JPH0455764A

JPH0455764A - 電力量計の調整装置

Info

Publication number: JPH0455764A
Application number: JP16562790A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Ogushi; 大串　和善; Keisuke Ando; 安東　敬介; Takashi Yamazaki; 孝山崎
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-06-26
Filing date: 1990-06-26
Publication date: 1992-02-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、電力量計に係り、特にそのトルク調整装置及
び軽負荷調整装置の改良に関するものである。

（従来の技術）電力量計（以下計器という）は、ブロンデルの定理によ
り配電線数より１減じた駆動素子を必要とする０例えば
三相３線の場合は、２個の駆動素子を用いる。

また、多素子計器の場合は、不平衡負荷時の計器の誤差
精度を保証するため、それぞれの駆動素子の駆動トルク
は均衡していなければならない。

さらに、計器は、回転部や計量装置の摩擦のため軽負荷
時の誤差が垂下する性質があり、このため軽負荷時の誤
差調整装置を必要とする。

一般に、トルク調整装置には、電圧鉄心の近傍に磁性体
を設置し、この磁性体を移動することによって磁性体が
吸収する電圧磁束量を可変して行う方式が用いられてい
る。

また、軽負荷調整装置には、電圧鉄心から発生する磁束
の通過点に導体リングを付設して、この導体リングを磁
束の中央からずらすことにより発生する移動磁界を応用
したものが用いられている。

これらの調整装置を備えた従来の計器は、第７図及び第
８図に示すように、軽負荷調整板４４、軽負荷調整板４
４を保持するスプリング４５．軽負荷調整板４４を支持
・移動させるためのネジ４６、ネジ４６の抜は防止のた
めのワッシャー４７．トルク調整をするためのネジ４８
．ネジ４８を支持するための線バネ４９で構成されてい
る。なお、符号４１は電圧素子、符号４２は継鉄、符号
４３は継鉄摺動面である。（実上記したように計器には
、誤差精度を保証するため調整装置が必要であるが、上
記した従来の計器の軽負荷調整板４４を支持・移動させ
るためのネジ４６は、継鉄４２の穴へ挿入した後軽負荷
調整板４４のネジ部へねじ込んで、さらに抜は防止のワ
ッシャー４７をネジ４６の細径段部へ圧入する。

また、輸送中の振動や衝撃に対して誤差変化しないよう
に、トルク調整ネジ４８や軽負荷調整板４４を支持・固
定するためスプリング４５．４９を設けている。

このように部品点数が多いため、部品コストが高く、ま
た、多くの部品を組立てなければならないから組立性が
悪く１作業時間が長くかかり、結果的に製造コストをア
ップさせる欠点があった。

そこで、本発明の目的は、調整のため必要最小限である
トルク調整装置、軽負荷調整板、この軽負荷調整板を支
持・移動させる調整軸、これらを支持する継鉄等に、ゆ
るみ止めや支持・固定する機能を複合させ、部品点数を
削減し１組立性を向上させて作業時間を短縮し、部品コ
スト及び製造コストのアップを防止するようにした電力
量計の調整装置を提供することにある。

（Ａ１１を解決するための手段）本発明は、駆動素子を構成する電圧鉄心の近傍に継鉄を
介して装着され、電圧鉄心に近接移動可能とした磁性体
から成るトルク調整装置と、回転円板に対向する電圧鉄
心の端面に沿って導体リングを移動させる軽負荷調整装
置を備え、この軽負荷調整装置を構成する軽負荷調整板
は、継鉄に調整軸を介して移動可能に装着され、ガイド
部がトルク調整装置に係合したとき弾力を生じるように
形成され、この弾力がトルク調整装置を支持すると共に
、この弾力の反作用で軽負荷調整板を支持するようにし
たものである。

（作用）軽負荷調整板のガイド部がトルク調整装置に係合したと
き弾力を生じるように形成されているので、輸送中の振
動や衝撃に対して誤差変化しないようにするためトルク
調整装置を支持・固定するための部材が不要となり、ま
た、弾力の反作用で軽負荷調整板が支持されるので、同
様に軽負荷調整板を支持・固定するための部材が不要に
なる。

つまり、構成部材に、相互に支持・固定する機能を複合
して持たせるようにしているので、構造が簡素になり部
品点数を削減できる。一方、調整時には、トルク調整装
置、軽負荷調整装置は、互いに相手側に拘束されること
なく可動させることができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
１図は、本発明の一実施例を示す斜視図であり、第２図
は第１図の分解斜視図である。

第１図及び第２図において、１は電圧素子、２はこの電
圧素子１と電流鉄心（図示しない）を結合させるための
継鉄である。この継鉄２は、電圧素子１に固定され、下
部には電圧素子１の電圧鉄心面と隙間Ａを形成するよう
に折曲げた摺動面２ａを設け、両側には断面がＬ状の折
曲部３ａ、　３ｂを設けている。摺動面２ａには、トル
ク調整ネジ４がねじ込まれるねじ穴５を略中夫に設け、
下縁に後述する軽負荷調整板の凸部が組立時に係止され
る切欠部６ａ、　６ｂを設ける。また、折曲部３ａの側
面には後述する軽負荷調整軸の取付穴７ａを設け、摺動
面２ａの左端部にはこの取付穴７ａと同軸で凹状の円弧
面を有する軽負荷調整軸の支持腕７ｂと、この支持腕７
ｂより中央寄りに軽負荷調整軸の小径部を係止する係止
部７ｃを設ける。一方、軽負荷調整軸８は、取付穴７ａ
に挿入する大径部８ａ、この大径部８ａの直径以下とし
たウオーム部８ｂ、このウオーム部８ｂより直径を小さ
くし係止部７ｃに係止される小径部８ｃ。

ウオーム部８ｂと直径を略同じとした端部８ｄを設けて
いる。したがって、取付穴７ａより挿入した軽負荷調整
軸８は、小径部８ｃが係止部７ｃに回転自在に係止され
、ウオーム部８ｂが支持腕７ｂに支持される構成となる
２次に、軽負荷調整板９は、継鉄２の摺動面２ａに接触す
る折曲部９ａと、この折曲部９ａとの曲げ角度１０を９
０°未満とし電圧索子１の電圧鉄心下端面１ａに接触す
る下面部９ｂで構成されている。折曲部９ａには、略中
夫にトルク調整ネジ４が貫通できる楕円状のガイド穴１
１を設け、左側に切欠部１２を設けている。この切欠部
】２は、上縁に軽負荷調整軸８のウオーム部８ｂ及び端
部８ｄを支持（継鉄２の支持腕７ｂとは反対側で）する
支持部１３が突出して設けられ、左側には軽負荷調整軸
８のウオーム部８ｂが噛み合うラック部１４が設けられ
ている。また、下面部９ｂには、四角状の開口部１５が
設けられ、この開口部１５の折曲部９ａ側の角に凸部９
ｃ、　９ｄが設けられている。この凸部９ｃ、　９ｄは
、摺動面２ａの内側面より継鉄２の板厚以上前れると共
に幅を上記した隙間Ａ以下（第６図参照）とし、かつ切
欠部６ａ。

６ｂと略同じピッチだけ離れて位置するように設けられ
ている。

上記したように軽負荷調整板９は１曲げ角度ＩＯが９０
°未満であり、継鉄２の摺動面２ａと電圧要素１の電圧
鉄心下端面１ａの角度が約９０″″であるため。

そのまま軽負荷調整板９を組み込むと第３図のようにね
じ穴５とガイド穴１１に段差】６ができ、これがトルク
調整ネジ４及び軽負荷調整板９を摩擦により固定するば
ね作用を生むものである。

すなわち、軽負荷調整板９に矢印１７方向の力を加える
と、第４図に示すような位置となる。軽負荷調整板９を
押して折曲部９ａの内側面が摺動面２ａに接触した状態
において、軽負荷調整軸８を右回りに回転させることに
より、軽負荷調整軸８のウオーム部８ｂと軽負荷調整板
９のラック部１４の噛み合い機構により、第５図のよう
にねじ穴５とガイド穴１１を合せることができ、トルク
調整ネジ４を組み込み、第３図の矢印１７の力の反作用
でガイド穴１１の上縁１１ａとトルク調整ネジ４の摩擦
により支持固定させるように構成されている。

また、軽負荷調整板９は、電圧要素１の電圧鉄心下端面
１ａと継鉄２の摺動面２ａ間の上記ばね作用により当接
しているため、その摩擦により支持・固定される。

次に、以上のように構成された実施例の作用を説明する
。継鉄２に挿入支持される軽負荷調整軸８は、係止部７
ｃと小径部８ｃにより軸方向に対する係止をすることが
でき、また、支持腕７ｂと大径部８ａ、ウオーム部８ｂ
とラック部１４、押え部１３により、ウオーム部８ｂの
回転方向を除いた支持・固定が可能となる。そこで、軽
負荷調整軸８の回転、すなわちウオーム部８ｂの回転が
ラック部１４に伝達され、軽負荷調整板９を移動させて
軽負荷の誤差調整を行うことができる。

トルク調整ネジ３は、その回転により、駆動トルクをプ
ラス及びマイナスに調整するもので、調整が終了した後
の輸送中の振動や衝撃によって回転することは、誤差変
化につながり、誤差精度を保証できなくなるため、従来
は上記したようにスプリング等を用いて支持・固定して
いた。しかしながら、軽負荷調整板９の形状、継鉄２の
形状、電圧要素１の鉄心下端面１ａの位置等を上記実施
例のように構成することにより、軽負荷調整板９にばね
作用を持たせ、スプリングを用いないでトルク調整ネジ
３を支持・固定することが可能となる。

また、軽負荷調整板９のばね作用によるトルク調整ネジ
３とガイド穴１１の当接部１１ａの摩擦より大きいトル
クで、トルク調整ネジ３を回転させることにより、再び
調整ができる。

同様に軽負荷調整装置においても、上記ばね作用により
、軽負荷調整板９が継鉄２の摺動面２ａと電圧要素１の
電圧鉄心下端面１ａに当接しているため、その摩擦によ
り支持・固定される。

また、その摩擦より大きいトルクで、軽負荷調整軸８を
回転させることにより、再び調整ができ。

調整後においても上記摩擦により支持される。

したがって、以上のように構成された実施例は、軽負荷
調整軸８の形状、継鉄２の摺動面２ａの形状、軽負荷調
整板９の形状により、相互に部品を支持・固定する機能
を持たせ、これにより従来使用していた支持・固定のた
めのスプリング４５．線バネ４９やワッシャー４７等が
不要となり、製品コストが低減する。また、部品点数の
減少により１組立性が向上し、作業時間の短縮につなが
り、結果的に製造コストを低減する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、構成部品に相互を
支持・固定する機能を複合して持たせているので、輸送
中の振動や衝撃によりゆるんで誤差変化をすることを防
止し、部品点数を削減して組立性を向上し、製造コスト
を低減した電力量計の調整装置を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第１
図の分解斜視図、第３図は本発明の一実施例の組立初期
の状態を示す説明図、第４図は本発明の一実施例の組立
中期の状態を示す説明図、第５図は本発明の一実施例の
組立後期の状態を示す正面図、第６図は第５図のＡ−Ａ
線に沿った断面図、第７図は従来の電力量計の軽負荷調
整装置を示す斜視図、第８図は第７図に示す従来の電力
量計の軽負荷調整装置の要部を示す正面図である。１、・・電圧要素　　　　　　１ａ・・・電圧鉄心下端
面２・・・継鉄　　　　　　　　２ａ・・・摺動面４・
・・トルク調整ネジ　　　５・・・ねじ穴８・・・軽負
荷調整軸　　　　９・・・軽負荷調整板１１・・・ガイ
ド代理人　弁理士　則　近　憲　佑第　１　図第　３　　図第　４　図第　２　図箒乙閃第凹

Claims

【特許請求の範囲】

駆動素子を構成する電圧鉄心の近傍に継鉄を介して装着
され、前記電圧鉄心に近接移動可能とした磁性体から成
るトルク調整装置と、回転円板に対向する前記電圧鉄心
の端面に沿って導体リングを移動させる軽負荷調整装置
を備え、この軽負荷調整装置を構成する軽負荷調整板は
、前記継鉄に調整軸を介して移動可能に装着され、ガイ
ド部が前記トルク調整装置に係合したとき弾力を生じる
ように形成され、前記弾力が前記トルク調整装置を支持
すると共に、前記弾力の反作用で前記軽負荷調整板を支
持するようにしたことを特徴とする電力量計の調整装置
。