ51と、ヒユーズ52と、異常時
に電源供給を切断するためのリレー回路53と、
このリレー回路53の出力側に接続された定電圧
回路54とからなる。
リレー回路53の出力側のA端子から電動機駆
動手段55へ電源を供給し、定電圧回路54の出
力端子Bから制御部67、各検出手段41,45
等へ電源を供給している。
このとき、電動機駆動手段55へ供給される電
源電圧は、電源電圧検出手段である電圧検出セン
サ65で検出される。この電圧検出センサ65
は、電源電圧を分圧する複数の抵抗器等を用い
て、分圧された電圧検出信号S5としてA/Dコ
ンバータへ供給するよう構成している。
以上の構成において、キースイツチ51が投入
されると、マイクロコンピユータ40を用いて構
成した電動機制御信号発生手段64は、予め記憶
させたマイクロプログラム(命令)に基づいて、
操舵トルク検出手段41および操舵回転検出手段
45から出力される各検出信号S1〜S4を、
A/Dコンバータ37を介してデジタル情報DS
1〜DS5へ変換して取り込む。そして、電動機
制御信号発生手段64は、取り込んだ各デジタル
情報DS1〜DS4に基づいて予め設定した演算処
理を施して、電動機18の回転方向ならびに電動
機18から取り出す出力を決定し、電動機18の
回転方向を指定する信号T2,T3と、電動機1
8へ供給する電力量を制御するためのPWM(パ
ルス幅変調)信号T4を出力する。
電動機18の回転方向を指定する信号T2,T
3は、電動機駆動手段55内のドライブユニツト
56へ直接供給され、PWM信号T4は補正手段
66へ供給される。
補正手段66は、電源電圧検出信号S5をA/
Dコンバータ47を介してデジタル信号へ変換し
て得た電源電圧情報S5Dを取り込み、取り込ん
だ電源電圧情報S5Dに基づいてPWM信号T4
に補正を施し、補正したPWM信号T4Hをドラ
イブユニツト56へ供給するよう構成している。
この補正は、電動機駆動手段55へ供給される
電圧(A点の電圧)が高い場合は電動機制御信号
発生手段64で決定したPWM信号T4のデユー
テイを小さくし、逆に電圧が低下している場合は
デユーテイを大きくするよう補正を施す構成とし
ている。
すなわち、電動機制御信号発生手段64から出
力されたPWM信号T4に対して、電源電圧にほ
ぼ反比例になるよう補正を施すことで、電動機駆
動手段55(すなわち、電動機18)へ供給され
る電圧が変動しても電動機18からは所望の動力
を得るようにしている。
電動機駆動手段55は、ドライブユニツト56
と、ドライブユニツト56からの出力信号に基づ
いて電動機18へ供給する電圧の極性ならびに電
力量を制御するためのブリツジ回路とからなる。
ブリツジ回路は、2相ブリツジ接続された4個
のFET(電界効果トランジスタ)57〜60と、
各FET57〜60のドレインとソース間にそれ
ぞれ接続されたサージ吸収回路(CR)と、電動
機18へ供給される電源電圧を安定化するための
平滑用コンデンサCDとからなる。各サージ吸収
回路(CR)は、抵抗器とコンデンサの直列回路
で構成している。
FET57とFET60のドレイン端子はそれぞ
れ電源回路49のA端子へ接続される。一方、こ
れらのソース端子が他方のFET58,59のド
レイン端子へそれぞれ接続される。
各FET57〜60のゲート端子はドライブユ
ニツト56の出力側に接続され、ブリツジ回路の
出力側となるFET57のソース端子とFET60
のソース端子が電動機18の電気子巻線18gへ
接続されている。
ドライブユニツト56は、マイクロコンピユー
タ40から供給される電動機回転方向指定信号T
2,T3に基づいてFET57を導通状態へ駆動
すると同時にFET59を駆動可能状態にし、補
正されたPWM信号T4Hからなる電動機駆動信
号に基づいてFET59をドライブするか、また
は、FET60を導通状態へ駆動すると同時に
FET58を駆動可能状態とし、補正されたPWM
信号T4Hからなる電動機駆動信号に基づいて
FET58をドライブする。
したがつて、電動機駆動手段55においては、
一方のFET57の導通状態への駆動とFET59
のPWM駆動、または、他方のFET60の導通状
態への駆動とFET58のPWM駆動によつて、電
動機18が制御信号T2,T3,T4Hに応じて
回転方向とその動力(回転数とトルク)が制御さ
れる。
次にかかる構成に基づく作用を説明する。
第4図はマイクロコンピユータ40における電
動機制御処理の概略を示すフローチヤートであ
り、図中のP1〜P33はフローチヤートの各ステツ
プを示す。
イグニシヨンキーのキースイツチ51がONに
投入されると、マイクロコンピユータ40や他の
回路に電源が供給され制御が開始される。まず、
マイクロコンピユータ40においては、ステツプ
P1において各レジスタ、RAM内のデータがクリ
アされる。そして、ステツプP2、P3においては
操舵トルク検出信号S1とS2を順次読み込み、ステ
ツプP4でS1−S2を計算し、これを操舵トルクT
とする。ここで、操舵トルクセンサ17が差動変
圧器より構成されている為に、操舵トルクと検出
信号S1,S2及びTの関係は第5図の如く示され
る。
ステツプP5では、操舵トルクTの作用方向を
判別する為に、正か負かを判別する。そして、正
又は零であれば、ステツプP6でF=0としてス
テツプP9に進み、負であればステツプP7に進み
F=1とした後ステツプP8において絶対値変換、
即ちT=−Tの処理をする。ここで、Fは操舵ト
ルクTの符号、即ち作用方向を示すものである。
ステツプP9では、操舵トルクの絶対値Tをアド
レスとするメモリの内容が呼び出される。メモリ
内には、第6図の如く示される操舵トルクの絶対
値Tに対応する電動機18の電機子電流Iと、電
機子巻線、ブラシおよび配線等の抵抗Rの積、即
ちRM・IMのデユーテイ変換値D(T)が格納される
テーブル1が構成されている。従つて、ステツプ
P9においては操舵トルクの絶対値Tによるアド
レスに対応するメモリの内容、即ちRM・IMのデ
ユーテイ変換値D(T)を呼び出してステツプP10
進む。ステツプP10では、アドレスされたデユー
テイ変換値D(T)に符号を与えるべく、Fの値を判
別する。F=0であれば操舵トルクは零又は正で
あるから、デユーテイ変換値D(T)をそのまま転送
し、F=1であれば操舵トルクは負であるからス
テツプP11へ進みデユーテイ変換値D(T)をマイナ
スの値として転送して記憶し、ステツプP12に進
む。
次に、ステツプP12、P13においては、操舵回転
検出手段45からの操舵回転速度の検出信号S3
S4を順次読み込み、ステツプP14へ進み、ステツ
プP14においてはS3−S4を計算し、これを操舵回
転速度Sとする。ここで、操舵回転検出手段45
からの検出信号S3とS4及びSは、第7図の如く示
される。
ステツプP15では、操舵回転速度Sの方向を判
別する為に正か負かを判別する。そしてSが正又
は零であれば、ステツプP16へ進み、F=0とす
る。又Sが負であれば、ステツプP17へ進み、F
=1とした後、ステツプP18において絶対値変換
即ちS=−Sの処理をする。ステツプP19では操
舵回転速度の絶対値Sをアドレスとするメモリの
内容が呼び出される。メモリ内には、第8図の如
く示される操舵回転速度の絶対値Sに対応する電
動機18の回転速度SMを決定すべく、電動機1
8の誘導起電圧定数kと回転速度SMのS積、即
ちk・SMのデユーテイ変換値D(S)が格納される
テーブル2が構成される。従つて操舵回転速度の
絶対値Sによるアドレスに対応するメモリ内容、
即ちSMのデユーテイ変換値が呼び出され、ステ
ツプP20へ進む。
ステツプP20では、アドレスされたデユーテイ
変換値D(S)に符号を与えるべく、Fの値を判別す
る。F=0であれば操舵回転速度は正であるから
デユーテイ変換値D(S)をそのまま転送し、F=1
であれば操舵回転速度は負であるからステツプ
P21へ進みデユーテイ変換値D(S)をマイナスの値
として転送して記憶し、ステツプS22において前
記操舵トルクTに基づくデユーテイ変換値D(T)と
操舵回転速度に基づくデユーテイ変換値D(S)を加
算し、この値をT4とする。
以降はこの得られた制御信号T4を、電動機駆
動手段55に供給される電源電圧の変動に応じて
補正するためのプログラムが実行される。
先ず、ステツプP23において電圧検出センサ6
5Aの検出値S5を読み込みVとし、次のステツプ
P24にてこの検出値Vをアドレスとするメモリの
内容が呼び出される。メモリ内には、第9図に示
すように、電源電圧検出値Vが所定値以上の場合
は、電源電圧検出値Vの増加にほぼ反比例させて
補正係数Kの値を小さくしたデータが格納されて
いる。そしてステツプP25においてこの補正係数
を制御信号に乗算して補正を行い、この値を
T4′とする。
ステツプP26は、出力すべき補助トルクの作用
方向を判別する為、この補正された値T4′の符号
を判別する。そしてT4′が正又は零であればステ
ツプP27にて更に正か零かを判別し、零の場合は
ステツプP28にてT2=T3=0として、又正の場合
はステツプP29にてT2=1且つT3=0としてステ
ツプP32にて夫々出力される。一方T4′の値が負の
場合にはステツプP30にてT2=0且つT3=1とす
るとともに、ステツプP31にてT4′の絶対値を新た
にT4′とした後、ステツプP32にてT2,T3の値を
出力し、次いでステツプP33にてT4′の値が出力さ
れる。
このようにしてT4′の符号、即ちT2,T3の値に
より補助すべきトルクの方向が、T4′の絶対値に
より補正すべきトルクの絶対値が決定され、第3
図で示したように電動機駆動手段55のドライブ
ユニツト56に出力される。
そしてこのとき、このT4′の値、即ち制御信号
は電動機駆動手段55に供給されている電源電圧
の変動に応じて補正されているため、電動機18
は該電源電圧の変動による影響を受けることはな
く、安定した制御が行われ、常に良好な操舵フイ
ーリングが得られることとなる。
(発明の効果) 以上の説明より明らかな如く本発明によれば、
電動機駆動手段に供給される電源電圧が変動した
場合に、この変動に伴なつて電動機制御信号を補
正することができ、従つて電源電圧の変動の影響
を受けることなく所望の出力トルクが得られ、も
つて常時良好な操舵フイーリングが得られる電動
式パワーステアリング装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る全体構成図、第
2図は電動式パワーステアリング装置を90°切断
面で折曲させて示す縦断側面図、第3図は制御装
置の全体構成図、第4図は制御処理の概略を示す
フローチヤート、第5図は操舵トルク検出手段の
検出特性を示す図、第6図は操舵トルク検出値と
デユーテイ変換値の関係を示す図、第7図は操舵
回転検出手段の検出特性を示す図、第8図は操舵
回転速度検出値とデユーテイ変換値の関係を示す
図、第9図は電源電圧検出値と補正係数の関係を
示す図、第10図は電源電圧に対するデユーテイ
値(制御信号)と電機子電流(出力値)の関係を
示す図である。 1……電動式パワーステアリング装置、16…
…操舵回転センサ、17……操舵トルクセンサ、
18……電動機、20……制御装置、40……マ
イクロコンピユータ、41……操舵トルク検出手
段、45……操舵回転検出手段、47……A/D
コンバータ、49……電源回路、55……電動機
駆動手段、64……電動機制御信号発生手段、6
5……電源電圧検出手段を構成する電圧検出セン
サ、66……補正手段、67……制御部、S1,
S2……操舵トルク検出信号、S3,S4……操
舵速度検出信号、S5……電圧検出信号、T2,
T3……電動機回転方向制御信号、T4……
PWM(パルス幅変調)信号からなる電動機駆動
信号、T4H……補正されたPWM(パルス幅変
調)信号からなる電動機駆動信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵
    トルク検出手段と、該検出手段からの検出信号に
    基づき電動機の制御信号を決定し出力する電動機
    制御信号発生手段と、該手段からの制御信号に基
    づき電動機を駆動する電動機駆動手段を備える電
    動式パワーステアリング装置において、前記電動
    機駆動手段に供給する電源の電圧を検出する電源
    電圧検出手段を設け、該電源電圧検出手段の検出
    信号に基づき前記制御信号が電源電圧にほぼ反比
    例になるよう補正する補正手段を設けたことを特
    徴とする電動式パワーステアリング装置。
JP60173465A 1985-08-06 1985-08-06 電動式パワ−ステアリング装置 Granted JPS6234849A (ja)

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JPS6225258B2 (ja) * 1980-09-09 1987-06-02 Nippon Electric Co

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